JPH0612177A - 情報入力方法及びその装置 - Google Patents

情報入力方法及びその装置

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JPH0612177A
JPH0612177A JP17060592A JP17060592A JPH0612177A JP H0612177 A JPH0612177 A JP H0612177A JP 17060592 A JP17060592 A JP 17060592A JP 17060592 A JP17060592 A JP 17060592A JP H0612177 A JPH0612177 A JP H0612177A
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JP
Japan
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information
shape
glove
pointing
hand
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Withdrawn
Application number
JP17060592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuoka
宏 松岡
Hatsuo Machida
初雄 町田
Tomoji Komata
智司 小俣
Izumi Ichikawa
泉 市川
Hirohide Munakata
博英 棟方
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0612177A publication Critical patent/JPH0612177A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 違和感がなく日常的な感覚で使用できる情報
入力装置を提供する。 【構成】 グローブ形状の入力装置には、グローブ位置
・方向センサ部1とグローブ形状センサ部4とが取りつ
けられている。グローブ位置・グローブ方向・グローブ
形状は指示情報生成部5に入力される。指示情報生成部
5はグローブ形状を調べて指さす形で、しかも対象から
所定距離内にあれば、その時の装置の位置に対応する位
置のデータを対象として選択する。こうして選択された
データにに対し、グローブの形状あるいは位置に応じて
所望の操作を指示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報入力方法及びその
装置に関し、特に手の位置と形状等とをもってコンピュ
ータ等の情報処理装置に入力を行う手状態情報入力方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理のための入力装置では、
キーボードから日常の言葉とはかけ離れたコマンド文字
列を入力したり、また、手の位置や形状によって入力を
行う手状態情報入力装置であっても、人間の日常的な行
動を無視した色々な手の形を種々の指示命令に対応させ
てきた。図18及び19は、手の形を検出する手段とし
てグローブ型入力装置を用い、当グローブ型入力装置の
グローブ形状センサからの情報を直接情報処理装置への
指示情報として用いる従来例を示す。図17は、グロー
ブ位置・方向センサ部1で検出された位置・方向情報に
基づき、形状センサ部4で検出された形状を指示選択情
報6として指示入力するものであり、図19は指示選択
情報を別にタッチパネル等で設けられた指示選択ボタン
により指示選択を行わせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の手
法では、入力したい指示と指示命令としての手の形とが
必ずしも一致せず、使用者の意識と行動との間にギャッ
プが存在しているため使い勝手が悪く、使用者の疲労を
助長する。また、そのギャップのために非常な熟練を要
するなどの問題点があった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、使い勝手が良く熟練を要しない情報入力方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記目的を達成するために本発明の情報入力装
置は次のような構成からなる。データを操作する指示情
報を入力する情報入力装置であって、手袋状の指示具の
形状を検出する形状検出手段と、前記指示具の位置を検
