JPH06129275A - 2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置

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JPH06129275A
JPH06129275A JP29787992A JP29787992A JPH06129275A JP H06129275 A JPH06129275 A JP H06129275A JP 29787992 A JP29787992 A JP 29787992A JP 29787992 A JP29787992 A JP 29787992A JP H06129275 A JPH06129275 A JP H06129275A
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JP
Japan
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fuel injection
atmospheric pressure
value
pressure correction
map
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Application number
JP29787992A
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English (en)
Inventor
Takeshi Furuya
毅 古谷
Shigeo Unno
成夫 海野
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH06129275A publication Critical patent/JPH06129275A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、高度に応じて燃料噴射基
本値を適正な大気圧補正値により補正することができ、
高度にかかわらずエンジンの出力性能の向上や良好な始
動性能を確保することができる2サイクルエンジンの燃
料噴射補正制御装置を実現することにある。 【構成】 この目的を達成するために、この発明は、燃
料噴射基本値を大気圧補正値により補正して得られた燃
料噴射値に従い燃料を噴射すべく補正制御する2サイク
ルエンジンの燃料噴射補正制御装置において、前記2サ
イクルエンジンの運転状態に応じた燃料噴射基本値を求
める燃料噴射基本マップを設定して設け、前記2サイク
ルエンジンの運転状態に応じた大気圧補正値を求める大
気圧補正マップを設定して設け、前記燃料噴射基本マッ
プから求められる燃料噴射基本値を前記大気圧補正マッ
プから求められる運転状態に応じた大気圧補正値により
補正して得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射すべく補
正制御する制御手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は2サイクルエンジンの
燃料噴射補正制御装置に係り、特に高度に応じて燃料噴
射基本値を適正な大気圧補正値により補正し得て、高度
にかかわらずエンジンの出力性能の向上を果たし得ると
ともに良好な始動性能を確保し得る2サイクルエンジン
の燃料噴射補正制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンにおいては、
混合気の空燃比が適正になるように燃料を噴射すべく補
正制御するものがある。4サイクルエンジンにおいて
は、吸入空気量や排気成分値等を検出し、これら検出値
からエンジンに供給される混合気の空燃比が適正な値に
なるように燃料噴射量をフィードバック制御している。
【0003】また、2サイクルエンジンにおいては、排
気系における吹き抜け等により吸入空気量や排気成分値
等の適正な値の検出が困難であるため、空燃比を特定す
ることができない問題があり、燃焼状態に応じた燃料噴
射量のフィードバック制御を適正に行い難い問題があ
る。
【0004】前記2サイクルエンジンにおいては、燃料
噴射基本値を大気圧補正値により補正して燃料噴射値を
得て、得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射すべく補正
制御している。
【0005】例えば、2サイクルエンジンの通常走行の
運転時には、図10に示す如く、スロットル開度αとエ
