JPH06116989A - 真空抽出法における抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄 方法 - Google Patents
真空抽出法における抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄 方法Info
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- JPH06116989A JPH06116989A JP4304333A JP30433392A JPH06116989A JP H06116989 A JPH06116989 A JP H06116989A JP 4304333 A JP4304333 A JP 4304333A JP 30433392 A JP30433392 A JP 30433392A JP H06116989 A JPH06116989 A JP H06116989A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 汚染土壌帯へ真空抽出法を実施する場合にお
いて、抽出井戸内水位上昇による有効スクリーン面積の
減少や、抽出井戸スクリーン部の目詰まりによる浄化効
率の低下、急激な抽出井戸内の水位上昇による真空圧や
風量管理等の運転管理の困難性等の問題点を解消した技
術を提供する。 【構成】 汚染土壌帯を真空抽出法により浄化するに際
し、頭部に開閉弁を設けた空気導入管と抽出井戸内水位
計を使用し、該空気導入管開閉弁を開いて高減圧状態の
抽出井戸内に大気を瞬時に導入し、該井戸内滞留水をエ
アーリフト作用で気液分離装置へ送液排除して井戸内水
位を調整する抽出井戸内の水位管理工程と、洗浄水を水
位が低下した井戸内に注入後に該井戸内を再び減圧する
と共に少量の大気を導入して該洗浄水をバブリングさせ
ることにより井戸内のスクリーン部を洗浄する抽出井戸
内の洗浄工程とからなることを特徴とする。
いて、抽出井戸内水位上昇による有効スクリーン面積の
減少や、抽出井戸スクリーン部の目詰まりによる浄化効
率の低下、急激な抽出井戸内の水位上昇による真空圧や
風量管理等の運転管理の困難性等の問題点を解消した技
術を提供する。 【構成】 汚染土壌帯を真空抽出法により浄化するに際
し、頭部に開閉弁を設けた空気導入管と抽出井戸内水位
計を使用し、該空気導入管開閉弁を開いて高減圧状態の
抽出井戸内に大気を瞬時に導入し、該井戸内滞留水をエ
アーリフト作用で気液分離装置へ送液排除して井戸内水
位を調整する抽出井戸内の水位管理工程と、洗浄水を水
位が低下した井戸内に注入後に該井戸内を再び減圧する
と共に少量の大気を導入して該洗浄水をバブリングさせ
ることにより井戸内のスクリーン部を洗浄する抽出井戸
内の洗浄工程とからなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地表面下で地下水位面
より上にある揮発性有機化合物に汚染された土壌層(以
下、汚染土壌帯という)の浄化方法に関し、特に気相の
汚染物質を真空抽出する方法に関するものである。
より上にある揮発性有機化合物に汚染された土壌層(以
下、汚染土壌帯という)の浄化方法に関し、特に気相の
汚染物質を真空抽出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下汚染は、地下又は地上のタンクから
の漏洩,移送配管からの漏洩,化学物質の不適切な取扱
による汚染物質の土壌層中への滲透などによって生ず
る。表層あるいは土壌層に存在する汚染物質は、次第に
地下水位面へと降下し、滞水層に入って地下水流に乗っ
て拡散し、広く地下水系を汚染する。従って、地下水源
を保護するためには、多くの場所で地下汚染の浄化対策
を講じる必要がある。
の漏洩,移送配管からの漏洩,化学物質の不適切な取扱
による汚染物質の土壌層中への滲透などによって生ず
る。表層あるいは土壌層に存在する汚染物質は、次第に
地下水位面へと降下し、滞水層に入って地下水流に乗っ
て拡散し、広く地下水系を汚染する。従って、地下水源
