JPH06117616A - 流動床炉における燃焼方法 - Google Patents
流動床炉における燃焼方法Info
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- JPH06117616A JPH06117616A JP26347992A JP26347992A JPH06117616A JP H06117616 A JPH06117616 A JP H06117616A JP 26347992 A JP26347992 A JP 26347992A JP 26347992 A JP26347992 A JP 26347992A JP H06117616 A JPH06117616 A JP H06117616A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カーシュレッダダストを燃料として燃焼する
流動床炉において、燃料中の金属の溶融によるクリンカ
の発生を防止し、未燃分を少くし、かつ、Ｎ2 Ｏの発生
を抑制する。 【構成】 カーシュレッダダストを燃料４とし、これを
目皿２上で流動材７と燃焼用空気１０によって流動化さ
せながら燃焼させる流動床炉１において、燃料４を燃焼
性がよい比重の軽い燃料と燃焼性が劣る比重の重い燃料
とに分離し、前者を炉の上部に後者を炉の下部に別々に
供給し、炉の下部に低温燃焼域を、炉の上部に高温燃焼
域２０を形成するようにした。
流動床炉において、燃料中の金属の溶融によるクリンカ
の発生を防止し、未燃分を少くし、かつ、Ｎ2 Ｏの発生
を抑制する。 【構成】 カーシュレッダダストを燃料４とし、これを
目皿２上で流動材７と燃焼用空気１０によって流動化さ
せながら燃焼させる流動床炉１において、燃料４を燃焼
性がよい比重の軽い燃料と燃焼性が劣る比重の重い燃料
とに分離し、前者を炉の上部に後者を炉の下部に別々に
供給し、炉の下部に低温燃焼域を、炉の上部に高温燃焼
域２０を形成するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カーシュレッダダスト
を燃料とする流動床炉における燃焼方法の改良に関す
る。
を燃料とする流動床炉における燃焼方法の改良に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】カーシュレッダダストとは、廃車をリサ
イクルする過程で発生するもので、ポリエチレンやウレ
タン等のプラスチックス、スポンジ、ゴム、布、皮等の
雑多の材質から成り、これを数mm程度の大きさに裁断し
たものである。カーシュレッダダストでは、大きい金属
類は一応取り除いてあるが、金属入りゴムホースや電気
用コード等の金属類（銅、鉄、アルミ等）が若干含まれ
ている。つまり、カーシュレッダダストは、燃焼速度の
異なる雑多の可燃物であって少量の金属類が含まれてい
る。
イクルする過程で発生するもので、ポリエチレンやウレ
タン等のプラスチックス、スポンジ、ゴム、布、皮等の
雑多の材質から成り、これを数mm程度の大きさに裁断し
たものである。カーシュレッダダストでは、大きい金属
類は一応取り除いてあるが、金属入りゴムホースや電気
用コード等の金属類（銅、鉄、アルミ等）が若干含まれ
ている。つまり、カーシュレッダダストは、燃焼速度の
異なる雑多の可燃物であって少量の金属類が含まれてい
る。
【０００３】このカーシュレッダダストを燃料とする従
来の流動床炉を、図６に示す。１は流動床炉であって、
その底部に多数の細孔２が開孔され断面がＶ字型の目皿
３が設けられている。５はカーシュレッダダストを燃料
４として収容する燃料ホッパであり、その下方にはスク
リューフィーダ６が連接されており、燃料ホッパ５内の
燃料４は、スクリューフィーダ６によって流動床炉１の
目皿３の上方の炉内へ供給されるようになっている。８
は石灰石等の流動材７を収容する流動材ホッパであり、
同流動材ホッパ８内の流動材７は、ロータリーフィーダ
９を介して流動床炉１の目皿３の上方の炉内へ供給され
るようになっている。１０は流動床炉１の目皿３の下方
の部分に供給される燃焼用空気であり、また、目皿３の
中央部には、流動床炉１を貫通して下方へ延びる灰払出
し管１１が設けられている。
来の流動床炉を、図６に示す。１は流動床炉であって、
