JP2000262490A - 磁気共鳴イメージング方法および磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
磁気共鳴イメージング方法および磁気共鳴イメージング装置Info
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- JP2000262490A JP2000262490A JP2000067329A JP2000067329A JP2000262490A JP 2000262490 A JP2000262490 A JP 2000262490A JP 2000067329 A JP2000067329 A JP 2000067329A JP 2000067329 A JP2000067329 A JP 2000067329A JP 2000262490 A JP2000262490 A JP 2000262490A
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/48—NMR imaging systems
- G01R33/54—Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
- G01R33/56—Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
- G01R33/565—Correction of image distortions, e.g. due to magnetic field inhomogeneities
- G01R33/56563—Correction of image distortions, e.g. due to magnetic field inhomogeneities caused by a distortion of the main magnetic field B0, e.g. temporal variation of the magnitude or spatial inhomogeneity of B0
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- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 静磁場における超高速変動が補償された磁気
共鳴イメージング 【解決手段】 第1の傾斜磁場パルスは所定ボリューム
についてのNMR・RF励起を選択的に呼び起こすべく
静磁場に重畳され、第2の傾斜磁場パルスは他の時間に
静磁場に重畳される。所定ボリューム内に存在する磁場
を表わすキャリブレーションデータを生成するために、
第2の傾斜磁場パルスが省略される測定サイクルの少な
くともさらなる1つが実行される。所定ボリューム内に
存在する磁場に、時間に関する変動に起因して生ずる位
相角誤差に対する補償が施されたMRIデータを生成す
るために、キャリブレーションデータが用いられる。位
相角は位相角度の逆数を測定されたイメージデータに与
えることにより補償される。
共鳴イメージング 【解決手段】 第1の傾斜磁場パルスは所定ボリューム
についてのNMR・RF励起を選択的に呼び起こすべく
静磁場に重畳され、第2の傾斜磁場パルスは他の時間に
静磁場に重畳される。所定ボリューム内に存在する磁場
を表わすキャリブレーションデータを生成するために、
第2の傾斜磁場パルスが省略される測定サイクルの少な
くともさらなる1つが実行される。所定ボリューム内に
存在する磁場に、時間に関する変動に起因して生ずる位
相角誤差に対する補償が施されたMRIデータを生成す
るために、キャリブレーションデータが用いられる。位
相角は位相角度の逆数を測定されたイメージデータに与
えることにより補償される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴(NM
R)現象を利用する磁気共鳴イメージングに関し、より
具体的には、超高速な主磁場変動を補償するMRI(磁
気共鳴イメージング)方法および装置に関する。
R)現象を利用する磁気共鳴イメージングに関し、より
具体的には、超高速な主磁場変動を補償するMRI(磁
気共鳴イメージング)方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング(MRI)は、核
磁気共鳴(NMR)現象を受けやすい原子核の実質的な
集団を有する対象物(例えば、人体)の内部構造を表現
するディジタル化された可視イメージを得るために広く
受入れられ、かつ商業的に有用な技術となっている。M
RIにおいては、イメージ化される体内における原子核
は、強い主磁場B0をかけることにより配向が整列され
る。選択された原子核は、特定のNMR周波数の高周波
数(RF)信号をかけることにより励起される。局所的
な磁場を空間的に分布させ、そして原子核から得られた
RF応答を適切に解析することにより、原子核位置の関
数としての相対的なNMR応答のマップ、すなわちイメ
ージを決定することができる。フーリエ解析の結果、空
間におけるNMR応答を表現するデータをCRT上に表
示することができる。
磁気共鳴(NMR)現象を受けやすい原子核の実質的な
集団を有する対象物(例えば、人体)の内部構造を表現
するディジタル化された可視イメージを得るために広く
受入れられ、かつ商業的に有用な技術となっている。M
RIにおいては、イメージ化される体内における原子核
は、強い主磁場B0をかけることにより配向が整列され
る。選択された原子核は、特定のNMR周波数の高周波
数(RF)信号をかけることにより励起される。局所的
な磁場を空間的に分布させ、そして原子核から得られた
RF応答を適切に解析することにより、原子核位置の関
数としての相対的なNMR応答のマップ、すなわちイメ
ージを決定することができる。フーリエ解析の結果、空
間におけるNMR応答を表現するデータをCRT上に表
示することができる。
【0003】奇数個のプロトン(陽子)および/または
ニュートロン(中性子)を有する原子核のみが磁気モー
メントを持ち、NMR現象の影響を受けやすい。強い静
磁場は原子核を整列させ、平衡状態において該主磁場と
平行に整列された総体的な磁化ベクトルを生成する。単
一のRFパルスとしての第1の磁場を横切って印加され
る第2の磁場は、総体的な磁化ベクトルを例えば90°
だけ倒すエネルギーを原子核に与える。この励起の後、
該原子核は歳差運動し、かつ次第に緩和して静磁場によ
る整列状態に戻る。原子核が歳差運動し、かつ緩和する
ので、それらは周囲を取り囲むコイルに微弱であるが検
出可能な自由誘導減衰(FID)として知られる電気的
エネルギーを誘起する。これらのFID信号はここでは
ひとまとめにしてMR信号と称される。これらのFID
信号(および/または傾斜磁場−リフォーカスフィール
ドエコー)は、空間における原子核のイメージを生成す
べく、コンピュータにより解析される。
ニュートロン(中性子)を有する原子核のみが磁気モー
メントを持ち、NMR現象の影響を受けやすい。強い静
磁場は原子核を整列させ、平衡状態において該主磁場と
平行に整列された総体的な磁化ベクトルを生成する。単
一のRFパルスとしての第1の磁場を横切って印加され
る第2の磁場は、総体的な磁化ベクトルを例えば90°
だけ倒すエネルギーを原子核に与える。この励起の後、
該原子核は歳差運動し、かつ次第に緩和して静磁場によ
る整列状態に戻る。原子核が歳差運動し、かつ緩和する
ので、それらは周囲を取り囲むコイルに微弱であるが検
出可能な自由誘導減衰(FID)として知られる電気的
エネルギーを誘起する。これらのFID信号はここでは
ひとまとめにしてMR信号と称される。これらのFID
信号(および/または傾斜磁場−リフォーカスフィール
ドエコー)は、空間における原子核のイメージを生成す
べく、コンピュータにより解析される。
【0004】磁化ベクトルは、主磁場B0に関して縦方
向成分と横方向成分に分解することができる。慣例的
に、縦方向成分は磁場B0に平行に定義され、そして、
横方向成分は磁場B0に垂直に定義される。磁化ベクト
ルは、一度、平衡が乱されると、「緩和」として知られ
るプロセスが、縦方向成分を磁場B0に合わせて整列さ
せ、平衡磁場の大きさM0に回復させ、かつ横方向成分
に減衰を生じさせる。これらの緩和プロセスは「スピン
−格子緩和」および「スピン−スピン緩和」と称し、時
定数がそれぞれT1およびT2である指数関数により特
徴付けられる。T 2緩和に加えて、磁場B0における不
均一性が、横方向成分にさらなる減衰を生じさせる。
「見かけ上の緩和」時定数、つまりT2 *、は、それ
故、スピン−スピン緩和およびB0磁場不均一性の存在
の両者に起因する特徴的な横方向信号減衰として定義さ
れる。
向成分と横方向成分に分解することができる。慣例的
に、縦方向成分は磁場B0に平行に定義され、そして、
横方向成分は磁場B0に垂直に定義される。磁化ベクト
ルは、一度、平衡が乱されると、「緩和」として知られ
るプロセスが、縦方向成分を磁場B0に合わせて整列さ
せ、平衡磁場の大きさM0に回復させ、かつ横方向成分
に減衰を生じさせる。これらの緩和プロセスは「スピン
−格子緩和」および「スピン−スピン緩和」と称し、時
定数がそれぞれT1およびT2である指数関数により特
徴付けられる。T 2緩和に加えて、磁場B0における不
均一性が、横方向成分にさらなる減衰を生じさせる。
「見かけ上の緩和」時定数、つまりT2 *、は、それ
故、スピン−スピン緩和およびB0磁場不均一性の存在
の両者に起因する特徴的な横方向信号減衰として定義さ
れる。
【0005】NMR周波数と主磁場B0とは、ラーモア
の関係によって関連付けられる。この関係は、原子核の
歳差運動の角周波数、ω0、は、磁場B0と、各核種に
ついての基本的な物理定数である、いわゆる磁気回転比
γとの積であると定めている。
の関係によって関連付けられる。この関係は、原子核の
歳差運動の角周波数、ω0、は、磁場B0と、各核種に
ついての基本的な物理定数である、いわゆる磁気回転比
γとの積であると定めている。
【0006】ω0=B0γ(1−σ) ここで、σは、原子核のまわりの化学的環境を示すシー
ルディングファクタであり、一般に「ケミカルシフト」
と称される。
ルディングファクタであり、一般に「ケミカルシフト」
と称される。
【0007】RFスピン章動パルスは特定領域の対象同
位元素の1以上の核種を倒す。平衡状態から倒された
後、各核種の原子核は、それら自体の特有の速度で歳差
運動を開始する。歳差運動する原子核の位相は、該原子
核が配置されている物理的または化学的環境のようなパ
ラメータの結果として次第に異なって(位相がずれて)
ゆく。例えば、脂肪中の原子核は、ケミカルシフトの影
響により水中の原子核とは異なる速度で歳差運動する。
加えて、磁場における不均一性も、章動歳差運動してい
る原子核の位相ずれを生じさせることに寄与する。
位元素の1以上の核種を倒す。平衡状態から倒された
後、各核種の原子核は、それら自体の特有の速度で歳差
運動を開始する。歳差運動する原子核の位相は、該原子
核が配置されている物理的または化学的環境のようなパ
ラメータの結果として次第に異なって(位相がずれて)
ゆく。例えば、脂肪中の原子核は、ケミカルシフトの影
響により水中の原子核とは異なる速度で歳差運動する。
加えて、磁場における不均一性も、章動歳差運動してい
る原子核の位相ずれを生じさせることに寄与する。
【0008】典型的には、NMR測定プロセスの間の磁
場(例えば、静磁場および傾斜磁場)における小さなス
プリアス変動が存在する。例えば、一連の傾斜磁場シー
ケンスを高速に印加すると、導電部材の近傍に渦電流を
生じる。それらの渦電流により生成される磁場は、渦電
流を誘起した磁場とは反対の方向に向けられる。それら
