JPH06116427A - 帯電防止処理方法 - Google Patents

帯電防止処理方法

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JPH06116427A
JPH06116427A JP4289430A JP28943092A JPH06116427A JP H06116427 A JPH06116427 A JP H06116427A JP 4289430 A JP4289430 A JP 4289430A JP 28943092 A JP28943092 A JP 28943092A JP H06116427 A JPH06116427 A JP H06116427A
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JP
Japan
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solution
antistatic agent
mixed
synthetic resin
antistatic
Prior art date
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Pending
Application number
JP4289430A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuhiro Kayamura
育廣 萱村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K Y K KENKYUSHO KK
Original Assignee
K Y K KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】種々の製品に静電気の発生を半永久的に防止す
るための処理方法を提供すること。 【構成】帯電防止剤であるジメチルヤシアクリルベタイ
ンを水に溶解させる。この水溶液内にアクリル樹脂溶液
を加熱しつつ混合する。この加熱している混合溶液内に
被処理物を浸漬させる。その後この被処理物を上記混合
溶液内から取り出し、乾燥させる工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種製品の帯電防止処
理方法に関するものであり、ヘアーブラシ、洋服ブラシ
及び清掃ブラシ等の化学繊維製のブリッスル(毛)、ブ
ラインドやカーテン等の室内装備品、造花や置物等の室
内装飾品、各種建築部材、電子機器や通信機器の各部品
や外装品等、及び自動車の各部品、ボディや内装品等の
静電気がよく発生し、且つその静電気の発生を排除する
必要のある部分で、本発明の方法が適用できるあらゆる
種類の物に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来の帯電防止処理においては、帯電防
止剤が混入された溶液を製品に直接噴霧する方法、又
は、塗布する方法が採用されていた。また、合成樹脂製
品の素材である合成樹脂に直接帯電防止剤を混入させ、
その後製品に成形する方法もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の帯電防止処理方
法においては、帯電防止剤が短い期間に剥離してしま
い、帯電防止効果を有する期間が短いという問題点が存
在していた。また、従来の合成樹脂内に帯電防止剤を直
接混入させ、それを製品に成形する場合には、その混入
する帯電防止剤の分量が約1重量パーセント未満の微量
に制限されていた。というのも、帯電防止剤をそれ以上
混入させると、製品自体が脆くなり、ひび割れ等が生じ
てしまうという問題があったからである。従って、帯電
防止剤の混入分量が微量のため、その帯電防止効果も低
く抑えられざるをえなかった。そこで、本発明は、かか
る帯電防止効果が長期間に渡り持続し、しかも、帯電防
止剤をより多量に合成樹脂内に混入させ、これを被処理
物の表面に被覆することのできる帯電防止処理方法を提
供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、帯電防止剤を水に溶解させ、この水溶液
内に合成樹脂溶液を一定温度範囲内で加熱しつつ混合
し、この混合溶液内に被処理物を浸漬し、一定時間経過
後にこの被処理物を上記混合溶液から取り出し、その後
乾燥させるようにした。
【0005】
【作用】本発明に係る処理方法を使用することにより被
処理物の外表面により多量の帯電防止剤が混入された合
成樹脂を確実に被覆することができ、この合成樹脂のコ
ーティングが容易に剥離しないため、その帯電防止効果
は半永久的に持続する。また、この方法による帯電防止
剤入りの合成樹脂のコーティングはひび割れたりするこ
とが全くなかった。
【0006】
【実施例】以下、ナイロン製のヘアーブラシのブリッス
ルに帯電防止処理を施す一実施例について説明する。先
ず、水100重量部に対して、帯電防止剤として界面活
性剤である下記の化学式からなるジメチルヤシアルキル
ベタインを20重量部溶解させる。アクリル樹脂を有機
溶剤に溶解した70パーセント濃度のアクリル樹脂溶液
を用意する。前記帯電防止剤入り溶液100重量部に対
してこのアクリル樹脂溶液30重量部を混合する。従っ
て、アクリル樹脂に対する帯電防止剤の重量比は約79
パーセントとなる。従って、従来の方法と比較して、全
く比較にならない程多量の帯電防止剤を混入させること
が出来た。
【0007】
【化1】
【0008】混合する際は、摂氏温度において相対的に
約10度から25度程度の範囲内で徐々に加熱しつつ混
合する。即ち、冬場においては、それぞれの溶液の温度
が低いため、相対的に約20度から25度程度まで徐々
に加熱しつつ混合する。例えば、室温が15°Cの場合
には(溶液の温度も15°Cとして)、溶液の温度を3
5°Cから40°Cにまで徐々に加熱する。また、夏場
においては、溶液の温度が高いため、相対的に約10度
から15度程度まで徐々に加熱しつつ混合する。例え
ば、室温が28°Cの場合には(溶液の温度も28°C
として)、溶液の温度を38°Cから43°Cにまで徐
々に加熱する。加熱の温度範囲は、上記に限られる訳で
はなく、相対的に7、8度程度から40度程度まででも
よいが、より良く混合させるための加熱の温度範囲が上
