JPH06140646A - 光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子

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JPH06140646A
JPH06140646A JP4209747A JP20974792A JPH06140646A JP H06140646 A JPH06140646 A JP H06140646A JP 4209747 A JP4209747 A JP 4209747A JP 20974792 A JP20974792 A JP 20974792A JP H06140646 A JPH06140646 A JP H06140646A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光照射下、高湿度下の環境で、出力低下がほ
とんどなく、安定に性能を発揮する光起電力素子を提供
することを目的とする。 【構成】 裏面電極層、光起電力層としての半導体層、
透明導電層からなる上部電極層、グリッド状の集電電極
から少なくとも構成される光起電力素子に於いて、該集
電電極を、主成分を銅あるいは銀とする深さ方法の組成
が異なる合金を有機バインダーに分散させた導電性ペー
ストで形成した光起電力素子。 【効果】 光照射下の温湿度サイクル試験において、出
力低下が極めて少ない光起電力素子を提供することがで
きる。さらに、本発明の光起電力素子を採用する太陽電
池モジュールは、高湿度域の屋外環境にも長時間安定し
た出力性能を発揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光起電力素子に係り、
より詳細には、薄膜半導体層を光電変換層に用いた光起
電力素子に関する。特に、長期間安定に性能を維持でき
る太陽電池等の光起電力素子に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、CO2の増加による温室効果で地
球の温暖化が生じることが予測され、クリーンなエネル
ギーの要求がますます高まっている。また、CO2を排
出しない原子力発電も、依然として放射性廃棄物処理の
問題が解決されておらず、より安全性の高いクリーンな
エネルギーが望まれている。
【0003】将来期待されているクリーンなエネルギー
の中でも、特に太陽電池はそのクリーンさと安全性と取
扱い易さから期待が大きい。
【0004】各種太陽電池の中で、非晶質シリコンや多
結晶シリコン、銅インジュウムセレナイドなどの化合物
半導体は、薄膜で大面積に製造でき、製造コストも安価
になると予想され、熱心に研究されている。
【0005】更に、太陽電池の中でも、耐候性、耐衝撃
性、可とう性に優れていることから、基板材にステンレ
ス等の金属基板を用いる場合がある。ステンレス基板な
どの金属基板は電解研磨などの特殊な処理をのぞいて、
ガラス基板などに比較して平坦でないので、その上に薄
膜の光起電力素子を形成した場合には、欠陥が発生し易
くなっていた。これら光起電力素子は、一般的に金属基
板上に裏面電極層、光電変換層としての半導体層、透明
導電層、集電電極が形成された構成である。上記半導体
層は、透明導電層側がp型半導体層である場合が多い。
また、金属基板に形成した光起電力素子を用いた太陽電
池モジュールを作製する場合には、軽量である特徴を活
かすために、光入射側の表面をフッ素樹脂などの材料で
被覆する場合が多い。従来、上記構成の太陽電池モジュ
ール、すなわち、金属基体上に形成した複数個の光起電
力素子を接続し、耐候性と透光性を有した樹脂で被覆し
た太陽電池モジュールを光照射下で温湿度サイクル試験
を行った場合には、出力低下するものが出ていた。した
がって、光照射下の温湿度サイクル試験で出力低下する
太陽電池モジュールの出現を低下させるモジュール構成
あるいは材料の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の欠点を解決し、光照射下高湿度下の環境で、出力低下
が少なく、安定に性能を発揮する構成の光起電力素子を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光起電力素子
は、裏面電極層と、光起電力層としての半導体層と、透
明導電層からなる上部電極層と、グリッド状の集電電極
から少なくとも構成される光起電力素子に於いて、該集
電電極は、融点の異なる2種類以上の金属材料を主成分
とし、かつ、表面層と内部では比率が異なる合金粉と非
導電体からなる導電性ペ−ストを用いて形成されている
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明者は、従来の欠点を解決すべく、鋭意研
究を重ねた結果、光起電力素子の集電電極を、融点の異
なる2種類以上の金属材料を主成分とし、かつ、表面層
と内部では比率が異なる合金粉と非導電体からなる導電
性ペ−ストを用いて形成すると光照射下の温湿度サイク
ル試験で出力低下する太陽電池モジュールの出現を極め
て低く抑えることができることを見いだし、本発明をな
すにいたった。
【0009】
【実施態様例】本発明において、上記合金粉は、銅及び
銀からなる群から選択された第1の金属と、インジウ
ム、スズ、亜鉛及び銀からなる群から選択された第2の
金属(ただし、第1の金属と同一のものを除く)からな
り、深さ方向の組成は、内部に向かうにつれ第1の金属
の比率が高く、表面層は第2の金属の比率が高いことが
好ましい。第2の金属の含有率は5〜50%であること
が望ましい。
【0010】集電電極中における合金粉の非導電体成分
に対する重量比率は1以上とすることが好ましい。その
ためには、上記合金の導電性ペーストの占める重量比は
50%以上とすることが好ましい。また、上限は、95
%とすることがが好ましい。
【0011】また、上記集電電極の非導電体成分が有機
高分子であることが好ましく、より具体的には、ポリエ
ステル、エポキシ、ポリイミド、アクリル、アルキド、
ポリビニルアセテート、ゴム、ウレタン、フェノール、
から選択される一種類以上の高分子樹脂が好ましい。
【0012】上記導電性ペーストの主成分である本発明
の金属は、具体的にはAg−Cu、In−Cu、Sn−
Cu、Zn−Cu、In−Ag、Sn−Ag、Zn−A
g、の2元系の合金あるいはこれらに他の金属を添加し
た3元系、4元系の合金を使用する。
【0013】上記合金の調製方法の一例としては、不活
性ガス中で前記融点の異なる金属分をボールミルなどで
混合し、不活性ガス中で融点の高い金属が融ける温度ま
で加熱し溶融させ、次に、状態図における液体−固体の
状態を一定時間保ち、この間超音波などで振動を与えて
多数の結晶核を発生させる。次いで、急冷し、凝固させ
て、調製する方法がある。急冷速度は102〜104K/
sが望ましい。
【0014】このようにして調製した合金粉の組成は、
深さ方向のマイクロオージェスペクトル分析によれば、
融点の低い金属の比率は表面で高く、内部に向かうにつ
れ低くなる結果が得られている。合金の深さ方向の金属
の比率は、調製時の金属の混合比、融点の差、合金を形
成する金属の種類、冷却速度などによって異なってくる
が、融点の異なる2種類の金属を使用して合金を調製し
た場合には、合金の深さ方向の組成は概略図3のように
なる。図3において、Aは相対的に融点の高い金属の組
成、Bは融点の低い金属の組成を示している。
【0015】調製した合金の粒径調整は、例えば、不活
性ガス中で、ボールミルなどを用いて行う。実際の導電
性ペーストに用いる合金粉は、粒径の大きいものと粒径
の小さいものを混合して、熱処理して集電電極を形成し
たときに、合金粉の充填密度が大きく、電導度が高くな
るように配合する。粒径の大きいものには、フレーク状
のものを用いても良い。また、球状、フレーク状、立方
体、多面体など様々な形状をとることもできる。フレー
ク状合金粉においては、バインダーがくるまりにくくな
り、粒子間の導通が上がる。また、表面積が増えること
により粒子間の接触面積が増え、低抵抗化することが出
来る。さらに、金属粉が球状及びフレーク状である場合
は、フレーク間の空隙は微粒粉で埋めることが出来、導
電率はさらに高くなる。合金粉の粒径の範囲は、0.1
〜10ミクロンであることが好ましい。合金粉の粒径は
2〜200μm程度の粒度を対象とする場合は、粒子に
よるレーザ光の前方回折光強度の角度分布が粒子径の関
数であることを利用したレーザ回折法で測定し、1μm
以下の粒子からなるは電子顕微鏡で測定することが出来
る。粒度粉砕機としては上記ボールミルのほかにローラ
ミル、高速回転ミル、媒体攪拌ミルなどが使用できる。
【0016】表面層と内部で比率が異なる合金粉の他の
調整方法としては、各種超急冷法で調整した後に、融点
が低い方の金属が融ける温度まで再加熱し急冷した後、
粉砕して調整するか、あるいは、超急冷法での通常の冷
却速度を105 〜108K/sから102〜104K/sに
落として調整する方法も採用できる。超急冷法として
は、Heガスによる衝撃波をマイラー膜を破って発生さ
せ、高周波融解した金属に吹きつけ、吹き飛ばされた金
属分を下方の滑り台上の冷却銅板にたたきつけて急冷す
