JPH0611912Y2 - トラックにおけるキャブ上部の空気流改善装置 - Google Patents

トラックにおけるキャブ上部の空気流改善装置

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JPH0611912Y2
JPH0611912Y2 JP4254988U JP4254988U JPH0611912Y2 JP H0611912 Y2 JPH0611912 Y2 JP H0611912Y2 JP 4254988 U JP4254988 U JP 4254988U JP 4254988 U JP4254988 U JP 4254988U JP H0611912 Y2 JPH0611912 Y2 JP H0611912Y2
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JP
Japan
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cab
truck
airflow
air flow
van
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JP4254988U
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JPH01145787U (ja
Inventor
義明 岩本
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、キャブの後方にキャブの上面より突出する
荷台を有するトラックにおけるキャブ上部の空気流改善
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
キャブが荷台の低いカーゴトラック用に開発されている
場合、キャブの前面と上面との境界部の形状は、キャブ
自体の空気抵抗が小さくなるように、すなわち、走行風
がキャブの上面において上面から剥離しないように、ア
ールを調整されている。
しかし、このようなキャブを備えるトラックにおいて、
キャブの後方にバン型荷台を架装し、或いはコンテナを
搭載し、さらにはバン型トレーラをけん引するトラック
として使用したとき、バン型荷台(以下コンテナやトレ
ーラを含めて説明する)がキャブより高いために、キャ
ブ上部を、キャブ上面に沿って滑らかに進んで来た気流
がバン型荷台の前面の上方突出部に衝突し、バン型荷台
の上部における気流の剥離が増大するので、トラックの
全体としての空気抵抗が大きくなっている。
このようなトラックの空気抵抗を減少するための通常の
従来構造は、キャブ上部にウィンドデフレクタを立てた
り(例:特開昭57−158172号公報)、走行風制
御部材をキャブの前面上縁部にひさし状に突き出したり
している(例:実開昭58−157778号公報及び実
開昭61−117072号公報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ウィンドデフレクタは、高価であり、取付が面倒である
とともに、重量が重い。したがって、ウィンドデフレク
タの設置のために、キャブの屋根構造を強固にする必要
があり、かつ車両重量も増大してしまう問題がある。
ひさし状の走行風制御部材も、ウィンドデフレクタと同
様に、高価であるとともに、取付が面倒である。また、
トラック前面の外観を悪化させる原因にもなる。
この考案の目的は、このような従来技術の欠点を排除し
て、軽量かつ取付及び構造の簡単なキャブ上部の空気流
改善装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案者は、キャブの前面と上面との境界部のアール
を調整する過程において、発泡スチロールをアタッチメ
ントとして使用し、その発泡スチロールの表面を露出さ
せた場合、キャブ上部において気流の剥離が生じるのに
対し、その発泡スチロールの表面を、表面の滑らかなテ
ープで被覆すると、キャブ上部における気流の流れが滑
らかになる現象を見つけた。
そして、表面粗さが発泡スチロールの表面程度又はそれ
以上であり紙やすりのような表面構造であるテープを境
界部に貼着すると、キャブ上部における気流の剥離が促
進されることを確かめた。
この考案では、キャブからの気流が次のバン型荷台の上
部ではその上面に沿ったものとなるように、キャブの上
面における気流の剥離を増進させ、キャブ上部において
気流をバン型荷台の上面の方へ向かわせる。そして、ト
ラック全体としての空気抵抗を減少させることをねら
う。
この考案によるキャブ後方にキャブの上面より突出する
荷台を有するトラックにおけるキャブ上部の空気流改善
装置では、キャブの前面と上面との境界部が湾曲状に形
成されている。そして、この湾曲部には、キャブの上面
からの気流の剥離を促進させる表面粗さをもつテープ
が、キャブの左右方向へ延びるように貼着されている。
〔作用〕
トラックの走行中において、キャブの前面に当たった気
流の内、上方へ流れる部分は、キャブの前面と上面との
境界部のテープに接触しつつ、キャブ上部へ流れる。気
流はテープとの接触によりキャブの上面との剥離を促進
され、気流の本流は上方へ向けられる。これにより、気
流の本流は、バン型荷台の前面上方突出部に衝突するこ
となく、バン型荷台の上方へ至り、かつバン型荷台の上
