JPH06137121A - エンジンブレーキ・タイミング制御機構 - Google Patents

エンジンブレーキ・タイミング制御機構

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JPH06137121A
JPH06137121A JP5128203A JP12820393A JPH06137121A JP H06137121 A JPH06137121 A JP H06137121A JP 5128203 A JP5128203 A JP 5128203A JP 12820393 A JP12820393 A JP 12820393A JP H06137121 A JPH06137121 A JP H06137121A
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JIYAKOBUSU BUREIKU TECHNOL COR
JIYAKOBUSU BUREIKU TECHNOL CORP
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JACOBS BRAKE TECHNOL CORP
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/06Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for braking
    • F01L13/065Compression release engine retarders of the "Jacobs Manufacturing" type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 米国特許第4,398,510 号に示されている一般
的なタイプのエンジンブレーキ・タイミング機構を改良
し、簡略化することにある。 【構成】 圧縮解放式エンジンブレーキにおいて、スレ
ーブ・ピストンの前進行程の出発点が、エンジンブレー
キがオンのとき自動的に調節されて、たとえば、スレー
ブ・ピストンと対応する内燃機関の排気弁機構との間に
普通設けられる間隙を除く。エンジンブレーキの2つの
構成要素は、スレーブ・ピストンの最初の前進行程中、
分離するように動く。作動流体がこれら2つの部材の間
に形成された室に入り、このときに作動流体が通る孔を
戻り行程のスレーブ・ピストンが塞いだときにこの室内
に閉じ込められる。したがって、スレーブ・ピストンの
戻り行程が短縮される。スレーブ・ピストンによる上記
の孔の閉塞は、作動流体を室内に閉じ込める唯一の手段
となる。他の逆止弁要素は不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮解放式エンジンブ
レーキ、一層詳しくは、このようなエンジンブレーキに
おいて圧縮解放事象のタイミングを制御する装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】内燃機関の圧縮解放式ブレーキは、たとえ
ば、Custerの米国特許第4,398,510号に示されるように
周知である。この米国特許第4,398,510 号が指摘してい
るように、このようなブレーキのスレーブ・ピストンの
運動開始点を、スレーブ・ピストンが作動する排気弁表
面から所定距離のところに設定して排気弁の熱膨張を許
すようにするのが普通である。このような間隙がない
と、エンジンが高温となったときに、スレーブ・ピスト
ンが対応した排気弁を常時開いたままに保持し、エンジ
ンから利用する燃料装荷もおどぱわあを低下させ、エン
ジンに損傷を与えるおそれがある。一方、エンジンブレ
ーキ・モード中にこの間隙を排除する(あるいは、負の
間隙にもする)ことによってエンジンブレーキ性能を改
善することができる。したがって、米国特許第4,398,51
0 号は、スレーブ・ピストンの戻り止めスクリューに組
み込んだタイミング機構を示している。このタイミング
機構は、エンジンブレーキがオンにされる毎にエンジン
ブレーキ動作の第1サイクル中に所定量だけ戻り止めス
クリューから自動的に突出する。ひとたび突出すると、
タイミング機構は、エンジンブレーキがオンになってい
るかぎり、その状態に留まる。突出したタイミング機構
は、所望に応じて 当初の間隙のかなりの部分を吸収す
るが、当初の間隙よりもさらに突出して必要に応じて負
の間隙を得ることさえできる。エンジンブレーキがオフ
となったとき、タイミング機構は引っ込み、エンジンの
燃料装荷が再開したときにエンジンブレーキにより排気
