JPH06125513A - テレビジョン受像機の電源回路 - Google Patents
テレビジョン受像機の電源回路Info
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- JPH06125513A JPH06125513A JP4274342A JP27434292A JPH06125513A JP H06125513 A JPH06125513 A JP H06125513A JP 4274342 A JP4274342 A JP 4274342A JP 27434292 A JP27434292 A JP 27434292A JP H06125513 A JPH06125513 A JP H06125513A
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- Japan
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- voltage
- power supply
- circuit
- television receiver
- supply unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 テレビジョン受像機の節電時にクロスレギュ
レーションによる他の電源回路の電圧変動を補償すると
共に、視聴時における電力損失を少なくしたテレビジョ
ン受像機の電源回路を得る。 【構成】 電源トランス４の２次側にテレビジョン受像
機の映像回路用の第１の電圧ラインＡ１と衛星放送チュ
ーナ用の第２の電圧ラインＢ１、Ｂ２と上記第１の電圧
ラインＡ１の電圧より低い電圧を導出する第３の電圧ラ
インＡ１’を設け、上記第１の電圧ラインＡ１に節電用
の開閉スイッチ１２を設け、この開閉スイッチ１２の閉
成時には上記第１の電圧ラインＡ１の電圧を、また開成
時には上記第３の電圧ラインＡ１’の電圧を選択的に導
出するスイッチング回路を設け、このスイッチング回路
の出力で上記電源トランス４の１次側に設けた制御回路
７を制御するようにする。
レーションによる他の電源回路の電圧変動を補償すると
共に、視聴時における電力損失を少なくしたテレビジョ
ン受像機の電源回路を得る。 【構成】 電源トランス４の２次側にテレビジョン受像
機の映像回路用の第１の電圧ラインＡ１と衛星放送チュ
ーナ用の第２の電圧ラインＢ１、Ｂ２と上記第１の電圧
ラインＡ１の電圧より低い電圧を導出する第３の電圧ラ
インＡ１’を設け、上記第１の電圧ラインＡ１に節電用
の開閉スイッチ１２を設け、この開閉スイッチ１２の閉
成時には上記第１の電圧ラインＡ１の電圧を、また開成
時には上記第３の電圧ラインＡ１’の電圧を選択的に導
出するスイッチング回路を設け、このスイッチング回路
の出力で上記電源トランス４の１次側に設けた制御回路
７を制御するようにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機の電
源回路に係り、特に衛星放送（以下、「ＢＳ」という）
チューナが内蔵されているテレビジョン受像機に好適な
電源回路に関するものである。
源回路に係り、特に衛星放送（以下、「ＢＳ」という）
チューナが内蔵されているテレビジョン受像機に好適な
電源回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＢＳチューナを内蔵したテレビジ
ョン受像機に用いられている電源回路としては、図３に
示すようなものがある。電源プラグ１には電源スイッチ
２が接続されており、該スイッチ２がＯＮすると整流平
滑回路３により平滑された商用交流電源からの出力は、
スイッチング電源回路に入力される。この電源回路は周
知のフライバックコンバータ方式を採用しており、その
詳細な説明は公知技術であるので省略する。
ョン受像機に用いられている電源回路としては、図３に
示すようなものがある。電源プラグ１には電源スイッチ
２が接続されており、該スイッチ２がＯＮすると整流平
滑回路３により平滑された商用交流電源からの出力は、
スイッチング電源回路に入力される。この電源回路は周
知のフライバックコンバータ方式を採用しており、その
詳細な説明は公知技術であるので省略する。
【０００３】スイッチング電源トランス４の１次側は、
スイッチングトランジスタ５、電流検出抵抗６、スイッ
