JPH06117771A - 耐火物ライニング及びその解体方法 - Google Patents
耐火物ライニング及びその解体方法Info
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- JPH06117771A JPH06117771A JP26139292A JP26139292A JPH06117771A JP H06117771 A JPH06117771 A JP H06117771A JP 26139292 A JP26139292 A JP 26139292A JP 26139292 A JP26139292 A JP 26139292A JP H06117771 A JPH06117771 A JP H06117771A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27B—FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
- F27B14/00—Crucible or pot furnaces
- F27B14/06—Crucible or pot furnaces heated electrically, e.g. induction crucible furnaces with or without any other source of heat
- F27B14/061—Induction furnaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27B—FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
- F27B14/00—Crucible or pot furnaces
- F27B14/08—Details specially adapted for crucible or pot furnaces
- F27B14/10—Crucibles
- F27B2014/106—Ladles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27D—DETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
- F27D1/00—Casings; Linings; Walls; Roofs
- F27D1/16—Making or repairing linings ; Increasing the durability of linings; Breaking away linings
- F27D1/1626—Making linings by compacting a refractory mass in the space defined by a backing mould or pattern and the furnace wall
-
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- F27D1/1694—Breaking away the lining or removing parts thereof
Landscapes
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 容器状成形体を用いて施工,解体作業を容易
とすると共に粉塵の発生を防止し得るものにあって、容
器状成形体の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中し
て破損することを防止する。 【構成】 るつぼ形誘導炉11を、コイル14を有する
外枠12の内側に、耐火物ライニング13を施工して構
成する。耐火物ライニング13を、耐火物成形品からな
る容器状成形体15と、その外周に充填される粉体耐火
物層16とから構成する。容器状成形体15の外底部
に、貫通孔15aに臨む透孔17aを有する吊上用プレ
ート17を設ける。耐火物ライニング13を解体するに
あたっては、まず貫通孔15aを塞ぐ埋込み層18を除
去し、吊上げ治具を差込んでその先端の係止爪を吊上用
プレート17の透孔17aの周縁部に係止させ、吊上用
プレート17を介して吊上げて抜取る。
とすると共に粉塵の発生を防止し得るものにあって、容
器状成形体の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中し
て破損することを防止する。 【構成】 るつぼ形誘導炉11を、コイル14を有する
外枠12の内側に、耐火物ライニング13を施工して構
成する。耐火物ライニング13を、耐火物成形品からな
る容器状成形体15と、その外周に充填される粉体耐火
物層16とから構成する。容器状成形体15の外底部
に、貫通孔15aに臨む透孔17aを有する吊上用プレ
ート17を設ける。耐火物ライニング13を解体するに
あたっては、まず貫通孔15aを塞ぐ埋込み層18を除
去し、吊上げ治具を差込んでその先端の係止爪を吊上用
プレート17の透孔17aの周縁部に係止させ、吊上用
プレート17を介して吊上げて抜取る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば金属溶融用のる
つぼ形誘導炉や金属溶湯保持用の取鍋等における金属溶
湯に接する内層を構成する耐火物ライニング及びその解
体方法に関する。