面に沿ってトラックの後方へ流れる。したがって、バン
型荷台の上面の前端部における気流の剥離は少なくな
る。
〔実施例〕
以下、この考案を図面の実施例について説明する。
第2図は空気流改善装置を備えるトラック10の概略側面
図である。トラック10は、前部にキャブ12を備え、キャ
ブ12の後方にはバン型荷台14を架装されている。キャブ
12において、前面16と上面18との境界部は湾曲状境界部
としてのアール部20となっており、このアール部20のア
ールは、このキャブ12をカーゴトラックに使用したと
き、空気抵抗が少なくなるように、すなわちキャブ12の
上部における気流の剥離が少ないように、選定されてい
る。アール部20には、キャブ12の左右方向へアール部20
の両端の間の範囲全体にわたって延びるように、粘着テ
ープ22が貼着されている。粘着テープ22は、その表面粗
さが発砲スチロールの表面粗さ程度又はそれ以上であ
り、そして紙やすりのような凹凸の表面構造となってい
る。
第1図は第2図のアール部20の範囲の詳細な断面図であ
る。フロントガラス24の周縁部にはウエザ−ストリップ
26が嵌着され、ウエザ−ストリップ26は、外周部におい
て前面パネルの窓枠28に嵌められている。
トラック10の走行中において、キャブ12の前面16に当た
った気流の内、上方へ流れる部分は、キャブ12の前面16
の上縁部においてアール部20の粘着テープ22に接触しつ
つ、キャブ12の上部において上方へ流れる(第2図
A)。気流は粘着テープ22との接触によりキャブ12の上
面18との剥離を促進され(第2図乱流B)、気流の本流
は、Aで示すように、上方へ向けられる。これにより、
気流の本流は、バン型荷台14の前面の上方突出部に衝突
することなく、バン型荷台14の上方へ至り、かつバン型
荷台14の上面に沿ってトラック10の後方へ流れる。した
がって、バン型荷台14の上面における気流の剥離は非常
に少なくなる。
第3図は粘着テープ22を取付けない場合におけるトラッ
ク10の上部の気流を示している。アール部20のアール
は、キャブ12がカーゴトラックとして使用されている場
合を想定して設定されており、Cで示すように、気流は
キャブ12の上部を上面18に沿って滑らかに流れる。した
がって、バン型荷台14の前面の上方突出部に衝突し、こ
の衝突により、バン型荷台14の上部において上方へ高く
向けられるので、バン型荷台14の上部では多くの乱流D
が生成される。この結果、キャブ12における空気抵抗は
少ないものの、トラック12全体としての空気抵抗は非常
に大きくなる。
〔考案の効果〕
このように、この考案によれば、キャブの前面と上面と
の湾曲状境界部に、表面の粗いテープが、キャブの左右
方向へ貼着され、気流はテープとの接触によりキャブ上
部における剥離を促進され、キャブ上部において上方へ
向かい、バン型荷台の上面に沿ってトラックの後方へ流
れる。したがって、バン型荷台の前面の上方突出部への
気流の衝突が減少し、かつバン型荷台の上面の前端部に
おける気流の剥離は少なくなるので、トラック全体とし
ての空気抵抗が減少する。
この考案では、テープを貼着すればよいので、構造が簡
単で、コストが低減され、取付作業が簡単である。ま
た、低重量であるので、車両の重量を増大させることも
ないとともに、キャブの強度を増大させる必要もない。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図はこの考案の実施例に関し、第1図は
第2図のアール部の範囲の詳細な断面図、第2図は空気
流改善装置を備えるトラックの概略側面図、第3図は粘
着テープを取付けない場合におけるトラックの上部の気
流を示す図である。 10……トラック、12……キャブ、16……前面、18……上
面、20……アール部(湾曲部)、22……粘着テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後方にこのキャブの上面より突出する荷台
    を有するトラックにおいて、前記キャブの前面と上面と
    の境界部が湾曲状に形成され、この湾曲部には、前記キ
    ャブの上面からの気流の剥離を促進させる表面粗さをも
    つテープが、前記キャブの左右方向へ延びるように貼着
    されていることを特徴とするトラックにおけるキャブ上
    部の空気流改善装置。
JP4254988U 1988-03-30 1988-03-30 トラックにおけるキャブ上部の空気流改善装置 Expired - Lifetime JPH0611912Y2 (ja)

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JPH01145787U JPH01145787U (ja) 1989-10-06
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JP6115088B2 (ja) * 2012-11-14 2017-04-19 市光工業株式会社 自動車用ドアミラー

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JPH01145787U (ja) 1989-10-06

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