JPH06140263A - 変流器及びその試験方法 - Google Patents
変流器及びその試験方法Info
- Publication number
- JPH06140263A JPH06140263A JP4284744A JP28474492A JPH06140263A JP H06140263 A JPH06140263 A JP H06140263A JP 4284744 A JP4284744 A JP 4284744A JP 28474492 A JP28474492 A JP 28474492A JP H06140263 A JPH06140263 A JP H06140263A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current transformer
- current
- output terminals
- winding
- switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Transformers For Measuring Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 回路遮断器等の電路の電流値計測用に用いら
れたときに、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容
易に行える変流器及びその試験方法の提供。 【構成】 磁性材料製の環状コア1 と、環状コアに巻装
されその両端に出力端子3,4 を有する巻線2 と、を備え
た変流器において、巻線2 の中間から引き出し線5 を引
き出してこれに中間端子6 を設けた。また、中間端子6
と出力端子の一方3 との間に交流電源11とスイッチ12と
第1の抵抗13を直列接続するとともに、両出力端子3,4
間に第2の抵抗を接続し、このスイッチ12を開閉して両
抵抗の両端に発生する電圧を測定することにより試験を
行うようにした。
れたときに、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容
易に行える変流器及びその試験方法の提供。 【構成】 磁性材料製の環状コア1 と、環状コアに巻装
されその両端に出力端子3,4 を有する巻線2 と、を備え
た変流器において、巻線2 の中間から引き出し線5 を引
き出してこれに中間端子6 を設けた。また、中間端子6
と出力端子の一方3 との間に交流電源11とスイッチ12と
第1の抵抗13を直列接続するとともに、両出力端子3,4
間に第2の抵抗を接続し、このスイッチ12を開閉して両
抵抗の両端に発生する電圧を測定することにより試験を
行うようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器等に好適な
変流器、特に回路遮断器等に組み込まれた状態での試験
が容易に行える変流器及びその試験方法に関する。
変流器、特に回路遮断器等に組み込まれた状態での試験
が容易に行える変流器及びその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変流器は、一般的に、磁性材料製の環状
コアと、環状コアに巻装されその両端に出力端子を有す
る巻線とからなる。そして、漏電遮断器に用いて3相3
線式電路の漏電検出を行う場合には、図3に示すよう
に、環状コア1 内に各相に対応する3個の電線W,W,W が
貫通し、図外増幅器と組み合わせて所謂零相変流器とし
て機能する。図において、2 は環状コアに巻装された巻
線、3,4 はその両端の出力端子である。
コアと、環状コアに巻装されその両端に出力端子を有す
る巻線とからなる。そして、漏電遮断器に用いて3相3
線式電路の漏電検出を行う場合には、図3に示すよう
に、環状コア1 内に各相に対応する3個の電線W,W,W が
貫通し、図外増幅器と組み合わせて所謂零相変流器とし
て機能する。図において、2 は環状コアに巻装された巻
線、3,4 はその両端の出力端子である。
【0003】このような零相変流器は、各相の電流、す
なわち3個の電線W,W,W にバランスよく電流が流れてい
る場合には出力端子3,4 間に出力が出ず、負荷側で漏電
が発生して3個の電線W,W,W に流れる電流のバランスが
崩れた場合に出力端子3,4 間に出力が出る。従って、漏
電遮断器に組み込まれた状態で、しかも3個の電線W,W,
W に電流を流さずに断線等の試験を行うときには、試験
用巻線TWを数回巻回し、これに交流電源11とスイッチ12
を直列接続し、そして試験用巻線TWに電流を流して意図
的に電流のバランスを崩すようにしている。
なわち3個の電線W,W,W にバランスよく電流が流れてい
る場合には出力端子3,4 間に出力が出ず、負荷側で漏電
が発生して3個の電線W,W,W に流れる電流のバランスが
崩れた場合に出力端子3,4 間に出力が出る。従って、漏
電遮断器に組み込まれた状態で、しかも3個の電線W,W,
W に電流を流さずに断線等の試験を行うときには、試験
用巻線TWを数回巻回し、これに交流電源11とスイッチ12
を直列接続し、そして試験用巻線TWに電流を流して意図
的に電流のバランスを崩すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回路遮断器
に変流器を用い、電路の電流値を計測するように機能さ
せる場合は、3相3線式電路であっても変流器の環状コ
アに貫通する電線は1個ずつである。従って、前述した
漏電遮断器のときのような試験方法はできないか、もし
くは非常面倒なこととなる。
に変流器を用い、電路の電流値を計測するように機能さ
せる場合は、3相3線式電路であっても変流器の環状コ
アに貫通する電線は1個ずつである。従って、前述した
