JP2002214136A - プラスチック材の材質判別方法及び装置 - Google Patents

プラスチック材の材質判別方法及び装置

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JP2002214136A
JP2002214136A JP2001012225A JP2001012225A JP2002214136A JP 2002214136 A JP2002214136 A JP 2002214136A JP 2001012225 A JP2001012225 A JP 2001012225A JP 2001012225 A JP2001012225 A JP 2001012225A JP 2002214136 A JP2002214136 A JP 2002214136A
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plastic material
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receiving unit
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JP2001012225A
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Hidekazu Kimura
英一 木村
Masaaki Kimura
雅昭 木村
Noboru Azuma
昇 東
Nobuyoshi Yasuda
信義 安田
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄されたプラスチック材の材質をより正し
く判別できるようにする。 【解決手段】 測定位置の上部には受光部6が配置され
ており、測定位置にあるプラスチック材4に対して受光
部6の反対側には透過測定用の光源8が配置されてお
り、光源8からの照射光は廃棄プラスチック材4を透過
して受光部6に入射する。受光部6と同一側には反射測
定用の光源10が配置されており、光源10からの照射
光は廃棄プラスチック材4で反射されて受光部6に入射
する。受光部6は透過光と反射光の両方を同時に検出す
る。その検出信号は検出器本体12に取り込まれ、増幅
とA/D変換されて演算用パーソナルコンピュータ14
に送られ材質判別がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料用のプラスチッ
クボトルやシート状のプラスチック廃棄物のようなプラ
スチック材を分別回収するための材質判別方法とその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄されたプラスチック材を再利用する
には、プラスチック材を材質別に分別回収しなければな
らない。その1つの方法として、プラスチック材に近赤
外領域の光を照射し、プラスチック材からの反射光を受
光することにより、その反射量又は透過量から材質を判
別する方法が提案されている(特開平6−123701
号公報参照)。
【0003】プラスチックボトルやシートとして用いら
れているプラスチック材としては、PS(ポリスチレ
ン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE
(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC
(ポリ塩化ビニル)などがある。これらの赤外線領域に
おける吸収スペクトルは、図3に示されるようにそれぞ
れ異なっているので、これらのスペクトル特性を利用す
れば分別を行なうことができる。プラスチックボトルの
分別回収においても、透明なものや不透明なものを含む
雑多なプラスチックボトルの材質の判別を共通して行な
うために、測定しようとするプラスチックボトルに対
し、受光部と同一側に光源を配置して、プラスチックボ
トルからの反射光を受光し、材質判別を行なう方法が一
般にとられている。この場合、透明ボトルに対しても反
射光強度を増すために、プラスチックボトルに対して光
源と反対側に拡散板を置くことにより、プラスチックボ
トルを透過した光を反射光として受光できるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】飲料用の透明プラスチ
ックボトルとしては、PETボトルが多く用いられてい
る。透明プラスチックボトル、特に飲料用のPETボト
ルはデザイン上からラベルがかかっている場合が多く、
一般にラベルには印刷がなされている。ラベルはボトル
