JPH06142833A - 中子の着座状態検知装置 - Google Patents
中子の着座状態検知装置Info
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- JPH06142833A JPH06142833A JP32247392A JP32247392A JPH06142833A JP H06142833 A JPH06142833 A JP H06142833A JP 32247392 A JP32247392 A JP 32247392A JP 32247392 A JP32247392 A JP 32247392A JP H06142833 A JPH06142833 A JP H06142833A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲の温度や粉塵等の影響を受けることな
く、中子の着座状態を確実に検出する。 【構成】 本発明に係る中子の着座状態検知装置は、中
子113の巾木部113hと嵌合することにより、その
巾木部11hを下方から支えるとともに、その位置決め
を行う巾木支持部102hと、下金型102内に形成さ
れて、先端が巾木支持部102hにおいて開口する通路
102tと、この通路102t内の圧力を検出する圧力
センサー115pとを有している。この構造により、下
金型102の巾木支持部102hに中子113の巾木部
113hが正しく嵌合されると、通路102tの開口1
02eは前記巾木部113hによって塞がれるため、通
路102t内の圧力が上昇する。逆に、中子113のセ
ット不良の場合は、通路102tの開口102eは開か
れた状態のまま保持されるため、通路102t内の圧力
が上昇することがない。このように通路102t内の圧
力変化から中子113の着座状態を検出する方法のた
め、周囲の温度等の影響を受けることはない。
く、中子の着座状態を確実に検出する。 【構成】 本発明に係る中子の着座状態検知装置は、中
子113の巾木部113hと嵌合することにより、その
巾木部11hを下方から支えるとともに、その位置決め
を行う巾木支持部102hと、下金型102内に形成さ
れて、先端が巾木支持部102hにおいて開口する通路
102tと、この通路102t内の圧力を検出する圧力
センサー115pとを有している。この構造により、下
金型102の巾木支持部102hに中子113の巾木部
113hが正しく嵌合されると、通路102tの開口1
02eは前記巾木部113hによって塞がれるため、通
路102t内の圧力が上昇する。逆に、中子113のセ
ット不良の場合は、通路102tの開口102eは開か
れた状態のまま保持されるため、通路102t内の圧力
が上昇することがない。このように通路102t内の圧
力変化から中子113の着座状態を検出する方法のた
め、周囲の温度等の影響を受けることはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型の所定位置に上方
からセットされる中子が、その鋳型に対して正しくセッ
トされたか否かを判定する中子の着座状態検知装置に関
する。
からセットされる中子が、その鋳型に対して正しくセッ
トされたか否かを判定する中子の着座状態検知装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】中子の着座状態を検知する機構を備えた
中子納め装置が特開昭63−183745号公報に記載
されている。この中子納め装置は、図3にその要部が示
されるように、昇降シリンダー5に連結された固定プレ
ート21を備えている。そして前記固定プレート21に
はジョイント22を介して可動プレート23が水平方向
に揺動可能に吊り下げ支持されている。さらに固定プレ
ート21と可動プレート23との間には、固定プレート
21に対して可動プレート23をロックするためのロッ
ク機構24が設けられている。前記可動プレート23に
は左右一対のブラケット29が垂設されており、さらに
各ブラケット29には中子の巾木部13を保持するため
のクランプ用シリンダ9が取り付けられている。そし
て、各シリンダ9にはそのピストンロッドにクランプ爪
30が連結されている。また、固定プレート21の端部
からは可動プレート23の側方までブラケット31が延
設されており、このブラケット31にセンサー群32が
前記可動プレート23の側面に対向して取り付けられて
いる。このセンサー群32は、センサー自身の先端部か
ら可動プレート23までの距離を測定することにより、
間接的に固定プレート21に対する可動プレート23の
