JPH0612365Y2 - プレート式ハウジングレス熱交換器 - Google Patents

プレート式ハウジングレス熱交換器

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JPH0612365Y2
JPH0612365Y2 JP1984064074U JP6407484U JPH0612365Y2 JP H0612365 Y2 JPH0612365 Y2 JP H0612365Y2 JP 1984064074 U JP1984064074 U JP 1984064074U JP 6407484 U JP6407484 U JP 6407484U JP H0612365 Y2 JPH0612365 Y2 JP H0612365Y2
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JP
Japan
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plate
wall
piece
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rising
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JP1984064074U
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Inventor
武二 余湖
昭綱 中垣
昭雄 宮沢
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株式会社土屋製作所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はプレート式熱交換器であって、特にハウジン
グレスと称される形状のものに関する。
[従来の技術] 従来のプレート式ハウジングレス熱交換器は、両側部に
一対ずつの開口を底壁に設け、底壁の周囲に立上らせた
立上り壁を設けてなる角皿状のプレートを積み重ね、一
対の貫通孔を穿設した厚板状の間隔片を各層間の両側部
に配設したものである。各間隔片の一対の貫通孔の一方
は切欠きを設けて各層内部と一方の貫通孔とを連通させ
るようにし、切欠きの配列を上下各層に交互の位置に設
けて、独立した2個の流路を形成せしめ、層間の流路が
一層おきに重なるようにしている。このような例は実開
昭58-148480号に開示されているところである。
[考案が解決しようとする課題] 上記のように従来のものは厚板状の間隔片を設けている
ので、プレートと間隔片の間のろう付けは確実強固であ
るものの、薄板材からなるプレートと厚板材からなる間
隔片との熱容量の差があるために、熱交換流体の温度が
上昇または下降するにつれてプレートは短時間のうちに
伸びまたは縮むが、間隔片は変化するのに時間を要す
る。従ってこの伸びまたは縮みの差によりろう付け部の
剥離やプレートの亀裂による流体の洩れを生ずる危険を
有している。また熱交換器の重量が大となり、従って当
該熱交換器の取付け手段の強度も十分に持たせねばなら
ず大型化する欠点を有している。
そのために間隔片に代えてプレート底壁の一対の開口の
一方にフランジを他方に逆向きのフランジを設けるよう
にして積層形成した例(実開昭58-148479号公報)もあ
るが、このものは熱膨張差に起因する熱交換流体の洩れ
をもたらす危険はなく、また間隔片の重量が無くなり軽
量化されるが、プレートの開口の周縁立上り部ととなり
合うプレートの開口の周縁垂下部とを相互に嵌合させた
状態でろう付けして液密を保たなければならないから、
ろう付けの信頼性に問題があり、層間の洩れによる2液
混合を生じやすい。さらにプレートの開口部およびプレ
ートの周縁部の両方を嵌合状態でろう付けせねばなら
ず、プレス成型の精度が要求され技術的な困難性を有し
ている。従ってろう付けによる液密の面からは前記間隔
片を用いたものの方が望ましい。
さらに、上記の二つの例は共にプレートが矩形皿形で四
周に立上り壁を立上らせて嵌合するものであるが、この
ようなプレートは通例金属薄板をプレス成形により型押
し成形して形成するものであるから、四隅部分が正確で
鋭い直角状に曲げることができず、四隅に丸みができ
る。また立上り壁の嵌合用の傾斜度合は金属板のスプリ
ングバックにより不揃いになりがちである。従ってこれ
らの皿形プレートを積層した場合、立上り壁の嵌合部分
が密着不良となってろう付け後も隙間を生じ、各層内部
の外部への洩れを生じやすい。またプレートの四辺の立
上り壁が一体に成形されているので、熱変形時の歪の逃
げがなく、ろう付け部の剥離やプレート周縁部の立上り
壁等の亀裂を生じやすい。
[課題を解決するための手段] この考案は上記のような欠点を解決するためになされた
もので、両側部にそれぞれ一対の開口を設けた底壁と底
壁の前後辺を折り曲げて形成した立上り壁とでなるプレ
ートを複数枚積層して上下の立上り壁同志を嵌合すると
ともに、プレートの底壁の両側辺縁部に、上下に対面す
るプレートの底壁とで区画して層状の空室を形成し、矩
形断面の棒材でなる側壁片と、前記空室内において各一
対の開口のうち一方の周囲に設けられ、その一端が前記
側壁片に、他端がプレートの前辺または後辺の立上り壁
に当接し、上記側壁片と同高の矩形断面の棒材でなる管
壁片とでなる間隔片を、管壁片がプレートの各層の一対
の開口に対して前後交互になるように配設し、各プレー
トと間隔片とを一体的にろう付けしたものであり、各構
成部材の組立て時の嵌合および密着状態を良好にしてろ
う付け不良を無くし、各層間の2流体の混合、あるいは
各層内の外部への流体洩出を無くするとともに、流体の
温度上昇または下降に併う部材の熱変形が各部同じにな
るようにして、ろう付け部の剥離やプレートの亀裂の発
生を防止するようにしたものである。
[作用] プレートが前後2辺を折り曲げて立上り壁を形成したも
のからなっており、従ってプレートの底壁が平坦である
から、プレートと間隔片との間のろう付けが確実に行わ
れる。そしてプレートは薄板材、間隔片は棒材よりなっ
ており、両者とも熱容量の小さいものであり、従って使