の材質とは異なり、用途ごとにPVC,PS,PE,P
ETなどが用いられている。ラベルのかかっているボト
ルに対して反射光のみで測定すると、ラベルのない部分
ではボトルの材質を正しく判別できるが、ラベル部分で
は印刷の影響でボトルまで照射光が届かないことが起こ
る。その場合、ラベル面での反射のみが強く検出され、
ボトルの材質よりもラベルの材質が検出されてしまう。
このため、ボトル全体にラベルがかかっているような場
合にはボトルの材質よりもラベルの材質として判定され
るため、分別の点では問題が生じる。
【0005】そこで、本発明はプラスチックボトルに限
らず、シート状のプラスチック材なども含めて、廃棄さ
れたプラスチック材を分別するために、その材質をより
正しく判別するための方法と、その装置を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
材に赤外線(近赤外線を含む)を照射し、その透過光又
は反射光のスペクトル特性からそのプラスチック材の材
質を判別する方法である。
【0007】第1の局面では、測定位置のプラスチック
材に対向する位置に受光部を配置し、そのプラスチック
材に対してその受光部の反対側に透過測定用の光源を配
置し、かつその受光部と同一側に反射測定用の光源を配
置するとともに、その受光部に入射する透過光と反射光
の両方を同時に検出してそのプラスチック材の材質判定
に供する。
【0008】ラベルはボトルに比べて厚みが薄いため、
ラベルがかかっていても透過光による吸収はラベルより
もボトルによる吸収をより多くもち、ラベルがついてい
てもボトルの材質を判定することができるようになる。
この場合、透過光による情報をより多くするために、プ
ラスチック材が不透明な材質である場合に、測定位置に
不透明なプラスチック材がないときに受光部に入射する
透過光の光量の方が、測定位置に不透明なプラスチック
材があるときに受光部に入射する反射光の光量よりも大
きくなるように両光源の光量が設定されていることが好
ましい。ここで、「測定位置に不透明なプラスチック材
がないとき」とは、測定位置に測定用のプラスチック材
がない場合と測定位置に透明なプラスチック材がある場
合の両方を含んでいる。また、「測定位置に不透明なプ
ラスチック材があるとき」とは、測定位置に不透明なプ
ラスチック材がある場合に限らず、不透明なプラスチッ
ク材による反射光量に相当するとされた調整用の散乱反
射板がある場合も含んでいる。以下の説明においても同
じである。調整用の散乱反射板としては、白色テフロン
(登録商標)板や粗面加工したステンレス板などを用い
ることができる。
【0009】第2の局面では、図1に示されるように、
測定しようとするプラスチック材を流通させ、その流れ
に沿って互いに離れた位置にそれぞれ受光部を配置し、
一方の受光部についてはその受光部で測定される位置に
来たプラスチック材に対してその受光部の反対側に透過
測定用の光源を配置して透明プラスチック材の材質を判
定し、他方の受光部についてはその受光部で測定される
位置に来たプラスチック材に対してその受光部と同一側
に反射測定用の光源を配置して不透明プラスチック材の
材質を判定する。
【0010】第3の局面では、図2に示されるように、
測定位置のプラスチック材に対向する位置に受光部を配
置し、そのプラスチック材に対して受光部の反対側に透
過測定用の光源を配置するとともに、受光部に入射する
透過光を検出してそのプラスチック材が透明プラスチッ
ク材と判定されたときはその材質を判定し、不透明プラ
スチック材と判定されたときはその材質を不明と判定す
る。不透明プラスチック材はリサイクルに適さない場合
が多いことから、不透明プラスチック材は分別回収しな
いようにすれば、分別回収が簡便になる。
【0011】ボトルの異なる位置を複数点測定し、各側
定点の測定結果からボトル全体の材質を判定する場合、
ラベルの汚れや変形の影響によって各測定位置の結果が
異なったり、誤判定したりする場合がある。そこで、そ
のような誤判定を防ぐために、測定しようとするプラス
チック材を流通させ、同一のプラスチック材に対して複
数の位置で測定を行ない、連続した2以上の測定位置で
の材質判定結果が同一となった場合にのみそのデータを
有効なものとして扱うようにするのが好ましい。
【0012】PETはリサイクルに使用される場合が多
いが、PVCはダイオキシン発生の元凶とされており、
これらはいっしょにリサイクルしにくい。また、PPや
PEは物性的な違いからPETといっしょにリサイクル
するのも難しい。そこで、材質判定結果に基づき、PV
C、PET及びその他の3つに分別回収するのが好まし
い。