るgun法や、金属の溶融した溶湯を不活性ガスジェッ
トで噴霧状に分散させる方法、あるいは、溶湯を回転円
板上に吹きつけて粉にする方法のアトマイゼーション法
等が使用可能である。
【0017】さらに、第1の金属粉に第2の金属を無電
解メッキでコーティングした後、再加熱と粉砕によって
金属粉を調整する方法、さらに、各種の金属粉に金属イ
オンを打ち込む方法ななどある。
【0018】合金粉をぺースト状にして、塗布を可能に
し、合金粉をつなぐためのバインダーとしての非導電体
材料には、ポリエステル、エポキシ、アクリル、アルキ
ド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウレタン、フェノー
ル、ポリイミドなどの樹脂を使用することが好ましい。
加熱硬化型ポリマー、2液硬化型ポリマー、乾燥硬化型
ポリマーなど、必要に応じてバインダーのポリマーに溶
媒を添加して、前記合金粉を分散させて、粘度を調製し
た導電性ペーストを調製すればよい。
【0019】光起電力素子の集電電極は、上記導電性ペ
ーストをスクリーン印刷機やディスペンサーで集電電極
のパターンに塗布した後に、熱処理して形成する。
【0020】本発明の光起電力素子は、一例として図1
の概略断面図に示した構成になっている。図1におい
て、100は導電性基体、101は裏面電極層、102
は光電変換部材としての半導体層、103は透明導電
層、104は集電電極である。101の裏面電極層は1
00の導電性基体で兼ねることもできる。
【0021】上記導電性基体100としては、例えば、
ステンレス、アルミニウム、銅、チタン、カーボンシー
ト、亜鉛メッキ鋼板、導電層が形成してあるポリイミ
ド、ポリエステル、ポリエチレンナフタライド、エポキ
シなどの樹脂フィルムやセラミックス等が挙げられる。
【0022】上記半導体層102としては、例えば、非
晶質シリコン、結晶シリコン、銅インジウムセレナイド
などの化合物半導体が適当である。
【0023】非晶質シリコンの場合は、例えばシランガ
スなどのプラズマCVDにより形成すればよい。多結晶
シリコンの場合は、例えば、溶融シリコンのシート化あ
るいは非晶質シリコンの熱処理により形成すればよい。
CuInSe2/CdSの場合は、例えば、電子ビーム
蒸着やスパッタリング、電析(電解液の電気分解による
析出)などの方法で形成すればよい。
【0024】半導体層の構成としては、pin接合、p
n接合、ショットキー型接合が用いられる。該半導体層
は、少なくとも裏面電極層101と透明導電層103に
サンドイッチされた構造になっている。
【0025】該裏面電極層101には、金属層あるいは
金属酸化物、あるいは金属層と金属酸化物層の複合層
が、用いられる。金属層の材質としては、Ti,Cr,
Mo,W,Al,Ag,Niなどが用いられ、金属酸化
物層としてZnO,TiO2,SnO2などが採用され
る。上記金属層および金属酸化物層の形成方法としては
抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング法など
がある。
【0026】透明導電層103に用いる材料としては、
例えば、高濃度不純物ドープした結晶性半導体層などが
あり、形成方法としては抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸
着、スパッタリング法、スプレー法、CVD法、不純物
拡散などがある。
【0027】光起電力素子は、まず導電性基体100上
に、裏面電極層101、半導体層102、透明導電層1
03を順次形成した後、集電電極を形成して作製する。
【0028】上記方法で作製した光起電力素子を、所望
に応じて直列接続あるいは並列接続した後、絶縁性の裏
面補強材などに接着し、表面を表面被覆材で被覆して、
図2のような断面構造の太陽電池モジュールを作製する
ことができる。図2において、200は裏面補強板、2
01は光起電力素子、202は表面被覆層である。
【0029】表面保護層202は、透光性があり紫外線
やオゾンに安定な耐候性があることが必要であり、フッ
素樹脂フィルム/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)の二層構造のもの(光入射側はフッ素樹脂フィル
ム)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂塗料等が挙げられ
る。
【0030】太陽電池モジュールの裏面の補強材200
の形状としてはフィルムあるいは板状のものを用い、材
質としては、塗装亜鉛鋼板のような絶縁処理した金属、
カーボンファイバー、ガラスファイバー強化プラスチッ
