JPH06133956A - 活動量測定装置 - Google Patents

活動量測定装置

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JPH06133956A
JPH06133956A JP4292603A JP29260392A JPH06133956A JP H06133956 A JPH06133956 A JP H06133956A JP 4292603 A JP4292603 A JP 4292603A JP 29260392 A JP29260392 A JP 29260392A JP H06133956 A JPH06133956 A JP H06133956A
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animal
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measuring
momentum
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Yasuo Kaneko
康雄 金子
Yasuo Ishizuka
康夫 石塚
Yutaka Hashimoto
豊 橋本
Tomiharu Ito
富晴 伊東
Norio Kawahara
紀男 河原
Akio Yagi
昭男 矢木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象が実験動物の新生児や胎児等のよう
な動きが小さく、力の小さいものであっても、その運動
量や運動力を刻々と高精度に検出して、測定対象動物の
運動量の経時的な変化を求めることのできる活動量測定
装置を提供する。 【構成】 被測定動物を載せるため囲いを持つ測定台a
を備えた荷重測定手段b、その測定データを演算処理す
る演算手段c、その演算結果を出力または記録する出力
手段d、および演算手段cによる処理の区切り時間tを
設定するための設定手段eを備え、荷重測定手段bから
の刻々の測定データの、当該動物の静荷重に対する差y
を算出し、その差の絶対値を、区切り時間tごとに積算
または積分してその結果Mを出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実験動物による毒性試
験等において、その動物の活動量を測定するための装置
に関し、特に、新生児あるいは胎児の活動力を測定する
のに適した活動量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実験動物を用いた毒性試験においては、
一般に、その動物の活動量の経時的な変化を測定するこ
とが行われるが、この動物の活動量を測定する手法とし
ては、従来、回転カゴ内に被測定動物を入れ、その動物
の活動により回転カゴが回転する回数等を測定すること
が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被測定動物
が新生児や胎児である場合、運動量や力そのものが小さ
く、従来の回転カゴ方式では、各固体差や身体的異常に
よる差を判別することが困難であるという問題があっ
た。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、新生児や胎児等のような動きが小さく、かつ、
力の小さい実験動物であっても、その運動量や運動力を
刻々と高精度に検出して、その検出結果から、被測定動
物の運動量の経時的な変化を求めることができ、もって
従来の方式では測定が困難であった動物の新生児等の活
動量を正確に測定することのできる装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、図1に示す基本概念図を参照しつつ説明す
ると、本発明の活動量測定装置は、被測定動物を載せる
ための囲いが形成された測定台aを備えた荷重測定手段
bと、その荷重測定手段bの測定データを演算処理する
演算手段cと、その演算結果を出力または記録する出力
手段dと、演算手段cによる処理の区切り時間tを設定
するための設定手段eを備え、演算手段cは、荷重測定
手段bからの刻々の測定データの、当該被測定動物の静
荷重に対する差yを算出するとともに、その差yの絶対
値を設定手段eにより設定された時間tごとに積算もし
くは積分してその結果(M)を出力するよう構成されて
いることによって特徴づけけられる。
【0006】
【作用】被測定動物を測定台a上に載せた状態では、被
測定動物の運動により、例えば電子天びん等の荷重測定
手段bによる測定データの値が刻々と変化する。従っ
て、この刻々の測定データの被測定動物の静荷重(体
重)に対する差は、被測定動物の刻々の運動量に比例し
たものとなる。
【0007】そこで、上記の差の絶対値を、設定時間e
によって設定された時間ごとに積算もしくは積分する
と、その積算ないしは積分結果は設定時間ごとの被測定
動物の活動量に比例したものとなり、被測定動物の経時
的な活動量の推移を得ることができる。
【0008】ここで、被測定動物が新生児や胎児のよう
に運動量や力の小さい動物であっても、測定台a上にお
ける任意の運動に基づく荷重測定結果の変化から活動量
データを得るから、従来の回転カゴ方式におけるような
不具合は生じない。
【0009】
【実施例】図2は本発明実施例の構成を示すブロック図
である。荷重検出部1は感度0.1〜10mg程度の高
感度の電子天びんであって、測定台として、被測定動物
Wを収容するため囲い2aを備えた容器2が装着されて
おり、この容器2に作用する荷重に応じたデジタルデー
タを所定の微小時間ごとに出力することができる。
【0010】この荷重検出部1は、通常の風袋消去機能
を有しており、風袋消去キー(図示せず)を操作した時
点の荷重測定データが風袋量として格納され、以後、そ
の値が実際の荷重測定データから減算されたデータが出
力されるようになっている。また、容器2は風防3によ
って囲まれた秤量室内に置かれており、風等の外乱が荷
