JPH06132036A - 燃料電池用熱交換器 - Google Patents

燃料電池用熱交換器

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JPH06132036A
JPH06132036A JP4280361A JP28036192A JPH06132036A JP H06132036 A JPH06132036 A JP H06132036A JP 4280361 A JP4280361 A JP 4280361A JP 28036192 A JP28036192 A JP 28036192A JP H06132036 A JPH06132036 A JP H06132036A
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JP
Japan
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exhaust gas
fuel cell
passage groove
phosphoric acid
air
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JP4280361A
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English (en)
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Fuminari Takayanagi
文成 高柳
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04067Heat exchange or temperature measuring elements, thermal insulation, e.g. heat pipes, heat pumps, fins
    • H01M8/04074Heat exchange unit structures specially adapted for fuel cell
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0037Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the conduits for the other heat-exchange medium also being formed by paired plates touching each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F19/00Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リン酸形燃料電池から排出される排空気と空気
極に供給する空気との熱交換を伝熱スタックを構成する
カーボン板に設けたそれぞれの通路溝に通流させてカー
ボンを介して行なわせる熱交換器において、熱交換によ
る排空気の冷却により通路溝からなる流路の壁面に凝縮
して付着するリン酸を容易に通路溝内から除去して回収
できるようにする。 【構成】伝熱スタックを構成する排空気側のカーボン板
23に設けられた排空気が通流する通路溝41の底面を
入口開口42から出口開口43に向って下り勾配の傾斜
を持たせ、凝縮して付着したリン酸が容易に通路溝41
の底面をたれ流れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン酸形燃料電池発電
システムに使用され、燃料電池から排出される排ガスと
ガス、特に空気極から排出される排空気とこの空気極に
供給する空気とが熱交換する燃料電池用熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リン酸形燃料電池発電システムは燃料改
質装置とリン酸電解質を有する燃料電池とを備え、原燃
料を燃料改質装置で水素に富むガスに改質し、この改質
した改質ガスと空気とを燃料電池に供給して電池反応を
起させて発電する。この際、発電時の燃料電池の運転温
度は約200℃であるので、燃料電池の燃料電池スタッ
クに供給する改質ガス及び空気は予め昇温されている必
要がある。
【0003】ところで、燃料改質装置で改質する原燃料
に都市ガスを使用する場合、改質反応に要する温度が高
いため、燃料電池スタックに供給される改質ガスは充分
