JPH0612038Y2 - ロックアンカボルト - Google Patents

ロックアンカボルト

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JPH0612038Y2
JPH0612038Y2 JP1990018515U JP1851590U JPH0612038Y2 JP H0612038 Y2 JPH0612038 Y2 JP H0612038Y2 JP 1990018515 U JP1990018515 U JP 1990018515U JP 1851590 U JP1851590 U JP 1851590U JP H0612038 Y2 JPH0612038 Y2 JP H0612038Y2
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JP
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bulging
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lock anchor
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JP1990018515U
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JPH03111629U (ja
Inventor
彦逸 渡辺
Original Assignee
日本地工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業状の利用分野〕 本考案は、電線を架設した電柱の倒伏を防止するための
アンカボルトに関し、特に岩盤地層に設置するに好適す
るロックアンカボルトに関する。
〔従来の技術〕 従来、この種のロックアンカボルトとしては第3図乃至
第5図に示すものが知られている。
第3図に示すもの(Aタイプ)は、所定の荷重力に耐え
得る強度の径を有する丸鋼をもって基体1とし、後端を
丸アイ状に加工して丸アイ重複部4は溶接強度を維持す
るための所要長さたる10cm以内とし張引環3としたも
のである。
また、第4、5図に示すもの(Bタイプ)は、基体1の
縦長上を押圧加工して該押圧分を基体1の丸鋼径外に膨
出せしめ縦面押出部5とし、さらに該押出部5から若干
離隔したその下部を縦面押出部5に対して直角方向より
押圧加工して横面押出部6としたものである。
以上のABタイプのロックアンカボルトは共に第6、7
図に示すように岩盤を所定の径と深さに削岩穿孔して掘
削穴Hとし、これに通入して強力硬化性の特殊セメント
溶液を注入充満し硬化せしめてコンクリート円柱体8を
造成し、該コンクリート円柱体8をもって岩盤と基体1
を一体的に硬化するようにしたものである。
ところが、このようなロックアンカボルトでは掘削穴H
内においてコンクリート円柱体と基体1との密着力と、
コンクリート円柱体8と掘削穴Hとの密着力を対比する
と、圧倒的にコンクリート円柱体8と掘削穴Hの方が強
力なるがため、Aタイプの場合には施行後における張引
荷重に対して基体1が素材破断値に到達する相当以前に
先端の係止部2が伸展して基体1と同一線上の直線状に
変形するか若しくは破断して抜上してしまい、一方Bタ
イプの場合には縦面押出部5と横面押出部6の夫々押圧
によって変形損傷される上下両端部が基体1の破断値の
到達前に切断されて抜上してしまう。
また、このロックアンカボルトの施行地層は岩盤ではあ
るが原則的には地表面の10cm程度は風化によって脆弱
化しているため第8図のように垂直設置した基体1を支
線の張引角度によって斜め方向に張引すると、強風や風
害時等の異常荷重によって丸アイ重複部4の下部より屈
曲し該屈曲量は電柱を傾斜状態に変移せしめる因とな
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで、このような従来のロックアンカボルトの問題点
を解消し得たものが本願出願人により実願昭60−13
464号として既に提案されている。
このロックアンカボルトは、第9、10図に示すよう
に、後端に張引環3を形成すると共に所定長さの丸鋼に
依る基体1につき張引環3工作に依る重複部を岩盤地層
における風化表面深度に倍するだけの耐屈強度を有する
よう伸張して丸アイ重複部4とし、先端は基体1の断面
中心点を基点とした均一膨出量であって掘削穴Hに緩く
通入される径を有する円形膨出部7とし、該円形膨出部
7の上辺部7aを基体1に対し緩やかな彎曲面に形成す
ると共に、該円形膨出部7に素材構成密度を変化弱体化
しないよう熱処理加工を施してなるものである。
本考案は、このロックアンカボルトの改良に係り、先に
掘削穴に充填されたセメント溶液中にロックアンカボル
トを基体先端から押入れる際、この押入れ動作を容易に
行い得て施行能率を向上し得たロックアンカボルトを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案のロックアンカボル
トは、岩盤地層における掘削穴にセメント溶液を注入充
填して該セメント溶液中に基体先端から押入れ埋設する
ロックアンカボルトにおいて、前記基体の先端を前記掘
削穴に緩く通入し得る外径を有した尖端形状の膨出部と
し、該膨出部の外周には前記基体の軸方向に窪んだ複数
の膨出凹部と該膨出凹部間に突出する膨出凸部とを形成
するようにしたのである。
〔作用〕 上記構成においては、ロックアンカボルト基体の先端が
掘削穴Hに緩く通入される径を有した尖端形状の膨出部
7とされ、しかも膨出部7の外周要部には膨出凸部7b
を残して基体1の軸方向に窪んだ膨出凹部7aが形成さ
れたことに本考案特有の構成を有するものである。
このようなロックアンカボルト基体先端の形状は、ロッ
クアンカボルトを掘削穴に通入した後にセメント溶液を
注入硬化する施行法ではなく、掘削穴にセメント溶液を
注入充填した後にロックアンカボルトをこのセメント溶