ク、セラミック、ガラスなどを用いる。
【0031】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0032】(実施例1)インジウム粉と銀粉を重量比
で1:9の割合になるように混合し、ボールミルを使用
して、アルゴンガス雰囲気下で粉砕し、アルゴンガス雰
囲気下で1100℃に加熱溶融した後、液体−固体の状
態になるまで冷却し、超音波で振動を与えて結晶核を多
数発生させ、次いで100K/sの速度で急冷して合金
を調製した。調製した合金は、さらにボールミルで微粉
化した。粒径が0.2〜2ミクロンのものと、5〜10
ミクロンの径のフレーク状の合金の粉末を80重量パー
セント、熱硬化型エポキシ樹脂に分散させて粘度60P
a・sの導電性ペーストを調製した。
【0033】(光起電力素子の作製)アモルファスシリ
コン(a−Si)光起電力素子を作製した。以下、図1
にて、作製手順を追って説明する。
【0034】洗浄した0.125mm厚のステンレス基
100上にスパッタ法によって導電体層の裏面電極10
1としてAlを膜厚5000Åで、ZnOを膜厚500
0Åで順次形成した。
【0035】ついで、プラズマCVD法によりSiH4
とPH3とH2からn型a−Si層を、SiH4とH2から
i型a−Si層を、SiH4とBF3とH2からp型微結
晶μc−Si層を形成し、n層膜厚150Å/i層膜厚
4000Å/p層膜厚100Å/n層膜厚100Å/i
層膜厚800Å/p層膜厚100Åの積層構成の光電変
換層102を形成した。
【0036】次に、透明導電103としてIn23膜厚
700Åを、O2雰囲気下でInを抵抗加熱法で蒸着す
ることによって形成した。次に、前記方法で調製した導
電性ペーストをスクリーン印刷機で格子状に印刷した
後、180℃で熱処理をして集電電極104を形成し、
アモルファスシリコン光起電力素子を作製した。
【0037】(光照射下の温湿度サイクル試験)上記方
法で作製した光起電力素子の出力端子を除いて、EVA
(エチレンビニルアセテートコポリマ)を接着層として
ETFE(エチレン−4フッ化エチレン共重合体)をラ
ミネートした後、環境試験機に入れ、100mW/cm
2 の光照射下、低温側は−40℃、高温側は85℃、相
対湿度85%の条件で、温湿度サイクル試験を10サイ
クル行い、試験前後の光起電力素子のAMl.5、10
0mW/cm2の光照射下の出力を10サンプルで比較
評価した。
【0038】試験後の光起電力素子の平均の出力低下
は、5%以下であった。
【0039】これに対して、光起電力素子の集電電極の
形成材料にDupont Inc.製銀ペースト#55
04を用いた場合には、試験前後で平均20%以上の出
力低下があった。
【0040】(実施例2) (導電ペーストの調製)実施例1と同様の方法でスズ粉
と銅粉を重量比で1:95の割合になるように混合し、
ボールミルを使用して、アルゴンガス雰囲気下で粉砕
し、アルゴンガス雰囲気下で1200℃に加熱溶融した
後、急冷して合金を調製した。調製した合金は、さらに
ボールミルで微粉化した。
【0041】本例では、粒径が0.2〜2ミクロンのも
のと、5〜10ミクロンの径のフレーク状の合金の粉末
を85重量パーセント、熱硬化型エポキシ樹脂に分散さ
せて粘度50Pa・sの導電性ペーストを調製した。
【0042】(光起電力素子の作製)本実施例では、半
導体層が多結晶シリコンの光起電力素子を作製した。ま
ず、スパッタ法にてCrをコーティングしたステンレス
基板上に、液層成長法にて水素ガス雰囲気中の炉内で、
純度6NのSnにSbドープのSiを溶かした溶液か
ら、1000℃から900℃まで毎分2℃の速度で降温
して、毎分0.4ミクロンの速度で、約30ミクロンの
多結晶シリコン膜を成長させた。次に、プラズマCVD
法で、SiH4とBF3とH2からp型の微結晶Si(μ
c−Si)層を堆積して接合を形成した後、膜厚600
ÅのITOを抵抗加熱法で蒸着し、集電電極は上記方法
で調製した導電性ペーストをスクリーン印刷することに
よって形成し、光起電力素子を作製した。
【0043】(光照射下の温湿度サイクル試験)実施例
1と同様の方法で光起電力素子の光照射下の温湿度サイ
クル試験を行った。
【0044】試験前後の光起電力素子の出力低下は3%
以下であった。
【0045】(実施例3) (導電ペーストの調製)実施例1と同様の方法で銀粉と
銅粉を重量比で7:93の割合になるように混合し、ボ
ールミルを使用して、アルゴンガス雰囲気下で粉砕し、
アルゴンガス雰囲気下で1200℃に加熱溶融した溶湯
をヘリウムガスジェットで分散させて、103K/sの