その底部に多数の細孔２が開孔され断面がＶ字型の目皿
３が設けられている。５はカーシュレッダダストを燃料
４として収容する燃料ホッパであり、その下方にはスク
リューフィーダ６が連接されており、燃料ホッパ５内の
燃料４は、スクリューフィーダ６によって流動床炉１の
目皿３の上方の炉内へ供給されるようになっている。８
は石灰石等の流動材７を収容する流動材ホッパであり、
同流動材ホッパ８内の流動材７は、ロータリーフィーダ
９を介して流動床炉１の目皿３の上方の炉内へ供給され
るようになっている。１０は流動床炉１の目皿３の下方
の部分に供給される燃焼用空気であり、また、目皿３の
中央部には、流動床炉１を貫通して下方へ延びる灰払出
し管１１が設けられている。
【０００４】この流動床炉１においては、カーシュレッ
ダダストよりなる燃料４は、燃料タンク５からスクリュ
ーフィーダ６によって炉内へ定量供給される。また、流
動材７は、流動材ホッパ８からロータリーフィーダ９に
よって炉内へ定量供給される。炉内の燃料４と流動材７
は、目皿３の下方より供給される燃焼用空気１０で流動
化されて流動床を形成して、燃料４の燃焼が行われる。
燃焼灰と目皿３上に集積した金属類は、灰払出し管１１
を経て定期的に払出される。
ダダストよりなる燃料４は、燃料タンク５からスクリュ
ーフィーダ６によって炉内へ定量供給される。また、流
動材７は、流動材ホッパ８からロータリーフィーダ９に
よって炉内へ定量供給される。炉内の燃料４と流動材７
は、目皿３の下方より供給される燃焼用空気１０で流動
化されて流動床を形成して、燃料４の燃焼が行われる。
燃焼灰と目皿３上に集積した金属類は、灰払出し管１１
を経て定期的に払出される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】通常、石炭等を燃料と
する流動床炉の場合は、炉内温度は８００〜９００℃の
高温で運転されるが、カーシュレッダダストを燃料とす
る場合は、金属類（銅、アルミニューム等）が混入して
いるため、それらが溶融してクリンカが発生しないよう
６００〜６５０℃の低温で燃焼させる。そのため排ガス
中のダストの未燃分の割合が高い。つまり、燃焼効率が
低下する。また、前記のように、低温燃焼であるため有
害ガスであるＮ2 Ｏの発生が多くなる。
する流動床炉の場合は、炉内温度は８００〜９００℃の
高温で運転されるが、カーシュレッダダストを燃料とす
る場合は、金属類（銅、アルミニューム等）が混入して
いるため、それらが溶融してクリンカが発生しないよう
６００〜６５０℃の低温で燃焼させる。そのため排ガス
中のダストの未燃分の割合が高い。つまり、燃焼効率が
低下する。また、前記のように、低温燃焼であるため有
害ガスであるＮ2 Ｏの発生が多くなる。
【０００６】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるカーシュレッダダストを燃料とする流動床炉の燃
焼方法を提供しようとするものである。
できるカーシュレッダダストを燃料とする流動床炉の燃
焼方法を提供しようとするものである。
【０００７】
（１）本発明の流動床炉における燃焼方法は、カーシュ
レッダダストを燃料とし、これを目皿上で流動材と燃焼
用空気によって流動化させながら燃焼させる流動床炉に
おいて、前記燃料を炉内に供給する際に比重の軽い燃料
と比重の重い燃料とに分離し、前記比重の軽い燃料を炉
の上部に、前記比重の重い燃料を炉の下部に、それぞれ
別々に供給することを特徴とする。 （２）また、本発明の流動床炉における燃焼方法は、カ
ーシュレッダダストを燃料とし、これを目皿上で流動材
と燃焼用空気によって流動化させながら燃焼させる流動
床炉において、前記燃料を比重の軽い燃料と比重の重い
燃料とに分離し、前記比重の重い燃料を炉の下部で燃焼
させ、前記比重の軽い燃料を予燃焼させた上その燃焼ガ
スを前記比重の重い燃料の燃焼域の上方の炉内に導入す
ることを特徴とする。
レッダダストを燃料とし、これを目皿上で流動材と燃焼
用空気によって流動化させながら燃焼させる流動床炉に
おいて、前記燃料を炉内に供給する際に比重の軽い燃料
と比重の重い燃料とに分離し、前記比重の軽い燃料を炉
の上部に、前記比重の重い燃料を炉の下部に、それぞれ
