JPH0612107B2 - 噴射ノズル構造 - Google Patents
噴射ノズル構造Info
- Publication number
- JPH0612107B2 JPH0612107B2 JP23920586A JP23920586A JPH0612107B2 JP H0612107 B2 JPH0612107 B2 JP H0612107B2 JP 23920586 A JP23920586 A JP 23920586A JP 23920586 A JP23920586 A JP 23920586A JP H0612107 B2 JPH0612107 B2 JP H0612107B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- intermediate member
- tip
- injection nozzle
- structure according
- Prior art date
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は内燃機関へ燃料を霧化して供給する噴射ノズル
に係り、特に、ノズル本体を金属にて形成すると共にノ
ズル先端部をセラミックスで形成し、これらを中間部材
を介して一体に接続するようにした噴射ノズル構造に関
する。
に係り、特に、ノズル本体を金属にて形成すると共にノ
ズル先端部をセラミックスで形成し、これらを中間部材
を介して一体に接続するようにした噴射ノズル構造に関
する。
［従来の技術］ 内燃機関に採用される噴射ノズルには、そのノズル先端
部が燃焼室に臨まされて配設されるため、高温強度が要
求される。
部が燃焼室に臨まされて配設されるため、高温強度が要
求される。
このため本出願人は特開昭58-143163号公報にノズルボ
ディの先端部分たる噴口部をSi3N4またはAl2O3等のセラ
ミックスで形成したエンジン用燃料噴射ノズルを提案し
た。
ディの先端部分たる噴口部をSi3N4またはAl2O3等のセラ
ミックスで形成したエンジン用燃料噴射ノズルを提案し
た。
［発明が解決しようとする課題］ 上記ノズル先端部を形成するセラミックスは一般の金属
材料に比べて熱膨張係数が小さい、大きな耐衝撃性
をもつ、熱伝導度が小さいなどの優れた長所をもって
いるが、しかし、金属製のノズル本体にセラミックス製
のノズル先端部を接続しようとすると、構造が複雑にな
って製造コストが高くなってしまうという問題があっ
た。
材料に比べて熱膨張係数が小さい、大きな耐衝撃性
をもつ、熱伝導度が小さいなどの優れた長所をもって
いるが、しかし、金属製のノズル本体にセラミックス製
のノズル先端部を接続しようとすると、構造が複雑にな
って製造コストが高くなってしまうという問題があっ
た。
上記問題点を解決するために、本発明は針弁を昇降自在
に収容する金属製ノズル本体の先端部に熱膨張係数の小
さい金属から形成されたリング状の中間部材をインロー
嵌合した後、そのノズル本体部の先端部と中間部材の一
端部とをその外周部において互いに一体に接続し、中間
部材の他端部にセラミックスから成り噴口を有するノズ
ル先端部を一体に接続したものである。
に収容する金属製ノズル本体の先端部に熱膨張係数の小
さい金属から形成されたリング状の中間部材をインロー
嵌合した後、そのノズル本体部の先端部と中間部材の一
端部とをその外周部において互いに一体に接続し、中間
部材の他端部にセラミックスから成り噴口を有するノズ
ル先端部を一体に接続したものである。
［作 用］ 金属製ノズル本体と中間部材とを良好に接続することが
でき、また中間部材とセラミックス製のノズル先端部と
を良好に接続することができ、そして、これらの接続を
高温環境において良好に維持することができる。
でき、また中間部材とセラミックス製のノズル先端部と
を良好に接続することができ、そして、これらの接続を
高温環境において良好に維持することができる。
［実施例］ 以下に、本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて説
明する。
明する。
第１図に示されるように円筒状に形成されたノズル本体
１には、その針弁収容部２に、針弁３が昇降自在に収容
されており、そのノズル本体１の先端部には、中間部材
４が一体に接続されている。
１には、その針弁収容部２に、針弁３が昇降自在に収容
されており、そのノズル本体１の先端部には、中間部材
４が一体に接続されている。
そしてノズル本体１には、その先端部内周面に、上記針
弁３のシート面3aを着座させるために錐体状にシート部