の渦電流は、傾斜磁場パルスがオフにスイッチされたと
きに、瞬間的には消滅しないから、例えばNMR・RF
信号が生じたときに、残留磁場がまだ存在しているかも
しれない。
場(例えば、静磁場および傾斜磁場)における小さなス
プリアス変動が存在する。例えば、一連の傾斜磁場シー
ケンスを高速に印加すると、導電部材の近傍に渦電流を
生じる。それらの渦電流により生成される磁場は、渦電
流を誘起した磁場とは反対の方向に向けられる。それら
の渦電流は、傾斜磁場パルスがオフにスイッチされたと
きに、瞬間的には消滅しないから、例えばNMR・RF
信号が生じたときに、残留磁場がまだ存在しているかも
しれない。
【0009】種々のシステムが、NMRデータ測定の間
における磁場におけるこれらの変動を補償する技術を提
供している。例えば、Yaoらの米国特許第4,88
5,542号は、残留渦電流に起因する磁場/位相誤差
を、イメージング収集の前、その間、および後における
キャリブレーション「テンプレート」測定値を用いて補
償する。そのような、余分のキャリブレーション測定
は、静磁場B0の相対的に低速で、かつ本質的に線形の
変動を補償するには、非常に有用である。より高速に変
動するスプリアス磁場を補償するための他の技術も提供
されている。例えば、Kaufmanらの米国特許第
4,970,457号は、単一のMRIシーケンスと同
じくらい短い(またはそれより短い)期間に生じる比較
的高速の静磁場の変動を補償する技術を記述している。
における磁場におけるこれらの変動を補償する技術を提
供している。例えば、Yaoらの米国特許第4,88
5,542号は、残留渦電流に起因する磁場/位相誤差
を、イメージング収集の前、その間、および後における
キャリブレーション「テンプレート」測定値を用いて補
償する。そのような、余分のキャリブレーション測定
は、静磁場B0の相対的に低速で、かつ本質的に線形の
変動を補償するには、非常に有用である。より高速に変
動するスプリアス磁場を補償するための他の技術も提供
されている。例えば、Kaufmanらの米国特許第
4,970,457号は、単一のMRIシーケンスと同
じくらい短い(またはそれより短い)期間に生じる比較
的高速の静磁場の変動を補償する技術を記述している。
【0010】しかしながら、静磁場B0には、補償され
るべき、さらに高速で変化する変動さえも見出されてい
る。これらの変動は、イメージング傾斜磁場自体による
高速のおそらく変動的な磁場の変化により生ずる変動を
含んでいる。したがって、例えば、Kaufmanらの
技術は、イメージングスキャンの時間−おおむね数分程
度−に対して「高速の」変動を補償するのに大変有用で
あるとともに、1ラインのNMRデータを収集するのに
用いる何分の一秒程度の高速の磁場の変動を補償する新
規な技術が要求されている。
るべき、さらに高速で変化する変動さえも見出されてい
る。これらの変動は、イメージング傾斜磁場自体による
高速のおそらく変動的な磁場の変化により生ずる変動を
含んでいる。したがって、例えば、Kaufmanらの
技術は、イメージングスキャンの時間−おおむね数分程
度−に対して「高速の」変動を補償するのに大変有用で
あるとともに、1ラインのNMRデータを収集するのに
用いる何分の一秒程度の高速の磁場の変動を補償する新
規な技術が要求されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1ラインの
NMRデータを収集するのに用いる何分の一秒程度の高
速の磁場の変動を補償する技術を提供する。
NMRデータを収集するのに用いる何分の一秒程度の高
速の磁場の変動を補償する技術を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
れば、高速磁場変動の測定に基づいて補償がなされる。
特に、磁気共鳴イメージング方法および装置は、一連の
測定サイクルのシーケンスにわたってMRIデータを集
める。傾斜磁場パルスは、一連の測定サイクルのシーケ
ンスの間、所定のボリュームについてMRIデータを生
成すべく、静磁場に重畳される。傾斜磁場パルスによっ
て生成される時間に関する静磁場の変動が測定され、そ
して測定された変動は、傾斜磁場パルス自体に起因して
所定のボリューム内に実際に存在する磁場に存在した誤
差が補正されたMRIデータを生成するために用いられ
る。
れば、高速磁場変動の測定に基づいて補償がなされる。
特に、磁気共鳴イメージング方法および装置は、一連の
測定サイクルのシーケンスにわたってMRIデータを集
める。傾斜磁場パルスは、一連の測定サイクルのシーケ
ンスの間、所定のボリュームについてMRIデータを生
成すべく、静磁場に重畳される。傾斜磁場パルスによっ
て生成される時間に関する静磁場の変動が測定され、そ
して測定された変動は、傾斜磁場パルス自体に起因して
所定のボリューム内に実際に存在する磁場に存在した誤
差が補正されたMRIデータを生成するために用いられ
る。
【0013】本発明の別の態様によれば、補償はシーケ
ンスの展開の間に行われる。特に、磁気共鳴イメージン
グ方法および装置は、一連の測定サイクルのシーケンス
にわたってMRIデータを集める。傾斜磁場パルスは、
一連の測定サイクルのシーケンスの間、所定のボリュー
ムについてMRIデータを生成すべく、静磁場に重畳さ
れる。傾斜磁場パルスの形状および位置の少なくとも一
方が、傾斜磁場パルスによって生成される時間に関する
静磁場の変動を補償するために用いられる。
ンスの展開の間に行われる。特に、磁気共鳴イメージン
グ方法および装置は、一連の測定サイクルのシーケンス
にわたってMRIデータを集める。傾斜磁場パルスは、
一連の測定サイクルのシーケンスの間、所定のボリュー
ムについてMRIデータを生成すべく、静磁場に重畳さ
れる。傾斜磁場パルスの形状および位置の少なくとも一
方が、傾斜磁場パルスによって生成される時間に関する
静磁場の変動を補償するために用いられる。
【0014】本発明のさらに別の態様によれば、補償
は、イメージデータの収集の後に訂正を施すことにより
行われる。例えば、磁気共鳴イメージング方法および装
置は、一連の測定サイクルのシーケンスにわたってMR
Iイメージデータを集める。第1の傾斜磁場パルスは、
少なくとも1つの所定のボリュームにNMR・RF励起
を選択的に呼び起こすべく静磁場に重畳され、第2の傾
斜磁場パルスは、測定サイクルにおける他の時に静磁場
に重畳される。測定サイクルの少なくともさらなる一つ
が実行され、その間に、そのとき所定のボリュームに存
在する磁場を示すキャリブレーションデータを生成する
ために少なくとも1つの前記第2の傾斜磁場パルスが省
略される。キャリブレーションデータは、所定のボリュ
ームに実際に存在する磁場における時間に関する変動に
起因して存在した位相角誤差が補償されたMRIデータ
を生成するために用いられる。MRIデータは、測定さ
れたイメージデータに対し、少なくともさらなる1つの
測定サイクルの間に決定される位相角度の逆数を施すこ
とによって位相角誤差が補償される。
は、イメージデータの収集の後に訂正を施すことにより
行われる。例えば、磁気共鳴イメージング方法および装
置は、一連の測定サイクルのシーケンスにわたってMR
Iイメージデータを集める。第1の傾斜磁場パルスは、
少なくとも1つの所定のボリュームにNMR・RF励起
を選択的に呼び起こすべく静磁場に重畳され、第2の傾
斜磁場パルスは、測定サイクルにおける他の時に静磁場
に重畳される。測定サイクルの少なくともさらなる一つ
が実行され、その間に、そのとき所定のボリュームに存
在する磁場を示すキャリブレーションデータを生成する
ために少なくとも1つの前記第2の傾斜磁場パルスが省
略される。キャリブレーションデータは、所定のボリュ
ームに実際に存在する磁場における時間に関する変動に
起因して存在した位相角誤差が補償されたMRIデータ
を生成するために用いられる。MRIデータは、測定さ
れたイメージデータに対し、少なくともさらなる1つの
測定サイクルの間に決定される位相角度の逆数を施すこ
とによって位相角誤差が補償される。
【0015】別の磁気共鳴イメージング方法および装置
においては、MRIデータは、一連の測定サイクルのシ
ーケンスにわたって、イメージ化されるボリュームから
集められる。少なくとも一対のさらなるキャリブレーシ
ョン測定サイクルが実行され、そこでは一方のサイクル
の間に利用されるすべての傾斜磁場パルスの極性が他方
のサイクルに対して反転され、対をなすサイクルにおい
て得られる測定NMRRF応答の各々に対応する位相
が、実質的にケミカルシフトアーチファクトが無くかつ
傾斜磁場が印加されていないときにキャリブレーション
データを提供すべく引き算される。該キャリブレーショ
ンデータは、前記イメージ化されるボリュームに実際に
存在する磁場における時間に関する望ましくない変化に
起因して存在した位相角誤差が補償されたMRIデータ
を生成するために用いられる。
においては、MRIデータは、一連の測定サイクルのシ
ーケンスにわたって、イメージ化されるボリュームから
集められる。少なくとも一対のさらなるキャリブレーシ
ョン測定サイクルが実行され、そこでは一方のサイクル
の間に利用されるすべての傾斜磁場パルスの極性が他方
のサイクルに対して反転され、対をなすサイクルにおい
て得られる測定NMRRF応答の各々に対応する位相
が、実質的にケミカルシフトアーチファクトが無くかつ
傾斜磁場が印加されていないときにキャリブレーション
データを提供すべく引き算される。該キャリブレーショ
ンデータは、前記イメージ化されるボリュームに実際に
存在する磁場における時間に関する望ましくない変化に
起因して存在した位相角誤差が補償されたMRIデータ
を生成するために用いられる。
【0016】これ以外のこの発明の他の特徴および利点
は、添付した図面を参照して以下に示した発明の実施の
形態中の一層詳細な記述を注意深く検討することによ
り、一層完全に理解されるであろう。
は、添付した図面を参照して以下に示した発明の実施の
形態中の一層詳細な記述を注意深く検討することによ
り、一層完全に理解されるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る磁気共鳴イメージング装置の実施形態を説明する。
る磁気共鳴イメージング装置の実施形態を説明する。
【0018】第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係る磁気共鳴イメージン
グ装置の構成を示す図である。
グ装置の構成を示す図である。
【0019】良く知られているように、原子核は、特定
の周波数で特定の位相をもって、歳差運動する。原子核
に異なる直交方向の傾斜磁場を印加することにより、歳
差運動の周波数および位相を、原子核の空間的なエンコ
ードに用いることができる。一つの直交方向について、
原子核のスライスが励起される。そのスライス内におい
て、選択された原子核を一方向について空間的にエンコ
ードするために原子核の歳差運動の周波数を用い、選択
された原子核を第2の(すなわち他の)方向について空
間的にエンコードするために原子核の歳差運動の位相を
用いて、該スライスの残った2つの次元からMR信号が
抽出される。結果として生じるMR信号の複素周波数お
よび位相を解析することにより、選択されたスライスに
おける原子核密度に関する情報が決定され得る。
の周波数で特定の位相をもって、歳差運動する。原子核
に異なる直交方向の傾斜磁場を印加することにより、歳
差運動の周波数および位相を、原子核の空間的なエンコ
ードに用いることができる。一つの直交方向について、
原子核のスライスが励起される。そのスライス内におい
て、選択された原子核を一方向について空間的にエンコ
ードするために原子核の歳差運動の周波数を用い、選択
