JPH06142075A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH06142075A
JPH06142075A JP4300997A JP30099792A JPH06142075A JP H06142075 A JPH06142075 A JP H06142075A JP 4300997 A JP4300997 A JP 4300997A JP 30099792 A JP30099792 A JP 30099792A JP H06142075 A JPH06142075 A JP H06142075A
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JP
Japan
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image information
tomographic image
magnetic field
echo
phase
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Application number
JP4300997A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kajiyama
孝治 梶山
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 K空間上のメモリのky方向に順次格納され
る各画像情報のS/Nの段差的な変化をなくし、これに
より良好な表示画像を得る。 【構成】 位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化させて
一のシーケンスを所定回繰返して動作させることによっ
て断層画像情報を計測するものであって、該一のシーケ
ンスの一回の動作によって少なくとも2以上のエコー信
号が得られる磁気共鳴イメージング装置において、前記
シーケンスの動作を前記所定回よりも回数を多くするこ
とによって相隣り合うエコー信号間で得られる各断層画
像情報に位相方向傾斜磁場の大きさが同一のものを含ま
せるようにする手段と、該相隣合うエコー信号間で得ら
れる各断層画像情報のうち位相方向傾斜磁場の大きさが
同一のものからそれらのS/Nの割合を検出する検出手
段と、この検出手段から得られる各S/Nの割合に基づ
いて各エコー信号で得られる断層画像情報のS/Nをそ
れぞれ均等にする補正手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に係り、特に、いわゆる高速スピンエコー法を適用
した磁気共鳴イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴
現象を利用して被検体内の所望の検査部位における原子
核スピン(以下、単にスピンと称す)の密度分布、緩和
時間分布等を計測し、その計測データから該被検体の断
層画像を表示できるようになっている。
【0003】そして、このような断層画像が得られる磁
気共鳴イメージング装置は、電磁波あるいは傾斜磁場等
を発生させるタイミングを予め設定したシーケンスに基
づき、かつこのシーケンスを数回繰り返すことによって
動作されるようになっている。
【0004】このシーケンスとしては種々のものが知ら
れており、このうち、断層画像情報が比較的速く得られ
るものとしていわゆる高速スピンエコー法が有効となっ
ている。
【0005】この高速スピンエコー法の特徴としては、
いわゆる位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化させて一
のシーケンスを所定回繰返して動作させることによって
断層画像情報を計測するものであって、該一のシーケン
スの一回の動作によって少なくとも2以上のエコー信号
が得られるようになっている。
【0006】図6に、従来の高速スピンエコー法のシー
ケンスの一例を示している。
【0007】同図において、その一回目の計測(第1計
測)では、まず、90°パルス28によりスピンは90
°に倒され、続いて180°パルス29により該スピン
は180°に倒され、位相エンコード傾斜磁場32(そ
の強度の大きさを8としている)の印加によって第1エ
コーが得られるようになっている。そして、さらに、位
相エンコード傾斜磁場32(その強度の大きさを−8と
している)の印加によって第1エコーが得られるように
なっている。
【0008】そして、180°パルス29の印加によっ
て、スピンは反転し、位相エンコード傾斜磁場32(そ
の強度の大きさを6としている)の印加によって第2エ
コーが得られるようになっている。そして、さらに、位
相エンコード傾斜磁場32(その強度の大きさを−6と