ンジン回転数Nとをパラメータとする燃料噴射基本マッ
プから、燃料噴射基本値として燃料噴射基本パルスTP
を求める。また、図11・図12に示す如く、大気圧A
LTをパラメータとする16格子テーブルの大気圧補正
マップから、大気圧補正値kALT を求める。
【0006】求められた燃料噴射基本パルスTP を大気
圧補正値kALT により補正して、燃料噴射値である燃料
噴射パルスTi(Ti=TP ×kALT )を得て、得られ
た燃料噴射パルスTiに従い燃料を噴射すべく補正制御
する。
【0007】また、2サイクルエンジンの始動時におい
ては、先ず、始動時初回燃料噴射基本パルスTAON を、
大気圧補正マップから求められる大気圧補正値kALT に
より補正して始動時初回燃料噴射値たる始動時初回燃料
噴射パルスTONを得て、得られた始動時初回燃料噴射パ
ルスTONに従い始動時初回燃料を噴射すべく補正制御す
る。
【0008】次いで、始動時2回以降燃料噴射基本パル
スTiLNTK を、大気圧補正マップから求められる大気圧
補正値kALT により補正して始動時2回以降燃料噴射パ
ルスTiLN を得て、得られた始動時2回以降燃料噴射パ
ルスTiLN に従い始動時2回以降燃料を噴射すべく補正
制御する。
【0009】このように、2サイクルエンジンにおいて
は、図13に示す如く、燃料噴射基本値を大気圧補正値
により補正して燃料噴射値を得て、得られた燃料噴射値
に従い燃料を噴射すべく補正制御している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2サイクル
エンジンは、搭載する車両の走行する高度が高まると、
空燃比がリッチ側に傾く問題がある。排気脈動を利用し
て充填効率を高めている2サイクルエンジンの高回転数
域(例えば、6000rpm以上)においては、高度の
高まりによる大気圧の低下にともない吸入空気量が空気
密度の減少以上に変化することにより、燃料量に対して
空気量が不足し、空燃比がリッチ側に傾くことになる。
【0011】そこで、前記図11・図12に示す如く、
大気圧補正マップから求められる大気圧補正値kALT に
より大気圧補正を行っている。
【0012】しかし、前記の一元的な大気圧補正によっ
ては、アイドル回転数域・低回転数域から排気脈動の影
響を受ける高回転数域までを最適な空燃比に制御するこ
とが困難となり、高度によってエンジンの出力性能が低
下する不都合がある。
【0013】また、2サイクルエンジンにおいては、始
動時の第1回目である初回に、通常よりも多い前記始動
時初回燃料噴射パルスTONに従い始動時初回燃料を噴射
すべく補正制御し、燃料の霧化を促進して始動を容易に
している。
【0014】この2サイクルエンジンは、搭載する車両
の走行する高度が高まると、大気圧の低下にともない燃
料の蒸気圧が低下して気化が必要以上に促進されること
により、空燃比がリッチ側に傾いて始動不良が惹起され
る不都合がある。
【0015】そこで、高度の高まりに応じて適正な始動
時初回燃料噴射パルスTONを得るためには、図15に示
す如く、大気圧補正マップから求められる大気圧補正値
kALT を、理論値(実線)よりもリーン側(破線)に設
定することが必要となる。
【0016】しかし、空燃比がリッチ側に傾いて始動不
良が惹起される不都合を解消すべく、大気圧補正値を要
求される始動時初回燃料噴射パルスTONに合わせると、
始動時2回以降燃料噴射パルスTiLN や通常の運転時の
燃料噴射パルスTiがリーン側に傾くことになる。
【0017】このため、前記大気圧補正マップから求め
られる大気圧補正値kALT による一元的な大気圧補正に
よっては、始動時に要求される最適な空燃比に制御する
ことが困難となり、高度にかかわらず良好な始動性能を
確保し得ない不都合がある。
【0018】詳述すると、排気系に多段膨張タイプの排
気チャンバを有するマフラを備えた2サイクルエンジン
においては、図14に示す如く、排気脈動を利用して充
填効率(吸入空気量)を増加させる高回転数域と、脈動
効果を期待し得ない低回転数域とにおいて、出力特性が
異なる。
【0019】2サイクルエンジンを搭載する車両の走行
する高度が高まると、大気圧の低下による排気流速の変
化と排気チャンバへの冷却効果(排気チャンバ温度の変
化による排気流速の変化)の違いとから、理論的に空気
密度から計算される大気圧補正値では、要求される空燃
比を得ることができない問題を生ずる。このため、排気
脈動を利用する高回転数域においては、吸入空気量が減
少して空燃比がリッチ側に傾く不都合がある。
