JPH06120723A - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアンテナ

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JPH06120723A
JPH06120723A JP26466892A JP26466892A JPH06120723A JP H06120723 A JPH06120723 A JP H06120723A JP 26466892 A JP26466892 A JP 26466892A JP 26466892 A JP26466892 A JP 26466892A JP H06120723 A JPH06120723 A JP H06120723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor plate
antenna
radiation conductor
dielectric substrate
microstrip antenna
Prior art date
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Pending
Application number
JP26466892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuguo Nasu
伝夫 那須
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化できるマイクロストリップアンテナを提
案する。 【構成】送信あるいは受信する電波の波長に比較して薄
い誘電体基板を挟んでその一の面側には接地導体板が配
され、他方の面側にはこの接地導体板よりもその面積が
小さな放射導体板40が配され、この放射導体板40は
方形状をなし、その一の面より所定の幅と長さにわたり
切除された直方体状の切込み部41が形成されると共
に、この放射導体板40に給電点Fが設けられる。切込
み部41を設けることによって、従来の放射導体板の1
/4の面積でも従来と同じようなアンテナ特性を実現で
きるため、従来よりも小型化されたマイクロストリップ
アンテナを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車載用、BS用など
に適用して好適な小型化されたマイクロストリップアン
テナに関する。
【0002】
【従来の技術】BS用アンテナ、移動通信用アンテナな
どに用いられるマイクロストリップアンテナは送信ある
いは受信する電波の波長に比較して薄い誘電体基板を挟
んでその一の面側に接地導体板が配され、他方の面側に
この接地導体板よりも面積が小さな放射導体板を配し、
この放射導体板に給電点を設けて構成される。
【0003】このような平面構成のマイクロストリップ
アンテナはある程度の平面面積を持つ放射導体板を使用
する必要があるからあまり小型化できない。したがっ
て、移動体通信用やBS放送受信用、車載用などのよう
に小型化を指向するアンテナとしてはまだ充分には機能
していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のマイ
クロストリップアンテナは小型化の隘路となっており、
それに伴って用途が自ずと制限されてしまう欠点があっ
た。
【0005】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、従来と同等の特性を持つ小型
化を可能にしたマイクロストリップアンテナを提案する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、送信あるいは受信する電波の
波長に比較して薄い誘電体基板を挟んでその一の面側に
は接地導体板が配され、他方の面側にはこの接地導体板
よりもその面積が小さな放射導体板が配され、この放射
導体板は方形状をなし、その一の面より所定の幅と長さ
にわたり切除された直方体状の切込み部が形成されると
共に、この放射導体板に給電点が設けられたことを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】図1および図2に示すように、誘電体基板20
の上面に貼着される放射導体板40の一部に切込み部4
1が形成される。切込み部41は長方形状をなし、また
放射導体板40の中心pを通り辺42と平行な基準線m
上の任意の点Fが給電点となされる。
【0008】この構成によると、切込み部41を設ける
という極めて簡単な構成で、放射導体板40の面積を従
来の1/4程度に小さくしても従来と同等のアンテナ特
性が得られる(図6、図7参照)。そのため、誘電体基
板20自体小型のものを使用できるためアンテナ全体と
して従来よりも小型化できる。
【0009】切込み部41の長さを示す切込み率を変え
るなどすることによってマイクロストリップアンテナが
取り扱える周波数(共振周波数)や帯域幅などを制御で
きるので、用途に応じたアンテナを簡単に得ることがで
きる(図8以降)。
【0010】
【実施例】続いて、この発明に係るマイクロストリップ
アンテナの一例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明に係るマイクロストリップ
アンテナ10の概要を示す側面図であり、これは送信あ
るいは受信する電波の波長に比較して充分その厚みd
(図3参照)が薄い誘電体基板20を有し、この誘電体
基板20の一の面この例では下面に厚みがeの接地導体
板30が貼着され、反対の上面に放射導体板40が貼着
される。実施例では図3に示すように厚みdが5mm、
eが0.5mmの場合を示す。
【0012】放射導体板40は端効果をなくするため、
接地導体板30の面積よりも小さい面積のものが使用さ
れる。図では、放射導体板40の約1.5倍が接地導体
板30となっている。
【0013】放射導体板40は図2に示すように上下左
右の辺42,43が等しい方形状のものが使用されると
共に、中心pを通り辺42と平行な直線mよりも下側
