JPH06137764A - 溶融セラミックス製造用の炉 - Google Patents

溶融セラミックス製造用の炉

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JPH06137764A
JPH06137764A JP31106392A JP31106392A JPH06137764A JP H06137764 A JPH06137764 A JP H06137764A JP 31106392 A JP31106392 A JP 31106392A JP 31106392 A JP31106392 A JP 31106392A JP H06137764 A JPH06137764 A JP H06137764A
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JP
Japan
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furnace
zirconia
oriented
lid
brick
Prior art date
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Pending
Application number
JP31106392A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ito
明 伊藤
Shigeo Endo
茂男 遠藤
Haruo Kawashima
治雄 川島
Kimio Hirata
公男 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saint Gobain TM KK
Original Assignee
Toshiba Monofrax Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な耐熱性と耐侵蝕性を有し、電鋳煉瓦等
の溶融セラミックスの製造にも適する炉を提供する。 【構成】 炉の内壁の少なくとも一部分に、ジルコニア
が85重量%以上含まれるジルコニア質電鋳煉瓦を配置
したことを特徴とするロータリーキルン式の溶融セラミ
ックス製造用の炉又はアーク式の結晶質溶融セラミック
ス製造用の炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶融セラミックス製
造用の炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融によって成形または製造する溶融セ
ラミックスとして、結晶質のものとしては電鋳煉瓦、溶
融アルミナなどがある。また、ガラス質のものとしては
溶融シリカがよく知られている。これらはいずれも電気
アーク炉を用いて溶融することが多い。
【0003】電鋳煉瓦にはアルミナ質、アルミナ・ジル
コニア・シリカ(AZS)質、ジルコニア質などの煉瓦
があり、いずれの電鋳煉瓦も、所定の組成割合の原料を
電気炉で溶融し、鋳型に鋳込むことによって製造するこ
とができる。
【0004】電気炉では、アーク熱及び溶融物中に電流
を流すことにより発生するジュール熱により溶融に必要
な熱が供給される。
【0005】電気アーク炉の特徴は、被溶融物を短時間
で溶融温度まで加熱できること、炉の構造がシンプルで
コンパクトにできていること、傾動を行い易いことなど
である。
【0006】さて、溶融セラミックス特に電鋳煉瓦の溶
融温度は極めて高いが、これは電鋳煉瓦の大きな特徴で
もある。このような高融点の溶融物を受ける容器のライ
ニング材としては、外部炉殻の水冷により形成されるセ
ルフライニング層が用いられることが多いが、電鋳煉瓦
用のライニングとしても、前記セルフライニング層が用
いられていた。
【0007】セラミックスの熱処理に用いられる炉の1
つにロータリーキルンがあるが、これは、比較的安価な
化石燃料を使用できるのでランニングコストを安くする
ことができる。さらに、原料と排ガスの熱交換を行うよ
うにすればエネルギー効率の面からも有利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電気炉で溶融セラミッ
クスの原料を溶融する場合には、化石燃料よりも高価な
電気エネルギーが用いられる。また、溶融物の受容器と
しては溶融セラミックスの溶融温度が著しく高いために
外壁を水冷する構成のセルフライニング方式が用いられ
ている。
【0009】しかし、外部炉殻の水冷は溶融エネルギー
の増大をもたらし、エネルギー消費の面ではマイナスで
あった。
【0010】省エネルギーの見地からすれば、溶融物の
受容器としては、十分な耐熱性と耐侵食性を備えたライ