チングの制御を行う制御回路・過電流保護回路７により
構成されている。スイッチング電源トランス４の２次側
の各巻線には、それぞれ整流平滑回路８、９、１０、１
１が設けられて、各々Ａ２、Ａ１、Ｂ１、Ｂ２電圧ライ
ンとなる。
スイッチングトランジスタ５、電流検出抵抗６、スイッ
チングの制御を行う制御回路・過電流保護回路７により
構成されている。スイッチング電源トランス４の２次側
の各巻線には、それぞれ整流平滑回路８、９、１０、１
１が設けられて、各々Ａ２、Ａ１、Ｂ１、Ｂ２電圧ライ
ンとなる。
【０００４】上記電圧ラインＡ１はリレー（開閉スイッ
チ）１２を通して水平回路、垂直回路、Ｆ．Ｂ．Ｔ（フ
ライバックトランス）を含む偏向回路１３に供給され
る。電圧ラインＡ２は信号処理関係の回路に使用され、
また電圧ラインＢ１、Ｂ２はＢＳチューナ部電源用とし
て使用される。
チ）１２を通して水平回路、垂直回路、Ｆ．Ｂ．Ｔ（フ
ライバックトランス）を含む偏向回路１３に供給され
る。電圧ラインＡ２は信号処理関係の回路に使用され、
また電圧ラインＢ１、Ｂ２はＢＳチューナ部電源用とし
て使用される。
【０００５】上記整流平滑回路９の出力は偏向回路１３
の入力を安定化する必要があるため、この出力を出力電
圧検出回路１４に入力し、該出力電圧検出回路１４の出
力をフォトカプラ１５に入力し、その出力を上記制御回
路７に帰還して出力電圧の安定化を図るようにしてい
る。上記リレー１２の開閉制御はマイコン１７からの制
御信号を受けて作動する駆動回路１６によって行われ
る。
の入力を安定化する必要があるため、この出力を出力電
圧検出回路１４に入力し、該出力電圧検出回路１４の出
力をフォトカプラ１５に入力し、その出力を上記制御回
路７に帰還して出力電圧の安定化を図るようにしてい
る。上記リレー１２の開閉制御はマイコン１７からの制
御信号を受けて作動する駆動回路１６によって行われ
る。
【０００６】テレビジョン受像機を通常の状態で視聴し
ている場合には、リレー１２はＯＮしている。ところ
が、テレビジョン受像機を視聴せずＢＳチューナ機能の
みを使用する場合がある。例えば、ビデオとテレビジョ
ン受像機の内蔵ＢＳチューナとの組合せで留守録を行う
場合などである。このような場合にはリレー１２をＯＦ
Ｆさせ、テレビジョン受像機の偏向回路１３への電源供
給を遮断し、節電状態にする。
ている場合には、リレー１２はＯＮしている。ところ
が、テレビジョン受像機を視聴せずＢＳチューナ機能の
みを使用する場合がある。例えば、ビデオとテレビジョ
ン受像機の内蔵ＢＳチューナとの組合せで留守録を行う
場合などである。このような場合にはリレー１２をＯＦ
Ｆさせ、テレビジョン受像機の偏向回路１３への電源供
給を遮断し、節電状態にする。
【０００７】ところで、上記の各電圧ラインＡ１、Ａ
２、Ｂ１、Ｂ２は必要に応じ適正な電圧設定を行ってい
る。ところが、図３に示す従来の装置においては、リレ
ー１２がＯＦＦした時、各電圧ラインの出力電圧は２０
〜３０％程度低下する。この原因はリレー１２でＯＮ、
ＯＦＦ制御される電圧ラインＡ１を帰還制御して安定化
しているので、リレー１２がＯＦＦして電圧ラインＡ１
の負荷電流が減少するとスイッチング電源回路の動作と
してはこの減った分だけ安定化を弱めてよいと判断す
る。このため、電圧ラインＡ１以外の電圧ラインＡ２、
Ｂ１、Ｂ２の電圧は低くなる。これをクロスレギュレー
ションと云う。図４は上記のクロスレギュレーション特
性を示すものであり、リレー１２がＯＦＦしても電圧ラ
インＡ１の電圧は一定に保たれるが、他の２次巻線に設
けられた電圧ラインＡ２、Ｂ１、Ｂ２の電圧はそれぞれ
２０〜３０％低下する。
２、Ｂ１、Ｂ２は必要に応じ適正な電圧設定を行ってい
る。ところが、図３に示す従来の装置においては、リレ
ー１２がＯＦＦした時、各電圧ラインの出力電圧は２０
〜３０％程度低下する。この原因はリレー１２でＯＮ、
ＯＦＦ制御される電圧ラインＡ１を帰還制御して安定化
しているので、リレー１２がＯＦＦして電圧ラインＡ１
の負荷電流が減少するとスイッチング電源回路の動作と
してはこの減った分だけ安定化を弱めてよいと判断す
る。このため、電圧ラインＡ１以外の電圧ラインＡ２、
Ｂ１、Ｂ２の電圧は低くなる。これをクロスレギュレー
ションと云う。図４は上記のクロスレギュレーション特
性を示すものであり、リレー１２がＯＦＦしても電圧ラ
インＡ１の電圧は一定に保たれるが、他の２次巻線に設
