JPH06142118A - 歯科インプラント - Google Patents
歯科インプラントInfo
- Publication number
- JPH06142118A JPH06142118A JP4311068A JP31106892A JPH06142118A JP H06142118 A JPH06142118 A JP H06142118A JP 4311068 A JP4311068 A JP 4311068A JP 31106892 A JP31106892 A JP 31106892A JP H06142118 A JPH06142118 A JP H06142118A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- implant
- cylinder
- dental implant
- tooth
- root
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0018—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the shape
- A61C8/0022—Self-screwing
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、歯の自然な微小動作と同様
に、軸方向と、接近、離隔する方向と、頬舌の方向に微
小動作可能で自然な歯により近い特性を有する歯根部を
具備するインプラントを提供することにある。 【構成】 上述の目的を達成するために、本発明よるイ
ンプラントは、側壁にネジ部を有する略円筒形の歯根部
（１）を具備して構成され、該歯根部（１）が人工歯を
受承し固定するための頭部（３）を有しており、前記歯
根部は円筒の端部に可撓部（７）を備える構成とした。
に、軸方向と、接近、離隔する方向と、頬舌の方向に微
小動作可能で自然な歯により近い特性を有する歯根部を
具備するインプラントを提供することにある。 【構成】 上述の目的を達成するために、本発明よるイ
ンプラントは、側壁にネジ部を有する略円筒形の歯根部
（１）を具備して構成され、該歯根部（１）が人工歯を
受承し固定するための頭部（３）を有しており、前記歯
根部は円筒の端部に可撓部（７）を備える構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は口腔医学に関し、特に、
人工の歯根部を顎骨に移植し、該歯根部に人工歯を固定
するための歯科インプラントに関する。
人工の歯根部を顎骨に移植し、該歯根部に人工歯を固定
するための歯科インプラントに関する。
【０００２】
【従来の技術】ヨーロッパ特許公報第A2,0282789号に開
示された歯科インプラントは、円筒形の歯根部を具備し
ており、該歯根部の側壁にはタッピングネジ（self-cut
ting thread ）が形成されている。円筒の一方端部には
内ネジを有する結合部が備えられており、該結合部に
は、人工歯または架工義歯等の歯科学的な構造要素を取
着するための頭部を固定する内ネジが形成されている。
歯根部の反対側の端部は円錐形の一部の形状をしてい
る。上記インプラントは、患者の顎骨に形成された埋設
孔にねじ込み螺着され、該埋設孔の内径は、タッピング
ネジの外径よりも小さく形成される。こうしたインプラ
ントをねじ込み螺着するためには頭部スプラインに相当
の力が作用し、この作用力により、比較的薄い構造の頭
部とスプラインの結合部が変形する。また、上記インプ
ラントは歯根部を顎骨にねじ込む際発生する骨組織の切
り屑を排出するための溝を有していない。こうした切り
屑は隣接する骨組織層を変形すると共に、インプラント
の周囲に骨組織を再吸収する圧縮層を形成する。インプ
ラントを回転させる間冷却されないために、インプラン
トの周囲と骨組織との緊密な相互作用により４１°Ｃ以
上に加熱され、インプラントが拒絶される。インプラン
トの端部には、切削端を有するコーンが形成されてお
り、顎骨に形成された埋設孔に移植される周知のデザイ
ンのインプラントが、顎骨と強固に固定されるように成
っている。このようにインプラントを顎骨に強固に固定
すると、インプラントは顎骨に対して自然の歯の有する
固有の微小動作をすることが不可能となる。こうした微
