JPH06131904A - 省エネルギー型室内照明方法 - Google Patents

省エネルギー型室内照明方法

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JPH06131904A
JPH06131904A JP30456392A JP30456392A JPH06131904A JP H06131904 A JPH06131904 A JP H06131904A JP 30456392 A JP30456392 A JP 30456392A JP 30456392 A JP30456392 A JP 30456392A JP H06131904 A JPH06131904 A JP H06131904A
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light
daylight
slab
energy
top light
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JP30456392A
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Hideo Tanaka
英夫 田中
Takafumi Chiba
隆文 千葉
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直射光による冷房負荷の増大を防止し、トッ
プライトから離れたエリアでも採光による照明効果が得
られるようにし、照明エネルギーを低減する。 【構成】 トップライト1からの昼光を一旦、反射パネ
ル5で受け、反射パネル5により反射した昼光をスラブ
下面に照射し、スラブに照射されて反射拡散した昼光
を、スラブの下方に設けられた光透過膜9を通過させて
室内のアンビエント照明とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然光を利用した省エ
ネルギー型室内照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等では、エネルギー資源
の節約、ハイアメニティ化等から、電気エネルギーの約
1/3を占める照明電気エネルギーを削減し、かつ、良
好な作業空間を作りだすことが課題となっている。この
ようなニーズに対するものとして、従来では、自然光を
室内に取り入れるトップライト(所謂、天窓)があっ
た。トップライトによれば、取り入れられた自然光を室
内照明に寄与させることができ、その分、照明器具の点
灯が不要となり、点灯不要分の照明電気エネルギーを削
減することができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トップライトは、自然光をダイレクトに室内に取り入れ
るため、トップライト直下での昼光利用には極めて有効
なものとなったが、トップライトから離れたエリアでは
採光による照明効果を十分に得ることができなかった。
また、太陽の直射光をダイレクトに室内へ取り入れる
と、輻射により冷房負荷が増大し、特に夏期では空調運
転の負担が増大した。更に、トップライトからの直射光
は冬期には暖房負荷を軽減して有利に働くが、トップラ
イトが存在すること事態は冬期の夜には放熱を促進し、
蓄熱損失、即ち、夜間及び翌日の立ち上り暖房負荷を増
大させてしまう欠点となった。本発明は上記状況に鑑み
てなされたもので、トップライトから離れたエリアでも
採光による照明効果が得られるとともに、直射光による
冷房負荷の増大が軽減でき、しかも、冬期における放熱
が防止できる省エネルギー型室内照明方法を提供し、も
って、照明エネルギーの低減を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る省エネルギー型室内照明方法の構成は、
トップライトからの昼光を室内上部に設けた反射パネル
で受け、この反射パネルにより反射した昼光を室内上部
のスラブ下面に照射し、このスラブに照射されて反射拡
散した昼光をスラブの下方に設けられた光透過膜を通過
させて室内のアンビエント照明とすることを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】トップライトからの昼光が反射パネルによりス
ラブ下面に照射され、照射された昼光がスラブ下面から
反射拡散され、反射拡散された昼光が光透過膜を通過す
ることで、光透過膜全体が光源となり、室内天井全体に
アンビエント照明効果が生じる。また、昼光が一旦反射
パネルに受けられた後、スラブ下面に照射され、更に光
透過膜を通過することで、輻射熱が減少し、室内冷房負
荷の増大がなくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る省エネルギー型室内照明
方法の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は省エネルギー型室内照明を表す説明図である。建
物の屋根部には自然光を取り入れるトップライト1が設
けられ、トップライト1のガラス材質は可視光線だけを
通し熱を遮断する所謂ローEガラスからなっている。ま
た、トップライト1はモータ駆動等により開閉自在とな
り、天井裏換気が行えるようになっている。トップライ
ト1のスラブ側開口部近傍にはロールブラインド3が設
けられ、ロールブラインド3はモータ駆動により引き出
されることでトップライト1の開口部を覆うようになっ
ている。つまり、冬期夜間等のトップライト1からの放
熱が防止できるようになっているのである。
【0007】トップライト1の直下には反射パネル5が
設けられ、反射パネル5はトップライト1からの昼光
(太陽光)をトップライト1から離れたエリアの天井裏
に導けるようになっている。反射パネル5により導かれ
た昼光は室内上部のスラブ下面に照射され、照射された
昼光は反射拡散されて室内のアンビエント照明として利
用されるようになっている。反射パネル5は昼光をトッ
プライト1から離れたエリア(室内のより奥)に導ける
もので、例えば、遠近の均一な照射が可能となるように
種々の取付け角度で設けられた複数枚の平面固定ミラー
或いは二次曲面固定ミラー、又は太陽光追尾型の可動ミ
