JPH06130429A - 表示装置 - Google Patents
表示装置Info
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- JPH06130429A JPH06130429A JP27626392A JP27626392A JPH06130429A JP H06130429 A JPH06130429 A JP H06130429A JP 27626392 A JP27626392 A JP 27626392A JP 27626392 A JP27626392 A JP 27626392A JP H06130429 A JPH06130429 A JP H06130429A
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- Japan
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- electrodes
- electric field
- electrode
- dielectric
- parallel
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Calculators And Similar Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 平行電極間に大きな電界を印加することな
く、誘電体を確実に駆動することのできる表示装置を実
現する。 【構成】 平板11a,11bをギャップ部材31を挟
み対向配置させることで密封空間Aを形成している。平
板11bの内面には複数分割されたセグメント電極12
a,・・・が直列状に配設され、平板11bの内面には
コモン電極13が配設され、両者で平行電極を形成し、
その平行電極間に液滴状の誘電体14が挟まれた状態で
保持されている。平行電極間に順次電界を印加すること
で誘電体14の移動制御を行うが、1つの平行電極間か
らその隣の平行電極間へ誘電体14を移動させる時、こ
れら2つの平行電極間に同時に電界を印加する駆動制御
を行う。
く、誘電体を確実に駆動することのできる表示装置を実
現する。 【構成】 平板11a,11bをギャップ部材31を挟
み対向配置させることで密封空間Aを形成している。平
板11bの内面には複数分割されたセグメント電極12
a,・・・が直列状に配設され、平板11bの内面には
コモン電極13が配設され、両者で平行電極を形成し、
その平行電極間に液滴状の誘電体14が挟まれた状態で
保持されている。平行電極間に順次電界を印加すること
で誘電体14の移動制御を行うが、1つの平行電極間か
らその隣の平行電極間へ誘電体14を移動させる時、こ
れら2つの平行電極間に同時に電界を印加する駆動制御
を行う。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、例えば計測器における目
盛り表示あるいは時計、電卓等における表示機能の一部
として使用される表示装置に関する。
盛り表示あるいは時計、電卓等における表示機能の一部
として使用される表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】最近、例えば計測器あるい
はオーディオ装置における目盛り表示や、時計、電卓等
における表示装置には、液晶表示装置が使用されること
が多い。この液晶表示装置は、見掛けは液体であるが光
学的には結晶のような異方性を示す、ある温度範囲で液
晶となるサーモトロピック液晶と称する有機化合物を用
いたものである。つまり、上記液晶は、誘電率、導電
率、磁化率、粘性係数等に異方性が存在するため、電
界、磁界、その他の外力によって配列の方向が容易に制
御される性質を利用して様々な表示を行っている。一般
に液晶セルの構造は、相対する2枚のガラス板中に液晶
をおおむね10μmの厚さにサンドイッチしたものであ
り、上記ガラス板の内面には、それぞれの像を表示する
ための電極がその各々に対応して形成され、この電極群
は外部端子に電気的に接続され導出されている。しかし
ながらこの液晶表示装置は、表示を行いたい個々の部分
に対応する電極それぞれに対して独立した電圧供給端子
を設ける必要があるため、制御端子数が非常に多くな
り、小型化を妨げる原因となっている。また、最大視野
角付近あるいはそれを越える範囲では、コントラストが
極端に悪化し視認性に問題が生じる。更に、この液晶表
示装置を、例えばオーディオ装置用出力レベルメータ等
の高いレスポンスが要求される表示装置として利用する
場合には、その計測レベルの変化に表示移動速度を十分
に追従させるのが困難である。
はオーディオ装置における目盛り表示や、時計、電卓等
における表示装置には、液晶表示装置が使用されること
が多い。この液晶表示装置は、見掛けは液体であるが光