している)の印加によって第2エコーが得られるように
なっている。
【0009】その後も同様で、180°パルス29の印
加、位相エンコード傾斜磁場32(その強度の大きさを
順次4、−4)の印加によってそれぞれ第3エコーが、
また、位相エンコード傾斜磁場32(その強度の大きさ
を順次2、−2)の印加によってそれぞれ第4エコーが
得られるようになっている。
【0010】ここで、順次得られる第1エコーないし第
4エコーの各断層画像情報は、K空間上の各エコーの対
応する位相方向傾斜磁場の大きさ(8、−8、6、−
6、4、−4、2、−2)に相当するkyにおけるkx
方向に格納されることになる。
【0011】なお、ここで、第1計測目における位相方
向傾斜磁場の強さの変化を図7に示している。また、第
2計測目以降における位相方向傾斜磁場の強さの変化も
同図に示している。
【0012】同様に、二回目の計測(第2計測)、三回
目の計測(第3計測)、四回目の計測(第4計測)が順
次が行なわれ、各計測のそれぞれによって得られた第1
エコーないし第4エコーの断層画像情報は、前記K空間
上のメモリに同様の手順手順によって格納され、これに
より全ての断層画像情報はK空間上のメモリに格納され
ることになる。
【0013】図8(a)は、上述した手順により全ての
断層画像情報が格納されたK空間のメモリを示した説明
図である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高速スピンエコー法を適用した磁気共鳴イメージン
グ装置は、図8(a)に示すように、K空間上のメモリ
のky方向に上から第1エコー24、第2エコー25、
第3エコー26、第4エコー27、第3エコー26、第
2エコー25、第1エコー24における各断層画像情報
が順次格納されていることになり、これにともない、図
8(b)に示すように隣接する各エコーにおける断層画
像情報のそれぞれのS/Nに段差的な差が生じてしまっ
ていた。
【0015】また、同様に、図8(c)に示すように隣
接する各エコーにおける断層画像情報のそれぞれの位相
角度にも段差的な差が生じてしまっていた。
【0016】そして、このようにしてK空間上に格納さ
れた該画像情報は、後に、ky方向およびkx方向方向
にそれぞれ沿ってフーリェ変換処理されて、CRT等か
らなる表示装置に入力される画像情報に変換されること
になるが、該フーリェ変換において前記段差に相当する
情報がそのまま影響を及ぼすことになって、良好な表示
画像が得られていなかったという問題点が残されてい
た。
【0017】それ故、本発明はこのような事情に基づい
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、K空間上のメモリのky方向に順次格納される各画
像情報のS/Nの段差的な変化をなくし、これにより良
好な表示画像を得ることのできる磁気共鳴イメージング
装置を提供することにある。
【0018】また、本発明による他の目的とするところ
のものは、K空間上のメモリのky方向に順次格納され
る各画像情報の位相角度の段差的な変化をなくし、これ
により良好な表示画像を得ることのできる磁気共鳴イメ
ージング装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による磁気共鳴イメージング装置は、
基本的には、請求項1記載の発明に示すように、位相方
向傾斜磁場の大きさを順次変化させて一のシーケンスを
所定回繰返して動作させることによって断層画像情報を
計測するものであって、該一のシーケンスの一回の動作
によって少なくとも2以上のエコー信号が得られる磁気
共鳴イメージング装置において、前記シーケンスの動作
を前記所定回よりも回数を多くすることによって相隣り
合うエコー信号間で得られる各断層画像情報に位相方向
傾斜磁場の大きさが同一のものを含ませるようにする手
段と、該相隣合エコー信号間で得られる各断層画像情報
のうち位相方向傾斜磁場の大きさが同一のものからそれ
らのS/Nを検出する検出手段と、この検出手段から得
られる各S/Nに基づいて各エコー信号で得られる断層
画像情報のS/Nをそれぞれ均等にする補正手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項2記載の発明に示すように、
位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化させて一のシーケ
ンスを所定回繰返して動作させることによって断層画像
情報を計測するものであって、該一のシーケンスの一回
の動作によって少なくとも2以上のエコー信号が得られ
る磁気共鳴イメージング装置において、前記シーケンス
の動作を前記所定回よりも回数を多くすることによって
相隣り合うエコー信号で得られる各断層画像情報に位相
