JPH0613059A - バッテリー保護用の遮熱装置 - Google Patents
バッテリー保護用の遮熱装置Info
- Publication number
- JPH0613059A JPH0613059A JP4196065A JP19606592A JPH0613059A JP H0613059 A JPH0613059 A JP H0613059A JP 4196065 A JP4196065 A JP 4196065A JP 19606592 A JP19606592 A JP 19606592A JP H0613059 A JPH0613059 A JP H0613059A
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- JP
- Japan
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- battery
- heat
- metal film
- heat insulating
- engine
- Prior art date
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バッテリーへの外気温度を反射、断熱により
遮断するとともに放熱するようにして、バッテリーを保
護するバッテリー保護用の遮熱装置を提供することを目
的としている。 【構成】 バッテリーケースの外面に配設するための樹
脂と金属膜が積層されてなるバッテリー保護用の遮熱装
置において、少なくとも1つの金属膜を外面に積層し、
該金属膜に断熱樹脂層を積層して形成した本体部と、金
属膜に取り付けて導出した放熱部材とを備えたことを特
徴とする。
遮断するとともに放熱するようにして、バッテリーを保
護するバッテリー保護用の遮熱装置を提供することを目
的としている。 【構成】 バッテリーケースの外面に配設するための樹
脂と金属膜が積層されてなるバッテリー保護用の遮熱装
置において、少なくとも1つの金属膜を外面に積層し、
該金属膜に断熱樹脂層を積層して形成した本体部と、金
属膜に取り付けて導出した放熱部材とを備えたことを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のバッテリーを
エンジンルーム内の環境温度から保護する遮熱装置に関
し、特に、反射、遮熱、伝導伝熱冷却を利用し、バッテ
リーの過熱を防ぐバッテリー保護用の遮熱装置に関す
る。
エンジンルーム内の環境温度から保護する遮熱装置に関
し、特に、反射、遮熱、伝導伝熱冷却を利用し、バッテ
リーの過熱を防ぐバッテリー保護用の遮熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用のエンジンの高出力化、
ターボ化、小型・軽量化に伴い、エンジンのピストン外
壁温度が従来の250℃から300℃と高くなってい
る。しかも、エンジンルーム内の高密装、小スペース化
に伴い、エンジンルーム内の空間が狭くなり、エンジン
ルーム内の環境温度も飛躍的に高温化の傾向がある。こ
のような条件下でバッテリーも高温の環境下に置かれ、
バッテリー液の蒸発、寿命低下等の不具合の原因となっ
ている。従来、バッテリーを自動車エンジンルーム内に
そのまま積載していたが、上記不具合を防ぐように、バ
ッテリーを樹脂、断熱フォーム等の断熱部材や積層構造
の部材で覆うか、若しくはこれらの部材からなるケース
に収容して遮熱(特開昭63−82454号、実開平3
−92377号等公報参照)するか、又はバッテリーを
エンジンルームの外に設置する等により遮熱する方法が
行われている。
ターボ化、小型・軽量化に伴い、エンジンのピストン外
壁温度が従来の250℃から300℃と高くなってい
る。しかも、エンジンルーム内の高密装、小スペース化
に伴い、エンジンルーム内の空間が狭くなり、エンジン
ルーム内の環境温度も飛躍的に高温化の傾向がある。こ
のような条件下でバッテリーも高温の環境下に置かれ、
バッテリー液の蒸発、寿命低下等の不具合の原因となっ
ている。従来、バッテリーを自動車エンジンルーム内に
そのまま積載していたが、上記不具合を防ぐように、バ
ッテリーを樹脂、断熱フォーム等の断熱部材や積層構造
の部材で覆うか、若しくはこれらの部材からなるケース
に収容して遮熱(特開昭63−82454号、実開平3
−92377号等公報参照)するか、又はバッテリーを