出する位置検出手段と、前記指示具の方向を検出する方
向検出手段と、前記形状と前記位置と前記方向とを基に
指示情報を生成する生成手段とを備える。
【0006】また、手袋形状の指示具の位置と方向と形
状とを検出して指示情報を生成する情報入力装置であっ
て、前記指示具の位置を検出する該指示具に取りつけら
れた位置検出手段と、該位置検出手段の位置と前記指示
具の所定箇所との位置のずれを記憶する記憶手段と、前
記指示具の方向と形状とに基づき、前記位置検出手段に
より検出された位置を前記記憶手段により記憶されたず
れにより補正する手段とを備える。
【0007】また、上記目的を達成するために本発明の
情報入力方法は次のような構成からなる。
【0008】データを操作する指示情報を、手袋形状の
指示具の位置と形状と方向とに基づいて入力する情報入
力方法であって、前記指示具の形状が所定の形状である
ことを判定する工程と、前記指示具が前記所定の形状で
ある場合に指示具の位置に対応するデータを操作する操
作情報を生成する工程とを備える。
【0009】また、手袋形状の指示具に取りつけられた
位置センサにより位置を検出し、更に方向と形状とを検
出して指示情報を生成する情報入力方法であって、該位
置センサの位置と前記指示具の所定箇所との位置のずれ
を記憶する記憶工程と、前記指示具の方向と形状とに基
づき、前記記憶工程で記憶されたずれにより前記指示具
の位置を補正する工程とを備える。
【0010】
【実施例】
[実施例1]本発明の第1の実施例として、画像の指摘
・移動を行うための手状態情報入力装置を説明する。手
状態情報入力装置としては、画像認識により手の位置・
方向・形状を計測してもよいが、ここではグローブにセ
ンサを取りつけたグローブ型入力装置を例に説明する。 <構成>図1は、グローブ型情報入力装置に取り付けら
れたグローブ形状センサ部4からのグローブ形状情報
と、グローブ位置検出部2からのグローブ位置情報と、
グローブ方向検出部3からのグローブ方向情報とをもと
に、指示情報生成部5において指示選択情報6を生成す
る情報入力装置の構成図である。
【0011】グローブ位置・方向センサ部1はグローブ
表面に設置されてグローブ(手)の動きに一致して動
き、グローブ位置検出部2で空間中でのグローブの位置
が、グローブ方向検出部3でグローブの向きが計測され
る。またグローブ形状センサ4により、手の形状に関す
る情報を得る。指示情報生成部5において、グローブ位
置検出部2で得られる手の位置情報とグローブ方向検出
部3で得られる手の方向情報とグローブ形状センサ部4
で得られる手の形状情報とから指示情報6を生成し情報
処理装置7に送る。
【0012】本実施例の装置は、図2に示すように手で
対象物を指示選択する場合、対象物を指で差し、また対
象物に指を近付ける人間の慣習行動に基づき、指示選択
情報6を生成する。すなわち、グローブ位置検出部2で
得られる手の位置情報と、グローブ形状センサ部4で得
られる手の形状情報とから、手が対象を差した状態にな
り指示対象に接近したことを判断条件として、選択決定
といった指示選択情報6を指示情報生成部5により生成
し情報処理装置7に送る。 <処理の説明>図3は本実施例において手の位置・形状
から指示選択確定するためのフローチャートである。図
2を参照しながらフローチャートの説明をする。図3の
フローチャートは指示情報生成部5により実行される手
順であり、メモリに格納されたプログラムをCPU等に
より実行することで実現できる。
【0013】まず、初めは図形が表示された状態にあ
り、一切指示は出されていない(S31)。この状態は
図2(a)であり、何も指示選択していない状態の手の
形状は、手を握った状態「グー」、あるいは手を開いた
状態「パー」である。従って、指示情報生成部5におい
て、グローブ形状センサ部4で得られる手の形状情報が
「グー」あるいは「パー」の状態と判断した場合は(S
32)、指示情報6として「無選択」が生成され、情報
処理装置7に出力される。同図は「グー」の状態を示し
ている。
【0014】グローブ形状センサ部4からの入力が「人
差し指による指示」形状になると、指示選択情報として
「選択有効」を生成し情報処理装置7に出力する。これ
は図2(b)の状態であり、対象を指示選択する場合、
対象物を指差すために手の形を人差し指を延ばした「指
差し」状態にしている。従って、指示情報生成部5にお
いて、グローブ形状センサ部4で得られる手の形状情報
が「指差し」状態になった事を判断して、指示選択情報
6として「選択有効」を生成し情報処理装置7に出力す
る。同図は、情報表示面上の幾つかの図形のうち円21