ニング材を用いて、水冷はしない方がよい。むしろ、こ
れを外部から保温した方がよい。
【0011】さらに、上部開放型の電気炉では、粉塵、
騒音、熱や光などで作業環境に悪影響を与えるので、こ
れを防ぐために炉蓋を設置する。しかし炉蓋が溶融面に
近い場合には、アーク熱や溶融物の輻射熱を受けて炉蓋
が溶融してしまう。これをさけるために普通は炉蓋を溶
融面から遠く離して設置するが、この場合には炭素電極
の酸化消耗が進行し易くなってしまう。
【0012】炉蓋の耐熱性が充分に高ければ、溶融面の
近くに炉蓋を設置して輻射エネルギーを反射させること
によって溶融物の溶融を促進させ、省エネルギーを実現
できる。
【0013】ロータリーキルンで溶融セラミックスを溶
融する場合には、従来の運転温度よりかなり高い温度が
必要であり、キルン出口から溶融物を排出する必要があ
る。ところが、従来のキルンライニング耐火材は溶損・
摩耗・欠落が起こり易く、その破片が溶融物を汚染する
恐れがあるため、溶融セラミックスの製造には不向きで
あった。
【0014】以上のような従来技術の問題点に鑑み、本
発明は、充分な耐熱性と耐侵蝕性を有し、電鋳煉瓦等の
溶融セラミックスを製造するロータリーキルン式又は電
気加熱式の炉を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、炉の
内壁の少なくとも一部分(たとえばライニングや炉蓋)
に、ジルコニアが85重量%以上含まれるジルコニア質
電鋳煉瓦を配置したことを特徴とするロータリーキルン
式の溶融セラミックス製造用の炉を要旨としている。
【0016】本願の第2発明は、炉の内壁の少なくとも
一部分に、ジルコニアが85重量%以上含まれるジルコ
ニア質電鋳煉瓦を配置したことを特徴とする電気加熱式
の結晶質溶融セラミックス製造用の炉を要旨としてい
る。
【0017】
【作用】ジルコニア質電鋳煉瓦の耐熱性はかなり高く、
2000℃でも十分満足な荷重軟化特性を維持する。溶
融セラミックス用加熱炉の受容器や炉蓋の材料として
は、このような耐熱性の他に化学的な安定性も重要であ
る。2000℃に近い溶融物やその飛散物及び溶融物か
ら発生する蒸発物の侵食作用は非常に激しいが、ジルコ
ニア質電鋳煉瓦はこの様な侵蝕作用にも充分に耐える化
学的安定性を有している。従って、炉の寿命が飛躍的に
延びる。
【0018】たとえば、ジルコニア質電鋳煉瓦を100
mm×100mm×100mmの寸法の立方体とし、そ
れに直径80mm×深さ80mmの穴をあけたものをル
ツボとする。これを用いてAZS電鋳煉瓦を製造する。
すなわち、ルツボ内にAZS電鋳煉瓦の小片を詰め、炉
を1900℃に保持して内容物を溶融させ、3時間保持
した後、ルツボを傾けて内容物を流出させる。冷却後、
ルツボ内を観察すると、極めて平滑のままであり、残留
物や溶食の跡は認められない。
【0019】
【実施例】本発明者は数多くの耐火材料を試験した結
果、ジルコニア質電鋳煉瓦のみが2000℃においても
十分な物理的強度を有し、かつセラミック溶融体とほと
んど反応せず濡れ難い表面を形成し、ほとんど侵食を受
けないこと、また冷却後は溶融物が容易に剥離すること
を明らかにした。これらの特徴はいずれも超高温での溶
融物の受容器として不可欠の性質である。
【0020】ジルコニア質電鋳煉瓦を製造する場合に
は、他の電鋳煉瓦より更に数百度高い温度で溶融する必
要がある。好ましいジルコニア質電鋳煉瓦はZrO2
5〜98重量%、その他少量のSiO2 ,AlO2 ,ア
ルカリ酸化物などを含み、単斜型ジルコニア結晶の間隙
をガラス相が充填した組織を持っている。
【0021】以下、本発明による炉の実施例を図1およ
び図2を参照して説明する。
【0022】図1は電気加熱式とくに電気アーク式の溶
融炉の縦断面図、図2は図1のA−A線に沿った横断面
図である。電気アーク炉10は全体的に中空の円盤形状
をしていて、受容器8と炉蓋9を備えている。受容器8
の外周は炉殻ケーシングで囲まれている。
【0023】受容器8および炉蓋9の内側にはジルコニ
ア質電鋳煉瓦3が配置されている。その外側には保温の
ために断熱煉瓦2が設置されている。炉蓋9には、電極
を通す電極孔4が3カ所と、原料を入れる原料投入口5
と、炉内に発生する粉塵を取り出すための集塵孔6が開
けられている。受容器8には溶融物を流し出すための鋳
造口7が設けられている。
【0024】ジルコニア質電鋳煉瓦の唯一の欠点は耐ス
ポーリング特性が十分でない点にあるが、常に単斜型ジ
ルコニア結晶の冷却時の変態温度(1000℃)以上に
保てば実用上全く問題はない。
【0025】炉がロータリーキルンの場合は、キルン内
の温度が常に1000℃以上となるゾーンのライニング
にジルコニア質電鋳煉瓦を用い、他の部分は例えばAZ
