JPH06126712A - 竹材の強化加工方法およびその装置 - Google Patents
竹材の強化加工方法およびその装置Info
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- JPH06126712A JPH06126712A JP27733192A JP27733192A JPH06126712A JP H06126712 A JPH06126712 A JP H06126712A JP 27733192 A JP27733192 A JP 27733192A JP 27733192 A JP27733192 A JP 27733192A JP H06126712 A JPH06126712 A JP H06126712A
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Abstract
燥の竹材を容易に強化加工することができる強化加工方
法およびその装置を提供することにある。 【構成】両端部が節10aによって閉塞された未乾燥の
丸竹からなる竹材10を収納した密閉槽1の内部で水蒸
気を発生させ、前記竹材10を加熱して内部の空気を膨
張させることにより、その内部空気圧によって竹材10
の内壁を加圧した後、前記密閉槽1を減圧して密閉槽1
の圧力と竹材10の内部空気圧とを均圧させ、その後、
前記竹材1を冷却することを特徴とする。
Description
竹刀等を製作する竹材の強化加工方法およびその装置に
関する。
のものを柱としたり、または縦方向に複数に割って偏平
状とし、これを並列に並べて壁材、天井材として用いて
いる。また、竹材は鉄道保線用梯子や生花用花器、美術
品として用いられ、さらに、尺八、竹刀等その用途は広
い。
材をそのまま使用すると、強度的に弱く、また自然乾燥
によってひび割れが生じてしまうという問題がある。ま
た、竹は生育中に、太陽に当たる部分は日陰の部分に比
べて成育がよく、肉厚となって日陰の部分に変形が起き
やすい。
によって強度が異なり、前述した建材、花器、尺八、竹
刀等を製作する材料とした場合、品質の一定化が図れな
いという問題がある。
液化樹脂含浸法により強化する方法が試みられている。
この方法は真空タンクの内部に木材、鋳物、アルミダイ
カスト等の被処理物を収納し、真空下において被処理物
に液化樹脂を含浸させた状態で熱硬化させるものである
が、この方法で竹材を処理すると、逆に割れやすくなっ
て採用できない。
の方法は被処理物を約700℃の高温で5〜7日加熱
し、溶融した樹脂を被処理物に均等に含浸させながら乾
燥させるものであるが、木材には適しているが、竹材を
処理すると、弾力性がでるものの強度は低下し採用でき
ない。
強化方法は、竹材に採用すると割れが生じたり、強度が
低下するという問題があり、また竹材に樹脂を含浸させ
ると、竹本来の光沢、手触り等を失い、用途が限定され
るという問題がある。
ので、その目的とするところは、竹本来の光沢、手触り
等を失うことなく、未乾燥の竹材を容易に強化加工する
ことができるとともに割れにくい竹材を得ることができ
る竹材の強化加工方法およびその装置を提供することに
ある。
記目的を達成するために、請求項1は、両端部が節によ
って閉塞された未乾燥の丸竹からなる竹材を収納した密
閉槽の内部で水蒸気を発生させ、前記竹材を加熱して内
部の空気を膨張させることにより、その内部空気圧によ
って竹材の内壁を加圧した後、前記密閉槽を減圧して密
閉槽の圧力と竹材の内部空気圧とを均圧させ、その後、
前記竹材を冷却することを特徴とする竹材の強化加工方
法にある。
た未乾燥の丸竹からなる竹材を収納する密閉槽と、この
密閉槽の内部に設けられ前記竹材を加熱する水蒸気発生
装置と、前記密閉槽の圧力を制御する圧力制御手段とを
具備したことを特徴とする竹材の強化加工装置にある。
材の乾燥を防止しながら加熱されるため、竹材の内部の
空気は膨張し、その内部空気圧によって竹材の内壁が外
方に向かって加圧され、竹材の肉部が圧縮されるため高
密度となり、強度が増加する。
竹筒および節を透過して外部に漏れ、加熱終了後、密閉
槽を減圧して密閉槽の圧力と竹材の内部空気圧とを均圧
させ、その後、前記竹材を冷却することにより、竹材は
硬化して変形しなくなる。
説明する。
し、図3は竹材を示す。図1および図2に示すように、
密閉槽1は強化壁2によって囲繞された耐圧構造に構成
され、内部に密閉室3が設けられている。
られ、この加熱用ヒータ4にはヒートパイプ5の吸熱部
5aが設けられ、この放熱部5bは前記密閉室3の内底
部に沿って配設されている。
上部には水盤6が配設され、この水盤6には密閉槽1の
側壁を貫通する水道管等の給水管7によって給水される
ようになっている。そして、ヒートパイプ5と水盤6と
によって水蒸気発生装置8を構成している。
9が配設され、この棚9の上部は強化加工するための竹
材10…の収納部3aに形成されている。すなわち、所
定の長さに切断した竹材10…を積み重ねて収納できる
ようになっており、この収納部3aに対向する密閉槽1
の前壁には開閉扉11を有する出入口12が設けられて
いる。