水平方向のズレを測定するものであり、可動プレート2
3の周囲三箇所(左右方向に1台、紙面に対し垂直方向
に2台)に配置されている。一方、鋳型20には、中子
の巾木部13の下部と嵌合して、その巾木部13を下方
から支持するとともに、その巾木部13の位置決めを行
う巾木支持部20hが形成されている。
中子納め装置が特開昭63−183745号公報に記載
されている。この中子納め装置は、図3にその要部が示
されるように、昇降シリンダー5に連結された固定プレ
ート21を備えている。そして前記固定プレート21に
はジョイント22を介して可動プレート23が水平方向
に揺動可能に吊り下げ支持されている。さらに固定プレ
ート21と可動プレート23との間には、固定プレート
21に対して可動プレート23をロックするためのロッ
ク機構24が設けられている。前記可動プレート23に
は左右一対のブラケット29が垂設されており、さらに
各ブラケット29には中子の巾木部13を保持するため
のクランプ用シリンダ9が取り付けられている。そし
て、各シリンダ9にはそのピストンロッドにクランプ爪
30が連結されている。また、固定プレート21の端部
からは可動プレート23の側方までブラケット31が延
設されており、このブラケット31にセンサー群32が
前記可動プレート23の側面に対向して取り付けられて
いる。このセンサー群32は、センサー自身の先端部か
ら可動プレート23までの距離を測定することにより、
間接的に固定プレート21に対する可動プレート23の
水平方向のズレを測定するものであり、可動プレート2
3の周囲三箇所(左右方向に1台、紙面に対し垂直方向
に2台)に配置されている。一方、鋳型20には、中子
の巾木部13の下部と嵌合して、その巾木部13を下方
から支持するとともに、その巾木部13の位置決めを行
う巾木支持部20hが形成されている。
【0003】上記中子納め装置によると、中子の巾木部
13が鋳型20の巾木支持部20hに収納される直前
で、固定プレート21に対する可動プレート23のロッ
ク状態が解除されて、可動プレート23は揺動可能な状
態に保持される。さらに前記巾木支持部20hには中子
の巾木部13の側面傾斜と等しい傾斜の壁面20dが形
成されている。これによって中子の巾木部13が鋳型2
0の巾木支持部20hから若干ズレていても、前記巾木
部13には無理な力が加わらずに巾木支持部20hの壁
面20dに倣ってこの巾木支持部20hに納められる。
そして巾木部13が巾木支持部20hに収納された状態
での固定プレート21に対する可動プレート23のズレ
がセンサー群32によって検出される。作業者は、セン
サー群32の検出データを基に固定プレート21、即
ち、中子納め装置の固定位置を修正する。これによっ
て、次回からはより円滑に中子を鋳型20に納めること
ができるようになる。また各々の中子納め作業において
固定プレート21に対する可動プレート23のズレを検
出することにより、前記ズレの大きさから中子の巾木部
13が鋳型20の巾木支持部20hに正しくセットされ
たか否かを知ることができる。
13が鋳型20の巾木支持部20hに収納される直前
で、固定プレート21に対する可動プレート23のロッ
ク状態が解除されて、可動プレート23は揺動可能な状
態に保持される。さらに前記巾木支持部20hには中子
の巾木部13の側面傾斜と等しい傾斜の壁面20dが形
成されている。これによって中子の巾木部13が鋳型2
0の巾木支持部20hから若干ズレていても、前記巾木
部13には無理な力が加わらずに巾木支持部20hの壁
面20dに倣ってこの巾木支持部20hに納められる。
そして巾木部13が巾木支持部20hに収納された状態
での固定プレート21に対する可動プレート23のズレ
がセンサー群32によって検出される。作業者は、セン
サー群32の検出データを基に固定プレート21、即
ち、中子納め装置の固定位置を修正する。これによっ
て、次回からはより円滑に中子を鋳型20に納めること
ができるようになる。また各々の中子納め作業において
固定プレート21に対する可動プレート23のズレを検
出することにより、前記ズレの大きさから中子の巾木部
13が鋳型20の巾木支持部20hに正しくセットされ
たか否かを知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記中子
納め装置は、鋳型20の近傍で使用されるために高温に
曝され、また粉塵等が多量に付着する。このような環境
は電子回路を使用しているセンサー群32には好ましく
なく、誤作動の原因となる。また、粉塵が経時的にセン
サー先端部に付着すると固定プレート21に対する可動
