JPH06134846A - ブロー型の型締装置 - Google Patents

ブロー型の型締装置

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JPH06134846A
JPH06134846A JP4314153A JP31415392A JPH06134846A JP H06134846 A JPH06134846 A JP H06134846A JP 4314153 A JP4314153 A JP 4314153A JP 31415392 A JP31415392 A JP 31415392A JP H06134846 A JPH06134846 A JP H06134846A
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mold
blow
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molds
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Minoru Takada
実 高田
Koichi Sato
晃一 佐藤
Kazuyuki Yokobayashi
和幸 横林
Shuichi Ogiwara
修一 荻原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ブロー圧力に耐える型締力を確保でき、か
つ、型開閉時間を短縮することのできるブロー型の型締
装置を提供する。 【構成】 一対の割型20a,20bからなる第1ブロ
ー型20と、一対の割型22a,22bからなる第2の
ブロー型22とが2列で配置される。ブロー型の型閉鎖
後に型締を行うための加圧部材30が第1,第2,第4
の型締板24a,24b,24dに配置される。この加
圧部材30は、油圧駆動によりロッド部の突出高さを可
変できる。さらに、第1,第2の支持フレーム26a,
26bおよび第3の型締板24cには、ロッド部の端面
と対向する位置および非対向の位置に揺動可能なスペー
サ50を有する。ブロー型の型締時には、端面と対向す
る位置にスペーサ50を配置し、その後加圧部材30の
ロッド部を突出駆動して各型締板24a〜24dによる
型締を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー型の型締装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二軸延伸ブロー容器と称される
合成樹脂製の薄肉の包装容器は、射出あるいは押出し成
形によって得られたプリフォームをブロー型内に位置さ
せ、容器の縦方向に延伸させると共に内部に吹き込んだ
気体の圧力によって横方向に延伸させることが行われて
いる。
【0003】そして、このような二軸延伸ブロー成形で
は、例えば、図7に示されるように、ブロー型100A
を支持している型締板100の裏面にて油圧アクチュエ
ータ110を設けた構造が用いられる場合がある。この
構造においては、ブロー型100Aの開閉動作および型
締め動作を同一の油圧アクチュエータ110により行
う。 また、成形取り個数を増大させるために、2列の
ブロー型を有するものもあり、この場合の型締め装置と
して、特公昭62-28730、特公平3-65248 に開示されたも
のがある。これらは、共に外側の2枚の型締板に油圧シ
リンダのロッドを連結して型開閉及び型締を行なう点で
共通しているが、特公昭62-28730では内側の2枚の型締
板の間にスペーサを昇降自在に配置し、特公平3-65248
では内側の2枚の型締板の間に油圧シリンダを昇降自在
に配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二軸延伸ブ
ロー成形においては、成形時でブロー圧力がかなり高く
される。このため、ブロー圧力に抗してブロー型が開く
のを防止することが必要である。そこで、この型開き防
止のための型締力を油圧アクチュエータによって得る場
合には、油圧アクチュエータのシリンダ及びピストンの
径を大きくして型締力を強力なものとすることができ
る。
【0005】しかし、このように大径シリンダとした場
