JPH0614076A - 復号装置及び復号装置における距離計算方法 - Google Patents

復号装置及び復号装置における距離計算方法

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JPH0614076A
JPH0614076A JP4167061A JP16706192A JPH0614076A JP H0614076 A JPH0614076 A JP H0614076A JP 4167061 A JP4167061 A JP 4167061A JP 16706192 A JP16706192 A JP 16706192A JP H0614076 A JPH0614076 A JP H0614076A
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JP
Japan
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signal point
signal
signal points
point
distance
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Application number
JP4167061A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
Tomoko Kodama
智子 児玉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0614076A publication Critical patent/JPH0614076A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化変調方式により変調された信号を軟判
定ビタビ復号する受信噐において、各サブセット内で最
有力の信号点に対する距離計算量を削減する。 【構成】 符号化多値変調方式により変調された信号を
軟判定ビタビ復号する復号装置において、水平垂直平面
上にあらかじめセット・パーティショニングによりマッ
ピングされた信号点群の中の複数の信号点によって定め
られる領域のうち、どの領域に受信信号点が存在するか
を検出する手段と、検出された領域に応じて、受信信号
点を含む領域の周囲に存在する各サブセットの信号点を
含む周囲信号点を選択する手段と、選択された周囲信号
点と受信信号点との距離が最短になる信号点と受信信号
点の間の2乗距離を計算する手段と、計算された2乗距
離に対応した尤度と各サブセットの信号点とを用いてビ
タビ復号することを特徴とする復号装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータ通信
システムなどに用いられるビタビ復号器のブランチメト
リック計算方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ジー・アンガーボェック(G.Ungerboec
k)の提案した符号化変調方式は、図4に示すようにm
−1ビットの信号系列のうちk−1ビット(k≦m)に
対して符号化率(k−1)/kの2元畳み込み符号化し
た信号系列と、残りm−kビットの符号化しない信号系
列を合わせたmビットの信号系列に対してセット・パー
ティショニングと呼ばれるマッピング法を用いて2m個
の多値変調信号点に割り当てる方式である。
【0003】ここで、セット・パーティショニングと
は、2m個の信号点を互いに可能なかぎり離れるように
選んだサブセットと呼ばれる2k個のグループに分け、
mビットの信号系列のうち畳み込み符号化されたkビッ
トによって2k個のサブセットから1つのサブセットを
選択し、次にmーkビットの非符号化ビットによってそ
のサブセット内の2mーk個の信号点から1点を選択す
るよう割り当てたマッピング法である。
【0004】セット・パーティショニングに関しては、
例えばIEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION THEORY の第
IT−28巻第1 号のG.Ungerboeck著の論文”Channel codi
ng with multilevel/phase signals ”に記されてい
る。
【0005】符号化変調に対する軟判定ビタビ復号は一
般に次の2つのステップからなる。まずステップ1で
は、各サブセット内で最有力の信号点を見つける。つま
り、各サブセット内で受信信号点に最も距離の近い信号
点を見つける。次にステップ2では、各サブセット内で
選ばれた信号点について、ブランチと受信信号点との距
離の2乗をブランチ・メトリックとして計算し、ビタビ
アルゴリズムに基づき復号する。
【0006】図5の8PSKを例に説明すると、受信信
号点xに対して、最初に各サブセット内の信号点のう
ち、xの位置から判断して最も尤度の高い点をそれぞれ