弁を開いた状態に保持する危険はない。
【0003】米国特許第4,398,510 号に示されるタイミ
ング機構は、その中のスプリングによって突出させられ
る。突出量は、ピンが貫通している、タイミング機構の
横方向スロットの寸法で決まる。ひとたびタイミング機
構が突出すると、このタイミング機構は、ボール式逆止
弁によってタイミング機構の背後に捕らえられた作動流
体(普通は、エンジンブレーキの油圧回路で用いられる
エンジンオイル)によって突出位置に保持される。エン
ジンブレーキがオフになると、この捕らえられたオイル
は漏出し、タイミング機構はスレーブ・ピストン戻しス
プリングによってスレーブ・ピストン戻り止めスクリュ
ー内へ押し戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第4,398,510
号に示されているタイミング機構は極めて良好な動作を
示すが、いくつかの問題があり、さらに改良する余裕が
ある。米国特許第4,398,510 号のタイミング機構は、比
較的小型の精密部品を比較的多数持っている。たとえ
ば、米国特許第4,398,510 号のタイミング機構は、比較
的小型のプランジャを有し、このプランジャは、スレー
ブ・ピストン戻り止めスクリューの内径孔内で往復動し
なければならず、プランジャまわりのオイルがあまりに
も多く漏出する可能性がある。プランジャは、また、比
較的小型のボール式逆止弁のための弁座を必要とする。
ボール式逆止弁にはスプリングを組み合わせなければな
らない。プランジャに設けた横方向スロットは、精密に
位置決めし、形成してプランジャの適切な突出量を確保
しなければならない。横方向ピンは、抜け出ることがな
いようにしっかりと装着しなければならない。ピンが実
際に固着されているかどうかを調べるために逆方向押圧
テストが必要となるかも知れない。このような要件は、
すべて、米国特許第4,398,510 号のタイミング機構を製
造するのを非常に難しくし、高価にしている。
【0005】米国特許第4,398,510 号のタイミング機構
は、また、使用時にいくつかの欠点を持つ可能性があ
る。たとえば、スレーブ・ピストン戻り止めスクリュー
は、エンジンブレーキ・ハウジング内の所定位置にスク
リューを錠止するのに用いられるナット付近で中空であ
る場合がある。したがって、このナットを締めすぎる
と、スクリューを壊してしまう可能性がある。プランジ
ャのサイズが比較的小さいため、或る種の条件下ではス
クリュー内で作動圧力がかなり大きく低下する可能性が
ある。また、これは、上記のナットのすぐ下でスクリュ
ーを壊す可能性もある。
【0006】上記のことに鑑みて、本発明の目的は、米
国特許第4,398,510 号に示されている一般的なタイプの
エンジンブレーキ・タイミング機構を改良し、簡略化す
ることにある。
【0007】本発明の別の目的は、米国特許第4,398,51
0 号よりも部品数が少なく、米国特許第4,398,510 号よ
りも容易かつ安価に製造でき、米国特許第4,398,510 号
よりも容易かつより信頼性をもって使用できるエンジン
ブレーキ・タイミング機構を提供することにある。
【0008】本発明のさらに別の目的は、米国特許第4,
398,510 号で生じる可能性のある高い内部作動圧力を受
けないエンジンブレーキ・タイミング機構を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のこれ
らおよび他の目的は、発明の原理によれば、プランジャ
とそれに対応したスレーブ・ピストンの接触により、逆
止弁をプランジャの背後に捕らえられた作動流体を保持
するのに効果的に作動させ、別体のボールまたは他の逆
止弁が不要であるエンジンブレーキ・タイミング機構を
提供することによって達成される。本発明の機構は、プ
ランジャ背後の作動圧力が比較的低く、好ましくは、ス
レーブ・ピストンがプランジャに向かって戻るときにプ
ランジャとスレーブ・ピストンの間のギャップ内の圧力
よりもかなり低いように設計してある。たとえば、これ
を達成するには、プランジャを、米国特許第4,398,510
号におけるようにスレーブ・ピストン戻り止めスクリュ
ー内の比較的小さい往復動要素としてではなく、スレー
ブ・ピストン戻り止めスクリューのねじ無し下部の外面
まわりの比較的大きいカップとして形成する。プランジ
ャの、その背後に作動流体を流入させるオリフィスまわ
りの部分は、戻り行程のスレーブ・ピストンの隣接面に
隣接してオリフィスをシールするように形成する。プラ
ンジャのこの部分は、また、好ましくは、それと戻り行
程のスレーブ・ピストンの間の密閉ギャップ内の作動圧
力がプランジャ背後の作動圧力よりもかなり高くなるよ