合には、型開閉を迅速に行わせるために、かなり大量の
油量が必要になり、大径シリンダであるため型開閉速度
に限界があり、型開閉の高速化が阻まれていた。また、
大径シリンダを用いた場合に得られる油圧力もかなり大
きいので、型のパーティング面同士が衝突した際に衝撃
力も大きく作用することになり、この衝突が成形時に繰
り返されると、型の疲労も著しくなり寿命が短くなる。
この問題は図7の構造のものに限らず、特公昭62-2873
0、特公平3-65248 のように内側の2枚の型締板の間に
スペーサまたは油圧シリンダを配置したものも同様であ
る。内側の2枚の型締板間に何も存在しない構造と比較
すれば、油圧力を低減できるかもしれないが、型締力は
外側の2枚の型締板に連結された油圧シリンダに依存せ
ざるを得ず、さらにこの油圧シリンダにより型開閉を行
なっている限り、高速な型開閉は不可能である。
【0006】この種の問題は、ブロー型を構成する一対
の割型の開閉ストロークが長いものほど顕著である。一
対の割型の開閉ストロークは、ブロー容器の直径が大き
い場合程長く、あるいは成形品を回転搬送する場合であ
って、同時成形個数が多くなる成る程長くなる。
【0007】そこで、本発明の目的とするところは、上
述した従来の課題を解決し、必要な型締力が得られ、か
つ、高速な型開閉を可能とするブロー型の型締装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
対の割型を有するブロー型と、前記割型の背面に固定さ
れた型締板とを有し、前記型締板を閉鎖駆動して前記割
型のパーティング面同士が当接した後に、前記型締板を
加圧することで前記ブロー型を型締する型締装置におい
て、前記型締板を閉鎖及び開放駆動する高速アクチェー
タと、前記型締板が閉鎖駆動されることで、前記型締板
との間の距離が長くなる対向壁部と、前記型締板又は対
向壁の一方の対向面に設けられ、非圧縮性流体により前
記対向面からの突出高さが可変のショートストローク駆
動されるロッドを有する加圧部材と、前記一方の対向面
と対向する他方の対向面に揺動自在に支持され、前記型
締板の閉鎖後に前記加圧部材のロッド端面と対向する位
置に揺動され、前記型締板の開放時には前記加圧部材の
端面とは非対向の位置に揺動されるスペーサ部材と、を
有することを特徴とする。
【0009】ここで、前記加圧部材のロッド端面と対向
する前記対向面には、型開時に前記ロッドを挿通できる
逃げ穴を形成することが好ましい。
【0010】また、前記ブロー型が2列に配置され、各
割型の背面に固定された4枚の前記型締板が平行に開閉
移動可能に支持されている構造の場合には、内側の2枚
の前記型締板の各対向面にもそれぞれ前記加圧部材及び
スペーサ部材を設けることができる。
【0011】
【作用】本発明の構成によれば、ブロー型を構成する一
対の割型の型開閉と、その型閉鎖に引き続く型締めとを
それぞれ別部材により行なっている。型開閉は、型締力
を要しないので高速アクチュエータにて実現でき、これ
は従来通り油圧アクチュエータを用いたとしても、押圧
力が少なくて済むためシリンダ及びピストン径を小さく
でき、少ない油圧量にて高速駆動が実現できる。この高
速アクチュエータは油等の非圧縮性流体を必ずしも用い
る必要はなく、エア等の圧縮性流体を用いたアクチュエ
ータ、あるいは電動機であってもよい。
【0012】型締駆動は、型締板とその対向壁部の一方
の対向面にスペーサ部材を配置し、他方の対向面より突
出駆動される加圧部材のロッド端面によりスペーサ部材
を押圧している。結果として、型締板及びその対向壁部
との対向間距離が拡げられる方向の力が作用し、型締板
を型締駆動できる。この加圧部材のロッドは、そのロッ
ド端面と対向する位置にスペーサ部材を配置することで
ショートストロークの駆動で済み、型締力を確保する観
点から非圧縮性流体による駆動を行なっても、ストロー
クが極めて短いため型締に要する時間も極めて短時間で
済む。
【0013】型開きの際には、スペーサ部材を揺動させ
て、加圧部材のロッド端面とは非対向の位置に設定すれ
ば良い。この揺動駆動は、型締板と対向壁部との対向領
域内で行えるので揺動ストロークも短く、高速アクチュ
エータにより短縮された型開時間を増大することもな