エンジンルームの外に設置する等により遮熱する方法が
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテ
リーを80℃の自動車エンジンルーム内にそのまま積載
すると、バッテリー液が3〜4時間で70℃に上昇する
が、断熱フォーム等を用いた上記従来のバッテリーの遮
熱装置では、バッテリー液温を50〜60℃に上昇する
時間を3〜4時間に遅らせることができる。しかし、従
来の遮熱装置ではバッテリー液温の上昇する時間を遅ら
せることはできるが、エンジンルームの環境温度から放
熱冷却することが出来なかった。
リーを80℃の自動車エンジンルーム内にそのまま積載
すると、バッテリー液が3〜4時間で70℃に上昇する
が、断熱フォーム等を用いた上記従来のバッテリーの遮
熱装置では、バッテリー液温を50〜60℃に上昇する
時間を3〜4時間に遅らせることができる。しかし、従
来の遮熱装置ではバッテリー液温の上昇する時間を遅ら
せることはできるが、エンジンルームの環境温度から放
熱冷却することが出来なかった。
【0004】本発明は上記従来の技術の有する問題に鑑
みてなされたもので、バッテリーへの外気温度を反射、
断熱により遮断するとともに放熱するようにして、バッ
テリーを保護するバッテリー保護用の遮熱装置を提供す
ることを目的としている。
みてなされたもので、バッテリーへの外気温度を反射、
断熱により遮断するとともに放熱するようにして、バッ
テリーを保護するバッテリー保護用の遮熱装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリーケ
ースの外面に配設するための樹脂と金属膜が積層されて
なるバッテリー保護用の遮熱装置において、少なくとも
1つの金属膜を外面に積層し、該金属膜に断熱樹脂層を
積層して形成した本体部と、金属膜に取り付けて導出し
た放熱部材とを備えたことを特徴とする。なお、上記本
体部を側壁と底から箱状に形成し、放熱部材の一端側に
車体の低温部に接続する取付部を設け、これを接続する
と一層伝導放熱がよくなる。
ースの外面に配設するための樹脂と金属膜が積層されて
なるバッテリー保護用の遮熱装置において、少なくとも
1つの金属膜を外面に積層し、該金属膜に断熱樹脂層を
積層して形成した本体部と、金属膜に取り付けて導出し
た放熱部材とを備えたことを特徴とする。なお、上記本
体部を側壁と底から箱状に形成し、放熱部材の一端側に
車体の低温部に接続する取付部を設け、これを接続する
と一層伝導放熱がよくなる。
【0006】
【作用】本発明に係るバッテリー保護用の遮熱装置によ
れば、上記のように、バッテリーケースの外面に、少な
くとも1つの金属膜を外面側に配置し、この金属膜に断
熱樹脂層を積層して形成した本体部と、金属膜に延出さ
せて取り付けた放熱部材とから構成し、この遮熱装置を
バッテリーケースの外面に配設するので、エンジンルー
ムの高温の熱を金属膜により反射し、断熱樹脂層で断熱
し、放熱部材を経由して放出する。このように、反射、
及び断熱によりバッテリーをエンジンルームの高温から
遮断し、放熱によって温度を下げ、バッテリー液温をエ
ンジンルームの環境温度以下に維持することができる。
また、遮熱装置の金属表面のため、耐引火性、難燃性が
向上し、安全性を向上させることができる。本発明の遮
熱装置の本体部の形状は、底の開放した側面をカバーす
るタイプとすると、容易に現存のバッテリーに取付ける
ことができ、側壁と底から底付の箱状とするとバッテリ
ーの露出部が少なくできるので、それだけ遮熱の効果が
よくなる。エンジンを動かさないで、長時間置いておく
場合であっても、車体の部材とエンジンルームの温度差
は小さいから、従来の遮熱装置と同様に冷却を防ぐこと
ができる。
れば、上記のように、バッテリーケースの外面に、少な
くとも1つの金属膜を外面側に配置し、この金属膜に断
熱樹脂層を積層して形成した本体部と、金属膜に延出さ
せて取り付けた放熱部材とから構成し、この遮熱装置を
バッテリーケースの外面に配設するので、エンジンルー
ムの高温の熱を金属膜により反射し、断熱樹脂層で断熱
し、放熱部材を経由して放出する。このように、反射、
及び断熱によりバッテリーをエンジンルームの高温から
遮断し、放熱によって温度を下げ、バッテリー液温をエ
ンジンルームの環境温度以下に維持することができる。
また、遮熱装置の金属表面のため、耐引火性、難燃性が
向上し、安全性を向上させることができる。本発明の遮