【0013】本発明の材質判別装置は、プラスチック材
に赤外線を照射し、その透過光又は反射光のスペクトル
特性からそのプラスチック材の材質を判別する装置であ
る。その材質判別装置の第1の局面は、測定位置のプラ
スチック材に対向する位置に配置された受光部と、測定
位置のプラスチック材に対して前記その受光部の反対側
に配置された透過測定用の光源と、測定位置のプラスチ
ック材に対して前記受光部と同一側に配置された反射測
定用の光源とを備え、前記両光源を同時に点灯して前記
受光部に透過光と反射光の両方を同時に入射させ、その
検出信号に基づいてそのプラスチック材の材質判定を行
なうようにしたものである。この場合、測定されるプラ
スチック材が不透明な材質である場合に、測定位置に不
透明なプラスチック材がないときに受光部に入射する透
過光の光量の方が、測定位置に不透明なプラスチック材
があるときに受光部に入射する反射光の光量よりも大き
くなるように両光源の光量が設定されているのが好まし
い。
【0014】本発明の材質判別装置の第2の局面は、測
定しようとするプラスチック材を流通させる流通機構
と、その流れに沿って互いに離れた位置にそれぞれ配置
された2つの受光部と、一方の受光部についてその受光
部で測定される位置に来たプラスチック材に対してその
受光部の反対側から透過測定用の赤外線を照射する透過
測定用光源と、他方の受光部についてその受光部で測定
される位置に来たプラスチック材に対してその受光部と
同一側から反射測定用の赤外線を照射する反射測定用光
源とを備えている。
【0015】本発明の材質判別装置の第3の局面は、測
定位置のプラスチック材に対向する位置に配置された受
光部と、そのプラスチック材に対して前記受光部の反対
側から赤外線を照射する透過測定用光源とを備え、前記
受光部に入射する透過光のみからプラスチック材の材質
を判定するようにしたものである。
【0016】
【作用】図4から図6には透明な飲料用のPETボトル
を測定した赤外吸収スペクトルを示す。図4は透過光に
より吸収スペクトルを測定したもの、図5は反射光によ
り測定したもの、図6は透過光と反射光を同時に受光部
に入射させて吸収スペクトルを測定したものである。こ
れらの3つの測定結果は吸収スペクトルとしてはよい一
致を示しており、ラベルがついていなければ、いずれの
方法によっても測定できることを示している。
【0017】次に、図7から9にラベルのついた飲料用
透明PETボトルを測定した例を示す。図7は透過光に
よる吸収スペクトル、図8は反射光による吸収スペクト
ル、図9は反射光と透過光をともに用いた場合の吸収ス
ペクトルである。これらの結果によれば、透過光にも反
射光にもラベルの影響は現れているが、透過光よりは反
射光の方により大きくラベルの影響が現れ、反射光によ
る吸収スペクトルからはこれをPETと判別するのは難
しい程度に吸収スペクトルが変化している。しかし、反
射光と透過光を同時に受光部に入射させてその吸収スペ
クトルを測定すると、図7に示されるようにラベルの影
響が少なくなり、ラベルのついていない透明PETの測
定結果に近いものとなり、このスペクトルからPETと
判定することが可能になる。これらのスペクトルをPS
のスペクトルとともに図10にまとめて示す。
【0018】このように、本発明よれば、反射光のみに
よる吸収スペクトルの測定では、ラベルの影響により誤
判定をする恐れがあるが、透過光による測定によればラ
ベルの影響はより少なく、更に透過光と反射光をともに
用いることにより誤判定を一層少なく抑える事ができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図11は本発明の判別装置の一実
施例を示したものである。測定位置には赤外線を透過さ
せる石英ガラス窓2が設けられており、その上をPET
ボトルなどの測定しようとする廃棄プラスチック材4が
ベルトコンベアなどの搬送機構(図示略)により、矢印
で示されるように、一方向に例えば3m/秒の流速で搬
送される。
【0020】測定位置の上部には受光部6が配置されて
いる。測定位置にあるプラスチック材4に対して受光部
6の反対側には透過測定用の光源8が配置されており、
光源8からの照射光は廃棄プラスチック材4を透過して
受光部6に入射する。受光部6と同一側には反射測定用
の光源10が配置されており、光源10からの照射光は
廃棄プラスチック材4で反射されて受光部6に入射す
る。受光部6には透過光と反射光の両方が同時に入射す
る。
【0021】光源は赤外線を発生する光源であり、連続
スペクトルを含むものであってもよく、不連続な輝線ス
ペクトルを含むものであってもよい。そのような光源