学的には結晶のような異方性を示す、ある温度範囲で液
晶となるサーモトロピック液晶と称する有機化合物を用
いたものである。つまり、上記液晶は、誘電率、導電
率、磁化率、粘性係数等に異方性が存在するため、電
界、磁界、その他の外力によって配列の方向が容易に制
御される性質を利用して様々な表示を行っている。一般
に液晶セルの構造は、相対する2枚のガラス板中に液晶
をおおむね10μmの厚さにサンドイッチしたものであ
り、上記ガラス板の内面には、それぞれの像を表示する
ための電極がその各々に対応して形成され、この電極群
は外部端子に電気的に接続され導出されている。しかし
ながらこの液晶表示装置は、表示を行いたい個々の部分
に対応する電極それぞれに対して独立した電圧供給端子
を設ける必要があるため、制御端子数が非常に多くな
り、小型化を妨げる原因となっている。また、最大視野
角付近あるいはそれを越える範囲では、コントラストが
極端に悪化し視認性に問題が生じる。更に、この液晶表
示装置を、例えばオーディオ装置用出力レベルメータ等
の高いレスポンスが要求される表示装置として利用する
場合には、その計測レベルの変化に表示移動速度を十分
に追従させるのが困難である。
【0003】そこで、このような問題を解消すべく、本
願発明者等は図4に示すような表示装置を新たに提案し
た(実開昭61−196282号公報参照)。この表示
装置は、図4(B)に示すように、透明なガラス板等か
らなる一対の平板11a,11bをギャップ部材31を
挟み所定間隔で平行に対向配置させた構成を有し、これ
ら平板11a,11bおよびギャップ部材31によって
密封空間Aを形成している。上記一対の平板11a,1
1bのうち一方の平板11bの内面には複数分割(ここ
では一例として8分割)されたセグメント電極12a,
12b,・・・,12hが直列状に配設され、また、も
う一方の平板11bの内面には上記複数のセグメント電
極12a,12b,・・・,12hと平行にコモン電極
13が対向配置され、両者で平行電極を形成している。
密封空間Aの外部まで延びている上記一方の平板11a
の一端部には図4(A)に示すように3つの表示制御端
子16a,16b,16cが配設され、これらが、破線
で模式的に描いた配線17a,17b,17cで示され
る通りに順次セグメント電極12a,12b,・・・に
接続されている。そして更に、密封空間A内には、セグ
メント電極12a,12b,・・・とコモン電極13の
相互間に挟まれた状態で、例えば着色された水、グリセ
リン、メチルアルコール等からなる液滴状の誘電体14
が保持され、その残りの空間はほぼ真空に保たれるか、
あるいはガス等が封入されている。
願発明者等は図4に示すような表示装置を新たに提案し
た(実開昭61−196282号公報参照)。この表示
装置は、図4(B)に示すように、透明なガラス板等か
らなる一対の平板11a,11bをギャップ部材31を
挟み所定間隔で平行に対向配置させた構成を有し、これ
ら平板11a,11bおよびギャップ部材31によって
密封空間Aを形成している。上記一対の平板11a,1
1bのうち一方の平板11bの内面には複数分割(ここ
では一例として8分割)されたセグメント電極12a,
12b,・・・,12hが直列状に配設され、また、も
う一方の平板11bの内面には上記複数のセグメント電
極12a,12b,・・・,12hと平行にコモン電極
13が対向配置され、両者で平行電極を形成している。
密封空間Aの外部まで延びている上記一方の平板11a
の一端部には図4(A)に示すように3つの表示制御端
子16a,16b,16cが配設され、これらが、破線
で模式的に描いた配線17a,17b,17cで示され
る通りに順次セグメント電極12a,12b,・・・に
接続されている。そして更に、密封空間A内には、セグ
メント電極12a,12b,・・・とコモン電極13の
相互間に挟まれた状態で、例えば着色された水、グリセ
リン、メチルアルコール等からなる液滴状の誘電体14
が保持され、その残りの空間はほぼ真空に保たれるか、
あるいはガス等が封入されている。
【0004】このような構成からなる表示装置では、誘
電体14の誘電率をε1 、その残りの空間の誘電率をε
2 とすると(ε1 >ε2 )、その互いの界面方向に電界
Eを加えた場合、その界面には、誘電率の大きい側から
誘電率の小さい側へ向けて、 F=(ε1 −ε2 )E2 /2 なる力Fが発生することを利用し、各セグメント電極1
2a,12b,・・・とコモン電極13間に順次電界を
与えることで、この電界の与えられた電極位置に対応し
て誘電体14を移動させるように制御している。すなわ
ち、例えば図5に示すように、コモン電極13を接地し
たままで各表示制御端子16a,16b,16cに対し
て順次繰り返し電圧を印加してゆけば(t1 〜ti )、
図6に示すように、その電界の加わる電極位置に対応し