【0020】スロットル開度とエンジン回転数とから燃
料噴射量を決定する2サイクルエンジンにおいては、吸
入空気量を測定するセンサ類を設けていず、スロットル
開度とエンジン回転数とから近似的に吸入空気量を算定
している。
【0021】つまり、図10に示す如く、スロットル開
度αとエンジン回転数Nとをパラメータとする16×1
6格子の燃料噴射基本マップから、燃料噴射基本パルス
TPを求める。高度の高まりによる大気圧の低下にとも
ない、この値を図11・図12に示す如く、大気圧Pを
パラメータとする16格子テーブルの大気圧補正マップ
から求められる大気圧補正値kALT により補正して、燃
料噴射値である燃料噴射パルスTiを得て(Ti=TP
×kALT )、得られた燃料噴射パルスTiに従い燃料を
噴射すべく補正制御する。
【0022】したがって、このような2サイクルエンジ
ンにおいては、フィードバックのないオープンループに
より制御しており、予め設定された大気圧の変化以上に
吸入空気量が変化しても、燃料噴射量は変化せずに一定
である。このため、前記の如く空燃比がリッチ側に傾く
ことにより、加速不良や失火等を発生する不都合があ
り、また、空燃比がリーン側に傾くことにより、焼き付
き等を発生する不都合がある。
【0023】2サイクルエンジンの各エンジン回転数毎
に要求する大気圧補正値は、本出願人による実験によれ
ば、図7に示す如く、排気チャンバの脈動効果の相違に
より複数の大気圧補正線による値が得られた。
【0024】このため、従来の一元的な大気圧補正によ
っては、最適な空燃比に制御することが困難な不都合が
あり、高度に応じて燃料噴射基本値を適正な大気圧補正
値により補正し得ず、エンジンの出力性能の向上や始動
性能の確保を果たし得ない不都合がある。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、上述不都合を除
去すべく、この発明は、燃料噴射基本値を大気圧補正値
により補正して得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射す
べく補正制御する2サイクルエンジンの燃料噴射補正制
御装置において、前記2サイクルエンジンの運転状態に
応じた燃料噴射基本値を求める燃料噴射基本マップを設
定して設け、前記2サイクルエンジンの運転状態に応じ
た大気圧補正値を求める大気圧補正マップを設定して設
け、前記燃料噴射基本マップから求められる燃料噴射基
本値を前記大気圧補正マップから求められる運転状態に
応じた大気圧補正値により補正して得られた燃料噴射値
に従い燃料を噴射すべく補正制御する制御手段を設けた
ことを特徴とする。
【0026】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段によって、
2サイクルエンジンの燃料噴射基本マップから求められ
る運転状態に応じた燃料噴射基本値を、大気圧補正マッ
プから求められる運転状態に応じた大気圧補正値により
補正して燃料噴射値を得て、得られた燃料噴射値に従い
燃料を噴射すべく補正制御することにより、高度に応じ
て燃料噴射基本値を適正な大気圧補正値により補正する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0028】図1〜図9は、この発明の実施例を示すも
のである。図2において、2は車両たる雪上車、4は車
体、6はシート、8はエンジンフード、10はエンジン
ルーム、12はトラック、14はハンドル、16はスキ
ー、18はシールドである。この雪上車2は、エンジン
ルーム10に搭載される2サイクルエンジン20により
トラック10を駆動し、雪上を走行する。
【0029】2サイクルエンジン20は、図1に示す如
く、シリンダブロック22の下方にクランクケース24
によりクランク軸26を軸支している。シリンダブロッ
ク22のシリンダ28には、ピストン30を内蔵してい
る。ピストン30は、コネクティングロッド32により
クランク軸26に連絡されている。シリンダブロック2
2の上方には、シリンダヘッド34を搭載し、燃焼室3
6に臨ませて点火プラグ38を取付けている。また、ク
ランク軸26には、マグネトー40が取付けられてい
る。
【0030】この2サイクルエンジン20のシリンダブ
ロック22には、クランクケース24内のクランク室4
2に連通する吸入孔44を設け、クランク室42を燃焼
室36に連通する掃気孔46を設け、燃焼室36を外気
に連通する掃気孔48を設けている。吸入孔44には、