別々に供給することを特徴とする。 （２）また、本発明の流動床炉における燃焼方法は、カ
ーシュレッダダストを燃料とし、これを目皿上で流動材
と燃焼用空気によって流動化させながら燃焼させる流動
床炉において、前記燃料を比重の軽い燃料と比重の重い
燃料とに分離し、前記比重の重い燃料を炉の下部で燃焼
させ、前記比重の軽い燃料を予燃焼させた上その燃焼ガ
スを前記比重の重い燃料の燃焼域の上方の炉内に導入す
ることを特徴とする。
【０００８】
【作用】表１に、カーシュレッダダストに含まれている
物質の比重と熱的物性を示す。
物質の比重と熱的物性を示す。
【０００９】
【表１】
【００１０】表１に示すように、比重の軽い物質（ウレ
タン、塩化ビニール、スポンジゴム、ナイロン等）には
石油化学製品が多く、これらは燃焼性がよい。
タン、塩化ビニール、スポンジゴム、ナイロン等）には
石油化学製品が多く、これらは燃焼性がよい。
【００１１】前記（１）の本発明では、カーシュレッダ
ダスト中のゴム、皮及び金属類等の比重の重い物質とそ
の他の比重の軽い物質とに分離し、前者を流動床炉の炉
の下部に、また後者を炉の上部に、それぞれ別々に供給
する。
ダスト中のゴム、皮及び金属類等の比重の重い物質とそ
の他の比重の軽い物質とに分離し、前者を流動床炉の炉
の下部に、また後者を炉の上部に、それぞれ別々に供給
する。
【００１２】炉の下部には、カーシュレッダダスト中の
燃焼性が劣る比重の重い物質が供給されるために、６０
０〜６５０℃程度の低温燃焼域が形成され、金属類が溶
融してクリンカ等が発生することがない。
燃焼性が劣る比重の重い物質が供給されるために、６０
０〜６５０℃程度の低温燃焼域が形成され、金属類が溶
融してクリンカ等が発生することがない。
【００１３】一方、炉の上部には、カーシュレッダダス
ト中の燃焼性がよい比重の軽い物質が供給されるため
に、炉上部では約１０００℃前後の高温燃焼域が形成さ
れる。このように炉上部で高温燃焼域が形成されるため
に、炉の下部の低温燃焼域から飛散されたダスト中の未
燃分が更にこの高温燃焼域で燃焼され、未燃分が低下す
る。
ト中の燃焼性がよい比重の軽い物質が供給されるため
に、炉上部では約１０００℃前後の高温燃焼域が形成さ
れる。このように炉上部で高温燃焼域が形成されるため
に、炉の下部の低温燃焼域から飛散されたダスト中の未
燃分が更にこの高温燃焼域で燃焼され、未燃分が低下す
る。
【００１４】また、炉の下部の低温燃焼域ではＮ2 Ｏが
発生するが、Ｎ2 Ｏは８５０〜９００℃以上の温度で分
解する特性があるために、Ｎ2 Ｏは炉の上部の高温燃焼
域で分解され、Ｎ2 Ｏを低減することができる。
発生するが、Ｎ2 Ｏは８５０〜９００℃以上の温度で分
解する特性があるために、Ｎ2 Ｏは炉の上部の高温燃焼
域で分解され、Ｎ2 Ｏを低減することができる。
【００１５】また、前記（２）の本発明では、カーシュ
レッダダスト中のゴム、皮、金属類等の比重が重く燃焼
性が劣る燃料は、流動床炉の下部の流動床部で燃焼する
ことによって、６００°〜６５０℃程度の温度の低温燃
焼域が形成される。また、カーシュレッダダスト中の石
油化学製品等の比重が軽く燃焼性がよい燃料は、予燃焼
されて高温となり、この燃焼ガスが炉内の前記低温燃焼
域の上方に導入されて、前記低温燃焼域の上方の炉内に
約１０００℃程度の温度の高温燃焼域が形成される。
レッダダスト中のゴム、皮、金属類等の比重が重く燃焼
性が劣る燃料は、流動床炉の下部の流動床部で燃焼する
ことによって、６００°〜６５０℃程度の温度の低温燃
焼域が形成される。また、カーシュレッダダスト中の石
油化学製品等の比重が軽く燃焼性がよい燃料は、予燃焼
されて高温となり、この燃焼ガスが炉内の前記低温燃焼
域の上方に導入されて、前記低温燃焼域の上方の炉内に
約１０００℃程度の温度の高温燃焼域が形成される。
【００１６】従って、前記（１）の本発明と同様に、金
属類の溶融によるクリンカ等の発生を防ぎ、未燃分を低
下させ、かつ、Ｎ2 Ｏを低減することができる。
属類の溶融によるクリンカ等の発生を防ぎ、未燃分を低
下させ、かつ、Ｎ2 Ｏを低減することができる。
【００１７】
【実施例】本発明の第１の実施例を、図１ないし図４に
よって説明する。
よって説明する。
【００１８】本実施例における流動床炉１の本体、目皿