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について図
面を参照して具体的に説明する。
【0015】まず、実施例に係るブロー型の型締装置が
適用された二軸延伸ブロー成形装置の全体構成につい
て、図6を参照して説明する。同図は、成形装置の平面
図を示しており、四角形状のベッド1の各辺に沿ってプ
リフォームあるいは最終成形品の搬送経路が形成されて
いる。そして、この搬送経路途上に射出成形ステーショ
ン10,温調ステーション12,吹込成形ステーション
14,及び取出ステーション16がそれぞれ配置されて
いる。
【0016】本実施例では、射出成形ステーション10
のみを2つ並設し、第1,第2の射出成形ステーション
10a,10bにてそれぞれプリフォームの射出成形を
行っている。そして、上記各ステーション中で最も処理
時間を要する第1,第2の射出成形ステーション10
a,10bにて、時間差をもってプリフォームを成形す
ることで、成形サイクルの短縮化を図っている。
【0017】次に、前記吹込成形ステーション14に配
置されるブロー型の型締め装置について、図1〜図5を
参照して説明する。
【0018】図1および図2に示すように、本実施例で
は、上記搬送路に平行な2列の第1,第2のブロー型2
0,22を有している。第1のブロー型20は、一対の
割型20a,20bにて構成され、第2のブロー型22
は一対の割型22a,22bにて構成されている。各割
型の背面には、それぞれ型締板24a〜24dが固定さ
れている。図1(A)および図2に示すように、型締板
24a〜24dを閉鎖駆動することで、一対の割型20
a,20b,および22a,22bのパーティング面2
3同士が接触し、その後さらに型締板24a〜24dを
加圧することで、ブロー型の型締めが行われる。両側の
型締板24a,24dの外側には、対向壁部を構成する
支持フレーム26a,26bが配置されている。この支
持フレーム26a,26b間には、上下および左右の計
4箇所にて、4本のガイドロッド28が固定されてい
る。この4本のガイドロッド28は、各型締板24a,
24dを貫通しており、型締板24a〜24dはガイド
ロッド28に沿って開閉案内されることになる。なお、
ブロー型の開閉駆動は、第1,第2の支持フレーム26
a,26bにそれぞれ2本づつ設けられた第1,第2の
油圧シリンダ72a,72bにて行なっており、このシ
リンダ72a,72bを含むブロー型開閉機構70につ
いては後述する。
【0019】次に、第1,第2のブロー型20,22が
型閉鎖された後に、ブローエアに耐え得る型締力を得る
ための型締手段について説明する。
【0020】本実施例では、一方の支持フレーム26a
および第1の型締板24aの間と、第2の型締板24b
および第3型締板24cの間と、第4の型締板24dお
よび他方の支持フレーム26bの間の各領域のそれぞれ
2箇所、計6箇所に、型締を行うための加圧部材30お
よびスペーサ50を配置している。
【0021】加圧部材30は、フランジ部32およびロ
ッド部34からなるシリンダロッドを有している。この
シリンダロッドのフランジ部32は、型締板24a,2
4b,24dに形成したシリンダ形成用凹部40内に配
置され、さらにフランジ部32を覆うようにフランジカ
バー36が型締板24a,24b,24dに固定されて
いる。図3に示すように、凹部40の底面の外縁領域は
更に深く切り欠かれ、この切欠き領域とフランジ部32
の外表面32aとの間に第1の油室42が形成されてい
る。一方、フランジ部32の内表面32bとフランジカ
バー36の内面の間に第2の油室44が形成される。油
漏れ対策として、凹部40の内周壁面とフランジ部32
の外周面間に、更にフランジカバー36とロッド部34
との間に、それぞれシール材38が配置されている。こ
の構成によれば、第2の油室42に油を導入すること
で、ロッド部34の端面34aが型締板24a,24
b,24dより突出する方向に駆動され、逆に第2の油
室44内に油を導入することで、ロッド部34が凹部4
0内に引き込まれる方向に駆動される。
【0022】この加圧部材30が配置される型締板24
a,24b,24dと対向する壁部、すなわち第1,第
2の支持フレーム26a,26bおよび第3の型締板2
4cには、2つのスペーサ50が揺動自在に支持されて