漏電遮断器のときのような試験方法はできないか、もし
くは非常面倒なこととなる。
【0005】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、回路遮断器等の電路の電
流値計測用に用いられたときに、電路に電流を流さずと
も断線等の試験が容易に行える変流器及びその試験方法
を提供するにある。
で、その目的とするところは、回路遮断器等の電路の電
流値計測用に用いられたときに、電路に電流を流さずと
も断線等の試験が容易に行える変流器及びその試験方法
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに請求項1記載の変流器は、磁性材料製の環状コア
と、環状コアに巻装されその両端に出力端子を有する巻
線と、を備えた変流器において、前記巻線の中間から引
き出し線を引き出してこれに中間端子を設けた構成とし
ている。
めに請求項1記載の変流器は、磁性材料製の環状コア
と、環状コアに巻装されその両端に出力端子を有する巻
線と、を備えた変流器において、前記巻線の中間から引
き出し線を引き出してこれに中間端子を設けた構成とし
ている。
【0007】また、請求項2記載の変流器の試験方法
は、請求項1記載の中間端子と出力端子の一方との間に
交流電源とスイッチと第1の抵抗を直列接続するととも
に、両出力端子間に第2の抵抗を接続し、このスイッチ
を開閉して両抵抗の両端に発生する電圧を測定すること
により行うようにしている。
は、請求項1記載の中間端子と出力端子の一方との間に
交流電源とスイッチと第1の抵抗を直列接続するととも
に、両出力端子間に第2の抵抗を接続し、このスイッチ
を開閉して両抵抗の両端に発生する電圧を測定すること
により行うようにしている。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、中間端子と両端
子に適宜の試験用部品を接続してそこに電流を流すこと
により、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容易に
行える。
子に適宜の試験用部品を接続してそこに電流を流すこと
により、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容易に
行える。
【0009】請求項2記載の方法によれば、スイッチを
閉成して両抵抗の両端に発生する電圧を測定することに
より断線その他の試験が容易に行える。
閉成して両抵抗の両端に発生する電圧を測定することに
より断線その他の試験が容易に行える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1及び図2に
基づいて説明する。なお、先に説明した従来のものと基
本的機能が同様の部材には同じ符号を付している。
基づいて説明する。なお、先に説明した従来のものと基
本的機能が同様の部材には同じ符号を付している。
【0011】この変流器は、環状コアと巻線からなるこ
とは従来のものと同様である。図において、1 は環状コ
アで、磁性材料により形成される。2 は巻線で、環状コ
ア1に所要巻数でもって巻装されている。巻線2 は、そ
の両端の出力端子3,4 を有するとともに、所要巻数の中
間位置から引き出し線5 が引き出され、これに中間端子
6 が設けてある。従って、一方の出力端子3 と中間端子
6 間は第1巻線部2a、他方の出力端子4 と中間端子6 間
は第2巻線部2bとなる。
とは従来のものと同様である。図において、1 は環状コ
アで、磁性材料により形成される。2 は巻線で、環状コ
ア1に所要巻数でもって巻装されている。巻線2 は、そ
の両端の出力端子3,4 を有するとともに、所要巻数の中
間位置から引き出し線5 が引き出され、これに中間端子
6 が設けてある。従って、一方の出力端子3 と中間端子
6 間は第1巻線部2a、他方の出力端子4 と中間端子6 間
は第2巻線部2bとなる。
【0012】かかる変流器は、回路遮断器に用いて電路
の電流値を計測するように機能させるときは、例えば3
相3線式電路の場合、各相毎に配設され、そして各環状
コア1,1,1 には各相に対応した1個の電線W を貫通させ
る。回路遮断器の通常の動作では、中間端子6 は解放状
態であるため、第1巻線部2aと第2巻線部2bは直列接続
された単一の巻線となる。
の電流値を計測するように機能させるときは、例えば3
相3線式電路の場合、各相毎に配設され、そして各環状
コア1,1,1 には各相に対応した1個の電線W を貫通させ
る。回路遮断器の通常の動作では、中間端子6 は解放状
態であるため、第1巻線部2aと第2巻線部2bは直列接続
された単一の巻線となる。
【0013】この変流器は、図2に示すように、試験用
部品を接続して試験する。まず、中間端子6 と一方の出
力端子3 との間に、交流電源11と試験用のスイッチ12と
第1の抵抗13を直列接続する。次に、両出力端子3,4 間
に第2の抵抗14を接続する。この実施例では、両抵抗1
3,14 の抵抗値は同一としている。この状態でスイッチ1
2を閉成すると、両巻線部2a,2b と両抵抗13,14 に流
れ、その結果両抵抗13,14の両端には電圧V1,V2 が発生
する。そして、これら電圧は、V2=2×V1の関係が成立
するので、両電圧V1,V2 の測定値がこの関係の通りであ
れば、巻線2 に断線はなくその他の異常もないことがわ
かる。
部品を接続して試験する。まず、中間端子6 と一方の出
力端子3 との間に、交流電源11と試験用のスイッチ12と
第1の抵抗13を直列接続する。次に、両出力端子3,4 間
に第2の抵抗14を接続する。この実施例では、両抵抗1
3,14 の抵抗値は同一としている。この状態でスイッチ1