プレート23のズレを精度良く測定することが困難にな
る。さらに、熱の影響や粉塵等の影響のためにセンサー
群32の取り付け場所も限定される。このため、上記従
来の測定方法では、中子の巾木部13が鋳型20の巾木
支持部20hに正しくセットされたか否を確実に判定す
ることは難しい。仮に、中子の巾木部13が鋳型20の
巾木支持部20hに正しくセットされないまま型締めが
行われて鋳造が実施されると、中子折れが発生すること
があり製品不良のみならず溶湯洩れによる鋳型や機器の
損傷を招くこともある。本発明の技術的課題は、中子の
巾木部13と鋳型20の巾木支持部20hとの間を通過
する気体量の多少から、両者13,20h間の隙間の有
無を検出することにより、前記巾木部13が前記巾木支
持部20hに正しくセットされたか否かを判定して、悪
環境においても確実に中子の着座状態をチェックできる
ようにするものである。
納め装置は、鋳型20の近傍で使用されるために高温に
曝され、また粉塵等が多量に付着する。このような環境
は電子回路を使用しているセンサー群32には好ましく
なく、誤作動の原因となる。また、粉塵が経時的にセン
サー先端部に付着すると固定プレート21に対する可動
プレート23のズレを精度良く測定することが困難にな
る。さらに、熱の影響や粉塵等の影響のためにセンサー
群32の取り付け場所も限定される。このため、上記従
来の測定方法では、中子の巾木部13が鋳型20の巾木
支持部20hに正しくセットされたか否を確実に判定す
ることは難しい。仮に、中子の巾木部13が鋳型20の
巾木支持部20hに正しくセットされないまま型締めが
行われて鋳造が実施されると、中子折れが発生すること
があり製品不良のみならず溶湯洩れによる鋳型や機器の
損傷を招くこともある。本発明の技術的課題は、中子の
巾木部13と鋳型20の巾木支持部20hとの間を通過
する気体量の多少から、両者13,20h間の隙間の有
無を検出することにより、前記巾木部13が前記巾木支
持部20hに正しくセットされたか否かを判定して、悪
環境においても確実に中子の着座状態をチェックできる
ようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する中子の着座状態検知装置によって解決され
る。即ち、本発明に係る中子の着座状態検知装置は、中
子が鋳型に対して正しくセットされたか否かを判定する
中子の着座状態検知装置において、前記鋳型の規定位置
に形成されて、前記中子の巾木部と嵌合することによ
り、その巾木部を下方から支えるとともに、前記巾木部
の位置決めを行う巾木支持部と、供給源から圧送された
気体を通す通路であって、その一部が前記鋳型内に形成
されており、先端が前記巾木支持部において開口する気
体圧送路と、前記気体圧送路内の圧力を検出する圧力セ
ンサーと、を有している。
特徴を有する中子の着座状態検知装置によって解決され
る。即ち、本発明に係る中子の着座状態検知装置は、中
子が鋳型に対して正しくセットされたか否かを判定する
中子の着座状態検知装置において、前記鋳型の規定位置
に形成されて、前記中子の巾木部と嵌合することによ
り、その巾木部を下方から支えるとともに、前記巾木部
の位置決めを行う巾木支持部と、供給源から圧送された
気体を通す通路であって、その一部が前記鋳型内に形成
されており、先端が前記巾木支持部において開口する気
体圧送路と、前記気体圧送路内の圧力を検出する圧力セ
ンサーと、を有している。
【0006】
【作用】本発明によると、気体圧送路の開口が塞がれて
いない状態では、供給源から圧送された気体は前記開口
から多量に放出されて気体圧送路内の圧力は低くなる。
しかしながら、この状態で中子が鋳型の所定位置に正し
くセットされると、この中子の巾木部と鋳型の巾木支持
部とが嵌合するために、前記巾木支持部に形成された気
体圧送路の開口は中子の巾木部によって塞がれる。この
結果、前記開口から放出される気体量が大幅に減少し
て、気体圧送路内の圧力が上昇する。逆に、中子の巾木
部が鋳型の巾木支持部に正しく嵌合されない状態、例え
ば、中子の巾木部と前記巾木支持部との間に異物が挟ま
った場合や、中子の巾木部が前記巾木支持部の壁面に途
中で引っ掛かった場合等は、中子の巾木部と巾木支持部
との間に隙間が形成されて、気体圧送路の開口は開かれ
た状態のままに保持される。このために気体圧送路の開
口から流出する気体量は減少せず、中子が鋳型にセット
されても気体圧送路内の圧力がほとんど上昇することが
ない。したがって圧力センサーの検出値が予め決められ
た値以上であれば、中子の巾木部と鋳型の巾木支持部と
の間にはほとんど隙間がないことになり、中子が鋳型に