熱装置の本体部の形状は、底の開放した側面をカバーす
るタイプとすると、容易に現存のバッテリーに取付ける
ことができ、側壁と底から底付の箱状とするとバッテリ
ーの露出部が少なくできるので、それだけ遮熱の効果が
よくなる。エンジンを動かさないで、長時間置いておく
場合であっても、車体の部材とエンジンルームの温度差
は小さいから、従来の遮熱装置と同様に冷却を防ぐこと
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例を示す図で
ある。これらの図において、1は本実施例の遮熱装置で
あり、本体部2と放熱部材3とを備えて構成されてい
る。本体部2は、エンジン9側の壁4と側面壁5とから
なり、バッテリー10の3方の側面を囲うようにされて
いる。図2に示すように、本体部2の壁4,5の少なく
とも1つの金属膜(金属フィルム)6を外面のエンジン
9側に配置し、金属膜6に隣接して断熱樹脂層7を積層
している。エンジン側の壁4の金属膜6に放熱部材3を
取付けている。
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例を示す図で
ある。これらの図において、1は本実施例の遮熱装置で
あり、本体部2と放熱部材3とを備えて構成されてい
る。本体部2は、エンジン9側の壁4と側面壁5とから
なり、バッテリー10の3方の側面を囲うようにされて
いる。図2に示すように、本体部2の壁4,5の少なく
とも1つの金属膜(金属フィルム)6を外面のエンジン
9側に配置し、金属膜6に隣接して断熱樹脂層7を積層
している。エンジン側の壁4の金属膜6に放熱部材3を
取付けている。
【0008】上記本体部2の側面壁5を壁4の両側に設
けているが、バッテリー10の全側面を囲うようにして
もよいし、2方の側面だけを囲うようにしたものでもよ
い。この本体部2は、一体成形又は接着して積層等によ
り形成し、バッテリー10の外面に、バッテリー10に
接着するか、補助金具、取付部材等を用いるかして取り
付けるか、又はバッテリー取付金具に取り付ける等によ
り配設する。金属膜6の例としては、ステンレス、アル
ミニウム、銅等のフィルム、板、又はめっき若しくは蒸
着等により形成した膜が挙げられ、その厚みは装置の重
量と伝導熱量に影響するが、特に限定はされないが、5
0〜200μmでよい。光沢度が高いと熱反射をよくす
るので有効である。また熱伝導率の高い材料を用いれば
それだけ放熱部材3への熱伝導が良くなり、放熱が良く
なる。金属膜6に積層する断熱樹脂層7は、ポリプロピ
レン、ポリエステル、アクリル等の樹脂又はウレタンフ
ォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡樹脂を用いる。
発泡樹脂を用いることにより軽量化を図り、この厚みは
5mm〜30mmとし、発泡倍率は5〜30倍とし、あまり
厚くしないようにする。また、樹脂と断熱材の組合せ、
樹脂と繊維の組合せ等複数の層から形成してもよい。
けているが、バッテリー10の全側面を囲うようにして
もよいし、2方の側面だけを囲うようにしたものでもよ
い。この本体部2は、一体成形又は接着して積層等によ
り形成し、バッテリー10の外面に、バッテリー10に
接着するか、補助金具、取付部材等を用いるかして取り
付けるか、又はバッテリー取付金具に取り付ける等によ
り配設する。金属膜6の例としては、ステンレス、アル
ミニウム、銅等のフィルム、板、又はめっき若しくは蒸
着等により形成した膜が挙げられ、その厚みは装置の重
量と伝導熱量に影響するが、特に限定はされないが、5
0〜200μmでよい。光沢度が高いと熱反射をよくす
るので有効である。また熱伝導率の高い材料を用いれば
それだけ放熱部材3への熱伝導が良くなり、放熱が良く
なる。金属膜6に積層する断熱樹脂層7は、ポリプロピ
レン、ポリエステル、アクリル等の樹脂又はウレタンフ
ォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡樹脂を用いる。
発泡樹脂を用いることにより軽量化を図り、この厚みは
5mm〜30mmとし、発泡倍率は5〜30倍とし、あまり
厚くしないようにする。また、樹脂と断熱材の組合せ、
樹脂と繊維の組合せ等複数の層から形成してもよい。
【0009】放熱部材3としては、金属、放熱性ゴムの
シート等、薄膜の柔軟な部材とすると、密装エンジンル
ーム内での取付性にすぐれる。また、エンジンルーム外