いる。第4図に示すように、このスペーサ50はアーム
52の一端に固定され、第1,第2のブロー型20,2
2を型締めする際には、加圧部材30のロッド部34に
おける端面34aと対向する位置まで揺動される。一方
第1,第2のブロー型20,22が開放駆動される際に
は、ロッド部34の端面34aとは非対向となり、か
つ、フランジカバー36と干渉しない位置まで揺動され
る。
【0023】この2つのスペーサ50を揺動するための
揺動機構60が設けられている。この2つのアーム52
を揺動させる揺動機構60の共通駆動源として、例えば
油圧シリンダ62を用いている。この油圧シリンダ62
のシリンダロッド62aの両面にはラック64がそれぞ
れ形成されている。そして、この各ラック64と噛合す
る2つのピニオンギア66が、油圧シリンダ62のシリ
ンダロッド62aの左右両側に設けられている。このピ
ニオンギア66は、アーム52の基端側にて支軸と同軸
に固定されたアーム駆動ギア68と噛合しており、油圧
シリンダ62の駆動によりスペーサ50を揺動可能とし
ている。
【0024】本実施例によれば、第1,第2の油圧シリ
ンダ72a,72bを駆動源とする型開閉機構70によ
り各型締板24a〜24dを閉鎖駆動する際に、加圧部
材30のロッド34の端面34aと対向する位置に、ス
ペーサ50を揺動させる。その後、型閉鎖終了後に加圧
部材30の第1の油室42に油を導入することで、第
1,第2のブロー型20,22の型締を行っている。第
1,第4の型締板24aおよび24dに関していえば、
上記型締駆動を行うことで、第1,第2の支持フレーム
26a,26bととの間の対向間距離が増大し、その結
果として第1,第4の型締板24a,24dの型締駆動
が行われる。その中央側の第2,第3の型締板24b,
24cに関していえば、上記の型締駆動を行うことによ
り、第2,第3の型締板24b,24cの間の対向間距
離が増大し、その結果として、第2,第3の型締板24
b,24cの型締駆動を実現できる。
【0025】なお、背面同士が対向する第2,第3の型
締板24b,24cは、型開閉駆動時に互いに逆方向に
向かうことで近接又は離隔移動するため、両型締板24
b,24c間の対向間距離の可変量は、その両側の場合
と比較して2倍となる。従って、本実施例では、第2の
型締板24bに配置される加圧部材30のロッド34の
ロッド長さを、第1,第4の型締板24a,24dに取
り付けられたロッド24のロッド長さの2倍に設定して
いる。全ての加圧部材30のロッド長さを一定にして、
第2,第3の型締板24b,24c間に配置されるスペ
ーサ50の厚さを2倍に設定することでも型締は可能で
ある。しかし、この場合には、型開放時の第2,第3の
型締板24b,24cの対向間距離を、2倍の厚さを有
するスペーサ50の厚さ以上に確保しなければならず、
装置の小型化の妨げとなってしまう。
【0026】さらに本実施例によれば、第1,第2のブ
ロー型20,22の型開放時において、上記対向間距離
を最小とするために、ロッド部34の端面34aと対向
する対向壁部26a,26b,24cに、ロッド部34
の自由端部を挿入できる逃げ穴48を形成している。こ
のようにすれば、スペーサ50を退避させた後に型開放
を行った場合に、加圧部材30のロッド部34の自由端
部は逃げ穴48内に挿入され、上記の対向間距離を少な
くともフランジカバー36の厚さとほぼ同一に設定でき
る。また、スペーサ50の厚さもフランジカバー36の
厚さと同一またはそれ以下としておけば、第1,第2の
ブロー型20,22の型開放時にスペーサ50が干渉す
ることがない。
【0027】このように本実施例によれば、第1,第2
のブロー型20,22の型開閉駆動と型締駆動とを分割
し、型開閉駆動は型締力を要しないので高速化できる。
しかも、型閉鎖後の型締駆動を油などの非圧縮性流体の
駆動により行って型締力を確保しても、ショートストロ
ーク駆動であるため、型締をも高速に実現できる。従っ
て、型開閉および型締の双方を同一の油圧シリンダで行
っていた従来と比較して、本実施例では型開閉の動作を
高速化することができる。さらに、型締めの前後で行う
スペーサ50の退避および設定移動を揺動駆動により行
っているので高速化でき、そのスペーサ50退避位置
も、型締板間の対向領域外に設定する必要がないので揺
