JPH0612883Y2 - チェンソー用、ガイドバー - Google Patents
チェンソー用、ガイドバーInfo
- Publication number
- JPH0612883Y2 JPH0612883Y2 JP10478688U JP10478688U JPH0612883Y2 JP H0612883 Y2 JPH0612883 Y2 JP H0612883Y2 JP 10478688 U JP10478688 U JP 10478688U JP 10478688 U JP10478688 U JP 10478688U JP H0612883 Y2 JPH0612883 Y2 JP H0612883Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide bar
- oil supply
- chain
- saw
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sawing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はチェンソーに係り、特に積層構造ガイドバーの
ガイド溝やソーチェン等へ潤滑油を供給するための給油
構造に関するものである。
ガイド溝やソーチェン等へ潤滑油を供給するための給油
構造に関するものである。
(従来の技術) 従来の本体が単板により形成され、その外周縁に凹状に
形成されたソーチェン用ガイド溝を有するガイドバー
は、硬化熱処理前の炭素工具鋼等に切削加工を行ない、
硬化熱処理を施す製造方法が取られている。
形成されたソーチェン用ガイド溝を有するガイドバー
は、硬化熱処理前の炭素工具鋼等に切削加工を行ない、
硬化熱処理を施す製造方法が取られている。
そのため、切削加工等が容易で、給油孔の形状も種々考
案されてきた。
案されてきた。
しかし積層構造ガイドバーの製造においては、積層加工
後の硬化熱処理は各板にソリやネジレ等の変形を発生さ
せるため、それが積層加工部の剥離を起こす原因となる
ため不適当である。
後の硬化熱処理は各板にソリやネジレ等の変形を発生さ
せるため、それが積層加工部の剥離を起こす原因となる
ため不適当である。
そのため、通常は硬化熱処理済み鋼材を積層加工一体化
する製造方法が取られている。
する製造方法が取られている。
しかし、硬化熱処理済み鋼材は、単板形成のガイドバー
の様な、切削加工は困難であり超硬工具などを用いて加
工を行なうとしても、切削工具の消耗等、非常にコスト
高となる。
の様な、切削加工は困難であり超硬工具などを用いて加
工を行なうとしても、切削工具の消耗等、非常にコスト
高となる。
よって一般に第6図、第7図に示す従来の積層構造ガイ
ドバーの給油孔13は積層加工前の段階において各板に
プレス抜き加工が行なわれている。また、チェンソー本
体の潤滑油吐出口は、本体にガイドバーを取り付けた場
合そのほとんどが、ガイド溝底部14か給油孔13の最
下部に相当する位置に設けられている。
ドバーの給油孔13は積層加工前の段階において各板に
プレス抜き加工が行なわれている。また、チェンソー本
体の潤滑油吐出口は、本体にガイドバーを取り付けた場
合そのほとんどが、ガイド溝底部14か給油孔13の最
下部に相当する位置に設けられている。
以上のように、プレス抜き加工により形成される第6図
に示す積層構造ガイドバー15の給油孔13の構造は両
側板16.17と中央板18に真直に貫通するよう設け
られれている。
に示す積層構造ガイドバー15の給油孔13の構造は両
側板16.17と中央板18に真直に貫通するよう設け
られれている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、従来の給油孔構造において潤滑油を供給した
場合、第6図、第7図に示すように、給油孔13はガイ
ド溝底部または、下方部に位置しているので潤滑油はチ
ェンソーの始動時直ちにはソーチェンの中央駆動リンク
19には供給されず、ガイド溝底部または下方部に溜り
その後、中央駆動リンク19に達し中央駆動リンクを介
してガイド溝20の全域に供給されることになる。
場合、第6図、第7図に示すように、給油孔13はガイ
ド溝底部または、下方部に位置しているので潤滑油はチ
ェンソーの始動時直ちにはソーチェンの中央駆動リンク
19には供給されず、ガイド溝底部または下方部に溜り
その後、中央駆動リンク19に達し中央駆動リンクを介
してガイド溝20の全域に供給されることになる。
したがって、チェンソーを始動してからガイド溝20の
全域に潤滑油が供給されるのに時間がかかり、その間ソ
ーチェン21は無給油状態でガイドバー15の外周縁を
高速にて回動するのでガイドバー15及びソーチェン2
1に摩擦抵抗が大きく作用し、早期摩耗や早期破損の原
因なる。
全域に潤滑油が供給されるのに時間がかかり、その間ソ
ーチェン21は無給油状態でガイドバー15の外周縁を
高速にて回動するのでガイドバー15及びソーチェン2
1に摩擦抵抗が大きく作用し、早期摩耗や早期破損の原
因なる。
また、ガイド溝20の底部に被切断物の切粉が堆積する
と、始動後時間を経過しても潤滑油が円滑に流れず、や
はり早期摩耗や早期破損の原因となる。
と、始動後時間を経過しても潤滑油が円滑に流れず、や
はり早期摩耗や早期破損の原因となる。
本考案の目的は、積層構造のチェンソー用ガイドバーに
おいて、チェンソー本体から吐出する潤滑油をソーチェ
ンの中央駆動リンクに直接給油し、瞬時にガイド溝全域
に供給できる給油孔構造を容易に形成する事にある。
おいて、チェンソー本体から吐出する潤滑油をソーチェ
ンの中央駆動リンクに直接給油し、瞬時にガイド溝全域
に供給できる給油孔構造を容易に形成する事にある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記の課題を解決するために、第3図、第4
図、第5図に示す給油部材7.9.11を、第2図に示
す二枚の外側鋼板1.2の孔部6に、その開口部の孔又
は、切り欠き8.10.12(第3図参照)がガイドバ
ー5(第1図参照)の外周縁方向に位置するように配置
して、中央板3(第2図参照)に溶接する給油孔構造を
採用する。
図、第5図に示す給油部材7.9.11を、第2図に示
す二枚の外側鋼板1.2の孔部6に、その開口部の孔又
は、切り欠き8.10.12(第3図参照)がガイドバ
ー5(第1図参照)の外周縁方向に位置するように配置
して、中央板3(第2図参照)に溶接する給油孔構造を
採用する。
(作用) 本考案により積層構造ガイドバーにおいて、前記給油孔
構造が容易に形成出来るため、潤滑油がチェンソー本体
の吐出口からガイドバー5に固着した給油部材7.9.