の低温部に延び出した部分を導出し、放熱フィンを取付
けるとか、放熱部材3の一端側の車体の低温部に接続す
る取付部3aを、図示していない車体の金属部と接続し
伝導伝熱できるようにしている。放熱部材3の一端を車
体の低温部に接続すると一層放熱がよくなり、本体部2
を冷却し、バッテリー液温の上昇を抑えることができ
る。
シート等、薄膜の柔軟な部材とすると、密装エンジンル
ーム内での取付性にすぐれる。また、エンジンルーム外
の低温部に延び出した部分を導出し、放熱フィンを取付
けるとか、放熱部材3の一端側の車体の低温部に接続す
る取付部3aを、図示していない車体の金属部と接続し
伝導伝熱できるようにしている。放熱部材3の一端を車
体の低温部に接続すると一層放熱がよくなり、本体部2
を冷却し、バッテリー液温の上昇を抑えることができ
る。
【0010】本体部2の壁構造として図3に示すよう
に、バッテリー10側の内側に位置する面にも金属膜8
を積層し、断熱樹脂層7を挟んだ構造にしてもよい。ま
た、図4に示すように、断熱樹脂層7の内側にも金属膜
8を積層し、金属膜6,8間に断熱樹脂層7を挟んだ構
造とし、バッテリー10側の外面の金属膜8に放熱部材
3を取付けるようにしてもよい。このように、内側にも
金属膜8を形成すると、耐蝕性、耐熱性等に優れたもの
とすることができる。
に、バッテリー10側の内側に位置する面にも金属膜8
を積層し、断熱樹脂層7を挟んだ構造にしてもよい。ま
た、図4に示すように、断熱樹脂層7の内側にも金属膜
8を積層し、金属膜6,8間に断熱樹脂層7を挟んだ構
造とし、バッテリー10側の外面の金属膜8に放熱部材
3を取付けるようにしてもよい。このように、内側にも
金属膜8を形成すると、耐蝕性、耐熱性等に優れたもの
とすることができる。
【0011】図5及び図6は、本発明の第2実施例を示
す図である。本実施例の遮熱装置11は、箱状の本体部
12と放熱部材3とを備えて構成されている。本体部1
2は、側壁13と底14とからなり、バッテリー10の
側面及び底部を囲うように構成している。この本体部1
2の側壁13及び底14の構造は、図6に示すように、
側壁13、底14の外側に金属膜6を配置し、金属膜6
に隣接して内面側に断熱樹脂層7を積層している。15
はバッテリー10のケース、16はバッテリー液であ
る。なお、この遮熱装置11の壁構造は、図3及び図4
に示すように、断熱樹脂層7を挟んで、外面に金属膜6
を積層し、内側の外面に金属膜8を積層してもよいし、
内側の金属膜8に放熱部材3を設けてもよい。
す図である。本実施例の遮熱装置11は、箱状の本体部
12と放熱部材3とを備えて構成されている。本体部1
2は、側壁13と底14とからなり、バッテリー10の
側面及び底部を囲うように構成している。この本体部1
2の側壁13及び底14の構造は、図6に示すように、
側壁13、底14の外側に金属膜6を配置し、金属膜6
に隣接して内面側に断熱樹脂層7を積層している。15
はバッテリー10のケース、16はバッテリー液であ
る。なお、この遮熱装置11の壁構造は、図3及び図4
に示すように、断熱樹脂層7を挟んで、外面に金属膜6
を積層し、内側の外面に金属膜8を積層してもよいし、
内側の金属膜8に放熱部材3を設けてもよい。
【0012】本発明による遮熱装置の遮熱効果を、図9
に示すように設定して試験した。本発明の第1実施例の
遮熱装置は、内外の金属膜6,8として150μmのア
ルミニウムフィルムを用い、断熱樹脂層7として厚さ1
0mmの発泡ポリエチレンを用い、放熱部材3として厚さ
2mm、幅100mm、長さ400mmの熱伝導性に優れた特
殊シリコーンゴムからなる放熱ゴムを用いて、エンジン
のアイドリング4時間後にはエンジンルーム内が約80
℃に上昇するということから、雰囲気温度80℃に設定
してバッテリー液温の経時変化を測定した。その結果を
図7に示した。比較のため、従来例1として金属膜6が
150μmのアルミニウムフィルムを用い、断熱樹脂層
7として厚さ10mmの発泡ポリエチレンを用い、放熱部
材3を取り付けない上記と同形に形成して、雰囲気温度
80℃でのバッテリー液温の経時変化を測定した結果
を、合わせて図7に示した。このバッテリー液の温度の
経時変化の測定結果を示した図7によれば、バッテリー
液の温度が50℃に上昇する時間を、従来例で約2.5
時間であるのを本発明の実施例1の場合では3.5時間
にし、従来例に比して約1時間遅らせることができる。
