JPH0614331A - 搬送色信号処理装置 - Google Patents
搬送色信号処理装置Info
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- JPH0614331A JPH0614331A JP17065692A JP17065692A JPH0614331A JP H0614331 A JPH0614331 A JP H0614331A JP 17065692 A JP17065692 A JP 17065692A JP 17065692 A JP17065692 A JP 17065692A JP H0614331 A JPH0614331 A JP H0614331A
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- Japan
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- signal data
- signal
- color signal
- chrominance signal
- color
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 同じ色相でありながらライン毎に異ったデー
タとなる色信号データをライン間加算処理により同一デ
ータとし、かつまた絶対色相を確定させる処理におい
て、2つの直交色信号データ系列(R−Y,B−Y)の
うち1つの色信号データ系列のデータを遅延させる遅延
手段と、減算手段への入力を選択的に行う構成としてあ
る。 【効果】 ハードウェアの増加を抑えて絶対色相を確定
し、線順次方式による2つの系列(R−Y,B−Y)の
色信号データの送出が可能になる。
タとなる色信号データをライン間加算処理により同一デ
ータとし、かつまた絶対色相を確定させる処理におい
て、2つの直交色信号データ系列(R−Y,B−Y)の
うち1つの色信号データ系列のデータを遅延させる遅延
手段と、減算手段への入力を選択的に行う構成としてあ
る。 【効果】 ハードウェアの増加を抑えて絶対色相を確定
し、線順次方式による2つの系列(R−Y,B−Y)の
色信号データの送出が可能になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PAL(Phase
Alternation by Line)方式による
搬送色信号の変復調処理をデジタル処理で行う搬送色信
号処理装置に関する。
Alternation by Line)方式による
搬送色信号の変復調処理をデジタル処理で行う搬送色信
号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から周知のように、PAL方式の複
合映像信号にY/C分離処理を施し、カラーバーストの
平均位相と位相同期しており色副搬送波周波数の4倍の
周波数を有するサンプリングクロックでC信号(搬送色
信号)をA/D(アナログ・デジタル)変換するとき、
カラーバーストの平均位相を180deg(度)とする
と、0deg位相のクロックのサンプルでは(B−Y)
データが、90deg位相のクロックのサンプルではR
−Yデータが、180deg位相のクロックのサンプル
では−(B−Y)データが、270deg位相のクロッ
クのサンプルでは−(R−Y)データがそれぞれ得られ
る。これらのデータを振り分け、搬送色信号のDC成分
を除去することで搬送色信号の復調が可能である。
合映像信号にY/C分離処理を施し、カラーバーストの
平均位相と位相同期しており色副搬送波周波数の4倍の
周波数を有するサンプリングクロックでC信号(搬送色
信号)をA/D(アナログ・デジタル)変換するとき、
カラーバーストの平均位相を180deg(度)とする
と、0deg位相のクロックのサンプルでは(B−Y)
データが、90deg位相のクロックのサンプルではR
−Yデータが、180deg位相のクロックのサンプル
では−(B−Y)データが、270deg位相のクロッ
クのサンプルでは−(R−Y)データがそれぞれ得られ
る。これらのデータを振り分け、搬送色信号のDC成分
を除去することで搬送色信号の復調が可能である。
【0003】このようなA/D変換データを基準位相に
従って4相に振り分け、0deg位相のデータをPBY
