JPH06129570A - 流体輸送管 - Google Patents
流体輸送管Info
- Publication number
- JPH06129570A JPH06129570A JP27446892A JP27446892A JPH06129570A JP H06129570 A JPH06129570 A JP H06129570A JP 27446892 A JP27446892 A JP 27446892A JP 27446892 A JP27446892 A JP 27446892A JP H06129570 A JPH06129570 A JP H06129570A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal reinforcing
- reinforcing layer
- fluid
- pipe
- fluid transport
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体による内圧力及び曲げや引っ張り等の外
力から保護するとともに、軽量化された流体輸送管を提
供することを目的とする。 【構成】 内側に輸送すべき流体を通すプラスチック管
の外周に金属補強層を設けた流体輸送管において、金属
補強層が複数本のピアノ線１５を束ねるか、又は撚り合
わせて圧縮成形した複数本のセグメント１６、１９を撚
り合わせた長尺の金属補強条１８、２０をプラスチック
管の外周に巻付けて構成される。
力から保護するとともに、軽量化された流体輸送管を提
供することを目的とする。 【構成】 内側に輸送すべき流体を通すプラスチック管
の外周に金属補強層を設けた流体輸送管において、金属
補強層が複数本のピアノ線１５を束ねるか、又は撚り合
わせて圧縮成形した複数本のセグメント１６、１９を撚
り合わせた長尺の金属補強条１８、２０をプラスチック
管の外周に巻付けて構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高温、高圧の原油、ガ
ス等を輸送するのに好適な流体輸送管に関するものであ
る。
ス等を輸送するのに好適な流体輸送管に関するものであ
る。
【０００２】
【従来技術】従来の流体輸送管は図５に示すように、プ
ラスチック管１の外周に内圧金属補強層２と、中間プラ
スチック管３と、軸力金属補強層４と、防蝕用シース５
が中心部から半径方向外側に向かって順次設けられてい
る。
ラスチック管１の外周に内圧金属補強層２と、中間プラ
スチック管３と、軸力金属補強層４と、防蝕用シース５
が中心部から半径方向外側に向かって順次設けられてい
る。
【０００３】プラスチック管１の内側には、ステンレス
製のカーカスからなるインターロック管１ａが設けられ
ている。内圧金属補強層２は、断面形状がＣ形で厚さが
３〜６ｍｍ程度の２本の鋼条からなる金属補強条を開口
部を向き合わせてかみ合わせ、短ピッチで螺旋巻きした
ものであり、軸力金属補強層４は、多数本の平型鋼材で
ある金属補強条を、相互の巻き方向を逆にし、ロングピ
ッチで螺旋状に内外２層巻きしたものである。この内圧
金属補強層２は、流体による内圧力から保護する作用を
し、軸力金属補強層４は曲げや引っ張り等の外力から保
護する作用をする。この両者又はいずれか一方により流
体輸送管の金属補強層が構成されている。なお、最外層
の防蝕用シース５はポリエチレンやポリアミド樹脂等が
使用される。
製のカーカスからなるインターロック管１ａが設けられ
ている。内圧金属補強層２は、断面形状がＣ形で厚さが
３〜６ｍｍ程度の２本の鋼条からなる金属補強条を開口
部を向き合わせてかみ合わせ、短ピッチで螺旋巻きした
ものであり、軸力金属補強層４は、多数本の平型鋼材で
ある金属補強条を、相互の巻き方向を逆にし、ロングピ
ッチで螺旋状に内外２層巻きしたものである。この内圧
金属補強層２は、流体による内圧力から保護する作用を
し、軸力金属補強層４は曲げや引っ張り等の外力から保
護する作用をする。この両者又はいずれか一方により流
体輸送管の金属補強層が構成されている。なお、最外層
の防蝕用シース５はポリエチレンやポリアミド樹脂等が
使用される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】最近、流体輸送管の深