つぼ形誘導炉や金属溶湯保持用の取鍋等における金属溶
湯に接する内層を構成する耐火物ライニング及びその解
体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄等を溶融するためのるつぼ形誘
導炉は、外周部に誘導加熱用のコイルが配置される外枠
の内側に、耐火物ライニングを施工して構成される。こ
の場合、前記耐火物ライニングの内側には鉄製の容器状
のフォーマーが配置され、耐火物ライニングは、前記フ
ォーマーと外枠との間に、例えば乾式の粉体耐火物を密
に充填して構成される。また、前記フォーマーは、例え
ば1回目の使用時に溶融されて溶湯中に混入されるよう
にとなっており、その際、耐火物ライニングの内表面が
焼結により固化されるようになっている。
導炉は、外周部に誘導加熱用のコイルが配置される外枠
の内側に、耐火物ライニングを施工して構成される。こ
の場合、前記耐火物ライニングの内側には鉄製の容器状
のフォーマーが配置され、耐火物ライニングは、前記フ
ォーマーと外枠との間に、例えば乾式の粉体耐火物を密
に充填して構成される。また、前記フォーマーは、例え
ば1回目の使用時に溶融されて溶湯中に混入されるよう
にとなっており、その際、耐火物ライニングの内表面が
焼結により固化されるようになっている。
【0003】ところで、この種の誘導炉においては、使
用に伴い、スラグが耐火物ライニングに厚く付着した
り、耐火物ライニングが損傷する事情があり、比較的短
期間で耐火物ライニングを解体し、新たな耐火物ライニ
ングを施工する必要がある。ところが、上記従来の耐火
物ライニングでは、解体,施工の作業が極めて面倒であ
り、また、粉体耐火物を多量に使用するため解体時に発
生する粉塵により作業環境が悪化するといった問題もあ
った。
用に伴い、スラグが耐火物ライニングに厚く付着した
り、耐火物ライニングが損傷する事情があり、比較的短
期間で耐火物ライニングを解体し、新たな耐火物ライニ
ングを施工する必要がある。ところが、上記従来の耐火
物ライニングでは、解体,施工の作業が極めて面倒であ
り、また、粉体耐火物を多量に使用するため解体時に発
生する粉塵により作業環境が悪化するといった問題もあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、近年では、こ
の種のるつぼ形誘導炉の耐火物ライニングに、図6に示
すような耐火物成形体(成形るつぼ)1を使用すること
が行われている。この成形るつぼ1は、バインダーを含
んだアルミナあるいはシリカ系のキャスタブル耐火物か
ら容器状に成形されており、底部を貫通しテーパー状を
なす貫通孔2が形成されている。図示はしないが、この
成形るつぼ1は、るつぼ形誘導炉の外枠内に収容され、
その外面と外枠の内面との間にバインダーを含まない乾
式の粉体耐火物が充填された状態に施工されるようにな
っている。また、前記貫通孔2内にもキャスタブル耐火
物が充填されて塞がれるようになっている。
の種のるつぼ形誘導炉の耐火物ライニングに、図6に示
すような耐火物成形体(成形るつぼ)1を使用すること
が行われている。この成形るつぼ1は、バインダーを含
んだアルミナあるいはシリカ系のキャスタブル耐火物か
ら容器状に成形されており、底部を貫通しテーパー状を
なす貫通孔2が形成されている。図示はしないが、この
成形るつぼ1は、るつぼ形誘導炉の外枠内に収容され、
その外面と外枠の内面との間にバインダーを含まない乾
式の粉体耐火物が充填された状態に施工されるようにな
っている。また、前記貫通孔2内にもキャスタブル耐火
物が充填されて塞がれるようになっている。
【0005】この場合、施工時に成形るつぼ1を搬送及
び外枠内に挿入する作業は、前記貫通孔2のテーパー面
に圧接する係止部3aを下端部に有する吊上げ治具3を
用い、図示しないクレーンにより成形るつぼ1を吊上げ
て行うようになっている。また、解体時には、成形るつ
ぼ1の外周に充填されている粉体耐火物をできるだけ除
去すると共に、貫通孔2を塞ぐ耐火物も除去した後、吊
上げ治具3を用いて成形るつぼ1を吊上げて抜取るよう
にしている。これにて、耐火物ライニングの施工、解体
の作業が容易となり、また、乾式の粉体耐火物の使用量
が僅かとなって粉塵発生の問題も解消できるのである。
び外枠内に挿入する作業は、前記貫通孔2のテーパー面
に圧接する係止部3aを下端部に有する吊上げ治具3を
用い、図示しないクレーンにより成形るつぼ1を吊上げ
て行うようになっている。また、解体時には、成形るつ
ぼ1の外周に充填されている粉体耐火物をできるだけ除
去すると共に、貫通孔2を塞ぐ耐火物も除去した後、吊
上げ治具3を用いて成形るつぼ1を吊上げて抜取るよう
にしている。これにて、耐火物ライニングの施工、解体
の作業が容易となり、また、乾式の粉体耐火物の使用量
が僅かとなって粉塵発生の問題も解消できるのである。
【0006】しかしながら、上記した成形るつぼ1及び
その施工,解体方法では、成形るつぼ1を吊上げる際
に、吊上げ力が成形るつぼ1の貫通孔2部分に局所的に
集中するようになり、貫通孔2の周囲部分が破壊される
ことがしばしば起っていた。貫通孔2部分が破損される
と、成形るつぼ1全体を一体的に吊上げて抜取ることが
できなくなり、結局解体作業が面倒なものとなってしま
う。特に、解体時には、成形るつぼ1が底部や外周の粉
体耐火物ひいては外枠と一体化された状態となっている
ため、成形るつぼ1のみの重量を吊上げる以上の大きな