な高温となっているので、特に予め昇温して燃料電池ス
タックに供給する必要はない。しかしながら、燃料電池
スタックに供給される空気はその温度がほぼ外気温度に
等しいため、予め昇温する必要があり、この昇温にはリ
ン酸形燃料電池スタックから排出される排空気との熱交
換により行なわれる。
【0004】図8は上記のような燃料電池スタックに空
気を予め昇温して供給する系統を備えるリン酸形燃料電
池発電システムの燃料電池回りの系統図であり、図に基
づいて発電システムについて説明する。図8において、
リン酸形の燃料電池1の燃料極2には炭化水素系の原燃
料を水素に富むガスに改質し、一酸化炭素濃度を低減し
た改質ガスがCO変成器から改質ガス供給系3を経て供
給される。
【0005】一方空気は空気供給系4を経てブロワ5に
より燃料電池1の空気極6に燃料電池用熱交換器として
の空気予熱器7により昇温されて供給される。燃料電池
1は上記の供給される改質ガス中の水素と空気中の酸素
とにより電池反応を起こして発電する。なお、この際電
池反応に伴って水も生成される。ここで発電時生じる熱
は冷却水供給系8から燃料電池に設けられた冷却通路9
を通流し、冷却水排出系10を経て排出される冷却水に
より除熱され、燃料電池の運転温度の約200℃に保持
される。
【0006】電池反応をして燃料極2から排出される未
反応水素を含むオフガスはオフガス排出系11を経て改
質器に燃焼用燃料として供給される。一方空気極6から
排出される未反応酸素を含む空気と生成水を含む排空気
は、排空気排出系12を経て空気予熱器7にて燃料電池
1に供給する空気を加熱し、自からは冷却されて回収水
タンク13に導かれ、発電時生じた水と空気とに分離さ
れる。そして回収水タンク13内の水はポンプ14によ
り回収水排出系15により外部に排出される。なお、こ
の排出される回収水の一部は循環系17に設けられた回
収水冷却器16にて冷却され、この冷却された回収水が
循環系17を経て回収水タンク13の気相部に送入さ
れ、回収水タンク13に流入した排空気中の水蒸気を冷
却,凝縮して水にする。
【0007】なお、回収水タンク13にて分離された空
気は排気系18から外部に排出される。ところで、燃料
電池1から排出される排空気には燃料電池スタックから
飛散したリン酸が混入しているので、リン酸を排空気か
ら回収しない場合、電池本体よりも下流の空気系配管あ
るいは回収水のポンプ14や回収水冷却器16等のリン
酸による腐食を招くことになり、このためリン酸の回収
を行なっている。
【0008】リン酸を回収する手段として、従来主とし
てリン酸を金属と反応させて金属化合物を生成させるリ
ン酸回収器を設けて排空気中に混入するリン酸を回収し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】燃料電池から排出され
る排空気中に混入するリン酸を回収する前記のリン酸回
収器は、リン酸捕集効率を上げるためにリン酸との被反
応充填材であるエレメントの体積を大きくする必要があ
り、リン酸回収器が大型になるという欠点がある。
【0010】また、リン酸と反応した金属化合物は粉化
してエレメント下流が詰まり、圧力損失が大きくなると
いう欠点がある。上記のリン酸回収器の欠点を解決する
ものとして本出願人はカーボン板がリン酸を吸着する
が、腐食されないことに着目して先願の特願平4−24
8427号にて燃料電池からの排ガスとこの排ガスと熱
交換するガスとの通路溝をそれぞれ設けたカーボン板を
積み重ねて伝熱スッタクを形成し、伝熱スタックにて熱
交換時排ガスに混入するリン酸をカーボン板に吸着して
回収してリン酸回収器の別置を必要としない熱交換器を
提案している。
【0011】以下上記の熱交換器について図9に示す空
気予熱器として使用する燃料電池用熱交換器の部分破砕
斜視図に基づいて簡単に説明する。図9において伝熱ス
タック21はリン酸形燃料電池の空気極から排出される
排空気が通流する通路溝22が設けられたカーボン板2
3と、空気極に供給する空気が通流し、前記通路溝22
の方向と直角な方向に通路溝24が設けられたカーボン
板25とが交互に積み重ねられて構成される。
【0012】伝熱スタック21はその上下面に端板26
を介して締付板27,28が載せられ、締付板27,2
8の四隅部を貫通する締付棒29により皿ばね30を介
してナット31により締付けられる。伝熱スッタク21
の対向する側面にはカーボン板23の通路溝22の対向
する側面の開口を覆ってそれぞれ図示しない入口管を備
えた排空気入口マニホールド33と排空気出口マニホー