動ストロークも短くて済む。本実施例では、少なくとも
加圧部材30のフランジカバー36の対向領域および非
対向領域に揺動すれば済むので、この型締時に必要なス
ペーサ50の揺動駆動を高速化できる。従って、スペー
サ50の駆動が、型締手段とは異なる高速アクチュエー
タの使用により短縮された型開閉時間に制約を与えるこ
ともない。
【0028】また、本実施例では2つのスペーサ50の
揺動源として1つの油圧シリンダ62を共用しているの
で、開閉移動される型締板の重量増加を最少限に止どめ
ることができる。しかも、2つのスペーサ50を直線駆
動でなく揺動しているので、型締板の対向面内の空きス
ペース50を容易に退避させることができ、直線的に退
避させる場合のように対向面の長手方向両端よりスペー
サ50が突出することもない。
【0029】次に、第1,第2のブロー型20,22の
型開閉機構70の好適な実施例について図5を参照して
説明する。
【0030】図5は、図1および図2に示す型締装置の
底面図を示している。本実施例では、支持フレーム26
a,26bにそれぞれ2本の油圧シリンダ72a,72
bを設け、両側の第1,第4の型締板24a,24dの
みを直接駆動している。また、第1,第2のブロー型2
0,22を構成する各割型の底面には、駆動,従動ブロ
ック74,76が配置されている。油圧シリンダ72の
駆動力が直接伝達される第1,第4の型締板24a,2
4dには型開閉方向と直交する方向にて距離を隔てた2
箇所に、それぞれ駆動ブロック74が固定されている。
また、残りの2つの型締板24b,24cには、従動ブ
ロック76が同様に2箇所に固定されている。そして、
型開閉方向に沿って配列された計4つの駆動および従動
ブロック74,76には第1,第2の連結軸77,78
が貫通して設けられている。第1の連結軸77は、第
1,第3の型締板24a,24cに固定された駆動,従
動ブロック74a,76aと固着され、残りの型締板2
4b,24dに固定された駆動,従動ブロック74b,
76bに対しては摺動可能となっている。一方第2の連
結軸78は、第2,第4の型締板24b,24dに固定
された駆動,従動ブロック74b,76bに固着され、
他方の駆動,従動ブロック74a,76aに対して摺動
可能となっている。
【0031】上記の構成により、第1,第2のブロー型
20,22の閉鎖駆動時には、第1の油圧シリンダ72
aの駆動力が第1,第3の型締板24a,24cに伝達
され、割型20a,22aを図5において右方向に駆動
することができる。同様に第2の油圧シリンダ72bの
駆動力が、第2,第4の型締板24b,24bに伝達さ
れ、割型20b,22bを図5において左方向に駆動す
ることが可能となる。
【0032】この開閉機構は周知であるが、特に本実施
例のように型開閉を高速駆動する場合、2つの異なる駆
動源(第1,第2の油圧シリンダ72a,72b)の駆
動速度が異なると、一つのブロー型を構成する一対の割
型を線対称駆動出来なくなり、あるいは2列のブロー型
の各列にて型閉鎖タイミングにずれが生ずるおそれがあ
る。
【0033】そこで、本実施例では2列のブロー型の同
期駆動を達成するために以下の機構を採用している。す
なわち、図5に示すように、第1,第2の連結軸77,
78は、相隣り合う従動ブロック76a,76bの間に
おいて分断され、分断された各軸の対向面間に、設計上
で例えば1mm程度の間隙79が形成されている。さら
に、第1,第2の連結軸77,78の対向面にはラック
77a,78aが形成され、この各ラックに噛合するピ
ニオンギア80が、駆動ブロックと従動ブロックとの間
に回転可能に配置されている。
【0034】上記の構造において、第1のエアシリンダ
72aにより第1の型締板24aを例えば閉鎖駆動する
と、この駆動力は駆動ブロック74a,第1の連結軸7
7,ラック77a,ピニオンギア80,ラック78aを
介して、第2の連結軸78に伝達される。第2の連結軸
78に伝達される駆動力は、第1連結軸77の駆動方向
とは逆方向となり、駆動量は同一である。従って、第
1,第2の型締板24a,24bを第1のブロー型20
の中心線を挾んで線対称に駆動することができる。第
3,第4の型締板24c,24dも同様に線対称駆動を
実現できる。