11(第3図参照)の凹部を通過し外周縁方向に設けら
れた孔又は、切り欠き8.10.12(第3図参照)の
開口部を介してガイド溝4内を回動する中央駆動リンク
24(第8図参照)に直接供給されるので、潤滑油22
(第8図参照)は早期にガイド溝4全域に供給される。
構造が容易に形成出来るため、潤滑油がチェンソー本体
の吐出口からガイドバー5に固着した給油部材7.9.
11(第3図参照)の凹部を通過し外周縁方向に設けら
れた孔又は、切り欠き8.10.12(第3図参照)の
開口部を介してガイド溝4内を回動する中央駆動リンク
24(第8図参照)に直接供給されるので、潤滑油22
(第8図参照)は早期にガイド溝4全域に供給される。
また、たとえガイド溝底部25(第8図参照)に被切断
物の切粉が堆積しても、潤滑油22はガイド溝底部25
を経由しないため、その影響を全く受けない。
物の切粉が堆積しても、潤滑油22はガイド溝底部25
を経由しないため、その影響を全く受けない。
(実施例)以下この考案を具体化した一実施例を第1図
から第5図及び、第8図に従って説明する。第1図及び
第2図に示すように、孔部6を設けた2枚の形状の等し
い外側鋼板1・2の間に、1枚の前記外側鋼板1・2よ
り外周長の小さい中央板3を配置し、積層加工により一
体構造となるよう固着結合させて、積層構造のチェンソ
ー用ガイドバー5を形成する。なお、常法に従って熱硬
化性接着剤等を用いて加熱接着し、積層加工を行なって
もよい。
から第5図及び、第8図に従って説明する。第1図及び
第2図に示すように、孔部6を設けた2枚の形状の等し
い外側鋼板1・2の間に、1枚の前記外側鋼板1・2よ
り外周長の小さい中央板3を配置し、積層加工により一
体構造となるよう固着結合させて、積層構造のチェンソ
ー用ガイドバー5を形成する。なお、常法に従って熱硬
化性接着剤等を用いて加熱接着し、積層加工を行なって
もよい。
第3図から第5図に示す給油部材7・9・11を前記ガ
イドバー5の孔部6に、その開口部8・10・12が前
記ガイドバー5の外周縁方向に位置するように配置して
中央板3に溶接し、給油孔構造を形成する。
イドバー5の孔部6に、その開口部8・10・12が前
記ガイドバー5の外周縁方向に位置するように配置して
中央板3に溶接し、給油孔構造を形成する。
そして、第8図に示すように、チェンソー本体(図示せ
ず)から前記ガイドバー5のガイド溝4の底部25付近
に吐出する潤滑油22が、凹状に形成された給油部材7
・9・11に案内され前記ガイドバー5の外周縁方向に
位置する開口部10を介してソーチェン23の中央駆動
リンク24に直接給油されるように成っている。さら
に、前記中央駆動リンク24はガイドバー5のガイド溝
4内を高速にて回動するので、潤滑油22は瞬時にガイ
ド溝4全域に供給される。
ず)から前記ガイドバー5のガイド溝4の底部25付近
に吐出する潤滑油22が、凹状に形成された給油部材7
・9・11に案内され前記ガイドバー5の外周縁方向に
位置する開口部10を介してソーチェン23の中央駆動
リンク24に直接給油されるように成っている。さら
に、前記中央駆動リンク24はガイドバー5のガイド溝
4内を高速にて回動するので、潤滑油22は瞬時にガイ
ド溝4全域に供給される。
第3図に示すように、箱状給油部材7には開口部8が適
当数凹状内部一方端に設けられている。
当数凹状内部一方端に設けられている。
第4図に示すように、箱状給油部材9には開口部10が
凹状内部の一方端に設けられている。
凹状内部の一方端に設けられている。
第5図に示すように、断面凹状の給油部材11には開口
部12が凹状内部の一方端に設けられている。
部12が凹状内部の一方端に設けられている。
給油部材の平面形状は、本実施例に示した形状のみに限
定されず、凹状内部を有する多角形あるいは楕円、長円
でもよい。
定されず、凹状内部を有する多角形あるいは楕円、長円
でもよい。
また給油部材7・9・11は、中央板3に溶接した際に
外側鋼板1・2の外側面よりも突出すると、チェンソー
本体(図示せず)にガイドバー5は斜めに取り付くた
め、第8図に示すように外側鋼板1・2の外側面よりも
突出せず、ほぼ面一またはそれ以下となるような浅い箱
状または断面が浅い凹状に形成する。
外側鋼板1・2の外側面よりも突出すると、チェンソー
本体(図示せず)にガイドバー5は斜めに取り付くた
め、第8図に示すように外側鋼板1・2の外側面よりも
突出せず、ほぼ面一またはそれ以下となるような浅い箱
状または断面が浅い凹状に形成する。
(考案の効果)以上詳述したように、本考案によれば、
積層構造のチェンソー用ガイドバーにおいて、チェンソ
ー本体から吐出する潤滑油をソーチェンの中央駆動リン
クに直接給油し、瞬時にガイド溝全域に供給できる給油
孔構造を容易な加工により形成する事ができる。
積層構造のチェンソー用ガイドバーにおいて、チェンソ
ー本体から吐出する潤滑油をソーチェンの中央駆動リン
クに直接給油し、瞬時にガイド溝全域に供給できる給油