て誘電体14を順次移動させることができる(t1 〜t
i )。そして、誘電体14が目標とする表示位置に達し
た際には、その電極に対応する表示制御端子(ここでは
表示制御端子16a)にのみ電圧を継続印加することで
停止表示状態とすることができる(ti 〜th )。この
ような表示装置によれば、上記液晶表示装置の問題点を
全て解消することが期待できる。
電体14の誘電率をε1 、その残りの空間の誘電率をε
2 とすると(ε1 >ε2 )、その互いの界面方向に電界
Eを加えた場合、その界面には、誘電率の大きい側から
誘電率の小さい側へ向けて、 F=(ε1 −ε2 )E2 /2 なる力Fが発生することを利用し、各セグメント電極1
2a,12b,・・・とコモン電極13間に順次電界を
与えることで、この電界の与えられた電極位置に対応し
て誘電体14を移動させるように制御している。すなわ
ち、例えば図5に示すように、コモン電極13を接地し
たままで各表示制御端子16a,16b,16cに対し
て順次繰り返し電圧を印加してゆけば(t1 〜ti )、
図6に示すように、その電界の加わる電極位置に対応し
て誘電体14を順次移動させることができる(t1 〜t
i )。そして、誘電体14が目標とする表示位置に達し
た際には、その電極に対応する表示制御端子(ここでは
表示制御端子16a)にのみ電圧を継続印加することで
停止表示状態とすることができる(ti 〜th )。この
ような表示装置によれば、上記液晶表示装置の問題点を
全て解消することが期待できる。
【0005】ところが、この表示装置では、平行電極間
に電界をかけて誘電体14を順次移動させていく際、次
の平行電極間に電界をかけた瞬間には誘電体14は未だ
前の平行電極間に位置していることになる。例えば図6
において、誘電体14が電極12a,13間にある時
(t1 )、その隣の電極12b,13間へ誘電体14を
移動させるには電極12b,13間に電界を切り換える
ことになるが、その電界を切り換えた瞬間には誘電体1
4は未だ電極12a,13間にある。そのため、電極1
2b,13間へかけた電界が、その隣の電極12a,1
3間にある誘電体14へ充分に作用せず、よって誘電体
14を駆動しにくいという問題があった。なお、誘電体
14をその隣の電極間に引き寄せるには、或る程度大き
な電界を印加させればよいが、このようにすると電源の
大型化等を招来することになり、好ましくない。
に電界をかけて誘電体14を順次移動させていく際、次
の平行電極間に電界をかけた瞬間には誘電体14は未だ
前の平行電極間に位置していることになる。例えば図6
において、誘電体14が電極12a,13間にある時
(t1 )、その隣の電極12b,13間へ誘電体14を
移動させるには電極12b,13間に電界を切り換える
ことになるが、その電界を切り換えた瞬間には誘電体1
4は未だ電極12a,13間にある。そのため、電極1
2b,13間へかけた電界が、その隣の電極12a,1
3間にある誘電体14へ充分に作用せず、よって誘電体
14を駆動しにくいという問題があった。なお、誘電体
14をその隣の電極間に引き寄せるには、或る程度大き
な電界を印加させればよいが、このようにすると電源の
大型化等を招来することになり、好ましくない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前記のような問題点に鑑みな
されたもので、平行電極間に大きな電界を印加すること
なく、誘電体を確実に駆動することのできる表示装置を
提供することを目的とする。
されたもので、平行電極間に大きな電界を印加すること
なく、誘電体を確実に駆動することのできる表示装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【発明の要点】本発明は上記目的を達成するために、ギ
ャップ部材を介し所定間隔で対向し少なくとも一方が透
明である一対の平板にて密閉空間を形成し、該密閉空間
には互いに誘電率及び視認性の異なる2種類の誘電体を
充填し、上記平板の各内面に少なくとも一方が複数分割
された平行電極を設け、この平行電極の相互間に挟まれ
た状態で上記誘電体のうち誘電率の高い所定の誘電体を
保持し、上記平行電極のうち複数分割された電極は互い
に所定間隔を有して所定方向に沿って並設され且つ間に
2つ以上の電極を挟んで規則的に結線されて複数の電極
群を構成し、該複数の電極群のうち所定の電極群及び対
向する上記平行電極との間に電界を与える工程と、上記
所定の電極群に対し上記並設方向の一方向に順次隣接さ
れた電極群及び上記対向する平行電極との間に順次電界
を与える工程とを順次実施して、上記所定の誘電体を電
界の与えられる平行電極間に移動させる表示装置におい
て、上記各工程のうち所定の工程から次に続く工程への
移行時に上記所定工程に対応する電極群と上記対向する
平行電極との間及び上記一方向に隣接する電極群と上記