記実施例ということである。
【0009】従来においては、このような界面活性剤の
水溶液と合成樹脂溶液との混合はうまく行かず、一般に
は不可能と考えられ実施されなかったのである。しか
し、本発明者は、両溶液を一定の温度範囲内で加熱しつ
つ混合することにより、両溶液がよく混合しうることを
発見し、多量の帯電防止剤を合成樹脂に混入させること
ができ、本発明が完成するに至ったのである。水と帯電
防止材とアクリル樹脂溶液(70パーセント濃度)の混
合可能範囲は、水100重量部に対して、帯電防止材が
1重量部から約30重量部、アクリル樹脂溶液が1重量
部から約40重量部程度である。
【0010】この混合溶液内に所定の形状に成形された
ブラシのブリッスルを浸漬させる。この浸漬工程では、
混合溶液の温度が低下しないように注意する。従って、
ブリッスル自体の温度は、混合溶液の温度より高いこと
が望ましいが、仮に混合溶液の温度よりも低いとして
も、混合溶液を加熱し続けた状態のままでブリッスルを
浸漬させることにより、溶液の温度低下が生じないよう
にする。浸漬時間は約1分間程度でよい。その後、この
浸漬されたブリッスルを混合溶液内から取り出し、アル
ミパレット等にのせて乾燥室内で乾燥させる。乾燥は、
乾燥室内に摂氏約40度程度の温風を送り込み、室温を
摂氏40度程度に保ち、通常4時間以上の時間をかけて
送風乾燥させる。この乾燥時間は、ブリッスルの本数や
配置により変更される。より隙間を設けて配置させる場
合には、より短時間で乾燥させることができる。これに
より、多量の帯電防止剤が混入されたアクリル樹脂のコ
ーティングが完了する。上記実施例において使用した帯
電防止剤は、界面活性剤の一種で、両性イオン界面活性
剤に属するものである。その他、帯電防止剤としては、
陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤及び非イオン
界面活性剤を使用することもできる。
【0011】以上、一実施例について説明したが、この
実施例において、被処理物は何でもよく、帯電防止効果
を必要とするあらゆるものに適用することが出来る。帯
電防止剤も上記実施例に示されたもの以外に、合成樹脂
に混入されうるものであれば、どのようなものであって
もよい。また、合成樹脂もアクリル樹脂の他帯電防止剤
の水溶液と混合しうるものであれば、自由に選択して使
用することができる。乾燥の温度も適宜設定すればよ
く、自然乾燥させることもできるが、摂氏約40度程度
までの低温乾燥が好ましい。要するに、本発明に係る方
法の特徴とするところは、帯電防止剤入りの水溶液と合
成樹脂溶液とを加熱しつつ混合し、この混合溶液内に製
品を浸漬することによって、多量の帯電防止剤が混入さ
れたアクリル樹脂等の合成樹脂を被処理物に確実にコー
ティングできる点にある。
【0012】
【発明の効果】本発明においては、帯電防止剤入りの水
溶液と合成樹脂溶液を混合し、この混合溶液内に被処理
物を浸漬し、その後乾燥させることにより帯電防止剤入
りの合成樹脂が被処理物の表面に確実にコーティングさ
れるため、帯電防止剤が被処理物の表面から容易に剥離
することがなく、長い期間に渡って帯電防止効果が持続
し、静電気の発生を長期間防止することができる。これ
によって、例えば、ヘアーブラシのブリッスルにあって
は、静電気発生による髪の痛みを防止することができる
し、洋服ブラシにあっては、埃を払う際の不快な静電気
の発生を防止し、埃を容易に払い落すことができ、清掃
ブラシにおいても、ブラシに付着した埃等を容易に除去
することが出来るのである。また、室内装備品、装飾品
及び建築部材等においても、その表面の静電気の発生を
防止できるため、埃の付着を防止し、清掃も容易とな
る。その他の電子機器や通信機器、及び自動車等の各種
構成部品においても不快な静電気の発生を防止し、埃の
付着も防止することができるのである。
【0013】また、従来は、合成樹脂内に微量の帯電防
止剤を混入させることしかできなかったが、本発明によ
れば、比較にならない程多量の帯電防止剤を合成樹脂内
に混入させることができ、この合成樹脂を各種の製品の
表面にコーティングすることができるため、その帯電防
止効果は半永久的に持続しうるものである。更に、本発
明による帯電防止剤入りの合成樹脂コーティングがひび
割れてしまうという問題も全く生じなかった。以上、本
発明による処理方法は、極めて著大な効果を発揮するも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電防止剤を水に溶解させ、この水溶液
    内に合成樹脂溶液を一定温度範囲内で加熱しつつ混合
    し、この混合溶液内に被処理物を浸漬し、一定時間経過
    後にこの被処理物を上記混合溶液から取り出し、その後
    乾燥させることからなる帯電防止処理方法。
JP4289430A 1992-10-02 1992-10-02 帯電防止処理方法 Pending JPH06116427A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978239A (ja) * 1982-10-28 1984-05-07 Toray Ind Inc 合成樹脂成形品の改質処理方法
JPS61144342A (ja) * 1984-12-18 1986-07-02 ヘキスト セラニーズ コーポレーシヨン 抗静電性塗膜をもつフイルム
JPS6372765A (ja) * 1986-09-08 1988-04-02 モービル・オイル・コーポレーション 水ベース帯電防止性塗膜組成物とそれで被覆したポリマーフィルム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978239A (ja) * 1982-10-28 1984-05-07 Toray Ind Inc 合成樹脂成形品の改質処理方法
JPS61144342A (ja) * 1984-12-18 1986-07-02 ヘキスト セラニーズ コーポレーシヨン 抗静電性塗膜をもつフイルム
JPS6372765A (ja) * 1986-09-08 1988-04-02 モービル・オイル・コーポレーション 水ベース帯電防止性塗膜組成物とそれで被覆したポリマーフィルム

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