方向傾斜磁場の大きさが同一のものを含ませるようにす
る手段と、該相隣合うエコー信号で得られる各断層画像
情報のうち位相方向傾斜磁場の大きさが同一のものから
それらの位相角度差を検出する検出手段と、この検出手
段から得られる各位相角度差に基づいて各エコー信号で
得られる断層画像情報を相隣合うエコー信号の断層画像
情報との位相角度の変化が滑らかになるように補正する
補正手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】このように請求項1記載のように構成した磁気
共鳴イメージング装置によれば、まず、シーケンスの数
回の繰返し動作において、相隣り合う回数で得られる各
断層画像情報に位相方向傾斜磁場の大きさが同一のもの
を含ませるように、該シーケンスの動作の回数を多くす
るようにしている。
【0022】このように、位相方向傾斜磁場の大きさが
同一の断層画像情報を有することによって、相隣合うエ
コー信号におけるS/Nの比較ができるようになり、し
たがって、各エコー信号における断層画像情報のS/N
の割合を検出することができるようになる。
【0023】このため、各断層画像情報におけるS/N
の値が相対的に検出することができることから、前記補
正手段によって各断層画像情報のS/Nをそれぞれ段差
なく均等にすることができるようになる。
【0024】したがって、その後におけるフーリェ変換
処理において、該段差の影響が残存されることがなくな
ることから、良好な表示画像が得られるようになる。
【0025】また、請求項2記載のように構成した磁気
共鳴イメージング装置によれば、上述したと同様の理由
によって、各エコー信号の断層画像情報における位相角
度の値が相対的に検出することができることから、前記
補正手段によって相隣合うエコー信号の断層画像情報の
位相角度の変化が段差なく滑らかになるようにすること
ができるようになる。
【0026】したがって、その後におけるフーリェ変換
処理において、該段差の影響が残存されることがなくな
ることから、良好な表示画像が得られるようになる。
【0027】
【実施例】図4は、本発明による磁気共鳴イメージング
装置の一実施例を示す全体ブロック構成図である。
【0028】同図に示す磁気共鳴イメージング装置は、
大別すると、中央処理装置(CPU)1と、シーケンサ
2と、送信系3と、静磁場発生磁石4と、受信系5と、
信号処理系6とから構成されている。
【0029】中央処理装置(CPU)1は、予め定めら
れたプログラムに従ってシーケンサ2、送信系3、受信
系5、信号処理系6のそれぞれを制御するようになって
いる。シーケンサ2は、中央処理装置1からの制御指令
に基づいて動作し、被検体7の断層画像のデータ収集に
必要な種々の命令を送信系3、静磁場発生磁石4の傾斜
磁場発生系21、受信系5に送出するようになってい
る。
【0030】送信系3は、高周波発信器8と変調器9と
高周波コイルとしての照射コイル11を有し、シーケン
サ2の指令により高周波発振器8からの高周波パルスを
変調器9で振幅変調し、この振幅変調された高周波パル
スを高周波増幅器10を介し増幅して照射コイル11に
供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検体
7に照射するようにしている。
【0031】静磁場発生磁石4は、被検体7の回りに任
意の方向に均一な静磁場を発生させるようになってい
る。この静磁場発生磁石の内部には、照射コイル11の
ほか、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル13と、受
信系5の受信コイル14が配置されている。静磁場発生
系21は、互いに直行するデカルト座標軸方向にそれぞ
れ独立に傾斜磁場を印加できる構成を有する傾斜磁場コ
イル13と、この傾斜磁場コイル13に電流を供給する
傾斜磁場電源12と、この傾斜磁場電源12を制御する
シーケンサ2から構成されている。
【0032】受信系5は、高周波コイルとしての受信コ
イル14と、この受信コイル14に接続された増幅器1
5と、直交位相検波器16と、A/D変換器17とから
構成されている。被検体7からのNMR信号を受信コイ
ル14が検出すると、その信号を増幅器15、直交位相
検波器16、A/D変換器17を介しデジタル量に変換
するとともに、シーケンサ2からの指令によるタイミン
グで直交位相検波器16によってサンプリングされた二
系列の収集データに変換して中央処理装置1に送出する
ようになっている。
【0033】信号処理系6は、磁気ディスク20、光デ
ィスク19等の外部記憶装置と、CRT等からなるディ
スプレィ18とを有し、受信系5からのデータが中央処
理装置1に入力されると、該中央処理装置1が信号処
理、画像再構成等の処理を実行し、その結果の被検体7