対向する平行電極との間に同時に電界を与える駆動制御
手段を備えたことを特徴とする。
ャップ部材を介し所定間隔で対向し少なくとも一方が透
明である一対の平板にて密閉空間を形成し、該密閉空間
には互いに誘電率及び視認性の異なる2種類の誘電体を
充填し、上記平板の各内面に少なくとも一方が複数分割
された平行電極を設け、この平行電極の相互間に挟まれ
た状態で上記誘電体のうち誘電率の高い所定の誘電体を
保持し、上記平行電極のうち複数分割された電極は互い
に所定間隔を有して所定方向に沿って並設され且つ間に
2つ以上の電極を挟んで規則的に結線されて複数の電極
群を構成し、該複数の電極群のうち所定の電極群及び対
向する上記平行電極との間に電界を与える工程と、上記
所定の電極群に対し上記並設方向の一方向に順次隣接さ
れた電極群及び上記対向する平行電極との間に順次電界
を与える工程とを順次実施して、上記所定の誘電体を電
界の与えられる平行電極間に移動させる表示装置におい
て、上記各工程のうち所定の工程から次に続く工程への
移行時に上記所定工程に対応する電極群と上記対向する
平行電極との間及び上記一方向に隣接する電極群と上記
対向する平行電極との間に同時に電界を与える駆動制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1(A),(B)はそれぞ
れ本発明の一実施例の表示装置の平面図とそのX−X線
断面図である。この表示装置は、構造的には図4に示し
た装置とほぼ同様であり、すなわち図1(B)に示すよ
うに、透明なガラス板等からなる一対の平板11a,1
1bをギャップ部材31を挟み所定間隔で平行に対向配
置させた構成を有し、これら平板11a,11bおよび
ギャップ部材31によって密封空間Aを形成している。
上記一対の平板11a,11bのうちの一方の平板11
aの内面には複数分割されたセグメント電極12a,1
2b,12c・・・が所定方向に沿って互いに所定間隔
で配設され、また、もう一方の平板11bの内面には上
記複数のセグメント電極12a,12b,12c,・・
・と平行にコモン電極13が対向配置され、両者で平行
電極を形成している。密封空間Aの外部まで延びている
上記一方の電極11aの一端部には図1(A)に示すよ
うに3つの表示制御端子16a,16b,16cが配設
され、これらが、破線で模式的に描いた配線17a,1
7b,17cで示される通りに順次セグメント電極12
a,12b,12c,・・・に規則的に接続されてお
り、すなわち、第1の表示制御端子16aは配線17a
によりセグメント電極12a,12d,12g,・・・
等の第1の電極群に接続され、第2の表示制御端子16
bは配線17bによりセグメント電極12b,12e,
12h,・・・等の第2の電極群に接続され、第3の表
示制御端子16cは配線17cによりセグメント電極1
2c,12f,12i,・・・等の第3の電極群に接続
されている。一方、密封空間Aの外部まで延びている上
記もう一方の平板11bの一端部には1つの表示制御端
子16dが配設され、これが、破線で模式的に描いた配
線17dによりコモン電極13に接続されている。
を参照しながら説明する。図1(A),(B)はそれぞ
れ本発明の一実施例の表示装置の平面図とそのX−X線
断面図である。この表示装置は、構造的には図4に示し
た装置とほぼ同様であり、すなわち図1(B)に示すよ
うに、透明なガラス板等からなる一対の平板11a,1
1bをギャップ部材31を挟み所定間隔で平行に対向配
置させた構成を有し、これら平板11a,11bおよび
ギャップ部材31によって密封空間Aを形成している。
上記一対の平板11a,11bのうちの一方の平板11
aの内面には複数分割されたセグメント電極12a,1
2b,12c・・・が所定方向に沿って互いに所定間隔
で配設され、また、もう一方の平板11bの内面には上
記複数のセグメント電極12a,12b,12c,・・
・と平行にコモン電極13が対向配置され、両者で平行
電極を形成している。密封空間Aの外部まで延びている
上記一方の電極11aの一端部には図1(A)に示すよ
うに3つの表示制御端子16a,16b,16cが配設
され、これらが、破線で模式的に描いた配線17a,1
7b,17cで示される通りに順次セグメント電極12
a,12b,12c,・・・に規則的に接続されてお
り、すなわち、第1の表示制御端子16aは配線17a
によりセグメント電極12a,12d,12g,・・・
等の第1の電極群に接続され、第2の表示制御端子16
bは配線17bによりセグメント電極12b,12e,
12h,・・・等の第2の電極群に接続され、第3の表
示制御端子16cは配線17cによりセグメント電極1
2c,12f,12i,・・・等の第3の電極群に接続
されている。一方、密封空間Aの外部まで延びている上
記もう一方の平板11bの一端部には1つの表示制御端
子16dが配設され、これが、破線で模式的に描いた配