ルド34、並びに前記対向する側面の方向に直角方向の
対向する側面にはカーボン板25の通路溝24の対向す
る側面の開口を覆ってそれぞれ出口管38,39を備え
た空気入口マニホールド35と空気出口マニホールド3
6とが設けられている。なお、排空気の入口,出口マニ
ホールド33,34及び空気入口,出口マニホールド3
5,36は各マニホールドの側壁に取付けられたマニホ
ールド止め37により伝熱スッタク21の側面に取付け
られている。
【0013】このような構成により図示しない入口管か
ら流入したリン酸形燃料電池からの排空気は排空気入口
マニホールド33に流入して伝熱スタック21の側面か
ら各カーボン板23の通路溝22を通流した後、排空気
出口マニホールド34に集められて出口管38から外部
に排出される。一方空気は図示しない入口管から空気入
口マニホールド35に流入し、伝熱スタック21の側面
から各カーボン板25の通路溝24を通流した後、空気
出口マニホールド36に集められて出口管39から外部
に排出される。ここで排空気と空気とは伝熱スタック2
1の通路溝22,24を通流している間でカーボン板2
3,25を介して熱交換して空気を昇温し、一方排空気
は冷却される。
【0014】ところでリン酸は飽和温度が高いため、上
記のように熱交換により冷却された排空気に混入するリ
ン酸は凝縮して伝熱スタック21のカーボン板に付着
し、吸着されて回収される。なお、燃料電池に供給する
改質ガスが低温であり、この改質ガスを燃料電池の燃料
極から排出されるオフガスにより加熱するときには、上
記の空気予熱器と同じ構造の熱交換器が使用され、オフ
ガスに混入するリン酸を熱交換器にて吸着して回収す
る。
【0015】ところで、上記の熱交換器においては排ガ
スに混入するリン酸は凝縮して伝熱スタックのカーボン
板に付着して吸着されるが、本出願人は付着したリン酸
を除去して外部に導く手段について検討を加えた。本発
明の目的は、カーボン板からなる伝熱スタックにてリン
酸形燃料電池から排出される排ガスとガスとが熱交換す
る際、前記カーボン板に付着する排ガス中のリン酸をカ
ーボン板から容易に除去して外部に導くことのできる燃
料電池用熱交換器を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によればリン酸電解質を有する燃料電池から
排出される排ガスが通流する第1の通路溝と、この排ガ
スと熱交換するガスが通流する第2の通路溝とをそれぞ
れ板面に設けたカーボン板又は表裏の板面に設けたカー
ボン板を積み重ねてなる伝熱スタックと、この伝熱スタ
ックの側面に設けられ、第1の通路溝に排ガスを給排す
る排ガス入口マニホールド及び排ガス出口マニホールド
並びに第2の通路溝にガスを給排するガス入口マニホー
ルド及びガス出口マニホールドとを備える燃料電池用熱
交換器において、第1の通路溝の底面は排ガスの流れ方
向に下る勾配で傾斜を持たせ、かつ排ガス出口マニホー
ルドのマニホールド壁の最下位にドレン口を設けるもの
とする。
【0017】また上記の熱交換器において、第1の通路
溝の排ガスの流路面積を通路溝の途中から下流に向って
大きくするものとする。なお、排ガスが通流する第1の
通路溝と、排ガスと熱交換するガスが通流する第2の通
路溝とをそれぞれ板面に設けたカーボン板又は表裏の板
面に設けたカーボン板を積み重ねてなる伝熱スタックを
有する前記の熱交換器を、横倒しにして排ガス出口マニ
ホールドを最下位の位置に配設し、このマニホールドの
側壁に排ガスの排出口を、底板の最下位にドレン口を設
けるものとする。
【0018】
【作用】リン酸形燃料電池の発電時燃料極や空気極から
排出される排ガス、特に空気極からの排空気には燃料極
からのオフガスより多量のリン酸が混入している。この
ような排ガスと熱交換してガスを加熱する本出願人の先
願による熱交換器は、リン酸を吸着するが、腐食されな
いカーボン板を積み重ねてなる伝熱スタックを伝熱部と
している。
【0019】上記の伝熱スタックは排ガスが通流する第
1の通路溝と、排ガスと熱交換するガスが通流する第2
の通路溝とをそれぞれ板面に設けたカーボン板又は表裏
の板面に設けたカーボン板を積層して構成される。この
ような伝熱スタックの第1の通路溝に通流する排ガス入
口マニホールドから流入した排ガスと、第2の通路溝に
通流するガス入口マニホールドから流入したガスとは伝
熱スタックのカーボン板を介して熱交換する。そして熱
交換した排ガスとガスとはそれぞれ第1,第2の通路溝
から排出され、排ガス出口マニホールド,ガス出口マニ