を保護するためには、多くの場所で地下汚染の浄化対策
を講じる必要がある。
【0003】この対策として、各種の方法が提案されて
いるが、その代表的な方法として汚染土壌帯を浄化する
真空抽出法がある。この真空抽出法は、図4に示すよう
に、地表面から汚染土壌帯2に挿入したスクリーン部を
備える抽出井戸1と、該井戸1に近接して地表面上に配
設した気液分離装置5と、ガス処理装置4及び強力な真
空装置3から構成され、抽出井戸1を真空引きして影響
半径内の土壌層中を高度に減圧し、汚染土壌帯層2中に
存在する揮発性有機化合物等の汚染物質を土壌粒子間隙
にある気相に揮散させ、該気相を抽出井戸1に集め、こ
れを地上に導いて気液分離した後、活性炭等に吸着させ
て回収処理する方法である。
いるが、その代表的な方法として汚染土壌帯を浄化する
真空抽出法がある。この真空抽出法は、図4に示すよう
に、地表面から汚染土壌帯2に挿入したスクリーン部を
備える抽出井戸1と、該井戸1に近接して地表面上に配
設した気液分離装置5と、ガス処理装置4及び強力な真
空装置3から構成され、抽出井戸1を真空引きして影響
半径内の土壌層中を高度に減圧し、汚染土壌帯層2中に
存在する揮発性有機化合物等の汚染物質を土壌粒子間隙
にある気相に揮散させ、該気相を抽出井戸1に集め、こ
れを地上に導いて気液分離した後、活性炭等に吸着させ
て回収処理する方法である。
【0004】汚染土壌帯における真空抽出法において、
減圧・真空の作用により、土壌粒子間隙に存在する土壌
水は気相と共に抽出井戸方向へと移行し、時間の経過に
伴なって抽出井戸1内部に集まるので、やがては抽出井
戸1内の水位が上昇する。
減圧・真空の作用により、土壌粒子間隙に存在する土壌
水は気相と共に抽出井戸方向へと移行し、時間の経過に
伴なって抽出井戸1内部に集まるので、やがては抽出井
戸1内の水位が上昇する。
【0005】この水位上昇は、抽出井戸1の有効スクリ
ーン面積を減少させるため、汚染物質を含む気相の抽出
井戸1への流入量が低下し、その結果浄化効率を著しく
減少させることになる。また、水位上昇が急激な場合に
は、抽出井戸1へ集まる気相が滞留水中を通過すること
になり、空気流が乱れて風量の管理や真空圧の管理など
の運転管理が困難となる。
ーン面積を減少させるため、汚染物質を含む気相の抽出
井戸1への流入量が低下し、その結果浄化効率を著しく
減少させることになる。また、水位上昇が急激な場合に
は、抽出井戸1へ集まる気相が滞留水中を通過すること
になり、空気流が乱れて風量の管理や真空圧の管理など
の運転管理が困難となる。
【0006】また、長時間に及ぶ真空抽出法実施の場
合、抽出井戸のスクリーン部付近が微細粒子によって目
詰まりを起こすことがある。目詰まりが起きると、真空
圧が一定な場合であっても抽出井戸からの風量が低下
し、その結果浄化効率を減少させることになる。
合、抽出井戸のスクリーン部付近が微細粒子によって目
詰まりを起こすことがある。目詰まりが起きると、真空
圧が一定な場合であっても抽出井戸からの風量が低下
し、その結果浄化効率を減少させることになる。
【0007】上記のように、従来の汚染土壌帯に対して
真空抽出法を実施する場合においては、抽出井戸内水位
上昇の対策や抽出井戸スクリーン部付近の目詰まり対策
が講じられていなかったので、上記のようなトラブルが
発生した。
真空抽出法を実施する場合においては、抽出井戸内水位
上昇の対策や抽出井戸スクリーン部付近の目詰まり対策
が講じられていなかったので、上記のようなトラブルが
発生した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
汚染土壌帯における真空抽出法では、抽出井戸内の水位
上昇による有効スクリーン面積の減少や、抽出井戸スク
リーン部の目詰まりによる浄化効率の低下、ならびに急
激な抽出井戸内水位上昇による真空圧や風量の管理等の
運転管理の困難性等の欠点があったが、本発明はこれら
の諸欠点を完全に解消した技術を提供することを目的と
する。
汚染土壌帯における真空抽出法では、抽出井戸内の水位
上昇による有効スクリーン面積の減少や、抽出井戸スク
