JPH06115283A - 人物画像入りidカード作成方法 - Google Patents

人物画像入りidカード作成方法

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JPH06115283A
JPH06115283A JP4264997A JP26499792A JPH06115283A JP H06115283 A JPH06115283 A JP H06115283A JP 4264997 A JP4264997 A JP 4264997A JP 26499792 A JP26499792 A JP 26499792A JP H06115283 A JPH06115283 A JP H06115283A
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JP
Japan
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card
image
information
personal
exposure
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Application number
JP4264997A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Miyazawa
一宏 宮澤
Keiji Obayashi
啓治 大林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH06115283A publication Critical patent/JPH06115283A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便・迅速な操作で人物画像情報、固定情報
及び個人文字情報等、カード上の画像全てが高画質で、
データベースを効率的に利用できるIDカードを低コス
トで作成する方法を提供する。 【構成】 少なくとも人物画像をデジタル情報として感
光材料に露光するデジタル露光工程、前記感光材料にマ
スクフィルムを通して固定情報をアナログ的に露光する
アナログ露光工程、カード上に画像を可視化する現像処
理工程、個人文字情報を印字により作成する印字工程、
及びカード表面を保護する層を設ける保護工程からなる
人物画像入りIDカード作成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、社員証、学生証、運転
免許証、パスポート(旅券)等、個人の身分を証明する
のに用いられる、所謂IDカード及びIDカードを有す
る冊子(ID冊子)の作成方法に関する。又、本発明
は、写真入り名刺、クレジットカード、プリペイドカー
ド、ポストカード、ポスター、写真入り定期券など人物
画像を有するカードの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】社員証、学生証、運転免許証、パスポー
ト等の個人の身分を証明するのに用いられる、所謂ID
カード及びID冊子(以下、「IDカード」と略称す
る)には、本人の顔写真(人物画像情報)、住所、所
属、個人コードNo.等のように本人を確認するための種
々の個人情報(個人文字情報)、カードのフォーマット
用の罫線、見出し項目等(固定情報)が記載もしくは貼
付されている。
【0003】近年、例えば特開平2-147266号、同2-3100
25号等に記載があるように、写真以外の方法(例えば感
熱転写方式等)によりIDカードを作成する技術が開発
されている。しかし、写真方式に比べて十分な画質が達
成されておらず、人物画像の細かい特徴の再現が困難で
あったり、処理速度が遅いために大量処理には向かない
等の欠点を有していた。。
【0004】一方、写真撮影によるIDカードの作成方
法としても様々な態様が知られているが、中でも文字情
報をタイプで印字し、顔写真を貼り付けた申請書を直接
写真撮影する方法が一般によく用いられている。しか
し、この方法では、顔写真の貼付け等の作業が煩雑なだ
けでなく、人物画像情報、個人文字情報、固定情報等、
それぞれ最適露光条件の異なる画像を、1枚の感光材料
に1回の露光で記録するため、カード上の画像全てを高
画質にすることは困難であった。例えば、文字画像をで
きるだけ高コントラストにくっきりと再現しようとした
場合には人物画像が潰れてしまったり、又、その逆に人
物画像の階調をうまく再現しようとした場合には文字画
像の濃度が十分得られない場合が多い。更に、この方法
では人物画像情報、個人文字情報、固定情報等、カード
上の全ての画像をアナログ的に記録するために、カード
情報をデータベース化して効率的に利用することができ
なかった。
【0005】又、人物画像情報、個人文字情報、固定情
報等、カード上の全ての画像情報をデジタル化してデジ
タル露光方式により記録する方法も知られている。デジ