に、この例では辺43側から切込み部41が所定の幅と
長さをもって形成される。
【0014】図では辺43の長さをwとしたとき、下側
の辺42からw/5だけ隔ててw’=w/5の幅を持
ち、長さがkの切込み部41が形成される。(k/w)
×100%を切込み率とする。切込み部41の面積は放
射導体板40の1/4以下に設定される。
【0015】辺42,43の長さは従来のマイクロスト
リップアンテナの放射導体板のほぼ1/2以下に選定さ
れ、したがって面積は従来の1/4以下の放射導体板が
使用されている。放射導体板40として従来よりも小さ
なものを使用できるから、それに伴って使用する誘電体
基板20も小さくなり、アンテナ全体の小型化に寄与す
る。
【0016】中心pを通る直線m上に給電点Fが設けら
れ、ここには図3に示すような給電線50が接続され
る。給電線50は50オームの同軸線路が使用され、そ
の芯線の太さは1mm、誘電体の厚みは2mmそして外
皮の厚みは3mmである。中心pから給電点Fまでの長
さをρ(中心pから右側が+側)とすると、最適給電点
は2ρ/Wで表される。
【0017】放射導体板40は図1〜図4に示すように
誘電体基板20の中央部に位置するように位置決めされ
た状態で放射導体板40の上面に貼着される。エッチン
グの手法を用いて誘電体基板20上に図2に示す形状の
放射導体板40を形成することもできる。
【0018】さて、このように構成されたマイクロスト
リップアンテナ10の諸特性を実験により確認するた
め、図5に示すような測定装置が使用される。
【0019】60は発振器であり、発振出力は対数周期
のアンテナ70に供給され、これより放射された電波は
14m離れたこの発明に係るマイクロストリップアンテ
ナ10で受信される。マイクロストリップアンテナ10
はそのz軸がアンテナ70を向くように取り付けられ
る。マイクロストリップアンテナ10には電界強度など
の測定器80が接続され、電界強度などが図1および図
2に示すx−y−z面に沿って測定される。この発明に
係るマイクロストリップアンテナ10の諸特性を以下に
示す。
【0020】(1)上述したように誘電体基板20の上
面に設けられる放射導体板40の面積は従来における放
射導体板の面積の約1/4にしても従来と同等なアンテ
ナ特性を示す。
【0021】図6は従来のスミスチャートを示すもので
あって、放射導体板の長さwは114.5mmで、発振
周波数fを750〜800MHzまで変化させたときの
特性曲線を示す。
【0022】図7は図2に示す構成の放射導体板40を
使用した場合であり、その辺の長さwは62.5mmで
あって、従来のほぼ1/2の長さの放射導体板が使用さ
れ、このときに使用した発振周波数は800〜820M
Hzまでである。
【0023】両者は殆ど同じインピーダンス特性を示す
ことが判る。これによって放射導体板40の面積を従来
の1/4程度にする代わりに切込み部41を設ければ、
従来と同様なアンテナ特性を実現できる。これはマイク
ロストリップアンテナ10の一層の小型化に寄与し、小
型化は車載用アンテナ、移動体通信用アンテナ、BS用
アンテナなどに適用して好適である。
【0024】(2)指向特性は図8に示すように放射導
体板40のほぼ面全体にわたる電界強度となっているの
で、ほぼ無指向特性となる。これはどの位置で通信を行
うか不定である移動体通信用アンテナやどの地域でも通
信を行う必要のある車載用アンテナや車載用BSアンテ
ナなどに適用して好適である。
【0025】(3)図9は放射導体板(パッチ)の長さ
によってアンテナ利得Gがどのように変化するかを測定
したもので、参考のために円形パッチアンテナ(放射導
体板が円形のアンテナ)では曲線91のような特性とな
り、方形パッチアンテナ(放射導体板が切込みのない方
形のアンテナ)では曲線92のような特性となる。
【0026】これに対してこの発明のように切込みのあ
る放射導体板(変形パッチ)を用いたアンテナ10で
は、曲線93で示すようにほぼ直線状に利得Gが減少す
ることが判る。したがって、ある程度の利得Gをもたせ
るにはそれなりのサイズを確保しなければならない。
【0027】(4)図10は切込み部41の切込み率と
そのときのアンテナの共振周波数との関係を示す図であ
る。切込み率は0%が切込みがないときを表し、100
%が切込みによって上下2枚の導体板に分断されること
を表し、50%がw/2まで切り込まれたことを表す。
【0028】図10からも明らかなように、切込み率に
よって共振周波数(MHz)が、350MHzから70
0MHzあたりまで大幅に変化するのでこの切込み率に
よって受信帯域の違うアンテナを実現できる。つまり、
特定受信バンド若しくは特定送信バンドのアンテナを簡
単に実現できることになる。ただし、この測定に際して
は誘電体基板20の厚みdや放射導体板40の厚みeな
どは一定にしてあるが、最適給電点Fは切込み率によっ
て最適な給電点となる位置に直線m上を移動しながら測
定している。
【0029】(5)図11は切込み率と帯域幅との関係
を示すものであり、切込み率が高いほど帯域幅が狭くな
るから、狭帯域のアンテナほど切込み率を高く、広帯域
のアンテナほど切込み率を低く設定すればよい。この場
合も、最適給電点Fは切込み率によって最適な給電点と
なる位置に直線m上を移動しながら測定してある。
【0030】この図11と上述した図10から、共振周
波数が低いアンテナほど狭帯域特性を持つことが判る。
【0031】(6)図12は誘電体基板20の厚みdを
変化させたときの帯域幅への影響を測定したものであっ
て、切込み率が80%ぐらいになると誘電体基板20の
厚みdを可変しても帯域幅は殆ど変化しない。しかし、
切込み率が40位になると厚みdによって帯域幅の変動
が大きくなるので、切込み率が少ないときは誘電体基板
20の厚みdをある程度正確に設定する必要がある。
【0032】(7)図13は放射導体板40の切込み率
を80%したときで、誘電体基板20の厚みdを1m
m、3mm、5mmおよび10mmまで可変したときの
各厚みでのアンテナのインピーダンス特性と共振周波数
との関係を示す。これによって、最適インピーダンス特