【0035】さらに、第1,第2の油圧シリンダ72
a,72bの開閉タイミング及び開閉速度が全く同一で
あれば、間隙79は設計通り例えば1mmを維持したまま
開閉動作が行われるが、もし両者に差が生ずれば極端な
場合間隙79がなくなり、速く駆動される連結軸77,
78の分断端面がこれと対向する軸の分断端面を押圧す
ることになる。この連結軸77,78の分断端面同士の
接触により第1,第2の油圧シリンダの駆動の調和が図
られ、間隙79の設計範囲内で型開閉の非同期を防止す
ることができる。
【0036】次に、第1,第2のブロー型20,22の
長手方向(型開閉方向と直交する方向)の両端側におい
て、割型の移動量を同一とするための構成について説明
する。
【0037】一般にこの種のブロー成形装置では、複数
個のボトルを同時成形しており、この同時成形個数の数
が増大すると、第1,第2のブロー型20,22の長手
方向長さが長くなり、その長手方向両端側の移動量を同
一することは重要な課題である。さらに、開閉駆動され
一対の割型20a,20b,22a,22bの各キャビ
ティ面が、開閉方向と直交していることも重要な課題で
ある。
【0038】本実施例では、第1のブロー型20につい
て説明すると、その長手方向にて間隔を隔てて配置され
た2つの駆動ブロック74a,74aを、第1の型締板
24aに固定している。この2つの駆動ブロック74
a,74aには、上記長手方向に沿って両ブロック74
a,74aの中間位置まで伸びる第3,第4の連結軸8
2,84が回転可能に支持されている。この第3,第4
の連結軸82,84は、上記中間位置において軸継手8
6により連結されている。さらに、この第3,第4の連
結軸82,84には、各駆動ブロック74aの外側面よ
り突出する部分に、ピニオンギア88が固定されてい
る。さらに、ピニオンギア88に噛合するラック90が
支持フレーム26などの固定部材に固定されている。こ
のような構造によれば、第1のブロー型20の長手方向
にて距離をおいて配置された油圧シリンダ72a,72
aにより1枚の第1の型締板24aを駆動したとき、各
油圧シリンダ72a,72aの駆動力は第1の型締板2
4aの長手方向の両端領域にそれぞれ伝達されることに
なる。このとき、この長手方向にて距離を隔てた位置に
固定された2つの駆動ブロック74a,74aの各移動
量は、その両側に設けたラック&ピニオン機構により同
一となるように規制することができる。
【0039】上記機構において、2つの駆動ブロック7
4a,74aを1本の連結軸により連結せず、第3,第
4の連結軸82,84の2本に分け、両軸を軸継手86
により連結している理由は下記の通りである。
【0040】2つのラック&ピニオンは、2つのラック
90における山,谷により2つのピニオンギア88の回
転速度を同一として、第1のブロー型20の長手方向両
側にて同一の移動量を確保するものである。ここで、2
つのラック90,90の山又は谷の位置を、完全に一致
させることは極めて困難である。もし、1本の連結軸に
より2つの駆動ブロック74a,74aを連結したとす
れば、両側の各ラック90,90の山又は谷の位置ずれ
に起因して、第1のブロー型20の割型20aのキャビ
ティ面が、開閉方向と直交する方向に設定されなくな
る。そこで、ピニオンギア88が回転自在に支持された
2つの駆動ブロック74a,74aをそれぞれ個々にセ
ットして、ラック90の上に各ピニオンギア88を載置
し、第1のブロー成形型20の割型のキャビティ面が開
閉方向に垂直となった状態にて軸継手86により両連結
軸82,84を連結している。このようにすれば、その
後ラック90,90の位置微調整等の煩雑な作業を要す
ることがなくなる。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。
【0042】例えば、上記実施例は、本発明を二列のブ
ロー型の型締装置に適用したものであったが、一列のブ
ロー型にも同様に適用することができる。また、加圧部
材としては、非圧縮性流体により所定の加圧力を作用で
きるものであればよいが、型開閉のための駆動手段とし
ては、上記実施例のような油圧シリンダに限定されるも
のではなく、型締力を要しない観点から、エアシリン
ダ、モータなどを使用して高速駆動が可能となる。