ホールドに集められて外部に排出される。
【0020】ところで排ガスとガスとの熱交換によりガ
スは加熱されるが、排ガスは冷却されるので、排ガスに
混入するリン酸は前述のように凝縮してカーボン板の第
1の通路溝からなる流路の壁面に付着して吸着される。
なお、この際カーボン板は腐食しない。ここで、第1の
通路溝からなる流路の壁面に付着したリン酸液滴は、第
1の通路溝の底面を排ガスの流れ方向に下る勾配で傾斜
させているので、この底面をたれ流れて第1の通路溝か
ら排出される。そしてこの排出されたリン酸は排ガス出
口マニホールドに流れ込み、このマニホールド壁の最下
位に設けられたドレン口から外部に取出されて回収され
る。
【0021】また、排ガスが流れる第1の通路溝の流路
面積を途中から下流に向って大きくすることにより、排
ガスの流速は低下するため、第1の通路溝からなる流路
の壁面に付着したリン酸を流速により移動させて第1の
通路溝から排出させる作用は若干落ちる可能性はある
が、流速の低下により重力による落下の効果が増大する
ので、排ガス中の凝縮したリン酸は第1の通路溝の壁面
への沈降が促進され、その結果リン酸の捕集効果が増大
する。
【0022】また、底面が水平な第1,第2の通路溝を
設けたカーボン板からなる伝熱スタックを有する熱交換
器を横倒しにして第1の通路溝を垂直にさせることによ
り、排ガスに混入し、熱交換により凝縮して第1の通路
溝からなる流路の壁面に付着したリン酸は排ガスの流速
と重力の作用により排ガス出口マニホールドにたれ落ち
る。
【0023】この際、排ガス出口マニホールドの側壁に
排ガスの排出口を、底板の最下位にドレン口を設けてい
るので、第1の通路溝からの排ガスは排ガス出口マニホ
ールド内で直角に曲って排出口から排出されるが、第1
の通路溝からなる流路の壁面に凝縮して付着せずに流れ
出たリン酸ミストは排ガスの流れに追従できずに排ガス
出口マニホールド内に捕集され、ドレン口から取出され
る。
【0024】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の請求項1の実施例による燃料
電池からの排空気が通流する通路溝を設けたカーボン板
の斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のカ
ーボン板からなる伝熱スタックを備える燃料電池用熱交
換器の部分破砕斜視図である。なお、図1ないし図3に
おいて図9のものと同一部品には同じ符号を付し、その
説明を省略する。図1ないし図3において従来例と異な
るのは下記の通りである。
【0025】図3においてリン酸形燃料電池の空気極か
ら排出される排空気が通流し、伝熱スタック21を形成
するカーボン板23は図1に示す構造を有し、通路溝4
1が設けられている。通路溝41はその底面44が図2
に示すように通路溝41の入口開口42から出口開口4
3に向って下り勾配の傾斜を持たせている。なお、排空
気と熱交換する空気が通流するカーボン板25の通路溝
24の深さは一定でよい。
【0026】また、図3において排空気出口マニホール
ド34の底板にはドレン管45が設けられている。この
ような構成により、燃料電池からの排空気は図示しない
入口管から排空気入口マニホールド33から伝熱スタッ
ク21に流入し、通路溝41に通流した後、排空気出口
マニホールド34に集められて出口管38から外部に排
出される。一方、空気は図示しない入口管から空気入口
マニホールド35に流入し、伝熱スタック21の通路溝
24を通流した後、空気出口マニホールド36に集めら
れて出口管39から外部に排出される。この際、通路溝
41を通流する排空気と、通路溝24を通流する空気と
は伝熱スタック21のカーボン板を介して熱交換し、排
空気は空気を加熱し、自からは冷却される。この冷却に
より排空気に混入するリン酸は飽和温度以下になって凝
縮して通路溝41からなる流路のカーボン板の壁面に吸
着するが、凝縮して吸着したリン酸は通路溝41の傾斜
した底面44に沿ってたれていき、通路溝41から排出
される。この排出されたリン酸は排空気出口マニホール
ド34に流れ落ちてドレン管45から回収される。
【0027】なお、本実施例では排空気が通流する通路
溝の底面を傾斜させたが、この底面が水平な通路溝を設
けたカーボン板を有する伝熱スタックを備える熱交換器
そのものを排空気の流れ方向に下る勾配で傾斜させても
前述と同じ効果が得られる。図4は本発明の請求項2の
実施例による排空気が通流する通路溝を有するカーボン
板の斜視図である。図4において、燃料電池から排出さ