速度で急冷して合金粉を直接調整した。粒径が0.2〜
2ミクロンのものと、5〜10ミクロンの径のフレーク
状の合金の粉末を75重量パーセント、熱硬化型エポキ
シ樹脂に分散させて粘度50Pa・sの導電性ペースト
を調製した。
【0046】(光起電力素子の作製)実施例1と同様の
方法で光起電力素子を作製した。
【0047】(光照射下の温湿度サイクル試験)実施例
1と同様の方法で光起電力素子の光照射下の温湿度サイ
クル試験を行った。
【0048】試験前後の光起電力素子の出力低下は5%
以下であった。
【0049】以上、実施例1、2、3の環境試験の評価
結果から、本発明の光起電力素子は、光照射下の温湿度
サイクル試験において出力低下が極めて少ないことがわ
かる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、光照射下の温湿度サイ
クル試験において出力低下が極めて少ない光起電力素子
を提供することができる。したがって、本発明の光起電
力素子を採用する太陽電池モジュールは、長期間の屋外
環境にも安定した出力性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力素子の概略断面構成図であ
る。
【図2】本発明の光起電力素子からなる太陽電池モジュ
ールの概略断面図である。
【図3】本発明の光起電力素子の集電電極を形成した導
電性ペーストの、主成分の合金粉の深さ方向の成分比率
の模様を示したグラフである。
【符号の説明】
100 導電性基体、 101 裏面電極層、 102 半導体層、 103 透明導電層、 104 集電電極、 200 裏面補強材、 201 光起電力素子、 202 表面被覆材。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面電極層と、光起電力層としての半導
    体層と、透明導電層からなる上部電極層と、グリッド状
    の集電電極から少なくとも構成される光起電力素子に於
    いて、該集電電極は、融点の異なる2種類以上の金属材
    料を主成分とし、かつ、表面層と内部では比率が異なる
    合金粉と非導電体からなる導電性ペ−ストを用いて形成
    されていることを特徴とする光起電力素子。
  2. 【請求項2】 上記合金粉は、銅及び銀からなる群から
    選択された第1の金属と、インジウム、スズ、亜鉛及び
    銀からなる群から選択された第2の金属(ただし、第1
    の金属と同一のものを除く)とを主成分とし、深さ方向
    の組成は、内部に向かうにつれ第1の金属の比率が高
    く、表面層は第2の金属の比率が高いことを特徴とする
    請求項1に記載の光起電力素子。
  3. 【請求項3】 上記集電電極の非導電体成分が有機高分
    子である請求項1又は請求項2に記載の光起電力素子。
  4. 【請求項4】 上記集電電極の導電体の主成分金属の非
    導電体成分に対する重量比率が1以上である請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  5. 【請求項5】 上記有機高分子が、ポリエステル、エポ
    キシ、ポリイミド、アクリル、アルキド、ポリビニルア
    セテート、ゴム、ウレタン、フェノール、から選択され
    る一種類以上の高分子樹脂である請求項3に記載の光起
    電力素子。
  6. 【請求項6】 上記半導体層の裏面電極層側が、n型半
    導体層で、透明導電層側がp型半導体層である請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  7. 【請求項7】 上記半導体層の膜厚が、50ミクロン以
    下である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の
    光起電力素子。
  8. 【請求項8】 上記透明導電層が、金属酸化物である請
    求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光起電力素
    子。
  9. 【請求項9】 上記表面層と内部では比率が異なる合金
    粉がフレーク状であることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか1項に記載の光起電力素子。
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Cited By (5)

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