された原子核を第2の(すなわち他の)方向について空
間的にエンコードするために原子核の歳差運動の位相を
用いて、該スライスの残った2つの次元からMR信号が
抽出される。結果として生じるMR信号の複素周波数お
よび位相を解析することにより、選択されたスライスに
おける原子核密度に関する情報が決定され得る。
【0020】本発明の手順は、現存するMRI装置の制
御プログラムの適切な変更により提供され得る。図1
は、被検体のイメージングボリューム11の内部に、実
質的に均一で一様に分極された磁場B0を発生する大き
な分極された主磁石構造10を備えるMRIシステムの
一つの実例、しかし限定的でない例を示している。適切
なキャリッジ12は、被検体13の組織の所望の部位を
イメージボリューム11内に挿入する。傾斜磁場コイル
14によって、傾斜磁場(電磁場)が選択的に生成され
る。RFコイル15により、イメージボリューム内にお
いて、被検体の組織内にRF原子核章動パルスが送信さ
れる。MR信号を構成するRF応答が、適切なRF検出
コイル構造16を介して被検体の組織から受信される。
御プログラムの適切な変更により提供され得る。図1
は、被検体のイメージングボリューム11の内部に、実
質的に均一で一様に分極された磁場B0を発生する大き
な分極された主磁石構造10を備えるMRIシステムの
一つの実例、しかし限定的でない例を示している。適切
なキャリッジ12は、被検体13の組織の所望の部位を
イメージボリューム11内に挿入する。傾斜磁場コイル
14によって、傾斜磁場(電磁場)が選択的に生成され
る。RFコイル15により、イメージボリューム内にお
いて、被検体の組織内にRF原子核章動パルスが送信さ
れる。MR信号を構成するRF応答が、適切なRF検出
コイル構造16を介して被検体の組織から受信される。
【0021】MRIデータを収集するために、該MRI
システムは、プログラム可能なコンピュータ/プロセッ
サ19のコントロール下において、MRIパルスシーケ
ンスコントローラ17および18を介して傾斜磁場およ
びRF章動パルスを発生する。さらに、プロセッサ19
は、傾斜磁場パルスアンプ20並びにRF信号源および
アンプ回路21および22を制御する。MR信号(RF
検出器)回路22は、シールドされたMRIシステムガ
ントリー内に配置されるMR信号RFコイル16と適切
にインタフェースされる。受信されたMR応答は、ディ
ジタイザ23によってディジタル化され、典型的にはイ
メージプロセスのためのアレイプロセッサ、およびMR
信号データの収集およびプロセスを制御するために、か
つコントロールターミナル24のCRTに表示されるイ
メージを生成するプログラムが記憶されかつ選択的に利
用される適切なコンピュータプログラム記憶媒体(図示
せず)を含むプロセッサ19に供給される。該MRIシ
ステムは、イメージングシーケンスコントローラ17お
よび18をオペレータにコントロールさせるための適切
なキーボードスイッチおよびその他のものを含むコント
ロールターミナル24を提供する。イメージはプリンタ
23によって、直接的にフィルムあるいはその他の適当
な媒体にも記録される。
システムは、プログラム可能なコンピュータ/プロセッ
サ19のコントロール下において、MRIパルスシーケ
ンスコントローラ17および18を介して傾斜磁場およ
びRF章動パルスを発生する。さらに、プロセッサ19
は、傾斜磁場パルスアンプ20並びにRF信号源および
アンプ回路21および22を制御する。MR信号(RF
検出器)回路22は、シールドされたMRIシステムガ
ントリー内に配置されるMR信号RFコイル16と適切
にインタフェースされる。受信されたMR応答は、ディ
ジタイザ23によってディジタル化され、典型的にはイ
メージプロセスのためのアレイプロセッサ、およびMR
信号データの収集およびプロセスを制御するために、か
つコントロールターミナル24のCRTに表示されるイ
メージを生成するプログラムが記憶されかつ選択的に利
用される適切なコンピュータプログラム記憶媒体(図示
せず)を含むプロセッサ19に供給される。該MRIシ
ステムは、イメージングシーケンスコントローラ17お
よび18をオペレータにコントロールさせるための適切
なキーボードスイッチおよびその他のものを含むコント
ロールターミナル24を提供する。イメージはプリンタ
23によって、直接的にフィルムあるいはその他の適当
な媒体にも記録される。
【0022】システムコンピュータ/プロセッサ19と
共同して、オペレータには、典型的にはMRIシーケン
スおよびデータプロセス技術についての選択のメニュー
が与えられる。これらのシーケンスおよびデータプロセ
ス技術のうちの少なくともいくつかは、後述する静磁場
に対する変動を補償する発明技術を包含するプログラム
を含む。発明技術を有効とするための適切な詳細なコン
ピュータプログラムの発生は、ここの詳細な記述を考慮
して当該技術における熟練者の能力の範囲内で良好であ
ると信じられている。
共同して、オペレータには、典型的にはMRIシーケン
スおよびデータプロセス技術についての選択のメニュー
が与えられる。これらのシーケンスおよびデータプロセ
ス技術のうちの少なくともいくつかは、後述する静磁場
に対する変動を補償する発明技術を包含するプログラム
を含む。発明技術を有効とするための適切な詳細なコン
ピュータプログラムの発生は、ここの詳細な記述を考慮
して当該技術における熟練者の能力の範囲内で良好であ
ると信じられている。
【0023】それによってMR信号を結果として生じか
つ収集するためのRF励起パルスおよび傾斜磁場を生じ
させる種々のコイルによる操作は、MRI収集シーケン
スと称される。限定的ではない一例を参照して、本発明
を用いることにより補償し得るアーチファクトを有する
MRIに用いられる2つの異なる典型的なシーケンスに
ついて以下に記述される。第1はスピンエコーシーケン
スであり、第2はフィールドエコーシーケンスである。
スピンエコーシーケンスは、図2に説明されており、フ
ィールドエコーシーケンスは図3に説明されている。こ
れらのシーケンスは公知であり、説明する必要はないか
もしれないが、図3に示されるフィールドエコーシーケ
ンスについて簡単に説明する。
つ収集するためのRF励起パルスおよび傾斜磁場を生じ
させる種々のコイルによる操作は、MRI収集シーケン
スと称される。限定的ではない一例を参照して、本発明
を用いることにより補償し得るアーチファクトを有する
MRIに用いられる2つの異なる典型的なシーケンスに
ついて以下に記述される。第1はスピンエコーシーケン
スであり、第2はフィールドエコーシーケンスである。
スピンエコーシーケンスは、図2に説明されており、フ
ィールドエコーシーケンスは図3に説明されている。こ
れらのシーケンスは公知であり、説明する必要はないか
もしれないが、図3に示されるフィールドエコーシーケ
ンスについて簡単に説明する。
【0024】フィールドエコーシーケンスにおいては、
MR信号は傾斜磁場−リフォーカスフィールドエコーと
してあらわれる。最初に、特定のRF共鳴周波数にイメ
ージ化されるべき被検体内の原子核のスラブを敏感にさ
せるため傾斜磁場Gsliceが、主磁場に沿って重畳され
る。それから、磁化ベクトルを平衡状態から倒すために
特定の周波数のRF励起磁場すなわち章動パルスが印加
される。その後、一時的な周波数の相違、従ってスラブ
内の特定の方向に沿って異なる位置にある原子核間の位
相差を誘起することにより原子核を位相エンコードする
ために大きさが変化するパルス化された傾斜磁場Gpeお
よびGsliceが用いられる。それと同時に、その他のパ
ルス化された傾斜磁場Groが、Gpe方向に垂直な読み出
し(ro)方向に印加され、歳差運動する原子核を、最初
にディフェーズし、それからリフェーズし、結果として
フィールド−エコーMR信号を生ずる。章動パルスの中
心からフィールド−エコーMR信号の中心までの時間
が、エコー時間TEであり、パルスシーケンス全体の期
間はTRとする。こうして、印加された傾斜磁場Gro
は、読み出し方向について選択された原子核のスラブを
周波数エンコードする。結果として得られるMR信号
(「生データ」または「k空間データ」)は読み取ら
れ、かつフーリエ解析を用いて解析される。該解析の周
波数領域のプロットは、X−Y−Z位置に対応するフー
リエ空間(イメージ領域とも称する)における原子核の
総数についての情報を与えるために評価される。
MR信号は傾斜磁場−リフォーカスフィールドエコーと
してあらわれる。最初に、特定のRF共鳴周波数にイメ
ージ化されるべき被検体内の原子核のスラブを敏感にさ
せるため傾斜磁場Gsliceが、主磁場に沿って重畳され
る。それから、磁化ベクトルを平衡状態から倒すために
特定の周波数のRF励起磁場すなわち章動パルスが印加
される。その後、一時的な周波数の相違、従ってスラブ
内の特定の方向に沿って異なる位置にある原子核間の位
相差を誘起することにより原子核を位相エンコードする
ために大きさが変化するパルス化された傾斜磁場Gpeお
よびGsliceが用いられる。それと同時に、その他のパ
ルス化された傾斜磁場Groが、Gpe方向に垂直な読み出
し(ro)方向に印加され、歳差運動する原子核を、最初
にディフェーズし、それからリフェーズし、結果として
フィールド−エコーMR信号を生ずる。章動パルスの中
心からフィールド−エコーMR信号の中心までの時間
が、エコー時間TEであり、パルスシーケンス全体の期
間はTRとする。こうして、印加された傾斜磁場Gro
は、読み出し方向について選択された原子核のスラブを
周波数エンコードする。結果として得られるMR信号
(「生データ」または「k空間データ」)は読み取ら
れ、かつフーリエ解析を用いて解析される。該解析の周
波数領域のプロットは、X−Y−Z位置に対応するフー
リエ空間(イメージ領域とも称する)における原子核の
総数についての情報を与えるために評価される。
【0025】急な傾斜磁場の変化は、静磁場を生成する
のに用いた磁石のクライオスタットの内壁上に渦電流を
生じさせる。これらの渦電流は、その反動として機械的
変動、中心磁場における変動、および最終的には読み出
し方向に沿う生データにおける位相変動を生じさせる。
生データにおける位相変動は、磁石の構造に対して傾斜
磁場コイルの直接機械的な結合によっても生じる。本発
明は、非常に高速の(例えば、1ラインのNMRデータ
を収集するために用いられる何分の一秒かと比較して速
い)そしてイメージング傾斜磁場それ自体に起因する中
心磁場B0における変動の補償に向けられている。
のに用いた磁石のクライオスタットの内壁上に渦電流を
生じさせる。これらの渦電流は、その反動として機械的
変動、中心磁場における変動、および最終的には読み出
し方向に沿う生データにおける位相変動を生じさせる。
生データにおける位相変動は、磁石の構造に対して傾斜
磁場コイルの直接機械的な結合によっても生じる。本発
明は、非常に高速の(例えば、1ラインのNMRデータ
を収集するために用いられる何分の一秒かと比較して速
い)そしてイメージング傾斜磁場それ自体に起因する中
心磁場B0における変動の補償に向けられている。
【0026】中心磁場変動の補償に関して、スピンエコ
ーおよびフィールドエコーシーケンスは、(1)PEお
よびSE位相エンコードパルス、(2)読み出しウィン
ドウパルス、および(3)その他の読み出しディフェー
ズパルス、スライス選択およびリフェーズパルス、スポ
イラパルス、並びに流れ補償パルスのような傾斜磁場パ
ルスという3つのタイプの傾斜磁場パルスを有する。
ーおよびフィールドエコーシーケンスは、(1)PEお
よびSE位相エンコードパルス、(2)読み出しウィン
ドウパルス、および(3)その他の読み出しディフェー
ズパルス、スライス選択およびリフェーズパルス、スポ