小動作ができなくなると、３５０kgに到る歯の咀嚼力に
よりインプラントの信頼性や寿命が低減する。
示された歯科インプラントは、円筒形の歯根部を具備し
ており、該歯根部の側壁にはタッピングネジ（self-cut
ting thread ）が形成されている。円筒の一方端部には
内ネジを有する結合部が備えられており、該結合部に
は、人工歯または架工義歯等の歯科学的な構造要素を取
着するための頭部を固定する内ネジが形成されている。
歯根部の反対側の端部は円錐形の一部の形状をしてい
る。上記インプラントは、患者の顎骨に形成された埋設
孔にねじ込み螺着され、該埋設孔の内径は、タッピング
ネジの外径よりも小さく形成される。こうしたインプラ
ントをねじ込み螺着するためには頭部スプラインに相当
の力が作用し、この作用力により、比較的薄い構造の頭
部とスプラインの結合部が変形する。また、上記インプ
ラントは歯根部を顎骨にねじ込む際発生する骨組織の切
り屑を排出するための溝を有していない。こうした切り
屑は隣接する骨組織層を変形すると共に、インプラント
の周囲に骨組織を再吸収する圧縮層を形成する。インプ
ラントを回転させる間冷却されないために、インプラン
トの周囲と骨組織との緊密な相互作用により４１°Ｃ以
上に加熱され、インプラントが拒絶される。インプラン
トの端部には、切削端を有するコーンが形成されてお
り、顎骨に形成された埋設孔に移植される周知のデザイ
ンのインプラントが、顎骨と強固に固定されるように成
っている。このようにインプラントを顎骨に強固に固定
すると、インプラントは顎骨に対して自然の歯の有する
固有の微小動作をすることが不可能となる。こうした微
小動作ができなくなると、３５０kgに到る歯の咀嚼力に
よりインプラントの信頼性や寿命が低減する。
【０００３】ドイツ特許公報第A0139253号には他のイン
プラントが開示されており、該インプラントの歯根部は
上述した実施例とは異なり側壁に複数の固定孔を有す
る、中空の円筒形状をしている。そして該円筒の自由端
は円形をしている。該インプラントを移植するために、
先ず、切削器械を用いて患者の顎骨に装着座を設ける。
該座は、上記中空円筒の寸法と整合する円形の空洞を有
している。上記切削器械は、破壊された骨組織を排出す
る手段と冷却する手段とを備えている。インプラントは
準備された円形の空洞内に容易に装着され、そして、時
間の経過と共に歯周組織が中空円筒の側壁に形成された
複数の固定孔内部に侵入してインプラントは固定され
る。然しながら、該インプラントの歯根部の先端の断面
積は小さく成っており、咀嚼に際して非常に大きな力が
作用する。更に、鉛直軸方向に緩衝機能を有していない
ために、漸次的に該インプラントは顎骨内に沈降してい
く。また、インプラントの歯根部の空洞内の円柱状の骨
組織により、該歯根部の微小動作がほぼ制限される。
プラントが開示されており、該インプラントの歯根部は
上述した実施例とは異なり側壁に複数の固定孔を有す
る、中空の円筒形状をしている。そして該円筒の自由端
は円形をしている。該インプラントを移植するために、
先ず、切削器械を用いて患者の顎骨に装着座を設ける。
該座は、上記中空円筒の寸法と整合する円形の空洞を有
している。上記切削器械は、破壊された骨組織を排出す
る手段と冷却する手段とを備えている。インプラントは
準備された円形の空洞内に容易に装着され、そして、時
間の経過と共に歯周組織が中空円筒の側壁に形成された
複数の固定孔内部に侵入してインプラントは固定され
る。然しながら、該インプラントの歯根部の先端の断面
積は小さく成っており、咀嚼に際して非常に大きな力が
作用する。更に、鉛直軸方向に緩衝機能を有していない
ために、漸次的に該インプラントは顎骨内に沈降してい
く。また、インプラントの歯根部の空洞内の円柱状の骨
組織により、該歯根部の微小動作がほぼ制限される。
【０００４】近時、新たな歯科インプラントが周知とな
っている（例えば「Products Catalog」,Nobelpharma,1
987 年, Sweden 参照）。このインプラントは円筒形状
の歯根部を具備しており、該円筒形状の歯根部の側壁に
はネジが設けられており、そしてその一方端部に人工歯
を固定するための頭部が取着され、他方端部は平坦に成
形されている。該円筒の上記平坦な端部の近傍に貫通す
