JPH06141572A - 磁性体エンジン - Google Patents
磁性体エンジンInfo
- Publication number
- JPH06141572A JPH06141572A JP13074891A JP13074891A JPH06141572A JP H06141572 A JPH06141572 A JP H06141572A JP 13074891 A JP13074891 A JP 13074891A JP 13074891 A JP13074891 A JP 13074891A JP H06141572 A JPH06141572 A JP H06141572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic field
- rotor
- body engine
- magnetic body
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱エネルギーを力学的エネルギーに変換す
る、熱効率の高い磁性体エンジンを提供する。 【構成】 磁石（２）で磁界を作り、この磁界中に、磁
性材の薄板を、適度な間隔をもって重ねた円筒状、円盤
状あるいは無限軌道状のロータ（１）を通し、低温の磁
性材の薄板を磁界中で磁化した後、加熱手段（３）で加
熱し、その後、磁界から離して、冷却手段（４）で低温
に冷却し、ロータを回転移動させることを特徴とした磁
性体エンジン。
る、熱効率の高い磁性体エンジンを提供する。 【構成】 磁石（２）で磁界を作り、この磁界中に、磁
性材の薄板を、適度な間隔をもって重ねた円筒状、円盤
状あるいは無限軌道状のロータ（１）を通し、低温の磁
性材の薄板を磁界中で磁化した後、加熱手段（３）で加
熱し、その後、磁界から離して、冷却手段（４）で低温
に冷却し、ロータを回転移動させることを特徴とした磁
性体エンジン。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」本発明は、熱エネルギーを力学的
エネルギーに変換する磁性体エンジンに関するものであ
る。 「従来の技術」従来、磁性材を磁界中に通し、磁界中に
おける磁性材に、磁性材のキュリー温度に応じた高温域
と低温域の温度差域を与えて、熱エネルギーを力学的エ
ネルギーに変換する磁性体エンジンが発明されている
が、連続した磁性材の場合は、磁性材の熱伝導によっ
て、磁界中における磁性材に、定量的な温度差が生じに
くいこと、また磁性材が厚い場合、表面温度と内部温度
が均一にならないこと等の課題があり、熱エネルギーの
変換効率は極めて低かった。 「発明が解決しようとする課題」本発明は、上記の課題
を解決し、極めて熱効率が高く、かつ安定して熱エネル
ギーを力学的エネルギーに変換する磁性体エンジンを、
提供する目的からなされたものである。 「課題を解決するための手段」１磁石（２）で磁界を作
り、この磁界中に、磁性材の薄板を、適度な間隔をもっ
て重ねたロータ（１）を通し、低温の磁性材の薄板を磁
界中で磁化した後、加熱手段（３）で加熱し、その後、
磁界から離して、冷却手段（４）で低温に冷却し、ロー
タを回転移動させる。以上を特徴とする磁性体エンジ
ン。 ２ロータを円筒状とした上記の磁性体エンジン。 ３ロータを円盤状とした上記の磁性体エンジン。 ４ロータを無限軌道状とした上記の磁性体エンジン。 「作用」Ｎｉ，Ｆｅ、Ｃｏ等の強磁性体および、これら
の化合物の透磁率や磁化率は、一般的にキュリー・ワイ
スの法則に基づき、温度の上昇と伴に低下し指数関数的
な低減特性を示す。感温フェライトを代表とする、感温
性磁性材の透磁率や磁化率は、その素材固有のキュリー
温度近傍において、急激に低減する。アモルファス磁性
材の中には、特定温度において、透磁率や磁化率が急激
に変化するものもある。本発明は、これらの磁性材の温
度変化に関する磁気特性を応用したもので、前記手段を
講ずることで従来の課題を解決し、極めて熱効率が高
く、かつ安定して熱エネルギーを力学的エネルギーに変
換する磁性体エンジンを確立したものである。 「実施例」第１図は、本発明の実施例の斜視図である。
本図は、磁石（２）で磁界を作り、この磁界中に、磁性
材の薄板を、適度な間隔をもって重ねた円筒状のロータ
（１）を通した実施例である。加熱手段（３）として高
温液体、冷却手段（４）として低温液体を使用した実施
例である。本発明では、作業物質である磁性材の表面積
が大きくなって、加熱、冷却効率が向上し、さらに磁界
中における磁性材の薄板に、定量的な温度差を与えるこ
とが可能となった結果、極めて熱効率が高く、かつ安定
して熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する磁性体
エンジンが確立できた。尚、本発明の実施態様として、
これ以外に、磁性材に、適度な間隔をもって穴を開けた
ロータまたは、磁性材に、適度な間隔をもって溝を入れ