出管13が設けられ、この排出管13には密閉室3の圧
力を調節する調圧弁14が設けられている。さらに、こ
の排出管13の隣側には真空ポンプ15が設けられてい
る。この真空ポンプ15の吸引管16は密閉室3と連通
しており、密閉室3を減圧するようになっている。そし
て、前記調圧弁14と真空ポンプ15とによって密閉室
3の圧力を制御する圧力制御手段17を構成している。
孟宗竹、真竹あるいは淡竹等が使用される。この竹材1
0は、図3に示すように、両端部が節10aによって閉
塞されて密閉された未乾燥の丸竹からなり、伐採後、所
定の長さに切断される。
ついて説明する。まず、給水管7の開閉弁7aを開き、
水盤6に所定量の水を収容する。そして、開閉蓋11を
開き、所定の長さに切断された竹材10…を出入口12
から密閉室3の収納部3aに収納する。
と、ヒートパイプ5の放熱部5bによって水盤6内の水
が加熱されて水蒸気が発生する。密閉室3は水蒸気によ
って加熱(80〜100℃)されるため、高温・高湿度
となり、両端部が節10aによって閉塞されて密閉され
た未乾燥の丸竹からなる竹材10は、その内部の空気が
加熱されて膨張する。
10の内壁は外側に向かって加圧される。竹材10は外
皮に近いほど繊維が多く、内壁に近いほど繊維が少なく
柔細胞が多い。このため、内壁に近いほど圧縮率が高
く、この圧力によって竹材10の肉部が圧縮されて強度
が増加する。
間、高温・高湿度に保つことにより、竹材10の分子活
動が活発化し、竹材10の肉部を容易に圧縮される。な
お、竹材10の加熱中、内部空気は熱膨張による圧力で
微量ずつ竹材10の壁を透過して漏出している。また、
密閉室3の内部の圧力が設定値以上に上昇すると、調圧
弁14が開き、内部の空気を外部に逃がして過剰な圧力
上昇を防止する。
じ、真空ポンプ15を駆動して密閉室3を減圧して竹材
10の内部圧力と密閉室3の圧力を均圧させた後、竹材
10を冷却すると、竹材10は冷却硬化して変形のない
強化された竹材10を得ることができる。強化加工され
た竹材10は、建材、花器、尺八、竹刀等を製作する資
材として提供することができる。
ば、竹本来の光沢、手触り等を失うことなく、未乾燥の
竹材を容易に強化加工することができるとともに割れに
くい竹材を得ることができ、強化加工された竹材は、建
材、花器、尺八、竹刀等を製作する資材として提供する
ことができる。
に収納して同時に強化加工でき、大量生産に適し、また
品質の一定の強化竹材を得ることができるという効果が
ある。
置の縦断側面図。
…節、17…圧力制御手段。
Claims (2)
- 【請求項1】 両端部が節によって閉塞された未乾燥の
丸竹からなる竹材を収納した密閉槽の内部で水蒸気を発
生させ、前記竹材を加熱して内部の空気を膨張させるこ
とにより、その内部空気圧によって竹材の内壁を加圧し
た後、前記密閉槽を減圧して密閉槽の圧力と竹材の内部
空気圧とを均圧させ、その後、前記竹材を冷却すること
を特徴とする竹材の強化加工方法。 - 【請求項2】 両端部が節によって閉塞された未乾燥の
丸竹からなる竹材を収納する密閉槽と、この密閉槽の内
部に設けられ前記竹材を加熱する水蒸気発生装置と、前
記密閉槽の圧力を制御する圧力制御手段とを具備したこ
とを特徴とする竹材の強化加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27733192A JP3168230B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 竹材の強化加工方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27733192A JP3168230B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 竹材の強化加工方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126712A true JPH06126712A (ja) | 1994-05-10 |
JP3168230B2 JP3168230B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=17582042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27733192A Expired - Fee Related JP3168230B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 竹材の強化加工方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3168230B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-10-15 JP JP27733192A patent/JP3168230B2/ja not_active Expired - Fee Related
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