タル露光の方式は、レーザーなどを用いた走査露光方式
とCRTなどに代表される非走査露光方式の二つに大別
されるが、それぞれの方式において以下のような欠点を
有していた。即ち、走査露光方式では、露光面積の増加
に従って露光時間が長くなり、カード全面に露光を行う
場合迅速な処理が達成されない。又、フルカラーで記録
する場合は光源を複数個使うが、光源の露光軸のズレに
よる画像の滲みが発生し易い。一方、非走査露光におい
ては、限られた画素内で人物画像情報及び文字情報の全
てを表現しなければならず、画像情報量に対する画素不
足による画質の低下を招くか、画像情報量に見合うだけ
の画素数を有する大型で非常に高価で特殊な露光装置が
必要となる。又、申請書を写真で直接撮影する場合と同
様に、文字部と人物画像部の最適露光コントラストの違
いから生じる輪郭のボケや滲みが発生し易いなどの問題
点を抱えていた。更に、カード上の全ての画像情報をデ
ジタル化してデジタル露光方式により記録する場合、デ
ータ量が膨大になりメモリを圧迫したり処理速度の低下
を引き起こしたりしていた。
【0006】他の方式に比べて画質的に有利である写真
方法を用いた場合でも、従来の印画紙を処理液で現像処
理して画像を形成し、IDカードを作成する方法では、
乾燥に時間が掛かるため、IDカードを一度に大量に作
成する用途には向かず、処理液を扱うので取扱いが不便
であった。
【0007】又、固定情報(例えば罫線や見出し項目、
会社名など)については、予めこれらを印刷によりカー
ド上に作成するという方法も一般的に用いられている
が、IDカードの発行部数が少ない場合や、多種類のカ
ードを作成しようとした場合にはコスト高になり易いと
いう問題点を抱えていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は上記の事情に鑑みて為なされた
ものであり、本発明の目的は、簡便・迅速な操作で人物
画像情報、固定情報及び個人文字情報等、カード上の画
像全てが高画質で、データベースを効率的に利用できる
IDカードを低コストで作成するIDカード作成方法を
提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記課題は、少なくとも人物画
像をデジタル情報として感光材料に露光するデジタル露
光工程、前記感光材料にマスクフィルムを通して固定情
報をアナログ的に露光するアナログ露光工程、カード上
に画像を可視化する現像処理工程、個人文字情報を印字
により作成する印字工程、及びカード表面を保護する層
を設ける保護工程からなる人物画像入りIDカード作成
方法により達成された。このような特徴を有するIDカ
ード作成方法には幾つかの態様があり、例えば以下に示
すような態様を挙げることができるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0010】本発明においては、人物画像入りIDカー
ドを簡便な処理で大量かつ迅速に作成する目的上、熱現
像感光材料を用いることが好ましい。熱現像感光材料と
しては、日本写真学会第17回シンポジウム−熱現像型銀
塩記録システムを考える−(1987年6月)要旨集28〜37
頁に記載されているセミドライ方式及び18〜27頁に記載
されているドライ方式等、公知の熱現像画像形成方法を
用いることができる。
【0011】本発明において、人物画像は予め磁気ディ
スク等に記録されているデジタルデータあるいはカラー
イメージスキャナからデータを取り込んだりTVカメラ
から取り込んだ画像をA/D変換する等して生成される
デジタルデータの形態を取っており、このデジタル情報
を基にして行う露光を、ここではデジタル露光と称す
る。このデジタル情報は、そのままデジタル露光に用い
てもよいし、偽変造防止のために、部分的に色変換を行
ったり、特殊なパターン画像を重ね合わせるなどの画像
処理を施してもよい。
【0012】デジタル露光を行う露光装置には様々なも
のがあるが、レーザー光や発光ダイオードなどを光源と
して用いる走査型露光装置と、CRT、LCD、EL、
PDP、LCLV等に代表される各種ディスプレイ装置
などを光源として用いる非走査型露光装置の二つに大別
できる。中でも非走査型露光装置を用いると、走査型露
光装置を用いた場合に比べて一度に大面積を露光するこ
とができるために迅速な露光が可能であり、又、走査露
光装置のような複雑な駆動系が必要ないので装置の小型
化が可能である。更に走査露光装置が一般にB、G、R
等3色の異なる光源を用いるので、光源の露光軸がズレ
ることによる色ズレが発生し易いのに対し、非走査露光
装置では色ズレのない画像を安定して再現できるという
点で好ましい。
【0013】走査露光装置の場合には露光面積に比例し
て露光時間が長くなり迅速露光ができなくなること、
又、非走査露光装置の場合には、露光面積に比例してカ
ード上の単位面積当たりの画素数が少なくなり画質が劣