を指示選択しようとしていることを示している。指示選
択情報6(「選択有効」)と位置情報とに従って、情報
処理装置7は手の位置を情報表示面に投影した位置にポ
インタ(矢印)を表示している。
【0015】次にグローブ位置検出部2から入力される
グローブ位置情報をテストし(S34)、所定の仮想し
きい面を越えたなら選択確定信号を出力する(S3
5)。図2(c)はその操作の様子を表している。対象
を指示確定する場合、「指差し」状態にした人差し指を
対象物に近付ける。従って、指示情報生成部5におい
て、グローブ形状センサ部4で得られる手の形状情報が
「指差し」状態のままで、手が情報表示面に近付きグロ
ーブ位置検出部2で得られる手の位置情報が仮想的なし
きい面を越えた事を指示情報生成部5が判断した場合、
指示選択情報6として「選択確定」を生成し、情報処理
装置7に出力する。同図では、円21の選択が確定し、
情報処理装置7はその入力を受けて選択確定された円2
1にハッチングをかけている。
【0016】以上に説明したように、本実施例では、手
の形を人差し指による「指差し」状態にして情報表示面
に近付けるという日常的な選択確定行為に類似した行為
で指示選択確定が実現できる。
【0017】図4は、本実施例を「お絵書き」ツールに
応用した例である。ここでは、ペンやスタンプマーク、
模様の選択確定に本実施例の方法を用いると共に、描画
範囲でのスタンプやペンのオン/オフの情報にも用いて
いる。図4(a)はペンツールの選択を行っているとこ
ろで、図4(b)はペン41を選択した状態で手を移動
し、画面上に「ハート」を描いた例を示している。
【0018】
【他の実施例】
[実施例2]第2の実施例として、手状態情報入力装置
により画像を摘み、移動・回転・変形・離す、という操
作を行う例を説明する。画像認識により手の位置・方向
・形状を計測してもよいが、ここではグローブ型入力装
置を例に説明する。
【0019】本実施例は、図5〜図7に示すように手で
対象を操作する場合、対象物を摘み上げ・移動し・手を
回して回転させる、あるいは大小を手の開き具合で表す
といった人間の習慣行動に基づき、指示情報生成部5に
おいて指示選択情報6を生成するものである。
【0020】図8はその際の指示情報生成部5による処
理手順のフローチャートである。まず、画像が表示され
ているだけの初期状態から始まる(S81)。
【0021】グローブ形状センサ部4で得られる手の形
状情報を調べ、手が親指・人差し指・中指による三本指
半開状態になったことをテストし(S82)、なってい
れば「選択有効」信号を出力する(S83)。次に、同
じくグローブ形状センサ部4で得られる手の形状情報を
調べ(S84)、3本の指が閉じられたなら指示選択情
報6として「選択確定」を生成する(S85)。
【0022】この状態で、手が三本指状態のまま移動し
た事を位置情報から判断して(S86)、移動していれ
ば移動指令情報にあたる指示選択情報6を生成する(S
87)。また移動していなければ、手の形状が三本指状
態で開いた事を形状情報から判断して(S88)、変形
していれば変形指令情報にあたる指示選択情報6を生成
する(S89)。
【0023】手が何も指示していない形である「パー」
や「グー」に戻ったなら(S90)、無選択状態に戻
る。
【0024】以下、図5〜図7を操作例として説明す
る。
【0025】図5(a):何も指示していない状態の手
の形状は、手を握った状態「グー」、あるいは手を開い
た状態「パー」である。従って、指示情報生成部5にお
いて、グローブ形状センサ部4で得られる手の形状情報
が「グー」あるいは「パー」の状態と判断した場合は、
指示情報6として「無選択」が生成され情報処理装置7
に出力される。同図は「グー」の例を示している。図8
ではステップS81に対応する。
【0026】図5(b):対象を操作する場合、対象物
を摘み上げる為に手の形を親指・人差し指・中指を延ば
した「三本指半開」状態にする。従って、指示情報生成
部5において、グローブ形状センサ部4で検出される手
の形状が「三本指半開」状態になっていることを判断し
た場合は、指示選択情報6として「選択有効」が生成さ
れ情報処理装置7に出力される。同図は、情報表示面上
の幾つかの図形のうち円51を指示選択しようとしてい
ることを示している。指示選択情報6(選択有効)に従
って、情報表示面上には手の位置を情報表示面に投影し
た位置にポインタ(矢印)が表示されている。図8では
ステップS83に対応する。
【0027】図6(a):対象を摘み上げる場合、対象
物に指を近付け、延ばした親指・人差し指・中指を合わ
せて「三本指閉」状態にする。従って、グローブ形状セ