れる排空気が通流するカーボン板47の通路溝41を入
口開口から出口開口に向う途中から隣接する通路溝41
を区切る隔壁48の一部を取除いて隣接する通路溝41
を合流させた通路溝49を設け、排空気の流路面積を大
きくしている。
【0028】なお、通路溝41,49の底面は前述のよ
うに排空気の流れ方向に向って下り勾配の傾斜を持たせ
ている。このようなカーボン板47を伝熱スタック21
(図3参照)にカーボン板23の代りに組み込むことに
より、カーボン板47の通路溝41を流れる排空気は通
路溝49に流入したとき、流路面積は大きくなるので、
排空気の流速は急激に低下し、このため排空気と空気と
の熱交換により凝縮した排空気中のリン酸は重力により
通路溝49の壁面に沈降し、リン酸の捕集効果が増大す
る。
【0029】図5は通路溝41の流路面積を入口開口か
ら出口開口に向う途中から図4に示すものよりさらに大
きくするため、カーボン板50に設けられたすべての通
路溝41を途中で合流した通路溝51を設け、さらに通
路溝51の底面は排空気の流れ方向に下る傾斜を持た
せ、かつV形にしている。このような構成により排空気
と空気との熱交換により凝縮した排空気中のリン酸は、
排空気の流速が通路溝51にて図4に示すものよりさら
に流速が低下するので、凝縮したリン酸はさらに多量に
通路溝51の壁面に沈降する。なお凝縮したリン酸はV
形にした通路溝51の底面によりその中央部に集めやす
くなる。
【0030】図7は本発明の請求項3の実施例による燃
料電池用熱交換器の配設図である。図7において、底面
が水平な第1,第2の通路溝22,24を有するカーボ
ン板23,25からなる伝熱スタック21を有する熱交
換器を横倒して、排空気出口マニホールド34aを最下
位に来るように配設する。なお排空気出口マニホールド
34aはリン酸が集まりやすいように底板をV形にし、
その最下位にドレン管45を設け、さらにその側壁に排
空気の出口管38を設けている。なお、40は排空気の
入口管である。
【0031】また、伝熱スタック21を締付ける両側の
締付板27,28に設けた足46により熱交換器を支持
している。なお前記の他は図9と同じである。このよう
な構成により、排空気と空気との熱交換により、空気を
加熱することにより冷却した排空気に混入するリン酸は
通路溝22からなる流路の壁面に凝縮して付着するが、
排空気の流れ及び重力の作用により排空気出口マニホー
ルド34aにたれ落ちる。したがってドレン管45によ
りリン酸を外部に回収できる。
【0032】ここで、通路溝22から排出された排空気
は排空気出口マニホールド34a内にて下方に流れた後
直角に曲って出口管38から排出するため、通路溝22
内にて凝縮して流れ出たリン酸ミストは排空気の流れに
追従できずに排空気出口マニホールド34a内に捕集さ
れ、ドレン管45により外部に取出されるので、リン酸
の捕集効果が増大する。
【0033】なお、カーボン板23,47,50の通路
溝は断面が四角形であるが、この四角形に限定せずに図
6に示すように半円形の通路溝52にしてもよい。な
お、上記実施例では、排空気の通流する通路溝と、排空
気と熱交換する空気が通流する通路溝とを別々のカーボ
ン板の板面に設けているが、カーボン板の表裏の板面に
設け、このカーボン板を積み重ねた伝熱スタックを有す
る熱交換器においても前述と同じ構造を持たせることに
より同じ効果が得られる。
【0034】また、燃料電池の燃料極から排出されるオ
フガスと燃料極に供給する改質ガスとを熱交換させて改
質ガスを加熱する場合には、前述と同じ構造の熱交換器
を使用することにより、前述と同じ効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば前述の構成によりリン酸形燃料電池から排出さ
れる排ガス、特に排空気と空気との熱交換により凝縮し
て通路溝からなる流路の壁面に付着したリン酸は下り勾
配の通路溝の底面をたれていき、排ガス出口マニホール
ド内に流れこんでドレン口から外部に取出され、熱交換
器内に蓄積されることなく除去,回収するので、燃料電
池発電システムの運転を停止する必要がなくなり、この
結果長時間連続運転が可能となる。また、通路溝の流路
面積を途中から大きくしたので、排空気と空気との熱交
換により凝縮した排空気中のリン酸ミストが通路溝の壁
面に沈降し、その結果ミスト状態で熱交換器外に流れ去
るリン酸の割合が減少するので、リン酸捕集量が増大す
る。
【0036】また、横倒しにした熱交換器において、通
路溝からなる流路の壁面に凝縮して付着したリン酸は排