8,10としては、タングステン−ハロゲンランプなど
を用いることができる。光源8,10の光量は、プラス
チック材4が不透明な材質である場合に、測定位置に不
透明なプラスチック材がないときに受光部6に入射する
透過光の光量の方が、測定位置に不透明なプラスチック
材4があるときに受光部6に入射する反射光の光量より
も大きくなるように設定されている。
【0022】受光部6の検出信号は検出器本体12に取
り込まれ、増幅とA/D変換(アナログ信号からデジタ
ル信号への変換)されてデジタル信号として演算用パー
ソナルコンピュータ14に送られ、演算用パーソナルコ
ンピュータ14で材質判別がなされる。16はデータや
命令を入力するのに用いるキーボード、18は結果を表
示するモニタである。
【0023】図12に図11の実施例における検出系の
概略を示す。測定対象であるプラスチック材4からの透
過光と反射光はチョッパ機構20を経て赤外検出器22
に入射する。チョッパ機構20と赤外検出器22は受光
部6内に設けられている。赤外検出器22は測定に用い
る赤外領域に感度をもつものであり、そのような検出器
としては、Geフォトダイオード、InGaAsフォト
ダイオード、PbS光導電素子、PbSe光導電素子、
InAs光起電力素子、焦電素子などを用いることがで
きる。チョッパ機構20はスリット20bを備えたスリ
ット板20aを備え、スリット板20aが一定速度で回
転することにより光をチョッピングする。また、スリッ
ト20bを検出する位置にはフォトインタラプタ24が
設けられ、スリット板20aの回転を検出する。
【0024】図示は省略されているが、赤外検出器22
に入射する赤外光を分光するために、分光器又はフィル
タが設けられている。フィルタを用いる場合、測定を2
波長で行なうとすれば、赤外検出器22を2個配置し、
それぞれの光入射側に所定の波長域の光を透過させる干
渉フィルタを設ける。そして、チョッパ機構20を経た
光をハーフミラーなどにより2光束に分割してそれぞれ
の赤外検出器に導くようにすればよい。
【0025】赤外検出器22の検出信号を増幅するため
に増幅回路26が設けられ、増幅回路26の出力信号を
フォトインタラプタ24の検出信号で制御してチョッパ
機構20によるチョッピング周波数と同期した周波数の
信号のみを取り出すための増幅回路28が設けられてい
る。増幅回路28の出力信号はA/D変換回路30によ
りデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ32
へ導かれ、信号処理により材質の判別が行なわれる。増
幅回路26、増幅回路28及びA/D変換回路30は検
出器本体12内に設けられ、マイクロコンピュータ32
は演算用パーソナルコンピュータ14内に設けられてい
る。
【0026】この実施例において、プラスチック材4が
測定位置を通過すると、そのプラスチック材4の透過光
と反射光が受光部6に入射し、特定の複数波長、例えば
PETと判定するための2波長の検出信号が増幅され、
チョッピング周波数と同期して取り込まれてA/D変換
される。その2波長の検出信号の比率からそのプラスチ
ック材4がPETであるか否かが判定される。取り込む
波長を適宜選択することによりPET以外のプラスチッ
材を判定することもできる。
【0027】この実施例では、チョッピング周波数と同
期した信号の検出信号のみが取り込まれることにより、
外乱光が除去されてS/N比の高い信号処理を行なうこ
とができる。
【0028】この実施例において、光源としては透過測
定用の光源8のみを設け、反射測定用の光源10を省略
することもできる。その場合、受光部6に入射する透過
光からそのプラスチック材4が透明プラスチック材と判
定されたときはその材質を判定し、不透明プラスチック
材と判定されたときはその材質を不明と判定するように
する。
【0029】図13は他の実施例における測定位置の構
成を示したものである。図11の実施例では、1つの受
光部に透過光と反射光を同時に入射させているのに対
し、この実施例では流通機構による被測定プラスチック
材4の流れに沿って互いに離れた位置に2つの受光部6
aと6bが配置されている。一方の受光部6aについて
は、その受光部6aで測定される位置に来たプラスチッ
ク材4に対してその受光部6aの反対側から透過測定用
の赤外線を照射する透過測定用光源8が配置されてい
る。他方の受光部6bについては、その受光部6bで測
定される位置に来たプラスチック材4に対してその受光
部6bと同一側から反射測定用の赤外線を照射する反射
測定用光源10配置されている。
【0030】この実施例では、プラスチック材4が透明