リーン部の目詰まりによる浄化効率の低下、ならびに急
激な抽出井戸内水位上昇による真空圧や風量の管理等の
運転管理の困難性等の欠点があったが、本発明はこれら
の諸欠点を完全に解消した技術を提供することを目的と
する。
【0009】
【課顕を解決するための手段】本発明は、揮発性有機化
合物に汚染された汚染土壌帯を真空抽出法により浄化す
るに際し、頭部に大気に通じる開閉弁を備え下端を抽出
井戸下部まで挿入した空気導入管と該空気導入管と並設
した抽出井戸内水位計とを使用し、抽出井戸内を減圧状
態のまま上記導入管の開閉弁を開いて該抽出井戸内に瞬
時に大気を導入し、エアーリフト作用によって該井戸内
の滞留水を気液分離装置へ送液排除して該井戸内の水位
を調整することを特徴とし、更には、このようにして抽
出井戸内の水位を所定位置まで低下させた後、抽出井戸
上部に設けた開閉弁付き洗浄水注入管から洗浄水を該井
戸内に注入し、真空装置を稼働させて該井戸内を再び減
圧すると共に空気導入管から少量の大気を導入し、洗浄
水をバブリングさせることによりスクリーン部付近を洗
浄することを特徴とする抽出井戸の水位管理及び該井戸
内の洗浄方法に関するものである。
合物に汚染された汚染土壌帯を真空抽出法により浄化す
るに際し、頭部に大気に通じる開閉弁を備え下端を抽出
井戸下部まで挿入した空気導入管と該空気導入管と並設
した抽出井戸内水位計とを使用し、抽出井戸内を減圧状
態のまま上記導入管の開閉弁を開いて該抽出井戸内に瞬
時に大気を導入し、エアーリフト作用によって該井戸内
の滞留水を気液分離装置へ送液排除して該井戸内の水位
を調整することを特徴とし、更には、このようにして抽
出井戸内の水位を所定位置まで低下させた後、抽出井戸
上部に設けた開閉弁付き洗浄水注入管から洗浄水を該井
戸内に注入し、真空装置を稼働させて該井戸内を再び減
圧すると共に空気導入管から少量の大気を導入し、洗浄
水をバブリングさせることによりスクリーン部付近を洗
浄することを特徴とする抽出井戸の水位管理及び該井戸
内の洗浄方法に関するものである。
【0010】また、本発明法において、空気導入管の開
閉弁と抽出井戸内の水位計とを連動させれば、抽出井戸
内の水位を所定の水位に自動制御することができ、更に
洗浄工程で使用する洗浄水中にドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ等の界面活性剤を少量含有させれば、洗浄効
果が更に向上する。
閉弁と抽出井戸内の水位計とを連動させれば、抽出井戸
内の水位を所定の水位に自動制御することができ、更に
洗浄工程で使用する洗浄水中にドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ等の界面活性剤を少量含有させれば、洗浄効
果が更に向上する。
【0011】上記した揮発性有機化合物とは、トリクロ
ロエチレン,テトラクロロエチレン等を含む揮発性有機
塩素化合物等のことであり、真空抽出法の抽出井戸の構
造上最も重要なのはスクリーン深度であるが、これは各
地層毎に求めた透気係数により決定される。また、前記
した影響半径とは、抽出井戸からの真空到達範囲のこと
で、一本の抽出井戸でどれだけの土壌が浄化できるかと
いうこで、浄化計画に際して抽出井戸の配置決定に重要
なパラメーターとなる。次に、本発明の実施例を図によ
り説明する。
ロエチレン,テトラクロロエチレン等を含む揮発性有機
塩素化合物等のことであり、真空抽出法の抽出井戸の構
造上最も重要なのはスクリーン深度であるが、これは各
地層毎に求めた透気係数により決定される。また、前記
した影響半径とは、抽出井戸からの真空到達範囲のこと
で、一本の抽出井戸でどれだけの土壌が浄化できるかと
いうこで、浄化計画に際して抽出井戸の配置決定に重要
なパラメーターとなる。次に、本発明の実施例を図によ
り説明する。
【0012】
【実施例1】図1は、本発明に係る真空抽出法を実施す
るための装置全体を示す説明図であり、1は地表面から
汚染土壌帯2に挿設した抽出井戸で、該抽出井戸1から
の汚染物質を気液分離する気液分離装置5と、分離され