る固定孔が、該円筒の中心軸に対して垂直に形成されて
いる。インプラントを移植する前に切削器械を用いて患
者の顎骨に座を設ける。該インプラントは上述した例と
は、上記座が円形の空洞ではなく円筒形の空洞である点
において異なっている。該円筒形の空洞は円形の空洞と
比較して、より容易に移植可能である。移植後、インプ
ラントは歯根部近傍の固定孔内に歯周組織が成長、侵入
して固定される。このインプラント固定方法は頬舌方向
の動作を許容する。然しながら、このデザインのインプ
ラントは、咀嚼力の成分が最大となる鉛直軸方向（つま
り、円筒の中心軸方向）にしっかりと固定されてしま
う。このことは、このインプラントの信頼性を損ない、
欠点となっている。
っている（例えば「Products Catalog」,Nobelpharma,1
987 年, Sweden 参照）。このインプラントは円筒形状
の歯根部を具備しており、該円筒形状の歯根部の側壁に
はネジが設けられており、そしてその一方端部に人工歯
を固定するための頭部が取着され、他方端部は平坦に成
形されている。該円筒の上記平坦な端部の近傍に貫通す
る固定孔が、該円筒の中心軸に対して垂直に形成されて
いる。インプラントを移植する前に切削器械を用いて患
者の顎骨に座を設ける。該インプラントは上述した例と
は、上記座が円形の空洞ではなく円筒形の空洞である点
において異なっている。該円筒形の空洞は円形の空洞と
比較して、より容易に移植可能である。移植後、インプ
ラントは歯根部近傍の固定孔内に歯周組織が成長、侵入
して固定される。このインプラント固定方法は頬舌方向
の動作を許容する。然しながら、このデザインのインプ
ラントは、咀嚼力の成分が最大となる鉛直軸方向（つま
り、円筒の中心軸方向）にしっかりと固定されてしま
う。このことは、このインプラントの信頼性を損ない、
欠点となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は上述の問題点に鑑み、歯の自然な微小動作と同様に、
軸方向と、接近、離隔する方向と、頬舌の方向に微小動
作可能で自然な歯により近い特性を有する歯根部を具備
するインプラントを提供し、インプラントの寿命をより
長くすることにある。
は上述の問題点に鑑み、歯の自然な微小動作と同様に、
軸方向と、接近、離隔する方向と、頬舌の方向に微小動
作可能で自然な歯により近い特性を有する歯根部を具備
するインプラントを提供し、インプラントの寿命をより
長くすることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的は、側壁にネジ
部を有する略円筒形の歯根部具備して構成され、該歯根
部が人工歯を受承し固定するための頭部を有しており、
前記歯根部は円筒の端部に可撓部を備えたインプラント
により達成される前記可撓部は、前記円筒に形成された
平行な２つのスリットにより構成され、該スリットの深
さを前記円筒の半径よりも大きく、同円筒の中心軸に対
して垂直で、かつ各々の内壁が互いに垂直に形成され
る。また、前記可撓部を可撓性材料から成る複数の円板
を具備する棒部材により構成し、該棒部材を前記円筒の
端部に同円筒の中心軸と同軸に取着しても良い。更に、
前記可撓部をコイルバネにより構成し、該コイルバネを
前記円筒の端部に同円筒の中心軸と同軸に取着すること
も可能である。
部を有する略円筒形の歯根部具備して構成され、該歯根
部が人工歯を受承し固定するための頭部を有しており、
前記歯根部は円筒の端部に可撓部を備えたインプラント
により達成される前記可撓部は、前記円筒に形成された
平行な２つのスリットにより構成され、該スリットの深
さを前記円筒の半径よりも大きく、同円筒の中心軸に対
して垂直で、かつ各々の内壁が互いに垂直に形成され
る。また、前記可撓部を可撓性材料から成る複数の円板
を具備する棒部材により構成し、該棒部材を前記円筒の
端部に同円筒の中心軸と同軸に取着しても良い。更に、
前記可撓部をコイルバネにより構成し、該コイルバネを
前記円筒の端部に同円筒の中心軸と同軸に取着すること
も可能である。
【０００７】
【実施例】図１を参照すると、本発明によるインプラン
トは、略円筒形の歯根部１を具備しており、該歯根部１
の表面にはネジ部２が形成されている。歯根部１の一方
端部には、先端を切断した円錐形の頭部３が固定されて