吊上げ力が必要となり、成形るつぼ1がその力に耐え得
ることができないのが実情であった。
その施工,解体方法では、成形るつぼ1を吊上げる際
に、吊上げ力が成形るつぼ1の貫通孔2部分に局所的に
集中するようになり、貫通孔2の周囲部分が破壊される
ことがしばしば起っていた。貫通孔2部分が破損される
と、成形るつぼ1全体を一体的に吊上げて抜取ることが
できなくなり、結局解体作業が面倒なものとなってしま
う。特に、解体時には、成形るつぼ1が底部や外周の粉
体耐火物ひいては外枠と一体化された状態となっている
ため、成形るつぼ1のみの重量を吊上げる以上の大きな
吊上げ力が必要となり、成形るつぼ1がその力に耐え得
ることができないのが実情であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、容器状成形体を用いたものにあって、
容器状成形体の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中
することを防止し得、ひいては、容器状成形体の破損を
極力防止することができる耐火物ライニング及びその解
体方法を提供するにある。
で、その目的は、容器状成形体を用いたものにあって、
容器状成形体の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中
することを防止し得、ひいては、容器状成形体の破損を
極力防止することができる耐火物ライニング及びその解
体方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の耐火物ライニン
グは、耐火物より形成された容器状成形体と、この容器
状成形体の底部を貫通するように形成され使用時には耐
火物によって塞がれる貫通孔と、前記容器状成形体の外
底部に設けられ前記貫通孔に臨む透孔を有する金属製の
吊上用プレートとを具備する構成に特徴を有する。
グは、耐火物より形成された容器状成形体と、この容器
状成形体の底部を貫通するように形成され使用時には耐
火物によって塞がれる貫通孔と、前記容器状成形体の外
底部に設けられ前記貫通孔に臨む透孔を有する金属製の
吊上用プレートとを具備する構成に特徴を有する。
【0009】また、本発明の耐火物ライニングの解体方
法は、上記した耐火物ライニングを誘導炉等から解体す
る方法であって、容器状成形体の貫通孔を塞いでいる耐
火物を除去して吊上用プレートの透孔を露出させる工程
と、先端に係止爪を有する吊上げ治具を容器状成形体内
に差込んで前記係止爪を前記吊上用プレートの透孔の周
縁部に係止させる工程と、前記吊上げ治具により前記吊
上用プレートを介して前記容器状成形体全体を吊上げて
抜取る工程とを実行するところに特徴を有するものであ
る。
法は、上記した耐火物ライニングを誘導炉等から解体す
る方法であって、容器状成形体の貫通孔を塞いでいる耐
火物を除去して吊上用プレートの透孔を露出させる工程
と、先端に係止爪を有する吊上げ治具を容器状成形体内
に差込んで前記係止爪を前記吊上用プレートの透孔の周
縁部に係止させる工程と、前記吊上げ治具により前記吊
上用プレートを介して前記容器状成形体全体を吊上げて
抜取る工程とを実行するところに特徴を有するものであ
る。
【0010】
【作用】本発明の耐火物ライニングによれば、耐火物よ
り形成された容器状成形体を用いているので、乾式の粉
体耐火物及びフォーマーを用いる場合と比べて、施工,
解体の作業が容易となり、また、粉体耐火物による粉塵
発生の問題も解消することができる。
り形成された容器状成形体を用いているので、乾式の粉
体耐火物及びフォーマーを用いる場合と比べて、施工,
解体の作業が容易となり、また、粉体耐火物による粉塵
発生の問題も解消することができる。
【0011】そして、容器状成形体の外底部には、該容
器状成形体の底部を貫通する貫通孔に臨む透孔を有する
金属製の吊上用プレートが設けられているので、容器状
成形体の施工時の搬送及び解体時の抜取り等の作業は、
吊上用プレートを介して容器状成形体全体を吊上げるこ
とにより行うことができる。この場合、吊上げ力は、吊
上用プレート全面ひいては容器状成形体の底部の広い面
積部分によって受けられるから、吊上げ力が容器状成形
体に局所的に集中することがなくなる。
器状成形体の底部を貫通する貫通孔に臨む透孔を有する
金属製の吊上用プレートが設けられているので、容器状
成形体の施工時の搬送及び解体時の抜取り等の作業は、
吊上用プレートを介して容器状成形体全体を吊上げるこ
とにより行うことができる。この場合、吊上げ力は、吊
上用プレート全面ひいては容器状成形体の底部の広い面
積部分によって受けられるから、吊上げ力が容器状成形
体に局所的に集中することがなくなる。
【0012】また、本発明の耐火物ライニングの解体方
法によれば、上記耐火物ライニングを用いたものにあっ
て、容器状成形体の貫通孔を塞いでいる耐火物を除去し
て吊上用プレートの透孔を露出させ、吊上げ治具の係止
爪を吊上用プレートの透孔の周縁部に係止させ、その吊
上げ治具により吊上用プレートを介して容器状成形体全
体を吊上げて抜取るようにしている。
法によれば、上記耐火物ライニングを用いたものにあっ
て、容器状成形体の貫通孔を塞いでいる耐火物を除去し
て吊上用プレートの透孔を露出させ、吊上げ治具の係止
爪を吊上用プレートの透孔の周縁部に係止させ、その吊
上げ治具により吊上用プレートを介して容器状成形体全