S電鋳煉瓦を用いるようにすればよい。また、被溶融物
がシリカである場合には、1100℃以下のゾーンには
シリカ質耐火物を用いて汚染を防止することが好まし
い。
【0026】ロータリーキルンの燃料としてはブタンと
酸素を用いることが好ましい。ブタンと酸素を使用する
と、必要な高温を得られると同時に不必要に多量の排ガ
スを生成せず、排ガス処理に要する設備や費用を軽減で
きるからである。
【0027】ロータリーキルンの回転数は、被溶融物の
排出時の粘性によって変更される。溶融シリカのように
溶融物排出時の粘性が高いものは、排出を助長させるた
めに1時間に数回回転させる。また、AZS電鋳煉瓦の
ように溶融物排出時の粘性が低いものは、未溶融ゾーン
での熱交換を助長させるために1日に数回回転させるこ
とが好ましいが、回転をさせなくても構わない。
【0028】
【発明の効果】本発明の炉によれば、炉の内壁の少なく
とも一部分(ライニングや炉蓋)に、ジルコニアが85
重量%以上含まれるジルコニア質電鋳煉瓦を配置するの
で、炉の内壁部分すなわち炉ライニングや炉蓋の溶損・
摩耗・欠落等がなくなり、溶融物を汚染することがな
い。
【0029】ジルコニア質電鋳煉瓦を電気加熱式とくに
電気アーク式の炉に使用した場合は、ライニングや炉蓋
が十分な耐熱性と、耐侵食性を備えているので、炉蓋を
溶融面近くに設置でき、また炉殻の保温が可能となるた
め、エネルギー効率が向上する。さらに、炉蓋を溶融面
近くに設置できるので、炭素電極を消耗することなく粉
塵・騒音・熱や光などによる作業環境の悪化を防止でき
る。
【0030】ジルコニア質電鋳煉瓦をロータリーキルン
に使用した場合は、熱エネルギーとして比較的安価な化
石燃料を使用できるので、溶融セラミックスの製造コス
トを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータリーキルン式の炉の縦断面
図。
【図2】図1のA−A線に沿った横断面図。
【符号の説明】
1 炉殻ケーシング 2 断熱煉瓦 3 ジルコニア質電鋳煉瓦 4 電極孔 5 原料投入口 6 集塵孔 7 鋳造口 8 受容器 9 炉蓋 ◆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 治雄 東京都中央区日本橋久松町4番4号 糸重 ビル 東芝モノフラックス株式会社内 (72)発明者 平田 公男 東京都中央区日本橋久松町4番4号 糸重 ビル 東芝モノフラックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉の内壁の少なくとも一部分に、ジルコ
    ニアが85重量%以上含まれるジルコニア質電鋳煉瓦を
    配置したことを特徴とするロータリーキルン式の溶融セ
    ラミックス製造用の炉。
  2. 【請求項2】 炉の内壁の少なくとも一部分に、ジルコ
    ニアが85重量%以上含まれるジルコニア質電鋳煉瓦を
    配置したことを特徴とする電気加熱式の結晶質溶融セラ
    ミックス製造用の炉。
JP31106392A 1992-10-28 1992-10-28 溶融セラミックス製造用の炉 Pending JPH06137764A (ja)

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JP31106392A JPH06137764A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 溶融セラミックス製造用の炉

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JP31106392A JPH06137764A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 溶融セラミックス製造用の炉

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JPH06137764A true JPH06137764A (ja) 1994-05-20

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ID=18012674

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JP31106392A Pending JPH06137764A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 溶融セラミックス製造用の炉

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