液中に押入れて埋設し、しかる後に硬化し一体化するよ
うにした施行法に格別の効果を有するものである。
即ち、ロックアンカボルト基体の先端を単に円形膨出部
としたのでは、先に掘削穴に充填されたセメント溶液中
にこのロックアンカボルトを押入れる際セメント溶液の
粘性抵抗を受け容易に進入しえないところを、本考案の
ように、基体先端の膨出部7をその外周要部について基
体1の軸方向に窪んだ膨出凹部7aを設けることにより
膨出部7の断面抵抗面積を縮小し、さらにこの膨出部7
を尖端形状とすることにより押入れ動作中のセメント溶
液の抵抗を少なくしたものである。
しかも、セメント溶液硬化後においては、基体1先端の
膨出部7と密実に結合したコンクリート円柱体中にて上
記膨出凹部7aより突出した膨出凸部7がアンカボルト
を張引する外力について抵抗係止手段として有効に作用
する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明
する。
第1図(a)は本考案のロックアンカボルトの全体図、
第1図(b)、(c)はその先端部の各種態様を正面か
ら見た図、第2図はこのロックアンカボルトを掘削穴H
に設置する施行法を順次示した図である。
本実施例のロックアンカボルトは、所定の抗張力を有す
る丸鋼によって基体1を構成すると共に張引環3の形成
にあたり後端を彎曲状に曲げ加工することにより所定長
さに伸張した丸アイ重複部4を形成してある。先端は基
体1の断面を中心として基体1の外周よりも所定量膨出
せしめると共に、該膨出部7が掘削穴Hに緩く通入され
る径を有して尖端形状とした上、膨出部7の外周要部に
基体1の軸方向に窪んだ膨出凹部7aを形成してなるも
のである。
基体1先端の膨出部7外周に設けた膨出凹部7aの形状
は、第1図(b)のように基体1の断面中心に向けて三
角形状頂部のような窪みを設けるか、第1図(c)に示
すように単に彎曲状に窪んだ形状としても良い。要は、
膨出部7外周にあって該膨出部7が膨出凸部7bを所定
量残した状態で膨出凹部7aを基体1の軸方向に窪めて
設けることである。
このような構成により、膨出凹部7aは掘削穴H内への
挿入方向に沿って設けられたことなり、さらに膨出部7
が尖端形状とされたことにより、膨出部7の断面抵抗面
積を縮小して基体1先端を掘削穴H内に充填されたセメ
ント溶液中に押入れる際の抵抗を小さくすることができ
る。
しかも、膨出凸部7bは、セメント溶液硬化後に成るコ
ンクリート円柱体8a中にて密実に固定され、ロックア
ンカボルトを張引する外力に対して抵抗する係止手段と
して作用し、ロックアンカボルトの外力による抜上を阻
止することができる。
なお、基体1の先端膨出部7を形成するにあたり、膨出
凹部7aを含んで尖端状に一体成型する際、熱処理加工
を施してその膨出部7の素材構成密度を部分的に変質し
ないようにしておく。
また、丸アイ重複部4は、通常の岩盤地層における風化
表面たる10cm程度に対して倍の20cm以上伸張させ、
施行後のロックアンカボルト基体1の耐屈強度を確保す
るようにする。
このようにして形成されたロックアンカボルトを設置す
るには、第2図(a)〜(d)に示すように、岩盤地層
9に膨出部7が緩く通入される径を有した所定の深さに
削岩穿孔された掘削穴H中に、急硬性にして超強力に硬
化する特殊セメント溶液8を注入充填した後、速やかに
このセメント溶液8中にロックアンカボルトを張引環3
が露出する程度に押入れ、セメント溶液の完全硬化後、
第8図に示すように、支線10で張引環3を連結せしめ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、ロックアンカボ
ルト基体先端の膨出部が尖端形状にされ、又その外周要
部について基体1の軸方向に窪んだ膨出凹部7aが設け
られたことにより、岩盤地層における掘削穴に注入充填
されたセメント溶液中に該ロックアンカボルトを押入れ
て埋設する動作が容易に行え、施行能率を飛躍的に向上
させることができる。
しかも、セメント溶液硬化後においては、コンクリート
円柱体中に密着固定された膨出凸部によりアンカボルト
を張引する外力について抵抗手段として有効に作用し、
堅固な係止効果を発揮してロックアンカボルトの外力に
よる抜上を有効に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
図中第1図及び第2図は本考案のロックアンカボルトを
示すもので、第1図(a)は全体図、第1図(b)、
(c)は各種先端部の正面図、第2図は施行法を示す説
明図、第3図乃至第10図は従来技術に関するもので、
第3図は従来のAタイプの正面図、第4図はBタイプの
正面図、第5図は同上側面図、第6図乃至第8図は施行
法の説明図、第9図は従来のロックアンカボルトの正面
図、第10図は第9図に示すロックアンカボルトの施行
状態を示す図である。 1……基体、2……係止部、3……張引環、 4……丸アイ重複部、5……縦面押出部、 6……横面押出部、7……膨出部、7a……膨出凹部、 7b……膨出凸部、8……コンクリート溶液、 8a……コンクリート円柱体、9……岩盤地層、 H……掘削穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】岩盤地層における掘削穴Hにセメント溶液
    を注入充填して該セメント溶液中に基体1先端から押入
    れ埋設するロックアンカボルトにおいて、前記基体1の
    先端を前記掘削穴Hに緩く通入し得る外径を有した尖端
    形状の膨出部7とし、該膨出部7の外周には前記基体1
    の軸方向に窪んだ複数の膨出凹部7a、7a…と該膨出
    凹部7a、7a間に突出する膨出凸部7bとを形成した
    ことを特徴とするロックアンカボルト。
JP1990018515U 1990-02-26 1990-02-26 ロックアンカボルト Expired - Lifetime JPH0612038Y2 (ja)

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