けられた電圧ラインＡ２、Ｂ１、Ｂ２の電圧はそれぞれ
２０〜３０％低下する。
【０００８】ＢＳチューナのみを作動させる場合も電圧
ラインＢ１、Ｂ２は適正な電圧を必要とするので、リレ
ー１２のＯＦＦに伴うクロスレギュレーションで低下す
る電圧の減少分を補う必要がある。このため、従来の装
置においてはＢＳチューナのみの動作時に必要な電圧を
設定できるようにするため、予め電圧ラインＢ１、Ｂ２
の電圧を上記の場合より２０〜３０％程度高めに設定す
るようにしている。そして、電圧ラインＢ１、Ｂ２の出
力にはＢＳチューナ側において、３端子レギュレータと
呼ばれる安定回路が挿入されており、この安定回路によ
ってリレー１２のＯＮ時における２０〜３０％高めに設
定した電圧の調整を行い、所定の電圧を回路に供給する
ようにしている。
ラインＢ１、Ｂ２は適正な電圧を必要とするので、リレ
ー１２のＯＦＦに伴うクロスレギュレーションで低下す
る電圧の減少分を補う必要がある。このため、従来の装
置においてはＢＳチューナのみの動作時に必要な電圧を
設定できるようにするため、予め電圧ラインＢ１、Ｂ２
の電圧を上記の場合より２０〜３０％程度高めに設定す
るようにしている。そして、電圧ラインＢ１、Ｂ２の出
力にはＢＳチューナ側において、３端子レギュレータと
呼ばれる安定回路が挿入されており、この安定回路によ
ってリレー１２のＯＮ時における２０〜３０％高めに設
定した電圧の調整を行い、所定の電圧を回路に供給する
ようにしている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置においては
上述するように、テレビジョン受像機の視聴状態ではＢ
Ｓチューナ用の電圧ラインが所定の値より高く設定され
ているので、ＢＳチューナ側に設けた定電圧回路による
電力損失が大きく放熱板が必要となり、基板のスペース
が問題となると共にコスト高になるという問題があっ
た。
上述するように、テレビジョン受像機の視聴状態ではＢ
Ｓチューナ用の電圧ラインが所定の値より高く設定され
ているので、ＢＳチューナ側に設けた定電圧回路による
電力損失が大きく放熱板が必要となり、基板のスペース
が問題となると共にコスト高になるという問題があっ
た。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するため、映像回路用の電源部と衛星放送用チューナ
の電源部とを備え、上記映像回路用の電源部には開閉ス
イッチを設けたテレビジョン受像機の電源回路におい
て、上記開閉スイッチの閉成時には上記映像回路用の電
源部の電圧を、また上記開閉スイッチの開成時には上記
映像回路用の電源部の電圧より低い電圧を導出するスイ
ッチング回路と、該スイッチング回路の出力電圧によ
り、上記両電源部の出力電圧の安定化を図る制御回路と
を備え、上記開閉スイッチの開成時におけるクロスレギ
ュレーションによる衛星放送用チューナの電源部の電圧
低下を補償し、上記開閉スイッチの閉成時における上記
衛星放送用チューナの電源電圧の安定化の負担を軽減さ
せるようにした構成にする。
決するため、映像回路用の電源部と衛星放送用チューナ
の電源部とを備え、上記映像回路用の電源部には開閉ス
イッチを設けたテレビジョン受像機の電源回路におい
て、上記開閉スイッチの閉成時には上記映像回路用の電
源部の電圧を、また上記開閉スイッチの開成時には上記
映像回路用の電源部の電圧より低い電圧を導出するスイ
ッチング回路と、該スイッチング回路の出力電圧によ
り、上記両電源部の出力電圧の安定化を図る制御回路と
を備え、上記開閉スイッチの開成時におけるクロスレギ
ュレーションによる衛星放送用チューナの電源部の電圧
低下を補償し、上記開閉スイッチの閉成時における上記
衛星放送用チューナの電源電圧の安定化の負担を軽減さ
せるようにした構成にする。
【００１１】また、電源トランスの第１の２次巻線に整
流平滑回路を設けた映像回路用の第１の電源部と、上記
電源トランスの第２の２次巻線に整流平滑回路を設けた
衛星放送用チューナの第２の電源部と、上記第１の電源
部に設けた節電用の開閉スイッチを備えたテレビジョン
受像機の電源回路において、上記第１の２次巻線に形成
した中間タップに整流平滑回路を設けた第３の電源部
と、上記開閉スイッチが閉成状態のとき上記第１の電源
部の電圧を、また上記開閉スイッチが開成状態のとき上
記第３の電源部の電圧を選択的に導出するスイッチング