吸入バルブ50を設けている。掃気孔48は、マフラ5
2の排気チャンバ54に連通されている。
【0031】また、2サイクルエンジン20は、エアク
リーナ56と吸気管58とスロットルボディ60と吸入
管62とを順次に接続し、吸気通路64を形成してい
る。吸入管62は、前記クランクケース24に接続さ
れ、吸気通路64を吸入孔44に連通している。スロッ
トルボディ60内の吸気通路64には、スロットルバル
ブ66を設けている。このスロットルボディ60には、
吸気通路64に臨ませて燃料噴射弁68を取付けてい
る。
【0032】前記燃料噴射弁68は、燃料噴射補正制御
装置70の制御手段たる制御部72の出力側に接続され
ている。また、制御部72の出力側には、前記点火プラ
グ38が点火回路74を介して接続されている。
【0033】この制御部72の入力側には、スロットル
バルブ66の開度を検出するスロットル開度センサ部7
6と、マグネトー42の回転からエンジン回転数を検出
する回転数センサ78及び気筒を判別する気筒判別セン
サ80と、吸入空気温度を検出する吸入空気温度センサ
82と、冷却水温度を検出する冷却水温度センサ84
と、大気圧を検出する大気圧センサ86と、が接続され
ている。
【0034】制御部72は、これら各種センサ76〜8
6から入力する信号により、点火回路74に点火信号を
出力して点火プラグ38に飛火させるとともに、燃料噴
射弁68を作動させる。
【0035】この燃料噴射補正制御装置70は、前記制
御部72によって、燃料噴射基本値Tpを大気圧補正値
kALT により補正して得られた燃料噴射値Tiに従い燃
料を噴射すべく補正制御するものである。
【0036】このような2サイクルエンジン20の燃料
噴射補正制御装置70において、制御部72は、2サイ
クルエンジン20の運転状態に応じた燃料噴射基本値を
求める燃料噴射基本マップを設定して設け、2サイクル
エンジン20の運転状態に応じた大気圧補正値を求める
大気圧補正マップを設定して設け、前記燃料噴射基本マ
ップから求められる燃料噴射基本パルスを前記大気圧補
正マップから求められる運転状態に応じた大気圧補正値
により補正して燃料噴射値を得て、得られた燃料噴射値
に従い燃料を噴射すべく補正制御するものである。
【0037】この発明の実施例において、制御部72
は、図3に示す如く、2サイクルエンジン20のスロッ
トル開度αとエンジン回転数Nとから運転時燃料噴射基
本値たる燃料噴射基本パルスTpを求める運転時燃料噴
射基本マップ(Tpマップ)を設定して設け、図4〜図
6に示す如く、2サイクルエンジン20のエンジン回転
数Nと大気圧ALTとから運転時大気圧補正値kNALTを
求める運転時大気圧補正マップ(kNALTマップ)を設定
して設けている。
【0038】制御部72は、スロットル開度センサ部7
6及び回転数センサ78から入力する信号により、図3
に示すスロットル開度αとエンジン回転数Nとをパラメ
ータとする燃料噴射基本マップ(TP マップ)から、燃
料噴射基本パルスTP を求める。また、制御部72は、
回転数センサ78及び大気圧センサ86から入力する信
号により、図4〜図6に示すエンジン回転数Nと大気圧
ALTをパラメータとする運転時大気圧補正マップ(k
NALTマップ)から、運転時大気圧補正値kNALTを求め
る。
【0039】制御部72は、求められた運転時燃料噴射
基本パルスTP を運転時大気圧補正値kNALTにより補正
して運転時燃料噴射値たる運転時燃料噴射パルスTi
(Ti=TP ×kNALT)を得て、得られた運転時燃料噴
射パルスTiに従い燃料噴射弁68を作動させて運転時
燃料を噴射すべく補正制御する。
【0040】このように、制御部72は、従来の大気圧
のみによる大気圧補正に対して、図7に示す如く、エン
ジン回転数毎に大気圧補正値を求め、求められた大気圧
補正値により燃料噴射基本パルスを補正して得られた燃
料噴射パルスにより燃料を噴射すべく補正制御してい
る。
【0041】これにより、高度に応じて要求する適正な
大気圧補正値を得ることができ、高度にかかわらず2サ
イクルエンジン20の出力性能の向上を果たすことがで
きる。この結果として、高地における出力性能の向上を
果たし得て、加速性能や最高車速を向上することができ
る。
【0042】また、制御部72による補正制御は、フィ
ードバックではなく、オープンループシステムによる予
測制御であるが、吸入空気量を検出する高価なエアーフ
ローセンサ等の新たなセンサ類の付加増設を要すること
なく、既設の制御部のプログラムの変更のみで対処する
ことができる。