体を吊上げて抜取るようにしている。
【0013】従って、抜取り時の吊上げ力が、吊上用プ
レート全面ひいては容器状成形体の底部の広い面積部分
によって受けられるから、吊上げ力が容器状成形体に局
所的に集中することがなくなり、容器状成形体の破損が
なく確実に抜取ることができるようになる。また、粉体
耐火物による粉塵発生の問題も解消することができるこ
とは勿論である。
レート全面ひいては容器状成形体の底部の広い面積部分
によって受けられるから、吊上げ力が容器状成形体に局
所的に集中することがなくなり、容器状成形体の破損が
なく確実に抜取ることができるようになる。また、粉体
耐火物による粉塵発生の問題も解消することができるこ
とは勿論である。
【0014】
【実施例】以下、本発明をるつぼ形誘導炉に適用した一
実施例について、図1乃至図5を参照して説明する。図
1は、るつぼ形誘導炉11の全体構成を示しており、こ
こで、るつぼ形誘導炉11は、全体として円筒容器状を
なし、外枠12の内側に、本実施例に係る耐火物ライニ
ング13を施工して構成されている。
実施例について、図1乃至図5を参照して説明する。図
1は、るつぼ形誘導炉11の全体構成を示しており、こ
こで、るつぼ形誘導炉11は、全体として円筒容器状を
なし、外枠12の内側に、本実施例に係る耐火物ライニ
ング13を施工して構成されている。
【0015】前記外枠12は、周知のコイルセメントか
ら構成され、その外周部に、誘導加熱用のコイル14が
配設されている。この場合、コイル14は、外枠12の
下部を除いた部位に位置して設けられている。また、図
示はしないが、外枠12の内面部には、例えば雲母板に
溶湯漏れ検知用のアンテナ線を挟んで構成される薄い層
が設けられている。
ら構成され、その外周部に、誘導加熱用のコイル14が
配設されている。この場合、コイル14は、外枠12の
下部を除いた部位に位置して設けられている。また、図
示はしないが、外枠12の内面部には、例えば雲母板に
溶湯漏れ検知用のアンテナ線を挟んで構成される薄い層
が設けられている。
【0016】さて、前記耐火物ライニング13は、るつ
ぼ形誘導炉11の最内面に配置され図示しない金属溶湯
に接する容器状成形体15と、その容器状成形体15と
前記外枠12の内面との間に設けられる粉体耐火物層1
6とから構成される。図2にも示すように、前記容器状
成形体15は、例えばバインダーを含んだアルミナある
いはシリカ系のキャスタブル耐火物から円筒容器状(る
つぼ状)に成形されており、その底部中央部を貫通する
貫通孔15aが形成されている。そして、この容器状成
形体15の外底部には、吊上用プレート17が設けられ
ている。
ぼ形誘導炉11の最内面に配置され図示しない金属溶湯
に接する容器状成形体15と、その容器状成形体15と
前記外枠12の内面との間に設けられる粉体耐火物層1
6とから構成される。図2にも示すように、前記容器状
成形体15は、例えばバインダーを含んだアルミナある
いはシリカ系のキャスタブル耐火物から円筒容器状(る
つぼ状)に成形されており、その底部中央部を貫通する
貫通孔15aが形成されている。そして、この容器状成
形体15の外底部には、吊上用プレート17が設けられ
ている。
【0017】この吊上用プレート17は、例えば厚さ9
mmのステンレス鋼板からなり、矩形板状をなすと共
に、その中央部に前記貫通孔15aよりも若干径小で該
貫通孔15aに臨む透孔17aが設けられている。ま
た、図4に示すように、この透孔17aは、下面に向け
て拡開するテーパー状に形成されている。この吊上用プ
レート17は、容器状成形体15の成形時に、成形型の
底部に配置され、この状態でキャスタブル耐火物による
成形が行われることにより、容器状成形体15の外底部
に付着した状態に設けられている。
mmのステンレス鋼板からなり、矩形板状をなすと共
に、その中央部に前記貫通孔15aよりも若干径小で該
貫通孔15aに臨む透孔17aが設けられている。ま
た、図4に示すように、この透孔17aは、下面に向け
て拡開するテーパー状に形成されている。この吊上用プ
レート17は、容器状成形体15の成形時に、成形型の
底部に配置され、この状態でキャスタブル耐火物による
成形が行われることにより、容器状成形体15の外底部
に付着した状態に設けられている。
【0018】また、前記粉体耐火物層16は、焼結しに
くい材料例えばバインダーを含まないアルミナあるいは
シリカ系の乾式の粉体耐火物を密に充填して構成されて
いる。さらに、前記容器状成形体15の貫通孔15a
は、例えばアルミナ系のキャスタブル耐火物が埋込まれ
て構成される埋込み層18により塞がれるようになって
いる。
くい材料例えばバインダーを含まないアルミナあるいは
シリカ系の乾式の粉体耐火物を密に充填して構成されて
いる。さらに、前記容器状成形体15の貫通孔15a
は、例えばアルミナ系のキャスタブル耐火物が埋込まれ
て構成される埋込み層18により塞がれるようになって
いる。
【0019】以上のように構成された耐火物ライニング
13を施工するにあたっては、まず、外枠12に対し、
その内底部に粉体耐火物層16の底部部分を構成する粉
体耐火物を所定厚さに敷き詰め、工場生産された容器状
成形体15を前記粉体耐火物に載置されるように収容す
る。この際、容器状成形体15を搬送,挿入する作業
は、後述する解体作業時と同様に、吊上用プレート17
を介して容器状成形体15全体を吊上げることにより行
われる。この後、容器状成形体15と外枠12との間