おり（図示する場合では歯根部１に螺着されている）、
該頭部３は末広がりの底部に頸部４を有しており、人工
歯が移植される際、頭部３と該人工歯との間の結合力を
強化するように構成されている。頸部４の直下には、口
腔レンチ（stomatological wrench ）のためのナット部
５と、円筒形の歯根部１と同じ直径を有する円筒形の基
部６とが円錐形の頭部３と一体的に形成されている。円
筒形の歯根部１において、上記頭部３の反対側の端部に
は可撓部７が具備されており、該可撓部７には、本実施
例において２つの平行なスリット８、９が、円筒形の歯
根部１の中心軸に対して垂直に形成されており、そして
該スリット８、９の内壁１０、１１は相互に垂直と成っ
ている。スリット８、９の切り込み深さａは歯根部１の
半径よりも長くなっており、また、高さｂは咀嚼に際し
て歯根部１の自由端部が適切に動作するように、インプ
ラントを構成する材料の強度を考慮して選定される。例
えば、歯根部１の直径が４ｍｍのチタン製のインプラン
トの場合、深さａは３ｍｍ、高さｂは１ｍｍが適当であ
る。スリット８、９により歯根部１の底部に形成された
２つの平板部１２、１３は、連結部１４、１５により歯
根部１に連結されて板バネとして作用する。
トは、略円筒形の歯根部１を具備しており、該歯根部１
の表面にはネジ部２が形成されている。歯根部１の一方
端部には、先端を切断した円錐形の頭部３が固定されて
おり（図示する場合では歯根部１に螺着されている）、
該頭部３は末広がりの底部に頸部４を有しており、人工
歯が移植される際、頭部３と該人工歯との間の結合力を
強化するように構成されている。頸部４の直下には、口
腔レンチ（stomatological wrench ）のためのナット部
５と、円筒形の歯根部１と同じ直径を有する円筒形の基
部６とが円錐形の頭部３と一体的に形成されている。円
筒形の歯根部１において、上記頭部３の反対側の端部に
は可撓部７が具備されており、該可撓部７には、本実施
例において２つの平行なスリット８、９が、円筒形の歯
根部１の中心軸に対して垂直に形成されており、そして
該スリット８、９の内壁１０、１１は相互に垂直と成っ
ている。スリット８、９の切り込み深さａは歯根部１の
半径よりも長くなっており、また、高さｂは咀嚼に際し
て歯根部１の自由端部が適切に動作するように、インプ
ラントを構成する材料の強度を考慮して選定される。例
えば、歯根部１の直径が４ｍｍのチタン製のインプラン
トの場合、深さａは３ｍｍ、高さｂは１ｍｍが適当であ
る。スリット８、９により歯根部１の底部に形成された
２つの平板部１２、１３は、連結部１４、１５により歯
根部１に連結されて板バネとして作用する。
【０００８】図２に図示する実施例において、可撓部は
圧縮コイルバネ１５により構成されており、該圧縮コイ
ルバネ１５は円筒形の歯根部１の中心軸と同軸に配置さ
れ、その一方端部１６が歯根部１の端部に取着されてい
る。該圧縮コイルバネ１５の外径は歯根部１の直径と同
じかまたは小さく成っている。圧縮バネ１５は人体と化
学作用を起こさない、例えばプラチナ製ワイヤまたはチ
タン製ワイヤ等により形成される。図３に示す本発明の
更に他の実施例において、歯根部１の可撓部は３つの円
板１８を有する棒部材１７により構成されており、該棒
部材１７は歯根部１の端部に形成されたソケット内に取
着されている。棒部材１７は、例えばシリコンゴム等の
人体と化学反応を起こさない材料により円板１８と共に
一体的に形成され、取り外して他の可撓部と交換可能に
前記ソケット内に取着されている。円板１８の直径は歯
根部１の直径と同じかまたは小さく成っている。
圧縮コイルバネ１５により構成されており、該圧縮コイ
ルバネ１５は円筒形の歯根部１の中心軸と同軸に配置さ
れ、その一方端部１６が歯根部１の端部に取着されてい
る。該圧縮コイルバネ１５の外径は歯根部１の直径と同
じかまたは小さく成っている。圧縮バネ１５は人体と化
学作用を起こさない、例えばプラチナ製ワイヤまたはチ
タン製ワイヤ等により形成される。図３に示す本発明の
更に他の実施例において、歯根部１の可撓部は３つの円
板１８を有する棒部材１７により構成されており、該棒
部材１７は歯根部１の端部に形成されたソケット内に取
着されている。棒部材１７は、例えばシリコンゴム等の