とし、90deg位相のデータをERYとし、180d
eg位相のデータをNBYとし、270deg位相のデ
ータをLRYとすると、EARLY LINE(先行走
査線)とLATE LINE(後続走査線)の内容はそ
れぞれ下記のようになる。
従って4相に振り分け、0deg位相のデータをPBY
とし、90deg位相のデータをERYとし、180d
eg位相のデータをNBYとし、270deg位相のデ
ータをLRYとすると、EARLY LINE(先行走
査線)とLATE LINE(後続走査線)の内容はそ
れぞれ下記のようになる。
【0004】EARLY LINE(カラーバースト位
相が225degのとき)
相が225degのとき)
【0005】
【数1】 PBY=B−Y+DC ERY=R−Y+DC NBY=−(B−Y)+DC LRY=−(R−Y)+DC LATE LINE(カラーバースト位相が135de
gのとき)
gのとき)
【0006】
【数2】 PBY=B−Y+DC ERY=−(R−Y)+DC NBY=−(B−Y)+DC LRY=R−Y+DC 搬送波位相(変復調軸)とサンプリングクロック位相が
一致していれば、上記のEARLY LINEからはP
BY,ERY成分のDC成分を除去したものを、LAT
E LINEからはPBY,LRY成分のDC成分を除
去したものを抽出することにより、完全な色差信号への
復調が可能である。しかし、実際には、基準信号伝送系
・PLL(位相ロックループ)系の遅延およびその個体
偏差,電源電圧変動等によりサンプリングクロック位相
と、変復調軸とを一致させるのは容易でない。
一致していれば、上記のEARLY LINEからはP
BY,ERY成分のDC成分を除去したものを、LAT
E LINEからはPBY,LRY成分のDC成分を除
去したものを抽出することにより、完全な色差信号への
復調が可能である。しかし、実際には、基準信号伝送系
・PLL(位相ロックループ)系の遅延およびその個体
偏差,電源電圧変動等によりサンプリングクロック位相
と、変復調軸とを一致させるのは容易でない。
【0007】PAL方式において、位相角θ・振幅rの
搬送色信号をB−Y軸,R−Y軸から位相φだけずれた
サンプリングクロックでA/D変換して復調すると、得
られたサンプリングデータは実際には次のようになる。
搬送色信号をB−Y軸,R−Y軸から位相φだけずれた
サンプリングクロックでA/D変換して復調すると、得
られたサンプリングデータは実際には次のようになる。
【0008】EARLY LINEについては
【0009】
【数3】 PBY′=r*cos(θ−φ)+DC′ ERY′=r*sin(θ−φ)+DC′ NBY′=−r*cos(θ−φ)+DC′ LRY′=−r*sin(θ−φ)+DC′ LATE LINEについては
【0010】
【数4】 PBY″=r*cos(θ+φ)+DC″ ERY″=−r*sin(θ+φ)+DC″ NBY″=−r*cos(θ+φ)+DC″ LRY″=r*sin(θ+φ)+DC″ 上記の結果によれば得られる復調データは、ライン毎に
異なったものとなり、ワイプ・フェイドなどの2画面の
つなぎ合わせ時や、各種のフィールド間処理時において
色相の保存が困難になる。そこで、直交色差信号データ
を得るため、上記2つのライン極性のサンプルデータを
以下のように処理する。
異なったものとなり、ワイプ・フェイドなどの2画面の
つなぎ合わせ時や、各種のフィールド間処理時において
色相の保存が困難になる。そこで、直交色差信号データ
を得るため、上記2つのライン極性のサンプルデータを
以下のように処理する。
【0011】
【数5】 PBY′−NBY″=PBY″−NBY′ ={r*cos(θ−φ)+DC′}−{−r*cos(θ+φ)+DC″} =2r*cosφcosθ+(DC′−DC″)
【0012】
【数6】 ERY′−ERY″=−(ERY″−ERY′) ={r*sin(θ−φ)+DC′}−{−r*sin(θ+φ)+DC″} =2r*cosφsinθ+(DC′−DC″) なお、上記処理により得られた直交色差信号データは振
幅が正規化されていないため、この直交色差信号データ
をカラーバースト部分の復調データとともに他の処理系
に伝送するか、またはカラーバーストデータで直交色差
信号データを除することにより色差信号データを正規化
して送出する。
幅が正規化されていないため、この直交色差信号データ