２、カーシュレッダダストを燃料４として収容する燃料
ホッパ５、スクリューフィーダ６、流動材７を収容する
流動材ホッパ７、ロータリーフィーダ９、燃焼用空気１
０及び灰払出し管１１は、図６に示す場合と同様である
のでその説明を省略する。
２、カーシュレッダダストを燃料４として収容する燃料
ホッパ５、スクリューフィーダ６、流動材７を収容する
流動材ホッパ７、ロータリーフィーダ９、燃焼用空気１
０及び灰払出し管１１は、図６に示す場合と同様である
のでその説明を省略する。
【００１９】本実施例では、スクリューフィーダ６の下
方に同スクリューフィーダ６から燃料４が供給される流
動床型分配器１２を設けた。同分配器１２の内部には、
Ｖ字型をした多数の細孔１３ａが開孔された分配器用目
皿１３があり、その谷部には、周囲にスクリュー１５ａ
が形成された分配器用スクリューフィーダ１５が設けら
れている。流動床型分配器１２の目皿１３の下方の部分
には、分配器用空気１９が供給されるようになってお
り、また流動床型分配器１２の上部には２本の搬送管１
４が設けてあり、炉の上部と接続されている。炉の搬送
管１４の直上には、２次空気１７が噴射される２次空気
ノズル１８が配置されている。前記分配器用スクリュー
フィーダ１５の出口には、供給管１６が設けられ、同供
給管１６は炉の低部の目皿２の上方の部分に接続されて
いる。なお、図中、１５ｂは分配器用スクリューフィー
ダ１５の軸受、１５ｃは分配器用スクリューフィーダ１
５の駆動モータであり、１２ａ及び１２ｂは、それぞれ
流動床型分配器１２に設けられ燃料４の供給管が取付け
られるフランジ及び搬送管１４が取付けられるフランジ
であり、２１は流動床炉１から排出される排ガスであ
る。
方に同スクリューフィーダ６から燃料４が供給される流
動床型分配器１２を設けた。同分配器１２の内部には、
Ｖ字型をした多数の細孔１３ａが開孔された分配器用目
皿１３があり、その谷部には、周囲にスクリュー１５ａ
が形成された分配器用スクリューフィーダ１５が設けら
れている。流動床型分配器１２の目皿１３の下方の部分
には、分配器用空気１９が供給されるようになってお
り、また流動床型分配器１２の上部には２本の搬送管１
４が設けてあり、炉の上部と接続されている。炉の搬送
管１４の直上には、２次空気１７が噴射される２次空気
ノズル１８が配置されている。前記分配器用スクリュー
フィーダ１５の出口には、供給管１６が設けられ、同供
給管１６は炉の低部の目皿２の上方の部分に接続されて
いる。なお、図中、１５ｂは分配器用スクリューフィー
ダ１５の軸受、１５ｃは分配器用スクリューフィーダ１
５の駆動モータであり、１２ａ及び１２ｂは、それぞれ
流動床型分配器１２に設けられ燃料４の供給管が取付け
られるフランジ及び搬送管１４が取付けられるフランジ
であり、２１は流動床炉１から排出される排ガスであ
る。
【００２０】本実施例において流動床型分配器１２に供
給された燃料４は、目皿１３の細孔１３ａを通った分配
器用空気１９によって流動化され、比重の軽い石油化学
製品等の燃料及び微細な燃料は搬送管１４を通り、炉の
上部に供給される。一方、残りの比重の重い燃料及び粗
大な燃料は分配器用目皿１３の谷に集積し、分配器用ス
クリューフィーダ１５でかき出され、供給管１６を通
り、炉の低部の流動床部に供給される。
給された燃料４は、目皿１３の細孔１３ａを通った分配
器用空気１９によって流動化され、比重の軽い石油化学
製品等の燃料及び微細な燃料は搬送管１４を通り、炉の
上部に供給される。一方、残りの比重の重い燃料及び粗
大な燃料は分配器用目皿１３の谷に集積し、分配器用ス
クリューフィーダ１５でかき出され、供給管１６を通
り、炉の低部の流動床部に供給される。
【００２１】炉低部に供給される比重の重い燃料と粗大
な燃料は、燃焼性が劣るゴム、皮及び金属等からなって
おり、流動床部では燃料４中に含まれる金属類が溶融し
ないよう温度６００〜６５０℃で低温燃焼が行われる。
な燃料は、燃焼性が劣るゴム、皮及び金属等からなって
おり、流動床部では燃料４中に含まれる金属類が溶融し
ないよう温度６００〜６５０℃で低温燃焼が行われる。
【００２２】一方、炉上部に供給された石油化学製品等
の燃料は燃焼性がよく、２次空気１７の供給もあって、
流動床部の上方に１０００℃前後の高温燃焼域２０が形