線17dによりコモン電極13に接続されている。
【0009】更に、図1(B)に示すように、平板11
aの内面のセグメント電極12a,12b,12c,・
・・と、平板11bの内面のコモン電極13との相互間
に挟まれた状態で、例えば着色された水、グリセリン、
メチルアルコール、ジメチルホルムアミド等からなる液
滴状の誘電体14が保持され、その残りの空間はほぼ真
空に保たれるか、あるいはガスが封入されている。な
お、図1には、誘電体14の直径をセグメント電極の2
枚分の幅とほぼ同一に描いてあるが、これは誘電体14
が1つの電極間からその隣の電極間へ移動する際の途中
の状態を強調したいためであり、これほど大きい必要は
ない。勿論、このように大きい方が、後述するような電
界作用を効率良く受けうるので、より好ましいといえ
る。
aの内面のセグメント電極12a,12b,12c,・
・・と、平板11bの内面のコモン電極13との相互間
に挟まれた状態で、例えば着色された水、グリセリン、
メチルアルコール、ジメチルホルムアミド等からなる液
滴状の誘電体14が保持され、その残りの空間はほぼ真
空に保たれるか、あるいはガスが封入されている。な
お、図1には、誘電体14の直径をセグメント電極の2
枚分の幅とほぼ同一に描いてあるが、これは誘電体14
が1つの電極間からその隣の電極間へ移動する際の途中
の状態を強調したいためであり、これほど大きい必要は
ない。勿論、このように大きい方が、後述するような電
界作用を効率良く受けうるので、より好ましいといえ
る。
【0010】上記構成からなる本実施例の表示装置で
は、不図示の駆動制御手段により各平行電極に対する電
界制御が行われる。参考までに、図4の表示装置では、
コモン電極13を接地した状態のまま、図5および図6
に示したように各表示制御端子16a,16b,16c
に対して順次1つずつ電圧を印加してゆくことにより、
その電界の加わる電極位置に対応して誘電体20を或る
平行電極間からそれに隣接する平行電極間へと順次移動
させるべく制御している。すなわち、各表示制御端子1
6a,16b,16cとそれぞれ対応する第1の電極群
(セグメント電極12a,12d,12g,・・・)、
第2の電極群(セグメント電極12b,12e,12
h,・・・)、第3の電極群(セグメント電極12c,
12f,・・・)のうち所定の電極群とこれに対向する
コモン電極13との間に電界を与える工程と、上記所定
の電極群に隣接した電極群とこれに対向するコモン電極
13との間に電界を与える工程とを順次実施すること
で、誘電体20を上記電界の与えられる電極間に移動さ
せるよう制御している。
は、不図示の駆動制御手段により各平行電極に対する電
界制御が行われる。参考までに、図4の表示装置では、
コモン電極13を接地した状態のまま、図5および図6
に示したように各表示制御端子16a,16b,16c
に対して順次1つずつ電圧を印加してゆくことにより、
その電界の加わる電極位置に対応して誘電体20を或る
平行電極間からそれに隣接する平行電極間へと順次移動
させるべく制御している。すなわち、各表示制御端子1
6a,16b,16cとそれぞれ対応する第1の電極群
(セグメント電極12a,12d,12g,・・・)、
第2の電極群(セグメント電極12b,12e,12
h,・・・)、第3の電極群(セグメント電極12c,
12f,・・・)のうち所定の電極群とこれに対向する
コモン電極13との間に電界を与える工程と、上記所定
の電極群に隣接した電極群とこれに対向するコモン電極
13との間に電界を与える工程とを順次実施すること
で、誘電体20を上記電界の与えられる電極間に移動さ
せるよう制御している。
【0011】これに対し、本実施例では、上記工程の他
に、それら各工程のうち所定の工程から次に続く工程へ
の移行時に、上記所定工程に対応する電極群とコモン電
極13との間、およびこれに隣接する電極群とコモン電
極13との間に同時に電界を与える駆動制御を行う。す
なわち、図2および図3に示すように、例えば時間t 2
において表示制御端子16bにのみ電圧が印加されるこ
とによりセグメント電極12bとコモン電極13間に位
置する誘電体14を、その隣のセグメント電極12cと
コモン電極13間へ移動させる時は、まず表示制御端子
16bに電圧を印加した状態のままでもう1つの表示制
御端子16cにも同時に電圧を印加することにより2つ
のセグメント電極12b,12cからの電界を誘電体1
4に対し同時に作用させることで誘電体14をセグメン
ト電極12b,12c間に移動させてから(t3 )、そ
の後に表示制御端子16bへの電圧印加を止めて表示制
御端子16cにのみ電圧を印加することにより誘電体1
4をセグメント電極12cとコモン電極13間へ移動さ
せる(t4 )。このような工程を繰り返すことにより、
目標とする表示位置まで移動させる(t1 〜t7 〜
ti )。そして、誘電体14が目標とする表示位置(こ