をカラーバースト部分の復調データとともに他の処理系
に伝送するか、またはカラーバーストデータで直交色差
信号データを除することにより色差信号データを正規化
して送出する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したような画像の
ディジタル信号処理やディジタル記録再生、あるいは伝
送を行う際には情報量を圧縮するためにサブサンプル処
理等が一般に行われるが、色差信号に関してはその水平
方向帯域を考慮すると、線順次方式が圧縮による劣化の
影響が小さく有効である。
ディジタル信号処理やディジタル記録再生、あるいは伝
送を行う際には情報量を圧縮するためにサブサンプル処
理等が一般に行われるが、色差信号に関してはその水平
方向帯域を考慮すると、線順次方式が圧縮による劣化の
影響が小さく有効である。
【0014】しかしながら上記復調方式では、復調処理
のために2つのラインメモリなどの遅延手段を必要と
し、ハードウェア量が増加するという欠点があった。ま
た、復調された色差信号を再びPAL方式の搬送色信号
に変調して伝送する場合にも、ハードウェア構成の簡略
化が望まれている。
のために2つのラインメモリなどの遅延手段を必要と
し、ハードウェア量が増加するという欠点があった。ま
た、復調された色差信号を再びPAL方式の搬送色信号
に変調して伝送する場合にも、ハードウェア構成の簡略
化が望まれている。
【0015】よって本発明の目的は、PAL方式搬送色
差信号のデジタル処理を簡易なハードウェアにて達成し
得るよう構成した搬送色信号処理を提供することにあ
る。
差信号のデジタル処理を簡易なハードウェアにて達成し
得るよう構成した搬送色信号処理を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明はPAL方式の搬送色信号をサンプルする
標本化手段と、前記標本化手段によりサンプルされた色
信号データ系列であって互いに直交関係にあり、かつ所
定の基準位相と一定の位相関係にある複数の色信号デー
タ系列のうちの1つの系列を選択する第1の選択手段
と、前記第1の選択手段により選択された色信号データ
系列を所定期間遅延する遅延手段と、前記第1の選択手
段により選択された色信号データ系列、およびそれ以外
の特定色信号データ系列を交互に選択する第2の選択手
段と、前記遅延手段の遅延出力と前記第2の選択手段で
選択された色信号データ系列を入力し、減算処理する減
算手段を備え、前記減算手段から復調色差信号を出力す
るものである。
めに、本発明はPAL方式の搬送色信号をサンプルする
標本化手段と、前記標本化手段によりサンプルされた色
信号データ系列であって互いに直交関係にあり、かつ所
定の基準位相と一定の位相関係にある複数の色信号デー
タ系列のうちの1つの系列を選択する第1の選択手段
と、前記第1の選択手段により選択された色信号データ
系列を所定期間遅延する遅延手段と、前記第1の選択手
段により選択された色信号データ系列、およびそれ以外
の特定色信号データ系列を交互に選択する第2の選択手
段と、前記遅延手段の遅延出力と前記第2の選択手段で
選択された色信号データ系列を入力し、減算処理する減
算手段を備え、前記減算手段から復調色差信号を出力す
るものである。
【0017】なお、前記減算手段から出力される色差線
順次信号を遅延するラインメモリを有し、該ラインメモ
リを介さないで得られる前記色差線順次信号と該ライン
メモリの出力信号とに基づいて、再びPAL方式の搬送
色信号に戻す変調処理を行うことも可能である。
順次信号を遅延するラインメモリを有し、該ラインメモ
リを介さないで得られる前記色差線順次信号と該ライン
メモリの出力信号とに基づいて、再びPAL方式の搬送
色信号に戻す変調処理を行うことも可能である。
【0018】
【作用】本発明の上記構成によれば、遅延手段および減
算手段への入力を選択的に行うことにより、良好な性能
を有する搬送色信号復調器を、ハードウェアの増加を抑
えて実現することができる。
算手段への入力を選択的に行うことにより、良好な性能
を有する搬送色信号復調器を、ハードウェアの増加を抑
えて実現することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明を適用した復調回路を示
