JPH0613227Y2 - 板ガラス成形用水平加熱炉 - Google Patents
板ガラス成形用水平加熱炉Info
- Publication number
- JPH0613227Y2 JPH0613227Y2 JP4288489U JP4288489U JPH0613227Y2 JP H0613227 Y2 JPH0613227 Y2 JP H0613227Y2 JP 4288489 U JP4288489 U JP 4288489U JP 4288489 U JP4288489 U JP 4288489U JP H0613227 Y2 JPH0613227 Y2 JP H0613227Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- heating furnace
- bare
- plate glass
- glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は板ガラスを成形するために軟化点近くまで加熱
する炉に関する。
する炉に関する。
(従来の技術) 炉内を水平状態で板ガラスを通過させて加熱するように
した水平加熱炉は、自動車用ウィンドガラスを成形する
場合等に広く用いられる。
した水平加熱炉は、自動車用ウィンドガラスを成形する
場合等に広く用いられる。
この水平加熱炉はシリカローラ等の搬送ローラを軸が平
行となるように水平方向に配設し、これら搬送ローラを
回転することで板ガラスを搬送するようにしている。
行となるように水平方向に配設し、これら搬送ローラを
回転することで板ガラスを搬送するようにしている。
しかしながら、加熱により軟化した板ガラス表面と硬い
ローラ表面との間にカレットや炉材の小片が挟み込ま
れ、板ガラス表面に傷や凹部が生じ易い。
ローラ表面との間にカレットや炉材の小片が挟み込ま
れ、板ガラス表面に傷や凹部が生じ易い。
そこで特公昭48-3687号等にあっては、シリカローラ表
面に伸縮自在なシリカスリーブを被せるようにしてい
る。
面に伸縮自在なシリカスリーブを被せるようにしてい
る。
また、特公昭57-55663号にあっては、ローラの表面に全
長に亘ってスリーブを熱硬化性接着剤によって取付けて
いる。
長に亘ってスリーブを熱硬化性接着剤によって取付けて
いる。
(考案が解決しようとする課題) 上述したようにシリカスリーブを被せるようにすれば、
搬送中に板ガラス表面に傷がつきにくくなるが、加熱炉
内の上流部においては板ガラスの温度と搬送ローラの温
度とが大きく異なるため、板ガラスの中央が上方に反
り、この反りに原因して、搬送中の板ガラスが蛇行し、
成形位置における型当り不良を生じたり、或いは反った
板ガラスの側端によってスリーブが傷つくことがある。
搬送中に板ガラス表面に傷がつきにくくなるが、加熱炉
内の上流部においては板ガラスの温度と搬送ローラの温
度とが大きく異なるため、板ガラスの中央が上方に反
り、この反りに原因して、搬送中の板ガラスが蛇行し、
成形位置における型当り不良を生じたり、或いは反った
板ガラスの側端によってスリーブが傷つくことがある。
そこで本出願人は先に板ガラスの反りが生じる加熱炉の
上流部においてはスリーブの装着なしの裸ローラを配設
し、ピッツ(板ガラスの表面の微小なくぼみ)が生じる
下流部においてはスリーブを装着した被覆ローラを配設
することを提案した。
上流部においてはスリーブの装着なしの裸ローラを配設
し、ピッツ(板ガラスの表面の微小なくぼみ)が生じる
下流部においてはスリーブを装着した被覆ローラを配設
することを提案した。
しかしながら、加熱炉の下流部に配設する被覆ローラを
単に裸ローラの外側にスリーブを被せただけのものにす
ると、裸ローラと被覆ローラの径が異なり、その結果周
速も異なり裸ローラから被覆ローラに移る際にスリップ
を起こし、ガラス表面に傷をつけやすい。
単に裸ローラの外側にスリーブを被せただけのものにす
ると、裸ローラと被覆ローラの径が異なり、その結果周
速も異なり裸ローラから被覆ローラに移る際にスリップ
を起こし、ガラス表面に傷をつけやすい。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、板ガラスを加熱軟化せ
しめる水平加熱炉内の上流側に配設される搬送ローラを
裸ローラとし、下流側に配設される搬送ローラをシリカ
スリーブ等を装着した被覆ローラとし、且つこれら裸ロ
ーラと被覆ローラの径を等しくした。
しめる水平加熱炉内の上流側に配設される搬送ローラを
裸ローラとし、下流側に配設される搬送ローラをシリカ
スリーブ等を装着した被覆ローラとし、且つこれら裸ロ
ーラと被覆ローラの径を等しくした。
(作用) 裸ローラはその軸方向において均一な径のものを製作し
やすく且つ傷つきにくいので、この裸ローラを板ガラス
に反りが生じやすい上流部に配設することで、ローラは
傷つきにくく板ガラスは蛇行しにくい。また板ガラスが
軟化して反りがなくなる下流部にあっては温度が高くな
るのでスリーブを装着した被覆ローラを用いることでピ
ッツ等を防止することができる。
やすく且つ傷つきにくいので、この裸ローラを板ガラス
に反りが生じやすい上流部に配設することで、ローラは
傷つきにくく板ガラスは蛇行しにくい。また板ガラスが
軟化して反りがなくなる下流部にあっては温度が高くな
るのでスリーブを装着した被覆ローラを用いることでピ
ッツ等を防止することができる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る加熱炉とこの加熱炉に隣設された
成形装置の正面図、第2図は第1図の要部拡大図であ
り、加熱炉1内には多数の搬送ローラが水平方向(第1
図中左右方向)に離間し且つ各々の軸が平行となるよう
に配設されている。そして、加熱炉1内の搬送ローラは
上流側の搬送ローラ群と下流側の搬送ローラ群とに分け
られ、上流側の搬送ローラ群は表面が硬く直径が均一な
シリカ製の裸ローラ2によって構成され、下流側の搬送
ローラ群は前記裸ローラの表面にシリカスリーブ4を装
着した被覆ローラ3によって構成されている。
成形装置の正面図、第2図は第1図の要部拡大図であ
り、加熱炉1内には多数の搬送ローラが水平方向(第1
図中左右方向)に離間し且つ各々の軸が平行となるよう
に配設されている。そして、加熱炉1内の搬送ローラは
上流側の搬送ローラ群と下流側の搬送ローラ群とに分け
られ、上流側の搬送ローラ群は表面が硬く直径が均一な
シリカ製の裸ローラ2によって構成され、下流側の搬送
ローラ群は前記裸ローラの表面にシリカスリーブ4を装
着した被覆ローラ3によって構成されている。
ここで裸ローラ2及び被覆ローラ3の径Rは第2図のA
−A線断面図及びB−B線断面図である第3図(A),(B)
に示すように等しくなるようにするため、被覆ローラ3
には小径部3aを設け、この小径部3aにシリカスリー
ブ4を装着するようにしている。尚、小径部3aの段部
の寸法はシリカスリーブ4の厚みと等しく、シリカスリ
ーブ4を装着するにあたっては、冷間時において被覆ロ
ーラ3の小径部3aよりも大きく加熱することで3〜5
%収縮して小径部3aにフィットするものを選定する。
また裸ローラ2と被覆ローラ3の中心は一定高さとし、
且つ同一の駆動源によって同一の周速度で回転するよう
にしている。
−A線断面図及びB−B線断面図である第3図(A),(B)
に示すように等しくなるようにするため、被覆ローラ3
には小径部3aを設け、この小径部3aにシリカスリー
ブ4を装着するようにしている。尚、小径部3aの段部
の寸法はシリカスリーブ4の厚みと等しく、シリカスリ
ーブ4を装着するにあたっては、冷間時において被覆ロ
ーラ3の小径部3aよりも大きく加熱することで3〜5
%収縮して小径部3aにフィットするものを選定する。
また裸ローラ2と被覆ローラ3の中心は一定高さとし、
且つ同一の駆動源によって同一の周速度で回転するよう
にしている。
ここでローラの寸法等について具体的数値を挙げれば裸
ローラ2及び被覆ローラ3ともに直径は85mmでその間
隔は100mmとし、スリーブ4の厚みは1mm程度とする。
そしてスリーブ4を装着した被覆ローラ3の配置割合は
炉1の後半で炉長に対し1/5〜1/2の範囲に配置する。即
ち板ガラスGの温度が500〜630℃となる範囲には被覆ロ
ーラ3を配置する。
ローラ2及び被覆ローラ3ともに直径は85mmでその間
隔は100mmとし、スリーブ4の厚みは1mm程度とする。
そしてスリーブ4を装着した被覆ローラ3の配置割合は
炉1の後半で炉長に対し1/5〜1/2の範囲に配置する。即
ち板ガラスGの温度が500〜630℃となる範囲には被覆ロ
ーラ3を配置する。
一方、成形装置10は上型11、下型12及びリングモ
ールド13を備え、これら各成形型は独立して昇降動を
なし、更に下型12の位置に設けられるプレスローラ1
4は下型12に形成した凹部内に下降した際に収納され
る構造となっている。
ールド13を備え、これら各成形型は独立して昇降動を
なし、更に下型12の位置に設けられるプレスローラ1
4は下型12に形成した凹部内に下降した際に収納され
る構造となっている。
以上において、加熱炉1の入口5から投入された板ガラ
スGは裸ローラ2によって水平状態で炉内に搬送され
る。そしてこの間に板ガラスGは加熱されるわけである
が、板ガラスGと裸ローラ2との温度差が大であるた
め、板ガラスGが反り返る。しかしながら、裸ローラ2
は軸方向において直径が均一であるため、板ガラスGが
反っても搬送中に蛇行しにくい。
スGは裸ローラ2によって水平状態で炉内に搬送され
る。そしてこの間に板ガラスGは加熱されるわけである
が、板ガラスGと裸ローラ2との温度差が大であるた
め、板ガラスGが反り返る。しかしながら、裸ローラ2
は軸方向において直径が均一であるため、板ガラスGが
反っても搬送中に蛇行しにくい。
このようにして板ガラスGは裸ローラ2によって搬送さ
れる間に500℃程度まで加熱軟化せしめられ、反りがな
くなり平となった状態で被覆ローラ3によって出口6ま
で搬送され、630℃程度、まで加熱された板ガラスGを
成形装置10の搬送ローラ15上に搬出し、この搬送ロ
ーラ15からプレスローラ14上に板ガラスGを移載し
たならば、プレスローラ14の回転を停止せしめ、次い
でプレスローラ14を下降せしめるか、下型12を上昇
して下型12上に板ガラスGを移し、この後上型11と
下型12との間で板ガラスGをプレス成形し、成形後は
リングモールド13上に板ガラスGを載置し、上型11
及び下型12の成形面から冷却エアを板ガラスG表面に
噴出し、板ガラスGを急冷強化する。尚、成形方法は上
記に限らず、また本考案に係る加熱炉は合せガラスを曲
