JPH06125108A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH06125108A JPH06125108A JP4276083A JP27608392A JPH06125108A JP H06125108 A JPH06125108 A JP H06125108A JP 4276083 A JP4276083 A JP 4276083A JP 27608392 A JP27608392 A JP 27608392A JP H06125108 A JPH06125108 A JP H06125108A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体装置に関し、検知すべき赤外線の透過
を妨げず、かつ機械的振動に対して耐振動性が大きく、
効果的に画素分離が可能な赤外線検知装置、およびその
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 Si基板4の素子形成領域に溝部12を設け、該
溝部12内に化合物半導体層を埋設し、該埋設した化合物
半導体層を素子形成用のHg1-x Cdx Te結晶2に変換して
該Hg1-x Cdx Te結晶2に光検知素子8を設け、前記埋設
したHg1-x Cdx Te結晶2に対向して前記Si基板4の裏面
より前記Hg1- x Cdx Te結晶2に到達する凹部22を設ける
とともに、該凹部22を設けたSi基板4の裏面側に反射防
止膜13を設け、前記形成した溝部12以外のSi基板4を画
素分離領域として構成する。
を妨げず、かつ機械的振動に対して耐振動性が大きく、
効果的に画素分離が可能な赤外線検知装置、およびその
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 Si基板4の素子形成領域に溝部12を設け、該
溝部12内に化合物半導体層を埋設し、該埋設した化合物
半導体層を素子形成用のHg1-x Cdx Te結晶2に変換して
該Hg1-x Cdx Te結晶2に光検知素子8を設け、前記埋設
したHg1-x Cdx Te結晶2に対向して前記Si基板4の裏面
より前記Hg1- x Cdx Te結晶2に到達する凹部22を設ける
とともに、該凹部22を設けたSi基板4の裏面側に反射防
止膜13を設け、前記形成した溝部12以外のSi基板4を画
素分離領域として構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画素分離構造を有する光
電変換装置に係り、特に水銀・カドミウム・テルル(Hg
1-x Cdx Te)の化合物半導体結晶を用いたハイブリッド
型の赤外線検知装置に関する。
電変換装置に係り、特に水銀・カドミウム・テルル(Hg
1-x Cdx Te)の化合物半導体結晶を用いたハイブリッド
型の赤外線検知装置に関する。
【0002】赤外線検知装置は、益々多画素化、高密度
画素化が要求され、画素間のクロストークや、熱膨張係
数が互いに異なるSiのような半導体基板に設けた信号処
理素子と、Hg1-x Cdx Teのような化合物半導体基板に設
けた光検知素子とを、金属バンプ接合した際に、両者の
基板間の熱膨張係数の相違に起因する熱歪みの問題が発
生している。
画素化が要求され、画素間のクロストークや、熱膨張係
数が互いに異なるSiのような半導体基板に設けた信号処
理素子と、Hg1-x Cdx Teのような化合物半導体基板に設
けた光検知素子とを、金属バンプ接合した際に、両者の
基板間の熱膨張係数の相違に起因する熱歪みの問題が発
生している。
【0003】
【従来の技術】このような問題を除去した従来構造の赤
外線検知装置として、各画素を空間的に分離した赤外線
検知装置がある。
外線検知装置として、各画素を空間的に分離した赤外線
検知装置がある。
【0004】例えば図4(a)に示すように、CdTe基板1上
にp型Hg1-x Cdx Te結晶2を液相エピタキシャル成長
し、該p 型Hg1-x Cdx Te結晶2にボロン(B) のようなn
型の不純物原子をイオン注入してn+ 層3を形成してフ
ォトダイオード8を形成し、このフォトダイオード8を
チップ状に分割し、該フォトダイオード8のn+ 層3と
Si基板4に形成した信号処理素子5とをInの金属バンプ
6で結合し、p型Hg1-xCdx Te結晶2同士を共通電極7
で接続した赤外線検知装置がある。このようにすると、
pn+ 接合を形成したフォトダイオード8は、空間で素
子分離されている。
にp型Hg1-x Cdx Te結晶2を液相エピタキシャル成長
し、該p 型Hg1-x Cdx Te結晶2にボロン(B) のようなn
型の不純物原子をイオン注入してn+ 層3を形成してフ
ォトダイオード8を形成し、このフォトダイオード8を
チップ状に分割し、該フォトダイオード8のn+ 層3と
Si基板4に形成した信号処理素子5とをInの金属バンプ
6で結合し、p型Hg1-xCdx Te結晶2同士を共通電極7
で接続した赤外線検知装置がある。このようにすると、
pn+ 接合を形成したフォトダイオード8は、空間で素
子分離されている。
【0005】またその他の空間分離された赤外線検知装
置として、図4(b)に示すように、サファイア基板9上に
CdTe結晶11とp型Hg1-x Cdx Te結晶2とをエピタキシャ
ル成長し、該p型Hg1-x Cdx Te結晶2にn+ 層3を形成
してフォトダイオード8を形成し、該フォトダイオード
8をチップ状に素子分離し、前記n+ 層3とSi基板4に
形成した信号処理素子5とをInの金属バンプ6で結合し
た構造がある。
置として、図4(b)に示すように、サファイア基板9上に
CdTe結晶11とp型Hg1-x Cdx Te結晶2とをエピタキシャ
ル成長し、該p型Hg1-x Cdx Te結晶2にn+ 層3を形成
してフォトダイオード8を形成し、該フォトダイオード
8をチップ状に素子分離し、前記n+ 層3とSi基板4に
形成した信号処理素子5とをInの金属バンプ6で結合し
た構造がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した図4
(a)に示す構造は、チップ状に空間によって素子分離さ
れたフォトダイオード8が、金属バンプ6のみによって
信号処理素子5と結合されており、上記素子分離された
フォトダイオード8が空間に浮かぶ形となり、機械的振
動に弱く、金属バンプ6の接続箇所で、フォトダイオー
ド8と信号処理素子5の両方の素子同士が外れて接続不
良を起こす欠点がある。
(a)に示す構造は、チップ状に空間によって素子分離さ
れたフォトダイオード8が、金属バンプ6のみによって
信号処理素子5と結合されており、上記素子分離された
フォトダイオード8が空間に浮かぶ形となり、機械的振
動に弱く、金属バンプ6の接続箇所で、フォトダイオー
ド8と信号処理素子5の両方の素子同士が外れて接続不
良を起こす欠点がある。
【0007】また図4(b)に示す構造は、赤外線を矢印の
ようにサファイア基板9の裏面側より入射させた場合、
このサファイア基板9は、8 〜10μm の波長の赤外線を
吸収するので、8 〜10μm の波長の赤外線の透過効率が
悪く、8 〜10μm の波長の赤外線を検知する赤外線検知
装置に上記のような構造を採ると、赤外線が検知できな
い難点がある。
ようにサファイア基板9の裏面側より入射させた場合、
このサファイア基板9は、8 〜10μm の波長の赤外線を
吸収するので、8 〜10μm の波長の赤外線の透過効率が
悪く、8 〜10μm の波長の赤外線を検知する赤外線検知
装置に上記のような構造を採ると、赤外線が検知できな
い難点がある。
【0008】検知すべき赤外線の波長は8〜12μm であ
り、この範囲の波長の赤外線を検知する赤外線検知装置
が望ましい。本発明は上記した問題点を解決し、検知す
べき赤外線の透過を妨げず、かつ機械的振動に対して耐
振動性の大きく、効果的に画素分離が可能な赤外線検知
装置、およびその製造方法の提供を目的とする。
り、この範囲の波長の赤外線を検知する赤外線検知装置
が望ましい。本発明は上記した問題点を解決し、検知す
べき赤外線の透過を妨げず、かつ機械的振動に対して耐
振動性の大きく、効果的に画素分離が可能な赤外線検知
装置、およびその製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線検知装置
は、請求項1に示すように半導体基板の素子形成領域に
溝部を設けて該溝部内に化合物半導体層を埋設し、該化
合物半導体層を素子形成用の水銀を含む化合物半導体結
晶に変換し、該化合物半導体結晶に光検知素子を設け、
前記埋設した化合物半導体結晶に対向して前記半導体基
板の裏面より前記化合物半導体結晶に到達する凹部を設
けるとともに、該凹部を設けた半導体基板の裏面側に反
射防止膜を設け、前記溝部以外の半導体基板を画素分離
領域としたことを特徴とする。
は、請求項1に示すように半導体基板の素子形成領域に
溝部を設けて該溝部内に化合物半導体層を埋設し、該化
合物半導体層を素子形成用の水銀を含む化合物半導体結
晶に変換し、該化合物半導体結晶に光検知素子を設け、
前記埋設した化合物半導体結晶に対向して前記半導体基
板の裏面より前記化合物半導体結晶に到達する凹部を設
けるとともに、該凹部を設けた半導体基板の裏面側に反
射防止膜を設け、前記溝部以外の半導体基板を画素分離
領域としたことを特徴とする。
【0010】また請求項2に示すように、前記光検知素
子を設けた化合物結晶を一次元、或いは二次元状に配置
し、前記溝部内に埋設された化合物半導体結晶の周囲に
リング状、或いは周囲の一部上に前記光検知素子と、他
の基板に形成する半導体素子とを接続する金属バンプを
設けたことを特徴とする。
子を設けた化合物結晶を一次元、或いは二次元状に配置
し、前記溝部内に埋設された化合物半導体結晶の周囲に
リング状、或いは周囲の一部上に前記光検知素子と、他
の基板に形成する半導体素子とを接続する金属バンプを
設けたことを特徴とする。
【0011】また請求項3に示すように、本発明の半導
体装置の製造方法は、半導体基板の画素形成領域に所定
の溝部パターンを形成する工程、該溝部パターンを含む
半導体基板上に化合物半導体結晶を成膜する工程、該化
合物半導体結晶を、半導体基板の表面が露出する迄研磨
し、前記化合物半導体層を半導体基板の溝部内に埋設す
る工程、該溝部内に埋設された化合物半導体層を一伝導
型の水銀を含む化合物半導体結晶に変換し、該化合物半
導体結晶に所定パターンの逆伝導型層を形成する工程、
前記半導体基板の両面に絶縁膜を成膜後、裏面側の絶縁
膜に前記溝部のパターンに対向して開口部を形成する工
程、前記開口部を形成した裏面側に設けた絶縁膜をマス
クとして、溝部内に埋設した化合物半導体結晶の底部に
到達するように半導体基板をエッチングし、凹部を形成
する工程、前記裏面側に設けた絶縁膜を除去した後、凹
部を形成した半導体基板の裏面側に反射防止膜を形成す
る工程、前記半導体基板の表面の絶縁膜に電極接続用コ
ンタクト孔を形成し、前記コンタクト孔に接続するコン
タクト電極形成用の電極膜を形成するとともに、該電極
膜に接続する金属バンプを形成する工程を含むことを特
徴とする。
体装置の製造方法は、半導体基板の画素形成領域に所定
の溝部パターンを形成する工程、該溝部パターンを含む
半導体基板上に化合物半導体結晶を成膜する工程、該化
合物半導体結晶を、半導体基板の表面が露出する迄研磨
し、前記化合物半導体層を半導体基板の溝部内に埋設す
る工程、該溝部内に埋設された化合物半導体層を一伝導
型の水銀を含む化合物半導体結晶に変換し、該化合物半
導体結晶に所定パターンの逆伝導型層を形成する工程、
前記半導体基板の両面に絶縁膜を成膜後、裏面側の絶縁
膜に前記溝部のパターンに対向して開口部を形成する工
程、前記開口部を形成した裏面側に設けた絶縁膜をマス
クとして、溝部内に埋設した化合物半導体結晶の底部に
到達するように半導体基板をエッチングし、凹部を形成
する工程、前記裏面側に設けた絶縁膜を除去した後、凹
部を形成した半導体基板の裏面側に反射防止膜を形成す
る工程、前記半導体基板の表面の絶縁膜に電極接続用コ
ンタクト孔を形成し、前記コンタクト孔に接続するコン
タクト電極形成用の電極膜を形成するとともに、該電極
膜に接続する金属バンプを形成する工程を含むことを特
徴とする。
【0012】
【作用】図1(a)と図1(b)に示すように、フォトダイオー
ド8より成る赤外線検知素子が形成されているp型Hg
1-x Cdx Te結晶2の周囲は、枠状に突出したSi基板4で
素子分離されている。そしてこのp型Hg1-x Cdx Te結晶
2にボロンイオン(B+ ) をイオン注入してn+ 層3を設
けてpn+ 接合を形成し、このpn+ 接合の反対側に於
けるSi基板4(図ではエッチングされ除去されている)
の屈折率は3.42で、p型Hg1-x Cdx Te結晶2の屈折率は
3.25であるので、このSi基板4とHg1-x CdxTe結晶2の
境界面では、Si基板4側より矢印Aのようにp型のHg
1-x Cdx Te結晶2に入射する赤外線の反射率は高くな
り、Hg1-x Cdx Te結晶2側に導入され難い。
ド8より成る赤外線検知素子が形成されているp型Hg
1-x Cdx Te結晶2の周囲は、枠状に突出したSi基板4で
素子分離されている。そしてこのp型Hg1-x Cdx Te結晶
2にボロンイオン(B+ ) をイオン注入してn+ 層3を設
けてpn+ 接合を形成し、このpn+ 接合の反対側に於
けるSi基板4(図ではエッチングされ除去されている)
の屈折率は3.42で、p型Hg1-x Cdx Te結晶2の屈折率は
3.25であるので、このSi基板4とHg1-x CdxTe結晶2の
境界面では、Si基板4側より矢印Aのようにp型のHg
1-x Cdx Te結晶2に入射する赤外線の反射率は高くな
り、Hg1-x Cdx Te結晶2側に導入され難い。
【0013】そのため、フォトダイオード8を形成した
p型のHg1-x Cdx Te結晶2に対向するSi基板4の領域
は、凹部状にエッチングしてその部分のSi基板4の領域
を無くすようにして、入射赤外線の透過効率を高める。
そして凹部22を形成したSi基板4面に赤外線を酸窒化Si
膜(SiON 膜) より成る反射防止膜13を形成する。
p型のHg1-x Cdx Te結晶2に対向するSi基板4の領域
は、凹部状にエッチングしてその部分のSi基板4の領域
を無くすようにして、入射赤外線の透過効率を高める。
そして凹部22を形成したSi基板4面に赤外線を酸窒化Si
膜(SiON 膜) より成る反射防止膜13を形成する。
【0014】このようにすることで、フォトダイオード
8より成る赤外線検知素子は、枠状に突出したSi基板4
で囲まれているので機械的強度が大となる。また、赤外
線の通路はサファイアのような赤外線を吸収する材料が
使用されていないので、赤外線の透過効率も向上する。
8より成る赤外線検知素子は、枠状に突出したSi基板4
で囲まれているので機械的強度が大となる。また、赤外
線の通路はサファイアのような赤外線を吸収する材料が
使用されていないので、赤外線の透過効率も向上する。
【0015】また溝部12を形成することで、Si基板4に
形成した信号処理素子と、フォトダイオードを金属バン
プで結合した場合でも、上記フォトダイオードは枠状の
Si基板4で囲まれているので、従来の構造に於けるよう
なSi基板と化合物半導体基板の両者の基板間の熱膨張率
の相違によって金属バンプが位置ずれするような事故も
防止できる。
形成した信号処理素子と、フォトダイオードを金属バン
プで結合した場合でも、上記フォトダイオードは枠状の
Si基板4で囲まれているので、従来の構造に於けるよう
なSi基板と化合物半導体基板の両者の基板間の熱膨張率
の相違によって金属バンプが位置ずれするような事故も
防止できる。
【0016】また枠状に突出したSi基板4は、赤外線を
吸収するので、迷光防止も可能となる。
吸収するので、迷光防止も可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例につき詳
細に説明する。本発明の赤外線検知装置は、図1(a)の平
面図、および図1(b)のA−A´線断面図に示すように、
Si基板4のフォトダイオード8の半導体素子形成領域に
溝部12を設けて該溝部12内にp型Hg1-x Cdx Te結晶2を
埋設する。
細に説明する。本発明の赤外線検知装置は、図1(a)の平
面図、および図1(b)のA−A´線断面図に示すように、
Si基板4のフォトダイオード8の半導体素子形成領域に
溝部12を設けて該溝部12内にp型Hg1-x Cdx Te結晶2を
埋設する。
【0018】このp型Hg1-x Cdx Te結晶2内にフォトダ
イオード8のような光検知素子を設け、前記埋設したp
型Hg1-x Cdx Te結晶2に対向してSi基板4の裏面側に、
前記p型Hg1-x Cdx Te結晶2に到達する凹部22を設け、
該Si基板4の裏面側に反射防止膜13を設け、前記溝部12
を形成した領域以外のSi基板4領域を、画素分離領域と
する。
イオード8のような光検知素子を設け、前記埋設したp
型Hg1-x Cdx Te結晶2に対向してSi基板4の裏面側に、
前記p型Hg1-x Cdx Te結晶2に到達する凹部22を設け、
該Si基板4の裏面側に反射防止膜13を設け、前記溝部12
を形成した領域以外のSi基板4領域を、画素分離領域と
する。
【0019】そしてフォトダイオード8を形成したSi基
板4上に、保護膜として窒化Si膜14を形成し、フォトダ
イオード8のn+ 層3上を開口してIn膜15をn 型電極と
して形成し、またp型Hg1-x Cdx Te結晶2上を開口して
Au膜16をp 型電極として形成する。
板4上に、保護膜として窒化Si膜14を形成し、フォトダ
イオード8のn+ 層3上を開口してIn膜15をn 型電極と
して形成し、またp型Hg1-x Cdx Te結晶2上を開口して
Au膜16をp 型電極として形成する。
【0020】次いで前記n 型電極のIn膜15に接続するよ
うに、Inの金属バンプ6を形成して赤外線検知装置を形
成する。なお、他の実施例としてこのInの金属バンプ6
は、本実施例の代わりにフォトダイオード8の形成領域
の周辺にリング状に設けても良い。
うに、Inの金属バンプ6を形成して赤外線検知装置を形
成する。なお、他の実施例としてこのInの金属バンプ6
は、本実施例の代わりにフォトダイオード8の形成領域
の周辺にリング状に設けても良い。
【0021】このような本発明の赤外線検知装置の製造
方法に付いて述べる。まず、図2(a)に示すように、厚さ
が200 μm のSi基板4上のフォトダイオードより成る画
素形成領域以外の領域にSiO2膜17を選択的に形成し、該
SiO2膜17をマスクとして四塩化シリコン(SiCl4) ガスを
エッチングガスとして、リアクティブイオンエッチング
法によりフォトダイオードより成る画素形成領域を50μ
m エッチングして溝部12を形成する。
方法に付いて述べる。まず、図2(a)に示すように、厚さ
が200 μm のSi基板4上のフォトダイオードより成る画
素形成領域以外の領域にSiO2膜17を選択的に形成し、該
SiO2膜17をマスクとして四塩化シリコン(SiCl4) ガスを
エッチングガスとして、リアクティブイオンエッチング
法によりフォトダイオードより成る画素形成領域を50μ
m エッチングして溝部12を形成する。
【0022】次いでSiO2膜17を除去した後、図2(b)に示
すように前記溝部12を設けたSi基板4上にMOCVD(M
etal Organic Chemical Vapor Deposition; 有機金属気
相成長方法) により、50μm の膜厚でCdTe層18をエピタ
キシャル成長して、溝部12内にCdTe層18を埋設する。
すように前記溝部12を設けたSi基板4上にMOCVD(M
etal Organic Chemical Vapor Deposition; 有機金属気
相成長方法) により、50μm の膜厚でCdTe層18をエピタ
キシャル成長して、溝部12内にCdTe層18を埋設する。
【0023】次いで図2(c)に示すように、CdTe層18を溝
部12以外のSi基板4の表面が露出する迄、研磨し平坦状
にする。次いで図示しないが上記のように加工したSi基
板4と水銀、カドミウム、テルルを混合、溶融して固化
したHg1-x Cdx Te(x=0.2)のエピタキシャル成長用合金
とをアンプル内に封入し、該合金を溶融し、該合金の融
液より成る液相、該融液より蒸発したガスより成る気
相、該Si基板4中のCdTe層18の固相の3相の等温気相成
長法により、Si基板4に埋設されたCdTe層18をp型Hg
1-x Cdx Te結晶(x=0.2)に変換する。
部12以外のSi基板4の表面が露出する迄、研磨し平坦状
にする。次いで図示しないが上記のように加工したSi基
板4と水銀、カドミウム、テルルを混合、溶融して固化
したHg1-x Cdx Te(x=0.2)のエピタキシャル成長用合金
とをアンプル内に封入し、該合金を溶融し、該合金の融
液より成る液相、該融液より蒸発したガスより成る気
相、該Si基板4中のCdTe層18の固相の3相の等温気相成
長法により、Si基板4に埋設されたCdTe層18をp型Hg
1-x Cdx Te結晶(x=0.2)に変換する。
【0024】次いで図2(d)に示すように、該Si基板4上
にレジスト膜19を形成し、上記変換したp型Hg1-x Cdx
Te結晶2のn+ 層3形成領域上のレジスト膜19を選択的
に開口する。次いで該レジスト膜19をマスクとしてB+
イオンを、矢印Aのようにイオン注入して、n+ 層3を
形成してフォトダイオード8を形成する。
にレジスト膜19を形成し、上記変換したp型Hg1-x Cdx
Te結晶2のn+ 層3形成領域上のレジスト膜19を選択的
に開口する。次いで該レジスト膜19をマスクとしてB+
イオンを、矢印Aのようにイオン注入して、n+ 層3を
形成してフォトダイオード8を形成する。
【0025】次いで図3(a)に示すように、pn+ 接合面
を有するSi基板4の表面を窒化Si(SiN x ) 膜14で保護
し、該Si基板4の裏面側にSiO2膜21を形成し、該SiO2膜
21のp型Hg1-x Cdx Te結晶2の形成領域に対向する領域
を開口後、該開口したSiO2膜21をマスクとしてSi基板4
を、裏面側よりSiCl4 をエッチングガスとしてリアクテ
ィブイオンエッチングに依りエッチングし、図3(b)に示
すような凹部22を形成する。
を有するSi基板4の表面を窒化Si(SiN x ) 膜14で保護
し、該Si基板4の裏面側にSiO2膜21を形成し、該SiO2膜
21のp型Hg1-x Cdx Te結晶2の形成領域に対向する領域
を開口後、該開口したSiO2膜21をマスクとしてSi基板4
を、裏面側よりSiCl4 をエッチングガスとしてリアクテ
ィブイオンエッチングに依りエッチングし、図3(b)に示
すような凹部22を形成する。
【0026】次いで図3(b)に示すように、凹部22がp型
Hg1-x Cdx Te結晶2の底部に到達した時点で、エッチン
グを停止し、その後、該Si基板4の裏面側に反射防止膜
13として屈折率値が1.8 の酸窒化シリコン膜(SiON)を、
入射赤外線の波長が10μm の場合は、約1.4 μm の厚さ
に、また入射赤外線の波長が4 μm の場合は、約550nm
の厚さに被着して、そのp型Hg1-x Cdx Te結晶2に対応
する部分で赤外線の反射率が最も少なくなるようにして
赤外線の入射効率を向上させる。
Hg1-x Cdx Te結晶2の底部に到達した時点で、エッチン
グを停止し、その後、該Si基板4の裏面側に反射防止膜
13として屈折率値が1.8 の酸窒化シリコン膜(SiON)を、
入射赤外線の波長が10μm の場合は、約1.4 μm の厚さ
に、また入射赤外線の波長が4 μm の場合は、約550nm
の厚さに被着して、そのp型Hg1-x Cdx Te結晶2に対応
する部分で赤外線の反射率が最も少なくなるようにして
赤外線の入射効率を向上させる。
【0027】次いでフォトダイオード8を保護するため
にSi基板4の表面に形成した窒化Si膜14のp 型Hg1-x Cd
x Te結晶2と、n+ 層3上の一部を開口し、In膜15をn
+ 層3に接続し、Au膜16をp 型Hg1-x Cdx Te結晶2に接
続してオーミックコンタクトを形成する。p 型Hg1-x Cd
x Te結晶2とコンタクトを採るAu膜16は共通電極とす
る。n+ 層3とコンタクトを取るIn膜15は、Si基板4上
の所定の位置迄延長する。
にSi基板4の表面に形成した窒化Si膜14のp 型Hg1-x Cd
x Te結晶2と、n+ 層3上の一部を開口し、In膜15をn
+ 層3に接続し、Au膜16をp 型Hg1-x Cdx Te結晶2に接
続してオーミックコンタクトを形成する。p 型Hg1-x Cd
x Te結晶2とコンタクトを採るAu膜16は共通電極とす
る。n+ 層3とコンタクトを取るIn膜15は、Si基板4上
の所定の位置迄延長する。
【0028】次いで図3(c)に示すように、フォトダイオ
ード8の隅の位置にIn膜15と接続するように、Inの金属
バンプ6を形成する。またこの金属バンプ6の位置は、
本実施例の他にフォトダイオードの周囲にリング状に設
けても良い。
ード8の隅の位置にIn膜15と接続するように、Inの金属
バンプ6を形成する。またこの金属バンプ6の位置は、
本実施例の他にフォトダイオードの周囲にリング状に設
けても良い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の赤外線検知
装置およびその製造方法によると、Hg 1-x Cdx Te層に形
成したフォトダイオードの画素分離が、機械的強度が大
きく、かつ赤外線の感光波長が制限の無い状態で実施す
ることが可能となる。
装置およびその製造方法によると、Hg 1-x Cdx Te層に形
成したフォトダイオードの画素分離が、機械的強度が大
きく、かつ赤外線の感光波長が制限の無い状態で実施す
ることが可能となる。
【0030】また画素間の素子分離に用いて、溝を形成
されて凸型状となったSi基板の箇所が赤外線を吸収する
ので、迷光の発生を防止する効果も併せて生じる。
されて凸型状となったSi基板の箇所が赤外線を吸収する
ので、迷光の発生を防止する効果も併せて生じる。
【図1】 本発明の半導体装置を示す平面図と断面図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の半導体装置の製造方法を示す断面図
である。
である。
【図3】 本発明の半導体装置の製造方法を示す断面図
である。
である。
【図4】 従来の赤外線検知装置を示す断面図である。
2 p型Hg1-x Cdx Te結晶 3 n+ 層 4 Si基板 6 金属バンプ 8 フォトダイオード 12 溝部 13 反射防止膜 14 窒化Si膜 15 In膜 16 Au膜 17 SiO2膜 18 CdTe層 19 レジスト膜 21 SiO2膜 22 凹部
フロントページの続き (72)発明者 藤原 康治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 裕子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板(4) の素子形成領域に溝部(1