に、粉体耐火物を密に充填することにより粉体耐火物層
16を形成する。また、これと共に、貫通孔15aをキ
ャスタブル耐火物により塞いで埋込み層18を形成す
る。
13を施工するにあたっては、まず、外枠12に対し、
その内底部に粉体耐火物層16の底部部分を構成する粉
体耐火物を所定厚さに敷き詰め、工場生産された容器状
成形体15を前記粉体耐火物に載置されるように収容す
る。この際、容器状成形体15を搬送,挿入する作業
は、後述する解体作業時と同様に、吊上用プレート17
を介して容器状成形体15全体を吊上げることにより行
われる。この後、容器状成形体15と外枠12との間
に、粉体耐火物を密に充填することにより粉体耐火物層
16を形成する。また、これと共に、貫通孔15aをキ
ャスタブル耐火物により塞いで埋込み層18を形成す
る。
【0020】これにて、耐火物ライニング13の施工が
完了し、るつぼ形誘導炉11の運転が可能となる。るつ
ぼ形誘導炉11の運転は、耐火物ライニング13内に溶
融すべきインゴット(図示せず)を投入し、コイル14
に通電することにより行われる。コイル14の誘導加熱
の作用により、インゴットが溶融するようになり、適宜
溶湯の汲出し及び新たなインゴットの投入を行う。尚、
前記吊上用プレート17は、コイル14による誘導加熱
をほとんど受けない部分に配置されているので、さほど
高温となることはない。
完了し、るつぼ形誘導炉11の運転が可能となる。るつ
ぼ形誘導炉11の運転は、耐火物ライニング13内に溶
融すべきインゴット(図示せず)を投入し、コイル14
に通電することにより行われる。コイル14の誘導加熱
の作用により、インゴットが溶融するようになり、適宜
溶湯の汲出し及び新たなインゴットの投入を行う。尚、
前記吊上用プレート17は、コイル14による誘導加熱
をほとんど受けない部分に配置されているので、さほど
高温となることはない。
【0021】而して、このようなるつぼ形誘導炉11に
あっては、使用に伴い、スラグが耐火物ライニング13
の表面に厚く付着して所定の容量が確保できなくなった
り、また、耐火物ライニング13が物理的,化学的浸蝕
や熱衝撃等を受けて損傷する事情があり、比較的短期間
で耐火物ライニング13を解体し、新たな耐火物ライニ
ング13を施工する必要がある。
あっては、使用に伴い、スラグが耐火物ライニング13
の表面に厚く付着して所定の容量が確保できなくなった
り、また、耐火物ライニング13が物理的,化学的浸蝕
や熱衝撃等を受けて損傷する事情があり、比較的短期間
で耐火物ライニング13を解体し、新たな耐火物ライニ
ング13を施工する必要がある。
【0022】そこで、耐火物ライニング13が使用に耐
えなくなると、溶湯を全て汲出した状態でるつぼ形誘導
炉11の運転が停止され、耐火物ライニング13の解
体、再施工の作業が行われる。以下、本実施例に係る耐
火物ライニング13の解体方法について、図3乃至図5
も参照して述べる。
えなくなると、溶湯を全て汲出した状態でるつぼ形誘導
炉11の運転が停止され、耐火物ライニング13の解
体、再施工の作業が行われる。以下、本実施例に係る耐
火物ライニング13の解体方法について、図3乃至図5
も参照して述べる。
【0023】耐火物ライニング13を解体するにあたっ
ては、まず、前記貫通孔15aを塞いでいる埋込み層1
8を除去する作業が実行される。これは、例えば先の尖
った棒状の工具を用いて埋込み層18部分を破壊して除
去することにより行われる。この作業により、容器状成
形体15の外底部に配置された吊上用プレート17の透
孔17aが露出される。また、これと共に、例えば集塵
機等を用いて粉体耐火物層16を構成する粉体耐火物を
上部から吸取ることにより、粉体耐火物層16を極力除
去するようにする。
ては、まず、前記貫通孔15aを塞いでいる埋込み層1
8を除去する作業が実行される。これは、例えば先の尖
った棒状の工具を用いて埋込み層18部分を破壊して除
去することにより行われる。この作業により、容器状成
形体15の外底部に配置された吊上用プレート17の透
孔17aが露出される。また、これと共に、例えば集塵
機等を用いて粉体耐火物層16を構成する粉体耐火物を
上部から吸取ることにより、粉体耐火物層16を極力除
去するようにする。
【0024】次に、吊上げ治具19をるつぼ形誘導炉1
1内に差込んで、前記吊上用プレート17に係止させる
作業が行われる。ここで、前記吊上げ治具19について
簡単に述べるに、吊上げ治具19は、図5に示すよう
に、上下に細長い円筒部19aの上端に輪状の引掛部1
9bを一体的に有する一方、円筒部19aの下端に、2
個の係止爪20を突合わせ状態に備えて構成されてい
る。図4に示すように、各係止爪20の下端には、外側
に爪部20a、内側に傾斜部20bが形成されており、
詳しく図示はしないが、それら傾斜部20b間に、円筒
部19aにねじ部を介して取付けられた三角形状の拡開
部材21が位置している。
1内に差込んで、前記吊上用プレート17に係止させる
作業が行われる。ここで、前記吊上げ治具19について
簡単に述べるに、吊上げ治具19は、図5に示すよう
に、上下に細長い円筒部19aの上端に輪状の引掛部1
9bを一体的に有する一方、円筒部19aの下端に、2
個の係止爪20を突合わせ状態に備えて構成されてい
る。図4に示すように、各係止爪20の下端には、外側
に爪部20a、内側に傾斜部20bが形成されており、
詳しく図示はしないが、それら傾斜部20b間に、円筒