ンサ部4で検出される手の形状が「三本指閉」状態に変
化した事を指示情報生成部5において判断した場合は、
指示選択情報6として「選択決定」情報が生成され情報
処理装置7に出力される。同図では円51の選択が確定
し、選択確定された円51にハッチングがかけられてい
る。図8ではステップS85に対応する。
【0028】図6(b):対象を移動する場合、対象物
を摘んだまま手を移動先に移動させる。従って、指示情
報生成部5において、グローブ形状センサ部4で検出さ
れる手の形状が「三本指閉」状態のままグローブ位置検
出部2で得られる手の位置情報から手が移動した事を判
断した場合は、指示選択情報6として「移動指令」情報
が生成され情報処理装置7に出力される。このとき移動
量は、指示情報生成部5でグローブ位置検出部2より得
られる手の位置情報の変化量から生成してもよいし、情
報処理装置7でグローブ位置検出部2より得られる手の
位置情報を処理して得てもよい。なお、グローブ方向検
出部3で計測される手の方向情報の変化量から指示選択
情報6として「回転指令」情報を生成し「移動指令」と
合わせてもよい。同図では、選択確定した円51が手の
移動に合わせて三角形52のそばに移動している。図8
ではステップS87に対応する。
【0029】図7(a):対象を変形する場合、対象物
の大きさを手の開き具合(「三本指閉」状態から「三本
指半開」さらに「三本指開」状態)で表す。従って、指
示情報生成部5において、グローブ形状センサ部4から
の情報より手の形状として手の開き具合を検出して、指
示選択情報6として「変形指令」情報を生成し情報処理
装置7に出力する。このとき変形情報としては、指示情
報生成部5でグローブ形状センサ部4より得られる手の
形状情報から三本指の開き具合と対応した拡大/縮小量
を生成してもよいし、情報処理装置7でグローブ形状セ
ンサ部4より得られる手の形状情報を処理して得てもよ
い。なお、グローブ方向検出部3で計測される手の方向
情報の変化量から指示選択情報6として「回転指令」情
報を生成し「変形指令」に加えてもよい。同図では、選
択確定した円51が三本指の開きに合わせて拡大されて
いる。図8ではステップS89に対応する。なお[図形
変形]の指示情報の生成条件として、グローブ形状セン
サ部4より得られる手の形状情報が「親指・人差し指に
よる二本指の開閉」あるいは「五本指の開閉」であって
もよい。
【0030】図7(b):対象を開放する場合、手を開
いた状態「パー」にする。従って、指示情報生成部5に
おいて、グローブ形状センサ部4で検出される手の形状
情報が「パー」に変化したと判断した場合は、指示情報
6として「無選択」が生成され情報処理装置7に出力さ
れる。同図では、選択が開放され、かつポインタも消え
ている。図8ではステップS81に対応する。
【0031】以上説明した実施例の装置によって、手で
対象を指示・操作する場合、一旦対象を指さして指定
し、そのうえで対象物を摘み上げ・移動し・手を回して
回転させる、あるいは大小を手の開き具合で表すと行っ
た日常的な行為に類似した行為で画像操作指示が実現で
きる。また、図形の移動や変形といった高次の指示入力
は、図形の選択という低次の指示入力のうえに為される
ため、複雑な指示を行うことができる。 [実施例3]第3の実施例としてグローブ型入力装置か
ら位置を指示する場合に、位置情報に補正を加えること
によって、自然な感覚で操作することのできる情報入力
装置を説明する。
【0032】図9は本実施例の指示位置の補正手段を含
んだグローブ型入力装置の構成を示す。グローブ位置・
方向センサ部1はグローブ表面に設置されてグローブ
(手)の動きに一致して動き、グローブ位置検出部2で
空間中でのグローブの位置が、グローブ方向検出部3で
手のひら・手の甲の法線方向が計測される。またグロー
ブ形状センサ4により、手の形状に関する情報を得る。
【0033】本実施例では、指示位置計算部8によりグ
ローブ形状センサ部4で得られた手の形状情報と、グロ
ーブ方向検出部3で得られたグローブ方向情報より補正
ベクトルを動的に求め、グローブ位置検出部2により得
られた位置情報に対して補正を行い、指示位置を計算に
より求める。
【0034】図10は本実施例の補正方法を模式的に表
したものである。また、図11は指示位置計算部8によ
り為される処理の手順のフローチャートである。図11
を参照しつつ図10を説明する。
【0035】まず、グローブ形状情報に従って補正ベク
トルを選ぶ(S91)。
【0036】図2(a)は基準状態で指示対象を人差し
指で指示したものである。補正ベクトルLはグローブ位