重測定結果に影響を及ぼさないように考慮されている。
【0011】荷重検出部1はマイクロコンピュータを主
体とする演算制御部4に接続されており、荷重検出部1
からのデジタルデータはこの演算制御部4に刻々とサン
プリングされる。
【0012】演算制御部4には、キーボード5、CRT
等の表示器6、およびプリンタ7が接続されており、キ
ーボード5によって区切り時間を設定することにより、
演算制御部4は荷重検出部1からの刻々のデータを用い
て以下に示すような演算を行い、その結果を表示器6に
表示し、あるいはプリンタ7にプリントアウトするよう
になっている。
【0013】図3は演算制御部4に書き込まれたプログ
ラムに基づくシステム動作を示すフローチャートで、以
下、この図を参照しつつ本発明実施例の作用を述べる。
測定に先立ち、キーボード5から区切り時間tを例えば
1分間等として設定した後、容器2内に被測定動物Wを
入れる。このとき、動物Wは容器2内に入れられた当初
は所定時間にわたってあまり運動しないから、その間を
利用して、動物Wが静止して荷重データが安定している
時点で風袋消去キーを操作する。これにより、動物Wの
静荷重(体重)x0 が風袋量として記憶され、以降、刻
々の荷重値xからこの静荷重x0 を減算したデータy=
x−x0 が荷重検出部1から出力されることになる。
【0014】演算制御部4では、風袋消去キーが操作さ
れた時点からの経過時間を計測しつつ、荷重検出部1か
らのデータyを刻々とサンプリングして記憶する。そし
て、キーボード5で設定された区切り時間tに達するご
とに、その時間t内にサンプリングされた全てのデータ
yを用いて、以下に示す(1)〜(4)式のいずれかの
演算を行うことにより、時間t内のyの絶対値の積算値
あるいは積分値、あるいはyの二乗平均値の積算値また
は積分値を算出し、その結果Mを刻々のデータyととも
に、更にはその時間t内でのyの最大値および最小値等
を加えて表示器6またはプリンタ7に出力する。
【0015】
【数1】
【0016】以上の動作を時間tの経過ごとに繰り返す
ことにより、表示器6またはプリンタ7により、図4に
例示するような表示または記録結果が得られる。この図
4に例示する出力内容から、例えば動物Wは測定開始後
1〜2分の間に活発に動いており、3〜4分の間は少々
落ちついてきて、以後は動きが少なくなっている等、動
物Wの運動量の経時的推移を知ることができる。
【0017】同種の動物でも生後日数や、身体的異常等
に応じて刻々の運動量が異なることから、上述した運動
量の変化パターンも変化することになり、動物に対して
施した実験条件の相違等に起因する運動量パターンの差
を明確に把握することができる。
【0018】なお、以上の実施例では、動物Wの静荷重
(体重)を、風袋消去機能を用いて記憶する例を述べた
が、本発明はこれに限定されることなく、例えば動物W
を容器2内に入れた後、例えば数十秒間に得られる荷重
測定データxを平均化して、その値を静荷重x0 として
記憶し、その値との差を用いて演算処理することができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定動物を測定台上に載せた状態での荷重測定値とそ
の動物の静荷重値との差が刻々とサンプリングされ、設
定された区切り時間ごとに、そのサンプリングデータが
積算もしくは積分されて出力されるから、動きや力の小
さい動物の新生児や胎児等を測定対象としても、その微
小な運動量の経時的な推移が正確に把握されることにな
り、従来の回転カゴ方式に基づく活動量の測定手法のよ
うな不具合を生じることなく、身体的あるいは脳その他
の異常に起因する、正常な動物に対する運動量の差を確
実に把握することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す基本概念図
【図2】本発明実施例の構成を示すブロック図
【図3】その演算制御部4に書き込まれたプログラムに
基づくシステム動作を示すフローチャート
【図4】本発明実施例により得られる表示または記録結
果の例を示す図
【符号の説明】
1 荷重検出部 2 容器 2a 囲い 3 風防 4 演算制御部 5 キーボード 6 表示器 7 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 富晴 神奈川県秦野市落合729−5 財団法人食 品薬品安全センター秦野研究所内 (72)発明者 河原 紀男 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 矢木 昭男 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定動物を載せるための囲いが形成さ
    れた測定台を備えた荷重測定手段と、その荷重測定手段
    の測定データを演算処理する演算手段と、その演算結果
    を出力または記録する出力手段と、上記演算手段による
    処理の区切り時間を設定するための設定手段を備え、上
    記演算手段は、上記荷重測定手段からの刻々の測定デー
    タの、当該被測定動物の静荷重に対する差を算出すると
    ともに、その差の絶対値を上記設定手段により設定され
    た時間ごとに積算もしくは積分して出力するよう構成さ
    れてなる活動量測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017061031A1 (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社 エー・アンド・デイ 動物の運動量測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017061031A1 (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社 エー・アンド・デイ 動物の運動量測定方法
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