化することから、デジタル露光は人物画像及びその周辺
に限られて行われることが好ましく、その露光面積はI
Dカードの略2分の1であることが好ましい。
【0014】本発明において、固定情報の少なくとも一
部はマスクフィルムを通してアナログ的に露光(以下、
アナログ露光と称す)されるのであるが、ここでいう固
定情報とは、例えば社員証でいえば会社名、会社住所、
会社ロゴマーク、あるいはカードのフォーマット用の罫
線や見出し項目(氏名、生年月日などの文字)のように
IDカードの使用者全員に共通な画像情報や文字情報を
称するものである。固定情報の全てがアナログ露光によ
り作成される必要はなく、例えばその一部は印刷などに
より予めIDカード上に作成されていてもよく、又、熱
転写記録方式など露光以外の方法でIDカード上に作成
されてもよい。
【0015】アナログ露光を行う場合、マスクフィルム
は感光材料に密着されていてもよいし、途中に光学系を
介して感光材料上に結像露光されてもよいが、より鮮明
な画像を得るためにマスクフィルムは感光材料上に密着
されて露光する態様が好ましい。この場合に用いられる
露光光源としては、タングステンランプ、ハロゲンラン
プ、キセノンランプ、水銀灯等のように画像情報とは関
係なく一定の輝度で露光できる光源が一般に用いられ
る。又、このマスクフィルムの少なくとも一部を通して
人物画像露光が行われる態様も可能であり、この場合は
マスクフィルムを通した部分の画像の濃度や色調が各々
の人物画像データにより微妙に異なることから偽変造防
止手段ともなるので好ましい。
【0016】デジタル露光が前述の理由により人物画像
及びその周辺に限って露光されるのが好ましいのに対
し、マスクフィルムを通したアナログ露光はカードの略
全面に対して行われることが好ましい。
【0017】マスクフィルムは少なくとも1枚あればよ
いが、より鮮鋭で高画質な画像を生成し、かつ、偽変造
しにくいカードを作成するためには、少なくとも2枚以
上のマスクフィルムを有することが好ましい。この場
合、例えば1枚のマスクフィルムには罫線や文字のよう
に高コントラストな画像を必要とする露光情報を記録
し、もう一方には会社のロゴマークあるいはイラスト等
のように階調豊かな画像を必要とする露光情報を記録す
ることにより、それぞれの場合に最適な露光条件で露光
を行うことができ、不適性露光による画像の滲み、ボケ
や濃度低下の発生を防ぐことができる。
【0018】マスクフィルムには前記固定情報の他に偽
変造防止のためのパターン画像を記録して置くことも好
ましい。例えば、実質的に平行な細線の繰り返しパター
ンをマスクフィルムの少なくとも一部に記録して置き、
IDカード上にストライプパターンを作成する。同様の
ストライプパターンが記録された検出フィルムをIDカ
ードに重ね合わせた時に発生するモアレを利用してカー
ドの真偽を判別することも偽変造の防止に有効である。
又、IDカード作成機毎に異なる高精細なパターン画像
を有するマスクフィルムを加えることにより、IDカー
ド上の画像情報から何の作成機で作成されたIDカード
かを可視的に識別することが可能であり、かつ高精細な
画像が得られるために文字や数字による区別に比べ偽変
造防止の効果を高めることができる。又、このようなこ
とを印刷で行う場合には、IDカード作成機毎に異なる
カードを準備しなければならないため、物流の煩雑さ、
コスト高などの問題が生じるが、本発明の作成方法にお
いては、最初にマスクフィルムを作成して置くだけで装
置やソフトに変更を加えることなく、何の作成機でも同
じカードを使用することができる。
【0019】マスクフィルムが何のような形で作られて
いても本発明の効果を何ら妨げない。リスフィルムを用
いてマスクフィルムが作られている場合、固定情報をフ
ルカラーで再現するためには、基本的に露光光源にカラ
ーフィルタを組み合わせ、一つの画像に対して複数枚の
マスクフィルムを準備しなければならず、又、再現され
る画像の階調表現力も乏しくなってしまうのに対し、カ
ラー感光材料を用いてマスクフィルムが作られた場合、
1枚のマスクフィルムで、露光光源にカラーフィルタを
組み合わせることなく容易に鮮鋭性に優れ、階調豊かな
カラー画像を再現できる。
【0020】本発明において、露光により作成された固
定情報に対応する個人文字情報が印字工程により作成さ
れる。ここでいう印字工程とは、文字情報をIDカード
に記録する工程のことであり、通常の活字印字方式の他
に、電子写真方式、インクジェット方式、昇華あるいは
溶融型の熱転写記録方式などを用いた2値記録方式も含
まれる。中でも、装置の小型化並びに文字品質の点から
熱転写記録方式が好ましく用いられ、特に溶融型の熱転
写記録方式が好ましく用いられる。
【0021】この印字は一般にIDカード表面上に行わ
れるが、現像処理によりカード上に画像が形成される前
に印字が行われてもよく、又、画像形成後に行われても
よい。拡散転写方式の場合には、現像、転写処理により
カード上に画像が形成される前に印字が行われてもよ