海への需要増加と共に、その軽量化が重要な課題となっ
ており、輸送管の重量の大部分を占める金属補強層を構
成する金属補強条の強度を高めて軽量化することが不可
欠である。
海への需要増加と共に、その軽量化が重要な課題となっ
ており、輸送管の重量の大部分を占める金属補強層を構
成する金属補強条の強度を高めて軽量化することが不可
欠である。
【０００５】金属補強条の強度を向上させるためには、
炭素含有量を増加する方法が有効であるが、同時に脆性
が増して所用の寸法、形状に圧延成形したり、プラスチ
ック管１の外周に巻付ける際、金属補強条にクラックが
生じる恐れがあるので、現状では、前記加工性の点か
ら、金属補強条の炭素含有量は０．６％程度が限界と見
なされ、引張り強度は最大でも１５０ｋｇ／ｍｍ2 程度
しか期待出来ない。このようなことから、従来の金属補
強条では寸法及び重量が大きくなってしまい、軽量化を
はかることが出来なかった。また従来の金属補強条で
は、輸送管接続の際、その溶接接続部において、母材に
対する強度低下が特に大きく、これが金属補強条の設計
応力を高く出来ない最大の問題となっていた。
炭素含有量を増加する方法が有効であるが、同時に脆性
が増して所用の寸法、形状に圧延成形したり、プラスチ
ック管１の外周に巻付ける際、金属補強条にクラックが
生じる恐れがあるので、現状では、前記加工性の点か
ら、金属補強条の炭素含有量は０．６％程度が限界と見
なされ、引張り強度は最大でも１５０ｋｇ／ｍｍ2 程度
しか期待出来ない。このようなことから、従来の金属補
強条では寸法及び重量が大きくなってしまい、軽量化を
はかることが出来なかった。また従来の金属補強条で
は、輸送管接続の際、その溶接接続部において、母材に
対する強度低下が特に大きく、これが金属補強条の設計
応力を高く出来ない最大の問題となっていた。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、流体に
よる内圧力および曲げや引っ張り等の外力から保護する
とともに、軽量化された流体輸送管を提供することを目
的とする。
よる内圧力および曲げや引っ張り等の外力から保護する
とともに、軽量化された流体輸送管を提供することを目
的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決し、内部に輸送すべき流体を通すプラスチック管
と、その外周に設けられた金属補強層とを備えた流体輸
送管において、前記金属補強層が、複数本のピアノ線を
束ねるか、又は撚り合わせて圧縮成形した複数本のセグ
メントを撚り合わせた長尺の金属補強条をプラスチック
管の外周に巻付けて構成されることを特徴とする。
解決し、内部に輸送すべき流体を通すプラスチック管
と、その外周に設けられた金属補強層とを備えた流体輸
送管において、前記金属補強層が、複数本のピアノ線を
束ねるか、又は撚り合わせて圧縮成形した複数本のセグ
メントを撚り合わせた長尺の金属補強条をプラスチック
管の外周に巻付けて構成されることを特徴とする。
【０００８】
【作用】上記のピアノ線は、ＪＩＳＧ３５２２のＢ種に
相当するものでは、市販の鋼材として最高級の引張強度
を有し、０．５ｍｍ以下の線径では２８０ｋｇ／ｍｍ2
程度、１ｍｍまでの線径でも２４０ｋｇ／ｍｍ2 程度の
強度が得られるので、これらの集合体を採用することが
有効である。上記のようにピアノ線を束ねるか、又は撚
り合わせて圧縮成形して所定断面形状のセグメントにす
ると、占積率は電線用導体等の実績から９０％以上とす
ることが可能なので、本発明で使用する金属補強条は従
来の金属補強条と同一断面積の場合、２４０×０．９＝
２１６ｋｇ／ｍｍ2 の引張り強度となり、従来のものよ
りも大きな強度が得られ、その形状（寸法）及び単位長
さ当たりの重量を小さく出来る。
相当するものでは、市販の鋼材として最高級の引張強度
を有し、０．５ｍｍ以下の線径では２８０ｋｇ／ｍｍ2
程度、１ｍｍまでの線径でも２４０ｋｇ／ｍｍ2 程度の
強度が得られるので、これらの集合体を採用することが
有効である。上記のようにピアノ線を束ねるか、又は撚
り合わせて圧縮成形して所定断面形状のセグメントにす
ると、占積率は電線用導体等の実績から９０％以上とす
ることが可能なので、本発明で使用する金属補強条は従
来の金属補強条と同一断面積の場合、２４０×０．９＝