た汚染ガスを回収処理するガス処理装置4と、抽出井戸
1内を強力に減圧して真空度を調整する真空装置3が連
設されている。
るための装置全体を示す説明図であり、1は地表面から
汚染土壌帯2に挿設した抽出井戸で、該抽出井戸1から
の汚染物質を気液分離する気液分離装置5と、分離され
た汚染ガスを回収処理するガス処理装置4と、抽出井戸
1内を強力に減圧して真空度を調整する真空装置3が連
設されている。
【0013】上記抽出井戸1には、汚染物質の地下への
滲透の程度とスクリーン深度に応じてスクリーン7が設
けられており、該抽出井戸1の上部には洗浄水量を調節
する開閉弁10を備えた洗浄水注入管9が設けられてい
る。
滲透の程度とスクリーン深度に応じてスクリーン7が設
けられており、該抽出井戸1の上部には洗浄水量を調節
する開閉弁10を備えた洗浄水注入管9が設けられてい
る。
【0014】更に、抽出井戸1内部には頭部に大気に開
放する開閉弁8を備えた空気導入管6と水位計13が並
列して挿入されており、該空気導入管6の先端は該抽出
井戸1底部からD/2〜D(D:抽出井戸直径)の位置
まで挿入され、その外径はD/3程度である。空気量調
整用の開閉弁8は、例えばボールバルブ14のような手
動式のもの、あるいは空気作動式等の自動開閉弁15を
使用する。
放する開閉弁8を備えた空気導入管6と水位計13が並
列して挿入されており、該空気導入管6の先端は該抽出
井戸1底部からD/2〜D(D:抽出井戸直径)の位置
まで挿入され、その外径はD/3程度である。空気量調
整用の開閉弁8は、例えばボールバルブ14のような手
動式のもの、あるいは空気作動式等の自動開閉弁15を
使用する。
【0015】また、洗浄水注入管9とその開閉弁10に
ついては、特に形状を特定する必要はないが、少なくと
もそれらの外径を1インチ以上とすることが望ましい。
ついては、特に形状を特定する必要はないが、少なくと
もそれらの外径を1インチ以上とすることが望ましい。
【0016】なお、抽出井戸1内部の水位をモニターす
るために、水位計13が空気導入管6と並設され、その
先端は図2に示すように抽出井戸1の底部に達するよう
に設けられている。
るために、水位計13が空気導入管6と並設され、その
先端は図2に示すように抽出井戸1の底部に達するよう
に設けられている。
【0017】図3に示すように、抽出井戸1内の水位計
13と空気導入管6の頭部に備えた空気量調整用の自動
開閉弁15とを連動させれば、抽出井戸1内の滞留水の
水位を自勤制御することができる。
13と空気導入管6の頭部に備えた空気量調整用の自動
開閉弁15とを連動させれば、抽出井戸1内の滞留水の
水位を自勤制御することができる。
【0018】しかして、真空抽出法により強力に減圧し
て抽出井戸1内に集液した滞留水が所定の水位になった
ならば、高減圧状態を保持したまま空気量調整用開閉弁
8を開き、瞬時に大気を空気導入管6先端から抽出井戸
1底部に導入することにより、抽出井戸1内の滞留水は
エアリフト作用で押し上げられ、気液分離装置5へ送液
排除されるのである。
て抽出井戸1内に集液した滞留水が所定の水位になった
ならば、高減圧状態を保持したまま空気量調整用開閉弁
8を開き、瞬時に大気を空気導入管6先端から抽出井戸
1底部に導入することにより、抽出井戸1内の滞留水は
エアリフト作用で押し上げられ、気液分離装置5へ送液
排除されるのである。
【0019】抽出井戸1内の滞留水の水位は水位計13
により常時モニターされているので、図3のように該水
位計13と空気量調整用自動開閉弁15を連動させてお
けば、所定の水位になった時点で空気導入管6から大気
が導入され、上記と同様にして滞留水は気液分離装置5
へ送液され排除される。従って、抽出井戸1内の水位は
常に一定に保持されるので、有効スクリーン面積も一定
に保たれ、高い浄化効率が維持されるのである。
により常時モニターされているので、図3のように該水
位計13と空気量調整用自動開閉弁15を連動させてお
けば、所定の水位になった時点で空気導入管6から大気
が導入され、上記と同様にして滞留水は気液分離装置5
へ送液され排除される。従って、抽出井戸1内の水位は