く、又、画像形成後に行われてもよい。いずれの方式に
おいても、カード上に画像を形成した後に印字を行う方
が高画質な文字が得られるので好ましい。又、拡散転写
方式の場合には、画像転写前の熱現像感光材料上に印字
を行い、画像の転写と同時に印字文字を受像材料に転写
する方法も可能である。
【0022】本発明においては、偽変造防止の観点か
ら、個人文字情報とは異なる色のパターン画像を熱転写
記録方式で作成することが好ましい。特に人物画像情報
が記録される領域の一部にこの熱転写記録方式で作成さ
れたパターン画像が存在した場合、同じ領域に異なる二
つの手段で画像記録されていることになり、偽変造防止
の効果が高く非常に好ましい。
【0023】本発明のIDカード作成方法においては、
偽変造防止及び高画質な画像を保つためにIDカード表
面を保護する層が保護工程により設けられる。IDカー
ド表面の保護方法としては公知の様々な手段を用いるこ
とができるが、中でも特開昭61-80135号、特開平1-1938
48号等に記載されているように紫外線硬化樹脂を塗設
後、紫外線光を照射することによりIDカード表面に保
護層を設ける方法、あるいは特開平2-139551号等に記載
されているように、IDカード表面をラミネートフィル
ムでラミネートすることにより保護する方法が好ましく
用いられる。紫外線硬化樹脂の塗設によるカード表面の
保護を行う場合には、紫外線硬化樹脂塗設前のIDカー
ド表面上に、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエス
テルなどによるバリア層を設けることにより、カードに
記録された高画質な画像を劣化させることなく紫外線硬
化樹脂による保護効果を更に高めることができて好まし
い。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明するが、本発明はこれによって限定されるもの
ではない。
【0025】図1は人物画像入りIDカード作成装置の
概略構成図である。このIDカード作成装置は、デジタ
ル化された人物画像情報及び個人文字情報と、マスクフ
ィルム上に記録された固定情報を利用して人物画像入り
IDカードを作成するものであり、コントロールユニッ
トAによる制御で作動し、デジタル露光部Bで人物画像
を感光材料1に露光し、アナログ露光部Cでマスクフィ
ルムを通して固定情報を感光材料1に露光する。
【0026】感光材料1の具体例としては、特開平1-19
3844号21〜22頁に記載の熱現像感光材料試料No.1や特
願平3-316794号26〜34頁に記載の熱現像感光材料Aなど
が挙げられる。露光が終わった感光材料1は熱現像部D
に送られ熱現像処理を施される。
【0027】一方、印字部Eでは、感光材料に記録され
た固定情報の位置に合わせて個人文字情報が受像材料2
に記録される。
【0028】受像材料2の具体例としては、例えば厚さ
200μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上に
平均重合度500のポリ塩化ビニルを塗設したものや、特
願平3-316794号34〜36頁に記載の受像材料−1などが挙
げられる。
【0029】その後、感光材料1及び受像材料2は重ね
合わされた状態で画像転写部Fに送られ、露光現像処理
によって生成された画像が受像材料2に転写される。転
写が終了した後、感光材料1は受像材料2から剥離さ
れ、廃棄ボックス(図示せず)にストックされる。
【0030】一方、受像材料2は紫外線保護層形成部G
へ送られ、紫外線硬化樹脂により表面の保護を施された
後、人物画像入りIDカードとしてカード取り出し口へ
送られる。
【0031】以下、各工程について更に詳細に説明す
る。
【0032】(コントロールユニットA)コントロール
ユニットAでは、キーボード11から入力される個人文字
情報(例えば氏名、生年月日等)及び人物画像撮影装置
12から入力される人物画像情報を基に、露光部、現像
部、印字部等の制御を行う。人物画像撮影装置から入力
された人物画像情報は、このコントロールユニットAの
中でA/D変換されデジタルデータとなり、個人文字情
報と併せて外部記憶装置14に保管される。又、予め入力
されていた情報を外部記憶装置14から読み込んで処理を
行うことも可能である。このコントロールユニットA
は、デジタル露光部B、アナログ露光部C、印字部Dに
画像信号を出力すると共に、デジタル露光部、アナログ
露光部、印字部、重ね合わせ部に配置された位置センサ
ー21、31、52、61、62の検出信号で、感光材料1又は受
像材料2の搬送時のジャムトラブルを検出したり、停止
位置の位置決め等を行い、画像のズレが生じないように
制御を行う。
【0033】(デジタル露光部B)デジタル露光部Bで
は、コントロールユニットAから送られてくる画像信号
に基づいて、人物画像のデジタル露光が感光材料上に行
われる。コントロールユニットAから送られてくる画像