孔構造を容易な加工により形成する事ができる。
また、潤滑油を瞬時にガイド溝全域に供給できる為に、
ソーチェンとガイドバーの摺動部への給油も瞬時に行な
われ、ソーチェン及びガイドバーの早期摩耗が防止で
き、ひいてはチェンソー本体駆動源の寿命の長期化を図
ることができる。
ソーチェンとガイドバーの摺動部への給油も瞬時に行な
われ、ソーチェン及びガイドバーの早期摩耗が防止で
き、ひいてはチェンソー本体駆動源の寿命の長期化を図
ることができる。
第1図は本考案の一例を示す斜視図。 第2図は本考案の主要部の積層構造と給油部材との関係
を示す分解斜視図。 第3図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第4図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第5図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第6図は従来技術のソーチェンへの給油孔部の拡大断面
図。 第7図は従来技術のソーチェンへの給油部の部分断面
図。 第8図は本考案のソーチェンへの給油孔部の拡大断面
図。 外側鋼板1、外側鋼板2、中央板3、ガイド溝4、ガイ
ドバー5、外側鋼板の孔部5、箱状給油部材7、箱状給
油部材9、断面凹状給油部材11、
を示す分解斜視図。 第3図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第4図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第5図は本考案の給油孔構造を構成する給油部材の一例
を示すの拡大斜視図。 第6図は従来技術のソーチェンへの給油孔部の拡大断面
図。 第7図は従来技術のソーチェンへの給油部の部分断面
図。 第8図は本考案のソーチェンへの給油孔部の拡大断面
図。 外側鋼板1、外側鋼板2、中央板3、ガイド溝4、ガイ
ドバー5、外側鋼板の孔部5、箱状給油部材7、箱状給
油部材9、断面凹状給油部材11、
Claims (1)
- 【請求項1】2枚の形状の等しい外側鋼板(1)と
(2)の間に、少なくとも1枚の前記外側鋼板より外周
長の小さい中央板(3)を配置し、積層加工により一体
構造として、その外周縁部にソーチェンを走行させる為
のガイド溝(4)を形成させてなる積層構造のチェンソ
ー用ガイドバー(5)において、 凹状内部の一方端に開口部(8)・(10)を有する浅
い箱状の給油部材(7)・(9)または、凹状内部の一
方端に開口部(12)を有する断面が浅い凹状の給油部
材(11)を前記2枚の外側鋼板(1)・(2)の孔部
(6)に、前記開口部(8)・(10)・(12)が前
記ガイドバー(5)の外周縁方向に位置するよう配置し
て前記中央板(3)に溶接し、ソーチェン(23)への
潤滑油給油孔を形成することを特徴とするチェンソー用
ガイドバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10478688U JPH0612883Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | チェンソー用、ガイドバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10478688U JPH0612883Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | チェンソー用、ガイドバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0227301U JPH0227301U (ja) | 1990-02-22 |
JPH0612883Y2 true JPH0612883Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=31336813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10478688U Expired - Lifetime JPH0612883Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | チェンソー用、ガイドバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612883Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-08 JP JP10478688U patent/JPH0612883Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0227301U (ja) | 1990-02-22 |
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