うに形成、寸法決めする。プランジャ・オリフィスのす
ぐ外側のこの比較的高い圧力は、少なくともスレーブ・
ピストンの行程間の比較的短い時間にわたってプランジ
ャ背後の作動流体が逃げるのを防ぐのに役立つ。プラン
ジャは、好ましくは、プランジャ、スクリューにある環
状の溝を架橋するほぼ環状のスナップリングによってス
レーブ・ピストン戻り止めスクリュー上に保持される。
このリングの厚さおよび溝の幅がプランジャ突出量を制
御する。プランジャがスクリュー内の一部材としてより
もスクリュー外側のカップである場合には(これが好ま
しい)、スクリューのより大きな部分を中実のままとし
てもよい。こうすれば、本発明の機構が米国特許第4,39
8,510 号の機構よりも頑丈となる。
【0010】本発明のさらなる特徴、その性質および種
々の利点は、添付図面および好ましい実施例についての
以下の詳しい説明からより明らかとなろう。
【0011】
【実施例】当業者であれば、本発明の原理が他の構成の
エンジンブレーキにおいても使用できることは明らかで
あろうが、以下、米国特許第4,398,510 号に示されるた
いぷのエンジンブレーキにおいて本発明を使用するもの
として説明することは了承されたい。米国特許第4,398,
510 号をここに参考資料として援用しているため、この
米国特許に図示され、説明されているものを繰り返して
説明する必要はないであろう。この根拠についてなんら
疑いがないならば、米国特許第4,398,510 号に示される
タイプのタイミング機構あるいは本文に示すタイプのタ
イミング機構のどちらを使用しても差異がまったくない
ということは強調したい。本文に示すタイミング機構
は、米国特許第4,398,510 号が提供できるエンジンブレ
ーキ作動特性の任意のものを提供するように設計するこ
とができる。このようなことのほんの一例として、エン
ジンブレーキが米国特許第4,398,510 号に記載されてい
るように作動しているときに、米国特許第4,398,510 号
および本発明のタイミング機構がスレーブ・ピストンと
それに対応した排気弁の間隙を正、ゼロ、負のいずれに
もできる。
【0012】図1を参照して、本発明のタイミング機構
10の好ましい実施例は、スレーブ・ピストン20の頂
部上方でエンジンブレーキのハウジング14を貫いて螺
合させたスレーブ・ピストン戻り止めスクリュー12を
包含する。ハウジング14上方でスクリュー12には普
通ナット(図示せず)が螺合させてあって、スクリュー
12をハウジング14内に所望量突出した状態で所定位
置に錠止している。
【0013】カップ状のプランジャ30がスクリュー1
2のねじ無し下部に装着してあり、これはスクリューの
長手軸線16に平行に往復動できるようになっている。
プランジャ30は、スクリュー12のまわりに充分緊密
に嵌合しており、これらの部品間での作動流体(普通
は、エンジンオイル)のすべてが比較的ゆっくりと漏洩
するのを阻止するが、プランジャの上記の往復動を妨げ
るほど密接には嵌合していない。プランジャ30は、ス
クリュー12の外面にある環状の溝18とカップ30の
内面にある環状の溝32とを架橋するほぼ環状のスナッ
プリング40によってスクリュー12上に保持される。
軸線16に平行な溝18、32の合計幅マイナス軸線1
6に平行なリング40の厚みが、後述するようにエンジ
ンブレーキ作動中にプランジャ30がスクリュー12に
対して移動して突出する量である。リング40および溝
18、32は、好ましくは、プランジャ30が図1に示
すように完全に引っ込んでいるときでも、スクリュー1
2の下端とプランジャ30の底の内面との間に若干の間
隙を維持する。これにより、スクリュー12の下端とプ
ランジャ30の内面との間に形成された室内に作動流体
が流入するのが容易になる。プランジャ30は、プレス
トレスド圧縮コイル・スプリング42によってスクリュ
ー12に対して突出した状態に弾力的に押圧されてい
る。このスプリング42は、スクリュー12に設けた比
較的短い長手方向内径孔44内に配置してある。エンジ
ンブレーキがオフのとき、スプリング42の力は、普通
のスレーブ・ピストン戻しスプリング(図示せず)の力
に負け、プランジャ30が図1に示す位置に引っ込むこ
とができる。
【0014】プランジャ30およびスプリング42は、
まず、溝18内にスナップリング40を設置することに
よってスクリュー12上に組みつけられる。次に、スプ
リング42を内径孔44内に入れたまま、プランジャ3
0をスクリューの下端に押し付ける。プランジャの上縁
の内面にある円錐形の面34がスナップリング40を一
時的に環状に圧縮し、プランジャがリング上を通過する