信号により、撮影用白黒CRT23に人物画像が表示さ
れ、これがレンズ22を通して感光材料1上に露光され
る。この時、コントロールユニットAは制御装置24にも
信号を送り、3色フィルタ25の切り替えやシャッター26
の制御を同時に行う。
【0034】(アナログ露光部C)アナログ露光部Cで
は、マスクフィルム33を通して固定情報が感光材料1上
に露光される。キセノンフラッシュランプ32は、コント
ロールユニットAによってその発光を制御されており、
位置センサー31が感光材料1が所定の位置にあることを
感知し、マスクフィルム33が感光材料1上に密着したこ
とを確認した後、発光する。
【0035】(熱現像部D)熱現像部Dでは、感光材料
1上に露光された人物画像情報及び固定情報が現像され
る。熱現像ユニット41はその内部が150℃になるように
コントロールされており、このユニット中を感光材料1
が搬送されていくことにより熱現像が行われる。
【0036】(印字部E)印字部Eでは、個人文字情報
が受像材料2上に印字される。この印字はデジタル露光
部B及びアナログ露光部Cでの露光と並行して行われ
る。この印字はコントロールユニットAからの制御によ
り行われ、感熱記録ユニット51により受像材料2上に氏
名、生年月日等の個人文字情報が印字される。
【0037】(転写部F)転写部Fでは、現像された感
光材料1が受像材料2と重ね合わせられ、受像材料2上
に人物画像と固定情報による画像が転写される。即ち、
現像部Dから送られてきた感光材料1は、印字部から送
られてきた受像材料2と重ね合わせられる。この時、位
置センサー61、62によって重ね合せ位置は正確に制御さ
れ、露光により感光材料上に作成した固定情報画像と、
印字により受像材料2上に作成された個人文字情報の位
置が正しく対応づけられる。感光材料1と受像材料2は
重ね合わせられた後、転写ユニット71へ送られる。転写
ユニット71の内部は120℃になるようにコントロールさ
れており、このユニット中で感光材料1から受像材料2
への画像の転写が行われる。転写終了後、転写ユニット
の出口部分で感光材料1と受像材料2は剥離され、感光
材料1は廃棄ボックスへストックされ、受像材料2は紫
外線硬化樹脂保護層形成部Gへ送られる。
【0038】(紫外線硬化樹脂保護層形成部G)紫外線
硬化樹脂保護層形成部Gでは、紫外線硬化樹脂を用いて
カードの表面に保護層を形成する。画像が転写された受
像材料2の表面には、紫外線硬化樹脂塗布ロール81によ
り紫外線硬化樹脂が塗設され、更に紫外線ランプ82によ
り紫外線が照射される。紫外線の照射により紫外線硬化
樹脂が硬化し、受像材料2の上に保護層が形成される。
紫外線硬化樹脂による保護層形成部のより具体的な構成
としては、例えば特開平1-193849号等に記載されてい
る。このように保護層が形成された受像材料2がそのま
ま人物画像入りIDカードとしてカード取り出し口に送
られる。
【0039】感光材料及び受像材料の違いにより現像条
件、転写条件は変更し得るものであり、例えば露光され
た感光材料を現像前に受像材料と重ね合わせた後、現像
と転写を同時に行う様な方法も可能である。
【0040】図2は本発明の人物画像入りIDカードの
一例である。このIDカード上の人物画像101はデジタ
ル露光によって作成されたものであり、デザイン化され
た会社名111、枠線112、見出し項目113はマスク露光を
通したアナログ露光により作成されたものである。個人
文字情報121は感熱記録方式を用いてカード上に記録さ
れている。会社ロゴマークは感熱記録方式により作成さ
れた部分131とアナログ露光により作成された部分114の
組合せで構成されており、131の部分は個人文字情報121
とは異なる色で、人物画像101とその一部が重なるよう
にして作成されており、偽変造防止の効果を上げてい
る。又、このカードの表面は紫外線硬化樹脂で保護され
ており、カード上の高精細な画像を、摩擦などによる劣
化から守る効果を上げている。
【0041】図3は、図2に示した人物画像入りIDカ
ードを作成するときに使用するマスクフィルムパターン
の一例である。(a)には枠線112や見出し項目113などの
固定情報のパターンが記録されている。一方、(b)には
デザイン化された会社名111、会社ロゴマークの一部114
のパターンが記録されている。(a)のマスクフィルムを
通した露光では、高コントラストな画像が再現できるよ
うな条件が選ばれ、(b)のマスクフィルムを通した露光
では、カラーや中間調がきれいに再現できる露光条件が
選定される。更に、会社ロゴマークの一部である114の
色を変えたマスクフィルムを作成することで、装置やソ
フトの変更を一切行うことなしに、作成機毎に特有の色
でロゴマークを作成することができる。
【0042】図4は人物画像入りIDカードの別の一例
である。このIDカード上の人物画像101はデジタル露
光によって作成されたものであり、デザイン化された会