用時における流体の温度変化に対して同じように変形し
てくれる。
[実施例] 実施例によりこの考案を説明する。この考案の熱交換器
21の部材の構成および配置は第1図の如くである。各プ
レート2は矩形をなす底壁2aの前後の長辺の辺縁を折り
曲げて立上り壁2bが設けられ、他の両側辺近傍にそれぞ
れ一対の開口3、4および5、6が穿設されたものであ
る。第1図においてはプレート2は伏せた形で積層され
最下段の開口3、4および5、6は下方から一対の取付
フランジ15、15で閉塞される。そして順次上方に立上り
壁2bの基部に上層の立上り壁2bの先端が嵌合され積層さ
れる。最上段には開口3、4および5、6と連通する開
口17、18を有する一対の連結フランジ16、16が設けられ
る。取付けフランジ15、15を最上段に連結フランジ16、16
を最下段に配設しても差支えない。
各プレートの底壁2a両側縁に側壁片12(第3図)が配設
される。側壁片12は矩形断面の棒材の両端部を折り曲げ
て形成され高さは立上り壁2bよりわずかに低く上下の底
壁2aに当接し、ほぼ90°折り曲げられた両端部は前後
の立上り壁2bの内面に当接する。側壁片12と同高の矩形
断面棒材でなる管壁片13(第3図)は開口4を包囲する
ように曲げられて形成されたものであって、一端は側壁
片12のほぼ中央内側に、他端は立上り壁2bの内側に当接
する。開口6の周囲にも同様に同形の管壁片13が、開口
4の周囲のものと対称的な向きで配設される。また前記
の層の直上層においては開口3および開口5の周囲に管
壁片13が開口3および開口5を包囲するように対称的な
向きに配設され、順次各層交互に管壁片13、15が配設さ
れる。側壁片12と管壁片13とで間隔片14が形成され、側
壁片12と管壁片13は、配置する位置にかかわらずそれぞ
れが同一の形状のもので、その向きを対称的に変えて配
置すればよい。また各層の中央部には必要により凹凸形
のフィン11が、その山部11aを上側底壁2aに、谷部11bが
下側底壁2aに当接するよう配設される。上記各部材は一
体的にろう付けされている。この熱交換器21の外観形状
を第2図に示す。
上記の構成のプレート式ハウジングレス熱交換器21は各
プレート2の底壁2aと立上り壁2bと側壁片12とで区画さ
れる空室が層状に形成され、各空室内では開口3、5又
は開口4、6が空室の他の部分と管壁片13によって隔絶
され、開口4、6および一層おきの空室を連通する流体
流路Aと、開口3、5および他の一層おきの空室を連通
する流体流路Bが形成される。
なお、壁体片は第4図に示す間隔片34のようにコ字状に
形成された側壁片32と半円状に形成された管壁片33とを
一体的に棒材から成形したものとしてもよい。そしてこ
の場合においても間隔片34は、配置する位置にかかわら
ず同一形状のもので、その向きを対称的に変えて配設す
ればよい。
また第5図の断面図のように立上り壁2bの先端に補強用
水平片2cを設けたプレートとしてもよい。このような構
成でなるこの考案のプレート式ハウジングレス熱交換器
は流体流路Aと流体流路Bとの間で各層の底壁2aを介し
て熱交換を行なわせる。
[考案の効果] この考案のプレート式ハウジングレス熱交換器はプレー
トを、従来の立上り壁が四辺に設けられた皿形のものに
代えて底壁の前後辺を折り曲げて立上り壁を形成したも
のとしたので、従来のプレスによる型押し成形品と異な
り正確に成形することができる。立上り壁の折り曲げ角
度もやや過度にして嵌合したとき弾力的に密着させるこ
とが可能である。またろう付け時に折り曲げ方向に治具
で押圧して密着状態を良好に保つことも可能であるか
ら、ろう付けが確実に行われ流体の外部への洩れのおそ
れはほとんど無い。
またプレートの左右辺と開口周辺との液密は、プレート
の底壁と側壁片および管壁片との重なりにより棒状の太
さで当接させてろう付けすることにより確保されるか
ら、内部での2流体の混合あるいは外部への洩出は生じ
ない。従って本考案は従来の皿状のプレートのものに較
べてろう付け不良による液の洩出または混合のおそれの
ない熱交換器である。
さらに本考案の熱交換器の間隔片は、熱容量の小さい矩
形断面の棒材で形成したものなので、流体の温度上昇ま
たは下降によっても、プレートの変形との差を生ずるこ
とがなく、各部材が一体的に変形し、ろう付け部の剥離
やプレートの亀裂を生ずることがなく、従って耐久性の
優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のプレート式ハウジングレス熱交換器
の部材構成を示す図、第2図はその外観図である。第3
図は間隔片を構成する側壁片および管壁片の図、第4図
は壁体片の他の例を示す図、第5図はプレートの他の例
を示す断面図である。 2……プレート、2a……底壁 2b……立上り壁 3、4、5、6……開口 12、32……側壁片 13、33……管壁片 14、34……間隔片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側部にそれぞれ一対の開口を設けた底壁
    と底壁の前後辺を折り曲げて形成した立上り壁とでなる
    プレートを複数枚積層して上下の立上り壁同志を嵌合す
    るとともに、プレートの底壁の両側辺縁部に、上下に対
    面するプレートの底壁とで区画して層状の空室を形成
    し、矩形断面の棒材でなる側壁片と、前記空室内におい
    て各一対の開口のうち一方の周囲に設けられ、その一端
    が前記側壁片に、他端がプレートの前辺または後辺の立
    上り壁に当接し、上記側壁片と同高の矩形断面の棒材で
    なる管壁片とでなる間隔片を、管壁片がプレートの各層
    の一対の開口に対して前後交互になるように配設し、各
    プレートと間隔片とを一体的にろう付けしてなるプレー
    ト式ハウジングレス熱交換器。
JP1984064074U 1984-04-28 1984-04-28 プレート式ハウジングレス熱交換器 Expired - Lifetime JPH0612365Y2 (ja)

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