２１６ｋｇ／ｍｍ2 の引張り強度となり、従来のものよ
りも大きな強度が得られ、その形状（寸法）及び単位長
さ当たりの重量を小さく出来る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図４を参
照して説明する。本実施例の流体輸送管は、図１ないし
図３に示すように、内側に輸送すべき流体を通すステン
レス製カーカスからなるインターロック管１０ａを設け
たプラスチック管１０の外周に内圧金属補強層１１と、
中間プラスチック管１２と、軸力金属補強層１３と、防
蝕用シース１４が中心部から半径方向外側に向かって順
次設けられている。
照して説明する。本実施例の流体輸送管は、図１ないし
図３に示すように、内側に輸送すべき流体を通すステン
レス製カーカスからなるインターロック管１０ａを設け
たプラスチック管１０の外周に内圧金属補強層１１と、
中間プラスチック管１２と、軸力金属補強層１３と、防
蝕用シース１４が中心部から半径方向外側に向かって順
次設けられている。
【００１０】プラスチック管１０と中間プラスチック管
１２は、例えば、ナイロン、ポリエチレン、エチレンプ
ロプレンラバー、熱可塑性ゴム、ニトリルゴム、ブチル
ゴム、弗素系樹脂等を押出成形して形成される。
１２は、例えば、ナイロン、ポリエチレン、エチレンプ
ロプレンラバー、熱可塑性ゴム、ニトリルゴム、ブチル
ゴム、弗素系樹脂等を押出成形して形成される。
【００１１】内圧金属補強層１１は、市販されているな
かでもかなり高い引張り強度を有するピアノ線１５（Ｊ
ＩＳＧ３５２２のＢ種）を使用し、図４（ａ）に示すよ
うに線径が１ｍｍ以下の複数本のピアノ線１５を束ねる
か、又は撚り合わせて断面矩形状に圧縮成形した４本の
セグメント１６を撚り合わせて、必要に応じて最外層に
ポリエチレン等のプラスチック被覆層１７を設けた断面
矩形状の金属補強条１８を形成し、これをプラスチック
管１０に短ピッチで螺旋巻きされたものである。
かでもかなり高い引張り強度を有するピアノ線１５（Ｊ
ＩＳＧ３５２２のＢ種）を使用し、図４（ａ）に示すよ
うに線径が１ｍｍ以下の複数本のピアノ線１５を束ねる
か、又は撚り合わせて断面矩形状に圧縮成形した４本の
セグメント１６を撚り合わせて、必要に応じて最外層に
ポリエチレン等のプラスチック被覆層１７を設けた断面
矩形状の金属補強条１８を形成し、これをプラスチック
管１０に短ピッチで螺旋巻きされたものである。
【００１２】軸力金属補強層１３は多数本の断面矩形状
の金属補強条１８を相互の巻き方向を逆にして中間プラ
スチック管１２上にロングピッチで螺旋状に内外２層巻
きしたものである。なお金属補強状としては、図４
（ｂ）に示すように、前記ピアノ線１５を束ねるか、又
は撚り合わせて断面扇形状に圧縮成形した４本のセグメ
ント１９を撚り合わせて、必要に応じて最外層にポリエ
チレン等のプラスチック被覆層１７を設けた断面円形状
の金属補強条２０を用い、内圧金属補強層１１又は軸力
金属補強層１３を設けるようにしても良い。
の金属補強条１８を相互の巻き方向を逆にして中間プラ
スチック管１２上にロングピッチで螺旋状に内外２層巻
きしたものである。なお金属補強状としては、図４
（ｂ）に示すように、前記ピアノ線１５を束ねるか、又
は撚り合わせて断面扇形状に圧縮成形した４本のセグメ
ント１９を撚り合わせて、必要に応じて最外層にポリエ
チレン等のプラスチック被覆層１７を設けた断面円形状
の金属補強条２０を用い、内圧金属補強層１１又は軸力
金属補強層１３を設けるようにしても良い。
【００１３】また本発明の実施例では、金属補強条が内
圧金属補強層１１及び軸力金属補強層１３から構成され
ていたが、流体輸送管の使用用途によっては、内圧金属
補強層１１又は軸力金属補強層１３のいずれか一方を省
略するか、又はいずれか一方を図５に示したように従来
構成の内圧金属補強層２又は軸力金属補強層４で構成し
ても差支えない。
圧金属補強層１１及び軸力金属補強層１３から構成され
ていたが、流体輸送管の使用用途によっては、内圧金属
補強層１１又は軸力金属補強層１３のいずれか一方を省
略するか、又はいずれか一方を図５に示したように従来
構成の内圧金属補強層２又は軸力金属補強層４で構成し
ても差支えない。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は内部に輸
送すべき流体を通すプラスチック管と、その外周に設け
られた金属補強層とを備えた流体輸送管において、前記
金属補強層が、複数本のピアノ線を束ねるか、又は撚り
合わせて圧縮成形した複数本のセグメントを撚り合わせ
た長尺の金属補強条をプラスチック管の外周に巻付けて
構成されたものであるから、前記金属補強条の強度が大
きくなって金属補強層の耐圧力性、耐曲げ性及び耐張力
性が向上すると共に、流体輸送管の軽量化、及びコスト
の低減化が可能となる。
送すべき流体を通すプラスチック管と、その外周に設け
られた金属補強層とを備えた流体輸送管において、前記
金属補強層が、複数本のピアノ線を束ねるか、又は撚り
合わせて圧縮成形した複数本のセグメントを撚り合わせ
た長尺の金属補強条をプラスチック管の外周に巻付けて
構成されたものであるから、前記金属補強条の強度が大
きくなって金属補強層の耐圧力性、耐曲げ性及び耐張力
性が向上すると共に、流体輸送管の軽量化、及びコスト
の低減化が可能となる。
【図１】本発明の流体輸送管の縦断面図。
【図２】本発明の流体輸送管の斜面図。
【図３】本発明の流体輸送管の横断面図。
【図４】本発明の主要部である金属補強条の各々異なる
例を示す一部省略断面図。
例を示す一部省略断面図。
【図５】従来の流体輸送管の縦断面図。
１ プラスチック管 １ａ インターロック管 ２ 内圧金属補強層 ３ 中間プラスチック管 ４ 軸力金属補強層 ５ 防蝕用シース １０ プラスチック管 １０ａ インターロック管 １１ 内圧金属補強層 １２ 中間プラスチック管 １３ 軸力金属補強層 １４ 防蝕用シース １５ ピアノ線 １６ セグメント １７ プラスチック被覆層 １８ 金属補強条 １９ セグメント ２０ 金属補強条
Claims (1)
- 【請求項１】 内部に輸送すべき流体を通すプラスチッ
ク管と、その外周に設けられた金属補強層とを備えた流
体輸送管において、前記金属補強層が、複数本のピアノ
線を束ねるか、又は撚り合わせて圧縮成形した複数本の
セグメントを撚り合わせた長尺の金属補強条をプラスチ
ック管の外周に巻付けて構成されることを特徴とする流
体輸送管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27446892A JPH06129570A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体輸送管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27446892A JPH06129570A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体輸送管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06129570A true JPH06129570A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17542116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27446892A Pending JPH06129570A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体輸送管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06129570A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009505017A (ja) * | 2005-08-15 | 2009-02-05 | イートン コーポレーション | 強化ホース |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP27446892A patent/JPH06129570A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009505017A (ja) * | 2005-08-15 | 2009-02-05 | イートン コーポレーション | 強化ホース |
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