す。本実施例はPAL方式の搬送色信号を入力して、色
差線順次(すなわち、1ライン毎にR−Y,B−Yが交
互に出力される形態)の信号を出力するものである。本
図において、1−A〜1−Fはラッチ回路、4は下位ビ
ットからの桁上り入力付き全加算器、5−Aは遅延手段
としてのラインメモリ、6−Aおよび6−Bは2入力切
替スイッチである。
す。本実施例はPAL方式の搬送色信号を入力して、色
差線順次(すなわち、1ライン毎にR−Y,B−Yが交
互に出力される形態)の信号を出力するものである。本
図において、1−A〜1−Fはラッチ回路、4は下位ビ
ットからの桁上り入力付き全加算器、5−Aは遅延手段
としてのラインメモリ、6−Aおよび6−Bは2入力切
替スイッチである。
【0021】図2および図3は、図1の動作を示すタイ
ミング図である。
ミング図である。
【0022】次に、図1〜図3を参照して本実施例の動
作を説明する。
作を説明する。
【0023】カラーバースト信号(fsc)の平均位相
と位相同期しており、4倍の周波数(4fsc)有する
クロック信号によりA/D変換された搬送色信号データ
100は、ラッチ回路1−Aに入力される。このラッチ
回路は4fscの信号をクロックとする。次に、カラー
バーストの平均位相と一定の位相差を有する3つのクロ
ックSCA,SCB,SCC(互いの位相差は90°)
101〜103により、ラッチ回路1−Aの出力は各位
相のデータ信号系列に振分けられ、ラッチ回路1−A,
1−Cおよび反転出力ラッチ回路3−Aにそれぞれラッ
チされる。
と位相同期しており、4倍の周波数(4fsc)有する
クロック信号によりA/D変換された搬送色信号データ
100は、ラッチ回路1−Aに入力される。このラッチ
回路は4fscの信号をクロックとする。次に、カラー
バーストの平均位相と一定の位相差を有する3つのクロ
ックSCA,SCB,SCC(互いの位相差は90°)
101〜103により、ラッチ回路1−Aの出力は各位
相のデータ信号系列に振分けられ、ラッチ回路1−A,
1−Cおよび反転出力ラッチ回路3−Aにそれぞれラッ
チされる。
【0024】これらのデータ系列のうちSCAクロック
101でラッチされたデータ211を前述のPBYとす
ると、SCBクロック102でラッチされたデータ21
3はERY、SCCクロック103でラッチされたデー
タ212はNBYになる。このPBYデータ211は遅
延調整用ラッチ回路1−Dを介して、第1の2入力切替
えスイッチ6−Aの一方の入力端に供給されている。
101でラッチされたデータ211を前述のPBYとす
ると、SCBクロック102でラッチされたデータ21
3はERY、SCCクロック103でラッチされたデー
タ212はNBYになる。このPBYデータ211は遅
延調整用ラッチ回路1−Dを介して、第1の2入力切替
えスイッチ6−Aの一方の入力端に供給されている。
【0025】また、ERYデータ213は遅延調整用ラ
ッチ回路1−Fを介して第1の2入力切替えスイッチの
他方の入力端および第2の切替えスイッチ6−Bの一方
の入力端に供給されている。NBYデータ212は遅延
調整用ラッチ回路1−Eを介して第2の切替えスイッチ
の他方の入力端に供給されている。
ッチ回路1−Fを介して第1の2入力切替えスイッチの
他方の入力端および第2の切替えスイッチ6−Bの一方
の入力端に供給されている。NBYデータ212は遅延
調整用ラッチ回路1−Eを介して第2の切替えスイッチ
の他方の入力端に供給されている。
【0026】第1の切替えスイッチ6−Aの出力端は、
下位からの桁上がり入力付き全加算器4の一方の加算入
力端に接続されている。第2の切替えスイッチ6−Bの
出力端はラインメモリ5−Aに接続され、ラインメモリ
5−Aの出力端は全加算器4のもう一方の加算入力端に
接続されている。
下位からの桁上がり入力付き全加算器4の一方の加算入
力端に接続されている。第2の切替えスイッチ6−Bの
出力端はラインメモリ5−Aに接続され、ラインメモリ
5−Aの出力端は全加算器4のもう一方の加算入力端に
接続されている。
【0027】そして、ラッチ回路1−Bに振り分けられ
た直後のデータPBY′(PBY″)とラインメモリ5
−Aにより1H遅延されたデータ系列NBY″(NB
Y′)との間、あるいは+−ERY′(+−ERY″)
と1H遅延出力である−+ERY″(−+ERY′)と
の間で引き算を行うことにより、復調直交信号が得られ
る。全加算器4にてかかる減算処理を行うため、輝度信
号等を不図示の同期分離回路に入力して得られる水平同
期タイミング信号104により、第1の切替えスイッチ
6−AがPBYを選択したとき第2の切替えスイッチは
ERYを、第1の切替えスイッチ6−AがERYを選択
したとき第2の切替えスイッチ6−BはNBYを選択す
るように切り替える。
た直後のデータPBY′(PBY″)とラインメモリ5
−Aにより1H遅延されたデータ系列NBY″(NB
Y′)との間、あるいは+−ERY′(+−ERY″)
と1H遅延出力である−+ERY″(−+ERY′)と
の間で引き算を行うことにより、復調直交信号が得られ
る。全加算器4にてかかる減算処理を行うため、輝度信
号等を不図示の同期分離回路に入力して得られる水平同
期タイミング信号104により、第1の切替えスイッチ
6−AがPBYを選択したとき第2の切替えスイッチは
ERYを、第1の切替えスイッチ6−AがERYを選択
したとき第2の切替えスイッチ6−BはNBYを選択す
るように切り替える。
【0028】減算処理は、以下のように行う。
【0029】各ラッチ回路に入力される色信号データが
2の補数系で表されているときデータA,B間の減算
は、 A−B=A+B+1 で実行される。従って、減数Bの全ビット反転データと
データAを全加算器4に入力し、さらに下位桁上がり入
力に“H”を入力することにより減算が実行される。
2の補数系で表されているときデータA,B間の減算
は、 A−B=A+B+1 で実行される。従って、減数Bの全ビット反転データと
データAを全加算器4に入力し、さらに下位桁上がり入
力に“H”を入力することにより減算が実行される。
【0030】これによって第1の切替えスイッチ6−A
の出力220から全加算器4にPBY′(PBY″)が
入力されているときには、第2の切替えスイッチ6−B
およびラインメモリ5−Aを介してNBY″(NB
Y′)が全加算器4に出力され、第2の切替えスイッチ
6−Bおよびラインメモリ5−Aを介して全加算器4に
+−ERY′(+−ERY″)が入力されているときに
は、第1の切替えスイッチ6−Aから−+ERY″(−
+ERY′)が全加算器4に出力され、これらのデータ
間で減算を行うことにより色差線順次の直交色差信号が
得られる。
の出力220から全加算器4にPBY′(PBY″)が
入力されているときには、第2の切替えスイッチ6−B
およびラインメモリ5−Aを介してNBY″(NB
Y′)が全加算器4に出力され、第2の切替えスイッチ
6−Bおよびラインメモリ5−Aを介して全加算器4に
+−ERY′(+−ERY″)が入力されているときに
は、第1の切替えスイッチ6−Aから−+ERY″(−
+ERY′)が全加算器4に出力され、これらのデータ
間で減算を行うことにより色差線順次の直交色差信号が
得られる。
【0031】このようにして得られた色差線順次信号を
再びPAL方式の搬送色信号に戻す要求(例えば、特殊
効果を施してPAL方式のモニタに出力する)に答える
ため、図4に示した回路構成を適用する。
再びPAL方式の搬送色信号に戻す要求(例えば、特殊
効果を施してPAL方式のモニタに出力する)に答える
ため、図4に示した回路構成を適用する。
【0032】図4において、1−G〜1−Jはラッチ回
路、2−Aおよび2−Bは図5(C)に示されるデータ
極性反転回路、3−Bは反転出力ラッチ回路、5−Bは
ラインメモリ、8−A〜8−Cは加算器、9はセレク
タ、10は図5(A)に示される論理ゲート回路、11
および12は図5(B)に示される論理ゲート回路、2
0はD/Aコンバータ、21はBPF(バンドパスフィ
ルタ)である。
路、2−Aおよび2−Bは図5(C)に示されるデータ
極性反転回路、3−Bは反転出力ラッチ回路、5−Bは
ラインメモリ、8−A〜8−Cは加算器、9はセレク
タ、10は図5(A)に示される論理ゲート回路、11
および12は図5(B)に示される論理ゲート回路、2
0はD/Aコンバータ、21はBPF(バンドパスフィ
ルタ)である。
【0033】図6および図7は、図4に示した各部の信
号を示すタイミング図である。
号を示すタイミング図である。
【0034】次に、図5〜図7を参照して、図4の動作
を説明する。
を説明する。
【0035】色差線順次信号、すなわち1ライン毎にR
−Y,B−Yが出力される形態の復調色差信号250
は、第2のラインメモリ5−B,第3の切替えスイッチ
6−C,第4の切替えスイッチ6−Dに入力される。遅
延手段としてのラインメモリ5−Bの出力は、切替えス
イッチ6−C,6−Dのもう一方の入力に接続されてい
る。切替えスイッチ6−Cの出力は、信号204をクロ
ックとして供給されるラッチ回路1−Gと、反転出力ラ
ッチ回路3−Bのデータ入力に接続されている。切替え
スイッチ6−Dの出力257は、極性制御信号200に
基づいて作動するデータ極性反転回路2−A,2−Bを
経て、信号205をクロックとするラッチ回路1−H,
1−Gのデータ入力に接続されている。ラッチ回路1−
Gの出力は、4入力1出力切替えセレクタ9に入力され
ている。
−Y,B−Yが出力される形態の復調色差信号250
は、第2のラインメモリ5−B,第3の切替えスイッチ
6−C,第4の切替えスイッチ6−Dに入力される。遅
延手段としてのラインメモリ5−Bの出力は、切替えス
イッチ6−C,6−Dのもう一方の入力に接続されてい
る。切替えスイッチ6−Cの出力は、信号204をクロ
ックとして供給されるラッチ回路1−Gと、反転出力ラ
ッチ回路3−Bのデータ入力に接続されている。切替え
スイッチ6−Dの出力257は、極性制御信号200に
基づいて作動するデータ極性反転回路2−A,2−Bを
経て、信号205をクロックとするラッチ回路1−H,
1−Gのデータ入力に接続されている。ラッチ回路1−
Gの出力は、4入力1出力切替えセレクタ9に入力され
ている。
【0036】また反転出力ラッチ回路3−Bおよびラッ
チ回路1−H,1−Iの出力はそれぞれ下位桁上がり加
算器8−A,8−B,8−Cを経て、セレクタ9に入力
される。下位桁上がり加算器8−A,8−B,8−Cの
桁上がり入力には、図5(A),(B)に示される論理
ゲート回路10,11,12が接続される。4入力切替
えセレクタ9には切替え制御信号201,202が入力
され、これらの制御信号に従って出力が選択される。
チ回路1−H,1−Iの出力はそれぞれ下位桁上がり加
算器8−A,8−B,8−Cを経て、セレクタ9に入力
される。下位桁上がり加算器8−A,8−B,8−Cの
桁上がり入力には、図5(A),(B)に示される論理
ゲート回路10,11,12が接続される。4入力切替
えセレクタ9には切替え制御信号201,202が入力
され、これらの制御信号に従って出力が選択される。
【0037】ラインメモリ5−Bおよび切替えスイッチ
6−C,6−Dに入力された色差信号は、制御信号20
0に従い各ラッチ回路1−G,1−H,1−Iおよび反
転出力ラッチ回路3−Bに出力される。上記動作により
ラッチ回路1−Gおよび反転出力ラッチ回路3−Bには
B−Y成分が、ラッチ回路1−H,1−IにはR−Y成
分が常時供給される。
6−C,6−Dに入力された色差信号は、制御信号20
0に従い各ラッチ回路1−G,1−H,1−Iおよび反
転出力ラッチ回路3−Bに出力される。上記動作により
ラッチ回路1−Gおよび反転出力ラッチ回路3−Bには
B−Y成分が、ラッチ回路1−H,1−IにはR−Y成
分が常時供給される。
【0038】復調時に得られるデータは2VCであるた
め、A/D・D/A変換器ビット数が同じビット数であ
る場合には、1/2にする必要がある。このとき、単純
なビットシフトにより振幅の利調整をすることは、最下
位ビットの桁落ちが生じ変調特性が劣化する可能性があ
る。そこで本実施例では、復調データを(A/D+1ビ
ット)とし、変復調時でC信号のピークtoピークを保
存した変調を行う。上記処理を行うのが論理ゲート10
〜12であり、その構成は図5(A),(B)に示した
通りである。
め、A/D・D/A変換器ビット数が同じビット数であ
る場合には、1/2にする必要がある。このとき、単純
なビットシフトにより振幅の利調整をすることは、最下
位ビットの桁落ちが生じ変調特性が劣化する可能性があ
る。そこで本実施例では、復調データを(A/D+1ビ
ット)とし、変復調時でC信号のピークtoピークを保
存した変調を行う。上記処理を行うのが論理ゲート10
〜12であり、その構成は図5(A),(B)に示した
通りである。
【0039】図4の構成によって得られる変調データは
次の表のようになる。
次の表のようになる。
【0040】
【表1】
【0041】上記処理は、変調データの最下位ビットが
“1”のときは加算器でのキャリイ加算を禁止すること
で実行される。
“1”のときは加算器でのキャリイ加算を禁止すること
で実行される。
【0042】なお、図5(A),(B)に示した5入力
ANDゲートは、変調データ入力が最小値のときに、上
記処理を行った場合のアンダーフローを防止するための
ものである。
ANDゲートは、変調データ入力が最小値のときに、上
記処理を行った場合のアンダーフローを防止するための
ものである。
【0043】これらの処理を経て発生した各位相の色信
号は、fsc,0.5fscの周期を有する2つの信号
201,202の組み合せにより制御される4入力切替
えセレクタ9により時分割出力され、4fscの周期の
クロックでD/Aコンバータ20によりアナログ信号に
変換され、BPF21で帯域制限され、PAL方式の搬
送色信号として再び出力される。
号は、fsc,0.5fscの周期を有する2つの信号
201,202の組み合せにより制御される4入力切替
えセレクタ9により時分割出力され、4fscの周期の
クロックでD/Aコンバータ20によりアナログ信号に
変換され、BPF21で帯域制限され、PAL方式の搬
送色信号として再び出力される。
【0044】次に、他の実施例について説明する。
【0045】上記実施例では、色副搬送波(fsc)と
データ系列分離クロックとの間の位相関係について、特
に規定はしていない。この場合は、復調色差信号軸は±
(B−Y)、±(R−Y)となり、どちらの軸の正負も
確定しない。従って絶対色相を扱わない処理(雑音抑
圧,2画面合成など)でなんら問題ないが、絶対色相を
扱う処理(クロマキーなど)を行う場合には、SCAク
ロック101の位相と搬送色信号B−Yの搬送波位相と
の位相差を±90度未満にする。
データ系列分離クロックとの間の位相関係について、特
に規定はしていない。この場合は、復調色差信号軸は±
(B−Y)、±(R−Y)となり、どちらの軸の正負も
確定しない。従って絶対色相を扱わない処理(雑音抑
圧,2画面合成など)でなんら問題ないが、絶対色相を
扱う処理(クロマキーなど)を行う場合には、SCAク
ロック101の位相と搬送色信号B−Yの搬送波位相と
の位相差を±90度未満にする。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
じ色相でありながらライン毎に異ったデータとなる色信
号データをライン間加算処理により同一データとし、か
つまた絶対色相を確定させる処理において、2つの直交
色信号データ系列(R−Y,B−Y)のうち1つの色信
号データ系列のデータを遅延させる遅延手段と、減算手
段への入力を選択的に行う構成としてあるので、ハード
ウェアの増加を抑えて絶対色相を確定し、線順次方式に
よる2つの系列(R−Y,B−Y)の色信号データの送
出が可能になる。
じ色相でありながらライン毎に異ったデータとなる色信
号データをライン間加算処理により同一データとし、か
つまた絶対色相を確定させる処理において、2つの直交
色信号データ系列(R−Y,B−Y)のうち1つの色信
号データ系列のデータを遅延させる遅延手段と、減算手
段への入力を選択的に行う構成としてあるので、ハード
ウェアの増加を抑えて絶対色相を確定し、線順次方式に
よる2つの系列(R−Y,B−Y)の色信号データの送
出が可能になる。
【図1】本発明を適用した搬送色信号復調装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】図1に示した水平同期サイクルの動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図3】図1に示した色副搬送波サイクルの動作を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
【図4】図1に示した実施例によって得られた線順次の
色差信号をPAL方式の搬送色信号に戻す変調装置を示
すブロック図である。
色差信号をPAL方式の搬送色信号に戻す変調装置を示
すブロック図である。
【図5】図4に示した各ゲート回路の詳細な回路図であ
る。
る。
【図6】図4に示した水平同期サイクルの動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図7】図4に示した色副搬送波サイクルの動作を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
1−A〜1−J データのビット数分の個数のラッチが
並列接続されているラッチ回路 2−A,2−B データ極性反転回路 3−A,3−B 下位からの桁上がり入力(CI)付き
全加算器 5−A,5−B 1水平走査期間相当の遅延手段として
のラインメモリ 6−A,6−B,6−C,6−D 2入力1出力選択制
御信号入力付き切替えスイッチ 8−A,8−B,8−C 下位からの桁上がり加算器 9 2つの選択制御信号付き4入力切替えセレクタ 10〜12 論理ゲート回路 20 D/Aコンバータ 21 BPF
並列接続されているラッチ回路 2−A,2−B データ極性反転回路 3−A,3−B 下位からの桁上がり入力(CI)付き
全加算器 5−A,5−B 1水平走査期間相当の遅延手段として
のラインメモリ 6−A,6−B,6−C,6−D 2入力1出力選択制
御信号入力付き切替えスイッチ 8−A,8−B,8−C 下位からの桁上がり加算器 9 2つの選択制御信号付き4入力切替えセレクタ 10〜12 論理ゲート回路 20 D/Aコンバータ 21 BPF
Claims (3)
- 【請求項1】 PAL方式の搬送色信号をサンプルする
標本化手段と、 前記標本化手段によりサンプルされた色信号データ系列
であって互いに直交関係にあり、かつ所定の基準位相と
一定の位相関係にある複数の色信号データ系列のうちの
1つの系列を選択する第1の選択手段と、 前記第1の選択手段により選択された色信号データ系列
を所定期間遅延する遅延手段と、 前記第1の選択手段により選択された色信号データ系
列、およびそれ以外の特定色信号データ系列を交互に選
択する第2の選択手段と、 前記遅延手段の遅延出力と前記第2の選択手段で選択さ
れた色信号データ系列を入力し、減算処理する減算手段
を備え、 前記減算手段から復調色差信号を出力することを特徴と
する搬送色信号処理装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記減算手段からは
1ライン毎にR−Y,B−Y信号が交互に出力されるこ
とを特徴とする搬送色信号処理装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記減算手段から出
力される色差線順次信号を遅延するラインメモリを有
し、該ラインメモリを介さないで得られる前記色差線順
次信号と該ラインメモリの出力信号とに基づいて、再び
PAL方式の搬送色信号に戻す変調処理を行うことを特
徴とする搬送色信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17065692A JPH0614331A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 搬送色信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17065692A JPH0614331A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 搬送色信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614331A true JPH0614331A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15908932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17065692A Pending JPH0614331A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 搬送色信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614331A (ja) |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP17065692A patent/JPH0614331A/ja active Pending
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