プラスチック材である場合には受光部6a側でそのプラ
スチック材4の材質を判定し、プラスチック材4が不透
明プラスチック材である場合には受光部6b側でそのプ
ラスチック材4の材質を判定する。
【0031】被測定プラスチック材を流通させて測定す
る場合、同一のプラスチック材4に対して複数の位置で
例えば直径40mmのスポットで測定を行ない、連続し
た2以上の測定位置での材質判定結果が同一となった場
合にのみそのプラスチック材4についてのデータを有効
なものとして扱うようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、プラスチック材に赤外線を照
射し、少なくともその透過光を受光してそのプラスチッ
ク材の材質を判別するようにしたので、従来のように反
射光のみに基づいてそのプラスチック材の材質を判別す
るのに比べると、判別の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの局面を示すフローチャート図で
ある。
【図2】本発明の他の局面を示すフローチャート図であ
る。
【図3】各種プラスチック材の赤外吸収スペクトルを示
す図である。
【図4】透明な飲料用PETボトルの透過光による吸収
スペクトルを示す図である。
【図5】透明な飲料用PETボトルの反射光による吸収
スペクトルを示す図である。
【図6】透明な飲料用PETボトルの透過光と反射光の
同時入射による吸収スペクトルを示す図である。
【図7】ラベル付き飲料用PETボトルの透過光による
吸収スペクトルを示す図である。
【図8】ラベル付き飲料用PETボトルの反射光による
吸収スペクトルを示す図である。
【図9】ラベル付き飲料用PETボトルの透過光と反射
光の同時入射による吸収スペクトルを示す図である。
【図10】各種スペクトルをPSのスペクトルとともに
示す図である。
【図11】本発明の判別装置の一実施例を示す概略構成
図である。
【図12】同実施例における検出系の概略を示すブロッ
ク図である。
【図13】他の実施例における測定位置の構成を示す概
略正面図である。
【符号の説明】
4 廃棄プラスチック材 6,6a,6b 受光部 8 透過測定用光源 10 反射測定用光源 12 検出器本体 14 演算用パーソナルコンピュータ 20 チョッパ機構 20a スリット板 20b スリット 22 赤外検出器 24 フォトインタラプタ 26,28 増幅回路 30 A/D変換回路 32 マイクロコンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 東 昇 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡 績株式会社技術研究所内 (72)発明者 安田 信義 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷紡 績株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB10 DD12 EE01 EE02 EE11 EE12 GG03 GG10 HH01 JJ02 JJ03 JJ22 JJ24 KK01 MM01 MM09 PP04 4F301 AA11 AA21 BF31 BG57 CA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材に赤外線を照射し、その
    透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチッ
    ク材の材質を判別する方法において、 測定位置のプラスチック材に対向する位置に受光部を配
    置し、そのプラスチック材に対して前記受光部の反対側
    に透過測定用の光源を配置し、かつ前記受光部と同一側
    に反射測定用の光源を配置するとともに、 前記受光部に入射する透過光と反射光の両方を同時に検
    出してそのプラスチック材の材質判定に供するプラスチ
    ック材の材質判別方法。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック材が不透明な材質であ
    る場合に、測定位置に不透明なプラスチック材がないと
    きに前記受光部に入射する透過光の光量の方が、測定位
    置に不透明なプラスチック材があるときに前記受光部に
    入射する反射光の光量よりも大きくなるように両光源の
    光量が設定されている請求項1に記載の材質判別方法。
  3. 【請求項3】 プラスチック材に赤外線を照射し、その
    透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチッ
    ク材の材質を判別する方法において、 測定しようとするプラスチック材を流通させ、その流れ
    に沿って互いに離れた位置にそれぞれ受光部を配置し、
    一方の受光部についてはその受光部で測定される位置に
    来たプラスチック材に対してその受光部の反対側に透過
    測定用の光源を配置して透明プラスチック材の材質を判
    定し、他方の受光部についてはその受光部で測定される
    位置に来たプラスチック材に対してその受光部と同一側
    に反射測定用の光源を配置して不透明プラスチック材の
    材質を判定するプラスチック材の材質判別方法。
  4. 【請求項4】 プラスチック材に赤外線を照射し、その
    透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチッ
    ク材の材質を判別する方法において、 測定位置のプラスチック材に対向する位置に受光部を配
    置し、そのプラスチック材に対して前記受光部の反対側
    に透過測定用の光源を配置するとともに、 前記受光部に入射する透過光を検出してそのプラスチッ
    ク材が透明プラスチック材と判定されたときはその材質
    を判定し、不透明プラスチック材と判定されたときはそ
    の材質を不明と判定するプラスチック材の材質判別方
    法。
  5. 【請求項5】 測定しようとするプラスチック材を流通
    させ、同一のプラスチック材に対して複数の位置で測定
    を行ない、連続した2以上の測定位置での材質判定結果
    が同一となった場合にのみそのデータを有効なものとし
    て扱う請求項1から4のいずれかに記載の材質判別方
    法。
  6. 【請求項6】 材質判定結果に基づき、PVC、PET
    及びその他の3つに分別回収する請求項1から5のいず
    れかに記載の材質判別方法。
  7. 【請求項7】 プラスチック材に赤外線を照射し、その
    透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチッ
    ク材の材質を判別する装置において、 測定位置のプラスチック材に対向する位置に配置された
    受光部と,測定位置のプラスチック材に対して前記受光
    部の反対側に配置された透過測定用の光源と、 測定位置のプラスチック材に対して前記受光部と同一側
    に配置された反射測定用の光源とを備え、 前記両光源を同時に点灯して前記受光部に透過光と反射
    光の両方を同時に入射させ、その検出信号に基づいてそ
    のプラスチック材の材質判定を行なうようにしたプラス
    チック材の材質判別装置。
  8. 【請求項8】 前記プラスチック材が不透明な材質であ
    る場合に、測定位置に不透明なプラスチック材がないと
    きに前記受光部に入射する透過光の光量の方が、測定位
    置に不透明なプラスチック材があるときに前記受光部に
    入射する反射光の光量よりも大きくなるように両光源の
    光量が設定されている請求項7に記載の材質判別装置。
  9. 【請求項9】 プラスチック材に赤外線を照射し、その
    透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチッ
    ク材の材質を判別する装置において、 測定しようとするプラスチック材を流通させる流通機構
    と、 その流れに沿って互いに離れた位置にそれぞれ配置され
    た2つの受光部と、 一方の受光部についてその受光部で測定される位置に来
    たプラスチック材に対してその受光部の反対側から透過
    測定用の赤外線を照射する透過測定用光源と、 他方の受光部についてその受光部で測定される位置に来
    たプラスチック材に対してその受光部と同一側から反射
    測定用の赤外線を照射する反射測定用光源とを備えたプ
    ラスチック材の材質判別装置。
  10. 【請求項10】 プラスチック材に赤外線を照射し、そ
    の透過光又は反射光のスペクトル特性からそのプラスチ
    ック材の材質を判別する装置において、 測定位置のプラスチック材に対向する位置に配置された
    受光部と、そのプラスチック材に対して前記受光部の反
    対側から赤外線を照射する透過測定用光源とを備え、 前記受光部に入射する透過光のみからプラスチック材の
    材質を判定するようにしたプラスチック材の材質判別装
    置。
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