JPH06142074A - 微弱磁気検出用コイル - Google Patents

微弱磁気検出用コイル

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Publication number
JPH06142074A
JPH06142074A JP4328745A JP32874592A JPH06142074A JP H06142074 A JPH06142074 A JP H06142074A JP 4328745 A JP4328745 A JP 4328745A JP 32874592 A JP32874592 A JP 32874592A JP H06142074 A JPH06142074 A JP H06142074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coils
pair
turn
coil unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP4328745A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Fukuda
純一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAKUTAA KK
Original Assignee
MAKUTAA KK
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Filing date
Publication date
Application filed by MAKUTAA KK filed Critical MAKUTAA KK
Priority to JP4328745A priority Critical patent/JPH06142074A/ja
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部磁気の消去効果が高く、磁気シールドは
簡単なものでよく、かつ、多チャンネル化にも対応でき
る薄型の微弱磁気測定用コイルを提供すること。 【構成】 一本の導線で同サイズの一回巻きコイル4個
を形成してなり、これら4個のコイルのうち2個1組に
した第1のコイルペアと、第2のコイルペアとを形成
し、第1のコイルペアは、その巻き方が逆である2個の
コイルを同一平面上に設けたものであって、第1のコイ
ルペアの巻き方を逆にした他の2個のコイルからなる第
2のコイルペアを、上記第1のコイルペアを垂直方向に
平行移動した位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脳磁界測定に適した磁
気検出用コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】微弱な磁気を測定する場合としては、例
えば、脳磁界測定などがある。この脳磁界測定は、脳を
刺激することによって興奮した神経細胞に生じるイオン
電流により、その周囲に生じた磁界を神経細胞の活動を
検査する目的で測定するものである。一般に、このよう
な微弱磁気を検出する際には、外部磁気によるノイズを
消去する必要があるので、磁気シールド室の中で測定を
おこなうが、磁気シールド室の製作費は高額である。そ
のため、磁気シールド室を用いない方法として、図5の
ような1回差動型のコイルが提案されている。これは、
同サイズのコイルを逆方向に直列に接続して、両コイル
の検出値の差をとることで遠い磁力源からの磁気、すな
わち外部磁気ノイズを打ち消し、近い磁力源からの微弱
磁気を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、ヒトの脳磁界強
度は約1×10-12 テスラ程度と弱く、その検出には、
SQUID(超伝導量子干渉素子)を用いた超高感度磁
束計が用いられているが、従来、1回差動型コイルを用
いた多くのSQUID磁束計は、1回差動だけでは外部
磁気の消去は不十分なため、測定は磁気シールド室内で
使われている。
【0004】そこで、2回差動型コイルを用いれば、外
部磁気が十分消去されることは解っており、図6のよう
な2回差動型コイルも製品化されている。しかし、これ
は軸方向に寸法を増大させる。このように寸法が大きく
なると、図7のような単チャンネル型にならば、実際に
使用可能であるが、多チャンネル化するような場合に
は、二次元方向に巨大化してしまうので、使用できなか
った。そこで、本発明の目的は、外部磁気の消去効果が
高く、磁気シールドは簡単なものでよく、かつ、多チャ
ンネル化にも対応できるような、薄型の微弱磁気測定用
コイルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気検出用コイ
ルは、一本の導線で同サイズの一回巻きコイル4個を形
成してなり、上記コイルのうち2個づつで第1、第2の
コイルペアを形成し、第1のコイルペアは、その巻き方
が逆である2個のコイルを同一平面上に設けたものであ
って、第1のコイルペアの巻き方を逆にした他の2個の
コイルからなる第2のコイルペアを、上記第1のコイル
ペアを垂直方向に平行移動した位置に設けたものであ
る。
【0006】
【作用】巻き方が逆になるように接続されている平面上
の2個の第1あるいは第2のコイルペアは、横方向1回
差動型コイルに対応する。また、第1、第2のコイルペ
アのうちの一方のコイルは平面に直交する軸方向に2個
づつ並ぶように配置している。この軸方向2個のコイル
ペアは、軸方向1回差動型コイルに対応するように形成
されている。そこで、このコイルは、横方向の差動を1
回、軸方向の差動を1回づつ行う、2回差動型コイルと
なる。2回差動により、外部磁気ノイズを十分消去する
ことができ、しかも、軸方向の距離は1回差動型と同等
で良いので、多チャンネル化にも対応できる。
【0007】
【実施例】図1に示す、本発明の、2回差動型コイルユ
ニット1は、一回巻き形状D型コイル1a〜1dを図2
のように、巻き方向を逆にする1aと1bで第1、1c
と1dで第2のコイルペアを作り、それを導線eの分だ
け垂直方向に平行移動した状態で1個のコイルユニット