５が形成され、ノズル本体１は、そのシート部５を包囲
する部分の外周面が、筒状に縮径されて段部６となって
いる。
弁３のシート面3aを着座させるために錐体状にシート部
５が形成され、ノズル本体１は、そのシート部５を包囲
する部分の外周面が、筒状に縮径されて段部６となって
いる。
中間部材４は、熱膨張係数の小さいNi−Cr系特殊合金
（たとえばインコロイ又はコバール等）により、リング
状に形成されると共に、その一端部に、これを上記段部
６と同軸的にインロー嵌合できるようにするための筒部
10が設けられている。
（たとえばインコロイ又はコバール等）により、リング
状に形成されると共に、その一端部に、これを上記段部
６と同軸的にインロー嵌合できるようにするための筒部
10が設けられている。
これら段部６と筒部10とは、その嵌合後、互いの接続部
12が、その外周部においてビーム溶接され一体化されて
いる。
12が、その外周部においてビーム溶接され一体化されて
いる。
ノズル先端部７は、セラミックス（例えばSi3N4）にて
焼成されている。
焼成されている。
ノズル先端部７は、実施例であっては、その内面が針弁
３の先端部の外面に倣うように断面Ｖ字形に形成されて
いる。そして、ノズル先端部７は、そのシート部５に針
弁２のシート面3aが着座されたときに、ノズル先端部７
の内周面7aと針弁２の先端部の外周面との間に僅かなク
リアランスｔを有するように形成されている。。このク
リアランスｔは、ノズル先端部７の燃料だまりをなくし
て燃料の切れを良くし、ひいては噴口８のカーボンづま
りを防止する通路15となっている。ここで噴口８は、ノ
ズル先端部７の焼成と同時に形成できるので、その噴口
形状を異形形状とすることや、噴口方向、噴口直径など
の精度を高めることができる。
３の先端部の外面に倣うように断面Ｖ字形に形成されて
いる。そして、ノズル先端部７は、そのシート部５に針
弁２のシート面3aが着座されたときに、ノズル先端部７
の内周面7aと針弁２の先端部の外周面との間に僅かなク
リアランスｔを有するように形成されている。。このク
リアランスｔは、ノズル先端部７の燃料だまりをなくし
て燃料の切れを良くし、ひいては噴口８のカーボンづま
りを防止する通路15となっている。ここで噴口８は、ノ
ズル先端部７の焼成と同時に形成できるので、その噴口
形状を異形形状とすることや、噴口方向、噴口直径など
の精度を高めることができる。
したがって各噴口８からは、燃料が均等に噴射される。
一方、針弁３のシート面3aには、その表面に、溶射等に
よってセラミックス硬化層９が形成されており、この硬
化層９がシート面3aの耐摩耗性を大幅に向上させるよう
になっている。
よってセラミックス硬化層９が形成されており、この硬
化層９がシート面3aの耐摩耗性を大幅に向上させるよう
になっている。
ノズル先端部７には、その側部7aに、その傾斜方向に対
して交差する方向向きに燃料の噴口８が設けられてい
る。さらに、ノズル先端部７の端面11と上記中間部材４
の他端面4cは、軸方向に対して共に垂直に形成され、こ
れら端面11，4c同士は、拡散溶接またはブレージング溶
接によって一体に接続されている。
して交差する方向向きに燃料の噴口８が設けられてい
る。さらに、ノズル先端部７の端面11と上記中間部材４
の他端面4cは、軸方向に対して共に垂直に形成され、こ
れら端面11，4c同士は、拡散溶接またはブレージング溶
接によって一体に接続されている。
ここで上記接続部12を、その外周部において溶接するよ
うにしたのは、ノズル先端部７と中間部材４との溶接時
の熱がノズル本体１と中間部材４との接続部12に影響し
てしまうこと避けるためであり、接続後の熱処理を不用
するためである。
うにしたのは、ノズル先端部７と中間部材４との溶接時
の熱がノズル本体１と中間部材４との接続部12に影響し
てしまうこと避けるためであり、接続後の熱処理を不用
するためである。
［発明の効果］ 以上、説明したことから明らかなように本発明によれば
次のごとき優れた効果を発揮できる。
次のごとき優れた効果を発揮できる。
(1) 金属製ノズル本体とセラミックス製のノズル先端
部とを簡単に接続することができ、安価な噴射ノズル構
造を提供することができる。
部とを簡単に接続することができ、安価な噴射ノズル構
造を提供することができる。
(2) ノズル先端部と中間部材との接続が確実になりそ
の信頼性を向上することができる。
の信頼性を向上することができる。
(3) 中間部材とノズル先端部との接続部に針弁の着座
時に生じる衝撃力が加えられなくなるので、その接続部