2を閉成すると、両巻線部2a,2b と両抵抗13,14 に流
れ、その結果両抵抗13,14の両端には電圧V1,V2 が発生
する。そして、これら電圧は、V2=2×V1の関係が成立
するので、両電圧V1,V2 の測定値がこの関係の通りであ
れば、巻線2 に断線はなくその他の異常もないことがわ
かる。
【0014】なお、本実施例では、3相3線式の電路に
介挿される回路遮断器に用いた例を説明したが、どのよ
うな電路でもよいし回路遮断器以外のものに適用するこ
とも可能であり、要は電路の電流値を計測するために用
いる変流器として適するものである。また、回路遮断器
等に組み込む前の状態で簡単に試験できることは勿論で
ある。
介挿される回路遮断器に用いた例を説明したが、どのよ
うな電路でもよいし回路遮断器以外のものに適用するこ
とも可能であり、要は電路の電流値を計測するために用
いる変流器として適するものである。また、回路遮断器
等に組み込む前の状態で簡単に試験できることは勿論で
ある。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の変流器は、中間端子と両
端子に適宜の試験用部品を接続してそこに電流を流すこ
とにより、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容易
に行える。
端子に適宜の試験用部品を接続してそこに電流を流すこ
とにより、電路に電流を流さずとも断線等の試験が容易
に行える。
【0016】請求項2記載の変流器の試験方法は、スイ
ッチを閉成して両抵抗の両端に発生する電圧を測定する
ことにより断線その他の試験が容易に行える。
ッチを閉成して両抵抗の両端に発生する電圧を測定する
ことにより断線その他の試験が容易に行える。
【図1】本発明の一実施例を示す模式図である。
【図2】その試験を行うための接続回路図である。
【図3】従来の零相変流器の試験を行うための接続回路
図である。
図である。
1 環状コア 2 巻線 2a 巻線の第1巻線部 2b 巻線の第2巻線部 3,4 巻線の両端の出力端子 5 巻線の引き出し線 6 巻線の中間端子 11 交流電源 12 スイッチ 13 第1の抵抗 14 第2の抵抗 W 電線
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性材料製の環状コアと、環状コアに
巻装されその両端に出力端子を有する巻線と、を備えた
変流器において、前記巻線の中間から引き出し線を引き
出してこれに中間端子を設けてなる変流器。 - 【請求項2】 前記中間端子と出力端子の一方との間
に交流電源とスイッチと第1の抵抗を直列接続するとと
もに、両出力端子間に第2の抵抗を接続し、このスイッ
チを開閉して両抵抗の両端に発生する電圧を測定するこ
とにより行う変流器の試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4284744A JPH06140263A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 変流器及びその試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4284744A JPH06140263A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 変流器及びその試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06140263A true JPH06140263A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=17682439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4284744A Pending JPH06140263A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 変流器及びその試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06140263A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105044547A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-11 | 国网山东沂源县供电公司 | 电流互感器极性测试仪 |
CN106229134A (zh) * | 2016-04-24 | 2016-12-14 | 中国电力科学研究院 | 一种自校验电子式电流互感器及其制造方法 |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP4284744A patent/JPH06140263A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105044547A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-11 | 国网山东沂源县供电公司 | 电流互感器极性测试仪 |
CN106229134A (zh) * | 2016-04-24 | 2016-12-14 | 中国电力科学研究院 | 一种自校验电子式电流互感器及其制造方法 |
CN106229134B (zh) * | 2016-04-24 | 2019-06-28 | 中国电力科学研究院 | 一种自校验电子式电流互感器及其制造方法 |
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