イラパルス、並びに流れ補償パルスのような傾斜磁場パ
ルスという3つのタイプの傾斜磁場パルスを有する。
【0027】PEおよびSE位相エンコードパルスは、
他の傾斜磁場パルスとは異なっており、それらは収集の
間に変化する。読み出しウィンドウパルスは、他の傾斜
磁場パルスとは異なっており、信号収集の間オンとなっ
ている。したがって、これらのパルスは、しばしば異な
って扱われなければならない。以下に説明する種々の方
法は、おおむねカテゴリ(3)の全ての傾斜磁場パルス
に適しているが、カテゴリ(1)およびカテゴリ(2)
の傾斜磁場パルスには適していない。
他の傾斜磁場パルスとは異なっており、それらは収集の
間に変化する。読み出しウィンドウパルスは、他の傾斜
磁場パルスとは異なっており、信号収集の間オンとなっ
ている。したがって、これらのパルスは、しばしば異な
って扱われなければならない。以下に説明する種々の方
法は、おおむねカテゴリ(3)の全ての傾斜磁場パルス
に適しているが、カテゴリ(1)およびカテゴリ(2)
の傾斜磁場パルスには適していない。
【0028】出願人によるテストは、中央磁場変動が均
一であることを示しておりかつ次のように記述すること
ができる。
一であることを示しておりかつ次のように記述すること
ができる。
【0029】 P(t) = A0cos(2πw0t+F0)e−t/s0+ A1cos(2πw1t+F1)e−t/s1+ A2cos(2πw2t+F2)e−t/s2+ … (1) ここで、w0、w1、w2等は周波数成分を示し、
s0、s1、s2等は時定数を示している。
s0、s1、s2等は時定数を示している。
【0030】以下の、中央磁場変動の単純化した記述
は、いくつかのシーケンスに利用することができる。
は、いくつかのシーケンスに利用することができる。
【0031】 P(t) = A0cos(2πw0t+F0)e−t/s0 (1’) 時定数が、読み出しウィンドウに比して充分に長いと
き、次のより単純な中央磁場変動の記述も利用され得
る。
き、次のより単純な中央磁場変動の記述も利用され得
る。
【0032】 P(t) = A0cos(2πw0t+F0) (1”) テンプレートラインなしにシーケンスについての中央磁
場変動により生成されるアーチファクトを定量化するの
に適する方法について、以下に説明する。さらに具体的
には、この方法は立方体のファントムを用いて如何なる
シーケンスについても(シーケンスに対する変更なし
に)磁場変動インパルス応答を測定する。該方法は、P
EおよびSE位相エンコードパルスの影響を無視するこ
とができるという仮定に基づいている。
場変動により生成されるアーチファクトを定量化するの
に適する方法について、以下に説明する。さらに具体的
には、この方法は立方体のファントムを用いて如何なる
シーケンスについても(シーケンスに対する変更なし
に)磁場変動インパルス応答を測定する。該方法は、P
EおよびSE位相エンコードパルスの影響を無視するこ
とができるという仮定に基づいている。
【0033】ステップ1−1 図3に示されるように立方体ファントムが読み出し方向
について磁石の中心に配置される。該立方体ファントム
の配置される精度は重要ではない。
について磁石の中心に配置される。該立方体ファントム
の配置される精度は重要ではない。
【0034】ステップ1−2 位相エンコード方向に高速フーリエ変換(FFT)が施
される。ファントムからの信号を含むデータの各ライン
は、数学的に次のように記述することができる。
される。ファントムからの信号を含むデータの各ライン
は、数学的に次のように記述することができる。
【0035】 U(t) = M(t)ei(F(t)+P(t)) (2) ここで、P(t)は式(1)の形態でのそれらのパルス
により生成される位相変動、M(t)は磁場変動なしの
信号の大きさ、そしてF(t)は磁場変動なしの信号の
位相である。
により生成される位相変動、M(t)は磁場変動なしの
信号の大きさ、そしてF(t)は磁場変動なしの信号の
位相である。
【0036】ステップ1−3 信号の大きさが取り出され、読み出し方向にFFTが実
行される。数学的には、 V(t) = U(t)/MAG(U(t)) = ei(F(t)+P(t)) (3) そして v(x) = FFT(V(t)) (4) 図5参照。
行される。数学的には、 V(t) = U(t)/MAG(U(t)) = ei(F(t)+P(t)) (3) そして v(x) = FFT(V(t)) (4) 図5参照。
【0037】ステップ1−4 v(x)の左辺をv1とし、かつv(x)の右辺をv2
とする。すると、 v1(x) = v(x) (x<中央) = 0 (それ以外) (5) v2(x) = v(x) (x>中央) = 0 (それ以外) (6) v1(x) = v0(x−x1)とp(x)とのコンボリューション (7) v2(x) = v0(x2−x)とp(x)とのコンボリューション (8) ここで、v0はパルスであり、その正確な形状は読み出
しウィンドウの分解能に依存し(それは重要ではな
い)、そしてp(x)はei(P(t))のFFTであ
る。式(7)および(8)は、高い精度をもって式
(5)および(6)に続く。U(t)の大きさは、シン
ク(sinc)関数であり、そして、中央に高いピークを有
している。U(t)をその大きさで割り、FFTを施す
ことにより、v(x)は、立方体ファントムのハイパス
イメージ(高域通過イメージ)となる。直流および低周
波成分は厳しく抑制されている。高度の近似のため、す
べての残部はファントムの左右エッジから寄与する。さ
らに、ファントムの左右エッジは、互いにミラーイメー
ジであるから、v(x)における2つのエッジの寄与も
ミラーイメージであり、もしも左側からの寄与が関数v
0(x−x1)であれば、右側からの寄与は鏡像化され
た同じ関数であり、異なるオフセットを有するv0(x
2−x)である。関数v0の実際の形状は、重要ではな
い。v1およびv2のFFTは、下記の式(9)および
(10)においてL1および/またはL2に吸収される
線形位相ランプを除き、互いに複素共役であるために、
ミラーイメージの属性のみが頼りになる。もちろん、U
(t)をその大きさで割ることは一つの可能な応用に過
ぎない。U(t)は直流および低周波成分を、完全に近
く抑圧するハイパス動作を実行する如何なる関数によっ
て割っても同等によい結果を得ることができる。
とする。すると、 v1(x) = v(x) (x<中央) = 0 (それ以外) (5) v2(x) = v(x) (x>中央) = 0 (それ以外) (6) v1(x) = v0(x−x1)とp(x)とのコンボリューション (7) v2(x) = v0(x2−x)とp(x)とのコンボリューション (8) ここで、v0はパルスであり、その正確な形状は読み出
しウィンドウの分解能に依存し(それは重要ではな
い)、そしてp(x)はei(P(t))のFFTであ
る。式(7)および(8)は、高い精度をもって式
(5)および(6)に続く。U(t)の大きさは、シン
ク(sinc)関数であり、そして、中央に高いピークを有
している。U(t)をその大きさで割り、FFTを施す
ことにより、v(x)は、立方体ファントムのハイパス
イメージ(高域通過イメージ)となる。直流および低周
波成分は厳しく抑制されている。高度の近似のため、す
べての残部はファントムの左右エッジから寄与する。さ
らに、ファントムの左右エッジは、互いにミラーイメー
ジであるから、v(x)における2つのエッジの寄与も
ミラーイメージであり、もしも左側からの寄与が関数v
0(x−x1)であれば、右側からの寄与は鏡像化され
た同じ関数であり、異なるオフセットを有するv0(x
2−x)である。関数v0の実際の形状は、重要ではな
い。v1およびv2のFFTは、下記の式(9)および
(10)においてL1および/またはL2に吸収される
線形位相ランプを除き、互いに複素共役であるために、
ミラーイメージの属性のみが頼りになる。もちろん、U
(t)をその大きさで割ることは一つの可能な応用に過
ぎない。U(t)は直流および低周波成分を、完全に近
く抑圧するハイパス動作を実行する如何なる関数によっ
て割っても同等によい結果を得ることができる。
【0038】ステップ1−5 v1およびv2に別々に逆FFTを施す。数学的表現は
次のようになる。
次のようになる。
【0039】 V1(t) = M0(t)× ei(F0(t)+P(t)+L1t+B1+N1(t)) (9) そして V2(t) = M0(t)× ei(−F0(t)+P(t)+L2t+B2+N2(t)) (10) ここでM0(t)eiF0(t)は、v0の逆FFTに
等しい。
等しい。
【0040】ステップ1−6 W(t)が次のようにして計算される。
【0041】 W(t) = (V1(t)V2(t))/ MAG(V1(t))/MAG(V2(t)) = ei(2P(t)+Lt+B+N(t)) (11) 式(9)、(10)および(11)において、「L」
は、tにリニアな位相ランプのスロープ、「B」は一定
位相のオフセット、そして「N」は位相ノイズである。
したがって、L=L1+L2;B=B1+B2;そして
N=N1+N2である。
は、tにリニアな位相ランプのスロープ、「B」は一定
位相のオフセット、そして「N」は位相ノイズである。
したがって、L=L1+L2;B=B1+B2;そして
N=N1+N2である。
【0042】ステップ1−7 零および第1番目の位相シフトがp領域の中心位置決め
により取り出され、p領域におけるスケール定数2が磁
場変動のインパルス応答を生起すべく非零周波数成分か
ら取り出される。数学的には、磁場変動のインパルス応
答は次式で与えられる。
により取り出され、p領域におけるスケール定数2が磁
場変動のインパルス応答を生起すべく非零周波数成分か
ら取り出される。数学的には、磁場変動のインパルス応
答は次式で与えられる。
【0043】 W’(t)=ei(P(t)+N(t)) (12) ステップ1−8 バックグラウンドノイズに基づく単純なスレッシュホー
ルドが、データのどのラインがファントムからの信号を
もっているかを決定するのに用いられる。信号の読み出
しラインは、ノイズを低減するために平均化される。
ルドが、データのどのラインがファントムからの信号を
もっているかを決定するのに用いられる。信号の読み出
しラインは、ノイズを低減するために平均化される。
【0044】ステップ1−9 図6に関し、ゼロ埋めW’(t)のFFTは、磁場変動
のインパルス応答を与える。このようにして、式(1)
におけるw0、w1、w2、…が測定される。
のインパルス応答を与える。このようにして、式(1)
におけるw0、w1、w2、…が測定される。
【0045】出願人は、テストによりいくつかの重要な
結論を引き出した。
結論を引き出した。
【0046】第1に、式(1)が有効であるために、変
動は磁場の中心の周囲において実質的に均一である。
動は磁場の中心の周囲において実質的に均一である。
【0047】第2に、いくつかのシーケンスについて、
大きく支配的な周波数成分が存在する。これらの場合、
式(1’)を用いることができる。さらに、もし時定数
s0が充分に長ければ、該シーケンスに式(1”)を使
用することができる。
大きく支配的な周波数成分が存在する。これらの場合、
式(1’)を用いることができる。さらに、もし時定数
s0が充分に長ければ、該シーケンスに式(1”)を使
用することができる。
【0048】他のシーケンスでは、状況がもっと入り組
んでいる。例えば、いくつかのスピンエコーシーケンス
は少なくとも2つの大きな周波数成分を有している。こ
れは、実際、この測定法が、単一または固定数の周波数
成分を仮定する他の方法よりも一層正確であることを示
唆している。この場合、式(1)は中心磁場変動のより
よい記述を提供する。