回路と、該スイッチング回路の出力電圧に応じて上記電
源トランスの１次側を制御する制御回路とを設け、上記
開閉スイッチの開成時におけるクロスレギュレーション
による上記第２の電源部の電圧低下を補償し、上記開閉
スイッチの閉成時における第２の電源部の電圧の安定化
を図るように構成する。
流平滑回路を設けた映像回路用の第１の電源部と、上記
電源トランスの第２の２次巻線に整流平滑回路を設けた
衛星放送用チューナの第２の電源部と、上記第１の電源
部に設けた節電用の開閉スイッチを備えたテレビジョン
受像機の電源回路において、上記第１の２次巻線に形成
した中間タップに整流平滑回路を設けた第３の電源部
と、上記開閉スイッチが閉成状態のとき上記第１の電源
部の電圧を、また上記開閉スイッチが開成状態のとき上
記第３の電源部の電圧を選択的に導出するスイッチング
回路と、該スイッチング回路の出力電圧に応じて上記電
源トランスの１次側を制御する制御回路とを設け、上記
開閉スイッチの開成時におけるクロスレギュレーション
による上記第２の電源部の電圧低下を補償し、上記開閉
スイッチの閉成時における第２の電源部の電圧の安定化
を図るように構成する。
【００１２】
【作用】上記の構成によれば、テレビジョン受像機を作
動させている場合は開閉スイッチをＯＮさせ、映像回路
用の第１の電源部より映像回路に所定の電圧を供給す
る。そして、スイッチング回路より上記第１の電源部の
電圧を取り出し、この電圧で上記電源トランスの１次側
に設けた制御回路を制御して、上記第１の電源部の電圧
の安定化を図り、上記電源トランスの２次側に設けた衛
星放送用チューナの第２の電源部より所定の電圧を導出
する。
動させている場合は開閉スイッチをＯＮさせ、映像回路
用の第１の電源部より映像回路に所定の電圧を供給す
る。そして、スイッチング回路より上記第１の電源部の
電圧を取り出し、この電圧で上記電源トランスの１次側
に設けた制御回路を制御して、上記第１の電源部の電圧
の安定化を図り、上記電源トランスの２次側に設けた衛
星放送用チューナの第２の電源部より所定の電圧を導出
する。
【００１３】テレビジョン受像機を節電状態にする場合
は上記第１の電源部に設けた開閉スイッチを開成状態に
して、上記映像回路への電源供給を断つ。上記映像回路
への電圧が遮断されると、それまで上記第１の電源部の
電圧を導出していたスイッチング回路は上記電源トラン
スの２次側に設けた第３の電源部より上記第１の電源部
の電圧より低い電圧を導出し、この電圧で上記制御回路
を制御する。その結果、第１の電源部の遮断によるクロ
スレギュレーションで衛星放送用チューナの第２の電源
部の電圧が低下するのを補償し、衛星放送用チューナの
電圧を所定の値に保つことができる。
は上記第１の電源部に設けた開閉スイッチを開成状態に
して、上記映像回路への電源供給を断つ。上記映像回路
への電圧が遮断されると、それまで上記第１の電源部の
電圧を導出していたスイッチング回路は上記電源トラン
スの２次側に設けた第３の電源部より上記第１の電源部
の電圧より低い電圧を導出し、この電圧で上記制御回路
を制御する。その結果、第１の電源部の遮断によるクロ
スレギュレーションで衛星放送用チューナの第２の電源
部の電圧が低下するのを補償し、衛星放送用チューナの
電圧を所定の値に保つことができる。
【００１４】
【実施例】図１は本発明の一実施例のブロック図であ
り、図３に示す従来例に対応する部分は同一符号を付
し、説明を省略する。図１において、図３に示す従来例
と相違する点は電圧ラインＡ１を構成するスイッチング
電源トランス４の２次巻線に中間タップを設け、この中
間タップにダイオード１８とコンデンサ１９より成る整
流平滑回路２１を設けて電圧ラインＡ１’を形成し、上
記整流平滑回路２１のダイオード１８とコンデンサ１９
の接続点Ｔにリレー１２の負荷側より順方向にダイオー
ド２０を接続し、上記接続点Ｔにおける電圧ラインＡ
１’の電圧を制御電圧として出力電圧検出回路１４に供
給するように構成していることである。
り、図３に示す従来例に対応する部分は同一符号を付
し、説明を省略する。図１において、図３に示す従来例
と相違する点は電圧ラインＡ１を構成するスイッチング
電源トランス４の２次巻線に中間タップを設け、この中
間タップにダイオード１８とコンデンサ１９より成る整
流平滑回路２１を設けて電圧ラインＡ１’を形成し、上
記整流平滑回路２１のダイオード１８とコンデンサ１９
の接続点Ｔにリレー１２の負荷側より順方向にダイオー
ド２０を接続し、上記接続点Ｔにおける電圧ラインＡ
１’の電圧を制御電圧として出力電圧検出回路１４に供
給するように構成していることである。
【００１５】なお、上記電圧ラインＡ１’の電圧ＶＡ
１’は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より約３０％程度低
い値に設定する。図２は図１における電圧ラインＡ１、
Ａ１’、Ｂ１、Ｂ２の部分を抽出した回路図であり、Ｎ
１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４はそれぞれ各電圧ラインＡ１、Ａ
１’、Ｂ１、Ｂ２を構成するスイッチング電源トランス
４の各２次巻線の巻数を示しており、ＶＡ１、ＶＡ
１’、ＶＢ１、ＶＢ２はそれぞれ各電圧ラインＡ１、Ａ
１’、Ｂ１、Ｂ２の電圧を示している。
１’は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より約３０％程度低
い値に設定する。図２は図１における電圧ラインＡ１、
Ａ１’、Ｂ１、Ｂ２の部分を抽出した回路図であり、Ｎ
１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４はそれぞれ各電圧ラインＡ１、Ａ
１’、Ｂ１、Ｂ２を構成するスイッチング電源トランス
４の各２次巻線の巻数を示しており、ＶＡ１、ＶＡ
１’、ＶＢ１、ＶＢ２はそれぞれ各電圧ラインＡ１、Ａ
１’、Ｂ１、Ｂ２の電圧を示している。
【００１６】以下、出力電圧の切換動作を図１及び図２
を用いて説明する。今、リレー１２がＯＦＦの状態にあ
るとき、電圧ラインＢ１とＢ２の電圧が３０％減少した
とする。これを補うためには電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ
１を３０％アップすればよい。ところが上記電圧ＶＡ１
をアップすることは回路構成上困難である。そこでリレ
ー１２のＯＮ時に上記電圧ＶＡ１より３０％ダウンした
電圧ＶＡ１’を設定しておけばリレー１２のＯＦＦ時ダ
イオード２０がＯＦＦとなり、出力電圧検出回路１４に
は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より３０％ダウンした電
圧ラインＡ１’の電圧ＶＡ１’が印加されることにな
る。
を用いて説明する。今、リレー１２がＯＦＦの状態にあ
るとき、電圧ラインＢ１とＢ２の電圧が３０％減少した
とする。これを補うためには電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ
１を３０％アップすればよい。ところが上記電圧ＶＡ１
をアップすることは回路構成上困難である。そこでリレ
ー１２のＯＮ時に上記電圧ＶＡ１より３０％ダウンした
電圧ＶＡ１’を設定しておけばリレー１２のＯＦＦ時ダ
イオード２０がＯＦＦとなり、出力電圧検出回路１４に
は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より３０％ダウンした電
圧ラインＡ１’の電圧ＶＡ１’が印加されることにな
る。
【００１７】リレー１２のＯＮ時には上記電圧ラインＡ
１’の電圧ＶＡ１’は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より
３０％低いためダイオード２０はＯＮ状態になり、出力
電圧検出回路１４には電源ラインＡ１の電圧ＶＡ１が印
加される。従ってリレー１２をＯＮ、ＯＦＦすることに
より出力電圧検出回路１４に印加される検出電圧は電圧
ＶＡ１とＶＡ１’に自動的に切り換わり、リレー１２の
ＯＮ、ＯＦＦにかかわらずクロスレギュレーションによ
る変動を補償し、ＢＳチューナ用の電圧ラインＢ１、Ｂ
２の電圧ＶＢ１、ＶＢ２を略一定に保つことができる。
１’の電圧ＶＡ１’は電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１より
３０％低いためダイオード２０はＯＮ状態になり、出力
電圧検出回路１４には電源ラインＡ１の電圧ＶＡ１が印
加される。従ってリレー１２をＯＮ、ＯＦＦすることに
より出力電圧検出回路１４に印加される検出電圧は電圧
ＶＡ１とＶＡ１’に自動的に切り換わり、リレー１２の
ＯＮ、ＯＦＦにかかわらずクロスレギュレーションによ
る変動を補償し、ＢＳチューナ用の電圧ラインＢ１、Ｂ
２の電圧ＶＢ１、ＶＢ２を略一定に保つことができる。
【００１８】上記の目的を達成するためには、電圧ライ
ンＡ１、Ａ１’を構成するトランス４の各２次巻線の巻
数Ｎ１、Ｎ２はＮ１／Ｎ２＝３／１０に設定すればよい
ことになる。またトランス４の巻線１Ｔｓ（ターン）当
りの電圧は電圧ラインＡ１を安定化しているのでＶＡ１
／（Ｎ１＋Ｎ２）となり、同様にほぼ電圧ラインＢ１と
Ｂ２の巻線についてもＶＢ１／Ｎ３≒ＶＢ２／Ｎ４≒Ｖ
Ａ１／（Ｎ１＋Ｎ２）が成立する。つまり、トランス４
の巻線１Ｔｓ当りの電圧が３０％ダウンすると、安定化
している電圧ラインＡ１の電圧を３０％アップしてやれ
ば、他の巻線も同様にアップするようになる。つまり、
補償していることになる。
ンＡ１、Ａ１’を構成するトランス４の各２次巻線の巻
数Ｎ１、Ｎ２はＮ１／Ｎ２＝３／１０に設定すればよい
ことになる。またトランス４の巻線１Ｔｓ（ターン）当
りの電圧は電圧ラインＡ１を安定化しているのでＶＡ１
／（Ｎ１＋Ｎ２）となり、同様にほぼ電圧ラインＢ１と
Ｂ２の巻線についてもＶＢ１／Ｎ３≒ＶＢ２／Ｎ４≒Ｖ
Ａ１／（Ｎ１＋Ｎ２）が成立する。つまり、トランス４
の巻線１Ｔｓ当りの電圧が３０％ダウンすると、安定化
している電圧ラインＡ１の電圧を３０％アップしてやれ
ば、他の巻線も同様にアップするようになる。つまり、
補償していることになる。
【００１９】以上のように本発明はダイオード１８とコ
ンデンサ１９より構成される整流平滑回路２１と、切換
用ダイオード２０を追加する簡単な構成で電源電圧切換
時の電圧補償を行わせながら受像時における電力損失を
軽減させることができる。しかも、ダイオード１８及び
コンデンサ１９より整流平滑回路２１は端子Ｔにおける
検出電圧ＶＡ１’を出力電圧検出回路１４に供給するだ
けでよいので、定格的には耐圧だけ注意すればよく、安
価な部品でよい。ダイオード２０も同様である。但し、
整流平滑回路９の平滑コンデンサはリレー１２のＯＦＦ
時に電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１が３０％アップするの
で耐圧に注意する必要がある。
ンデンサ１９より構成される整流平滑回路２１と、切換
用ダイオード２０を追加する簡単な構成で電源電圧切換
時の電圧補償を行わせながら受像時における電力損失を
軽減させることができる。しかも、ダイオード１８及び
コンデンサ１９より整流平滑回路２１は端子Ｔにおける
検出電圧ＶＡ１’を出力電圧検出回路１４に供給するだ
けでよいので、定格的には耐圧だけ注意すればよく、安
価な部品でよい。ダイオード２０も同様である。但し、
整流平滑回路９の平滑コンデンサはリレー１２のＯＦＦ
時に電圧ラインＡ１の電圧ＶＡ１が３０％アップするの
で耐圧に注意する必要がある。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であるので、
簡単な回路構成で節電のための電源切換時におけるクロ
スレギュレーションによる電圧変動を補償できると共
に、受像時における不要な電力損失を軽減でき、放熱板
が不要になってスペース的にもコスト的も有利となる。
簡単な回路構成で節電のための電源切換時におけるクロ
スレギュレーションによる電圧変動を補償できると共
に、受像時における不要な電力損失を軽減でき、放熱板
が不要になってスペース的にもコスト的も有利となる。
【図１】 本発明の一実施例の回路図。
【図２】 本発明の一実施例の要部の回路図。
【図３】 従来例の回路図。
【図４】 従来例の動作説明図。
４ スイッチング電源トランス ７ 制御回路 ９、１０、１１、２１ 整流平滑回路 １２ 開閉スイッチ ２０ ダイオード
Claims (2)
- 【請求項１】 映像回路用の電源部と衛星放送用チュー
ナの電源部とを備え、上記映像回路用の電源部には開閉
スイッチを設けたテレビジョン受像機の電源回路におい
て、上記開閉スイッチの閉成時には上記映像回路用の電
源部の電圧を、また上記開閉スイッチの開成時には上記
映像回路用の電源部の電圧より低い電圧を導出するスイ
ッチング回路と、該スイッチング回路の出力電圧により
上記両電源部の出力電圧の安定化を図る制御回路とを備
え、上記開閉スイッチの開成時におけるクロスレギュレ
ーションによる衛星放送用チューナの電源部の電圧低下
を補償し、上記開閉スイッチの閉成時における上記衛星
