JPH06125721A - フライ食品の製造方法 - Google Patents

フライ食品の製造方法

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JPH06125721A
JPH06125721A JP4302846A JP30284692A JPH06125721A JP H06125721 A JPH06125721 A JP H06125721A JP 4302846 A JP4302846 A JP 4302846A JP 30284692 A JP30284692 A JP 30284692A JP H06125721 A JPH06125721 A JP H06125721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frying
oil temperature
fried food
fried
microwave heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP4302846A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yoshida
敏男 吉田
Yuichi Asano
雄一 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority to JP4302846A priority Critical patent/JPH06125721A/ja
Publication of JPH06125721A publication Critical patent/JPH06125721A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、内部に火が通りにくいとされて
いる骨付肉或いは冷凍したフライ食品素材を、短時間に
フライ処理し、外観と食感共に良好なフライ食品を得る
ことを目的としたものである。 【構成】 常法により衣付けしたフライ素材を、150
〜200℃の油温でフライを開始し、5〜15分間継続
してフライする間に油温を低下させて、100〜150
℃の油温でフライを終了すると共に、マイクロ波加熱を
併用してフライするフライ食品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部に火が通りにく
いとされている骨付肉或いは冷凍したフライ食品素材を
短時間にフライ処理し、外観・食感共に良好なフライ食
品を得ることを目的としたフライ食品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内部に火が通りにくいとされてい
る骨付肉などのフライ処理としては、190〜204℃
でフライし、ついで120℃の油温で加圧フライするヒ
ナドリフライの製造方法が知られていた(特公昭46−
1176号)。
【0003】また大量の食品をフライするときに、マイ
クロ波を補助加熱として併用し、油温の低下を防ぐ方法
も知られていた(電子レンジ・マイクロ波食品利用ハン
ドブック)。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記圧力フライ法による
フライ食品は、肉内部や骨髄まで充分に加熱されて食感
良好であり、また冷凍貯蔵後、オーブン解凍、加温した
場合もその品質は概ね良好である。然し乍らこの方法
は、調理に長時間(通常15分以上)を要するのみなら
ず、圧力フライ装置を必要とするなどの問題点があっ
た。
【0005】一方、前記フライとマイクロ波加熱を併用
する場合に、油温が高温度帯(150〜200℃)であ
れば、衣がガリガリして硬い食感となり、油温が低温度
帯(100〜150℃)であれば、褐変が弱く良好な揚
げ色が得られないばかりでなく、油っぽい食感となり、
いずれにしても品質が大幅に低下する問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、フラ
イ終了油温を100〜150℃に規制すると共に、マイ
クロ波加熱を併用してフライすることにより、前記従来
の問題点を解決したのである。
【0007】即ちこの発明は、常法により衣付けしたフ
ライ素材を、150〜200℃の油温でフライを開始
し、5〜15分間継続してフライする間に油温を低下さ
せて、100〜150℃の油温でフライを終了すると共
に、マイクロ波加熱を併用してフライすることを特徴と
したフライ食品の製造方法であり、他の発明は、常法に
より衣付けして冷凍したフライ素材を、冷凍のまま15
0〜200℃の油温でフライを開始し、5〜20分間継
続してフライする間に、油温を低下させて、100〜1
50℃の油温でフライを終了すると共に、マイクロ波加
熱を併用することを特徴としたフライ食品の製造方法で
ある。また他の発明は、常法により衣付けしたフライ素
材を、150〜200℃の油温でフライを開始し、5〜
15分間継続してフライする間に油温を低下させて、1
00〜150℃の油温でフライを終了すると共に、マイ
クロ波加熱を併用してフライした後、冷凍することを特
徴としたフライ食品の製造方法である。次に他の発明
は、マイクロ波加熱は、フライの一部時間又は全部時間
併用したものであり、油温の低下は、均等低下又は不均
等低下としたものである。
【0008】この発明におけるマイクロ波加熱を併用し
たフライ方法としては、電子レンジ内にフライ槽を設け
た市販の装置を用いる方法、或いは、耐熱ガラス容器に
油を入れて加熱(150〜200℃)した油槽にフライ
素材を投入し、直ちに油槽ごと電子レンジで加熱する等
の方法がある。
【0009】この場合のマイクロ波加熱は家庭用の電子
レンジでも業務用の電子レンジでもさしつかえなく、如
何なる出力で行ってもよい。また、通常はフライ中の全
時間にマイクロ波加熱を併用するが、素材によっては一
部時間の併用で目的を達成することができる。要は、フ
ライ食品の内部まで充分に火通りしていればマイクロ波
加熱の目的は達せられ、例えばフライドチキンの場合は
骨髄の血液が凝固すればよいことになる。
【0010】この発明における油温を低下させる規制に
ついては、ヒーター等の補助加熱を用いて油温を制御す
る方法或いは補助加熱を用いずに最初の油温から自由に
温度低下させる方法があり、結果的に、油温低下は均等
低下又は不均等低下となる。
【0011】例えばフライ槽の油を強制循環させながら
油温を測定し、さらに温度計に連動したP.I.D制御
のプログラム温度制御装置でヒーターの出力を調節し、
所定の温度まで均等低下させる方法がある。
【0012】また他の方法としては、150℃〜200
℃に加熱した油槽にフライ素材を投入して温度を自由に
低下させ、100℃〜150℃の所定温度に達した時
に、サーモスタツトで制御されたヒーターにより油温を
一定に保つものである。この方法は特に油温の低下の著
しい冷凍品のフライに適する。
【0013】次にフライ素材と、フライ油槽との温度