げ成形する場合等にも適用し得る。
れる間に500℃程度まで加熱軟化せしめられ、反りがな
くなり平となった状態で被覆ローラ3によって出口6ま
で搬送され、630℃程度、まで加熱された板ガラスGを
成形装置10の搬送ローラ15上に搬出し、この搬送ロ
ーラ15からプレスローラ14上に板ガラスGを移載し
たならば、プレスローラ14の回転を停止せしめ、次い
でプレスローラ14を下降せしめるか、下型12を上昇
して下型12上に板ガラスGを移し、この後上型11と
下型12との間で板ガラスGをプレス成形し、成形後は
リングモールド13上に板ガラスGを載置し、上型11
及び下型12の成形面から冷却エアを板ガラスG表面に
噴出し、板ガラスGを急冷強化する。尚、成形方法は上
記に限らず、また本考案に係る加熱炉は合せガラスを曲
げ成形する場合等にも適用し得る。
(考案の効果) 以上に説明したように本考案によれば、加熱炉内の上流
部に径が均一な裸ローラを配し、下流部にシリカスリー
ブを装着した被覆ローラを配したため、加熱炉内を板ガ
ラスが通過する際に蛇行しにくく且つ板ガラス表面に傷
がつきにくい。
部に径が均一な裸ローラを配し、下流部にシリカスリー
ブを装着した被覆ローラを配したため、加熱炉内を板ガ
ラスが通過する際に蛇行しにくく且つ板ガラス表面に傷
がつきにくい。
また、裸ローラと被覆ローラとの径を同じにしたので各
ローラの周速が等しくなり、裸ローラから被覆ローラに
板ガラスが乗り移るときにスリップ等を生じることがな
く傷がつかない。
ローラの周速が等しくなり、裸ローラから被覆ローラに
板ガラスが乗り移るときにスリップ等を生じることがな
く傷がつかない。
第1図は本考案に係る水平加熱炉の一部を切欠した正面
図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図(A),(B)はそ
れぞれ第2図のA−A線及びB−B線の拡大断面図であ
る。 尚、図面中1は加熱炉、2は裸ローラ、3は被覆ロー
ラ、3aは小径部、4はシリカスリーブ、Gは板ガラ
ス。
図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図(A),(B)はそ
れぞれ第2図のA−A線及びB−B線の拡大断面図であ
る。 尚、図面中1は加熱炉、2は裸ローラ、3は被覆ロー
ラ、3aは小径部、4はシリカスリーブ、Gは板ガラ
ス。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の搬送ローラを軸が平行となるように
所定間隔離して水平方向に配設し、これら搬送ローラを
回転させることで加熱炉内を板ガラスが水平状態で通過
するようにした加熱炉において、前記搬送ローラのうち
加熱炉内の上流側に配設する搬送ローラは裸ローラと
し、下流側に配設する搬送ローラは耐熱性繊維からなる
スリーブを装着した被覆ローラとし、更にこの被覆ロー
ラの径と裸ローラの径を等しくしたことを特徴とする板
ガラス成形用水平加熱炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4288489U JPH0613227Y2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 板ガラス成形用水平加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4288489U JPH0613227Y2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 板ガラス成形用水平加熱炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02136035U JPH02136035U (ja) | 1990-11-13 |
JPH0613227Y2 true JPH0613227Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=31554816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4288489U Expired - Lifetime JPH0613227Y2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 板ガラス成形用水平加熱炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613227Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003137613A (ja) * | 2001-10-26 | 2003-05-14 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 真空複層ガラス |
-
1989
- 1989-04-12 JP JP4288489U patent/JPH0613227Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02136035U (ja) | 1990-11-13 |
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