人体と化学反応を起こさない材料により円板１８と共に
一体的に形成され、取り外して他の可撓部と交換可能に
前記ソケット内に取着されている。円板１８の直径は歯
根部１の直径と同じかまたは小さく成っている。
【０００９】図１に示した本発明の歯科用インプラント
の移植方法を以下に説明する。先ず、患者の顎骨にドリ
ルにより適当な直径の埋設孔を穿設する。この埋設孔の
深さは歯根部１の長さと一致させる。次いで、ネジ部２
と対応するネジ部を上記埋設孔の内周面に形成し、仮の
頭部を取着してインプラントを上記ネジ部に螺着する。
歯周組織が漸次的に成長し、その水平方向の繊維が可撓
部７の方向に伸長してスリット８、９の空間を満たし、
それによりインプラントの歯根部１が患者の顎骨組織に
確実に固定される。それと同時に、歯周組織の制振、吸
収特性と板バネの可撓性、つまり、互いに９０°オフセ
ットされて連結部１４、１５により歯根部１に連結され
た平板部１２、１３の可撓性により、インプラントは３
方向、つまり鉛直方向と頬舌方向と接近、離隔方向の微
小動作と、鉛直方向の回転軸を中心とする微小回転動作
とを有する、実際の歯の動作と同様の微小動作が可能と
なる。次いで、仮の頭部を人工歯を取着する頭部３と交
換する。図２、３に示したインプラントの変形実施例
も、図１に示した実施例と同様の方法により使用され
る。然しながら、歯周組織が図２に示したインプラント
ではコイルバネ１５内の空間に、そして図３に示したイ
ンプラントでは各円板１８の間隙に満たされる点で異な
っている。インプラントを移植する前に、可撓部に歯周
組織の成長を促進する薬品を装着しても良い。
の移植方法を以下に説明する。先ず、患者の顎骨にドリ
ルにより適当な直径の埋設孔を穿設する。この埋設孔の
深さは歯根部１の長さと一致させる。次いで、ネジ部２
と対応するネジ部を上記埋設孔の内周面に形成し、仮の
頭部を取着してインプラントを上記ネジ部に螺着する。
歯周組織が漸次的に成長し、その水平方向の繊維が可撓
部７の方向に伸長してスリット８、９の空間を満たし、
それによりインプラントの歯根部１が患者の顎骨組織に
確実に固定される。それと同時に、歯周組織の制振、吸
収特性と板バネの可撓性、つまり、互いに９０°オフセ
ットされて連結部１４、１５により歯根部１に連結され
た平板部１２、１３の可撓性により、インプラントは３
方向、つまり鉛直方向と頬舌方向と接近、離隔方向の微
小動作と、鉛直方向の回転軸を中心とする微小回転動作
とを有する、実際の歯の動作と同様の微小動作が可能と
なる。次いで、仮の頭部を人工歯を取着する頭部３と交
換する。図２、３に示したインプラントの変形実施例
も、図１に示した実施例と同様の方法により使用され
る。然しながら、歯周組織が図２に示したインプラント
ではコイルバネ１５内の空間に、そして図３に示したイ
ンプラントでは各円板１８の間隙に満たされる点で異な
っている。インプラントを移植する前に、可撓部に歯周
組織の成長を促進する薬品を装着しても良い。
【００１０】
【発明の効果】本発明による歯科インプラントは、歯根
部に可撓部を有しているために、３方向、つまり鉛直方
向と頬舌方向と接近、離隔方向の微小動作と、鉛直方向
の回転軸を中心とする微小回転動作とを有する、実際の
歯の動作と同様の微小動作が可能となる。また、本発明
による歯科インプラントは製造および移植が容易であ
り、更に、長期間の耐久性を有している。
部に可撓部を有しているために、３方向、つまり鉛直方
向と頬舌方向と接近、離隔方向の微小動作と、鉛直方向
の回転軸を中心とする微小回転動作とを有する、実際の
歯の動作と同様の微小動作が可能となる。また、本発明
による歯科インプラントは製造および移植が容易であ
り、更に、長期間の耐久性を有している。
【図１】本発明による歯科インプラントの斜視図であ
る。
る。
【図２】図１においてＡで指示される部分を変形した本
発明によるインプラントの第２の実施例である。
発明によるインプラントの第２の実施例である。
【図３】 図１においてＡで指示される部分を変形した
本発明によるインプラントの第３の実施例である。
本発明によるインプラントの第３の実施例である。
１…歯根部 ２…ネジ部 ３…頭部 ４…頸部 ５…ナット ６…ベース ７…可撓部 ８…スリット ９…スリット １０…内壁 １１…内壁 １２…平板部 １３…平板部 １４…連結部 １５…連結部 １６…端部 １７…棒部材 １８…円板