成される。
の燃料は燃焼性がよく、２次空気１７の供給もあって、
流動床部の上方に１０００℃前後の高温燃焼域２０が形
成される。
【００２３】以上のように、本実施例では、炉の低部の
流動床部では、低温燃焼が行われ、カーシュレッダダス
トである燃料４中に含まれる金属類が溶融してクリンカ
等が発生することがない。
流動床部では、低温燃焼が行われ、カーシュレッダダス
トである燃料４中に含まれる金属類が溶融してクリンカ
等が発生することがない。
【００２４】また、前記の流動床部における低温燃焼に
よってＮ2 Ｏが発生するが、このＮ 2 Ｏは１０００℃前
後の高温燃焼域２０において分解され、流動床炉１から
排出されるＮ2 Ｏの量を減少することができる。更に、
炉低部の流動床部で発生した未燃分のダストは、高温燃
焼域２０において燃焼され、未燃分を低下させることが
できる。
よってＮ2 Ｏが発生するが、このＮ 2 Ｏは１０００℃前
後の高温燃焼域２０において分解され、流動床炉１から
排出されるＮ2 Ｏの量を減少することができる。更に、
炉低部の流動床部で発生した未燃分のダストは、高温燃
焼域２０において燃焼され、未燃分を低下させることが
できる。
【００２５】本発明の第２の実施例を、図５によって説
明する。本実施例は、流動床炉１内の目皿２の側方の部
分に上方が炉内の流動床部に開口し、かつ、底部に目皿
３０ａをもつ予燃焼室３０を設け、同予燃焼室３０に前
記第１の実施例と同様な流動床分配器から比重が軽い燃
料と微細な燃料が供給される搬送管１４を接続し、か
つ、予燃焼室３０に下方から３次空気３１を供給し、予
燃焼室３０からの燃焼ガスを、矢印ａに示すように流動
床炉１の流動床部を経てその上方の炉内へ導入するよう
にしたものである。なお、前記第１の実施例と同様に２
次空気１７が２次空気ノズル１８より炉の上部（流動床
部の上方）に噴射されるようになっていると共に、前記
第１の実施例と同様な流動床分配器から比重が重い燃料
と粗大な燃料が供給される供給管１６を炉の底部の目皿
３の上方の部分に接続している。
明する。本実施例は、流動床炉１内の目皿２の側方の部
分に上方が炉内の流動床部に開口し、かつ、底部に目皿
３０ａをもつ予燃焼室３０を設け、同予燃焼室３０に前
記第１の実施例と同様な流動床分配器から比重が軽い燃
料と微細な燃料が供給される搬送管１４を接続し、か
つ、予燃焼室３０に下方から３次空気３１を供給し、予
燃焼室３０からの燃焼ガスを、矢印ａに示すように流動
床炉１の流動床部を経てその上方の炉内へ導入するよう
にしたものである。なお、前記第１の実施例と同様に２
次空気１７が２次空気ノズル１８より炉の上部（流動床
部の上方）に噴射されるようになっていると共に、前記
第１の実施例と同様な流動床分配器から比重が重い燃料
と粗大な燃料が供給される供給管１６を炉の底部の目皿
３の上方の部分に接続している。
【００２６】本実施例では、比重が軽く燃焼性がよい石
油化学製品等の燃料及び微細な燃料が予燃焼室３０内に
おいて３次空気３１によって燃焼して高温燃焼が行われ
る。
油化学製品等の燃料及び微細な燃料が予燃焼室３０内に
おいて３次空気３１によって燃焼して高温燃焼が行われ
る。
【００２７】一方、目皿２の上方の流動床部では、前記
第１の実施例と同様に燃焼性が劣るゴム、皮、金属類等
の比重の重い燃料と粗大な燃料が供給され、温度６００
〜６５０℃の低温燃焼が行われる。この低温燃焼域の上
方に、矢印ａで示すように、前記予燃焼室３０の温度の
高い燃焼ガスが導入され、高温燃焼域が形成される。
第１の実施例と同様に燃焼性が劣るゴム、皮、金属類等
の比重の重い燃料と粗大な燃料が供給され、温度６００
〜６５０℃の低温燃焼が行われる。この低温燃焼域の上
方に、矢印ａで示すように、前記予燃焼室３０の温度の
高い燃焼ガスが導入され、高温燃焼域が形成される。
【００２８】本実施例においては、以上のように、下方
の低温燃焼域とその上方の高温燃焼域を流動床炉１内に
形成することによって、前記第１の実施例と同様な作用
及び効果を奏することができる。
の低温燃焼域とその上方の高温燃焼域を流動床炉１内に
形成することによって、前記第１の実施例と同様な作用
及び効果を奏することができる。
【００２９】
【発明の効果】本発明では、特許請求の範囲に記載され