【0043】図8・図9は、この発明の別の実施例を示
すものである。
【0044】この実施例において、制御部72は、2サ
イクルエンジン20の始動時初回燃料噴射値たる始動時
初回燃料噴射基本パルスTAON を設定して設けるととも
に、始動時初回以降燃料噴射基本値たる始動時2回以降
燃料噴射基本パルスTiLNTKを設定して設けている。
【0045】また、制御部72は、図8に示す如く、2
サイクルエンジン20の始動時初回大気圧補正値kALT1
を求める始動時初回大気圧補正マップ(kALT1マップ)
を設定して設けるとともに、始動時2回以降大気圧補正
値kALT2を求める始動時2回以降大気圧補正マップ(k
ALT2マップ)を設定して設けている。
【0046】2サイクルエンジン20の始動に際して、
制御部72は、図9に示す如く、先ず、始動時初回燃料
噴射基本パルスTAON を、始動時初回大気圧補正マップ
(kALT1マップ)から求められる始動時初回大気圧補正
値kALT1により補正して始動時初回燃料噴射値たる始動
時初回燃料噴射パルスTONを得て、得られた始動時初回
燃料噴射パルスTONに従い始動時初回燃料を噴射すべく
補正制御する。
【0047】次いで、制御部72は、始動時2回以降燃
料噴射基本パルスTiLNTK を、始動時2回以降大気圧補
正マップ(kALT2マップ)から求められる始動時2回以
降大気圧補正値kALT2により補正して始動時2回以降燃
料噴射値たる始動時2回以降燃料噴射パルスTiLN を得
て、得られた始動時2回以降燃料噴射パルスTiLN に従
い始動時2回以降燃料を噴射すべく補正制御する。
【0048】このように、始動時初回燃料噴射基本パル
スTAON 及び始動時2回以降燃料噴射基本パルスTiLNT
K を、夫々異なる始動時初回大気圧補正値kALT1及び始
動時2回以降大気圧補正値kALT2により補正して、始動
時初回燃料噴射パルスTON及び始動時2回以降燃料噴射
パルスTiLN を得て、これら各パルスTON・TiLN によ
り各燃料を噴射すべく補正制御することにより、高度に
応じて要求する適正な大気圧補正値を得ることができ、
高度にかかわらず良好な始動性能を確保することができ
る。この結果として、高地における始動性能を向上する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】このように、この発明によれば、高度に
応じて燃料噴射基本値を適正な大気圧補正値により補正
することができる。このため、高度にかかわらずエンジ
ンの出力性能の向上を果たすことができる。この結果と
して、高地における出力性能の向上を果たし得て、加速
性能や最高車速を向上することができる。また、高度に
かかわらず良好な始動性能を確保することができる。こ
の結果として、高地における始動性能を向上することが
できる。さらに、新たなセンサ類の付加増設を要するこ
となく、既設の制御手段のプログラムの変更のみで対処
することができ、コストを低廉に実施し得て、実用上有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す2サイクルエンジンの
燃料噴射補正制御装置の概略構成図である。
【図2】2サイクルエンジンを搭載した雪上車の概略構
成図である。
【図3】運転時燃料噴射基本マップを示す図である。
【図4】運転時大気圧補正マップの3次元テーブルを示
す図である。
【図5】運転時大気圧補正マップを示す図である。
【図6】エンジン回転数と大気圧による補正の関係を示
す図である。
【図7】エンジン回転数毎の大気圧補正線を示す図であ
る。
【図8】別の実施例の始動時初回大気圧補正マップと始
動時2回以降大気圧補正マップとを示す図である。
【図9】別の実施例の始動時における基準パルスと始動
時初回燃料噴射パルス及び始動時2回以降燃料噴射パル
スとの関係を示す図である。
【図10】従来例の燃料噴射基本マップを示す図であ
る。
【図11】従来例の大気圧補正マップの16格子テーブ
ルを示す図である。
【図12】従来例の大気圧補正マップを示す図である。
【図13】従来例の大気圧による補正の関係を示す図で
ある。
【図14】従来例のエンジン回転数と出力との関係を示
す図である。
【図15】従来例の大気圧補正の理論値に対するずれを
説明する図である。
【符号の説明】