んでいる。例えば、いくつかのスピンエコーシーケンス
は少なくとも2つの大きな周波数成分を有している。こ
れは、実際、この測定法が、単一または固定数の周波数
成分を仮定する他の方法よりも一層正確であることを示
唆している。この場合、式(1)は中心磁場変動のより
よい記述を提供する。
【0049】機械変動の相対的に長い時定数に起因し
て、ここで議論している中心磁場変動は、渦電流だけに
よって生じる中心磁場変動とは異なる特性を持ってい
る。もしも、TRサイクル(約500ms)において、
通常よりも1またはそれ以上少ないスライスが収集され
たならば、データにおけるアーチファクトは低減されま
たは除去される。このことは、スライスサイクル内の読
み出しウィンドウのすぐ前のそれらの傾斜磁場パルスか
らだけでなく、他のスライスサイクルに配置された傾斜
磁場パルスからも、データにおけるアーチファクトが効
果を蓄積することを示唆している。
て、ここで議論している中心磁場変動は、渦電流だけに
よって生じる中心磁場変動とは異なる特性を持ってい
る。もしも、TRサイクル(約500ms)において、
通常よりも1またはそれ以上少ないスライスが収集され
たならば、データにおけるアーチファクトは低減されま
たは除去される。このことは、スライスサイクル内の読
み出しウィンドウのすぐ前のそれらの傾斜磁場パルスか
らだけでなく、他のスライスサイクルに配置された傾斜
磁場パルスからも、データにおけるアーチファクトが効
果を蓄積することを示唆している。
【0050】算出されたインパルス応答は、逆変換し
て、測定の精度をチェックするために取り出すことがで
きる。位相パターンは、同じシーケンスおよび同じ収集
パラメータで収集した実データと共に後で使用するため
に保持することができる。もしもデータにおけるいくつ
かの形態が(例えば頭部のエッジ)分離できるならば、
実データイメージに同じコンセプトを適用することがで
きる。そして、この方法は、直接磁場変動補正方法を提
供する。必要であると信じられるすべては、イメージが
2つのミラーエッジ、例えば軸方向のすなわちコロナル
の頭部イメージの対向するエッジを含んでいるというこ
とである。これら2つのエッジは、ちょうど立方体ファ
ントムが用いられた場合のように、v1(x)およびv
2(x)を見つけるのに用いることができる。
て、測定の精度をチェックするために取り出すことがで
きる。位相パターンは、同じシーケンスおよび同じ収集
パラメータで収集した実データと共に後で使用するため
に保持することができる。もしもデータにおけるいくつ
かの形態が(例えば頭部のエッジ)分離できるならば、
実データイメージに同じコンセプトを適用することがで
きる。そして、この方法は、直接磁場変動補正方法を提
供する。必要であると信じられるすべては、イメージが
2つのミラーエッジ、例えば軸方向のすなわちコロナル
の頭部イメージの対向するエッジを含んでいるというこ
とである。これら2つのエッジは、ちょうど立方体ファ
ントムが用いられた場合のように、v1(x)およびv
2(x)を見つけるのに用いることができる。
【0051】この発明の他の態様によれば、磁場変動お
よびイメージデータにおける位相ひずみを低減するのに
有用な方法が提供される。この方法は、w0が周波数、
s0が時定数である式(1’)により特徴付けられ得る
磁場変動を前提として開発された。もちろん、上述した
原理は、磁場変動の特性の特別な特徴付けに限定される
ことはない。
よびイメージデータにおける位相ひずみを低減するのに
有用な方法が提供される。この方法は、w0が周波数、
s0が時定数である式(1’)により特徴付けられ得る
磁場変動を前提として開発された。もちろん、上述した
原理は、磁場変動の特性の特別な特徴付けに限定される
ことはない。
【0052】シーケンスにおいて用いられる典型的な傾
斜磁場パルスは図7に示されている。このパルスの前縁
によって発生した位相変動が、数学的に次のようにあら
わされるならば、 A0cos(2πw0(t−t0))e−(t−t0)/s0 (16) 該パルスの後縁によって発生する位相変動は −A0cos(2πw0(t−t0−T))e−(t−t0−T)/s0 (17) でなければならない。
斜磁場パルスは図7に示されている。このパルスの前縁
によって発生した位相変動が、数学的に次のようにあら
わされるならば、 A0cos(2πw0(t−t0))e−(t−t0)/s0 (16) 該パルスの後縁によって発生する位相変動は −A0cos(2πw0(t−t0−T))e−(t−t0−T)/s0 (17) でなければならない。
【0053】t0<<s0であるとき、そしてTがt0
(または2*t0、…)にほぼ等しいならば、2つの変
動が位相ずれを生じ、互いに近似的にキャンセルし合
い、そしてTがt0/2(またはt0/2+t0、…)
にほぼ等しいならば、2つの変動は同期し、共に加算す
る。
(または2*t0、…)にほぼ等しいならば、2つの変
動が位相ずれを生じ、互いに近似的にキャンセルし合
い、そしてTがt0/2(またはt0/2+t0、…)
にほぼ等しいならば、2つの変動は同期し、共に加算す
る。
【0054】例えば、パルス長を3msから6msに変
更することにより見られるように、フィールドエコーシ
ーケンスにスポイラーパルスを用いると、変動の強さが
低減される。数学的には、 比率={Exp(t0/s0)−1}/{Exp(t0/2/s0)+1} =0.0689/2.0339=3.39% 傾斜磁場の強さを二分の一だけ減小させることによりそ
の他の2つの要因を得ることができる。この変動の強さ
の低減に対する報いは、シーケンスの長さが、この場
合、スライスあたり3ms増大することである。
更することにより見られるように、フィールドエコーシ
ーケンスにスポイラーパルスを用いると、変動の強さが
低減される。数学的には、 比率={Exp(t0/s0)−1}/{Exp(t0/2/s0)+1} =0.0689/2.0339=3.39% 傾斜磁場の強さを二分の一だけ減小させることによりそ
の他の2つの要因を得ることができる。この変動の強さ
の低減に対する報いは、シーケンスの長さが、この場
合、スライスあたり3ms増大することである。
【0055】この技術は、フィールドエコーシーケンス
に適用することによってテストされた。図8は、スポイ
ラパルス72のパルス長が3msから6msに増大さ
れ、それらスポイラパルスの大きさが図3のシーケンス
と比較して半分にされて、変更されたシーケンスを示し
ている。図9は図2のオリジナルシーケンスにより収集
したデータを示し、図10は図8の変更したシーケンス
により収集したデータを示している。図9と図10との
比較は、図9におけるアーチファクトが、図10におい
て低減されていることを示している。
に適用することによってテストされた。図8は、スポイ
ラパルス72のパルス長が3msから6msに増大さ
れ、それらスポイラパルスの大きさが図3のシーケンス
と比較して半分にされて、変更されたシーケンスを示し
ている。図9は図2のオリジナルシーケンスにより収集
したデータを示し、図10は図8の変更したシーケンス
により収集したデータを示している。図9と図10との
比較は、図9におけるアーチファクトが、図10におい
て低減されていることを示している。
【0056】本発明は、各方向についての傾斜磁場間の
磁場変動の補償をも意図している。時定数s0およびそ
の他の要因に起因して、傾斜磁場パルス自体により変動
を完全にキャンセルすることはできない。加えて、読み
出しウィンドウパルスの前縁のようないくつかの傾斜磁
場エッジはキャンセルすることができない。他のパルス
を補償するために、シーケンスの現存する一つのパルス
の形状および位置を、意図的に変化させてもよい。他の
パルスを補償するために、余分の傾斜磁場パルス(ある
いは現存するスポイラパルス)を用いてもよい。いくつ
かの例において、各傾斜磁場パルスについて一つの余分
なパルスを利用することができる。これらのパルスは、
90°RFパルスの直前に配置され、残留変動の大きさ
に対応して、しかし逆極性として注意深く調整される。
傾斜磁場パルスは、それ自体の変動ほどの変動は誘起し
ないが、継続することは定常状態の変動を形成する。し
たがって、スポイラパルスは、この「ソーイング効果」
が低減されるようにすべての奇数および偶数スライスに
合わせる。
磁場変動の補償をも意図している。時定数s0およびそ
の他の要因に起因して、傾斜磁場パルス自体により変動
を完全にキャンセルすることはできない。加えて、読み
出しウィンドウパルスの前縁のようないくつかの傾斜磁
場エッジはキャンセルすることができない。他のパルス
を補償するために、シーケンスの現存する一つのパルス
の形状および位置を、意図的に変化させてもよい。他の
パルスを補償するために、余分の傾斜磁場パルス(ある
いは現存するスポイラパルス)を用いてもよい。いくつ
かの例において、各傾斜磁場パルスについて一つの余分
なパルスを利用することができる。これらのパルスは、
90°RFパルスの直前に配置され、残留変動の大きさ
に対応して、しかし逆極性として注意深く調整される。
傾斜磁場パルスは、それ自体の変動ほどの変動は誘起し
ないが、継続することは定常状態の変動を形成する。し
たがって、スポイラパルスは、この「ソーイング効果」
が低減されるようにすべての奇数および偶数スライスに
合わせる。
【0057】一つの高速スピンエコーシーケンスにおけ
るテストが示されており、第1のPEエンコードパルス
と第2のPEエンコードパルスとの間の時間間隔T(図
10参照)を変更することにより、変動およびアーチフ
ァクトを変化させることができる。
るテストが示されており、第1のPEエンコードパルス
と第2のPEエンコードパルスとの間の時間間隔T(図
10参照)を変更することにより、変動およびアーチフ
ァクトを変化させることができる。
【0058】本発明は、さらに、すべての傾斜磁場方向
における傾斜磁場パルスの間に提供される磁場変動の補
償を意図している。例えば、2または3個のスポイラパ
ルスが、それらのパルスで生成される変動の位相がずれ
て、トータルの変動が低減されるように、注意深く整形
されかつ位置決めされる。
における傾斜磁場パルスの間に提供される磁場変動の補
償を意図している。例えば、2または3個のスポイラパ
ルスが、それらのパルスで生成される変動の位相がずれ
て、トータルの変動が低減されるように、注意深く整形
されかつ位置決めされる。
【0059】このように、本発明は、シーケンスの展開
の間に付加的な設計要因を提供することを意図してい
る。もちろん、シーケンス設計の間に、中心磁場変動の
補償を他の要因に対して重きを置く必要がある。いくつ
かのケースでは、これらの他の要因は、シーケンス設計
によって磁場変動を補償することができない程に支配的
であるかもしれない。このようなケースでは、変動は、
例えばソフトウェアにより補正してよい。そのようなソ
フトウェアの一つを後に詳細に説明する。しかしなが
ら、シーケンス設計は単純であり、イメージデータにお
ける信号対雑音比に依存しない。したがって、可能であ
れば、急速中心磁場変動を補償するためのシーケンス設
計の利用は非常に有利である。
の間に付加的な設計要因を提供することを意図してい
る。もちろん、シーケンス設計の間に、中心磁場変動の
補償を他の要因に対して重きを置く必要がある。いくつ
かのケースでは、これらの他の要因は、シーケンス設計
によって磁場変動を補償することができない程に支配的
であるかもしれない。このようなケースでは、変動は、
例えばソフトウェアにより補正してよい。そのようなソ
フトウェアの一つを後に詳細に説明する。しかしなが
ら、シーケンス設計は単純であり、イメージデータにお
ける信号対雑音比に依存しない。したがって、可能であ
れば、急速中心磁場変動を補償するためのシーケンス設
