JPH06116705A - 金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法 - Google Patents

金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法

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JPH06116705A
JPH06116705A JP28928392A JP28928392A JPH06116705A JP H06116705 A JPH06116705 A JP H06116705A JP 28928392 A JP28928392 A JP 28928392A JP 28928392 A JP28928392 A JP 28928392A JP H06116705 A JPH06116705 A JP H06116705A
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JP
Japan
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metal
paper
subjected
spraying
metals
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JP28928392A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Matsumae
司 松前
Masahiko Tanaka
正彦 田中
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NAYORO DOKAN SEISAKUSHO YUGEN
Tanaka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
NAYORO DOKAN SEISAKUSHO YUGEN
Tanaka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は窯業製品などに対する金属溶射を用
いた色彩着色上絵付方法に関するものである。 【構成】 金属溶射を用いてブラスト処理後の煉瓦やタ
イルまたはガラス等の窯業製品全般及びコンクリート製
品・石材・紙・木材等を対象物として、金属を塗装用塗
料として溶射させ、表面仕上層に各種金属が持てる独自
の色彩を層着成形し、さらに、皮膜を同時に確保し得る
ように構成した金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属溶射を用いた色彩
着色上絵付方法に関するものである。すなわち、窯業製
品では装飾皮膜に用いるのは釉薬であり、コンクリート
製品・石材・紙・木材では装飾皮膜には有機塗料(ペン
キ並びにスプレー塗料等)を活用している。それらの代
わりに金属が持つ独自の色彩を生かし着色塗料とするも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。 1.燃焼ガス等を利用して溶射材料、アルミニウム・ア
ルミニウム亜鉛・銅・ブロンズ・その他を溶融し、相手
材料(母材)に吹き付けて表面皮膜を得る方法で、溶射
材料を目的に合わせ選択し、耐摩耗・耐食・耐熱・防錆
・電気絶縁・電導性の表面処理等を本来の目的としてい
る。本願では前処理におけるマスキングの耐熱関係上ガ
ス溶射方式を採用する。
【0003】 2.溶射適用分野 産業分野 適用例 製鉄所 圧延ローラ、熱交換器 農業・土木関係 農業機械、水管橋・建設機械 コンクリート工場 型枠、型枠回転装置 製糖工場・食品工場 ポンプスリーブ、ポンプシャフト、熱交換器、 モーター軸、タンク 鉄道・自動車関係 エンジン部品、車輪軸受、モーター軸、 プロペラシャフト、クランクシャフト 製紙工場 ポンプスリーブ、ポンプシャフト、モーター軸、 ローラ 家具・木材工場 生産機器等 電力 ガイド弁・ランナー、ドラフト・サイレンサー、 送電鉄塔鋼管ぐい、燃料タンク
【0004】上述1,2の記載は本来の目的として活用
されている工業機械部品の補修点検例である。例えば、
ローラシャフトやモーター軸等の局部的摩耗、または建
築機械や燃料タンク等の防錆・防食に該当する金属を選
択溶射することで本来の形状に復元させ、当初の部品能
力を再起させたり、品質を保持することにある。これら
の局所的補修復元だけであれば移動解体等不必要な行為
は除去できるので、経済的メリット(金銭・時間・人的
手間)は言うに及ばず、さらに、摩耗部分の強度が一層
堅固なものになる。結論は、対象となる金属の防錆、防
食、耐摩耗等を目的とした働きを追及することが従来の