性となるアンテナは誘電体基板20の厚みdによっても
設定できることになる。
【0033】(8)図14は給電点Fを放射導体板40
の中心pにおいたとき、つまり2ρ/w=0としたとき
の切込み率による共振周波数fの変化を示す特性図であ
り、この図から最適給電点Fを変えて2ρ/wをゼロ以
外の値にしたときでも切込み率を変えることによってそ
のアンテナで取り扱うことのできる周波数帯域を制御で
きることが推測できる。
【0034】以上のように、切込み部41を設けるとい
う極めて簡単な構成で、放射導体板40の面積を従来の
1/4程度に小さくしても従来と同等のアンテナ特性が
得られる。そのため、誘電体基板20自体小型のものを
使用できるためアンテナ全体として従来よりも小型化で
きる。なお、誘電体基板20は、接地導体板30よりも
大きい方が接地導体板30が放射導体板40の影響を受
けにくくなる。
【0035】切込み部41の長さを示す切込み率を変え
るなどすることによってマイクロストリップアンテナが
取り扱える周波数(共振周波数)や帯域幅などを制御で
きるので、用途に応じたアンテナを簡単に得ることがで
きるなどの特徴がある。
【0036】上述した実施例はこの発明の一部の変形例
を述べたものであり、この他にも種々の変形変更が可能
であり、さらに、切込み率の異なるものを組み合わせて
使用することにより、車載用としても好適である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るマイクロ
ストリップアンテナでは接地導体板よりも面積の小さな
放射導体板を誘電体基板の一の面に配すると共に、放射
導体板の一部に切込み部を設けたものである。
【0038】これによれば、従来の放射導体板の1/2
以下でも従来と同等のアンテナ特性を実現でき、アンテ
ナの小型化を達成できる。このアンテナはダイポール形
に比べると利得が高いため、車載用アンテナを始めとし
て移動体用アンテナ、BS用アンテナなど小型化が要求
されるアンテナに適用してきわめて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るマイクロストリップアンテナの
一例を示す側面図である。
【図2】放射導体板の平面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】図1の別の位置での横断面図である。
【図5】アンテナ特性測定装置の系統図である。
【図6】従来のアンテナ特性を示すスミスチャートであ
る。
【図7】本発明のアンテナ特性を示すシミスチャートで
ある。
【図8】アンテナ指向特性を示す図である。
【図9】放射導体板とアンテナ利得との関係を示す図で
ある。
【図10】放射導体板への切込み率とアンテナ共振周波
数との関係を示す図である。
【図11】放射導体板への切込み率と帯域幅との関係を
示す図である。
【図12】誘電体基板の厚みと帯域幅との関係を示す図
である。
【図13】切込み率80%での誘電体基板の厚みとアン
テナインピーダンス特性との関係を示す図である。
【図14】給電点と切込み率と共振周波数との関係を示
す図である。
【符号の説明】
10 マイクロストリップアンテナ 20 誘電体基板 30 接地導体板 40 放射導体板 41 切込み部 50 給電線 F 給電点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信あるいは受信する電波の波長に比較
    して薄い誘電体基板を挟んでその一の面側には接地導体
    板が配され、他方の面側にはこの接地導体板よりもその
    面積が小さな放射導体板が配され、 この放射導体板は方形状をなし、その一の面より所定の
    幅と長さにわたり切除された直方体状の切込み部が形成
    されると共に、 この放射導体板に給電点が設けられたことを特徴とする
    マイクロストリップアンテナ。
JP26466892A 1992-10-02 1992-10-02 マイクロストリップアンテナ Pending JPH06120723A (ja)

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JP26466892A JPH06120723A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 マイクロストリップアンテナ

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JP26466892A JPH06120723A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 マイクロストリップアンテナ

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JPH06120723A true JPH06120723A (ja) 1994-04-28

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JP (1) JPH06120723A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4835645A (en) * 1986-11-05 1989-05-30 Hitachi, Ltd. Rotary magnetic head assembly
JP2011066494A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Tec Corp Rfタグ通信用アンテナ装置およびrfタグリーダライタ

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US4835645A (en) * 1986-11-05 1989-05-30 Hitachi, Ltd. Rotary magnetic head assembly
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