た構成を有するために、比重が重く燃焼性が劣る燃料が
燃焼する低温燃焼域から飛散してくるダストの未燃分
は、比重が軽く燃焼性がよい燃料の燃焼による高温燃焼
域でさらに燃焼されるため、未燃分の低下を計ることが
できる。また、前記低温燃焼域で発生する有害なＮ2 Ｏ
も前記高温燃焼域で分解され、Ｎ2 Ｏの発生量が低下す
る。
た構成を有するために、比重が重く燃焼性が劣る燃料が
燃焼する低温燃焼域から飛散してくるダストの未燃分
は、比重が軽く燃焼性がよい燃料の燃焼による高温燃焼
域でさらに燃焼されるため、未燃分の低下を計ることが
できる。また、前記低温燃焼域で発生する有害なＮ2 Ｏ
も前記高温燃焼域で分解され、Ｎ2 Ｏの発生量が低下す
る。
【００３０】従って、燃焼効率が高く、有害ガスの発生
の少ない流動床炉における燃焼方法を提供することがで
きる。
の少ない流動床炉における燃焼方法を提供することがで
きる。
【図１】本発明の第１の実施例の系統図である。
【図２】同実施例の流動床型分配器の平面図である。
【図３】図２のIII −III 矢視断面図である。
【図４】図３のIV−IV矢視断面図である。
【図５】本発明の第２の実施例の要部の説明図である。
【図６】従来の流動床炉の系統図である。
１ 流動床炉 ２ 目皿 ４ 燃料 ５ 燃料ホッパ ６ スクリューフィーダ ７ 流動材 ８ 流動材ホッパ １０ 燃焼用空気 １２ 流動床型分配器 １３ 分配器用目皿 １４ 搬送管 １５ 分配器用スクリューフィーダ １６ 供給管 ２０ 高温燃焼域 ３０ 予燃焼室
Claims (2)
- 【請求項１】 カーシュレッダダストを燃料とし、これ
を目皿上で流動材と燃焼用空気によって流動化させなが
ら燃焼させる流動床炉において、前記燃料を炉内に供給
する際に比重の軽い燃料と比重の重い燃料とに分離し、
前記比重の軽い燃料を炉の上部に、前記比重の重い燃料
を炉の下部に、それぞれ別々に供給することを特徴とす
る流動床炉における燃焼方法。 - 【請求項２】 カーシュレッダダストを燃料とし、これ
を目皿上で流動材と燃焼用空気によって流動化させなが
ら燃焼させる流動床炉において、前記燃料を比重の軽い
燃料と比重の重い燃料とに分離し、前記比重の重い燃料
を炉の下部で燃焼させ、前記比重の軽い燃料を予燃焼さ
せた上その燃焼ガスを前記比重の重い燃料の燃焼域の上
方の炉内に導入することを特徴とする流動床炉における
燃焼方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26347992A JPH06117616A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 流動床炉における燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26347992A JPH06117616A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 流動床炉における燃焼方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06117616A true JPH06117616A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17390085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26347992A Withdrawn JPH06117616A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 流動床炉における燃焼方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06117616A (ja) |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP26347992A patent/JPH06117616A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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