たロータを使用することもできる。 「発明の効果」本発明は、磁性材の表面積を増やし、さ
らに、磁界中における磁性材に、定量的な温度差を与え
る手段を講ずることによって、熱効率が高く、かつ安定
して熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する磁性体
エンジンを、確立したものである。本発明の磁性体エン
ジンは、ロータに使用する磁性材のキュリー温度の選択
により、冷熱エネルギーや太陽熱等、自然界エネルギー
も使用できるもので、地球規模の環境破壊が進み、環境
保全が望まれる今日、極めて有効なものである。
エネルギーに変換する磁性体エンジンに関するものであ
る。 「従来の技術」従来、磁性材を磁界中に通し、磁界中に
おける磁性材に、磁性材のキュリー温度に応じた高温域
と低温域の温度差域を与えて、熱エネルギーを力学的エ
ネルギーに変換する磁性体エンジンが発明されている
が、連続した磁性材の場合は、磁性材の熱伝導によっ
て、磁界中における磁性材に、定量的な温度差が生じに
くいこと、また磁性材が厚い場合、表面温度と内部温度
が均一にならないこと等の課題があり、熱エネルギーの
変換効率は極めて低かった。 「発明が解決しようとする課題」本発明は、上記の課題
を解決し、極めて熱効率が高く、かつ安定して熱エネル
ギーを力学的エネルギーに変換する磁性体エンジンを、
提供する目的からなされたものである。 「課題を解決するための手段」１磁石（２）で磁界を作
り、この磁界中に、磁性材の薄板を、適度な間隔をもっ
て重ねたロータ（１）を通し、低温の磁性材の薄板を磁
界中で磁化した後、加熱手段（３）で加熱し、その後、
磁界から離して、冷却手段（４）で低温に冷却し、ロー
タを回転移動させる。以上を特徴とする磁性体エンジ
ン。 ２ロータを円筒状とした上記の磁性体エンジン。 ３ロータを円盤状とした上記の磁性体エンジン。 ４ロータを無限軌道状とした上記の磁性体エンジン。 「作用」Ｎｉ，Ｆｅ、Ｃｏ等の強磁性体および、これら
の化合物の透磁率や磁化率は、一般的にキュリー・ワイ
スの法則に基づき、温度の上昇と伴に低下し指数関数的
な低減特性を示す。感温フェライトを代表とする、感温
性磁性材の透磁率や磁化率は、その素材固有のキュリー
温度近傍において、急激に低減する。アモルファス磁性
材の中には、特定温度において、透磁率や磁化率が急激
に変化するものもある。本発明は、これらの磁性材の温
度変化に関する磁気特性を応用したもので、前記手段を
講ずることで従来の課題を解決し、極めて熱効率が高
く、かつ安定して熱エネルギーを力学的エネルギーに変
換する磁性体エンジンを確立したものである。 「実施例」第１図は、本発明の実施例の斜視図である。
本図は、磁石（２）で磁界を作り、この磁界中に、磁性
材の薄板を、適度な間隔をもって重ねた円筒状のロータ
（１）を通した実施例である。加熱手段（３）として高
温液体、冷却手段（４）として低温液体を使用した実施
例である。本発明では、作業物質である磁性材の表面積
が大きくなって、加熱、冷却効率が向上し、さらに磁界
中における磁性材の薄板に、定量的な温度差を与えるこ
とが可能となった結果、極めて熱効率が高く、かつ安定
して熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する磁性体
エンジンが確立できた。尚、本発明の実施態様として、
これ以外に、磁性材に、適度な間隔をもって穴を開けた
ロータまたは、磁性材に、適度な間隔をもって溝を入れ
たロータを使用することもできる。 「発明の効果」本発明は、磁性材の表面積を増やし、さ
らに、磁界中における磁性材に、定量的な温度差を与え
る手段を講ずることによって、熱効率が高く、かつ安定
して熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する磁性体
エンジンを、確立したものである。本発明の磁性体エン
ジンは、ロータに使用する磁性材のキュリー温度の選択
により、冷熱エネルギーや太陽熱等、自然界エネルギー
も使用できるもので、地球規模の環境破壊が進み、環境
保全が望まれる今日、極めて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の実施例の斜視図。
（１）はロータ
（２）は磁石
（３）は加熱手段
（４）は冷却手段
（５）は回転軸
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １磁石（２）で磁界を作り、この磁界中に、磁性材の薄
板を、適度な間隔をもって重ねたロータ（１）を通し、
低温の磁性材の薄板を磁界中で磁化した後、加熱手段
（３）で加熱し、その後、磁界から離して、冷却手段
（４）で低温に冷却し、ロータを回転移動させる。以上
を特徴とした磁性体エンジン。 ２ロータを円筒状とした請求項１の磁性体エンジン。 ３ロータを円盤状とした請求項１の磁性体エンジン。 ４ロータを無限軌道状とした請求項１の磁性体エンジ
ン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13074891A JPH06141572A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 磁性体エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13074891A JPH06141572A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 磁性体エンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06141572A true JPH06141572A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=15041696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13074891A Pending JPH06141572A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 磁性体エンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06141572A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002281774A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-27 | Masahiro Nishikawa | 対向磁石型熱磁気エンジン |
| CN103216405A (zh) * | 2013-03-07 | 2013-07-24 | 包头稀土研究院 | 一种热动系统及其方法 |
| US20130263599A1 (en) * | 2012-04-09 | 2013-10-10 | Delta Electronics, Inc. | Thermal magnetic engine and thermal magnetic engine system |
| CN103362765A (zh) * | 2012-04-09 | 2013-10-23 | 台达电子工业股份有限公司 | 热磁引擎与热磁引擎系统 |
| CN104884795A (zh) * | 2012-10-24 | 2015-09-02 | 尼古劳斯·维达 | 用于产生运动的设备、包括这种设备的马达以及所述设备的应用 |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP13074891A patent/JPH06141572A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002281774A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-27 | Masahiro Nishikawa | 対向磁石型熱磁気エンジン |
| US20130263599A1 (en) * | 2012-04-09 | 2013-10-10 | Delta Electronics, Inc. | Thermal magnetic engine and thermal magnetic engine system |
| CN103362765A (zh) * | 2012-04-09 | 2013-10-23 | 台达电子工业股份有限公司 | 热磁引擎与热磁引擎系统 |
| US8984885B2 (en) * | 2012-04-09 | 2015-03-24 | Delta Electronics, Inc. | Thermal magnetic engine and thermal magnetic engine system |
| CN104884795A (zh) * | 2012-10-24 | 2015-09-02 | 尼古劳斯·维达 | 用于产生运动的设备、包括这种设备的马达以及所述设备的应用 |
| US9998036B2 (en) | 2012-10-24 | 2018-06-12 | Nikolaus Vida | Device for generating a movement, motor comprising said device and use of the latter |
| CN103216405A (zh) * | 2013-03-07 | 2013-07-24 | 包头稀土研究院 | 一种热动系统及其方法 |
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