部19aにねじ部を介して取付けられた三角形状の拡開
部材21が位置している。
【0025】これにて、2個の係止爪20は、通常時に
はリング状のスプリング22により締付けられて2個が
突合わせ状態即ち爪部20aが引込んだ状態とされ、円
筒部19aを所定方向に回転させることにより、拡開部
材21が係止爪20に対して上昇してスプリング22の
締付力に抗して2個の係止爪20が拡開し、爪部20a
が相互に外側に突出するようになっている。
はリング状のスプリング22により締付けられて2個が
突合わせ状態即ち爪部20aが引込んだ状態とされ、円
筒部19aを所定方向に回転させることにより、拡開部
材21が係止爪20に対して上昇してスプリング22の
締付力に抗して2個の係止爪20が拡開し、爪部20a
が相互に外側に突出するようになっている。
【0026】さらに、前記円筒部19aの上部寄り部位
には、側方に延びる3本の腕部23が三又状に設けられ
ている。各腕部23は、円筒部19aに固着された筒状
部23aと、この筒状部23a内に基端部が出入自在に
挿入された伸縮部23bとから構成され、伸縮部23b
の筒状部23aからの突出長さを調節することにより長
さ調節が可能とされている。長さの固定はねじ部材24
により行われるようになっている。
には、側方に延びる3本の腕部23が三又状に設けられ
ている。各腕部23は、円筒部19aに固着された筒状
部23aと、この筒状部23a内に基端部が出入自在に
挿入された伸縮部23bとから構成され、伸縮部23b
の筒状部23aからの突出長さを調節することにより長
さ調節が可能とされている。長さの固定はねじ部材24
により行われるようになっている。
【0027】さて、この吊上げ治具19を前記吊上用プ
レート17に係止させるには、図3に示すように、吊上
げ治具19の先端部を貫通孔15a内に差込み、その状
態で係止爪20を拡開させることにより、図4にも示す
ように、係止爪20の爪部20aが、吊上用プレート1
7の透孔17aの周縁部のテーパー面部分に圧接して係
止されるようになるのである。また、これと共に、各腕
部23(伸縮部23b)の先端が容器状成形体15の内
面に当接するように、各腕部23の長さを調節してお
く。
レート17に係止させるには、図3に示すように、吊上
げ治具19の先端部を貫通孔15a内に差込み、その状
態で係止爪20を拡開させることにより、図4にも示す
ように、係止爪20の爪部20aが、吊上用プレート1
7の透孔17aの周縁部のテーパー面部分に圧接して係
止されるようになるのである。また、これと共に、各腕
部23(伸縮部23b)の先端が容器状成形体15の内
面に当接するように、各腕部23の長さを調節してお
く。
【0028】この後、吊上げ治具19の上端の引掛部1
9bに、クレーンのフック25(図3参照)を引掛け、
クレーンにより上方に吊上げるようにする。これにて、
容器状成形体15が吊上用プレート17を介して上方に
持上げられて吊上げられ、容器状成形体15全体がすっ
ぽりと外枠12から抜取られるようになるのである。こ
のとき、吊上げ力は、吊上用プレート17全面ひいては
容器状成形体15の底部の広い面積部分によって受けら
れるから、吊上げ力が容器状成形体15に局所的に集中
することがなく、容器状成形体15は破損することなく
そのままの形状を保った状態で抜取られるのである。ま
た、このとき、各腕部23が容器状成形体15の内面に
接していることにより、吊上げ治具19がふらつくこと
なく容器状成形体15を吊上げることができる。
9bに、クレーンのフック25(図3参照)を引掛け、
クレーンにより上方に吊上げるようにする。これにて、
容器状成形体15が吊上用プレート17を介して上方に
持上げられて吊上げられ、容器状成形体15全体がすっ
ぽりと外枠12から抜取られるようになるのである。こ
のとき、吊上げ力は、吊上用プレート17全面ひいては
容器状成形体15の底部の広い面積部分によって受けら
れるから、吊上げ力が容器状成形体15に局所的に集中
することがなく、容器状成形体15は破損することなく
そのままの形状を保った状態で抜取られるのである。ま
た、このとき、各腕部23が容器状成形体15の内面に
接していることにより、吊上げ治具19がふらつくこと
なく容器状成形体15を吊上げることができる。
【0029】尚、しかる後、粉体耐火物層16の残りの
部分が外枠12内から除去される。この場合、粉体耐火
物の使用量は極く僅かであるので、解体時に発生する粉
塵の量も少なく、作業環境の悪化を防止することができ
る。さらに、この後、耐火物ライニング13の再施工が
行われる。この再施工にあたって、新たな容器状成形体
15は、同様に、吊上げ治具19及びクレーンを用いた
吊上げ状態で搬送され、外枠12内に挿入されるのであ
る。
部分が外枠12内から除去される。この場合、粉体耐火
物の使用量は極く僅かであるので、解体時に発生する粉
塵の量も少なく、作業環境の悪化を防止することができ
る。さらに、この後、耐火物ライニング13の再施工が
行われる。この再施工にあたって、新たな容器状成形体
15は、同様に、吊上げ治具19及びクレーンを用いた
吊上げ状態で搬送され、外枠12内に挿入されるのであ
る。
【0030】このように本実施例によれば、耐火物より
形成された容器状成形体15及び僅かな粉体耐火物層1
6から耐火物ライニング13を構成しているので、従来
のような耐火物ライニング全体を乾式の粉体耐火物で構