図5に示すような形の本発明の第2実施例の遮熱装置1
1及び従来例2で、上記第1実施例と同様の層構造にし
て、バッテリー液温の経時変化を測定した結果を図8に
示した。その結果によれば、バッテリー液の温度が50
℃に上昇する時間を、従来例で約4時間であるのを約
5.5時間にし、従来例に比して約1.5時間遅らせる
ことができる。このように本実施例のように、ケース形
にしてバッテリーを包囲するようにすると、バッテリー
液の上昇をよく抑えることができる。
に示すように設定して試験した。本発明の第1実施例の
遮熱装置は、内外の金属膜6,8として150μmのア
ルミニウムフィルムを用い、断熱樹脂層7として厚さ1
0mmの発泡ポリエチレンを用い、放熱部材3として厚さ
2mm、幅100mm、長さ400mmの熱伝導性に優れた特
殊シリコーンゴムからなる放熱ゴムを用いて、エンジン
のアイドリング4時間後にはエンジンルーム内が約80
℃に上昇するということから、雰囲気温度80℃に設定
してバッテリー液温の経時変化を測定した。その結果を
図7に示した。比較のため、従来例1として金属膜6が
150μmのアルミニウムフィルムを用い、断熱樹脂層
7として厚さ10mmの発泡ポリエチレンを用い、放熱部
材3を取り付けない上記と同形に形成して、雰囲気温度
80℃でのバッテリー液温の経時変化を測定した結果
を、合わせて図7に示した。このバッテリー液の温度の
経時変化の測定結果を示した図7によれば、バッテリー
液の温度が50℃に上昇する時間を、従来例で約2.5
時間であるのを本発明の実施例1の場合では3.5時間
にし、従来例に比して約1時間遅らせることができる。
図5に示すような形の本発明の第2実施例の遮熱装置1
1及び従来例2で、上記第1実施例と同様の層構造にし
て、バッテリー液温の経時変化を測定した結果を図8に
示した。その結果によれば、バッテリー液の温度が50
℃に上昇する時間を、従来例で約4時間であるのを約
5.5時間にし、従来例に比して約1.5時間遅らせる
ことができる。このように本実施例のように、ケース形
にしてバッテリーを包囲するようにすると、バッテリー
液の上昇をよく抑えることができる。
【0013】なお、上記説明ではバッテリー保護用の遮
熱装置は上部の蓋のない例で説明したが、蓋があっても
よい。本発明の遮熱装置は上記実施例に限られるもので
なく、要は、少なくともエンジン側の外側に金属膜を配
置し、金属膜に隣接して内面側に断熱樹脂層7を積層
し、金属膜に放熱部材を取り付けたものであればよい。
熱装置は上部の蓋のない例で説明したが、蓋があっても
よい。本発明の遮熱装置は上記実施例に限られるもので
なく、要は、少なくともエンジン側の外側に金属膜を配
置し、金属膜に隣接して内面側に断熱樹脂層7を積層
し、金属膜に放熱部材を取り付けたものであればよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明に係るバッテリー保
護用の遮熱装置によれば、断熱、熱反射、放熱効果が大
であり、バッテリーはエンジン熱の影響を受けにくい。
従って、液温上昇が少なく、比較的常温が保持される。
そのため、バッテリーは充填液の蒸発(枯液)が少な
く、メンテナンスフリー化されるとともに、バッテリー
内部の熱ショック(ヒートサイクル)が少なく、耐久性
が向上する。また、バッテリーは断熱材で保護されてい
るため、寒冷地では液温低下が少なく、保温性に優れ
る。
護用の遮熱装置によれば、断熱、熱反射、放熱効果が大
であり、バッテリーはエンジン熱の影響を受けにくい。
従って、液温上昇が少なく、比較的常温が保持される。
そのため、バッテリーは充填液の蒸発(枯液)が少な
く、メンテナンスフリー化されるとともに、バッテリー
内部の熱ショック(ヒートサイクル)が少なく、耐久性
が向上する。また、バッテリーは断熱材で保護されてい
るため、寒冷地では液温低下が少なく、保温性に優れ
る。
【図1】本発明によるバッテリー保護用の遮熱装置の第
1実施例の斜視図である。
1実施例の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う他の例を示す拡大断面図
である。
である。
【図4】図1のA−A線に沿うさらに他の例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明によるバッテリー保護用の遮熱装置の第
2実施例の斜視図である。
2実施例の斜視図である。
【図6】図5のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図7】本発明の第1実施例によるバッテリー液温上昇
の経時変化の従来例との比較を示すグラフである。
の経時変化の従来例との比較を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施例によるバッテリー液温上昇
の経時変化の従来例との比較を示すグラフである。
の経時変化の従来例との比較を示すグラフである。
【図9】バッテリー保護用の遮熱装置の温度降下の実験
方法を説明する図である。
方法を説明する図である。
【符号の簡単な説明】1,11 バッテリー保護用の
遮熱装置 2,12 本体部 3 放熱部材 3a 取付部 6,8 金属膜(金属フィルム) 7 断熱樹脂層
遮熱装置 2,12 本体部 3 放熱部材 3a 取付部 6,8 金属膜(金属フィルム) 7 断熱樹脂層
Claims (2)
- 【請求項1】 バッテリーケースの外面に配設するため
の樹脂と金属膜が積層されてなるバッテリー保護用の遮
熱装置において、少なくとも1つの金属膜を外面に積層
し、該金属膜に断熱樹脂層を積層して形成した本体部
と、金属膜に取り付けて導出した放熱部材とを備えたこ
とを特徴とするバッテリー保護用の遮熱装置。 - 【請求項2】 上記本体部を側壁と底から箱状に形成
し、放熱部材の一端側に車体の低温部に接続する取付部
を設けたことを特徴とする請求項1記載のバッテリー保
護用の遮熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196065A JPH0613059A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | バッテリー保護用の遮熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196065A JPH0613059A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | バッテリー保護用の遮熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613059A true JPH0613059A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16351618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4196065A Pending JPH0613059A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | バッテリー保護用の遮熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613059A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003107457A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 株式会社ユアサコーポレーション | 電池 |
JP2005056655A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Nec Lamilion Energy Ltd | 扁平型二次電池および組電池 |
JP6434184B1 (ja) * | 2018-06-21 | 2018-12-05 | 株式会社Pasoc | 送風式着ぐるみ用送風装置 |
WO2022071425A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | 日東電工株式会社 | バッテリーカバー |
JP2023013601A (ja) * | 2021-07-16 | 2023-01-26 | 本田技研工業株式会社 | 電装品配置構造 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4196065A patent/JPH0613059A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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