放送用チューナの電源電圧の安定化の負担を軽減させる
ようにしたことを特徴とするテレビジョン受像機の電源
回路。 - 【請求項２】 電源トランスの第１の２次巻線に整流平
滑回路を設けた映像回路用の第１の電源部と、上記電源
トランスの第２の２次巻線に整流平滑回路を設けた衛星
放送用チューナの第２の電源部と、上記第１の電源部に
設けた節電用の開閉スイッチを備えたテレビジョン受像
機の電源回路において、上記第１の２次巻線に形成した
中間タップに整流平滑回路を設けた第３の電源部と、上
記開閉スイッチが閉成状態のとき上記第１の電源部の電
圧を、また上記開閉スイッチが開成状態のとき上記第３
の電源部の電圧を選択的に導出するスイッチング回路
と、該スイッチング回路の出力電圧に応じて上記電源ト
ランスの１次側を制御する制御回路とを設け、上記開閉
スイッチの開成時におけるクロスレギュレーションによ
る上記第２の電源部の電圧低下を補償し、上記開閉スイ
ッチの閉成時における第２の電源部の電圧の安定化を図
るようにしたことを特徴とするテレビジョン受像機の電
源回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4274342A JPH06125513A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | テレビジョン受像機の電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4274342A JPH06125513A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | テレビジョン受像機の電源回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06125513A true JPH06125513A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17540325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4274342A Pending JPH06125513A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | テレビジョン受像機の電源回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06125513A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100332043B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2002-04-10 | 구자홍 | 절전모드시 영상표시기기의 전압 안정화 회로 |
| JP2006129669A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Masakazu Ushijima | 電流共振型インバータ回路と電力制御手段 |
| US10000426B2 (en) | 2012-04-13 | 2018-06-19 | Corning Incorporated | Marking coating |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP4274342A patent/JPH06125513A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100332043B1 (ko) * | 2000-07-04 | 2002-04-10 | 구자홍 | 절전모드시 영상표시기기의 전압 안정화 회로 |
| JP2006129669A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Masakazu Ushijima | 電流共振型インバータ回路と電力制御手段 |
| US10000426B2 (en) | 2012-04-13 | 2018-06-19 | Corning Incorporated | Marking coating |
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