正しくセットされたと判定することができる。また、本
発明は気体圧送路内の圧力変化から中子の着座状態を検
知する方法であるために、周囲の温度や粉塵等の影響を
受けることがない。
いない状態では、供給源から圧送された気体は前記開口
から多量に放出されて気体圧送路内の圧力は低くなる。
しかしながら、この状態で中子が鋳型の所定位置に正し
くセットされると、この中子の巾木部と鋳型の巾木支持
部とが嵌合するために、前記巾木支持部に形成された気
体圧送路の開口は中子の巾木部によって塞がれる。この
結果、前記開口から放出される気体量が大幅に減少し
て、気体圧送路内の圧力が上昇する。逆に、中子の巾木
部が鋳型の巾木支持部に正しく嵌合されない状態、例え
ば、中子の巾木部と前記巾木支持部との間に異物が挟ま
った場合や、中子の巾木部が前記巾木支持部の壁面に途
中で引っ掛かった場合等は、中子の巾木部と巾木支持部
との間に隙間が形成されて、気体圧送路の開口は開かれ
た状態のままに保持される。このために気体圧送路の開
口から流出する気体量は減少せず、中子が鋳型にセット
されても気体圧送路内の圧力がほとんど上昇することが
ない。したがって圧力センサーの検出値が予め決められ
た値以上であれば、中子の巾木部と鋳型の巾木支持部と
の間にはほとんど隙間がないことになり、中子が鋳型に
正しくセットされたと判定することができる。また、本
発明は気体圧送路内の圧力変化から中子の着座状態を検
知する方法であるために、周囲の温度や粉塵等の影響を
受けることがない。
【0007】
【実施例】以下、図1、図2を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1は、本実施例に係る中子の着座状態
検知装置の縦断面図、図2(A)は本実施例に係る中子
の着座状態検知装置を備えた鋳造機の要部正面図、図2
(B)は図2(A)のB−B矢視図である。図2に示さ
れるように、前記鋳造機100は、下金型102を中央
に載置する固定プレート104を備えている。この固定
プレート104は平面角形の厚板であり、四隅に円柱形
のタイバー110が垂直に固定されている。そしてこの
タイバー110に、上金型108を支持する可動プレー
ト106が昇降できるように連結されている。なお、前
記可動プレート106は昇降装置(図示されていない)
によって所定のタイミングで昇降される。前記昇降装置
が駆動されて可動プレート106が所定位置まで下降す
ると、上金型108が下金型102に当接して型締めが
行われ、金型102,108の内部には鋳造品を成形す
るためのキャビティ109(図1参照)が形成される。
なお、内部に空洞部を有する鋳造品を成形する場合に
は、型締めの前にキャビティ109内に中子113が収
納される。
例を説明する。図1は、本実施例に係る中子の着座状態
検知装置の縦断面図、図2(A)は本実施例に係る中子
の着座状態検知装置を備えた鋳造機の要部正面図、図2
(B)は図2(A)のB−B矢視図である。図2に示さ
れるように、前記鋳造機100は、下金型102を中央
に載置する固定プレート104を備えている。この固定
プレート104は平面角形の厚板であり、四隅に円柱形
のタイバー110が垂直に固定されている。そしてこの
タイバー110に、上金型108を支持する可動プレー
ト106が昇降できるように連結されている。なお、前
記可動プレート106は昇降装置(図示されていない)
によって所定のタイミングで昇降される。前記昇降装置
が駆動されて可動プレート106が所定位置まで下降す
ると、上金型108が下金型102に当接して型締めが
行われ、金型102,108の内部には鋳造品を成形す
るためのキャビティ109(図1参照)が形成される。
なお、内部に空洞部を有する鋳造品を成形する場合に
は、型締めの前にキャビティ109内に中子113が収
納される。
【0008】ここで前記中子113は、鋳造品の空洞部
を成形するための中子本体113mと、中子113を金
型102,108に固定する部位である巾木部113h
とから構成される。本実施例で使用される中子113は
巾木部113hが中子本体113mの両側に形成されて
いる。前記中子113は、その巾木部113hが下金型
102の巾木支持部102h〔図2(B)参照〕に対し
て正しく嵌合された状態で、下金型102の規定位置に
位置決めされる。そしてこの状態で、上金型108が下
金型102に係合することにより、前記キャビティ10
9の内部には前記中子本体113mが規定位置に位置決
めされる。前記中子113を下金型102の規定位置に
セットするためには、中子自動納め装置120が使用さ