社名111、枠線112、見出し項目113、偽変造防止ストラ
イプ115はマスク露光を通したアナログ露光により作成
されたものである。個人文字情報121は感熱記録方式を
用いてカード上に記録されている。各IDカード作成装
置毎にストライプ間隔を微妙に変えたマスクフィルムを
用いることにより、IDカード上に記録された偽変造防
止ストライプ115に識別フィルムを重ねた時に発生する
モアレのサイクルや相対角度がIDカード作成装置毎に
固有となり、偽変造防止の効果を高めることができる。
又、このカードの表面は紫外線硬化樹脂で保護されてお
り、カード上の高精細な画像を摩擦などによる劣化から
守る効果を上げている。
【0043】
【発明の効果】前述したように、本発明の人物画像入り
IDカード作成方法によって、簡便迅速な操作で、人物
画像情報、固定情報及び個人文字情報等、カード上の画
像全てが高画質であり、データベースを効率的に利用で
きるIDカードを低コストで作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人物画像入りIDカード作成装置
の概略構成図
【図2】本発明の人物画像入りIDカードの一例
【図3】図2のIDカード作成に使用するマスクフィル
ムパターンの一例
【図4】本発明の人物画像入りIDカードの別の一例
【符号の説明】
1 感光材料 2 受像材料 11 キーボード 12 人物画像撮影装置 14 外部記憶装置 21,31,52,61,62 位置センサー 22 レンズ 23 撮影用白黒CRT 24 制御装置 25 3色フィルタ 26 シャッター 32 キセノンフラッシュランプ 33 マスクフィルム 41 熱現像ユニット 51 感熱記録ユニット 71 転写ユニット 81 紫外線硬化樹脂塗布ロール 82 紫外線ランプ 101 人物画像 111 デザイン化された会社名 112 枠線 113 見出し項目 114 会社ロゴマーク(アナログ露光により作成) 115 偽変造防止ストライプ 121 個人文字情報 131 会社ロゴマーク(感熱記録方式により作成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/077 19/10 8623−5L G06K 19/00 S

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも人物画像をデジタル情報とし
    て感光材料に露光するデジタル露光工程、前記感光材料
    にマスクフィルムを通して固定情報をアナログ的に露光
    するアナログ露光工程、カード上に画像を可視化する現
    像処理工程、個人文字情報を印字により作成する印字工
    程、及びカード表面を保護する層を設ける保護工程から
    なることを特徴とする人物画像入りIDカード作成方
    法。
  2. 【請求項2】 感光材料が熱現像感光材料であることを
    特徴とする請求項1記載の人物画像入りIDカード作成
    方法。
  3. 【請求項3】 マスクフィルムを通したアナログ露光は
    カードの略全面に行われ、デジタル情報に基づくデジタ
    ル露光は人物画像及びその周辺に対して行われることを
    特徴とする請求項2記載の人物画像入りIDカード作成
    方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも2枚のマスクフィルムを用い
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の人物画像入り
    IDカード作成方法。
  5. 【請求項5】 マスクフィルムがカラー感光材料を用い
    て作られていることを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    か記載の人物画像入りIDカード作成方法。
  6. 【請求項6】 個人文字情報の印字が熱転写記録材料を
    用いて行われることを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    か記載の人物画像入りIDカード作成方法。
  7. 【請求項7】 印字によって作成される個人文字情報と
    は異なる色の、熱転写記録方式で形成されたパターン画
    像を作成することを特徴とする請求項6記載の人物画像
    入りIDカード作成方法。
  8. 【請求項8】 人物画像入りIDカードの表面を、画像
    形成後に紫外線硬化樹脂層で保護することを特徴とする
    請求項6又は7記載の人物画像入りIDカード作成方
    法。
  9. 【請求項9】 人物画像入りIDカードの表面をラミネ
    ートフィルムでラミネートすることにより保護すること
    を特徴とする請求項6又は7記載の人物画像入りIDカ
    ード作成方法。
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