ラー等が考えられる。また、建物躯体には、梁型がスラ
ブ下に突き出ることのないアンボンドスラブ7が採用さ
れている。室内の上部には光透過膜である可動式の天井
膜9が設けられ、天井膜9は光透過率の高い材質からな
っている。天井膜9は、スラブからの反射光照度が強い
ときにはられ、反射光を適宜に透過させることで快適な
アンビエント照度が得られるものとなっている。
【0008】スラブ下面には補助照明器具11が適所に
取り付けられ、補助照明器具11は昼光利用照度が低い
エリアや、夜間での照明として使用される。また、躯体
外壁にはモーターダンパー13が設けられ、モーターダ
ンパー13は天井内への外気の取り入れを行えるように
なっている。一方、上述したトップライト1、ロールブ
ラインド3、天井膜9、補助照明器具11、モーターダ
ンパー13にはコントローラ15が接続され、コントロ
ーラ15は接続された外部、天井裏、室内のサーモスタ
ット17、ヒューミディスタット19、室外の日射計2
1、室内の照度計23の検出値によりこれらトップライ
ト1等を一定条件の下に自動制御するようになってい
る。
【0009】図2、図3に基づき、コントローラ15の
制御動作を説明する。図2は昼間制御のフローチャー
ト、図3は夜間制御のフローチャートである。先ず、コ
ントローラ15は、天井膜9がはられた状態で、机上照
度が満足できるか否かを判断する(s31)。照度計2
3により検出された照度が基準値を満足していれば、補
助照明器具11を消灯し(s33)、処理をs35へと
進める。処理s35では、天井裏温度と外気温度とを比
較して天井換気が必要か否かが判断され、必要であれば
トップライト1を開くとともにモーターダンパー13を
開き(s37)、天井換気が必要でなければトップライ
ト1を閉めるとともにモーターダンパー13を閉める
(s39)。
【0010】一方、処理s31で机上照度が基準値を満
足していなければ、天井膜9が閉められたままで補助照
明器具11が点灯され、机上照度が基準値を満足してい
るか否かが判断される(s41)。基準値を満足してい
れば、処理はs43へと進み、処理s43では天井自然
換気も取り入れて空調負荷が照明エネルギーよりも少な
いか否かが判断される。ここで、空調負荷が照明エネル
ギーよりも少ないときは、天井膜9をはったままで、必
要部分で補助照明器具11が点灯され(s45)、少な
くないときは、天井膜9が開かれる(s47)。また、
処理s41で机上照度が基準値を満足していな場合にお
いても、直接天井膜9が開かれる(s47)。
【0011】天井膜9が開かれた後、コントローラ15
は、補助照明器具11の点灯なしで照度が満足されるか
否かを判断し(s49)、照度が満足されていれば補助
照明器具11を消灯し(s51)、照度が満足されてい
なければ補助照明器具11を各エリアごとに必要量点灯
し(s53)、昼間の制御が行われる。一方、夜間にお
いては、コントローラ15によりトップライト1からの
夜間放熱が有利か否かが判断され(s55)、有利であ
ればロールブラインド3を開き(s57)、有利でなけ
ればロールブラインド3を閉め(s59)、放熱による
蓄熱損失が防止されるようになっているのである。
【0012】上述した実施例に係る省エネルギー型室内
照明では、反射パネル5を用いることで、離れたエリア
での昼光利用が可能となるとともに、直射光による冷房
負荷の増大が防止でき、更に、コントローラ15で省エ
ネルギー型室内照明を制御することで、太陽光を導入し
た際の空調エネルギー損失と太陽光をカットした際の人
工照明エネルギーとの比較がなされ、これに基づきトッ
プライト1、ロールブラインド3、天井膜9を自動開閉
することで、季節等で異なる環境においても空調・照明
エネルギーをそれぞれ最小なものにすることができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る省エネルギー型室内照明方法によれば、トップライト
から離れたエリアでも採光による照明効果が得られると
ともに、直射光による冷房負荷の増大が軽減できる。こ
の結果、従来のトップライトにおける欠点であった照度
の不均一、空調負荷の増大を防止して、照明エネルギー
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】省エネルギー型室内照明を表す説明図である。
【図2】昼間制御のフローチャートである。
【図3】夜間制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 トップライト 5 反射パネル 9 光透過膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トップライトからの昼光を室内上部に設
    けた反射パネルで受け、前記反射パネルにより反射した
    昼光を室内上部のスラブ下面に照射し、このスラブに照
    射されて反射拡散した昼光を前記スラブの下方に設けら
    れた光透過膜を通過させて室内のアンビエント照明とす
    ることを特徴とする省エネルギー型室内照明方法。
JP4304563A 1992-10-16 1992-10-16 室内環境調整機能を有する建築物 Expired - Lifetime JP2641677B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5784607U (ja) * 1980-11-14 1982-05-25
JPS58158801A (ja) * 1982-03-16 1983-09-21 株式会社大林組 採光構造
JPS604123U (ja) * 1983-06-22 1985-01-12 日昌硝子工業株式会社 採光装置
JPH0447056U (ja) * 1990-08-28 1992-04-21

Patent Citations (4)

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JPH0447056U (ja) * 1990-08-28 1992-04-21

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