置方向センサ部1を原点とする人差し指先端へのベクト
ルである。この基準補正ベクトルLは一般人の平均的な
量を既存値として与えても良いし、利用者の手のサイズ
を測ることで与えても良い。あるいは表示面上の基準点
を人差し指で指示した時のグローブ位置・方向センサ部
1との位置のずれ量を計測するなどのキャリブレーショ
ンにより求めても良い。
【0037】図10(b)は手が回転した位置での人差
し指での指示の場合である。この時の補正ベクトルL’
は、指示位置計算部8により、グローブ形状センサ部4
からの情報により手の形状が人差し指指示状態であるこ
とを判別し、基準補正ベクトルLを用いてグローブ方向
検出部3で得られる方向情報に従って3次元幾何学の計
算を用いて基準補正ベクトルLを回転させることで求め
られる(S92)。更に、指示位置計算部8において、
補正ベクトルL’をグローブ位置情報に加えることで、
指示位置情報9を出力する(S95)。
【0038】図10(c)は、図10(b)と同じく手
の回転位置で三本指で指示対象を摘みあげる動作の場合
である。この時の補正ベクトルは、指示計算部8におい
て、まずグローブ形状情報により手の形状が3本指で指
示対象を摘みあげる動作であることを判別し、補正ベク
トルLの1/2の量を用い、グローブ方向情報に従って
3次元幾何学の計算を用いて基準補正ベクトルLを回転
させることで得られる(S93)。更に、指示位置計算
部8において、この補正ベクトルをグローブ位置情報に
加えることで、指示位置情報9を出力する(S95)。
【0039】「グー」の場合は、指示位置計算部8にお
いて、まずグローブ形状情報により手の形状が「グー」
出あることを判別し、補正量を零として(S94)、グ
ローブ位置情報に加え指示位置情報9を出力する(S9
5)。
【0040】指示位置情報9は情報処理装置7に送られ
指示選択情報として用いられる。なお、指示位置計算部
8は情報処理装置7に含まれていても良い。
【0041】図12は本実施例の情報入力方法を、「お
絵描き」ツールに応用した例である。手の甲にグローブ
方向・位置センサ部1が設置されているが、指示位置計
算部8により、グローブ形状情報に基づいて人差し指の
形が判別され、かつ、グローブ位置情報とグローブ方向
情報とに従った指示位置の補正が行われることで、人差
し指の指先位置にポインタが固定される。
【0042】また、特徴的なグローブの形状ごとに補正
ベクトルをあらかじめキャリブレーションなどにより計
測し、ルックアップテーブルなどの形で指示位置計算部
8に記憶しておいても良い。この場合、実際の使用状態
においては、図13のフローチャートで示すように、グ
ローブ形状情報に基づいて記憶されているグローブ形状
にもっとも近い形状に対応する補正ベクトルを読み出
し、グローブ方向情報に従って3次元幾何学の計算を用
いて補正ベクトルを回転し、グローブ位置情報に加える
ことで指先の指示位置を計算により求めて指示位置情報
9として出力する。
【0043】指示位置情報9は情報処理装置7に送られ
指示選択情報として用いる。グローブの形状の近さの判
定には、グローブ形状センサ4からの形状情報との処理
ノルムを取っても良いし、あらかじめ手の形状情報をい
くつかのパターンに分類しておいても良い。
【0044】以上のように、手の形状に合わせて指示位
置の補正を行うために、操作者は手を用いての指示と実
際に指示される位置との感覚的なズレを感じず、操作の
ために熟練を要しない。 [実施例4]第4の実施例として、位置を指示する手段
とは別に位置を確定する情報入力素を行う必要がなく、
特殊な手の形をしなくとも情報入力することのできる手
形状情報入力装置を説明する。
【0045】図14は、グローブ位置情報とグローブ形
状情報とを基に、指示選択判断部10において指示選択
情報11を生成する、本実施例のグローブ型入力装置の
構成図である。グローブ位置・方向センサ部1はグロー
ブ表面に設置されてグローブ(手)の動きに一致して動
き、グローブ位置検出部2で空間中でのグローブの位置
情報が、グローブ方向検出部3でグローブの方向情報が
計測される。またグローブ形状センサ4により、手の形
状に関する形状情報を得る。
【0046】本実施例は、手で対象を指示選択する場
合、対象物を指さし・指を近づける・手を回す・大小を
手の開き具合で表すといった人間の慣習に準じて、図1
5・図16に示すように情報表示面とユーザとの間に複
数の仮想的な面を設け、仮想面を横切ったことを判断し
て多様な機能選択を可能にした例である。
【0047】指示選択判断部10において、グローブ位
置情報でから公知の幾何学の計算により手と情報表示面