計の利用は非常に有利である。
【0060】発明の他の態様によれば、キャリブレーシ
ョンテンプレートが生成される。これらのキャリブレー
ションテンプレートは、NMR信号の読み出しの間に周
波数エンコード傾斜磁場だけでなく位相エンコード傾斜
磁場が省略されることを除き、イメージング位相エンコ
ード収集に似ている。このキャリブレーションデータ
は、いくつかの方法で利用される。以下に説明すると、
一つには、テンプレートデータ点の各々の位相角のベク
トルが記録され、該テンプレート位相角の正確な逆数が
各収集されたイメージングデータ点に印加される。これ
は、イメージング傾斜磁場に起因する高速で、おそらく
周期的な、磁場変動の補償に有効である。
ョンテンプレートが生成される。これらのキャリブレー
ションテンプレートは、NMR信号の読み出しの間に周
波数エンコード傾斜磁場だけでなく位相エンコード傾斜
磁場が省略されることを除き、イメージング位相エンコ
ード収集に似ている。このキャリブレーションデータ
は、いくつかの方法で利用される。以下に説明すると、
一つには、テンプレートデータ点の各々の位相角のベク
トルが記録され、該テンプレート位相角の正確な逆数が
各収集されたイメージングデータ点に印加される。これ
は、イメージング傾斜磁場に起因する高速で、おそらく
周期的な、磁場変動の補償に有効である。
【0061】実際、キャリブレーションデータの生成
は、多数の方法によって達成され得る。例えば、少なく
ともいくつか、そして望ましくは全ての傾斜磁場パルス
(スライス選択傾斜磁場パルスを除く)が省略された特
別なキャリブレーションサイクルが通常のスキャンシー
ケンスの間に間隔をあけて配置され、そのようなシーケ
ンスの最初および/または最後に添付されるかもしれな
い。図12は、そのような空間的キャリブレーションサ
イクルの例を示している。
は、多数の方法によって達成され得る。例えば、少なく
ともいくつか、そして望ましくは全ての傾斜磁場パルス
(スライス選択傾斜磁場パルスを除く)が省略された特
別なキャリブレーションサイクルが通常のスキャンシー
ケンスの間に間隔をあけて配置され、そのようなシーケ
ンスの最初および/または最後に添付されるかもしれな
い。図12は、そのような空間的キャリブレーションサ
イクルの例を示している。
【0062】図12は、与えられたスキャンの最後に得
られるテンプレート(「ラストテンプレート」)が用い
られる本発明の一つの実施の形態における図式的視覚描
画を提供している。ラストテンプレートに対する時間領
域のスピンエコーは、700で示されている。明白なよ
うに、エンベロープ700は、ラストテンプレートの時
間領域スピンエコーの実際の発生の間に適宜なアナログ
−ディジタルコンバータ装置により測定される連続する
サンプリングポイントの振幅Aおよび相対位相θを示す
記憶されたディジタルデータの連続により実際に表現さ
れている。
られるテンプレート(「ラストテンプレート」)が用い
られる本発明の一つの実施の形態における図式的視覚描
画を提供している。ラストテンプレートに対する時間領
域のスピンエコーは、700で示されている。明白なよ
うに、エンベロープ700は、ラストテンプレートの時
間領域スピンエコーの実際の発生の間に適宜なアナログ
−ディジタルコンバータ装置により測定される連続する
サンプリングポイントの振幅Aおよび相対位相θを示す
記憶されたディジタルデータの連続により実際に表現さ
れている。
【0063】オリジナルの時間領域スピンエコーデータ
706も、完全な単一スキャンシーケンスのN測定サイ
クルのうちの典型的な測定サイクルnについて図12に
示されている。このオリジナルの時間領域データは、N
MRイメージデータおよび30におけるディスプレイを
生成すべく、710において通常の多次元フーリエ変換
を実施する前にラストテンプレートデータに基づく位相
補正を実施することにより補償されたデータ708を提
供すべく補償されている。
706も、完全な単一スキャンシーケンスのN測定サイ
クルのうちの典型的な測定サイクルnについて図12に
示されている。このオリジナルの時間領域データは、N
MRイメージデータおよび30におけるディスプレイを
生成すべく、710において通常の多次元フーリエ変換
を実施する前にラストテンプレートデータに基づく位相
補正を実施することにより補償されたデータ708を提
供すべく補償されている。
【0064】そして、本発明は、各点毎の位相角補償を
提供する。補償されていない測定データは複素データ点
Anmeiφnmのベクトルであり、ここで、nは位相
エンコード番号、mは周波数エンコードすなわち時間点
番号である。キャリブレーションテンプレートは、複素
データ点Ameiφmのベクトルと同様である。本発明
の方法に従えば、フーリエ変換される前に測定されたイ
メージデータに次のような補正が施される。
提供する。補償されていない測定データは複素データ点
Anmeiφnmのベクトルであり、ここで、nは位相
エンコード番号、mは周波数エンコードすなわち時間点
番号である。キャリブレーションテンプレートは、複素
データ点Ameiφmのベクトルと同様である。本発明
の方法に従えば、フーリエ変換される前に測定されたイ
メージデータに次のような補正が施される。
【0065】 Anmeiφnm → Anmei(φnm−θm) これらの位相角補正は、正確にテンプレート位相角θm
の逆数である。そのような補正は、例えば、Yao他に
より印加された補間位相角θ(n/N)とは異なってい
る。Yao他の補間位相角は、位相角誤差の発生源が、
イメージング傾斜磁場とは無関係にゆっくり変化する不
安定要素であるとき、または少なくとも非常に長い時定
数でゆっくり変化する渦電流の蓄積のみに関連している
ときには好ましい補正である。本発明の位相角補正は、
位相誤差の主たる発生源がイメージング傾斜磁場に起因
して急速で、おそらく周期的な磁場変動であるときには
適切である。そのような誤差は、傾斜磁場の種々のエレ
メントと磁石組立との間の電気−機械結合(「マイクロ
フォニックス」)によって生じることもある。この場
合、位相角誤差は、本質的にテンプレートにおけるの
と、そしてイメージング位相エンコード投影の各々と同
一である。このケースでは補間は不要であり、逆効果で
ある。
の逆数である。そのような補正は、例えば、Yao他に
より印加された補間位相角θ(n/N)とは異なってい
る。Yao他の補間位相角は、位相角誤差の発生源が、
イメージング傾斜磁場とは無関係にゆっくり変化する不
安定要素であるとき、または少なくとも非常に長い時定
数でゆっくり変化する渦電流の蓄積のみに関連している
ときには好ましい補正である。本発明の位相角補正は、
位相誤差の主たる発生源がイメージング傾斜磁場に起因
して急速で、おそらく周期的な磁場変動であるときには
適切である。そのような誤差は、傾斜磁場の種々のエレ
メントと磁石組立との間の電気−機械結合(「マイクロ
フォニックス」)によって生じることもある。この場
合、位相角誤差は、本質的にテンプレートにおけるの
と、そしてイメージング位相エンコード投影の各々と同
一である。このケースでは補間は不要であり、逆効果で
ある。
【0066】磁場の不均一性およびケミカルシフトに対
して一層の許容性を提供するため、補償を有効にすべく
2組のキャリブレーションデータ(すなわち、2つのテ
ンプレートライン)を用いる。本発明によれば、一対の
テンプレートの一方が第2のテンプレートと逆の符号を
有しており、スライス選択傾斜磁場および他の全ての傾
斜磁場(スポイラ、フロー補償等)が印加される。この
ことは、全ての傾斜磁場により誘起された位相角誤差を
適切に補償することを確実にしている。2つのテンプレ
ートの位相角は、各点毎に平均化され、磁場による如何
なる寄与も、そして化学的不均一性も除去する。これ
ら、平均化された位相角は、単一のテンプレートのケー
スについて上述したように、フーリエ変換に先立って、
測定されたイメージングデータの位相角に対する補正と
して印加される。
して一層の許容性を提供するため、補償を有効にすべく
2組のキャリブレーションデータ(すなわち、2つのテ
ンプレートライン)を用いる。本発明によれば、一対の
テンプレートの一方が第2のテンプレートと逆の符号を
有しており、スライス選択傾斜磁場および他の全ての傾
斜磁場(スポイラ、フロー補償等)が印加される。この
ことは、全ての傾斜磁場により誘起された位相角誤差を
適切に補償することを確実にしている。2つのテンプレ
ートの位相角は、各点毎に平均化され、磁場による如何
なる寄与も、そして化学的不均一性も除去する。これ
ら、平均化された位相角は、単一のテンプレートのケー
スについて上述したように、フーリエ変換に先立って、
測定されたイメージングデータの位相角に対する補正と
して印加される。
【0067】該2つのテンプレートの補償方法について
詳述する。この方法は、PEおよびSE位相エンコード
パルス以外の傾斜磁場によって生成される位相ひずみを
補正する。
詳述する。この方法は、PEおよびSE位相エンコード
パルス以外の傾斜磁場によって生成される位相ひずみを
補正する。
【0068】ステップ2−1 図13に示されるように、PE/SEテーブルパルスが
オフ、そしてRO読み出しウィンドウパルスがオフの状
態でテンプレートラインが収集される。信号は、次のよ
うに記述される。
オフ、そしてRO読み出しウィンドウパルスがオフの状
態でテンプレートラインが収集される。信号は、次のよ
うに記述される。
【0069】 S1(t)=S0(t)eiP0(t) (18) ここで、P0(t)は上述した式(1)の形態を有する
パルスによって生成された位相変動であり、S0(t)
は磁場変動のない信号である。
パルスによって生成された位相変動であり、S0(t)
は磁場変動のない信号である。
【0070】 S0(t)=M(t)eiF(t) (19) ここで、M(t)は、S0(t)の大きさであり、F
(t)はS0(t)の位相である。
(t)はS0(t)の位相である。
【0071】ステップ2−2 第1のテンプレートと同様に、PE/SEテーブルパル
スがオフ、そしてRO読み出しウィンドウパルスがオフ
の状態で第2のテンプレートラインが収集される。しか
しながら、図14に示されるように他の全てのパルスの
方向は反転されている。スポイラパルスについては、こ
の変更は単純である。スライス選択パルスについては方
向変更に加えて、RF周波数を調整する必要があるかも
しれない。第2のテンプレートの信号は、数学的には次
のように記述する。
スがオフ、そしてRO読み出しウィンドウパルスがオフ
の状態で第2のテンプレートラインが収集される。しか
しながら、図14に示されるように他の全てのパルスの
方向は反転されている。スポイラパルスについては、こ
の変更は単純である。スライス選択パルスについては方
向変更に加えて、RF周波数を調整する必要があるかも
しれない。第2のテンプレートの信号は、数学的には次
のように記述する。
【0072】 S2(t)=S0(t)ei(−P0(t)+L(t)+E(t)) (20) ここで、L(t)(=L0+L1t)は、定数であり、
RF周波数シフトにより生成される第1番目の位相シフ
トであり、そしてE(t)は、磁石とノイズの不完全性
に起因する他の期待しない誤差である。
RF周波数シフトにより生成される第1番目の位相シフ
トであり、そしてE(t)は、磁石とノイズの不完全性
に起因する他の期待しない誤差である。
【0073】ステップ2−3 次の計算が行なわれる。
【0074】 S3(t)= S0(t)CONJ(S1(t)) /MAG(S0(t))/MAG(S1(t)) = ei(2P0(t)+L(t)+E(t)) (16) ステップ2−4 p領域の、零および第1番目の項L(t)を取り出すた
めのセンタリングが行なわれる。