の所望の断面像をディスプレィ18に表示するととも
に、外部記憶装置の磁気ディスク20等に記録されるよ
うになっている。
【0034】図5は、前記シーケンサ2に組み込まれて
いるパルスシーケンスの一実施例を示す模式説明図であ
る。
【0035】このパルスシーケンスはいわゆる高速スピ
ンエコー法と称されるもので、位相方向傾斜磁場の大き
さを順次変化させて一のシーケンスを所定回繰返して動
作させることによって断層画像情報を計測するものであ
って、該一のシーケンスの一回の動作によって少なくと
も2以上のエコー信号(同図においては、エコー信号2
4、25、26、27の4つ)が得られることに特徴を
有するものである。
【0036】すなわち、同図において、スライス方向磁
場30の印加と同時に90°パルス28を印加した後、
180°パルス29を4回印加(この際にスライス方向
磁場30を同時に印加する)するようになっている。
【0037】そして、この際における各スライス方向磁
場30の印加の後に、位相方向傾斜磁場32、周波数方
向傾斜磁場34を順次印加することによって、それぞれ
において第1エコー24、第2エコー25、第3エコー
26、第4エコー27と称されるNMR信号を順次得る
ことができるようになっている。
【0038】なお、この場合において、各周波数方向傾
斜磁場34の印加の後、スライス方向傾斜磁場30の印
加前に位相方向傾斜磁場32を印加するようになってい
る。
【0039】そして、このようなシーケンスは、本実施
例の場合、6回繰り返されて6計測なされるようになっ
ており、この繰り返される一連のシーケンスにおいて、
各位相方向傾斜磁場32は、その強度がそれぞれ異なっ
たものとなっている。
【0040】図1は、各位相方向傾斜磁場32の強度の
強さを示したものであり、1計測目は、順次(8、−
8、6、−6、4、−4、2、−2)の強さで、2計測
目は、順次(7、−7、5、−5、3、−3、1、−
1)の強さで、3計測目は、順次(6、−6、4、−
4、2、−2、0、0)の強さで、……、そして、6計
測目は、順次(−7、7、−5、5、−3、3、−1、
1)の強さで印加されるようになっている。
【0041】そして、このような位相方向傾斜磁場32
の印加によって得られるNMR信号の断層画像情報は、
K空間と称されるメモリに格納されるようになっている
が、その際の位相方向傾斜磁場32の強さに応じたエリ
アに格納されるようになっている。
【0042】すなわち、図2(a)に示すように、前記
K空間のky方向軸が、図中上から下にかけて8から−
8に及び、たとえば、強度が8、−8の位相方向傾斜磁
場33を印加することによって得られるNMR信号の断
層画像情報は、ky方向軸8、−8を通ってkx方向に
延在するエリアにそれぞれに格納されることになる。
【0043】このようにした場合、同図に示すように、
前記K空間には、図中上から下にかけて第1エコー2
4、第2エコー25、第3エコー26、第4エコー2
7、第3エコー26、第2エコー25、第1エコー2
4、によるNMR信号の断層画像情報が格納されること
になる。
【0044】そして、相隣合うエコーの境界におけるエ
リアには、それぞれ異なるエコーにおける断層画像情報
が格納されることになるが位相方向傾斜磁場が同一のも
のが含まれるように格納される状態となる。すなわち、
第1エコー24および第2エコー25を着目した場合、
図1に示すように、位相方向傾斜磁場が6の強度を有す
るものがそれぞれ含まれていることになる。
【0045】ここで、K空間のメモリのky方向におけ
るS/Nの変化および位相角度の変化は、それぞれ図2
(b)および(c)にそれぞれ示すようになっている。
【0046】このことから、位相方向傾斜磁場が同一の
ものが含まれていエリアからの画像情報から、相隣合う
エコー同志のS/Nの割合を検出することができる。そ
して、相隣合うエコー同志のS/Nの割合が検出される
ことによって、それぞれのエコーにおける断層画像情報
のS/Nを、第1エコーのS/Nに一致づけるように補
正することができ、あるいは、必ずしも第1エコーのS
/Nに一致づけなくとも各エコー間のS/Nを同じにす
るように補正することができるようになる。
【0047】このことは、位相角度においても同様とな
る。各エコーの断層画像情報の位相角度の差分を検出
し、その検出によって該差分をなくし、各エコー間にわ
たって断層画像情報の位相角度の変化を滑らかにするよ
うに補正することができるようになる。
【0048】図3は、このような補正をする補正回路の
一実施例を示した構成図である。なお、このような補正
回路と同様な機能をマイクロコンピュータを用いて行な
ってもよいことはいうまでもない。
【0049】同図において、K空間上のメモリ301が
あり、このK空間上のメモリ301に格納されている各
断層画像情報は読みだされて補正手段302に入力し、
この補正手段302によって補正された後に、画像処理
回路303に入力されるようになっている。そして、こ
の画像処理回路303においてフーリェ変換処理等がな
され、CRT304等の表示装置に入力され、断層画像
が表示されるようになっている。
【0050】ここで、K空間上のメモリ301からは、
位相方向傾斜磁場の強度が同一の相隣合うエコー信号の
各断層画像情報が読みだされ、それら相隣合う各断層画
像情報のS/Nからそれらの割合が検出器305によっ
て検出されるようになっている。
【0051】そして、この検出信号に基づいて、例えば
第2エコー信号ないし第4エコー信号による断層画像情
報のS/Nをそれぞれ第1エコー信号の断層画像情報の
S/Nに一致付けるような係数を乗算回路306によっ
て、前記補正手段302に入力させるようになってい
る。
【0052】そして、該補正手段30に入力されている
前記K空間上のメモリ301からの断層情報のうち第2
エコーないし第4エコーに相当する情報に前記係数が乗
算されて第1エコーの断層画像情報のS/Nに一致づけ
られるようになっている。
【0053】また、位相角度においても同様で、検出器
307によって相隣合う各断層画像情報の位相角度差が
検出され、その検出に基づいて、各断層画像情報の位相
角度差が少なくなるように位相回転回路308によって
位相回転がなされるようになっている。
【0054】なお、上述した実施例では、K空間上ky
方向を分かり易く+1、−1、0等の整数値で表してき
たが、実際の傾斜磁場強度の大きさは、KY方向に1つ
ずれた所は、スピンが撮像領域(F.O.V)の両端で
1回転するような位相方向の傾斜磁場を感じさせる。
【0055】式にすると、 2π=γΣ(Gpn・tn・(F.O.V)) ………(1) となる。ここで、γは磁気回転比、Gpnはn番目の位
相方向傾斜磁場強度、tnはn番目の位相方向傾斜磁場
の印加時間、Σ、nは目的のエコー番号のエコー番号の
エコー信号を計測するまでの位相方向に印加する傾斜磁
場の個数、(F.O.V)は撮像領域の一辺の長さとす
る。
【0056】同様にK空間上で中心からm番目のデータ
は、 2πm=γΣ(Gpn・tn・(F.O.V)) ………(2) が成立するように、位相方向の傾斜磁場強度、印加時間
を決定するものとする。
【0057】これにより、図2(a)に示すようにK空
間上のデータは計測されることになる。
【0058】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明による磁気共鳴イメージング装置によれば、
まず、シーケンスの数回の繰返し動作において、相隣り
合う回数で得られる各断層画像情報に位相方向傾斜磁場
の大きさが同一のものを含ませるように、該シーケンス
の動作の回数を多くするようにしている。
【0059】このように、位相方向傾斜磁場の大きさが
同一の断層画像情報を有することによって、相隣合うエ
コー信号におけるS/Nの比較ができるようになり、し
たがって、各エコー信号における断層画像情報のS/N
の割合を検出することができるようになる。
【0060】このため、各断層画像情報におけるS/N
の値が相対的に検出することができることから、前記補
正手段によって各断層画像情報のS/Nをそれぞれ段差
なく均等にすることができるようになる。
【0061】したがって、その後におけるフーリェ変換
処理において、該段差の影響が残存されることがなくな
ることから、良好な表示画像が得られるようになる。
【0062】また、上述したと同様の理由によって、各
エコー信号の断層画像情報における位相角度の値が相対
的に検出することができることから、前記補正手段によ
って相隣合うエコー信号の断層画像情報の位相角度の変
化が段差なく滑らかになるようにすることができるよう
になる。
【0063】したがって、その後におけるフーリェ変換
処理において、該段差の影響が残存されることがなくな
ることから、良好な表示画像が得られるようになる。
【0064】上述した実施例では、4エコー計測し、4
エコー強調を得るための高速スピンエコー法を基にして
説明したものであるが、必ずしもこれに限定されること
はなく、一般に、nエコー計測し、nエコー強調を得る
場合全てに適用できることはいうまでもない。
【0065】また、上述した実施例では、第2エコー以
降の各エコーにおける断層画像情報のS/Nを、第1エ
コーにおける断層画像情報のそれに一致づけるようにし
たものであるが、これに限定されることはなく、各エコ
ーにおける断層画像情報のS/Nを任意の値に一致づけ
るようにしてもよいことはいうまでもない。要は、各エ
コーにおける断層画像情報のS/Nが均等になればよ
い。位相角度差も同様で、各位相角度が滑らかに変化す
るようになればよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による磁気共鳴イメージング装置によれば、K空
間上のメモリのky方向に順次格納される各画像情報の
S/Nの段差的な変化をなくし、これにより良好な表示
画像を得ることができるようになる。
【0067】また、K空間上のメモリのky方向に順次
格納される各画像情報の位相角度の段差的な変化をなく
し、これにより良好な表示画像を得ることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例における位相方向傾斜磁場の印加状態を示す説明図
である。
【図2】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例におけるK空間上のメモリの断層画像情報の格納状
態を示す説明図である。
【図3】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示す回路構成図である。
【図4】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明による磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を示すシーケンスである。
【図6】従来の磁気共鳴イメージング装置の一例を示す
シーケンスである。
【図7】従来の磁気共鳴イメージング装置の一例におけ
る位相方向傾斜磁場の印加状態を示す説明図である。
【図8】従来の磁気共鳴イメージング装置の一例におけ
るK空間上のメモリの断層画像情報の格納状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
2 シーケンサ 7 被検体 8 高周波発振器 12 傾斜磁場電源 13 傾斜磁場コイル 21 傾斜磁場発生系 24 第1エコー信号 25 第2エコー信号 26 第3エコー信号 27 第4エコー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8932−4C A61B 5/05 376 9219−2J G01N 24/02 N 9219−2J 24/08 N

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化さ
    せて一のシーケンスを所定回繰返して動作させることに
    よって断層画像情報を計測するものであって、該一のシ
    ーケンスの一回の動作によって少なくとも2以上のエコ
    ー信号が得られる磁気共鳴イメージング装置において、 前記シーケンスの動作を前記所定回よりも回数を多くす
    ることによって相隣り合うエコー信号間で得られる各断
    層画像情報に位相方向傾斜磁場の大きさが同一のものを
    含ませるようにする手段と、該相隣合うエコー信号間で
    得られる各断層画像情報のうち位相方向傾斜磁場の大き
    さが同一のものからそれらのS/Nの割合を検出する検
    出手段と、この検出手段から得られる各S/Nの割合に
    基づいて各エコー信号で得られる断層画像情報のS/N
    をそれぞれ均等にする補正手段とを備えたことを特徴と
    する磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 位相方向傾斜磁場の大きさを順次変化さ
    せて一のシーケンスを所定回繰返して動作させることに
    よって断層画像情報を計測するものであって、該一のシ
    ーケンスの一回の動作によって少なくとも2以上のエコ
    ー信号が得られる磁気共鳴イメージング装置において、 前記シーケンスの動作を前記所定回よりも回数を多くす
    ることによって相隣り合うエコー信号間で得られる各断
    層画像情報に位相方向傾斜磁場の大きさが同一のものを
    含ませるようにする手段と、該相隣合うエコー信号間で
    得られる各断層画像情報のうち位相方向傾斜磁場の大き
    さが同一のものからそれらの位相角度差の割合を検出す
    る検出手段と、この検出手段から得られる各位相角度差
    の割合に基づいて各エコー信号で得られる断層画像情報
    を相隣合うエコー信号の断層画像情報との位相角度の変
    化が滑らかになるように補正する補正手段とを備えたこ
    とを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
JP4300997A 1992-11-11 1992-11-11 磁気共鳴イメージング装置 Pending JPH06142075A (ja)

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