との距離を求め、予め設定しておいた幾つかのしきい値
のひとつを横切ったことをもって指示選択情報11を生
成し、情報処理装置7に送る。指示選択情報11の生成
においては、距離情報のほかにグローブ形状情報が予め
規定した形状に一致していることを指示選択情報6の生
成条件に加えても良い。図17は、指示選択判断部10
による、手の位置情報・形状情報から複数の機能を選択
する際の処理手順のフローチャートである。以下、図1
5・図16と共に図17を説明する。
【0048】図15(a)は、手で対象を選択する場
合、対象物を指さす人間の慣習に準じて、指さして位置
を示している様子である。指示選択判断部10は、手の
形状をグローブ形状センサで検出し、人差し指で差して
いることを判断し(S171)、「選択有効」情報を出
力して(S172)、指示選択機能が有効になったこと
を示す。図15(a)では、情報表示面上の図形のうち
円151を指示選択しようとしていることを示してい
る。指示選択判断部10において、グローブ位置情報に
より手の位置が仮想的なしきい面の手前にあることを判
断し、未確定状態を示す指示選択情報11にしたがって
情報表示面には手の位置を情報表示面上に投影したポイ
ンタ(矢印)が表示されている。
【0049】図15(b)は、対象を指示選択する場
合、大要物に指を近づける人間の習慣に準じて、手が情
報表示面に近づいている様子である。指示選択判断部1
0は、グローブ位置情報より手の位置が仮想的なしきい
面1を越えたことを判断し(S173)、指示選択情報
11として「選択確定」情報を生成して出力する(S1
74)。図15(b)においては円151の選択が確定
し、情報表示面において選択確定された円151にハッ
チングがかけられている。
【0050】図15(c)は、対象の移動指示をする場
合、対象物を指さしたまま手を移動先に平行移動させる
人間の慣習に準じて、手を移動している様子である。指
示選択判断部10は、グローブ位置情報より手の位置が
しきい面1としきい面2との間の範囲で平行移動するこ
とを判断し(S175)、指示選択情報11として「移
動指令」情報を生成して出力する(176)。
【0051】移動量は指示選択判断部10がグローブ位
置情報から生成しても良いし、情報処理装置7がグロー
ブ位置情報を処理して得ても良い。なお、このときグロ
ーブ方向検出部3で計測されるグローブの向きの変化量
から選択された図形に回転を加えても良い。図15
(c)では、選択確定した円151が手の移動に合わせ
て三角形152に重なっている。
【0052】図15(d)は、対象を変形指示する場
合、対象物の大きさを手の開き具合で表すといった人間
の慣習に準じて、対象図形の大きさを変えている様子で
ある。指示選択判断部10は、グローブ位置情報より手
の位置が情報表示面に更に近づき、手の位置が仮想的な
しきい面2を越えたことを判断し(S177)、指示選
択情報11として、グローブ形状情報より例えば手の開
き具合と対応した拡大/縮小率としての「変形指令」を
生成し、出力する(S178)。また、このとき、グロ
ーブ方向検出部3で計測されるグローブの向きの変化量
から、選択された図形に回転を加えても良い。図15
(d)では、選択確定した円151が手の開き具合に合
わせて拡大されている。
【0053】図形操作が終えた後、グローブ位置が再び
しきい面2を横切ったならば(S179)、無選択状態
に戻る。
【0054】図16も、選択確定した円151を拡大・
縮小している様子である。この場合、拡大率を表現する
方法として、近づくと大きく見えるという遠近感を用
い、グローブ位置情報より仮想的なしきい面2を基準と
して情報表示面方向に手が接近した距離を図形の拡大率
としている。
【0055】以上のように、本実施例によって、手状態
情報入力装置で対象を指示・操作する場合、対象物を指
さし・指を近づける・手を回す・大小を手の開き具合で
表すといった日常的な行為に類似した行為で操作でき
る。
【0056】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる情
報入力方法及びその装置は、使い勝手が良く熟練を要し
ないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の情報入力装置の構成図である。
【図2】指差しによる指示確定の操作例の図である。
【図3】指示情報生成部による指示確定のフローチャー
トである。
【図4】実施例1を用いた「お絵書き」ツールの応用例
の図である。
【図5】三本指による選択の操作例の図である。
【図6】三本指による移動の操作例の図である。