めのセンタリングが行なわれる。
【0075】ステップ2−5 p領域から定数2が取り出される(すなわち、S4
(t)の周波数スペクトル)。
(t)の周波数スペクトル)。
【0076】ステップ2−4および2−5は次のように
して行なわれる。
して行なわれる。
【0077】−ズームファクタ(すなわち零埋め)(例
えば、ズームファクタ8)を用いてFFTを行なう。
えば、ズームファクタ8)を用いてFFTを行なう。
【0078】−ピークをセンタリングする(第1番
目)。
目)。
【0079】−ピークの位相を取り出す(零番目)。
【0080】−(ズームファクタ/2)より大きい全て
の周波数成分について2でスケーリングする。
の周波数成分について2でスケーリングする。
【0081】−付加的にローパスフィルタをかける(あ
るいは高周波成分を零にする)。
るいは高周波成分を零にする)。
【0082】−逆FFTをかける。
【0083】これらのステップの結果、次が得られる。
【0084】 S4(t)=ei(P0(t)+E(t)) (24) これは、傾斜磁場パルスによって生成された磁場変動の
インパルス応答である。
インパルス応答である。
【0085】ステップ2−6 図15および図16は、本発明の画像訂正を施す前およ
び本発明の画像訂正を施した後のスピンエコーシーケン
スについてのテスト結果をそれぞれ説明している。本発
明の補正は、図15に示すように、信号中のアーチファ
クトを低減することがわかる。
び本発明の画像訂正を施した後のスピンエコーシーケン
スについてのテスト結果をそれぞれ説明している。本発
明の補正は、図15に示すように、信号中のアーチファ
クトを低減することがわかる。
【0086】本発明により補償される位相角は、位相エ
ンコード測定の間の時間順序の減衰時間を有するマイク
ロフォニックモードから得られる。もしも傾斜磁場がテ
ンプレートデータを記録する前に定常状態を達成するた
めに数回繰り返されるならば、位相角誤差のより正確な
測定が行なわれる。このことは、反対の符号を有する傾
斜磁場を有するテンプレートのペアの各々に等しく印加
される。さらに、信号対雑音比を向上するため、他の環
境ファクタによって導入される磁場変動をていげんする
ため、そして正しく初期化された磁石とするために、複
数のテンプレートが平均化される。例えば、出願人は、
これらの利点を達成するために少なくとも4つのテンプ
レートを平均化すべきであることを見出した。
ンコード測定の間の時間順序の減衰時間を有するマイク
ロフォニックモードから得られる。もしも傾斜磁場がテ
ンプレートデータを記録する前に定常状態を達成するた
めに数回繰り返されるならば、位相角誤差のより正確な
測定が行なわれる。このことは、反対の符号を有する傾
斜磁場を有するテンプレートのペアの各々に等しく印加
される。さらに、信号対雑音比を向上するため、他の環
境ファクタによって導入される磁場変動をていげんする
ため、そして正しく初期化された磁石とするために、複
数のテンプレートが平均化される。例えば、出願人は、
これらの利点を達成するために少なくとも4つのテンプ
レートを平均化すべきであることを見出した。
【0087】もしも、磁場安定性補正のために用いられ
る余分なテンプレートスライスまたはTRサイクルの最
後に配置された他のスポイラパルスなしに、データが収
集されると、各データスライスにおける位相ひずみは同
一となる。この場合、最も強い信号を有する2つのテン
プレートラインが、全てのスライスの補正に用いられ、
または全てのスライスからのテンプレートラインから計
算された平均化された位相がノイズ誤差を低減するため
に用いられ得る。図17は、テンプレートスライスなし
にデータ/テンプレート収集図を示している。図17に
おいて、Mはデータスライスの番号、Nは読み出しライ
ンの番号、そしてKは磁場変動テンプレートラインの番
号である。
る余分なテンプレートスライスまたはTRサイクルの最
後に配置された他のスポイラパルスなしに、データが収
集されると、各データスライスにおける位相ひずみは同
一となる。この場合、最も強い信号を有する2つのテン
プレートラインが、全てのスライスの補正に用いられ、
または全てのスライスからのテンプレートラインから計
算された平均化された位相がノイズ誤差を低減するため
に用いられ得る。図17は、テンプレートスライスなし
にデータ/テンプレート収集図を示している。図17に
おいて、Mはデータスライスの番号、Nは読み出しライ
ンの番号、そしてKは磁場変動テンプレートラインの番
号である。
【0088】もしも、データが、余分のテンプレートス
ライスから磁場安定性補正のために収集され、あるいは
TRサイクルの最後に他のスポイラパルスがあるなら
ば、最初の2または3スライスにおける位相ひずみは、
互いに同一ではなく、他のスライスと異なっている。こ
の場合、最初の数スライスは、残りのスライスとは独立
に扱われる。図18は、テンプレートスライスのデータ
/テンプレート収集を説明している。図18において、
Mはデータスライスの番号、Nは読み出しラインの番
号、そしてKは磁場変動テンプレートラインの番号であ
る。
ライスから磁場安定性補正のために収集され、あるいは
TRサイクルの最後に他のスポイラパルスがあるなら
ば、最初の2または3スライスにおける位相ひずみは、
互いに同一ではなく、他のスライスと異なっている。こ
の場合、最初の数スライスは、残りのスライスとは独立
に扱われる。図18は、テンプレートスライスのデータ
/テンプレート収集を説明している。図18において、
Mはデータスライスの番号、Nは読み出しラインの番
号、そしてKは磁場変動テンプレートラインの番号であ
る。
【0089】磁場安定性補正のためのテンプレートライ
ンのシーケンスについて、第2のテンプレートラインは
磁場安定性収集および磁場変動補正の両方に用いられ得
る。図19は、磁場安定性補正のためのテンプレートラ
インのデータ/テンプレート収集図を説明している。図
19において、Mはデータスライスの番号、Nは読み出
しラインの番号、そしてKは磁場変動テンプレートライ
ンの番号である。
ンのシーケンスについて、第2のテンプレートラインは
磁場安定性収集および磁場変動補正の両方に用いられ得
る。図19は、磁場安定性補正のためのテンプレートラ
インのデータ/テンプレート収集図を説明している。図
19において、Mはデータスライスの番号、Nは読み出
しラインの番号、そしてKは磁場変動テンプレートライ
ンの番号である。
【0090】上述した特許文書は、本明細書に合体さ
れ、本明細書の一部となる。
れ、本明細書の一部となる。
【0091】発明は、現時点で最も現実的でかつ望まし
い実施の形態と考えられるものに関連して以上説明した
ので、発明は開示された実施の形態にのみ限定されるこ
となく、それどころか、添付した請求項の精神と範囲内
に含まれる種々の変形および均等な構成をカバーするこ
とを意図している。
い実施の形態と考えられるものに関連して以上説明した
ので、発明は開示された実施の形態にのみ限定されるこ
となく、それどころか、添付した請求項の精神と範囲内
に含まれる種々の変形および均等な構成をカバーするこ
とを意図している。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
ラインのNMRデータを収集するのに用いる何分の一秒
程度の高速の磁場の変動を補償する磁気共鳴イメージン
グ装置を提供することができる。
ラインのNMRデータを収集するのに用いる何分の一秒
程度の高速の磁場の変動を補償する磁気共鳴イメージン
グ装置を提供することができる。
【図1】NMRイメージングシステムの構成要素を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図2】スピンエコーシーケンスを示す図。
【図3】フィールドエコーシーケンスを示す図。
【図4】読み出し方向におけるMRI磁石の中心におけ
るスクウェアファントムの配置を示す図。
るスクウェアファントムの配置を示す図。
【図5】ファントムからの信号のデータ上の読み出し方
向における大きさの読出し、およびそのFFTの実行の
結果を示す図。
向における大きさの読出し、およびそのFFTの実行の
結果を示す図。
【図6】磁場変動のインパルス応答を示す図。
【図7】典型的な傾斜磁場パルスを示す図。
【図8】本発明に従って変更したフィールドエコーシー
ケンスを示す図。
ケンスを示す図。
【図9】従来のスポイラパルスを用いるフィールドエコ
ーシーケンスの間に生成されるデータを示す図。
ーシーケンスの間に生成されるデータを示す図。
【図10】本発明に従って変更したフィールドエコーシ
ーケンスの間に生成されるデータを示す図。
ーケンスの間に生成されるデータを示す図。
【図11】第1のPEエンコードパルスと第2のPEエ
ンコードパルスとの間の距離Tを示す図。
ンコードパルスとの間の距離Tを示す図。
【図12】与えられたスキャンの最後に得られるテンプ
レート(「ラストテンプレート」)が用いられる本発明
の一つの実施の形態における概略視覚描画。
レート(「ラストテンプレート」)が用いられる本発明
の一つの実施の形態における概略視覚描画。
【図13】本発明の2テンプレート補償方法に用いられ
るシーケンスを示す図。
るシーケンスを示す図。
【図14】本発明の2テンプレート補償方法に用いられ
るシーケンスを示す図。
るシーケンスを示す図。
【図15】本発明の画像訂正を施す前のテスト結果を示
す図。
す図。
【図16】本発明の画像訂正を施した後のテスト結果を
示す図。
示す図。
【図17】テンプレートスライス無しのデータ/テンプ
レート収集図。
レート収集図。
【図18】テンプレートスライスを有するデータ/テン
プレート収集図。
プレート収集図。
【図19】磁場安定性訂正のためのテンプレートライン
を有するデータ/テンプレート収集図。
を有するデータ/テンプレート収集図。
10…主磁石 12…寝台 14…傾斜磁場コイル 15、16…RFコイル 17…傾斜磁場コイルプログラム回路 18…パルスプログラム回路 20…傾斜磁場アンプ 21…RFアンプ 22…RFアンプ/検波器 23…ディジタイザ 24…CRT
フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー・リ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94080、サウス・サンフランシスコ、グラ ンドビュー・ドライブ 400、レイディオ ロジック・イメージング・ラボラトリー トーシバ・アメリカ・エムアールアイ・イ ンコーポレーテッド内 (72)発明者 デイビッド・エム・ゴールドハーバー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94080、サウス・サンフランシスコ、グラ ンドビュー・ドライブ 400、レイディオ ロジック・イメージング・ラボラトリー トーシバ・アメリカ・エムアールアイ・イ ンコーポレーテッド内 (72)発明者 ウェイグオ・ツァン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94080、サウス・サンフランシスコ、グラ ンドビュー・ドライブ 400、レイディオ ロジック・イメージング・ラボラトリー トーシバ・アメリカ・エムアールアイ・イ ンコーポレーテッド内 (72)発明者 ヘクター・エイブラム アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94080、サウス・サンフランシスコ、グラ ンドビュー・ドライブ 400、レイディオ ロジック・イメージング・ラボラトリー トーシバ・アメリカ・エムアールアイ・イ ンコーポレーテッド内 (72)発明者 デイビッド・エム・クレーマー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94080、サウス・サンフランシスコ、グラ ンドビュー・ドライブ 400、レイディオ ロジック・イメージング・ラボラトリー トーシバ・アメリカ・エムアールアイ・イ ンコーポレーテッド内