差、熱量差を考慮し、マイクロ波以外の補助加熱を行わ
ずにフライ終了時の油温が100℃〜150℃となるよ
うに、フライ開始時の油温、フライ油の量及びフライ素
材の量を調整し、フライ時に自由に温度低下させること
ができる。
【0014】前記何れの方法においても150〜200
℃の油温が急激(例えば2〜5分間)に150℃(当初
150℃の場合はそのまま)となった場合には、そのま
まの温度又は緩徐の低下で150〜100℃でフライを
終了する場合と、150〜200℃から等率で油温を低
下させ、100〜150℃でフライを終了する場合とが
あるが何れの場合においても良好なフライ食品ができ
る。
【0015】またフライ時間は、フライ素材の種類やフ
ライする量などの条件及び油温などによって異なり、5
〜15分であるが、例えば骨付鶏肉の場合、好ましくは
10分前後である。フライ素材が冷凍品の場合もまた諸
条件、油温によってフライ時間は異なるが、フライ素材
の解凍も考慮し、冷凍品と同一で未冷凍のフライ素材の
フライ時間よりも多少長く行い、概ね5〜20分のフラ
イ時間である。
【0016】前記において、フライ終了油温が100℃
以下であると、衣の揚げ色が薄くなくなるのみならず、
衣が油っぽくなり食感を損うことが認められた。
【0017】また150℃以上になると、フライ過多と
なって衣の褐変が進行し、焦げた状態となるので、外観
・食感共に悪化が認められた。
【0018】この発明は骨付鶏肉以外にも骨付の豚肉、
牛肉、羊肉又は厚切りの鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉等のフ
ライ食品の場合に同一方法を使用すれば、骨付鶏肉と同
様の優れたフライ食品を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、フライ素材を150
〜200℃の油温でフライ開始し、5〜15分間のフラ
イの間に100〜150℃に油温を低下し、かつマイク
ロ波加熱を併用したので、従来火が通りにくいとされた
骨付肉などを比較的短時間にフライして、外観・食感共
に良好なフライ食品を得る効果がある。
【0020】然してこのフライ食品は、冷凍保存後に解
凍・加温して喫食しても良好な食感を保有し得る効果が
ある。
【0021】
【実施例1】1個80g 〜90g の骨付鶏肉に、バッタ
ー付け、ブレッダー付けした後、総量約1kgを、全部が
沈む容量の油槽に投入し、油温190℃でフライを開始
し、10分間に120℃まで油温を均等低下させると共
に、全時間マイクロ波加熱(周波数2450MHz 、出力
1Kw) を併用してフライした。
【0022】このものを喫食したところ、内部まで火通
りが充分で骨髄液が浸出せず、揚げ色・食感共良好であ
った。
【0023】
【実施例2】1個80g 〜90g の骨付鶏肉に、バッタ
ー付け、ブレッダー付けした後、−35℃で急速冷凍
し、ついで−20℃で冷凍保存した。
【0024】前記冷凍素材約1kgを、全部が沈む容量の
油槽に投入し、そのまま195℃の油温でフライ開始
し、15分間フライを継続する間に、油温を120℃ま
で連続低下させると共に、マイクロ波加熱を全時間併用
し、外観・食感共に、良好なフライ食品を得た。このフ
ライ食品を−35℃で急速凍結し、ついで−20℃で冷
凍保存した。1週間経過後、前記フライ食品を解凍・加
温して喫食した所、前記フライ直後のフライ食品とほぼ
同等の揚げ色・食感であった。
【0025】
【比較例1】1個80〜90g の骨付鶏肉にバッター付
け、ブレッダー付けした後、総量1kgを全部沈む容量の
油槽に投入し、油温170℃でフライを開始し、8分間
に155℃まで油温を均等低下させると共に、全時間マ
イクロ波加熱(周波数2450Hz、出力1kwを併用して
フライした。このフライ食品は、内部まで火通りは十分
であったが、外観は揚げ色が濃い状態でありガリガリと
した固い食感の衣となっており実施例1に比べ劣ってい
た。
【0026】
【比較例2】1個80〜90g の骨付鶏肉に、バッター
付け、ブレッダー付けした後、総量1kgを全部沈む容量
の油槽に投入し、油温150℃でフライを開始し、12
分間に95℃まで油温を連続低下させると共に、マイク
ロ波加熱を全時間併用してフライした。このフライ食品
は、内部まで火通りは十分であったが、外観は揚げ色が
薄く、衣はベタベタした油っぽい状態であり実施例1に
比べ劣っていた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常法により衣付けしたフライ素材を、1
    50〜200℃の油温でフライを開始し、5〜15分間
    継続してフライする間に油温を低下させて、100〜1
    50℃の油温でフライを終了すると共に、マイクロ波加
    熱を併用してフライすることを特徴としたフライ食品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 常法により衣付けして冷凍したフライ素
    材を、冷凍のまま150〜200℃の油温でフライを開
    始し、5〜20分間継続してフライする間に、油温を低
    下させて、100〜150℃の油温でフライを終了する
    と共に、マイクロ波加熱を併用することを特徴としたフ
    ライ食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 常法により衣付けしたフライ素材を、1
    50〜200℃の油温でフライを開始し、5〜15分間
    継続してフライする間に油温を低下させて、100〜1
    50℃の油温でフライを終了すると共に、マイクロ波加
    熱を併用してフライした後、冷凍することを特徴とした
    フライ食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 マイクロ波加熱は、フライの一部時間又
    は全部時間併用した請求項1、2、3の何れか1つ記載
    のフライ食品の製造方法。
JP4302846A 1992-10-15 1992-10-15 フライ食品の製造方法 Pending JPH06125721A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009178149A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 News Chef株式会社 電子レンジによるフライの調理方法及び調理キット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009178149A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 News Chef株式会社 電子レンジによるフライの調理方法及び調理キット

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