状態であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。従来
の釉薬を用いて「色彩入れ」を試みるが、煉瓦は完成し
ている既存の製品をブラスト加工し、繊細な彫り込みラ
インを形成することを前提としているため、釉薬をライ
ン内に挿入する時間的損失、並びに挿入した釉薬を溶融
接着させる目的に再度、焼成炉内にて焼成し直さなけれ
ばならず、燃料損失も発生するうえ製品に施したデザイ
ンに寸法誤差が生じ、密なる組合せを必要とする図柄の
場合には特に不利益であった。
【0006】さらに、釉薬が縮むため、ライン輪郭に歪
みが見られ、美的バランスを確保できず、機能に関して
は釉薬がラインを埋めてしまうので、滑り止め機能に必
要な凹凸を欠損させてしまう。煉瓦を例示したが、タイ
ルに関しても説明すると、前述した事例のほか、タイル
表面をつかさどる独自の色彩模様が焼成温度のために損
なわれる。
【0007】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことができるものを提供しようとするも
のである。本来の目的とは全く異なる金属溶射を活用し
て、金属を釉薬の代わりに皮膜成形塗装用塗料として、
マスキング、ブラスト後の煉瓦に溶射を試みた。マスク
剥離後、検査点検を重ねた結果、耐摩耗性、耐候性等の
高機能化が図られ、金属の種類によって色が異なりバリ
エーション豊かな装飾が得られた。また、焼き上げ製品
に表面処理を施すので、色むら、寸法狂いがなく製造コ
ストも安くなった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
金属溶射を用いてブラスト処理後の煉瓦やタイルまたは
ガラス等の窯業製品全般及びコンクリート製品・石材・
紙・木材等を対象物として、視覚に直接訴える面に従来
使用していた釉薬や有機塗料等を否定し、変わりに金属
を塗装用塗料として溶射(金属を溶融し相手材料に吹き
付ける)させ、表面仕上層に各種金属が持てる独自の色
彩を層着成形し、さらに、皮膜を同時に確保し得る着色
装飾技法とも云うべきものである。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照しながら、煉瓦素材を例に
して本発明の詳細を説明する。各既存の完成品全般にブ
ラストで彫り込み処理を行い、金属溶射を用いて色彩着
色加工を施し付加価値を高めることを前提としている
が、便宜上煉瓦素材に着色を施すことを例示して説明す
る。 第1工程 処理を所望する煉瓦1を用意する。 第2工程 この煉瓦1における視覚に直接訴える面である例えば上
面1Aに、公知の感光性樹脂フィルムでなる養生紙2を
貼付する。この養生紙2には所望する形状の開口部2A
が形成されている。
【0010】第3工程 開口部2Aに対して公知の方法でブラスト処理を行い、
ブラスト処理面1Bを形成する。図中、3はブラストノ
ズルである。 第4工程 煉瓦1におけるブラスト処理面1Bに金属溶射を行い、
当該金属を層着させる。4は公知のブラストノズルであ
る。4Aは層着された金属溶射の層である。 第5工程 養生紙を剥離する。 第6工程 封孔処理を行う。
【0011】すなわち、凍害防止のためにブラスト処理
後に表面が多孔質製品と同質になり、透水性を有するも
のだけを対象とする。例えばコンクリート製品やブラス
ト処理後のタイル表面等がその対象となる。。凍害とは
母体内に吸収された水分が、低温により凍結し体積が膨
張して剥離を発生させる現象である。特に北海道のよう
な厳寒な地域では良く起きる現象である。故に乾燥処理
後、完成製品の母材に封孔処理を施し、凍害の原因とな
る水分を、皮膜を形成することにより完全にシャットア
ウトする。
【0012】金属溶射の場合、煉瓦面と金属接着面の境
に凍害による剥離現象を発生させないため、封孔処理を
施す。使用する封孔処理剤は信越化学工業株式会社製
造、シンエツバイオウォーターガードMが適している。
コンクリート製品、石材、木材などの着色色入れに用い
る有機塗料(ペンキおよびスプレー塗料)に変え金属独
自の色彩を生かして着色塗料として使用できる。
【0013】作用について効果と共に説明する。
【0014】
【発明の効果】
1.摩耗に強い硬度の高い皮膜ができる。 2.耐熱・耐薬品腐食・電導・絶縁等の皮膜ができる。
このため、使用条件に合せた溶射方法と溶射材料の組合
せが豊富で、幅広い対応が可能である。 3.母材に熱の影響や歪みを与えない。すなわち、溶射
される母材の表面温度は普通150℃以下で、寸法や構
造に影響を与えない。 4.皮膜の厚さを自由に選べる。このため、皮膜厚が3
0μ位から10m/m 位まで自由にコントロールでき、研
磨・切削等により精度の高い部品にも対応できる。
【0015】5.着色は永久的である。これはブラスト