ガス出口マニホールド内にたれ落ちるとともに、凝縮し
たリン酸ミストも排ガス出口マニホールド内に捕集され
るので、リン酸ミストをも容易に捕集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の実施例による伝熱スタック
を構成する燃料電池からの排空気が通流する通路溝が設
けられたカーボン板の斜視図
【図2】図1のカーボン板のA−A断面図
【図3】図1のカーボン板を有する伝熱スタックを備え
る燃料電池用熱交換器の部分破砕斜視図
【図4】本発明の請求項2の実施例による伝熱スタック
を構成する燃料電池からの排空気が通流する通路溝が設
けられたカーボン板の斜視図
【図5】図4のカーボン板と異なる通路溝を設けたカー
ボン板の斜視図
【図6】図1のカーボン板に設けられた通路溝と異なる
形状の通路溝を備えるカーボン板の部分側面図
【図7】本発明の請求項3の実施例による燃料電池用熱
交換器の部分破砕斜視図
【図8】リン酸形燃料電池発電システムの燃料電池回り
の系統図
【図9】カーボン板からなる伝熱スタックを備える燃料
電池用熱交換器の部分破砕斜視図
【符号の説明】
21 伝熱スタック 22 通路溝 23 カーボン板 24 通路溝 25 カーボン板 33 排空気入口マニホールド 34 排空気出口マニホールド 34a 排空気出口マニホールド 35 空気入口マニホールド 36 空気出口マニホールド 41 通路溝 47 カーボン板 49 通路溝 50 カーボン板 51 通路溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸電解質を有する燃料電池から排出さ
    れる排ガスが通流する第1の通路溝と、この排ガスと熱
    交換するガスが通流する第2の通路溝とをそれぞれ板面
    に設けたカーボン板又は表裏の板面に設けたカーボン板
    を積み重ねてなる伝熱スタックと、この伝熱スタックの
    側面に設けられ、第1の通路溝に排ガスを給排する排ガ
    ス入口マニホールド及び排ガス出口マニホールド並びに
    第2の通路溝にガスを給排するガス入口マニホールド及
    びガス出口マニホールドとを備える燃料電池用熱交換器
    において、第1の通路溝の底面は排ガスの流れ方向に下
    る勾配で傾斜を持たせ、かつ排ガス出口マニホールドの
    マニホールド壁の最下位にドレン口を設けたことを特徴
    とする燃料電池用熱交換器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、第1の通路
    溝の排ガスの流路面積を通路溝の途中から下流に向って
    大きくしたことを特徴とする燃料電池用熱交換器。
  3. 【請求項3】リン酸電解質を有する燃料電池から排出さ
    れる排ガスが通流する第1の通路溝と、この排ガスと熱
    交換するガスが通流する第2の通路溝とをそれぞれ板面
    に設けたカーボン板又は表裏の板面に設けたカーボン板
    を積み重ねてなる伝熱スタックと、この伝熱スタックの
    側面に設けられ、第1の通路溝に排ガスを給排する排ガ
    ス入口マニホールド及び排ガス出口マニホールド並びに
    第2の通路溝にガスを給排するガス入口マニホールド及
    びガス出口マニホールドとを備える燃料電池用熱交換器
    において、この熱交換器を横倒しにして排ガス出口マニ
    ホールドを最下位の位置に配設し、このマニホールドの
    側壁に排ガスの排出口を、底板の最下位にドレン口を設
    けたことを特徴とする燃料電池用熱交換器。
JP4280361A 1992-10-20 1992-10-20 燃料電池用熱交換器 Pending JPH06132036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004638A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Honda Motor Co Ltd 燃料電池自動車

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JP2010004638A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Honda Motor Co Ltd 燃料電池自動車

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