成するものと異なり、施工,解体の作業が容易となり、
また、粉体耐火物による粉塵発生の問題も解消すること
ができた。
形成された容器状成形体15及び僅かな粉体耐火物層1
6から耐火物ライニング13を構成しているので、従来
のような耐火物ライニング全体を乾式の粉体耐火物で構
成するものと異なり、施工,解体の作業が容易となり、
また、粉体耐火物による粉塵発生の問題も解消すること
ができた。
【0031】そして、容器状成形体15の外底部に吊上
用プレート17を設け、吊上用プレート17を介して容
器状成形体15を吊上げるようにしたので、図6に示す
従来の耐火物ライニングのように吊上げ力が成形るつぼ
1の貫通孔2部分に局所的に集中して破損が起こってい
たものと異なり、吊上げ力を吊上用プレート17全面ひ
いては容器状成形体15の底部の広い面積部分によって
受けることができ、吊上げ力が局所的に集中することを
防止することができる。
用プレート17を設け、吊上用プレート17を介して容
器状成形体15を吊上げるようにしたので、図6に示す
従来の耐火物ライニングのように吊上げ力が成形るつぼ
1の貫通孔2部分に局所的に集中して破損が起こってい
たものと異なり、吊上げ力を吊上用プレート17全面ひ
いては容器状成形体15の底部の広い面積部分によって
受けることができ、吊上げ力が局所的に集中することを
防止することができる。
【0032】この結果、搬送時における容器状成形体1
5の破損が未然に防止されて搬送作業が容易となると共
に、特に大きな吊上げ力が必要となる解体時にあって
も、容器状成形体15を破損させることなく容易に抜取
ることができ、ひいては、解体作業の作業性を大幅に向
上させることができるものである。
5の破損が未然に防止されて搬送作業が容易となると共
に、特に大きな吊上げ力が必要となる解体時にあって
も、容器状成形体15を破損させることなく容易に抜取
ることができ、ひいては、解体作業の作業性を大幅に向
上させることができるものである。
【0033】尚、上記実施例ではるつぼ形誘導炉11の
耐火ライニング13に本発明を適用させたが、他の誘導
炉や、金属溶湯保持用の取鍋等にも本発明を適用させる
ことが可能である。また、容器状成形体15の形状や材
質、吊上用プレートの形状や材質、粉体耐火物層16の
材質、吊上げ治具19の形状や構造等は種々の変更が可
能であるなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
耐火ライニング13に本発明を適用させたが、他の誘導
炉や、金属溶湯保持用の取鍋等にも本発明を適用させる
ことが可能である。また、容器状成形体15の形状や材
質、吊上用プレートの形状や材質、粉体耐火物層16の
材質、吊上げ治具19の形状や構造等は種々の変更が可
能であるなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【0034】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の耐火物ライニングによれば、容器状成形体の外底部に
貫通孔に臨む透孔を有する金属製の吊上用プレートを設
けたので、容器状成形体を用いることにより、施工,解
体の作業が容易となり、粉体耐火物による粉塵発生の問
題も解消することができるものであって、容器状成形体
の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中することを防
止し得、ひいては、容器状成形体の破損を極力防止する
ことができるという優れた実用的効果を奏するものであ
る。
の耐火物ライニングによれば、容器状成形体の外底部に
貫通孔に臨む透孔を有する金属製の吊上用プレートを設
けたので、容器状成形体を用いることにより、施工,解
体の作業が容易となり、粉体耐火物による粉塵発生の問
題も解消することができるものであって、容器状成形体
の吊上げ時にその吊上げ力が局所的に集中することを防
止し得、ひいては、容器状成形体の破損を極力防止する
ことができるという優れた実用的効果を奏するものであ
る。
【0035】また、本発明の耐火物ライニングの解体方
法によれば、上記した耐火物ライニングを誘導炉等から
解体する方法であって、吊上げ治具の係止爪を吊上用プ
レートの透孔の周縁部に係止させ、その吊上げ治具によ
り吊上用プレートを介して容器状成形体全体を吊上げて
抜取るようにしたので、抜取り時の吊上げ力が容器状成
形体に局所的に集中することがなくなり、ひいては、容
器状成形体を破損なく確実且つ容易に抜取ることができ
るようになる。また、粉体耐火物による粉塵発生の問題
も解消することができることは勿論である。
法によれば、上記した耐火物ライニングを誘導炉等から
解体する方法であって、吊上げ治具の係止爪を吊上用プ
レートの透孔の周縁部に係止させ、その吊上げ治具によ
り吊上用プレートを介して容器状成形体全体を吊上げて
抜取るようにしたので、抜取り時の吊上げ力が容器状成
形体に局所的に集中することがなくなり、ひいては、容
器状成形体を破損なく確実且つ容易に抜取ることができ
るようになる。また、粉体耐火物による粉塵発生の問題
も解消することができることは勿論である。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、るつぼ形誘導
炉の全体構成を示す縦断面図
炉の全体構成を示す縦断面図
【図2】容器状成形体の縦断面図
【図3】容器状成形体に吊上げ治具を係止させた状態を
示す縦断面図
示す縦断面図
【図4】吊上用プレートと係止爪との係止状態を示す要
部の拡大縦断面図
部の拡大縦断面図
【図5】吊上げ治具を示す図
【図6】従来例を示す図3相当図
図面中、11はるつぼ形誘導炉、12は外枠、13は耐
火物ライニング、14はコイル、15は容器状成形体、
15aは貫通孔、16は粉体耐火物層、17は吊上用プ
レート、17aは透孔、18は埋込み層、19は吊上げ
治具、20は係止爪を示す。
火物ライニング、14はコイル、15は容器状成形体、
15aは貫通孔、16は粉体耐火物層、17は吊上用プ
レート、17aは透孔、18は埋込み層、19は吊上げ
治具、20は係止爪を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 誘導炉等における金属溶湯に接する内層
を構成する耐火物ライニングであって、耐火物より形成
された容器状成形体と、この容器状成形体の底部を貫通
するように形成され使用時には耐火物によって塞がれる
貫通孔と、前記容器状成形体の外底部に設けられ前記貫
通孔に臨む透孔を有する金属製の吊上用プレートとを具
備することを特徴とする耐火物ライニング。 - 【請求項2】 請求項1記載の耐火物ライニングを誘導
炉等から解体する方法であって、前記容器状成形体の貫
通孔を塞いでいる耐火物を除去して前記吊上用プレート
の透孔を露出させる工程と、先端に係止爪を有する吊上
げ治具を容器状成形体内に差込んで前記係止爪を前記吊
上用プレートの透孔の周縁部に係止させる工程と、前記
吊上げ治具により前記吊上用プレートを介して前記容器
状成形体全体を吊上げて抜取る工程とを実行することを
特徴とする耐火物ライニングの解体方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26139292A JPH06117771A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 耐火物ライニング及びその解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26139292A JPH06117771A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 耐火物ライニング及びその解体方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117771A true JPH06117771A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17361228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26139292A Pending JPH06117771A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 耐火物ライニング及びその解体方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117771A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103673619A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-26 | 福州文泰机械铸造有限公司 | 一种高炉龄中频感应炉石英砂筑炉方法及使用方法 |
CN104075567A (zh) * | 2013-03-28 | 2014-10-01 | 新兴重工湖北三六一一机械有限公司 | 一种铸造用操作便捷、可快速装卸的打结炉炉胆装置 |
CN103791718B (zh) * | 2012-10-29 | 2017-03-15 | 东莞东阳光科研发有限公司 | 一种真空感应熔炼炉用石墨坩埚打结固定方法 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26139292A patent/JPH06117771A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791718B (zh) * | 2012-10-29 | 2017-03-15 | 东莞东阳光科研发有限公司 | 一种真空感应熔炼炉用石墨坩埚打结固定方法 |
CN104075567A (zh) * | 2013-03-28 | 2014-10-01 | 新兴重工湖北三六一一机械有限公司 | 一种铸造用操作便捷、可快速装卸的打结炉炉胆装置 |
CN104075567B (zh) * | 2013-03-28 | 2016-01-06 | 新兴重工湖北三六一一机械有限公司 | 一种铸造用操作便捷、可快速装卸的打结炉炉胆装置 |
CN103673619A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-26 | 福州文泰机械铸造有限公司 | 一种高炉龄中频感应炉石英砂筑炉方法及使用方法 |
CN103673619B (zh) * | 2013-11-27 | 2016-01-20 | 福州文泰机械铸造有限公司 | 一种高炉龄中频感应炉石英砂筑炉方法及使用方法 |
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