処理面には微細な凹凸面が発生し、その凹凸面に溶融金
属が強力に溶着するからである。 6.基本バリエーションは下記の4タイプである。 アルミニウム(やや白色)、ブロンズ(真鍮色)、アル
ミニウム亜鉛(白色に近いグレー)、銅(銅色)。 7.色彩着色製造時間の短縮・簡素化を図ることができ
る。ワイヤー状(針金状)の各種金属を高速、高温搬出
ガスで瞬時に溶融加熱し霧状に変換しマスキングを施し
ている対象物に吹き付けるだけであるから、生産性の向
上に有利であり、製品に色彩を施すために、高付加価値
化を期待することができる。
【0016】8.着色接着力は強力である。煉瓦に塗っ
た有機塗料と同条件の基、金属溶射の着色接着力とを比
較するため、図2、図3に示する引っ張り試験を行い効
果を確認した。すなわち、図2は左右の煉瓦1,1間に
有機塗料5、接着剤6を介在させた場合である。図3は
左右の煉瓦1,1間に金属溶射の層4A、接着剤6を介
在させた場合である。それぞれについて引っ張り試験を
行ったところ、図2の場合は煉瓦と有機塗料との間で剥
離した。また、図3の場合は左の煉瓦1が左右に割れた
状態で離反した。以上に示すように金属溶射の着色接着
能力の方が上回ることがわかる。
【0017】以上記載した観点から特徴を活用し、窯業
製品全般には釉薬とし、また、コンクリート製品・石材
・紙・木材等には有機塗料の代わりに金属独自が持つ色
彩を生かした着色皮膜材として表面に吹き付けることに
より、短時間に比較的厚い皮膜を成形することもでき、
密着性も良好であり、かつそれらの諸条件のため、製造
時間の短縮も図られた。また、陶器(花瓶・皿等)を基
材とした試みではブラスト処理後、複数金属の組合せ、
再燃焼等従来の陶磁器装飾技法も加味した多種多様の技
法が活用できることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】工程の説明図である。
【図2】引っ張り試験の説明図である。
【図3】引っ張り試験の説明図である。
【符号の説明】
1 煉瓦 1B ブラスト処理面 2 養生紙 3 ブラストノズル 4A 金属溶射の層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属溶射を用いてブラスト処理後の煉瓦
    やタイルまたはガラス等の窯業製品全般及びコンクリー
    ト製品・石材・紙・木材等を対象物として、視覚に直接
    訴える面に金属を塗装用塗料として溶射させ、表面仕上
    層に各種金属が持てる独自の色彩を層着成形し、さら
    に、皮膜を同時に確保し得るように構成したことを特徴
    とする金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法。
JP28928392A 1992-10-01 1992-10-01 金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法 Pending JPH06116705A (ja)

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JP28928392A JPH06116705A (ja) 1992-10-01 1992-10-01 金属溶射を用いた色彩着色上絵付方法

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JPH06116705A true JPH06116705A (ja) 1994-04-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2483231A (en) * 2010-08-31 2012-03-07 Stephen Charles A method of manufacturing a metal-coated stone tile

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53109827A (en) * 1977-03-08 1978-09-26 Eiji Yoshida Inlay obtained by melting and injecting metal into sand blast drilled portion at low temperature and its preparation
JPS63247345A (ja) * 1987-04-03 1988-10-14 Nippon Mining Co Ltd 溶射による着色亜鉛コ−テイング方法

Patent Citations (2)

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