こでは電極12i,12i+1間の位置とする)に達し
た際には、その電極12i,12i+1に対応する表示
制御端子に電圧を継続印加することで停止表示状態とす
ることが可能である(ti 〜th )。
に、それら各工程のうち所定の工程から次に続く工程へ
の移行時に、上記所定工程に対応する電極群とコモン電
極13との間、およびこれに隣接する電極群とコモン電
極13との間に同時に電界を与える駆動制御を行う。す
なわち、図2および図3に示すように、例えば時間t 2
において表示制御端子16bにのみ電圧が印加されるこ
とによりセグメント電極12bとコモン電極13間に位
置する誘電体14を、その隣のセグメント電極12cと
コモン電極13間へ移動させる時は、まず表示制御端子
16bに電圧を印加した状態のままでもう1つの表示制
御端子16cにも同時に電圧を印加することにより2つ
のセグメント電極12b,12cからの電界を誘電体1
4に対し同時に作用させることで誘電体14をセグメン
ト電極12b,12c間に移動させてから(t3 )、そ
の後に表示制御端子16bへの電圧印加を止めて表示制
御端子16cにのみ電圧を印加することにより誘電体1
4をセグメント電極12cとコモン電極13間へ移動さ
せる(t4 )。このような工程を繰り返すことにより、
目標とする表示位置まで移動させる(t1 〜t7 〜
ti )。そして、誘電体14が目標とする表示位置(こ
こでは電極12i,12i+1間の位置とする)に達し
た際には、その電極12i,12i+1に対応する表示
制御端子に電圧を継続印加することで停止表示状態とす
ることが可能である(ti 〜th )。
【0012】従って、本実施例によれば、上述したよう
に1つの平行電極間からその隣の平行電極間へ誘電体1
4を移動させる際これら2つの平行電極間に同時に電界
を印加する工程を加えたので、上記1つの平行電極間か
ら上記隣の平行電極間へ電界の印加を完全に切り換えた
瞬間には、もう既に誘電体14の一部が上記隣の平行電
極間へ移動しており、よって、誘電体14には常に充分
な電界が作用することになる。よって、平行電極間に大
きな電界を印加しなくとも、誘電体14を応答性良く確
実に駆動することができ、これにより、例えば計測値等
にリアルに追従可能な表示機能を実現できる。
に1つの平行電極間からその隣の平行電極間へ誘電体1
4を移動させる際これら2つの平行電極間に同時に電界
を印加する工程を加えたので、上記1つの平行電極間か
ら上記隣の平行電極間へ電界の印加を完全に切り換えた
瞬間には、もう既に誘電体14の一部が上記隣の平行電
極間へ移動しており、よって、誘電体14には常に充分
な電界が作用することになる。よって、平行電極間に大
きな電界を印加しなくとも、誘電体14を応答性良く確
実に駆動することができ、これにより、例えば計測値等
にリアルに追従可能な表示機能を実現できる。
【0013】なお、上記実施例では平板11a,11b
としていずれも透明なガラス板等を使用する例を示した
が、通常は少なくとも一方の平板だけが透明であれば十
分である。同様に、平行電極を構成する各電極について
も、少なくとも上記透明な平板側に設けられた電極が透
明であればよい。
としていずれも透明なガラス板等を使用する例を示した
が、通常は少なくとも一方の平板だけが透明であれば十
分である。同様に、平行電極を構成する各電極について
も、少なくとも上記透明な平板側に設けられた電極が透
明であればよい。
【0014】また、上記実施例では所定方向に配設され
た複数のセグメント電極を2つ置きに結線したものを1
つの電極群としているが、3つ以上置いて結線するよう
にし、それに伴って表示制御端子も4つ以上設けるよう
にしてもよい。
た複数のセグメント電極を2つ置きに結線したものを1
つの電極群としているが、3つ以上置いて結線するよう
にし、それに伴って表示制御端子も4つ以上設けるよう
にしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、1つの平行電極間から
その隣の平行電極間へ誘電体を移動させる時、これら2
つの平行電極間に同時に電界を印加する工程を加えたの
で、誘電体に対し常に充分な電界を作用させることがで
き、従って、平行電極間に大きな電界を印加しなくとも
誘電体を応答性良く確実に駆動することができる。
その隣の平行電極間へ誘電体を移動させる時、これら2
つの平行電極間に同時に電界を印加する工程を加えたの
で、誘電体に対し常に充分な電界を作用させることがで
き、従って、平行電極間に大きな電界を印加しなくとも
誘電体を応答性良く確実に駆動することができる。
【図1】本発明の一実施例の表示装置の構成を示す図で
あり、(A)は平面図、(B)はそのX−X線断面図で
ある。
あり、(A)は平面図、(B)はそのX−X線断面図で
ある。
【図2】図1に示した表示装置の動作を説明するための