【図7】三本指による変形の操作例の図である。
【図8】指示情報生成部による指示入力のフローチャー
トである。
【図9】実施例3の情報入力装置の構成図である。
【図10】グローブ位置補正ベクトルの例の図である。
【図11】指示位置計算部による位置補正のフローチャ
ートである。
【図12】実施例3を用いた「お絵書き」ツールへの応
用例の図である。
【図13】指示位置計算部による位置補正のフローチャ
ートである。
【図14】実施例4の情報入力装置の構成図である。
【図15】実施例4における指差しによる指示確定の操
作例の図である。
【図16】実施例4における指差しによる指示確定の操
作例の図である。
【図17】指示選択判断部による指示入力のフローチャ
ートである。
【図18】従来例の構成図である。
【図19】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1…グローブ位置・方向センサ部、 2…グローブ位置検出部、 3…グローブ方向検出部、 4…グローブ形状センサ部、 5…指示情報生成部、 6…指示位置情報、 7…情報処理装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 泉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 棟方 博英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを操作する指示情報を入力する情
    報入力装置であって、 手袋状の指示具の形状を検出する形状検出手段と、 前記指示具の位置を検出する位置検出手段と、 前記指示具の方向を検出する方向検出手段と、 前記形状と前記位置と前記方向とを基に指示情報を生成
    する生成手段と、を備えることを特徴とする情報入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記形状検出手段によ
    り検出された形状が所定の形状である場合に、前記位置
    検出手段により検出された位置を指示する位置指示情報
    を生成することを特徴とする請求項1記載の情報入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記生成手段は、前記形状検出手段によ
    り検出された形状が所定の形状である場合に、前記位置
    指示情報により指示される位置に対応するデータを操作
    する操作指示情報を前記形状に対応して生成することを
    特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記生成手段は、前記位置検出手段によ
    り検出された位置が所定の位置である場合に、前記位置
    指示情報により指示される位置に対応するデータを操作
    する操作指示情報を前記位置に対応して生成することを
    特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 手袋形状の指示具の位置と方向と形状と
    を検出して指示情報を生成する情報入力装置であって、 前記指示具の位置を検出する該指示具に取りつけられた
    位置検出手段と、 該位置検出手段の位置と前記指示具の所定箇所との位置
    のずれを記憶する記憶手段と、 前記指示具の方向と形状とに基づき、前記位置検出手段
    により検出された位置を前記記憶手段により記憶された
    ずれにより補正する手段と、を備えることを特徴とする
    情報入力装置。
  6. 【請求項6】 データを操作する指示情報を、手袋形状
    の指示具の位置と形状と方向とに基づいて入力する情報
    入力方法であって、 前記指示具の形状が所定の形状であることを判定する工
    程と、 前記指示具が前記所定の形状である場合に指示具の位置
    に対応するデータを操作する操作情報を生成する工程
    と、を備えることを特徴とする情報入力方法。
  7. 【請求項7】 手袋形状の指示具に取りつけられた位置
    センサにより位置を検出し、更に方向と形状とを検出し
    て指示情報を生成する情報入力方法であって、 該位置センサの位置と前記指示具の所定箇所との位置の
    ずれを記憶する記憶工程と、 前記指示具の方向と形状とに基づき、前記記憶工程で記
    憶されたずれにより前記指示具の位置を補正する工程
    と、を備えることを特徴とする情報入力方法。
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