【0043】また、発明のブロー型の型締装置が適用さ
れるブロー成形機としては、上記実施例のような直線搬
送式のブロー成形装置に限らず、回転搬送式のブロー成
形装置にも適用できる。プリフォームなどを回転搬送す
る場合であって、かつ、同時成形個数が多い場合には、
そのプリフォームの配列の長さの最小回転半径を考慮し
てブロー型の型開ストロークを決定する必要があり、成
形個数が多いほどこのストロークが大きくなる。このよ
うな場合に本発明を適用すれば、たとえ開閉ストローク
が増大しても、型開閉速度を従来よりも向上できるの
で、成形サイクルを短縮し、あるいは一定の成形サイク
ル中におけるブロー成形時間を増大できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ロー型の開閉駆動手段と、ブロー閉鎖後の型締手段とを
分割し、高速にてブロー型を閉鎖駆動した後に、非圧力
性流体を用いた加圧部材のショートストロークの型締駆
動により型締を完了できるので、ブロー型の開放および
閉鎖に要する時間を従来よりも各段に短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である型締装置の概略縦断面
図であり、同図(A)は型締時の状態を示しており、同
図(B)は型開時の状態を示している。
【図2】図1に示す型締装置の横断面図である。
【図3】図1に示す型締装置に用いられる加圧部材の拡
大断面図である。
【図4】図1に型締装置に用いられるスペーサおよびそ
の揺動駆動機構を示す概略説明図である。
【図5】図1に示す型締装置の底面図である。
【図6】図1に示す型締装置を搭載した二軸延伸吹込成
形装置の平面図である。
【図7】従来の型締装置の概略説明図である。
【符号の説明】
14 吹込成形ステーション 20,22 ブロー型 20a,20b,22a,22b 割型 24a,24b,24c,24d 型締板 26 支持フレーム 30 加圧部材 32 フランジ部 34 ロッド部 34a 端面 36a フランジカバー 40 シリンダ形成用凹部 48 逃げ穴 50 スペーサ 60 アーム揺動機構 70 型開閉機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻原 修一 長野県小諸市甲4586番地3 日精エー・エ ス・ビー機械株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の割型を有するブロー型
    と、前記割型の背面に固定された型締板とを有し、前記
    型締板を閉鎖駆動して前記割型のパーティング面同士が
    当接した後に、前記型締板を加圧することで前記ブロー
    型を型締する型締装置において、 前記型締板を閉鎖及び開放駆動する高速アクチェータ
    と、 前記型締板が閉鎖駆動されることで、前記型締板との間
    の距離が長くなる対向壁部と、 前記型締板又は対向壁の一方の対向面に設けられ、非圧
    縮性流体により前記対向面からの突出高さが可変のショ
    ートストローク駆動されるロッドを有する加圧部材と、 前記一方の対向面と対向する他方の対向面に揺動自在に
    支持され、前記型締板の閉鎖後に前記加圧部材のロッド
    端面と対向する位置に揺動され、前記型締板の開放時に
    は前記加圧部材の端面とは非対向の位置に揺動されるス
    ペーサ部材と、を有することを特徴とするブロー型の型
    締装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記加圧部材のロッド端面と対向する前記対向面には、
    型開時に前記ロッドを挿通できる逃げ穴が形成されてい
    ることを特徴とするブロー型の型締装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記ブロー型が2列に配置され、各割型の背面に固定さ
    れた4枚の前記型締板が平行に開閉移動可能に支持され
    ており、かつ、内側の2枚の前記型締板の各対向面にも
    それぞれ前記加圧部材及びスペーサ部材を設けたことを
    特徴とするブロー型の型締装置。
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