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図3】図1で示した表示装置に於ける誘電体の動作を
説明するためのタイムチャートである。
説明するためのタイムチャートである。
【図4】本発明者等が先に出願した表示装置の構成を示
す図であり、(A)は平面図、(B)はそのX−X線断
面図である。
す図であり、(A)は平面図、(B)はそのX−X線断
面図である。
【図5】図4に示した表示装置の動作を説明するための
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図6】図4に示した表示装置に於ける誘電体の動作を
説明するためのタイムチャートである。
説明するためのタイムチャートである。
11a,11b 平板 12a,12b,12c,・・・ セグメント電
極 13 コモン電極 14 誘電体 31 ギャップ部材 16a,16b,16c,16d 表示制御端子 17a,17b,17c,17d 配線
極 13 コモン電極 14 誘電体 31 ギャップ部材 16a,16b,16c,16d 表示制御端子 17a,17b,17c,17d 配線
Claims (1)
- 【請求項1】 ギャップ部材を介し所定間隔で対向し少
なくとも一方が透明である一対の平板にて密閉空間を形
成し、該密閉空間には互いに誘電率及び視認性の異なる
2種類の誘電体を充填し、上記平板の各内面に少なくと
も一方が複数分割された平行電極を設け、この平行電極
の相互間に挟まれた状態で上記誘電体のうち誘電率の高
い所定の誘電体を保持し、上記平行電極のうち複数分割
された電極は互いに所定間隔を有して所定方向に沿って
並設され且つ間に2つ以上の電極を挟んで規則的に結線
されて複数の電極群を構成し、該複数の電極群のうち所
定の電極群及び対向する上記平行電極との間に電界を与
える工程と、上記所定の電極群に対し上記並設方向の一
方向に順次隣接された電極群及び上記対向する平行電極
との間に順次電界を与える工程とを順次実施して、上記
所定の誘電体を電界の与えられる平行電極間に移動させ
る表示装置において、上記各工程のうち所定の工程から
次に続く工程への移行時に上記所定工程に対応する電極
群と上記対向する平行電極との間及び上記一方向に隣接
する電極群と上記対向する平行電極との間に同時に電界
を与える駆動制御手段を備えたことを特徴とする表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27626392A JPH06130429A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27626392A JPH06130429A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06130429A true JPH06130429A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17567002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27626392A Withdrawn JPH06130429A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06130429A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002059921A1 (en) * | 2001-01-24 | 2002-08-01 | The Regents Of The University Of Michigan | High-$i(q) micromechanical device and method of tuning same |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP27626392A patent/JPH06130429A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002059921A1 (en) * | 2001-01-24 | 2002-08-01 | The Regents Of The University Of Michigan | High-$i(q) micromechanical device and method of tuning same |
JP2004518290A (ja) * | 2001-01-24 | 2004-06-17 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン | 高qのマイクロメカニカルデバイス及びその同調方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |