JPH06123701A - 樹脂材の材質判別方法 - Google Patents
樹脂材の材質判別方法Info
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- JPH06123701A JPH06123701A JP17640993A JP17640993A JPH06123701A JP H06123701 A JPH06123701 A JP H06123701A JP 17640993 A JP17640993 A JP 17640993A JP 17640993 A JP17640993 A JP 17640993A JP H06123701 A JPH06123701 A JP H06123701A
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- Japan
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- resin material
- amount
- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】廃棄された製品等から分離した樹脂材の材質を
効率よく確実に判別することができる方法を提供する。 【構成】樹脂材に所定の波長幅を有する測定光を照射す
ると共に、その反射量を測定し、その反射量から樹脂財
による測定光の吸収量の波長分布を得る。次いで、吸収
量の波長分布を微分演算処理することにより、複数の所
定波長における測定光の吸収量の微分演算値を得る。こ
の微分演算値とあらかじめ樹脂材の材質毎に設定した基
準値とを比較することにより樹脂材の材質を判別する。
効率よく確実に判別することができる方法を提供する。 【構成】樹脂材に所定の波長幅を有する測定光を照射す
ると共に、その反射量を測定し、その反射量から樹脂財
による測定光の吸収量の波長分布を得る。次いで、吸収
量の波長分布を微分演算処理することにより、複数の所
定波長における測定光の吸収量の微分演算値を得る。こ
の微分演算値とあらかじめ樹脂材の材質毎に設定した基
準値とを比較することにより樹脂材の材質を判別する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂材の材質を判別す
る方法に関する。
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の有効利用の観点から、種々
の産業分野において廃棄物等の再利用が望まれている。
例えば、自動車や自動二輪車等、種々の製品に使用され
ているPPやABS等の樹脂材は、これを製品から分離
し、各種の処理を経て再成形すれば新たに製品化するこ
とができ、その再利用化が望まれている。
の産業分野において廃棄物等の再利用が望まれている。
例えば、自動車や自動二輪車等、種々の製品に使用され
ているPPやABS等の樹脂材は、これを製品から分離
し、各種の処理を経て再成形すれば新たに製品化するこ
とができ、その再利用化が望まれている。
【0003】ところで、廃棄された製品に使用されてい
る樹脂材を再利用に供する場合には、あらかじめ該樹脂
材をその材質毎に分別しておく必要がある。しかるに、
製品に使用されている樹脂材の材質は、製品の種類、樹
脂材の使用部位、製造業者の相違等によって千差万別で
あり、一般には、一見しただけではその材質を判別する
ことができない。このため、製品から分離した樹脂材を
なんらかの方法で判別する必要がある。
る樹脂材を再利用に供する場合には、あらかじめ該樹脂
材をその材質毎に分別しておく必要がある。しかるに、
製品に使用されている樹脂材の材質は、製品の種類、樹
脂材の使用部位、製造業者の相違等によって千差万別で
あり、一般には、一見しただけではその材質を判別する
ことができない。このため、製品から分離した樹脂材を
なんらかの方法で判別する必要がある。
【0004】このような樹脂材の材質の判別方法として
は、従来、例えば樹脂材を燃やし、その燃え方を観測す
ることにより樹脂材の材質を判別する方法や、樹脂材の
比重を測定することにより樹脂材の材質を判別する方法
等が一般に知られている。
は、従来、例えば樹脂材を燃やし、その燃え方を観測す
ることにより樹脂材の材質を判別する方法や、樹脂材の
比重を測定することにより樹脂材の材質を判別する方法
等が一般に知られている。
【0005】しかしながら、樹脂材を燃やしてその材質
を判別する方法では、判別に時間がかかり、樹脂材の材
質の判別を効率よく行うことが困難であると共に、正確
な判別を行うためには、熟練を要するものであった。
を判別する方法では、判別に時間がかかり、樹脂材の材
質の判別を効率よく行うことが困難であると共に、正確
な判別を行うためには、熟練を要するものであった。
【0006】また、比重により樹脂材を判別する方法に
あっては、樹脂材のみの比重を測定することができれ
ば、比較的正確に樹脂材の材質を判別することが可能で
あるものの、特に、廃棄された製品から分離した樹脂材
には、金属片や塗料等の樹脂以外のものが付着している
場合も多く、このような場合には、樹脂材のみの比重を
精度よく測定することが困難となって、樹脂材の材質を
正確に判別することが困難なものとなっていた。また、
樹脂材に含まれている顔料等の添加物によっても、比重
が変わり、このような場合にも樹脂材の材質を正確に判
別することが困難なものとなっていた。
あっては、樹脂材のみの比重を測定することができれ
ば、比較的正確に樹脂材の材質を判別することが可能で
あるものの、特に、廃棄された製品から分離した樹脂材
には、金属片や塗料等の樹脂以外のものが付着している
場合も多く、このような場合には、樹脂材のみの比重を
精度よく測定することが困難となって、樹脂材の材質を
正確に判別することが困難なものとなっていた。また、
樹脂材に含まれている顔料等の添加物によっても、比重
が変わり、このような場合にも樹脂材の材質を正確に判
別することが困難なものとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、廃棄された製品等から分離した種々の樹脂材
の材質を効率よく確実に判別することができる方法を提
供することを目的とする。
を解消し、廃棄された製品等から分離した種々の樹脂材
の材質を効率よく確実に判別することができる方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者等は、種
々の検討の結果に、次のことを知見した。
々の検討の結果に、次のことを知見した。
【0009】すなわち、樹脂材に適宜の波長幅を有する
近赤外線等の測定光を照射すると、その測定光の一部が
該樹脂材に吸収されると共に、残部が該樹脂材の内部で
反射あるいは透過し、このとき、該測定光の反射量ある
いは透過量を測定することにより、該樹脂材による測定
光の吸収量の波長分布を得ると、樹脂材が吸収し易い測
定光の波長が異なるため、該吸収量の波長分布は、基本
的には樹脂材の材質によって相違する。そして、該吸収
量の波長分布を所定波長において微分演算処理すると、
その所定波長における微分演算値は、樹脂材の材質によ
って比較的顕著な相違を生じ、また、その材質に特有な
ものとなる傾向がある。そして、このような相違は、例
えば、測定光の吸収量の波長分布を複数種類の波長にお
いて微分して得られる微分演算値の組を比較し、また、
該微分演算値を2次微分演算により求めたときに特に顕
著なものとなる傾向がある。
近赤外線等の測定光を照射すると、その測定光の一部が
該樹脂材に吸収されると共に、残部が該樹脂材の内部で
反射あるいは透過し、このとき、該測定光の反射量ある
いは透過量を測定することにより、該樹脂材による測定
光の吸収量の波長分布を得ると、樹脂材が吸収し易い測
定光の波長が異なるため、該吸収量の波長分布は、基本
的には樹脂材の材質によって相違する。そして、該吸収
量の波長分布を所定波長において微分演算処理すると、
その所定波長における微分演算値は、樹脂材の材質によ
って比較的顕著な相違を生じ、また、その材質に特有な
ものとなる傾向がある。そして、このような相違は、例
えば、測定光の吸収量の波長分布を複数種類の波長にお
いて微分して得られる微分演算値の組を比較し、また、
該微分演算値を2次微分演算により求めたときに特に顕
著なものとなる傾向がある。
【0010】そこで、本発明は前記の目的を達成するた
めに、樹脂材の材質を判別する方法であって、前記樹脂
材に所定の波長幅を有する測定光を照射すると共に、該
測定光の前記樹脂材からの反射量または透過量を測定す
る第1の工程と、該測定光の反射量または透過量から前
記樹脂材による該測定光の吸収量の波長分布を得る第2
の工程と、該吸収量の波長分布に微分演算処理を施すこ
とにより、前記測定光の所定波長における前記吸収量の
微分演算値を得る第2の工程と、前記所定波長における
微分演算値と該所定波長においてあらかじめ樹脂材の材
質毎に設定した基準値とを比較することにより前記樹脂
材の材質を判別する第3の工程とから成ることを特徴と
する。
めに、樹脂材の材質を判別する方法であって、前記樹脂
材に所定の波長幅を有する測定光を照射すると共に、該
測定光の前記樹脂材からの反射量または透過量を測定す
る第1の工程と、該測定光の反射量または透過量から前
記樹脂材による該測定光の吸収量の波長分布を得る第2
の工程と、該吸収量の波長分布に微分演算処理を施すこ
とにより、前記測定光の所定波長における前記吸収量の
微分演算値を得る第2の工程と、前記所定波長における
微分演算値と該所定波長においてあらかじめ樹脂材の材
質毎に設定した基準値とを比較することにより前記樹脂
材の材質を判別する第3の工程とから成ることを特徴と
する。
【0011】さらに、前記第2の工程は、前記所定の波
長幅内の複数種類の所定波長における前記測定光の吸収
量の微分演算値を求め、前記第3の工程は、該複数種類
の所定波長における微分演算値と該複数種類の所定波長
においてあらかじめ樹脂材の材質毎に設定した基準値と
を比較することにより前記樹脂材の材質を判別すること
を特徴とする。
長幅内の複数種類の所定波長における前記測定光の吸収
量の微分演算値を求め、前記第3の工程は、該複数種類
の所定波長における微分演算値と該複数種類の所定波長
においてあらかじめ樹脂材の材質毎に設定した基準値と
を比較することにより前記樹脂材の材質を判別すること
を特徴とする。
【0012】また、前記微分演算値は、前記測定光の吸
収量の波長分布を前記所定波長において2次微分した値
であることを特徴とする。
収量の波長分布を前記所定波長において2次微分した値
であることを特徴とする。
【0013】また、前記微分演算値と前記基準値とを比
較する前記所定波長は、前記樹脂材の材質毎に設定され
ていることを特徴とする。
較する前記所定波長は、前記樹脂材の材質毎に設定され
ていることを特徴とする。
【0014】また、前記測定光の光量は、前記樹脂材の
明度に応じて設定されていることを特徴とする。
明度に応じて設定されていることを特徴とする。
【0015】この場合、所定の光量の前記測定光を前記
樹脂材に照射すると共に、該測定光の前記樹脂材からの
反射量または透過量を測定する工程と、該測定光の反射
量または透過量から前記樹脂材による該測定光の所定波
長における吸収量を得る工程と、該所定波長における吸
収量に応じて前記樹脂材の明度を判別する工程とを前記
第1の工程の前工程として備え、その判別された前記樹
脂材の明度に応じて前記第1の工程における前記測定光
の光量を設定することを特徴とする。
樹脂材に照射すると共に、該測定光の前記樹脂材からの
反射量または透過量を測定する工程と、該測定光の反射
量または透過量から前記樹脂材による該測定光の所定波
長における吸収量を得る工程と、該所定波長における吸
収量に応じて前記樹脂材の明度を判別する工程とを前記
第1の工程の前工程として備え、その判別された前記樹
脂材の明度に応じて前記第1の工程における前記測定光
の光量を設定することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、前記樹脂材に照射した測定光
の該樹脂材による吸収量の波長分布を前記所定波長にお
いて微分演算処理してなる微分演算値は、前述したよう
に、該樹脂材の材質に特有のものとなり、これをあらか
じめ設定した基準値と比較することにより該樹脂材の材
質を判別することが可能となる。
の該樹脂材による吸収量の波長分布を前記所定波長にお
いて微分演算処理してなる微分演算値は、前述したよう
に、該樹脂材の材質に特有のものとなり、これをあらか
じめ設定した基準値と比較することにより該樹脂材の材
質を判別することが可能となる。
【0017】この場合、前記測定光の吸収量の波長分布
を複数種類の所定波長において微分演算すれば、その微
分演算により得られる微分演算値の組は、樹脂材の材質
によって相違する傾向が顕著なものとなり、これらの微
分演算値と基準値とを比較することにより、より確実に
樹脂材の材質の判別を行うことが可能となる。
を複数種類の所定波長において微分演算すれば、その微
分演算により得られる微分演算値の組は、樹脂材の材質
によって相違する傾向が顕著なものとなり、これらの微
分演算値と基準値とを比較することにより、より確実に
樹脂材の材質の判別を行うことが可能となる。
【0018】また、前記測定光の吸収量の波長分布を2
次微分演算により求めるようにすれば、その2次微分演
算により得られる微分演算値は、前述したように樹脂材
の材質によって相違する傾向が顕著なものとなり、これ
らの微分演算値と基準値とを比較することにより、より
確実に樹脂材の材質の判別を行うことが可能となる。
次微分演算により求めるようにすれば、その2次微分演
算により得られる微分演算値は、前述したように樹脂材
の材質によって相違する傾向が顕著なものとなり、これ
らの微分演算値と基準値とを比較することにより、より
確実に樹脂材の材質の判別を行うことが可能となる。
【0019】また、前記微分演算値と前記基準値とを比
較する前記所定波長は、材質を判別しようとする全ての
樹脂材について同一とすることも可能であるが、特に多
種類の樹脂材の材質を判別しようとする場合には、前記
所定波長の値によっては、材質の異なる樹脂材であって
も、前記微分演算値がほぼ同一の値となる場合もある。
そこで、前記微分演算値と前記基準値とを比較する前記
所定波長は、前記樹脂材の材質毎に設定しておくことが
好ましい。このようにすることにより、多種類の樹脂材
について、その材質に固有の微分演算値を得ることが可
能となる。
較する前記所定波長は、材質を判別しようとする全ての
樹脂材について同一とすることも可能であるが、特に多
種類の樹脂材の材質を判別しようとする場合には、前記
所定波長の値によっては、材質の異なる樹脂材であって
も、前記微分演算値がほぼ同一の値となる場合もある。
そこで、前記微分演算値と前記基準値とを比較する前記
所定波長は、前記樹脂材の材質毎に設定しておくことが
好ましい。このようにすることにより、多種類の樹脂材
について、その材質に固有の微分演算値を得ることが可
能となる。
【0020】また、測定光を前記樹脂材に照射するに際
しては、該測定光の光量を該樹脂材の明度に応じて設定
することが好ましい。これは、例えば明度の高い樹脂材
に高い光量の測定光を照射すると、該樹脂材による測定
光の反射が大きくなり過ぎるため、その反射量等の測定
値から前記の微分演算処理に適した吸収量の波長分布を
得ることが困難となり、また、例えば明度の低い樹脂材
に低い光量の測定光を照射すると、該樹脂材による測定
光の吸収が大きくなって、該測定光の反射や透過が少な
くなり過ぎるため、ノイズ等の影響で、その反射量等の
測定値から前記の微分演算処理に適した吸収量の波長分
布を得ることが困難となるからである。
しては、該測定光の光量を該樹脂材の明度に応じて設定
することが好ましい。これは、例えば明度の高い樹脂材
に高い光量の測定光を照射すると、該樹脂材による測定
光の反射が大きくなり過ぎるため、その反射量等の測定
値から前記の微分演算処理に適した吸収量の波長分布を
得ることが困難となり、また、例えば明度の低い樹脂材
に低い光量の測定光を照射すると、該樹脂材による測定
光の吸収が大きくなって、該測定光の反射や透過が少な
くなり過ぎるため、ノイズ等の影響で、その反射量等の
測定値から前記の微分演算処理に適した吸収量の波長分
布を得ることが困難となるからである。
【0021】この場合、所定の光量の前記測定光を前記
樹脂材に照射すると共に、該測定光の前記樹脂材からの
反射量または透過量を測定し、該測定光の反射量または
透過量から前記樹脂材による該測定光の所定波長におけ
る吸収量を得ることにより、工程と、該所定波長におけ
る吸収量に応じて前記樹脂材の明度を判別する工程と該
所定波長における吸収量から前記樹脂材の明度を判別す
ることが可能となり、その判別された明度に応じて前記
測定光の光量を設定することができる。
樹脂材に照射すると共に、該測定光の前記樹脂材からの
反射量または透過量を測定し、該測定光の反射量または
透過量から前記樹脂材による該測定光の所定波長におけ
る吸収量を得ることにより、工程と、該所定波長におけ
る吸収量に応じて前記樹脂材の明度を判別する工程と該
所定波長における吸収量から前記樹脂材の明度を判別す
ることが可能となり、その判別された明度に応じて前記
測定光の光量を設定することができる。
【0022】
【実施例】本発明の樹脂材の材質判別方法の一例を図1
乃至図6に従って説明する。図1は樹脂材の材質判別を
行う判別装置の模式的なシステム構成図、図2は図1の
判別装置の要部の模式的断面図、図3乃至図6は樹脂材
の材質判別方法を説明するための線図である。
乃至図6に従って説明する。図1は樹脂材の材質判別を
行う判別装置の模式的なシステム構成図、図2は図1の
判別装置の要部の模式的断面図、図3乃至図6は樹脂材
の材質判別方法を説明するための線図である。
【0023】図1で、本実施例の判別装置は、自動二輪
車等の製品(図示しない)を解体して得られた樹脂材1
のうち、例えばPP(ポリプロピレン)とABS(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)とを判
別・分別する装置であって、製品を解体して得られた樹
脂材1を間欠的に搬送するコンベア2と、該コンベア2
の下流端部にその幅方向に並列して連接された3基の払
出コンベア3,4,5と、コンベア2上をその下流端部
まで搬送されてきた樹脂材1をその材質に応じて各払出
コンベア3,4,5に移載する移載装置6と、移載装置
6を制御するコントローラ7とを備えている。この場
合、払出コンベア3,4,5は、それぞれPPの樹脂材
1、ABSの樹脂材1、PP及びABS以外の樹脂材1
をコンベア2から払出すためのコンベアである。また、
コンベア2上を搬送されてくる樹脂材1は、該コンベア
2の作動により、その下流端部の位置で一旦、停止され
るようになっている。
車等の製品(図示しない)を解体して得られた樹脂材1
のうち、例えばPP(ポリプロピレン)とABS(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)とを判
別・分別する装置であって、製品を解体して得られた樹
脂材1を間欠的に搬送するコンベア2と、該コンベア2
の下流端部にその幅方向に並列して連接された3基の払
出コンベア3,4,5と、コンベア2上をその下流端部
まで搬送されてきた樹脂材1をその材質に応じて各払出
コンベア3,4,5に移載する移載装置6と、移載装置
6を制御するコントローラ7とを備えている。この場
合、払出コンベア3,4,5は、それぞれPPの樹脂材
1、ABSの樹脂材1、PP及びABS以外の樹脂材1
をコンベア2から払出すためのコンベアである。また、
コンベア2上を搬送されてくる樹脂材1は、該コンベア
2の作動により、その下流端部の位置で一旦、停止され
るようになっている。
【0024】移載装置6は、コンベア2と払出コンベア
3,4,5との連接箇所でこれらのコンベア2〜5を跨
ぐように設けられた機枠8と、コンベア2〜5の上方で
機枠8にコンベア2〜5の幅方向に移動自在に支持され
た移動部9と、移動部9にコンベア2〜5に向かって昇
降自在に支持された昇降部10とを備え、昇降部10に
は、樹脂材1を着脱自在に吸着保持する保持部11と、
樹脂材1に測定光を照射すると共にその反射光を受光す
る測定光照射・受光器12とが取付けられている。
3,4,5との連接箇所でこれらのコンベア2〜5を跨
ぐように設けられた機枠8と、コンベア2〜5の上方で
機枠8にコンベア2〜5の幅方向に移動自在に支持され
た移動部9と、移動部9にコンベア2〜5に向かって昇
降自在に支持された昇降部10とを備え、昇降部10に
は、樹脂材1を着脱自在に吸着保持する保持部11と、
樹脂材1に測定光を照射すると共にその反射光を受光す
る測定光照射・受光器12とが取付けられている。
【0025】この場合、移動部9の移動及び昇降部10
の昇降は、コントローラ7の制御により、図示しないシ
リンダやモータ等を介して適宜行われるように構成され
ている。そして、保持部11は、コンベア2の下流端部
で停止された樹脂材1の直上位置に移動部9及び昇降部
10と共に移動され、さらに昇降部10と共に該樹脂材
1に向かって下降された状態で、該樹脂材1を着脱自在
に吸着保持するようにしている。また、測定光照射・受
光器12は、コンベア2の下流端部で停止された樹脂材
1に向かって昇降部10と共に下降された時に、その下
端部が該樹脂材1の外面部に当接するようになってい
る。
の昇降は、コントローラ7の制御により、図示しないシ
リンダやモータ等を介して適宜行われるように構成され
ている。そして、保持部11は、コンベア2の下流端部
で停止された樹脂材1の直上位置に移動部9及び昇降部
10と共に移動され、さらに昇降部10と共に該樹脂材
1に向かって下降された状態で、該樹脂材1を着脱自在
に吸着保持するようにしている。また、測定光照射・受
光器12は、コンベア2の下流端部で停止された樹脂材
1に向かって昇降部10と共に下降された時に、その下
端部が該樹脂材1の外面部に当接するようになってい
る。
【0026】図2に示すように、測定光照射・受光器1
2は、その樹脂材1に当接する当接部(下端部)13に
複数の投光部14と、一つの受光部15とが内蔵されて
おり、受光部15は当接部13の中心部に配置され、投
光部14は受光部15の周囲に配置されている。この場
合、投光部14は、前記コントローラ7(図1参照)の
指令により、所定の波長幅(本実施例では800〜10
00nm)を有する測定光X(近赤外線)を発する発光
素子16を備え、当接部13が樹脂材1に当接された状
態で該発光素子16から発せられた測定光Xを図示しな
いレンズや光ファイバー等を介して樹脂材1に照射する
ようにしている。また、受光部15は、樹脂材1に照射
された測定光Xのうち、樹脂材1の内部から反射される
反射光Yを図示しないレンズや光ファイバー等を介して
受光し、これをその受光レベルに応じた電気信号に変換
した後に前記コントローラ7に出力するようにしてい
る。
2は、その樹脂材1に当接する当接部(下端部)13に
複数の投光部14と、一つの受光部15とが内蔵されて
おり、受光部15は当接部13の中心部に配置され、投
光部14は受光部15の周囲に配置されている。この場
合、投光部14は、前記コントローラ7(図1参照)の
指令により、所定の波長幅(本実施例では800〜10
00nm)を有する測定光X(近赤外線)を発する発光
素子16を備え、当接部13が樹脂材1に当接された状
態で該発光素子16から発せられた測定光Xを図示しな
いレンズや光ファイバー等を介して樹脂材1に照射する
ようにしている。また、受光部15は、樹脂材1に照射
された測定光Xのうち、樹脂材1の内部から反射される
反射光Yを図示しないレンズや光ファイバー等を介して
受光し、これをその受光レベルに応じた電気信号に変換
した後に前記コントローラ7に出力するようにしてい
る。
【0027】尚、コントローラ7は、測定光照射・受光
器12の受光部15から得られる信号を基に、後述する
ように樹脂材1の材質を判別し、これに応じて移載装置
6の作動を制御するようにしている。
器12の受光部15から得られる信号を基に、後述する
ように樹脂材1の材質を判別し、これに応じて移載装置
6の作動を制御するようにしている。
【0028】次に、かかる判別装置の作動を説明する。
【0029】図1において、製品(図示しない)を解体
して得られた材質不明の樹脂材1は、コンベア2上に支
承されて移載装置6に向かって順次搬送され、該コンベ
ア2の下流端部の位置で一旦停止される。この時、移載
装置6の昇降部10は、移動部9と共に樹脂材1の直上
位置に移動され、さらに保持部11及び測定光照射・受
光器12と共に該樹脂材1に向かって下降され、これに
より、測定光照射・受光器12の当接部13が樹脂材1
の外面部に当接される。そして、この状態で、コントロ
ーラ7の指令により、図2に示すように測定光照射・受
光器12の投光部14から樹脂材1に測定光Xが照射さ
れる。本実施例では、この測定光Xは、ほぼ800〜1
000nmの波長幅を有する近赤外線とされている。
して得られた材質不明の樹脂材1は、コンベア2上に支
承されて移載装置6に向かって順次搬送され、該コンベ
ア2の下流端部の位置で一旦停止される。この時、移載
装置6の昇降部10は、移動部9と共に樹脂材1の直上
位置に移動され、さらに保持部11及び測定光照射・受
光器12と共に該樹脂材1に向かって下降され、これに
より、測定光照射・受光器12の当接部13が樹脂材1
の外面部に当接される。そして、この状態で、コントロ
ーラ7の指令により、図2に示すように測定光照射・受
光器12の投光部14から樹脂材1に測定光Xが照射さ
れる。本実施例では、この測定光Xは、ほぼ800〜1
000nmの波長幅を有する近赤外線とされている。
【0030】この時、測定光Xは、その一部が樹脂材1
に吸収されると共に、残部が樹脂材1から反射あるいは
透過する。そして、この反射あるいは透過する近赤外線
のうち、反射光Yが測定光照射・受光器12の受光部1
5により受光され、さらにその受光強度に応じた電気信
号に変換され、その信号が受光部15からコントローラ
7に出力される。
に吸収されると共に、残部が樹脂材1から反射あるいは
透過する。そして、この反射あるいは透過する近赤外線
のうち、反射光Yが測定光照射・受光器12の受光部1
5により受光され、さらにその受光強度に応じた電気信
号に変換され、その信号が受光部15からコントローラ
7に出力される。
【0031】コントローラ7は、受光部15から反射光
Yの受光信号を受け取ると、その信号を基に測定光Xの
樹脂材1による吸収量の波長分布を得る。
Yの受光信号を受け取ると、その信号を基に測定光Xの
樹脂材1による吸収量の波長分布を得る。
【0032】ここで、一般に、測定光Xの樹脂材1にお
ける透過が無視できる程度であるとすると、測定光Xの
樹脂材1による吸収量は反射光Yの受光強度の逆数の対
数値にほぼ比例し、本実施例では、吸収量に相当する量
を反射光Yの受光強度から次式(1)により求めた。
ける透過が無視できる程度であるとすると、測定光Xの
樹脂材1による吸収量は反射光Yの受光強度の逆数の対
数値にほぼ比例し、本実施例では、吸収量に相当する量
を反射光Yの受光強度から次式(1)により求めた。
【0033】 A(x)=log〔R(x)/S(x)〕 ……(1) 上式において、xは波長、S(x)は前記受光部15に
より受光された反射光Yの各波長xにおける受光強度、
R(x)は上記の装置により各波長xにおいて測定光X
の反射強度がほぼ一定となるような樹脂材(本実施例で
は灰色のポリ塩化ビニール)について反射量を測定した
場合の各波長における受光強度であり、(1)式により
求められるA(x)が各波長xにおける測定光Xの吸収
量に比例する量となる。以下、Aを吸収量と称する。
より受光された反射光Yの各波長xにおける受光強度、
R(x)は上記の装置により各波長xにおいて測定光X
の反射強度がほぼ一定となるような樹脂材(本実施例で
は灰色のポリ塩化ビニール)について反射量を測定した
場合の各波長における受光強度であり、(1)式により
求められるA(x)が各波長xにおける測定光Xの吸収
量に比例する量となる。以下、Aを吸収量と称する。
【0034】このようにして得られた測定光Xの樹脂材
1による吸収量Aの波長分布は、一般に、樹脂材1の材
質によって相違する。
1による吸収量Aの波長分布は、一般に、樹脂材1の材
質によって相違する。
【0035】例えば、樹脂材1の材質がPPである場合
には、図3の特性曲線aに示されるように、測定光Xの
樹脂材1による吸収量Aは、波長によって変化し、ほぼ
900〜950nmの範囲になだらかなピークを生じる
ような傾向となる。
には、図3の特性曲線aに示されるように、測定光Xの
樹脂材1による吸収量Aは、波長によって変化し、ほぼ
900〜950nmの範囲になだらかなピークを生じる
ような傾向となる。
【0036】また、例えば、樹脂材1の材質がABSで
ある場合には、図4の特性曲線b,c,dに示されるよ
うに、測定光Xの樹脂材1による吸収量Aは、全体とし
ては、波長が大きくなるほど、緩やかに減少していく傾
向となる。ここで、同図中、特性曲線b,c,dは、そ
れぞれ黒色、灰色、赤色の顔料が添加されたABSの測
定データを示す曲線である。灰色のABSに対応する特
性曲線cにあっては、900〜950nmの範囲に若干
のピークを生ずる傾向があり、見かけ上、PPの前記特
性曲線aと似たような傾向を生じる。
ある場合には、図4の特性曲線b,c,dに示されるよ
うに、測定光Xの樹脂材1による吸収量Aは、全体とし
ては、波長が大きくなるほど、緩やかに減少していく傾
向となる。ここで、同図中、特性曲線b,c,dは、そ
れぞれ黒色、灰色、赤色の顔料が添加されたABSの測
定データを示す曲線である。灰色のABSに対応する特
性曲線cにあっては、900〜950nmの範囲に若干
のピークを生ずる傾向があり、見かけ上、PPの前記特
性曲線aと似たような傾向を生じる。
【0037】ところで、上記のように樹脂材1に照射し
た測定光Xの吸収量Aの波長分布は、樹脂材1の材質に
よって概ね相違するものの、このような相違は、測定光
Xの吸収量Aの特性曲線a〜dを波長の関数曲線と考
え、これを微分する(導関数を求める)ことにより、よ
り顕著なものとなって現れる傾向がある。
た測定光Xの吸収量Aの波長分布は、樹脂材1の材質に
よって概ね相違するものの、このような相違は、測定光
Xの吸収量Aの特性曲線a〜dを波長の関数曲線と考
え、これを微分する(導関数を求める)ことにより、よ
り顕著なものとなって現れる傾向がある。
【0038】図5に示す曲線eは、図3に示したPPの
特性曲線aを例えば2次微分して得られた微分曲線であ
り、図6に示す曲線f,g,hはそれぞれ図4に示した
ABSの特性曲線b,c,dを2次微分して得られた微
分曲線である。
特性曲線aを例えば2次微分して得られた微分曲線であ
り、図6に示す曲線f,g,hはそれぞれ図4に示した
ABSの特性曲線b,c,dを2次微分して得られた微
分曲線である。
【0039】図5の微分曲線eと図6の微分曲線f,
g,hを比較すると、例えば、860〜880nmの波
長範囲において、PPの吸収量Aの2次微分値は、図5
に示すように正の値となる傾向があるのに対し、ABS
の吸収量Aの2次微分値は、図6のいずれの微分曲線
f,g,hにおいても負の値でピークを生じる傾向があ
る。また、例えば920〜960nmの波長範囲におい
て、PPの吸収量の2次微分値は、図5に示すように負
の値から正の値に比較的急激に変化する傾向があるのに
対し、ABSの吸収量Aの2次微分値は、図6のいずれ
の微分曲線f,g,hにおいても比較的緩やかに負の値
から正の値に変化する傾向がある。このように、測定光
Xの吸収量Aの波長に対する微分特性は、樹脂材1の材
質によって顕著な相違を生じる傾向があり、また、その
微分特性は樹脂材1の材質にほぼ固有のものとなる傾向
がある。
g,hを比較すると、例えば、860〜880nmの波
長範囲において、PPの吸収量Aの2次微分値は、図5
に示すように正の値となる傾向があるのに対し、ABS
の吸収量Aの2次微分値は、図6のいずれの微分曲線
f,g,hにおいても負の値でピークを生じる傾向があ
る。また、例えば920〜960nmの波長範囲におい
て、PPの吸収量の2次微分値は、図5に示すように負
の値から正の値に比較的急激に変化する傾向があるのに
対し、ABSの吸収量Aの2次微分値は、図6のいずれ
の微分曲線f,g,hにおいても比較的緩やかに負の値
から正の値に変化する傾向がある。このように、測定光
Xの吸収量Aの波長に対する微分特性は、樹脂材1の材
質によって顕著な相違を生じる傾向があり、また、その
微分特性は樹脂材1の材質にほぼ固有のものとなる傾向
がある。
【0040】そこで、本実施例においては、前記コント
ローラ7は、前述したように得られた測定光Xの吸収量
Aの波長分布をあらかじめ設定した複数の所定波長にお
いて2次微分し、その各所定波長における2次微分値を
あらかじめ設定した基準値と比較することにより、測定
光Xを照射した樹脂材1の材質を判別するようにしてい
る。
ローラ7は、前述したように得られた測定光Xの吸収量
Aの波長分布をあらかじめ設定した複数の所定波長にお
いて2次微分し、その各所定波長における2次微分値を
あらかじめ設定した基準値と比較することにより、測定
光Xを照射した樹脂材1の材質を判別するようにしてい
る。
【0041】すなわち、コントローラ7は、まず、測定
光Xの波長毎の吸収量Aの測定データを基に、860〜
880nmの波長範囲内の3つの所定波長864.5n
m、870.5nm、876.5nmと、920〜96
0nmの波長範囲内の3つの所定波長937.5nm、
944.5nm、951.5nmとの計6個の所定波長
(図5及び図6参照)において測定光Xの吸収量Aの2
次微分値を求める。
光Xの波長毎の吸収量Aの測定データを基に、860〜
880nmの波長範囲内の3つの所定波長864.5n
m、870.5nm、876.5nmと、920〜96
0nmの波長範囲内の3つの所定波長937.5nm、
944.5nm、951.5nmとの計6個の所定波長
(図5及び図6参照)において測定光Xの吸収量Aの2
次微分値を求める。
【0042】一方、コントローラ7には、樹脂材1の材
質がPPである場合の前記各所定波長における2次微分
値の基準値と、樹脂材1の材質がABSである場合の前
記各所定波長における2次微分値の基準値とがあらかじ
め材質毎に各別に設定されている。この場合、これらの
基準値は、あらかじめ材質が判明している複数のサンプ
ル樹脂材に対し、前述の場合と同様にして測定光Xの吸
収量Aの波長分布を得ると共に、その波長分布を前記所
定波長において2次微分し、これにより得られた2次微
分値を基に材質毎に実験的に定めたものである。
質がPPである場合の前記各所定波長における2次微分
値の基準値と、樹脂材1の材質がABSである場合の前
記各所定波長における2次微分値の基準値とがあらかじ
め材質毎に各別に設定されている。この場合、これらの
基準値は、あらかじめ材質が判明している複数のサンプ
ル樹脂材に対し、前述の場合と同様にして測定光Xの吸
収量Aの波長分布を得ると共に、その波長分布を前記所
定波長において2次微分し、これにより得られた2次微
分値を基に材質毎に実験的に定めたものである。
【0043】コントローラ7は、前記のように、材質不
明の樹脂材1に対して、前記各所定波長における2次微
分値を求めた後に、その求めた2次微分値を、PPに対
応する基準値及びABSに対応する基準値と比較する。
そして、この比較により、樹脂材1の各所定波長におけ
る2次微分値がPPに対応する基準値に対して所定の数
値範囲内に納まっている場合には、該樹脂材1の材質を
PPと判定し、当該2次微分値がABSに対応する基準
値に対して所定の数値範囲内に納まっている場合には、
該樹脂材1の材質をABSと判定し、これ以外の場合に
は、該樹脂材1の材質はPP及びABS以外の材質と判
定する。
明の樹脂材1に対して、前記各所定波長における2次微
分値を求めた後に、その求めた2次微分値を、PPに対
応する基準値及びABSに対応する基準値と比較する。
そして、この比較により、樹脂材1の各所定波長におけ
る2次微分値がPPに対応する基準値に対して所定の数
値範囲内に納まっている場合には、該樹脂材1の材質を
PPと判定し、当該2次微分値がABSに対応する基準
値に対して所定の数値範囲内に納まっている場合には、
該樹脂材1の材質をABSと判定し、これ以外の場合に
は、該樹脂材1の材質はPP及びABS以外の材質と判
定する。
【0044】次いで、この判定結果に応じて、前記移載
装置6がコントローラ7の制御により次のように作動す
る。
装置6がコントローラ7の制御により次のように作動す
る。
【0045】すなわち、樹脂材1の材質がPPであると
判定された場合には、移載装置6の保持部11がコンベ
ア2上で停止している樹脂材1を吸着保持し、さらに、
昇降部10と共に上昇された後に、移動部9と共に前記
払出コンベア3上に移動される。そして、この状態で保
持部11による樹脂材1の吸着保持が解除されて、該樹
脂材1が払出コンベア3上に移載され、さらに該払出コ
ンベア3により払出される。
判定された場合には、移載装置6の保持部11がコンベ
ア2上で停止している樹脂材1を吸着保持し、さらに、
昇降部10と共に上昇された後に、移動部9と共に前記
払出コンベア3上に移動される。そして、この状態で保
持部11による樹脂材1の吸着保持が解除されて、該樹
脂材1が払出コンベア3上に移載され、さらに該払出コ
ンベア3により払出される。
【0046】また、樹脂材1の材質がABSであると判
定された場合には、上記の場合と同様にして、樹脂材1
が保持部11により吸着保持されて前記払出コンベア4
上に移載され、さらに該払出コンベア4により払出され
る。
定された場合には、上記の場合と同様にして、樹脂材1
が保持部11により吸着保持されて前記払出コンベア4
上に移載され、さらに該払出コンベア4により払出され
る。
【0047】また、樹脂材1の材質がPP及びABSの
いずれでもないと判定された場合には、樹脂材1は、コ
ンベア2上から直接的に記払出コンベア5上に移載され
て払出される。
いずれでもないと判定された場合には、樹脂材1は、コ
ンベア2上から直接的に記払出コンベア5上に移載され
て払出される。
【0048】このように、本実施例の判別装置によれ
ば、製品を解体して得られた樹脂材1の材質がPPであ
るかABSであるかを測定光Xの反射光を用いて判別
し、該樹脂材1を材質毎に分別することができ、該樹脂
材1を容易に再利用に供することができる。
ば、製品を解体して得られた樹脂材1の材質がPPであ
るかABSであるかを測定光Xの反射光を用いて判別
し、該樹脂材1を材質毎に分別することができ、該樹脂
材1を容易に再利用に供することができる。
【0049】次に、本発明の他の実施例を図7乃至図1
2を参照して説明する。図7は本実施例の樹脂材の判別
方法を説明するためのフローチャート、図8は本実施例
に使用する測定光照射・受光器の要部の断面図、図9乃
至図12は本実施例の判別方法を説明するための線図で
ある。
2を参照して説明する。図7は本実施例の樹脂材の判別
方法を説明するためのフローチャート、図8は本実施例
に使用する測定光照射・受光器の要部の断面図、図9乃
至図12は本実施例の判別方法を説明するための線図で
ある。
【0050】本実施例は、基本的には、前述の実施例と
同様に、樹脂材の材質を判別するのであるが、この判別
に先立って、次のように樹脂材の明度に応じて測定光の
光量を設定した。
同様に、樹脂材の材質を判別するのであるが、この判別
に先立って、次のように樹脂材の明度に応じて測定光の
光量を設定した。
【0051】すなわち、図7を参照して本実施例では、
樹脂材の判別を行う前に、まず、樹脂材の明度を判別す
るために、図8に示す測定光照射・受光器17を用いて
高光量(本実施例では19000ルクス)の測定光Xを
材質不明の樹脂材1に照射する(STEP1)。ここ
で、測定光照射・受光器17は、樹脂材1の表面部に当
接せしめるプローブ18の中心部に照射用の光ファイバ
ー19を設けると共に、該光ファイバー19の周囲に複
数の受光用の光ファイバー20を配設したものであり、
プローブ18を樹脂材1に当接せしめた状態で、測定光
Xを光ファイバー19を介して樹脂材1に照射し、この
時、該樹脂材1の内部から反射されてくる反射光Yを光
ファイバー20を介して受光するようにしている。
樹脂材の判別を行う前に、まず、樹脂材の明度を判別す
るために、図8に示す測定光照射・受光器17を用いて
高光量(本実施例では19000ルクス)の測定光Xを
材質不明の樹脂材1に照射する(STEP1)。ここ
で、測定光照射・受光器17は、樹脂材1の表面部に当
接せしめるプローブ18の中心部に照射用の光ファイバ
ー19を設けると共に、該光ファイバー19の周囲に複
数の受光用の光ファイバー20を配設したものであり、
プローブ18を樹脂材1に当接せしめた状態で、測定光
Xを光ファイバー19を介して樹脂材1に照射し、この
時、該樹脂材1の内部から反射されてくる反射光Yを光
ファイバー20を介して受光するようにしている。
【0052】そして、この時、前述の実施例と同様に、
測定光Xの樹脂材1からの反射量(受光レベル)を測定
して(STEP2)、前記式(1)により吸収量Aの波
長分布を得る(STEP3)。この場合、本実施例で
は、測定光Xの波長幅は、ほぼ800nm〜1100n
mの波長範囲のものとした。尚、上記のように測定光X
の光量を高いものとしたのは、例えば黒色の樹脂材のよ
うに非常に明度の低い樹脂材においても、充分な反射量
が得られるようにするためである。
測定光Xの樹脂材1からの反射量(受光レベル)を測定
して(STEP2)、前記式(1)により吸収量Aの波
長分布を得る(STEP3)。この場合、本実施例で
は、測定光Xの波長幅は、ほぼ800nm〜1100n
mの波長範囲のものとした。尚、上記のように測定光X
の光量を高いものとしたのは、例えば黒色の樹脂材のよ
うに非常に明度の低い樹脂材においても、充分な反射量
が得られるようにするためである。
【0053】次いで、上記のように得た吸収量Aの波長
分布において、例えば1000nmの波長での吸収量A
をあらかじめ定めた基準値(本実施例では“0”)と比
較し、これにより、樹脂材1の明度を高低2種類に大別
する(STEP4)。この場合、樹脂材1の明度が低い
ほど、測定光Xの吸収量Aが大きくなる(反射量が小さ
くなる)ため、1000nmの波長での吸収量Aが基準
値よりも小さいときには明度の高いものと判別し、吸収
量Aが基準値よりも大きいときには明度の低いものと判
別する。尚、樹脂材1の明度を判断する波長として10
00nmの波長を用いたのは、本発明者等が種々の検討
を行った結果、その1000nmの波長における吸収量
Aが樹脂材1の色や材質、ノイズ等の影響を受けにく
く、樹脂材1の明度を判別する上で最も適切な波長であ
ると考えられたからである。
分布において、例えば1000nmの波長での吸収量A
をあらかじめ定めた基準値(本実施例では“0”)と比
較し、これにより、樹脂材1の明度を高低2種類に大別
する(STEP4)。この場合、樹脂材1の明度が低い
ほど、測定光Xの吸収量Aが大きくなる(反射量が小さ
くなる)ため、1000nmの波長での吸収量Aが基準
値よりも小さいときには明度の高いものと判別し、吸収
量Aが基準値よりも大きいときには明度の低いものと判
別する。尚、樹脂材1の明度を判断する波長として10
00nmの波長を用いたのは、本発明者等が種々の検討
を行った結果、その1000nmの波長における吸収量
Aが樹脂材1の色や材質、ノイズ等の影響を受けにく
く、樹脂材1の明度を判別する上で最も適切な波長であ
ると考えられたからである。
【0054】次いで、明度の高い樹脂材1にあっては、
樹脂材1の材質を判別するための測定光Xの光量として
例えば940ルクスの低光量を設定し(STEP5)、
明度の低い樹脂材1にあっては、さらに、図9に示すよ
うに、1000nmの波長での測定光Xの吸収量Aに応
じて樹脂材1の材質を判別するための測定光Xの光量を
設定する(STEP6)。この場合、基本的には、10
00nmの波長での測定光Xの吸収量Aが大きい程、換
言すれば、樹脂材Aの明度が低い程、測定光Xの光量を
大きく設定する。具体的には、例えば比較的明度の低い
黒色ABS樹脂にあっては、波長1000nmにおける
吸収量Aは0.8程度(>0)であり、この場合には、
図9により設定光量は20万ルクス程度とする。また、
明度の高い樹脂材と考えられる透明なPC(ポリカーボ
ネート樹脂)にあっては、波長1000nmにおける吸
収量Aは−O.2(<0)であり、この場合には、設定
光量は低光量の940ルクスとする。
樹脂材1の材質を判別するための測定光Xの光量として
例えば940ルクスの低光量を設定し(STEP5)、
明度の低い樹脂材1にあっては、さらに、図9に示すよ
うに、1000nmの波長での測定光Xの吸収量Aに応
じて樹脂材1の材質を判別するための測定光Xの光量を
設定する(STEP6)。この場合、基本的には、10
00nmの波長での測定光Xの吸収量Aが大きい程、換
言すれば、樹脂材Aの明度が低い程、測定光Xの光量を
大きく設定する。具体的には、例えば比較的明度の低い
黒色ABS樹脂にあっては、波長1000nmにおける
吸収量Aは0.8程度(>0)であり、この場合には、
図9により設定光量は20万ルクス程度とする。また、
明度の高い樹脂材と考えられる透明なPC(ポリカーボ
ネート樹脂)にあっては、波長1000nmにおける吸
収量Aは−O.2(<0)であり、この場合には、設定
光量は低光量の940ルクスとする。
【0055】次いで、樹脂材1の材質を判別するため
に、上記のように設定した光量で、前述の実施例と同様
に、材質不明の樹脂材1に前記測定光照射・受光器17
を用いて測定光Xを照射し(STEP7)、さらに、こ
の時の測定光Xの反射量を測定し(STEP8)、その
測定した反射量から前記式(1)により吸収量Aの波長
分布を求める(STEP9)。そして、その求めた吸収
量Aの波長分布を2次微分し(STEP10)、さら
に、あらかじめ定めた複数種類の所定波長における吸収
量Aの2次微分値をあらかじめ定めた基準値と比較する
ことにより、樹脂材1の材質を判別する(STEP1
1)。
に、上記のように設定した光量で、前述の実施例と同様
に、材質不明の樹脂材1に前記測定光照射・受光器17
を用いて測定光Xを照射し(STEP7)、さらに、こ
の時の測定光Xの反射量を測定し(STEP8)、その
測定した反射量から前記式(1)により吸収量Aの波長
分布を求める(STEP9)。そして、その求めた吸収
量Aの波長分布を2次微分し(STEP10)、さら
に、あらかじめ定めた複数種類の所定波長における吸収
量Aの2次微分値をあらかじめ定めた基準値と比較する
ことにより、樹脂材1の材質を判別する(STEP1
1)。
【0056】この場合、上記のように樹脂材1の明度に
応じて測定光Xの光量を設定しておくことにより、次の
ような利点が生じる。
応じて測定光Xの光量を設定しておくことにより、次の
ような利点が生じる。
【0057】すなわち、仮に樹脂材1の明度によらずに
測定光Xの光量を一定とすると、樹脂材1の材質、塗装
色や地色によっては、測定光Xの樹脂材1による反射量
が極端に大きくなったり、小さくなったりし易く、この
ような場合には、吸収量Aの波長分布を得ることが困難
となる。例えば、黒色の樹脂材1等、明度の低い樹脂材
1にあっては、測定光Xの光量が低いと、反射量が極め
て小さくなってこれを測定することが困難となり、逆に
明度の高い樹脂材1にあっては、測定光Xの光量が高い
と、反射量が極めて大きくなってこれを測定することが
困難となる。そして、このような場合には、吸収量Aの
波長分布を得ることが困難となり、従って、樹脂材1の
明度、あるいは塗装色や地色によっては、同じ材質の樹
脂材1であってもその材質を判別することができないも
のが生じる。
測定光Xの光量を一定とすると、樹脂材1の材質、塗装
色や地色によっては、測定光Xの樹脂材1による反射量
が極端に大きくなったり、小さくなったりし易く、この
ような場合には、吸収量Aの波長分布を得ることが困難
となる。例えば、黒色の樹脂材1等、明度の低い樹脂材
1にあっては、測定光Xの光量が低いと、反射量が極め
て小さくなってこれを測定することが困難となり、逆に
明度の高い樹脂材1にあっては、測定光Xの光量が高い
と、反射量が極めて大きくなってこれを測定することが
困難となる。そして、このような場合には、吸収量Aの
波長分布を得ることが困難となり、従って、樹脂材1の
明度、あるいは塗装色や地色によっては、同じ材質の樹
脂材1であってもその材質を判別することができないも
のが生じる。
【0058】これに対して、本実施例のように樹脂材1
の材質を判別するための測定光Xの光量を上記のように
樹脂材1の明度に応じて設定した場合には、樹脂材1の
明度によらずに、適正なレベルの反射量を測定すること
ができ、これにより、樹脂材1の明度によらずに吸収量
Aの波長分布をほぼ同一の数値範囲内で得ることがで
き、多種類の材質の樹脂材1について、その塗装色や地
色によらずにその材質を判別することが可能となる。
の材質を判別するための測定光Xの光量を上記のように
樹脂材1の明度に応じて設定した場合には、樹脂材1の
明度によらずに、適正なレベルの反射量を測定すること
ができ、これにより、樹脂材1の明度によらずに吸収量
Aの波長分布をほぼ同一の数値範囲内で得ることがで
き、多種類の材質の樹脂材1について、その塗装色や地
色によらずにその材質を判別することが可能となる。
【0059】本実施例においては、ABS、PP、PE
(ポリエチレン)、AES(アクリロニトリル・エラス
トマー・スチレン共重合樹脂)、PC(ポリカーボネー
ト樹脂)、PA(ポリアミド)、AS(アクリロニトリ
ル・スチレン共重合樹脂)、PMMA(ポリメタクリル
酸メチル)の8種類の樹脂について、材質の判別を行っ
た。
(ポリエチレン)、AES(アクリロニトリル・エラス
トマー・スチレン共重合樹脂)、PC(ポリカーボネー
ト樹脂)、PA(ポリアミド)、AS(アクリロニトリ
ル・スチレン共重合樹脂)、PMMA(ポリメタクリル
酸メチル)の8種類の樹脂について、材質の判別を行っ
た。
【0060】図10に上記の各材質の樹脂について求め
た吸収量Aの2次微分値の変化の様子を例示的に示す。
同図に見られるように、各材質の樹脂毎に、吸収量Aの
2次微分値は測定光Xの波長に対して互いに相違する傾
向となる。
た吸収量Aの2次微分値の変化の様子を例示的に示す。
同図に見られるように、各材質の樹脂毎に、吸収量Aの
2次微分値は測定光Xの波長に対して互いに相違する傾
向となる。
【0061】例えばPAについて、吸収量Aの2次微分
値は、波長900nmの近傍で極大値をとると共に、波
長925nmの近傍で極小値をとり、さらに、波長97
5nmの近傍でほぼ一定値となる傾向があり、この傾向
は、PAに特有の傾向である。
値は、波長900nmの近傍で極大値をとると共に、波
長925nmの近傍で極小値をとり、さらに、波長97
5nmの近傍でほぼ一定値となる傾向があり、この傾向
は、PAに特有の傾向である。
【0062】また、例えばAESについて、吸収量Aの
2次微分値は、波長835nmの近傍で極小値をとると
共に、波長925nmの近傍で極小値をとり、さらに、
950nmの近傍で極大値をとる傾向があり、この傾向
は、AESに特有の傾向である。
2次微分値は、波長835nmの近傍で極小値をとると
共に、波長925nmの近傍で極小値をとり、さらに、
950nmの近傍で極大値をとる傾向があり、この傾向
は、AESに特有の傾向である。
【0063】このように、吸収量Aの2次微分値は、樹
脂材1の材質毎に適当な波長を選択すると、その材質に
特有のものとなる傾向がある。
脂材1の材質毎に適当な波長を選択すると、その材質に
特有のものとなる傾向がある。
【0064】そこで、本実施例においては、材質不明の
樹脂材1について求めた吸収量Aの2次微分値を基準値
と比較する所定波長(以下、判別用波長という)とし
て、次の表1に示すように、上記の各材質の樹脂毎に各
別の複数種類の波長を設定した。そして、前述の実施例
と同様に、材質不明の樹脂材1について求めた吸収量A
の2次微分値を、各材質の樹脂に対応する複数種類の判
別用波長において、あらかじめ定めた基準値と比較する
ことにより、材質不明の樹脂材1が上記の各材質である
か否かを判別した。
樹脂材1について求めた吸収量Aの2次微分値を基準値
と比較する所定波長(以下、判別用波長という)とし
て、次の表1に示すように、上記の各材質の樹脂毎に各
別の複数種類の波長を設定した。そして、前述の実施例
と同様に、材質不明の樹脂材1について求めた吸収量A
の2次微分値を、各材質の樹脂に対応する複数種類の判
別用波長において、あらかじめ定めた基準値と比較する
ことにより、材質不明の樹脂材1が上記の各材質である
か否かを判別した。
【0065】具体的には、まず、例えばABSに対応す
る判別用波長において吸収量Aの2次微分値をABSに
対応する基準値と比較し、該2次微分値が基準値に対し
て所定の数値範囲内にあれば、樹脂材1の材質をABS
と判定する。そうでない場合には、次に例えばPPに対
応する判別用波長において吸収量Aの2次微分値をPP
に対応する基準値と比較し、該2次微分値が基準値に対
して所定の数値範囲内にあれば、樹脂材1の材質をPP
と判定する。以下、かかる比較・判定を各材質について
行うことにより、樹脂材1の材質を判別する。尚、いず
れの材質についても、吸収量Aの2次微分値が各材質に
対応する基準値に対して所定の数値範囲内にないときに
は、上記の各材質以外の材質であると判別する。
る判別用波長において吸収量Aの2次微分値をABSに
対応する基準値と比較し、該2次微分値が基準値に対し
て所定の数値範囲内にあれば、樹脂材1の材質をABS
と判定する。そうでない場合には、次に例えばPPに対
応する判別用波長において吸収量Aの2次微分値をPP
に対応する基準値と比較し、該2次微分値が基準値に対
して所定の数値範囲内にあれば、樹脂材1の材質をPP
と判定する。以下、かかる比較・判定を各材質について
行うことにより、樹脂材1の材質を判別する。尚、いず
れの材質についても、吸収量Aの2次微分値が各材質に
対応する基準値に対して所定の数値範囲内にないときに
は、上記の各材質以外の材質であると判別する。
【0066】
【表1】
【0067】この場合、本実施例においては、ABS及
びPPについては、前述のように設定した測定光Xの光
量の高低、すなわち、940ルクスの低光量であるか、
それ以上の高光量であるかに応じて判別用波長を異なる
ものとした。これは次の理由による。
びPPについては、前述のように設定した測定光Xの光
量の高低、すなわち、940ルクスの低光量であるか、
それ以上の高光量であるかに応じて判別用波長を異なる
ものとした。これは次の理由による。
【0068】すなわち、図11は、例えば塗装色の異な
るABSについて前記の測定により求めた吸収量Aの2
次微分値の変化の様子を示したものであり、同図を参照
して判るように、材質判別のための測定光Xの光量が高
光量に設定される明度の低い黒色塗装色のABSの吸収
量Aの二次微分値は、測定光Xの光量が低光量に設定さ
れる比較的明度の高い赤色、青色及び白色塗装色のもの
と若干異なる傾向が見られ、赤色、青色及び白色塗装色
のものについては少なくとも800nm〜1000nm
の波長範囲においてほぼ同様の傾向となる。例えば、明
度の低い黒色のABSについては、波長860nmの近
傍で正の値で極小値をとる傾向があるのに対し、比較的
明度の高い赤色、青色及び白色のものについては、波長
860nmの近傍で負の値で極小値をとる傾向がある。
るABSについて前記の測定により求めた吸収量Aの2
次微分値の変化の様子を示したものであり、同図を参照
して判るように、材質判別のための測定光Xの光量が高
光量に設定される明度の低い黒色塗装色のABSの吸収
量Aの二次微分値は、測定光Xの光量が低光量に設定さ
れる比較的明度の高い赤色、青色及び白色塗装色のもの
と若干異なる傾向が見られ、赤色、青色及び白色塗装色
のものについては少なくとも800nm〜1000nm
の波長範囲においてほぼ同様の傾向となる。例えば、明
度の低い黒色のABSについては、波長860nmの近
傍で正の値で極小値をとる傾向があるのに対し、比較的
明度の高い赤色、青色及び白色のものについては、波長
860nmの近傍で負の値で極小値をとる傾向がある。
【0069】また、図12は、例えば地色の異なるPP
について前記の測定により求めた吸収量Aの2次微分値
の変化の様子を示したものであり、同図を参照して判る
ように、材質判別のための測定光Xの光量が高光量に設
定される明度の低い紺色、灰色及び青色のPPの吸収量
Aの二次微分値は、測定光Xの光量が低光量に設定され
る比較的明度の高い薄灰色、黄色、自然色及び白色のも
のと若干異なる傾向が見られ、薄灰色、黄色、自然色及
び白色のものについてはほぼ同様の傾向となる。例えば
明度の低い紺色、灰色及び青色のPPについては、波長
925nmの近傍で吸収量Aの2次微分値がほぼ“0”
となるのに対し、明度の高い薄灰色、黄色、自然色及び
白色のものについては、波長925nmの近傍で吸収量
Aの2次微分値が負の値となる傾向がある。
について前記の測定により求めた吸収量Aの2次微分値
の変化の様子を示したものであり、同図を参照して判る
ように、材質判別のための測定光Xの光量が高光量に設
定される明度の低い紺色、灰色及び青色のPPの吸収量
Aの二次微分値は、測定光Xの光量が低光量に設定され
る比較的明度の高い薄灰色、黄色、自然色及び白色のも
のと若干異なる傾向が見られ、薄灰色、黄色、自然色及
び白色のものについてはほぼ同様の傾向となる。例えば
明度の低い紺色、灰色及び青色のPPについては、波長
925nmの近傍で吸収量Aの2次微分値がほぼ“0”
となるのに対し、明度の高い薄灰色、黄色、自然色及び
白色のものについては、波長925nmの近傍で吸収量
Aの2次微分値が負の値となる傾向がある。
【0070】そこで、本実施例においては、ABS及び
PPについて、前述のように設定した測定光Xの光量の
高低、すなわち、樹脂材1の明度の高低に応じて前記判
別用波長を前記表1に示したように相違せしめた。
PPについて、前述のように設定した測定光Xの光量の
高低、すなわち、樹脂材1の明度の高低に応じて前記判
別用波長を前記表1に示したように相違せしめた。
【0071】以上により、本実施例によれば、ABS、
PP、PE、AES、PC、PA、AS、PMMAの8
種類の樹脂について、その明度、あるいは色等によらず
に材質の判別を行うことができ、実際、99.5%程度
の確度で材質の判別を行うことができた。
PP、PE、AES、PC、PA、AS、PMMAの8
種類の樹脂について、その明度、あるいは色等によらず
に材質の判別を行うことができ、実際、99.5%程度
の確度で材質の判別を行うことができた。
【0072】尚、本実施例では、判別用波長として表1
に示した波長を用いたが、これに限定されるものではな
く、樹脂材1の材質によって、吸収量Aの2次微分値が
比較的顕著な相違を生じるような波長であればよい。
に示した波長を用いたが、これに限定されるものではな
く、樹脂材1の材質によって、吸収量Aの2次微分値が
比較的顕著な相違を生じるような波長であればよい。
【0073】また、本実施例においては、19000ル
クスの測定光Xを樹脂材1に照射したときの、波長10
00nmにおける吸収量Aの値が基準値以下のときには
一定の低光量(940ルクス)としたが、波長1000
nmにおける吸収量Aの値に応じて変更するようにして
もよい。
クスの測定光Xを樹脂材1に照射したときの、波長10
00nmにおける吸収量Aの値が基準値以下のときには
一定の低光量(940ルクス)としたが、波長1000
nmにおける吸収量Aの値に応じて変更するようにして
もよい。
【0074】また、以上説明した各実施例においては、
樹脂材1の材質の判別に際して、測定光Xの反射量を測
定して吸収量Aの波長分布を求めたが、比較的透過性の
よい樹脂材にあっては、透過量を測定して吸収量Aの波
長分布を求めるようにしてもよい。
樹脂材1の材質の判別に際して、測定光Xの反射量を測
定して吸収量Aの波長分布を求めたが、比較的透過性の
よい樹脂材にあっては、透過量を測定して吸収量Aの波
長分布を求めるようにしてもよい。
【0075】また、以上説明した各実施例においては、
吸収量Aの2次微分値を用いて樹脂材1の材質を判別し
たが、樹脂材1の材質によって、顕著な相違が生じれ
ば、吸収量Aの1次微分値を用いてもよく、あるいは、
さらに高次の微分値を用いてもよい。
吸収量Aの2次微分値を用いて樹脂材1の材質を判別し
たが、樹脂材1の材質によって、顕著な相違が生じれ
ば、吸収量Aの1次微分値を用いてもよく、あるいは、
さらに高次の微分値を用いてもよい。
【0076】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、樹脂材に所定の波長幅を有する測定光を照射
すると共に、その反射量または透過量を測定して、測定
光の樹脂材による吸収量の波長分布を求め、その吸収量
の波長分布を所定波長において微分演算処理して得られ
た微分演算値と、あらかじめ樹脂材の材質毎に設定した
基準値とを比較することにより、該樹脂材の材質を判別
するようにしたことによって、廃棄された製品等から分
離した樹脂材の材質を効率よく容易に判別することがで
き、該樹脂材を円滑に再利用に供することができる。
によれば、樹脂材に所定の波長幅を有する測定光を照射
すると共に、その反射量または透過量を測定して、測定
光の樹脂材による吸収量の波長分布を求め、その吸収量
の波長分布を所定波長において微分演算処理して得られ
た微分演算値と、あらかじめ樹脂材の材質毎に設定した
基準値とを比較することにより、該樹脂材の材質を判別
するようにしたことによって、廃棄された製品等から分
離した樹脂材の材質を効率よく容易に判別することがで
き、該樹脂材を円滑に再利用に供することができる。
【0077】そして、前記微分演算値を複数種類の所定
波長において求めると共に、これらの演算値を各所定波
長における基準値と比較することにより樹脂材の材質を
より確実に判別することができる。
波長において求めると共に、これらの演算値を各所定波
長における基準値と比較することにより樹脂材の材質を
より確実に判別することができる。
【0078】また、吸収量の波長分布を複数の所定波長