常に一定に保持されるので、有効スクリーン面積も一定
に保たれ、高い浄化効率が維持されるのである。
【0020】抽出井戸1内部に溜った滞留水を排除する
時期は、減圧状態が保持された該抽出井戸1内の水位が
例えばスクリーン7の下から30%の位置にまで達した
時とするなど、土壌層の汚染状況や装置の稼働状況に応
じて決める。
時期は、減圧状態が保持された該抽出井戸1内の水位が
例えばスクリーン7の下から30%の位置にまで達した
時とするなど、土壌層の汚染状況や装置の稼働状況に応
じて決める。
【0021】次に、一試験例を示す。抽出井戸1のスク
リーン7の長さの約50%の位置にまで抽出井戸1内部
に土壌水が溜ったため、抽出井戸1が減圧状態のまま空
気用開閉弁8を開き、空気導入管6から大気を導入して
帰留水を気液分離装置5へ送液排除した。その後、時間
の経過に伴ない抽出井戸1内に滞留水が溜り、水位が再
び上昇してスクリーン長さの約50%の位置にまで達し
たので、上記と同様に空気用開閉弁8を開いて空気導入
管6から大気を導入し、滞留水を気液分離装置5に排除
する作業を繰返した。
リーン7の長さの約50%の位置にまで抽出井戸1内部
に土壌水が溜ったため、抽出井戸1が減圧状態のまま空
気用開閉弁8を開き、空気導入管6から大気を導入して
帰留水を気液分離装置5へ送液排除した。その後、時間
の経過に伴ない抽出井戸1内に滞留水が溜り、水位が再
び上昇してスクリーン長さの約50%の位置にまで達し
たので、上記と同様に空気用開閉弁8を開いて空気導入
管6から大気を導入し、滞留水を気液分離装置5に排除
する作業を繰返した。
【0022】その結果、本発明に係る抽出井戸水位管理
方法を適用した真空抽出法の汚染物質回収効率は、従来
の方法に比べて約30%向上した。更に、真空圧の管理
や風量管理等の運転管理が非常に容易となった。
方法を適用した真空抽出法の汚染物質回収効率は、従来
の方法に比べて約30%向上した。更に、真空圧の管理
や風量管理等の運転管理が非常に容易となった。
【0023】
【実施例2】上記の如く空気開閉弁8を開いて大気圧に
近い状態となった抽出井戸1の上部に設けた洗浄水注入
管9から洗浄水用開閉弁10を開いて抽出井戸1内へ洗
浄水を注入した後、真空装置3を稼働して抽出井戸1内
部を再び減圧すると共に、空気用開閉弁8をわずかに開
き、空気導入管6より少量の空気を抽出井戸1内底部に
導入して、洗浄水をバブリングする。一定時間この状態
を維持した後、空気用開閉弁8をいったん閉じ、数分後
に全開して、空気導入管6から大気を瞬時に導入し、抽
出井戸1内部の洗浄水をエアーリフト作用を利用して気
液分離装置5に排除する。この操作を再度繰返した後、
同様の手順で抽出井戸1内部を数回水洗する。
近い状態となった抽出井戸1の上部に設けた洗浄水注入
管9から洗浄水用開閉弁10を開いて抽出井戸1内へ洗
浄水を注入した後、真空装置3を稼働して抽出井戸1内
部を再び減圧すると共に、空気用開閉弁8をわずかに開
き、空気導入管6より少量の空気を抽出井戸1内底部に
導入して、洗浄水をバブリングする。一定時間この状態
を維持した後、空気用開閉弁8をいったん閉じ、数分後
に全開して、空気導入管6から大気を瞬時に導入し、抽
出井戸1内部の洗浄水をエアーリフト作用を利用して気
液分離装置5に排除する。この操作を再度繰返した後、
同様の手順で抽出井戸1内部を数回水洗する。
【0024】次に、一試験例を示す。洗浄水としてドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1%を含む水を調製
し、その約0.2m3を抽出井戸(内径:100mm,
長さ:15.7mm)に上記のように注入し、約1時間
のバブリング洗浄を2回繰返し、その後に水道水約0.
3m3を使用して抽出井戸内を3回水洗した。
シルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1%を含む水を調製
し、その約0.2m3を抽出井戸(内径:100mm,
長さ:15.7mm)に上記のように注入し、約1時間
のバブリング洗浄を2回繰返し、その後に水道水約0.
3m3を使用して抽出井戸内を3回水洗した。
【0025】その結果、抽出真空圧が同じでも、本発明
による抽出井戸内洗浄を行なったものは、従来の洗浄な
しの場合に比較して、抽出井戸からの吸引風量が約10
%向上した。
による抽出井戸内洗浄を行なったものは、従来の洗浄な
しの場合に比較して、抽出井戸からの吸引風量が約10
%向上した。
【0026】なお、洗浄剤としてドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダを使用したが、該物質の代わりにナフタリ
ンスルホン酸ソーダ等を使用するようにしてもよい。
ホン酸ソーダを使用したが、該物質の代わりにナフタリ
ンスルホン酸ソーダ等を使用するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明法によれば、真空抽出法における
抽出井戸内の滞留水を該井戸内部を瞬間的に大気に解放
することによってエアーリフトの作用で気液分離装置に
排除し、有効スクリーン面積を増大させることができ、
しかも抽出井戸内をバブリング洗浄することにより抽出
井戸のスクリーン部付近の目詰まりを除去することがで
きるので、汚染物質の浄化効率を向上させることができ
る。更に、本発明によれば、汚染土壌帯中の汚染物質を
含む気相の流れを安定化させ、浄化作業時の運転管理を
容易にすることができる等の利点がある。
抽出井戸内の滞留水を該井戸内部を瞬間的に大気に解放
することによってエアーリフトの作用で気液分離装置に
排除し、有効スクリーン面積を増大させることができ、
しかも抽出井戸内をバブリング洗浄することにより抽出
井戸のスクリーン部付近の目詰まりを除去することがで
きるので、汚染物質の浄化効率を向上させることができ
る。更に、本発明によれば、汚染土壌帯中の汚染物質を
含む気相の流れを安定化させ、浄化作業時の運転管理を
容易にすることができる等の利点がある。
【図1】本発明に係る真空抽出法を実地するための装置
全体を示す説明図である。
全体を示す説明図である。
【図2】本発明に係る抽出井戸の要部の説明図で、真空
装置等への接続状態は省略してある。
装置等への接続状態は省略してある。
【図3】本発明に係る抽出井戸の要部の説明図で、真空
装置等への接続状態は省略してある。
装置等への接続状態は省略してある。
【図4】従来の真空抽出法を実施するための装置全体を
示す説明図である。
示す説明図である。
1−抽出井戸 2−汚染土壌帯 3−真空装置 4−ガス処理装置 5−気液分離装置 6−空気導入管 7−スクリーン 8−空気用開閉弁 9−洗浄水注入管 10−洗浄水用開閉弁 11−地下水位 12−滞水層 13−水位計 14−手動式バルブ 15−自動式バルブ 16−汚染区域
Claims (3)
- 【請求項1】 揮発性有機化合物に汚染された汚染土壌
帯を真空抽出法により浄化するに際し、頭部に開閉弁を
備え下端を抽出井戸下部まで挿入した空気導入管と該空
気導入管と並設した抽出井戸内水位計とを使用し、抽出
井戸内を減圧状態のまま上記導入管の開閉弁を開いて該
抽出井戸内に瞬時に大気を導入し、エアーリフト作用に
よって該井戸内の滞留水を気液分離装置へ送液排除して
該井戸内の水位を調整することを特徴とする抽出井戸の
水位管理方法。 - 【請求項2】 前記空気導入管の開閉弁を開いて抽出井
戸内の水位を所定位置まで低下させた後、抽出井戸上部
に設けた開閉弁付き洗浄水注入管から洗浄水を該井戸内
に注入し、真空装置を稼働させて該井戸内を再び減圧す
ると共に空気導入管から少量の大気を導入し、洗浄水を
バブリングさせることによりスクリーン部付近を洗浄す
ることを特徴とする請求項1記載の真空抽出法における
抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄方法。 - 【請求項3】 前記空気導入管の開閉弁と抽出井戸内水
位計を連動させることにより抽出井戸内水位を自動制御
することを特徴とする請求項1又は2記載の真空抽出法
における抽出井戸水位管理および井戸内洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304333A JPH06116989A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 真空抽出法における抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄 方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304333A JPH06116989A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 真空抽出法における抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄 方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116989A true JPH06116989A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17931747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4304333A Pending JPH06116989A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 真空抽出法における抽出井戸水位管理及び井戸内洗浄 方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272273A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Mitsui Kinzoku Shigen Kaihatsu Kk | 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 |
JP2010115604A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Ohbayashi Corp | 汚染地盤の浄化方法及び汚染地盤の浄化装置 |
JP2015083732A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 株式会社大林組 | 地盤に井戸を構築する方法、この方法で構築された井戸、この方法で用いられる希釈剤及び洗浄材 |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP4304333A patent/JPH06116989A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272273A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Mitsui Kinzoku Shigen Kaihatsu Kk | 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 |
JP2010115604A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Ohbayashi Corp | 汚染地盤の浄化方法及び汚染地盤の浄化装置 |
JP2015083732A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 株式会社大林組 | 地盤に井戸を構築する方法、この方法で構築された井戸、この方法で用いられる希釈剤及び洗浄材 |
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