Claims (4)
- 【請求項１】 側壁にネジ部を有する略円筒形の歯根部
（１）を具備して構成され、該歯根部（１）が人工歯を
受承し固定するための頭部（３）を有しており、 前記歯根部は円筒の端部に可撓部（７）を備えているこ
とを特徴とする歯科インプラント。 - 【請求項２】 前記可撓部（７）は前記円筒に形成され
た平行な２つのスリット（８、９）を有し、該スリット
（８、９）の深さ（ａ）は前記円筒の半径よりも大き
く、同円筒の中心軸に対して垂直で、かつ各々の内壁
（１０、１１）が互いに垂直に形成されていることを特
徴とする請求項１に記載の歯科インプラント。 - 【請求項３】 前記可撓部（７）は可撓性材料から成る
複数の円板（８）を具備する棒部材（１７）により構成
され、該棒部材は前記円筒の端部に同円筒の中心軸と同
軸に取着されていることを特徴とする請求項１に記載の
歯科インプラント。 - 【請求項４】 前記可撓部（７）はコイルバネ（１５）
により構成され、該コイルバネ（１５）は前記円筒の端
部に同円筒の中心軸と同軸に取着されていることを特徴
とする請求項１に記載の歯科インプラント。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| EP92117398A EP0592701A1 (en) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | Dental implant |
| JP4311068A JPH06142118A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-28 | 歯科インプラント |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| EP92117398A EP0592701A1 (en) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | Dental implant |
| JP4311068A JPH06142118A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-28 | 歯科インプラント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142118A true JPH06142118A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=26131120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4311068A Pending JPH06142118A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-28 | 歯科インプラント |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0592701A1 (ja) |
| JP (1) | JPH06142118A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100430770B1 (ko) * | 2002-06-27 | 2004-05-17 | 박영철 | 임플랜트 |
| WO2011027338A1 (en) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | Basad-Medical | A dental implant |
| WO2015093673A1 (ko) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 김형우 | 치과용 임플란트 |
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-
1992
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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