のを許す。溝32がリング40に達すると、リングはこ
の溝にスナップ嵌合し、プランジャをスクリューに対し
て恒久的に固着する。
【0015】プランジャ30の底中央には、プランジャ
の内面からその底外面まで延びる長手方向の孔すなわち
内径孔36が設けてある。スレーブ・ピストン20がエ
ンジンブレーキ動作中にプランジャ30から離れるよう
に下降すると、スプリング42が、最初、プランジャ3
0をスレーブ・ピストンと一緒に下降させる。孔36
が、スレーブ・ピストン20が内部で往復動するシリン
ダ22から作動流体がプランジャ30の内部に流入する
のを許し、それによって、作動流体の満ちたプランジャ
内に拡大空所を保つ。プランジャ30は、リング40の
下面が溝18の下面と接触し、リング40の上面が溝3
2の上面と接触したときに移動下限に達する。スレーブ
・ピストン20は、普通は、プランジャ30の下降が停
止した後も下降し続ける。
【0016】圧縮解放事象が内燃機関内で生じた後にシ
リンダ22内の作動圧力が幾分開放されると、スレーブ
・ピストン20がプランジャ30に向かって再び上昇し
始める。装置のこの状態が図2、3に示してある。スレ
ーブ・ピストン20にかかる上向きの力Fが、上記のス
レーブ・ピストン戻しスプリング(図示せず)によって
生じる。スレーブ・ピストン20の上面がプランジャ3
0の下面に接近すると、スレーブ・ピストン20はプラ
ンジャ30を押し上げようとする。しかしながら、同時
に、スレーブ・ピストン20の上面が孔36を塞ぐよう
に作用するので、プランジャ30内から作動流体が逃げ
るのを実質的に阻止する。これにより、プランジャ30
の上昇が阻止され、その結果、スレーブ・ピストン20
は米国特許第4,398,510 号におけると同様に突出したプ
ランジャを正確に押圧することになる。
【0017】次の圧縮解放事象がスレーブ・ピストン2
0によって生じたとき、スレーブ・ピストンは、突出し
たプランジャ30によって定められる変位位置からその
前進行程を開始し、この次の圧縮解放事象を進める。プ
ランジャ30の孔36まわりの下面とスレーブ・ピスト
ン20の上面の間のシールは、スレーブ・ピストン行程
間の比較的短い時間間隔中にプランジャの内部に流入し
た作動流体のほぼすべてを捕らえ続けるに充分に良好で
ある。たとえば、2100RPMで作動しているエンジ
ンブレーキにおけるスレーブ・ピストン行程間の時間間
隔は、ほんのほぼ30ミリ秒である。プランジャ30内
に捕らえられた作動流体を維持するのに米国特許第4,39
8,510 号で用いられるボール式逆止弁のような別個の逆
止弁は不要である。
【0018】図示した好ましい実施例において孔36内
のスレーブ・ピストン20の弁作動を幾分詳しく考える
と、スレーブ・ピストン20の上面と接触できるプラン
ジャ30の下面部分38は、プランジャの対向した内面
よりもかなり小さい面積「a」を有する。戻り行程のス
レーブ・ピストンがこの面に接近するにつれて、プラン
ジャ表面部分38とスレーブ・ピストンの上面の間のギ
ャップ内の作動流体膜の平均圧力Pは、式P=F/aで
与えられる。一方、プランジャ30内の作動圧力は、式
P=F/Aで与えられる。ここで、Aはプランジャ30
の底内面の面積である。Aが「a」よりもかなり大きい
ため、面38とスレーブ・ピストン20の間のシールを
発展させることは、プランジャ30から孔36を通して
作動流体が逃げるのを防ぐには非常に有効である。実
際、少量の作動流体が構成要素20、38の間の膜から
孔36内へ流れる傾向がある。これが図3に示してあ
り、ここには、構成要素20、38間の代表的な作動流
体膜圧力勾配24が示してあり、また、この膜から孔3
6内へ若干の作動流体が流れる傾向が線26で示してあ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明のタイミング機構の上記の動作
は、面積Aが米国特許第4,398,510 号に示されるタイプ
のタイミング機構の対応する面積よりも大きいために、
プランジャ30内の作動圧力がが米国特許第4,398,510
号のプランジャ背後の作動圧力よりもかなり低くなる傾
向があるという事実によって助けられる。このことは、
スレーブ・ピストン20が孔36をシールするのを助け
ることのみならず、スレーブ・ピストン戻り止めスクリ
ュー12への損傷のリスクを減らすという点で望まし
い。このスクリューへの損傷のリスクは、米国特許第4,
398,510 号のスクリューよりもかなり浅い穿孔を行うと
いう事実によってもかなり低下する。実際、図1に示す
ように、スクリュー12は、ハウジング14と、このハ
ウジング上方でスクリュー12に螺合させてスクリュー
を所定位置に錠止するナットの境界面付近で容易に完全
な中実状態のままにしておくことができる。したがっ
て、たとえこのナットを米国特許第4,398,510 号のスク
リューよりも締め付けすぎても、スクリュー12が壊れ
る可能性がかなり少なくなる。
【0020】本発明の機構は、また、他に米国特許第4,
398,510 号よりも有利な点を有する。たとえば、米国特
許第4,398,510 号の機構のクロスピンを、より信頼性が
あり、より容易かつ安価に組み込める保持リング40と
交換できる。本発明の機構での有効作動面積は、内部プ
ランジャよりもむしろ外部カップ30を用いることによ
ってかなり増大させることができる。たとえば、本発明
の機構の面積Aは、容易に、米国特許第4,398,510 号の
対応する面積の4倍となり得る。これは、所与の負荷に
対して、4分の1内部圧力を低下させる。また、これ
は、構成要素12、30間のラップ嵌め漏れを約2分の
1に減らす。本発明の機構における円筒形の部品では横
孔がまったく不要である。これはクロスピンおよびそれ
に関連した組み込み固定具が不要であることを意味す
る。内部構成要素数および組み立て移動量が減る(すな
わち、ボール、ボールスプリングあるいはアイレットが
ない)。カップ30の精密な内径孔は、米国特許第4,39
8,510 号のスクリューよりも直径が大きく、短い。した
がって、その表面を研削するのが容易である。スクリュ
ー12の精密な外径は、急速でばらつきのない製作を行
えるようにねじ付き部分を直角に横切って通り抜け送り
心なし研削で成形できる。ボール座を形成する必要がな
い。プランジャ30の突出量についての公差は、溝1
8、32についての公差および保持リングの厚みの積み
重ねによって制御される。これら個々の公差は、すべ
て、比較的保持し易い。
【0021】上記の説明が本発明の原理の例示にすぎ
ず、発明の範囲および精神から逸脱することなく種々の
変更を当業者が実施し得ることは了解されたい。たとえ
ば、上記の面積「a」は、図1に示すようにプランジャ
30の下面を適切に整形することによって、または、ス
レーブ・ピストン20の上面を整形することによって、
さらにまた、これらの面の両方を適切に整形することに
よっても、面積Aに対して制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイミング機構の好ましい実施例の概
略断面図であり、それのエンジンブレーキがオフの状態
で示す図である。
【図2】図1の一部と同様の図であり、本装置の別の作
動状態を示す図である。
【図3】図2の一部の拡大図であり、装置の動作を説明
するのに役立つ作動圧力勾配と作動流体流線を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 タイミング機構 12 スレーブ・ピストン戻り止めスクリュー 14 ハウジング 16 長手軸線 18 環状溝 20 スレーブ・ピストン 22 シリンダ 30 プランジャ 32 環状溝 36 孔 40 スナップリング 42 プレストレスド圧縮コイル・スプリング 44 長手方向内径孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮解放式エンジンブレーキで用い、エ
    ンジンブレーキをオンにしたときにブレーキのスレーブ
    ・ピストンの戻り行程が停止する位置を自動的に調節す
    るスレーブ・ピストン戻り停止機構であって、前記スレ
    ーブ・ピストンの表面と接触できる表面を有し、前記ス
    レーブ・ピストンの往復動に平行に限られた往復運動を
    行えるように装着した第1部材と、前記スレーブ・ピス
    トンの往復動に対して静止しており、前記第1部材と協
    働してこれら第1、第2の部材間で作動流体を収容する
    室を形成する第2部材と、前記第1部材を弾力的に押圧
    して前記スレーブ・ピストンの前記表面に向かって移動
    させる手段と、前記第1部材を貫いて前記室まで設けた
    孔であり、前記第1部材の前記表面が前記スレーブ・ピ
    ストンの前記表面と接触しているときに前記孔が閉じて
    前記室内に作動流体を閉じ込めるように前記第1部材の
    前記表面を貫いて延びており、前記第1部材の前記表面
    と前記スレーブ・ピストンの前記表面が前記孔を閉じる
    唯一の手段となる孔とを包含することを特徴とするスレ
    ーブ・ピストン戻り停止機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記第2部材が前記スレーブ・ピス
