JPH0613702Y2 - マッサージャ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はマッサージャに係り、特に小型軽量で持ち運び
ができ、簡単なスイッチの投入が行える携帯用のマッサ
ージャに関する。

〔従来技術〕

最近では生活の多様化及び多忙化に伴い、ストレスや疲
労を訴える人が増えてきている。

一方、週休２日制等の生活時間のゆとりからテニス、ゴ
ルフ、草野球等のスポーツに興じる人も増加の傾向にあ
り、スポーツ中の負傷又はスポーツ後の筋肉痛等となる
人もかなりの数になりつつある。これらのストレス、疲
労又は筋肉痛等の精神的、肉体的な問題解決の手段の一
つとしてマッサージャが使用されることが多い。

近頃では上記の状況に対応するべく日常生活上いつでも
使用できる携帯用の小型マッサージャが多く見られるよ
うになった。

〔従来技術の問題点〕

しかし、上記従来の小型のマッサージャにおいては、比
較的簡単な構成であるにもかかわらずその電源投入のス
イッチがマッサージャを形成するケーシングの外周面に
設けられた例えばトグルスイッチ、スライドスイッチ、
プッシュスイッチ等であったために例えばマッサージャ
が作動中はケーシング全体が振動し、この振動によって
スイッチが切れたり又は接触不良を起こすこと等がしば
しばあった。

〔考案の目的〕

本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、マッサージャの振動を柔軟に吸収する弾発性を有す
るスイッチを構成したことによって作動中に接触不良の
発生しにくい、且つ容易には導電中のスイッチの切れる
ことのないマッサージャを提供することを目的とする。

〔考案の要点〕

上記目的は本考案によれば、患部、経穴に当接して振動
を与えるマッサージャにおいて、本体ケーシングと、蓋
体ケーシングと、底体ケーシングとからなり、電源及び
動力源を収納する本体ケーシングは蓋体ケーシングと結
合して本体部を形成し、該本体部と遊嵌する底体ケーシ
ングとの間には前記電源に接続するスイッチを弾発部材
で構成することを特徴とするマッサージャを提供するこ
とにより達成される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図及び第２図は本実施例のマッサージャの内部を示
す斜視図及び断面図である。

同図において、マッサージャ１は例えばプラスチック等
で形成される本体ケーシング２、蓋体ケーシング３、底
体ケーシング４で構成される。

本体ケーシング２はその内部に凸壁５，５を底面から立
設することによりモータ（動力源６）及び電池（電力
源）７を固定するための各収容部８，９を形成してい
る。この動力源収容部８に収容されるモータ６の回転軸
６ａに固定される偏心フライホイル１０をモータ６と隔
離して回転体収容部１１に収容するために隔壁１２を設
けている。この隔壁１２に溝１２ａを設け、この溝１２
ａに回転軸６ａを挿入して回転体収容部１１に偏心フラ
イホイル１０を収納する。電池１７は上記モータ６と並
べて電力源収納部９に配置されている。この電池７の一
方の電極に第３図に示すような弾発部材、例えばつる巻
きバネ（以下単にバネ）１３が当接している。仕切り部
１４は電力源収容部９と底体ケーシング４の間に形成さ
れる。この仕切り部１４には電力源収容部９側から底体
ケーシング４側に向かって貫通孔１５が設けられてい
る、この貫通孔１５は例えばネジ１６が触れることなく
挿通できるがネジ１６の頭１６ａは通ることはできない
径を有している。上記本体ケーシング２と底体ケーシン
グ４とはこのネジ１６によって接合され、そのネジ１６
の頭１６ａが貫通孔１５に抑止されるため、分離しな
い。このネジ１６のネジ山部を前記貫通孔１５の電力源
収容部側９から挿入して底体ケーシング４に設けられた
ネジ受け部１７に螺着する。このとき前記仕切り部１４
から底体ケーシング４及び電池７から仕切り部１４にか
けて１つのバネ１３を配置する。このバネ１３の弾性力
を利用して本体ケーシング２を底体ケーシング４とを遊
動的に弾支して嵌め合わせる。

バネ１３の一端にはバネ１３を形成する導電性の良好な
針金状の材料等で形成した接触針１８をバネ１３の縦軸
方向に沿って折り返すように形成し、前記電池７の一方
の極と接触する電極板１９に摺動的に接触し得るように
配設される。本体ケーシング２と底体ケーシング４はネ
ジ１６によって着脱可能に螺着し、この螺着した本体ケ
ーシング２、底体ケーシング４の底部に蓋体ケーシング
３を嵌め込む。

この底体ケーシング４の端部４ａは本体ケーシング２及
び蓋体ケーシング３の係合した外周面より径を若干大き
く形成する。これにより底体ケーシング４と本体ケーシ
ング２及び蓋体ケーシング３とが当たることなく作動す
ることができる。

上記構成のマッサージャ１は先ず本体ケーシング２内に
モータ６を所定の収容部８へ収容し、このモータ６の回
転軸６ａの反対側に形成した電極は配線２０と接続され
る。この配線２０は導通性の良好な金属材料等で形成
し、本体ケーシング２の内側面に沿うように貼着或いは
螺着等の手段で固定する。

次に本体ケーシング２内の電力源収容部９側から前記仕
切り部１４越しに跨いで底体ケーシング４に至る一本の
バネ１３を配設し（第４図参照）、このバネ１３の巻き
径の中心と仕切り部１４に貫設した貫通孔１５の中心と
が一致するように配置する。そして、本体ケーシング２
内の電力源収容部３側から前記のバネ１３及び仕切り部
１４に設けられた貫通孔１５にネジ１６を挿通してこの
ネジ１６を底体ケーシング４のねじ受け部１７に螺着し
て固定する。

上記ネジ１６及び仕切り部１４を螺旋状にとり巻くよう
に配置されたバネ１３の底体ケーシング４側の先端は前
述のごとく螺旋状から一転してバネ１３の自由端沿いに
接触針１８が折り返されてある。

この接触針１８はマッサージャ１の操作に応じて本体ケ
ーシング２に貼着または螺着等で固定されている電極板
１９に摺動的に接離が行われる。

そして、電池７を本体ケーシング２の所定位置に収納し
た後に蓋体ケーシング３を本体ケーシング２及び底体ケ
ーシング４に図示しない固定部材によって固定すると上
記マッサージャ１の組み立てが完成する。

次に上記構成のマッサージャ１の動作について説明する
と、前述のごとく本体ケーシング２及び蓋体ケーシング
３と遊動的に構成される底体ケーシング４を患部、経穴
等に当てて本体ケーシング２側に押圧すると内側に配置
されているバネ１３が圧縮して前記接触針１８が電極板
１９と接触する。これにより、電池７からモータ６に通
電がなされモータ６の回転軸６ａに固定されている偏心
フライホイル１０が回転を開始して振動を発生する。

このとき、マッサージャ１はそのケーシング全体が振動
するがスイッチ機構を前記の如くバネ１３としているた
め、振動をバネ１３の弾発力が吸収するので接触不良や
電池７への接触不良が生じ難い。

また、バネ１３の弾発力による底体ケーシング４が遊動
的な状態にあるため発生する振動に対してより大きな振
動を得ることができる。

さらにマッサージャ１の使用を停止したい場合には患
部、経穴等への底体ケーシング４の押圧を解除すること
により、前記のごとくバネ１３が元の状態に復帰し、こ
の復帰に伴い接触針１８が電極板１９から離れるため通
電が切れて振動が停止する。

なお、マッサージャ１を形成するケーシングの材質は本
実施例のごとくプラスチックに限定するものではなく、
またバネ１３は通電性を有する素材であれば円筒形、円
錐形その他の形状であってもよい。

〔考案の効果〕

以上、詳細に説明したように、本考案によれば小型軽量
のマッサージャにおいて、その電源接続スイッチにバネ
を用いてあるため電源から動力源への通電を担うと同時
に、柔軟な弾発力を有しているため、電源接続の接触不
良が極めて発生しにくい。また、構成が極めて簡素であ
るため、製造が容易に行え、さらにコスト的にも有利で
あるマッサージャを提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のマッサージャの内部を示す斜視図、 第２図は本実施例のバネ１３の組込状態を示す縦断面
図、 第３図は本実施例のマッサージャのスイッチに使用され
るバネを示す斜視図、 第４図は仕切り部１４を蓋体ケーシング３の方向から見
た拡大図である。 １……マッサージャ、 ２……本体ケーシング、 ３……蓋体ケーシング、 ４……底体ケーシング、 ５……凸壁、 ６……モータ、 ７……電池、 ８……動力源収容部、 ９……電力源収容部、 １０……偏心フライホイル．

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】患部、経穴に当接して振動を与えるマッサ
   ージャにおいて、本体ケーシングと、蓋体ケーシング
   と、底体ケーシングとからなり、電源及び動力源を収納
   する本体ケーシングは蓋体ケーシングと結合して本体部
   を形成し、該本体部と遊嵌する底体ケーシングとの間に
   は前記電源に接続するスイッチを弾発部材で構成するこ
   とを特徴とするマッサージャ。