の耐久性を向上させることができる。
時に生じる衝撃力が加えられなくなるので、その接続部
の耐久性を向上させることができる。
(4) 噴口へ燃料を確実に導くことができるので、燃料
切れがよくなり、噴口のカーボンづまりを防ぐことがで
きる。
切れがよくなり、噴口のカーボンづまりを防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の噴射ノズル構造の好適一実施例を示す
縦断面図である。 図中、１はノズル本体、３は針弁、3aはシート面、４は
中間部材、５はシート部、６は段部、７はノズル先端
部、８は噴口、10は筒部である。
縦断面図である。 図中、１はノズル本体、３は針弁、3aはシート面、４は
中間部材、５はシート部、６は段部、７はノズル先端
部、８は噴口、10は筒部である。
Claims (7)
- 【請求項１】針弁を昇降自在に収容する金属製ノズル本
体の先端部に熱膨張係数の小さい金属から形成されたリ
ング状の中間部材をインロー嵌合した後、そのノズル本
体部の先端部と中間部材の一端部とをその外周部におい
て互いに一体に接続し、中間部材の他端部にセラミック
スから成り噴口を有するノズル先端部を一体に接続した
ことを特徴する噴射ノズル構造。 - 【請求項２】上記ノズル先端部がその内面が針弁先端部
の外面に倣って形成されると共に上記ノズル本体が上記
針弁のシーン面が着座されるシート部を有しその針弁が
着座されたときにノズル先端部の内面と針弁先端部の外
面との間に僅かなクリアランスを有するように形成され
た上記特許請求の範囲第１項記載の噴射ノズル構造。 - 【請求項３】上記クリアランスが、上記噴口へ燃料を案
内するように形成された上記特許請求の範囲第２項記載
の噴射ノズル構造。 - 【請求項４】上記シート面がその表面にセラミックス硬
化層を被覆形成された上記特許請求の範囲第２項記載の
噴射ノズル構造。 - 【請求項５】上記中間部材と上記ノズル本体とがビーム
溶接により接合された上記特許請求の範囲第１項記載の
噴射ノズル構造。 - 【請求項６】上記中間部材と上記ノズル先端部とがブレ
ージング溶接により接合された上記特許請求の範囲第１
項記載の噴射ノズル構造。 - 【請求項７】上記中間部材と上記ノズル先端部とが拡散
溶接により接合された上記特許請求の範囲第１項記載の
噴射ノズル構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23920586A JPH0612107B2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 噴射ノズル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23920586A JPH0612107B2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 噴射ノズル構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6394074A JPS6394074A (ja) | 1988-04-25 |
| JPH0612107B2 true JPH0612107B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17041296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23920586A Expired - Lifetime JPH0612107B2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 噴射ノズル構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612107B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7098504B2 (ja) * | 2018-10-18 | 2022-07-11 | 日産自動車株式会社 | コールドスプレー用ノズル及びコールドスプレー装置 |
-
1986
- 1986-10-09 JP JP23920586A patent/JPH0612107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6394074A (ja) | 1988-04-25 |
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