れる。前記中子自動納め装置120は、前記中子113
の巾木部113hを両端から把持するためのクランプ爪
120hを備えており、中子113を把持した状態で水
平方向および上下方向(X軸、Y軸およびZ軸方向)に
移動できるようになっている。さらに中子自動納め装置
120には、後記するようにガイドとして使用される先
細のガイドピン120pが基準位置に垂設されている。
なお、中子自動納め装置120が下降して中子113が
下金型102にセットされる際に、中子自動納め装置1
20のクランプ爪120hおよびガイドピン120pを
支持するプレート120aは、水平方向に揺動可能な状
態に保持される。
を成形するための中子本体113mと、中子113を金
型102,108に固定する部位である巾木部113h
とから構成される。本実施例で使用される中子113は
巾木部113hが中子本体113mの両側に形成されて
いる。前記中子113は、その巾木部113hが下金型
102の巾木支持部102h〔図2(B)参照〕に対し
て正しく嵌合された状態で、下金型102の規定位置に
位置決めされる。そしてこの状態で、上金型108が下
金型102に係合することにより、前記キャビティ10
9の内部には前記中子本体113mが規定位置に位置決
めされる。前記中子113を下金型102の規定位置に
セットするためには、中子自動納め装置120が使用さ
れる。前記中子自動納め装置120は、前記中子113
の巾木部113hを両端から把持するためのクランプ爪
120hを備えており、中子113を把持した状態で水
平方向および上下方向(X軸、Y軸およびZ軸方向)に
移動できるようになっている。さらに中子自動納め装置
120には、後記するようにガイドとして使用される先
細のガイドピン120pが基準位置に垂設されている。
なお、中子自動納め装置120が下降して中子113が
下金型102にセットされる際に、中子自動納め装置1
20のクランプ爪120hおよびガイドピン120pを
支持するプレート120aは、水平方向に揺動可能な状
態に保持される。
【0009】一方、前記下金型102には、中子自動納
め装置120の前記ガイドピン120pと係合してこの
ガイドピン120pを位置決めする位置決め孔102k
が基準位置に形成されている。これによって中子113
の巾木部113hの位置が下金型102の巾木支持部1
02hの位置から水平方向に若干ズレいたとしても、中
子自動納め装置120が下降して、先細のガイドピン1
20pが下金型102の位置決め孔102kに挿入され
る過程で前記プレート120aが水平方向にズレて、中
子113の巾木部113hの位置は下金型102の巾木
支持部102hの位置に合わせられる。さらに前記下金
型102の巾木支持部102hには、図2(B)に示さ
れるように、中子113の巾木部113hの側面113
dに形成された傾斜と等しい傾斜の壁面102dが設け
られている。このため、仮に、先細のガイドピン120
pと位置決め孔102kとの間にガタが生じていたとし
ても、中子113の巾木部113hは巾木支持部102
hの壁面102dにガイドされて、この巾木支持部10
2hとスムーズに嵌合できる。
め装置120の前記ガイドピン120pと係合してこの
ガイドピン120pを位置決めする位置決め孔102k
が基準位置に形成されている。これによって中子113
の巾木部113hの位置が下金型102の巾木支持部1
02hの位置から水平方向に若干ズレいたとしても、中
子自動納め装置120が下降して、先細のガイドピン1
20pが下金型102の位置決め孔102kに挿入され
る過程で前記プレート120aが水平方向にズレて、中
子113の巾木部113hの位置は下金型102の巾木
支持部102hの位置に合わせられる。さらに前記下金
型102の巾木支持部102hには、図2(B)に示さ
れるように、中子113の巾木部113hの側面113
dに形成された傾斜と等しい傾斜の壁面102dが設け
られている。このため、仮に、先細のガイドピン120
pと位置決め孔102kとの間にガタが生じていたとし
ても、中子113の巾木部113hは巾木支持部102
hの壁面102dにガイドされて、この巾木支持部10
2hとスムーズに嵌合できる。
【0010】また前記下金型102には、図1(A),
(B)に示されるように、内部に通路102tが形成さ
れており、この通路102tの一端102eが巾木支持
部102hの底面において開口している。さらに前記通
路102tの他端102fには空気配管115が接続さ
れている。前記空気配管115は空気源115sからの
高圧空気を前記下金型102の通路102tに導くため
の配管であり、この空気配管115の途中に前記空気源
115sから供給された空気の圧力を所定の圧力にまで
減圧する減圧弁115rが配設されている。さらに空気
配管115には、前記減圧弁115rと前記通路102
tとの間に、圧力センサー115pが設置されている。
即ち、下金型102の内部に形成された通路102tと
空気配管115とが気体圧送路として、また空気源11
5sが気体の供給源として機能する。
(B)に示されるように、内部に通路102tが形成さ
れており、この通路102tの一端102eが巾木支持
部102hの底面において開口している。さらに前記通
路102tの他端102fには空気配管115が接続さ
れている。前記空気配管115は空気源115sからの
高圧空気を前記下金型102の通路102tに導くため
の配管であり、この空気配管115の途中に前記空気源
115sから供給された空気の圧力を所定の圧力にまで
減圧する減圧弁115rが配設されている。さらに空気
配管115には、前記減圧弁115rと前記通路102
tとの間に、圧力センサー115pが設置されている。
即ち、下金型102の内部に形成された通路102tと
空気配管115とが気体圧送路として、また空気源11
5sが気体の供給源として機能する。
【0011】次に、本実施例に係る中子の着座状態検知
装置の作用を説明する。先ず、図2に示されるように、
金型102,108が開かれている状態で、中子自動収
め装置120が駆動されて、待機位置から中子113が
下金型102の上方まで運搬されてくる。そして中子1
13の巾木部113hの位置が下金型102の巾木支持
部102hの位置と水平方向においてほぼ一致した状態
で、中子自動収め装置120が下降して中子113が下
金型102にセットされる。ここで中子自動収め装置1
20が下降する際に、前述のように、中子自動収め装置
120の先細のガイドピン120pが下金型102の位
置決め孔102kに挿入され、また中子113の巾木部
113hが下金型102の巾木支持部102hの壁面1
02dにガイドされる。このため、中子113の巾木部
113hと下金型102の巾木支持部102hとが水平
方向に若干ズレていたとしても、中子113の巾木部1
13hは前記巾木支持部102hに倣って下金型102
に正しくセットされる。
装置の作用を説明する。先ず、図2に示されるように、
金型102,108が開かれている状態で、中子自動収
め装置120が駆動されて、待機位置から中子113が
下金型102の上方まで運搬されてくる。そして中子1
13の巾木部113hの位置が下金型102の巾木支持
部102hの位置と水平方向においてほぼ一致した状態
で、中子自動収め装置120が下降して中子113が下
金型102にセットされる。ここで中子自動収め装置1
20が下降する際に、前述のように、中子自動収め装置
120の先細のガイドピン120pが下金型102の位
置決め孔102kに挿入され、また中子113の巾木部
113hが下金型102の巾木支持部102hの壁面1
02dにガイドされる。このため、中子113の巾木部
113hと下金型102の巾木支持部102hとが水平
方向に若干ズレていたとしても、中子113の巾木部1
13hは前記巾木支持部102hに倣って下金型102
に正しくセットされる。
【0012】前記中子113が中子自動収め装置120
によって下金型102にセットされると、空気源115
sから空気配管115および通路102tに高圧空気が
供給される。ここで、仮に、中子113の巾木部113
hが下金型102の巾木支持部102hに正しく嵌合さ
れていない状態、例えば、中子113の巾木部113h
と前記巾木支持部102hとの間に異物が挟まった場合
や、中子113の巾木部113hが前記巾木支持部10
2hの壁面102dに途中で引っ掛かった場合等は、中
子113の巾木部113hと巾木支持部102hとの間
に隙間が形成されて、通路102tの開口102eは開
かれた状態のままに保持される。このために前記通路1
02tの開口102eから流出する空気量は多く、前記
中子113が下金型102にセットされても空気配管1
15内の圧力はほとんど上昇することがない。したがっ
て圧力センサー115pによって検出された圧力値が所
定値よりも小さくなれば、中子113のセット不良と判
定することができる。
によって下金型102にセットされると、空気源115
sから空気配管115および通路102tに高圧空気が
供給される。ここで、仮に、中子113の巾木部113
hが下金型102の巾木支持部102hに正しく嵌合さ
れていない状態、例えば、中子113の巾木部113h
と前記巾木支持部102hとの間に異物が挟まった場合
や、中子113の巾木部113hが前記巾木支持部10
2hの壁面102dに途中で引っ掛かった場合等は、中
子113の巾木部113hと巾木支持部102hとの間
に隙間が形成されて、通路102tの開口102eは開
かれた状態のままに保持される。このために前記通路1
02tの開口102eから流出する空気量は多く、前記
中子113が下金型102にセットされても空気配管1
15内の圧力はほとんど上昇することがない。したがっ
て圧力センサー115pによって検出された圧力値が所
定値よりも小さくなれば、中子113のセット不良と判
定することができる。
【0013】また、中子113の巾木部113hと下金
型102の巾木支持部102hとが正しく嵌合していれ
ば、前記巾木支持部102hの開口102eは中子11
3の巾木部113hによって塞がれるために、前記開口
102eから放出される空気量は非常に少ない。このた
め前記空気配管115内の圧力が大幅に上昇する。した
がって圧力センサー115pによって検出された圧力値
が所定値以上であれば、前記巾木部113hと巾木支持
部102hとの間にはほとんど隙間がないことになり、
中子113が下金型102に正しくセットされたと判定
することができる。
型102の巾木支持部102hとが正しく嵌合していれ
ば、前記巾木支持部102hの開口102eは中子11
3の巾木部113hによって塞がれるために、前記開口
102eから放出される空気量は非常に少ない。このた
め前記空気配管115内の圧力が大幅に上昇する。した
がって圧力センサー115pによって検出された圧力値
が所定値以上であれば、前記巾木部113hと巾木支持
部102hとの間にはほとんど隙間がないことになり、
中子113が下金型102に正しくセットされたと判定
することができる。
【0014】前記中子113が下金型102に正しくセ
ットされると、前記昇降装置が駆動されて可動プレート
106が所定位置まで下降する。これによって、上金型
108が下金型102に当接して型締めが行われ、キャ
ビティ109内の規定位置に中子本体113mが位置決
めされる。そしてこの状態で鋳造が実施される。このよ
うに本実施例によると、空気配管115内の圧力を検出
することにより、間接的に中子113の巾木部113h
と下金型102の巾木支持部102hとの隙間の有無を
判定して、前記巾木部13が前記巾木支持部20hに正
しく嵌合されたか否かを判断する。このために、周囲の
温度や粉塵等の影響を受けることがなく、確実に中子1
13の着座状態をチェックすることができる。なお、本
実施例では、一箇所の巾木支持部102hに対して通路
102tの開口102eが一個形成された例を示した
が、前記開口102eの数を増やすことにより検出精度
を向上させることができる。また、中子113の巾木部
113hを塗装して面粗度を上げることにより、巾木部
113hと巾木支持部102hとが正しく嵌合した状態
での前記開口102eからの空気洩れを少なくして、検
出精度を向上させることができる。
ットされると、前記昇降装置が駆動されて可動プレート
106が所定位置まで下降する。これによって、上金型
108が下金型102に当接して型締めが行われ、キャ
ビティ109内の規定位置に中子本体113mが位置決
めされる。そしてこの状態で鋳造が実施される。このよ
うに本実施例によると、空気配管115内の圧力を検出
することにより、間接的に中子113の巾木部113h
と下金型102の巾木支持部102hとの隙間の有無を
判定して、前記巾木部13が前記巾木支持部20hに正
しく嵌合されたか否かを判断する。このために、周囲の
温度や粉塵等の影響を受けることがなく、確実に中子1
13の着座状態をチェックすることができる。なお、本
実施例では、一箇所の巾木支持部102hに対して通路
102tの開口102eが一個形成された例を示した
が、前記開口102eの数を増やすことにより検出精度
を向上させることができる。また、中子113の巾木部
113hを塗装して面粗度を上げることにより、巾木部
113hと巾木支持部102hとが正しく嵌合した状態
での前記開口102eからの空気洩れを少なくして、検
出精度を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、気体圧送路内の圧力を
検出することにより、間接的に中子の巾木部と下金型の
巾木支持部との隙間の有無を判定して、前記巾木部が前
記巾木支持部に正しく嵌合されたか否かを判断する。こ
のために周囲の温度や粉塵等の影響を受けることがな
く、確実に中子の着座状態をチェックすることができ
る。この結果、中子のセット不良に起因した中子折れや
溶湯洩れによる鋳型や機器の損傷を招くことがない。
検出することにより、間接的に中子の巾木部と下金型の
巾木支持部との隙間の有無を判定して、前記巾木部が前
記巾木支持部に正しく嵌合されたか否かを判断する。こ
のために周囲の温度や粉塵等の影響を受けることがな
く、確実に中子の着座状態をチェックすることができ
る。この結果、中子のセット不良に起因した中子折れや
溶湯洩れによる鋳型や機器の損傷を招くことがない。
【図1】本発明の一実施例に係る中子の着座状態検知装
置の縦断面図である。
置の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る中子の着座状態検知装
置を備えた鋳造機の要部を表す図である。
置を備えた鋳造機の要部を表す図である。
【図3】従来の中子の着座状態検知方法を表す図面であ
る。
る。
102 下金型(鋳型) 102h 巾木支持部 102t 通路(気体圧送路) 108 上金型(鋳型) 113 中子 113m 中子本体 113h 巾木部 115 空気配管(気体圧送路) 115s 空気源(供給源) 115p 圧力センサー
Claims (1)
- 【請求項1】 中子が鋳型に対して正しくセットされた
か否かを判定する中子の着座状態検知装置において、 前記鋳型の規定位置に形成されて、前記中子の巾木部と
嵌合することにより、その巾木部を下方から支えるとと
もに、前記巾木部の位置決めを行う巾木支持部と、 供給源から圧送された気体を通す通路であって、その一
部が前記鋳型内に形成されており、先端が前記巾木支持
部において開口する気体圧送路と、 前記気体圧送路内の圧力を検出する圧力センサーと、を
有することを特徴とする中子の着座状態検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32247392A JPH06142833A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 中子の着座状態検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32247392A JPH06142833A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 中子の着座状態検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142833A true JPH06142833A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18144034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32247392A Pending JPH06142833A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 中子の着座状態検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06142833A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002361367A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 鋳造用中子の装着方法および装置 |
JP2017056484A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | 本田技研工業株式会社 | ワーク組立方法 |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP32247392A patent/JPH06142833A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002361367A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 鋳造用中子の装着方法および装置 |
JP4610791B2 (ja) * | 2001-06-07 | 2011-01-12 | 本田技研工業株式会社 | 鋳造用中子の装着方法および装置 |
JP2017056484A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | 本田技研工業株式会社 | ワーク組立方法 |
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