    トンの往復動軸線に対してほぼ平行な長手方向軸線を有
    する長手方向部材を包含し、前記第1部材が前記第2部
    材の軸線方向端上に装着したカップ状部材であり、カッ
    プ形状の底が前記スレーブ・ピストンの往復動軸線に対
    して横方向でありかつ前記スレーブ・ピストンの前記表
    面に隣接していることを特徴とするスレーブ・ピストン
    戻り停止機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記孔が前記カップ形状の底を貫い
    ており、前記第1部材の前記表面および前記スレーブ・
    ピストンの前記表面が共に前記スレーブ・ピストンの往
    復動軸線に対して横方向となっていることを特徴とする
    スレーブ・ピストン戻り停止機構。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記第1部材の前記表面の面積が前
    記カップ形状の底の前記室内の面積よりもかなり小さい
    ことを特徴とするスレーブ・ピストン戻り停止機構。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記弾力的に押圧する手段が前記第
    1、第2の部材間に配置したプレストレスド圧縮スプリ
    ングを包含することを特徴とするスレーブ・ピストン戻
    り停止機構。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記スプリングが前記室内に配置し
    てあることを特徴とするスレーブ・ピストン戻り停止機
    構。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記第1部材が前記スレーブ・ピス
    トンの往復動軸線に対してほぼ平行な所定の幅を有する
    第1の溝を有し、前記第2部材が前記スレーブ・ピスト
    ンの往復動軸線に対してほぼ平行な所定の幅を有する第
    2の溝を有し、前記第1、第2の溝が互いに連通してお
    り、また、さらに、前記第1、第2の溝内に配置された
    第3部材を包含し、この第3部材が、前記スレーブ・ピ
    ストンの往復動軸線に対してほぼ平行な所定の厚さを有
    し、この厚さが前記第1、第2の溝のうちの少なくとも
    1つの溝の幅よりもかなり小さく、前記第1部材の前記
    往復動を制限することを特徴とするスレーブ・ピストン
    戻り停止機構。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記第2部材は、前記スレーブ・ピ
    ストンの往復動軸線に対してほぼ平行な長手方向軸線を
    有する長手方向部材であり、前記第1部材が前記第2部
    材の軸線方向端上に装着したカップ状部材であり、この
    カップ形状の底が前記スレーブ・ピストンの往復動軸線
    に対して横方向でありかつ前記スレーブ・ピストンの前
    記表面に隣接しており、前記第1溝がカップ形状の側部
    の内面まわりの環状の溝であり、第2溝が前記第2部材
    の外面まわりの環状の溝であり、前記第3部材がほぼ環
    状の部材であることを特徴とするスレーブ・ピストン戻
    り停止機構。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のスレーブ・ピストン戻り
    停止機構において、前記第3部材が環状に弾力的であり
    かつ一時的に環状に圧縮可能であり、前記第1部材を前
    記第2部材上に装着するのが容易になっていることを特
    徴とするスレーブ・ピストン戻り停止機構。
  10. 【請求項10】 請求項2記載のスレーブ・ピストン戻
    り停止機構において、前記弾力的に押圧する手段が、前
    記長手方向部材の前記端にある軸線方向の内径孔内に一
    部配置してあり、カップ状部材の底の内面にも作用する
    プレストレスド圧縮スプリングを包含することを特徴と
    するスレーブ・ピストン戻り停止機構。
  11. 【請求項11】 請求項2記載のスレーブ・ピストン戻
    り停止機構において、前記スレーブ・ピストンがハウジ
    ング内に形成したスレーブ・ピストン・シリンダ内で往
    復動し、前記長手方向部材が前記長手方向軸線に対して
    平行に調節できるように前記ハウジング内に装着してあ
    ることを特徴とするスレーブ・ピストン戻り停止機構。
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