において2次微分し、その2次微分により得られた微分
演算値と基準値とを比較して樹脂材の判別を行うように
したことによって、確実に樹脂材の材質を判別すること
ができる。
において2次微分し、その2次微分により得られた微分
演算値と基準値とを比較して樹脂材の判別を行うように
したことによって、確実に樹脂材の材質を判別すること
ができる。
【0079】また、前記微分演算値と前記基準値とを比
較する前記所定波長を、前記樹脂材の材質毎に設定した
ことによって、多種類の材質の樹脂材についてその材質
の判別を行うことができる。
較する前記所定波長を、前記樹脂材の材質毎に設定した
ことによって、多種類の材質の樹脂材についてその材質
の判別を行うことができる。
【0080】また、前記測定光の光量を、前記樹脂材の
明度に応じて設定したことによって、樹脂材の塗装色や
地色等によらずに、判別に適した吸収量の波長分布を得
ることができ、樹脂材の塗装色や地色等によらずに、多
種類の材質の樹脂材についてその材質の判別を行うこと
ができる。
明度に応じて設定したことによって、樹脂材の塗装色や
地色等によらずに、判別に適した吸収量の波長分布を得
ることができ、樹脂材の塗装色や地色等によらずに、多
種類の材質の樹脂材についてその材質の判別を行うこと
ができる。
【0081】さらに、樹脂材の材質を判別するのに先立
って、所定の光量の測定光を樹脂材に照射すると共に、
該測定光の前記樹脂材からの反射量または透過量を測定
し、その測定した反射量または透過量から測定光の所定
波長における吸収量を求め、その所定波長における吸収
量により樹脂材の明度を判別するようにしたことによっ
て、該樹脂材の明度を容易に判別することができ、その
明度に応じて、樹脂材の材質判別のための適正光量を容
易に設定することができる。
って、所定の光量の測定光を樹脂材に照射すると共に、
該測定光の前記樹脂材からの反射量または透過量を測定
し、その測定した反射量または透過量から測定光の所定
波長における吸収量を求め、その所定波長における吸収
量により樹脂材の明度を判別するようにしたことによっ
て、該樹脂材の明度を容易に判別することができ、その
明度に応じて、樹脂材の材質判別のための適正光量を容
易に設定することができる。
【図1】本発明の樹脂材の材質判別方法の一例を適用し
た判別装置の模式的なシステム構成図。
た判別装置の模式的なシステム構成図。
【図2】図1の判別装置の要部の模式的断面図。
【図3】図1の判別装置による樹脂材の材質判別方法を
説明するための線図。
説明するための線図。
【図4】図1の判別装置による樹脂材の材質判別方法を
説明するための線図。
説明するための線図。
【図5】図1の判別装置による樹脂材の材質判別方法を
説明するための線図。
説明するための線図。
【図6】図1の判別装置による樹脂材の材質判別方法を
説明するための線図。
説明するための線図。
【図7】本発明の樹脂材の材質判別方法の他の例を説明
するためのフローチャート。
するためのフローチャート。
【図8】図7の判別方法に使用する測定光照射・受光器
の要部の断面図。
の要部の断面図。
【図9】図7の判別方法を説明するための線図。
【図10】図7の判別方法を説明するための線図。
【図11】図7の判別方法を説明するための線図。
【図12】図7の判別方法を説明するための線図。
1…樹脂材、X…測定光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 武夫 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 神山 史郎 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 沓掛 文夫 東京都大田区南馬込1丁目8番1号 株式 会社ケット科学研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】樹脂材の材質を判別する方法であって、前
記樹脂材に所定の波長幅を有する測定光を照射すると共
に、該測定光の前記樹脂材からの反射量または透過量を
測定する第1の工程と、該測定光の反射量または透過量
から前記樹脂材による該測定光の吸収量の波長分布を得
る第2の工程と、該吸収量の波長分布に微分演算処理を
施すことにより、前記測定光の所定波長における前記吸
収量の微分演算値を得る第2の工程と、前記所定波長に
おける微分演算値と該所定波長においてあらかじめ樹脂
材の材質毎に設定した基準値とを比較することにより前
記樹脂材の材質を判別する第3の工程とから成ることを
特徴とする樹脂材の材質判別方法。 - 【請求項2】前記第2の工程は、前記所定の波長幅内の
複数種類の所定波長における前記測定光の吸収量の微分
演算値を求め、前記第3の工程は、該複数種類の所定波
長における微分演算値と該複数種類の所定波長において
あらかじめ樹脂材の材質毎に設定した基準値とを比較す
ることにより前記樹脂材の材質を判別することを特徴と
する請求項1記載の樹脂材の材質判別方法。 - 【請求項3】前記微分演算値は、前記測定光の吸収量の
波長分布を前記所定波長において2次微分した値である
ことを特徴とする請求項1記載の樹脂材の材質判別方
法。 - 【請求項4】前記微分演算値と前記基準値とを比較する
前記所定波長は、前記樹脂材の材質毎に設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の樹脂材の判別方法。 - 【請求項5】前記測定光の光量は、前記樹脂材の明度に
応じて設定されていることを特徴とする請求項1記載の
樹脂材の材質判別方法。 - 【請求項6】所定の光量の前記測定光を前記樹脂材に照
射すると共に、該測定光の前記樹脂材からの反射量また
は透過量を測定する工程と、該測定光の反射量または透
過量から前記樹脂材による該測定光の所定波長における
吸収量を得る工程と、該所定波長における吸収量に応じ
て前記樹脂材の明度を判別する工程とを前記第1の工程
の前工程として備え、その判別された前記樹脂材の明度
に応じて前記第1の工程における前記測定光の光量を設
定することを特徴とする請求項5記載の樹脂材の判別方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17640993A JPH06123701A (ja) | 1992-08-24 | 1993-07-16 | 樹脂材の材質判別方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-224292 | 1992-08-24 | ||
| JP22429292 | 1992-08-24 | ||
| JP17640993A JPH06123701A (ja) | 1992-08-24 | 1993-07-16 | 樹脂材の材質判別方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06123701A true JPH06123701A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=26497337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17640993A Pending JPH06123701A (ja) | 1992-08-24 | 1993-07-16 | 樹脂材の材質判別方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06123701A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002214136A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Kurabo Ind Ltd | プラスチック材の材質判別方法及び装置 |
| JP2004532110A (ja) * | 2001-04-20 | 2004-10-21 | メッツォ ペーパー、インク. | 顔料塗工液配合の制御方法及びシステム |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP17640993A patent/JPH06123701A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002214136A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Kurabo Ind Ltd | プラスチック材の材質判別方法及び装置 |
| JP2004532110A (ja) * | 2001-04-20 | 2004-10-21 | メッツォ ペーパー、インク. | 顔料塗工液配合の制御方法及びシステム |
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