2 雪上車 20 2サイクルエンジン 52 マフラ 54 排気チャンバ 60 スロットルボディ 64 吸気通路 66 スロットルバルブ 68 燃料噴射弁 70 燃料噴射補正制御装置 72 制御部 74 点火回路 76 スロットル開度センサ 78 回転数センサ 86 大気圧センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図8】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図10】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射基本値を大気圧補正値により補
    正して得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射すべく補正
    制御する2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置に
    おいて、前記2サイクルエンジンの運転状態に応じた燃
    料噴射基本値を求める燃料噴射基本マップを設定して設
    け、前記2サイクルエンジンの運転状態に応じた大気圧
    補正値を求める大気圧補正マップを設定して設け、前記
    燃料噴射基本マップから求められる燃料噴射基本値を前
    記大気圧補正マップから求められる運転状態に応じた大
    気圧補正値により補正して得られた燃料噴射値に従い燃
    料を噴射すべく補正制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置。
  2. 【請求項2】 燃料噴射基本値を大気圧補正値により補
    正して得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射すべく補正
    制御する2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置に
    おいて、前記2サイクルエンジンのスロットル開度とエ
    ンジン回転数とから運転時燃料噴射基本値を求める運転
    時燃料噴射基本マップを設定して設け、前記2サイクル
    エンジンのエンジン回転数と大気圧とから運転時大気圧
    補正値を求める運転時大気圧補正マップを設定して設
    け、前記運転時燃料噴射基本マップから求められる運転
    時燃料噴射基本値を前記運転時大気圧補正マップから求
    められる運転時大気圧補正値により補正して得られた運
    転時燃料噴射値に従い運転時燃料を噴射すべく補正制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする2サイクルエン
    ジンの燃料噴射補正制御装置。
  3. 【請求項3】 燃料噴射基本値を大気圧補正値により補
    正して得られた燃料噴射値に従い燃料を噴射すべく補正
    制御する2サイクルエンジンの燃料噴射補正制御装置に
    おいて、前記2サイクルエンジンの始動時初回燃料噴射
    値を設定して設けるとともに始動時2回以降燃料噴射基
    本値を設定して設け、前記2サイクルエンジンの始動時
    初回大気圧補正値を求める始動時初回大気圧補正マップ
    を設定して設けるとともに始動時2回以降大気圧補正値
    を求める始動時2回以降大気圧補正マップを設定して設
    け、前記始動時初回燃料噴射基本値を始動時初回大気圧
    補正マップから求められる始動時初回大気圧補正値によ
    り補正して得られた始動時初回燃料噴射値に従い始動時
    初回燃料を噴射すべく補正制御し、前記始動時2回以降
    燃料噴射基本値を前記始動時2回以降大気圧補正マップ
    から求められる始動時2回以降大気圧補正値により補正
    して得られた始動時2回以降燃料噴射値に従い始動時2
    回以降燃料を噴射すべく補正制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とする2サイクルエンジンの燃料噴射補正制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005003004A (ja) * 2004-09-09 2005-01-06 Denso Corp エンジンの自動制御装置

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JP2005003004A (ja) * 2004-09-09 2005-01-06 Denso Corp エンジンの自動制御装置

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