選択する。尤度はxと各信号点との間の距離の2乗に1
対1対応するため、xと各信号点との間の2乗距離を計
算し、最短の信号点を選択する。図5においてδA2、
δB2、δC2、δD2が各サブセットA、B、C、D
に対する最も高い尤度となる。
【0007】次に、δA2、δB2、δC2、δD2を
各サブセットに対する尤度、すなわちブランチ・メトリ
ックとしてビタビ・アルゴリズムに基づき復号を行う。
ビタビ・アルゴリズムについては、例えばProceedings
of The IEEE の第61巻第3 号のG.D.Forny,Jr. 著の論
文”The Viterbi Algorithm ”に記されている。
【0008】8PSKのように信号点数がそれ程多くな
い変調方式の場合は、前記ステップ1の過程で各サブセ
ットの中で最有力の信号点を選択して尤度を求めるの
に、受信信号点とすべての信号点との間の2乗距離を計
算して求めても比較的計算量は多くならないが、変調方
式が多値になると、全ての信号点に対して2乗距離を計
算するための計算量が爆発的に増加するので、処理時間
が膨大となるという問題がある。
【0009】この問題を解決する技術として特公昭62−
217729「軟判定方式」がある。これは受信信号点に最も
近い信号点を見つけ、その点を中心として各サブセット
の信号点を少なくとも1つは含む周囲信号点を図6のよ
うに取り、受信信号点との2乗距離は周囲信号点に対し
てのみ計算する。そして、計算結果に基づき各サブセッ
ト内における最有力点を求める方法である。周囲信号点
は、あらかじめROMに記憶させておき、受信信号点に
合わせて適切な周囲信号点を読み出す構成となってい
る。
【0010】図7の例で説明すると、受信信号点x1の
場合、それに最も近い信号点X1を見つけ、X1を中心
に実線で囲まれる周囲信号点をROMから読みだし、受
信信号点x2の場合は信号点X2を中心とした周囲信号
点を読み出す。そして、読み出された周囲信号点に対し
てのみ受信信号点からの2乗距離を計算し、計算結果を
もとに各サブセット内の最有力点を求め、それら最有力
点に対する2乗距離をブランチ・メトリックとする。
【0011】その他特公平3 −30524 「ビタビ復号器の
ブランチメトリック算出回路」のように周囲信号点の取
り方は前記「軟判定方式」と同じだが、周囲信号点をR
OMで構成するのではなく論理回路で実現し、更に軟判
定情報を用いて各サブセットの中で最有力の信号点を先
に選択し、その後最有力の信号点に対してのみ2乗距離
を計算する技術もある。
【0012】図8の例で説明すると、受信信号点aに対
する周囲信号点が論理回路によって図のように選ばれた
とする。このとき周囲信号点の中心がサブセットAにな
るaの領域は点線で囲まれた範囲となる。この領域を4
つの部分に分け、aがそのうちのどの領域に属するかを
調べることで最有力の8個の信号点を選ぶ。この技術は
2乗距離計算を必要最小限に抑えることはできるが、図
における点線で囲まれた範囲を4つの部分に分け、a
の位置を調べる回路が必要になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、受信信
号点に最も近い信号点を求め、その信号点を基に周囲信
号点を選ぶ方式では周囲信号点を構成する信号点の数が
多くなるという問題点がある。特に、符号化多値変調方
式において、水平垂直平面上に存在する全ての信号点群
の中から最も効率よく各サブセット内で最有力の信号点
を選択し、それらの信号点に対する2乗距離を求めるに
は、できるだけ少ない信号点数で周囲信号点を選ばなけ
ればならない等の問題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、符号化多値変
調方式により変調された信号を軟判定ビタビ復号する復
号装置において、水平垂直平面上にあらかじめセット・
パーティショニングによりマッピングされた信号点群の
中の複数の信号点によって定められる領域のうち、どの
領域に受信信号点が存在するかを検出する手段と、検出
された領域に応じて、受信信号点を含む領域の周囲に存
在する各サブセットの信号点を含む周囲信号点を選択す
る手段と、選択された周囲信号点と受信信号点との距離
が最短になる信号点と受信信号点の間の2乗距離を計算
する手段と、計算された2乗距離に対応した尤度と各サ
ブセットの信号点とを用いてビタビ復号することを特徴
とする。
【0015】また本発明は、符号化多値変調方式により
変調された信号を軟判定ビタビ復号する受信器におい
て、水平垂直平面上にあらかじめセット・パーティショ
ニングによりマッピングされた信号点群の中の複数の信
号点によって定められる領域のうち、どの領域に受信信
号点が存在するかを検出する手段と、検出された位置に
応じて、受信信号点の周囲に存在し、各サブセットの信
号点を少なくとも1つは含む最適な周囲信号点を選択す
る手段と、各サブセットに対して受信信号点からの距離
が最短になる信号点と受信信号点の間の2乗距離を計算
する手段とからなることを特徴とする。また、最適な周
囲信号点を選択する手段として、ROMに構成された周
囲信号点を読み出すことにより実現することを特徴とす
る。
【0016】また、各サブセットに対して受信信号点か
らの距離が最短になる信号点と受信信号点の間の2乗距
離を計算する手段として、周囲信号点の中から各サブセ
ットに対して受信信号点に最短の信号点を選択し、選ば
れた信号点に対してのみ2乗距離を計算することを特徴
とする。
【0017】あるいは、符号化多値変調方式により変調
された信号を軟判定ビタビ復号する受信器において、水
平垂直平面上にあらかじめセット・パーティショニング
によりマッピングされた信号点群の内、受信信号点の周
囲に存在する信号点を検出する手段と、検出された信号
点及び、それら信号点の位置から一定整数距離だけ離れ
た位置に存在し、各サブセットの信号点を少なくとも1
つは含む最適な周囲信号点を選択する手段と、各サブセ
ットに対して受信信号点からの距離が最短になる信号点
と受信信号点の間の2乗距離を計算することを特徴とす
る。
【0018】
【作用】本発明は、周囲信号点の取り方を従来と異なる
方法とすることで、従来より少ない信号点数で周囲信号
点を構成することが可能となる。これにより、各サブセ
ット内で最有力の信号点に対する2乗距離を計算するの
に必要な計算量を削減できる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面を交えて説明す
る。
【0020】図1は本発明における受信器の構成図であ
る。受信信号は復調器1により復調された後、デマッピ
ング部2を介して、ビタビ復号器に入力される。ビタビ
復号器はブランチメトリック計算部3、ACS部4、パ
スメモリ部5により構成される。本発明は図1に示す受
信器の構成のうち、デマッピング部2とブランチメトリ
ック計算部3における処理方法に関するものである。
【0021】まず、本発明の一実施例を説明する。まず
受信信号点を取り囲む4つの信号点を頂点とする領域の
位置を求める。次に、その領域に対して定まる信号点か
らなる周囲信号点を求める。こうして求められた周囲信
号点に対して受信信号点との間の2乗距離を計算するこ
とで、各サブセット内で最有力の信号点とそれら信号点
に対する2乗距離(ブランチ・メトリック)が求めるも
のである。
【0022】この実施例を説明するため、図2を用い
る。図2ではA〜Hの8種類のサブセットがある場合に
ついて説明する。図2において、受信信号を復調した結
果の受信信号点をr1とする。全ての受信信号点は、格
子状に配列されたA〜Hまでの信号点で囲まれるいずれ
かの領域(境界線を含む)に含まれる。例えば、図2で
は受信信号点r1を取り囲む4つの信号点B、C、F、
Gを頂点とする領域R1が定まる。次にそこで定まった
領域に基づいて定められる信号点群を求める。この例で
は領域R1を中心として、その周囲を取り囲む信号点群
の内、実線で囲んだ周囲信号点(A1 ,A2 、D1 、D
2 、E1 、E2 、H1 、H2 )を選択する。
【0023】先に領域R1を定めるのに求めた信号点
B、C、F、Gと、領域R1の周囲の信号点から選択さ
れたA1 、A2 、D1 、D2 、E1 、E2 、H1 、H2
の計12個の周囲信号点それぞれと、受信信号点r1と
の2乗距離をそれぞれ計算する。これにより周囲信号点
の受信信号点との2乗距離がそれぞれ求められるので、
これらを比較することにより、サブセットA〜Hについ
ての受信信号点r1から最短の信号点と、それらの信号
点に対する2乗距離(ブランチ・メトリック)が求める
ことができる。
【0024】特殊な場合として、受信信号点がr2のよ
うな場合は、受信信号点r2を取り囲む4つの信号点が
存在しないことがある。このときは受信信号点r2に最
も近い4信号点A、B、E、Fが構成する領域R2を定
めることにより、その領域の周囲に存在する周囲信号点
(実線で囲まれた信号点)を定めて、それぞれの周囲信
号点について2乗距離を計算することにより処理するこ
ともできる。
【0025】また図2の実施例において、受信信号点が
定まったら、まず受信信号点を取り囲む領域の4角をな
す4つの信号点について受信信号点との2乗距離を調
べ、次にそれら4つの信号点の位置からそれぞれ同相チ
ャンネル方向及び直交チャンネル方向に一定整数距離だ
け離れた位置に存在する8個の信号点を論理演算により
求め、受信信号点を取り囲む4つの信号点と合わせた合
計12個の信号点を周囲信号点として選ぶことも可能で
ある。
【0026】すなわち、受信信号点r1のとき、r1を
取り囲む4つの信号点B、C、F、Gの位置を求める。
次に信号点Bの位置から同相チャンネル方向及び直交チ
ャンネル方向に一定整数距離だけ離れた位置に存在する
信号点A1、H1を論理回路の演算によって求める。同
様の処理を信号点C、F、Gについても行えば、信号点
CからD1、E1、信号点FからD2、E2、信号点G
からA2、H2が得られる。得られた12個の信号点は
実線で囲まれた周囲信号点となる。
【0027】そして選ばれた12個の周囲信号点とr1
との2乗距離を計算し比較することで、サブセットA〜
Hの中で、r1から最短の信号点と、それらの信号点に
対する2乗距離(ブランチ・メトリック)を求めること
により、処理を行なうことも可能である。
【0028】次に本発明の第2の実施例を説明する。こ
れは周囲信号点を選択した後、周囲信号点と受信信号点
の間の2乗距離を計算する代わりに、受信信号点を取り
囲む4つの信号点が構成する領域の中における受信信号
点の位置を調べることで、各サブセット内で最有力の信
号点を先に選択し、その後最有力の信号点に対してのみ
2乗距離を計算してブランチ・メトリックを求めるもの
である。
【0029】図3を用いて具体的に説明する。受信信号
点がr3とすると、この受信信号点r3を取り囲む信号
点により定まる領域B、C、F、Gを定める。そこで定
まった領域の内部を複数のサブ領域に分割する。例えば
図3のように、領域B、C、F、Gを2本の対角線によ
って4つの部分に分ける。そして分割された領域のう
ち、いずれの領域に受信信号点が含まれているかを判定
する。図3では、分けられた4つの部分の中で、受信信
号点r3は部分(1) に属していることが判る。そしてそ
の分割されたサブ領域を基準として、領域の周囲にある
周囲信号点を決定する。この場合には、部分(1) が求め
られたので、その周囲に存在する信号点A2、D2、E
2、H2が選ばれる。したがって、領域B、C、F、G
に含まれる信号点B、C、F、Gと選択された周囲信号
点A2、D2、E2、H2を合わせた8つの信号点に対
して、それぞれ受信信号点r3からの2乗距離を計算す
ればよい。
【0030】このようにすれば、少なくともサブセット
A〜Hの中で最も受信信号点に近い信号点を決定した後
に、それぞれの信号点に対して受信信号点との2乗距離
を計算すれば良く、サブセット内の最短信号点を決定す
るまでの処理時間を短縮することができる。
【0031】ここで受信信号点r3が部分(2) に属して
いるときは、この領域に対する周囲信号点をA2、D
1、E1、H2を選択し、受信信号点r3が部分(3) に
属しているときは、この領域に対する受信信号点A1、
D1、E1、H1が、受信信号点r3が部分(4) に属し
ているときには、この領域に対する受信信号点A1、D
2、E2、H1が選ばれることとなる。
【0032】これまでの実施例からもわかるように、従
来の方式では周囲信号点を構成する信号点数を効率よく
選んでも13個であったのに対し、本発明では12個の
信号点で構成することができるため、従来よりも少ない
信号点の中から最有力の信号点を選ぶことができる。
【0033】以上まとめると、最初に受信信号点を取り
囲む4つの信号点を頂点とする領域の位置を求め、その
位置を基にあらかじめROMに構成された信号点からな
る周囲信号点を読み出す。あるいは最初に受信信号点を
取り囲む4つの信号点を調べ、次にそれら4つの信号点
の位置からそれぞれ一定整数距離だけ離れた位置に存在
する信号点を論理演算により求め、受信信号点を取り囲
む4つの信号点と合わせて周囲信号点とする。こうして
選ばれた周囲信号点と受信信号点の間の2乗距離を計算
することで、各サブセット内で最有力の信号点とそれら
信号点に対する2乗距離(ブランチ・メトリック)を効
率よく求めることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、符号化多値変調された
信号をビタビ復号する場合、周囲信号点の取り方を変え
ることで、各サブセットに対する受信信号点からの距離
計算量を従来の方式に比べて削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における受信器の構成図
【図2】 本発明の一実施例を示す図
【図3】 本発明の他の実施例を示す図
【図4】 符号化変調方式の畳み込み符号化器の構成図
【図5】 8PSKにおける受信信号点と各サブセット
間の距離を示す図
【図6】 従来用いられていた信号点の取り方の例を示
す図
【図7】 従来用いられていた信号点の選び方を説明す
るための図
【図8】 他の従来技術による信号点の取り方を示す図
【符号の説明】
1 復調器 2 デマッピング部 3 ブランチメトリック計算部 4 ACS部 5 パスメモリ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ジー・アンガーボェック(G.Ungerboec
k)の提案した符号化変調方式は、図4に示すようにm
−1ビットの信号系列のうちk−1ビット(k≦m)に
対して符号化率(k−1)/kの2元畳み込み符号化し
た信号系列と、残りm−kビットの符号化しない信号系
列を合わせたmビットの信号系列に対してセット・パー
ティショニングと呼ばれるマッピング法を用いてm
の多値変調信号点に割り当てる方式である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ここで、セット・パーティショニングと
は、m 個の信号点を互いに可能なかぎり離れるように
選んだサブセットと呼ばれるk 個のグループに分け、
mビットの信号系列のうち畳み込み符号化されたkビッ
トによってk 個のサブセットから1つのサブセットを
選択し、次にmーkビットの非符号化ビットによってそ
のサブセット内のm-k 個の信号点から1点を選択する
よう割り当てたマッピング法である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】図5の8PSKを例に説明すると、受信信
号点xに対して、最初に各サブセット内の信号点のう
ち、xの位置から判断して最も尤度の高い点をそれぞれ
選択する。尤度はxと各信号点との間の距離の2乗に1
対1対応するため、xと各信号点との間の2乗距離を計
算し、最短の信号点を選択する。図5においてδA 2
δB 2 、δC 2 、δD 2 が各サブセットA、B、C、D
に対する最も高い尤度となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】次に、δA 2 、δB 2 、δC 2 、δD 2
各サブセットに対する尤度、すなわちブランチ・メトリ
ックとしてビタビ・アルゴリズムに基づき復号を行う。
ビタビ・アルゴリズムについては、例えばProceedings
of The IEEE の第61巻第3 号のG.D.Forny,Jr. 著の論
文”The Viterbi Algorithm ”に記されている。8PS
Kのように信号点数がそれ程多くない変調方式の場合
は、前記ステップ1の過程で各サブセットの中で最有力
の信号点を選択して尤度を求めるのに、受信信号点とす
べての信号点との間の2乗距離を計算して求めても比較
的計算量は多くならないが、変調方式が多値になると、
全ての信号点に対して2乗距離を計算するための計算量
が爆発的に増加するので、処理時間が膨大となるという
問題がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図7の例で説明すると、受信信号点1
場合、それに最も近い信号点1 を見つけ、1 を中心
に実線で囲まれる周囲信号点をROMから読みだし、受
信信号点2 の場合は信号点2 を中心とした周囲信号
点を読み出す。そして、読み出された周囲信号点に対し
てのみ受信信号点からの2乗距離を計算し、計算結果を
もとに各サブセット内の最有力点を求め、それら最有力
点に対する2乗距離をブランチ・メトリックとする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】この実施例を説明するため、図2を用い
る。図2ではA〜Hの8種類のサブセットがある場合に
ついて説明する。図2において、受信信号を復調した結
果の受信信号点をr1とする。全ての受信信号点は、格
子状に配列されたA〜Hまでの信号点で囲まれるいずれ
かの領域(境界線を含む)に含まれる。例えば、図2で
は受信信号点r1を取り囲む4つの信号点B、C、F、
Gを頂点とする領域R1が定まる。次にそこで定まった
領域に基づいて定められる信号点群を求める。この例で
は領域R1を中心として、その周囲を取り囲む信号点群
の内、実線で囲んだ周囲信号点(1 ,A2 、D1 、D
2 、E1 、E2 、H1 、H2 )を選択する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】先に領域R1を定めるのに求めた信号点
B、C、F、Gと、領域R1の周囲の信号点から選択さ
れた1 ,A2 、D1 、D2 、E1 、E2 、H1 、H2
の計12個の周囲信号点それぞれと、受信信号点r1と
の2乗距離をそれぞれ計算する。これにより周囲信号点
の受信信号点との2乗距離がそれぞれ求められるので、
これらを比較することにより、サブセットA〜Hについ
ての受信信号点r1から最短の信号点と、それらの信号
点に対する2乗距離(ブランチ・メトリック)が求める
ことができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】すなわち、受信信号点1 のとき、1
取り囲む4つの信号点B、C、F、Gの位置を求める。
次に信号点Bの位置から同相チャンネル方向及び直交チ
ャンネル方向に一定整数距離だけ離れた位置に存在する
信号点1 1 を論理回路の演算によって求める。同
様の処理を信号点C、F、Gについても行えば、信号点
Cから1 1 、信号点Fから2 2 、信号点G
から2 2 が得られる。得られた12個の信号点は
実線で囲まれた周囲信号点となる。そして選ばれた12
個の周囲信号点と1 との2乗距離を計算し比較するこ
とで、サブセットA〜Hの中で、1 から最短の信号点
と、それらの信号点に対する2乗距離(ブランチ・メト
リック)を求めることにより、処理を行なうことも可能
である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図3を用いて具体的に説明する。受信信号
点が3 とすると、この受信信号点3 を取り囲む信号
点により定まる領域B、C、F、Gを定める。そこで定
まった領域の内部を複数のサブ領域に分割する。例えば
図3のように、領域B、C、F、Gを2本の対角線によ
って4つの部分に分ける。そして分割された領域のう
ち、いずれの領域に受信信号点が含まれているかを判定
する。図3では、分けられた4つの部分の中で、受信信
号点3 は部分(1) に属していることが判る。そしてそ
の分割されたサブ領域を基準として、領域の周囲にある
周囲信号点を決定する。この場合には、部分(1) が求め
られたので、その周囲に存在する信号点2 、D2 、E
2 、H2 が選ばれる。したがって、領域B、C、F、G
に含まれる信号点B、C、F、Gと選択された周囲信号
2 、D2 、E2 、H2 を合わせた8つの信号点に対
して、それぞれ受信信号点3 からの2乗距離を計算す
ればよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】ここで受信信号点3 が部分(2) に属して
いるときは、この領域に対する周囲信号点を2 、D
1 、E1 、H2 を選択し、受信信号点r3が部分(3) に
属しているときは、この領域に対する受信信号点1
1 、E1 、H1 が、受信信号点r3が部分(4) に属し
ているときには、この領域に対する受信信号点1 、D
2 、E2 、H1 が選ばれることとなる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化多値変調方式により変調された信
    号を軟判定ビタビ復号する復号装置において、水平垂直
    平面上にあらかじめセット・パーティショニングにより
    マッピングされた信号点群の中の複数の信号点によって
    定められる領域のうち、どの領域に受信信号点が存在す
    るかを検出する手段と、検出された領域に応じて、受信
    信号点を含む領域の周囲に存在する各サブセットの信号
    点を含む周囲信号点を選択する手段と、選択された周囲
    信号点と受信信号点との距離が最短になる信号点と受信
    信号点の間の2乗距離を計算する手段と、計算された2
    乗距離に対応した尤度と各サブセットの信号点とを用い
    てビタビ復号することを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 符号化多値変調方式により変調された信
    号を軟判定ビタビ復号する受信器で用いる復号装置にお
    ける、水平垂直平面上にあらかじめセット・パーティシ
    ョニングによりマッピングされた信号点群の中の複数の
    信号点によって定められる領域のうち、どの領域に受信
    信号点が存在するかを検出する手段と、検出された位置
    に応じて、受信信号点の周囲に存在し、各サブセットの
    信号点を少なくとも1つは含む最適な周囲信号点を選択
    する手段と、各サブセットに対して受信信号点からの距
    離が最短になる信号点と受信信号点の間の2乗距離を計
    算する手段とからなる距離計算方法。
  3. 【請求項3】 特許請求項第1項における最適な周囲信
    号点を選択する手段として、ROMに構成された周囲信
    号点を読み出すことにより実現することを特徴とする距
    離計算方法。
  4. 【請求項4】 特許請求項第1項において各サブセット
    に対して受信信号点からの距離が最短になる信号点と受
    信信号点の間の2乗距離を計算する手段として、周囲信
    号点の中から各サブセットに対して受信信号点に最短の
    信号点を選択し、選ばれた信号点に対してのみ2乗距離
    を計算することを特徴とする距離計算方法。
  5. 【請求項5】 符号化多値変調方式により変調された信
    号を軟判定ビタビ復号する受信器において、水平垂直平
    面上にあらかじめセット・パーティショニングによりマ
    ッピングされた信号点群の内、受信信号点の周囲に存在
    する信号点を検出する手段と、検出された信号点及び、
    それら信号点の位置から一定整数距離だけ離れた位置に
    存在し、各サブセットの信号点を少なくとも1つは含む
    最適な周囲信号点を選択する手段と、各サブセットに対
    して受信信号点からの距離が最短になる信号点と受信信
    号点の間の2乗距離を計算する手段とからなる距離計算
    方法。
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