1としている。そして、軸方向のペアのコイル1aと1
d(または1bと1c)とで、一次差動をおこない、コ
イル1aと1b(または1cと1d)とで、横方向に2
次差動を行う。そして、2次差動のコイルペアは、横型
になるので、軸方向の寸法精度が不要になるうえに、コ
イルユニット1は小型になる。このように、このコイル
ユニット1は2回差動型なので外部磁界のノイズを十分
に消去することができるうえ、従来のように、軸方向に
増大しないので、薄型になり、多チャンネル化に対応で
きる。
【0008】また従来の軸方向型のコイルは、形状を保
ちうる剛性を持った線状の素材を熟練した職人が手曲げ
により製作していたが、本発明のコイルユニット1は、
図1に示すように基板2の両面に実装し、形状を維持す
るようにすると、製作精度も高まり、製作コストを下げ
ることができる。このコイルユニット1を多チャンネル
化して応用する例として、測定対象を脳の体性感覚野に
限定した脳磁界測定に用いる場合について説明する。本
測定の対象となる体性感覚野は、脳の中心溝後回にある
ので、検出コイル群は帯状にすればよい(図3)。この
際、基板2上へのコイルレイアウトは、図4のようにI
Cサイズの基板2に両面実装3チャンネルとし、その基
板2を複数組みあわせて、帯状とする。このコイル面積
は、80mm2 程度であり、位置分解能に優れている。
【0009】そして、上記基板2を可撓帯に付ければ、
頭部にフィットしやすくなる。こうすることにより、じ
っとしている成人の頭上に検出器を被せるようにして測
定していた従来型に対して、測定に協力的でない小児
や、意識不明者の診断装置としての適用も期待される。
なお、本実施例では、基板上のレイアウトを3コイルユ
ニット/1基板としたが、1コイルユニット/1基板
や、多コイルユニット/1基板とすることもできる。
【0010】
【効果】本発明によれば、外部磁気の消去効果が高く、
磁気シールドは、簡単なものでよく、かつ、多チャンネ
ル化にも対応できるような、薄型の微弱磁気測定用コイ
ルを実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルユニットの斜視図である。
【図2】本実施例のコイルペアの説明図である。
【図3】基板の対象のレイアウト例を示す図である。
【図4】基板の拡大図である。
【図5】従来の1回差動型コイルの斜視図である。
【図6】従来の2回差動型コイルの斜視図である。
【図7】単チャンネルSQUID磁束計による脳磁界計
測の図である。
【符号の説明】
1 コイルユニット 2 基板 1a〜d 1回巻きコイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の導線で同サイズの一回巻きコイル
    4個を形成してなり、これら4個のコイルのうち2個1
    組にした第1のコイルペアと、第2のコイルペアとを形
    成し、第1のコイルペアは、その巻き方が逆である2個
    のコイルを同一平面上に設けたものであって、第1のコ
    イルペアの巻き方を逆にした他の2個のコイルからなる
    第2のコイルペアを、上記第1のコイルペアを垂直方向
    に平行移動した位置に設けて、1コイルユニットとした
    微弱磁気検出用コイル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のコイルユニットを基板に
    両面実装した微弱磁気検出用コイル。
JP4328745A 1992-11-13 1992-11-13 微弱磁気検出用コイル Pending JPH06142074A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4328745A JPH06142074A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 微弱磁気検出用コイル

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JP4328745A JPH06142074A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 微弱磁気検出用コイル

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JPH06142074A true JPH06142074A (ja) 1994-05-24

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ID=18213703

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4328745A Pending JPH06142074A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 微弱磁気検出用コイル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125396A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Hitachi Ltd 磁気検出コイルおよび磁場計測装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04283676A (ja) * 1991-03-12 1992-10-08 Fujitsu Ltd 多チャネルsquid磁束計

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04283676A (ja) * 1991-03-12 1992-10-08 Fujitsu Ltd 多チャネルsquid磁束計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125396A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Hitachi Ltd 磁気検出コイルおよび磁場計測装置

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