Claims (12)
- 【請求項1】 測定サイクルのシーケンスにわたってM
RIデータを収集する磁気共鳴イメージング方法におい
て、 少なくとも1つの所定ボリュームについてのNMR・R
F励起を選択的に呼び起こすべく、静磁場上に第1の傾
斜磁場パルスを重畳するステップと、 測定サイクルにおける他の時間に前記静磁場上に第2の
傾斜磁場パルスを重畳するステップと、 前記所定ボリューム内に存在する磁場を表わすキャリブ
レーションデータを生成するために、少なくとも1つの
前記第2の傾斜磁場パルスが省略される少なくとも1つ
の他の測定サイクルを実行するステップと、 前記キャリブレーションデータを用いて前記所定ボリュ
ーム内に実際に存在する磁場の時間による変動に起因し
て生ずる位相角度誤差に対する補償が施されたMRIデ
ータを生成するステップとを具備し、 前記MRIデータは、前記少なくとも1つの測定サイク
ルの間に、決定された位相角度の逆数を、測定されたイ
メージデータに与えることにより、位相角誤差が補償さ
れることを特徴とする磁気共鳴イメージング方法。 - 【請求項2】 キャリブレーションデータを生成するの
に先立って複数の他の測定サイクルが実行されることを
特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング方法。 - 【請求項3】 測定サイクルのシーケンスにわたってM
RIデータを収集する磁気共鳴イメージング装置におい
て、 少なくとも1つの所定ボリュームについてのNMR・R
F励起を選択的に呼び起こすべく、静磁場上に第1の傾
斜磁場パルスを重畳する手段と、 測定サイクルにおける他の時間に前記静磁場上に第2の
傾斜磁場パルスを重畳する手段と、 前記所定ボリューム内に存在する磁場を表わすキャリブ
レーションデータを生成するために、少なくとも1つの
前記第2の傾斜磁場パルスが省略される少なくとも1つ
の他の測定サイクルを実行する手段と、 前記キャリブレーションデータを用いて前記所定ボリュ
ーム内に実際に存在する磁場の時間による変動に起因し
て生ずる位相角度誤差に対する補償が施されたMRIデ
ータを生成する手段とを具備し、 前記MRIデータは、前記少なくとも1つの測定サイク
ルの間に、決定された位相角度の逆数を、測定されたイ
メージデータに与えることにより、位相角誤差が補償さ
れることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 【請求項4】 キャリブレーションデータを生成するの
に先立って複数の他の測定サイクルが実行されることを
特徴とする請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 【請求項5】 測定サイクルのシーケンスにわたって撮
影ボリュームからのMRIデータを収集するステップ
と、 少なくとも一対のキャブレーション測定サイクルを実行
するステップとを具備し、 1つのサイクル内で使われる全ての傾斜磁場パルスの極
性は他のサイクルとは逆であり、前記少なくとも一対の
サイクルで得られたMNR・RF応答の対応する位相は
差分処理され、実質的にケミカルシフトアーチファクト
が無いキャリブレーションデータを得て、傾斜磁場が無
い期間にキャリブレーションデータを生成し、 前記キャリブレーションデータを用いて前記撮影ボリュ
ーム内に実際に存在する磁場の時間による変動に起因し
て生ずる位相角度誤差に対する補償が施されたMRIデ
ータを生成することを特徴とする磁気共鳴イメージング
方法。 - 【請求項6】 前記少なくとも一対のキャリブレーショ
ン測定サイクルは安定状態条件を達成するために実行さ
れ、前記少なくとも一対の測定サイクルの最後に得られ
るNMR・RF応答の対応する位相がキャリブレーショ
ンデータを得るために差分処理されることを特徴とする
請求項5記載の磁気共鳴イメージング方法。 - 【請求項7】 測定サイクルのシーケンスにわたって撮
影ボリュームからのMRIデータを収集する手段と、 少なくとも一対のキャブレーション測定サイクルを実行
する手段とを具備し、 1つのサイクル内で使われる全ての傾斜磁場パルスの極
性は他のサイクルとは逆であり、前記少なくとも一対の
サイクルで得られたMNR・RF応答の対応する位相は
差分処理され、実質的にケミカルシフトアーチファクト
が無いキャリブレーションデータを得て、傾斜磁場が無
い期間にキャリブレーションデータを生成し、 前記キャリブレーションデータを用いて前記撮影ボリュ
ーム内に実際に存在する磁場の時間による変動に起因し
て生ずる位相角度誤差に対する補償が施されたMRIデ
ータを生成することを特徴とする磁気共鳴イメージング
装置。 - 【請求項8】 前記少なくとも一対のキャリブレーショ
ン測定サイクルは安定状態条件を達成するために実行さ
れ、前記少なくとも一対の測定サイクルの最後に得られ
るNMR・RF応答の対応する位相がキャリブレーショ
ンデータを得るために差分処理されることを特徴とする
請求項7記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 【請求項9】 測定サイクルのシーケンスにわたってM
RIデータを収集する磁気共鳴イメージング方法におい
て、 測定サイクルのシーケンスにわたって静磁場上に傾斜磁
場パルスを重畳して所定ボリュームについてのMRIデ
ータを収集するステップと、 少なくとも傾斜磁場パルスの形状と位置の一方を用い
て、傾斜磁場パルスに起因して生じる静磁場の時間によ
る変動を補償するステップとを具備することを特徴とす
る磁気共鳴イメージング方法。 - 【請求項10】 測定サイクルのシーケンスにわたって
MRIデータを収集する磁気共鳴イメージング方法にお
いて、 測定サイクルのシーケンスにわたって静磁場上に傾斜磁
場パルスを重畳して所定ボリュームについてのMRIデ
ータを収集するステップと、 測定サイクルのシーケンスにわたって静磁場上に他のパ
ルスを重畳することにより、傾斜磁場パルスに起因して
生じる静磁場の時間的を補償するステップとを具備する
ことを特徴とする磁気共鳴イメージング方法。 - 【請求項11】 測定サイクルのシーケンスにわたって
MRIデータを収集する磁気共鳴イメージング方法にお
いて、 測定サイクルのシーケンスにわたって静磁場上に傾斜磁
場パルスを重畳して所定ボリュームについてのMRIデ
ータを収集するステップと、 前記傾斜磁場パルスに起因する前記静磁場の時間による
変動を測定するステップと、 前記測定された変動を用いて、前記傾斜磁場パルスに起
因する前記所定ボリューム内に実際に存在する磁場の時
間による変動が補償されたMRIデータを生成するステ
ップとを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージン
グ方法。 - 【請求項12】 測定サイクルのシーケンスにわたって
MRIデータを収集する磁気共鳴イメージング装置にお
いて、 測定サイクルのシーケンスにわたって静磁場上に傾斜磁
場パルスを重畳して所定ボリュームについてのMRIデ
ータを収集する手段と、 前記傾斜磁場パルスに起因する前記静磁場の時間による
変動を測定する手段と、 前記測定された変動を用いて、前記傾斜磁場パルスに起
因する前記所定ボリューム内に実際に存在する磁場の時
間による変動が補償されたMRIデータを生成する手段
とを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装
置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/265,568 US20010054898A1 (en) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | Magnetic resonance imaging compensated for very rapid variations in static magnetic field |
US265568 | 1999-03-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000262490A true JP2000262490A (ja) | 2000-09-26 |
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Family Applications (1)
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Country Status (2)
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012075865A (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-19 | General Electric Co <Ge> | 傾斜コイル動作誘導による磁場ドリフトをモデル化するためのシステム及び方法 |
JP5189361B2 (ja) * | 2005-04-20 | 2013-04-24 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置及び方法 |
KR101565678B1 (ko) | 2013-02-12 | 2015-11-03 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 펄스화된 보상 자계 경사를 갖는 mr 시스템 |
JP2016067895A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング方法 |
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WO2015086476A1 (en) * | 2013-12-12 | 2015-06-18 | Koninklijke Philips N.V. | Zero echo time mr imaging with water/fat separation |
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1999
- 1999-03-10 US US09/265,568 patent/US20010054898A1/en not_active Abandoned
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000067329A patent/JP2000262490A/ja active Pending
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CN114814686A (zh) * | 2021-06-17 | 2022-07-29 | 中国科学院精密测量科学与技术创新研究院 | 一种核磁共振脉冲序列表示方法 |
CN114814686B (zh) * | 2021-06-17 | 2022-11-22 | 中国科学院精密测量科学与技术创新研究院 | 一种核磁共振脉冲序列表示方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20010054898A1 (en) | 2001-12-27 |
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