2)を設けて該溝部(12)内に化合物半導体層(18)を埋設
し、該埋設した化合物半導体層(18)を素子形成用の化合
物半導体結晶(2) に変換して該化合物半導体結晶(2) に
光検知素子(8)を設け、 前記埋設した化合物半導体結晶(2) に対向して前記半導
体基板(4) の裏面より前記化合物半導体結晶(2) に到達
する凹部(22)を設けるとともに、該凹部(22)を設けた半
導体基板(4) の裏面側に反射防止膜(13)を設け、前記形
成した溝部(12)以外の半導体基板(4) を画素分離領域と
したことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の光検知素子(8) を設けた
化合物半導体結晶(2) を一次元、或いは二次元状に配置
し、前記溝部(12)内に埋設された化合物半導体層(2) の
周囲にリング状、或いは周囲の一部上に前記光検知素子
(8) と、他の基板に形成する半導体素子とを接続する金
属バンプ(6) を設けたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板(4) の画素形成領域に所定の
溝部(12)パターンを形成する工程、 該溝部(12)パターンを含む半導体基板(4) 上に化合物半
導体層(18)を成膜する工程、 該化合物半導体層(18)を、半導体基板(4) の表面が露出
する迄研磨し、前記化合物半導体層(18)を半導体基板
(4) の溝部(12)内に埋設する工程、 該溝部(12)内に埋設された化合物半導体層(18)を一伝導
型の水銀を含む化合物半導体結晶(2) に変換し、該化合
物半導体結晶(2) に所定パターンの逆伝導型層(3) を形
成する工程、 前記半導体基板(4) の両面に絶縁膜(14,21) を成膜後、
裏面側の絶縁膜(21)に前記溝部(12)のパターンに対向し
て開口部を形成する工程、 前記開口部を形成した裏面側に設けた絶縁膜(21)をマス
クとして、溝部(12)内に埋設した化合物半導体結晶(2)
の底部に到達するように半導体基板(4) をエッチング
し、凹部(22)を形成する工程、 前記裏面側に設けた絶縁膜(21)を除去した後、凹部(22)
を形成した半導体基板(4) の裏面側に反射防止膜(13)を
形成する工程、 前記半導体基板(4) の表面の絶縁膜(14)に電極接続用コ
ンタクト孔を形成し、 前記コンタクト孔に接続するコンタクト電極形成用の電
極膜(15,16) を形成するとともに、該電極膜(15)に接続
する金属バンプ(6) を形成する工程を含むことを特徴と
する半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276083A JPH06125108A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276083A JPH06125108A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06125108A true JPH06125108A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17564573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4276083A Withdrawn JPH06125108A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06125108A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108151778A (zh) * | 2018-01-11 | 2018-06-12 | 上海智密技术工程研究所有限公司 | 一种防爆传感器 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276083A patent/JPH06125108A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108151778A (zh) * | 2018-01-11 | 2018-06-12 | 上海智密技术工程研究所有限公司 | 一种防爆传感器 |
CN108151778B (zh) * | 2018-01-11 | 2021-05-11 | 上海智密技术工程研究所有限公司 | 一种防爆传感器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |