JPH0612837Y2 - 静電気を利用した薬液散布装置 - Google Patents

静電気を利用した薬液散布装置

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JPH0612837Y2
JPH0612837Y2 JP3932188U JP3932188U JPH0612837Y2 JP H0612837 Y2 JPH0612837 Y2 JP H0612837Y2 JP 3932188 U JP3932188 U JP 3932188U JP 3932188 U JP3932188 U JP 3932188U JP H0612837 Y2 JPH0612837 Y2 JP H0612837Y2
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Japan
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chemical liquid
boom
nozzle
electrode
air
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聿郎 有光
嘉人 山内
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Arimitsu Industry Co Ltd
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Arimitsu Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はほぼ水平に支持した中空のブームに設けた多
数のノズルから農薬などの薬液を下方に向けて噴霧する
ようにした薬液散布装置の改良に関するもので、静電気
を利用したものである。
〔従来の技術〕
従来の薬液散布装置は中空のブーム内に高圧の空気と薬
液を送り込み、この空気と薬液を混合して霧状にしなが
ら下側の多数のノズルから下方へ噴霧すると同時にブー
ムに平行に設けた別体の送風管の多数の噴気孔から下方
へ向けて空気を噴射し、エアカーテンを形成している。
また、ブーム内に、空気通路と薬液通路と送風路を一体
に設け、空気通路内に前記薬液通路を設けて、両通路を
ノズルに連通させ、空気通路と送風路は仕切壁で遮断
し、送風路の下側には下方へ向けてエアカーテンを形成
するための多数の噴気孔を配列したものを考案して相当
な効果が得られた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記の各従来の薬液散布装置では、風が強い場
合、あるいは無風時でもブーム管の移動による気流の発
生によりエアカーテンとノズルから噴出する霧状の薬液
が後方へ吹き飛ばされる場合があり、特に濃厚薬液を超
微粒にして散布する場合に飛ばされ易いのである。
また、ブーム内に空気通路と薬液通路と送風路の三種の
通路を設ける必要があるためブームの構造が複雑になる
などの問題もある。
この考案は上記の問題点に鑑みて、静電気を利用するこ
とにより簡単な構造で正確に薬液を散布できる薬液散布
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案は薬液タンクか
らポンプにより圧送されてくる薬液を下方へ噴霧する多
数のノズルを下側に配列した中空のブーム内に、空気通
路と、ノズルに通じる薬液通路とを設け、ブームの下側
には、絶縁体からなる複数の支持片を設け、この支持片
を利用して、ブームの全長に亘り、かつ、上記ノズルの
両側下方を通る高圧電極を平行に配置し、ノズルの両側
に位置するブームの底板にはノズルから噴出する薬液の
噴霧の両側を囲むエアカーテンを形成する多数の噴気孔
を設けてこの噴気孔を前記空気通路に連通させ、高電圧
発生装置の一方の電極を前記高圧電極に接続し、他方の
電極を接地せしめたものである。
〔作用〕
この考案の薬液散布装置は上記の構成であるから、空気
通路と薬液通路を一体に設けたブームを水平に支えて、
ノズルから薬剤を噴霧し、同時に、ブームの下側に設け
た多数の噴気孔から噴出する空気によりノズルの両側に
エアカーテンを形成する。
また、ノズルの両側に配置した高圧電極に印加された高
電圧により、ノズルから噴出する霧状の薬液が帯電し、
その静電作用によりその下方の植物に全てが附着する。
〔実施例〕
第1図において、1は農業用トラクタ、2はその車体か
ら側方に突出させたブラケットで、このブラケット2に
中空ブーム3の基部を固定してある。図示例ではブラケ
ット2にブーム3を起状自在に取付けてエアシリンダ4
によりブーム3を起状させるようにするがその取付け手
段は自由である。
上記ブーム3内は第2図、第3図のように空気通路6と
薬液通路7とに分けられ、薬液通路7は空気通路6内の
下部に位置している。
このブーム3は、金属、硬質プラスチックなどの硬質材
によって溶接、押出し成形などの手段により一体に形成
されたものであり、その下側両側には、硬質プラスチッ
クなどの電気絶縁性の硬質材で製作された多数の支持片
9を設け、この支持片9によりブーム3の全長に亘る左
右一対の導電線からなる電極10を平行に配置する。
前記空気通路6はトラクタ1上の送風機(図示省略)の
吐出口に連結し、薬液通路7はトラクタ1上のポンプP
(第4図)の吐出口に連通させ、このポンプPの吸込口
はトラクタ1上の薬液タンク12(第4図)に連通させ
る。
13はブーム3の下側に一定の間隔で一列に並べた薬液
噴射用の多数のノズルで、このノズル13は通路7に連
通してポンプPから圧送されてきた薬液を下方へ噴霧す
る。
上記ノズル13の両側に位置するブーム3の底部には多
数の噴気孔15を一定の間隔で並べてこれを空気通路6
に連通させ、送風機から送られてきた空気を下方に噴出
してノズル13の両側から下方に向けてエアカーテンを
形成する。
第4図の回路図において、16はトラクタ1上に搭載し
たバッテリ、17は高電圧発生装置でその出力端子を前
記電極10に接続し、他端はバッテリ16を介して接地
用鎖18により接地する。
上記の実施例において、ポンプPおよび送風機を運転す
ると同時に、電極10に高電圧を印加すると、各ノズル
13から薬液が下方へ噴霧されるとともに高電圧の印加
により薬液の微粒が帯電し、静電作用のために下方の植
物に吸着される。
また、送風機からの圧力空気は空気通路6を経て各噴気
孔15から下方へ噴出し、エアカーテンによりノズル1
3と電極10間を遮断するので、電極10に薬液が附着
することを防止する。
通常の薬液散布では希釈倍率2000倍のものを用いるが、
実施例では希釈倍率200倍の濃厚液を超微粒にして噴霧
した。
これにより、通常では反当り100〜150の散布が必要
であるが実施例では反当り10〜15の散布でよいので
タンクを小型にでき、散布回数を減少させることができ
る。
〔考案の効果〕
この考案は上記のように、ブームの下部の多数のノズル
から薬液を噴霧するとともに、ノズルの両側の電極に高
電圧を印加することによりノズルから噴霧される薬液が
帯電して静電作用により植物に附着するので効率のよい
薬液の散布が行える。
また、実施例のように濃厚薬液を超微粒にして散布する
とタンクを小型化でき、散布回数を減少できるが、少し
の風で飛ばされるという問題があった。しかし、この考
案の散布装置を用いることにより超微粒による静電効果
の増大で薬液の無駄な飛散が殆んどなくなる。
さらにこの考案の場合、ノズルの両側下方を通る高圧電
極を平行に配置し、ノズルの両側に位置するブームの底
板にはノズルから噴出する薬液の噴霧の両側を囲むエア
カーテンを形成する多数の噴気孔を設けてこのエアカー
テンによりノズルと電極を遮断するので、ノズルから噴
霧される薬液が電極に附着することを防止する。従って
静電作用が損なわれることがなく、常に効率のよい薬液
散布が行えるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案装置の一実施例を示す一部切欠正面
図、第2図は同上のブームの一部切欠拡大縦断正面図、
第3図は同上の拡大横断側面図、第4図は回路図であ
る。 3……ブーム、6……空気通路、 7……薬液通路、10……高圧電極、 13……ノズル、15……噴気孔、 17……高電圧発生装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬液タンクからポンプにより圧送されてく
    る薬液を下方へ噴霧する多数のノズルを下側に配列した
    中空のブーム内に、空気通路と、ノズルに通じる薬液通
    路とを設け、ブームの下側には、絶縁体からなる複数の
    支持片を設け、この支持片を利用して、ブームの全長に
    亘り、かつ、上記ノズルの両側下方を通る高圧電極を平
    行に配置し、ノズルの両側に位置するブームの底板には
    ノズルから噴出する薬液の噴霧の両側を囲むエアカーテ
    ンを形成する多数の噴気孔を設けてこの噴気孔を前記空
    気通路に連通させ、高電圧発生装置の一方の電極を前記
    高圧電極に接続し、他方の電極を接地せしめたことを特
    徴とする静電気を利用した薬液散布装置。
JP3932188U 1988-03-24 1988-03-24 静電気を利用した薬液散布装置 Expired - Lifetime JPH0612837Y2 (ja)

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JPH01151856U JPH01151856U (ja) 1989-10-19
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JP5129512B2 (ja) * 2007-01-16 2013-01-30 有光工業株式会社 静電噴霧装置
JP2021112715A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 株式会社メニックス 噴霧装置

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