JPH0611443Y2 - 糞便採取用容器 - Google Patents

糞便採取用容器

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JPH0611443Y2
JPH0611443Y2 JP1988099217U JP9921788U JPH0611443Y2 JP H0611443 Y2 JPH0611443 Y2 JP H0611443Y2 JP 1988099217 U JP1988099217 U JP 1988099217U JP 9921788 U JP9921788 U JP 9921788U JP H0611443 Y2 JPH0611443 Y2 JP H0611443Y2
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JP
Japan
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feces
container
container body
fecal
lid
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JP1988099217U
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JPH0221557U (ja
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浩二 坂元
哲士 高見
文夫 野内
健 畠山
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株式会社ヤトロン
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は医学的検査のために糞便を採取し更に検査の前
処理を行なう糞便採取用容器に関する。
[従来の技術及び考案が解決しようとする課題] 医学的臨床検査分野において、糞便中の潜血(ヒトヘモ
グロビン)を測定することは、消化器系の異常たとえば
癌や潰瘍等を早期発見するために有用である。特に、近
年、日本においても欧米なみに大腸癌の発症率が増加し
ている。このため、該癌の早期発見を期して集団検診が
実施されており、該検診の受診者も次第に増加してい
る。この糞便潜血の検出は、たとえば特開昭59−12
5064号公報及び特開昭59−182367号公報等
に記載されている免疫学的反応を利用した方法で行なわ
れ、迅速に検査結果を得ることができる。
ところで、該検査において、正確な測定結果を得るため
には、検体たる糞便の採取量を正確にすることが重要で
ある。なぜなら、測定試薬は所定の糞便量に対し良好な
感度となる様に設定して調製されており、検体量にばら
つきがあるとそれだけ測定結果もばらついて不正確とな
るからである。
また、上記検査に際しては糞便は所定の液体に懸濁され
た懸濁液の形態で用いられ、従って検査の前処理として
該懸濁液を調製する必要がある。
そこで、従来、たとえば実開昭62−69160号公報
に記載されている様に、糞便を採取でき且つ該糞便を容
器内の所定の液体中に懸濁させて懸濁液を調製し得る糞
便採取用容器が用いられている。この容器は、また糞便
懸濁液を取出す際に該懸濁液中に存在する未消化の固形
分がろ過できる様になっている。
しかしながら、この糞便採取用容器は、糞便採取のため
の採取棒が先端近傍の側面に切欠部や貫通孔を形成した
ものであるため、検体たる糞便の性状によって採取量の
ばらつきが大きく、また操作性が良好とはいえない。即
ち、固い糞便の場合には採取棒を突刺しただけでは側面
の切欠部または貫通孔内に殆ど糞便を取込むことができ
ず、また取込みのためには掻取り動作が必要となり面倒
である。更に、ある程度粘性の高い糞便の場合には該採
取棒側面の切欠部または貫通孔により糞便が係止されて
過剰量が付着し、また所定量の取込みのためには抜取り
動作が必要となり面倒である。更に、粘性の低い液状の
糞便の場合には採取棒側面の切欠部または貫通孔に糞便
を到達させるために、該糞便量が少ない時には採取棒を
傾けてほぼ水平近い姿勢とする必要があり操作性が良好
とはいえず更に手に糞便が付着するおそれもあり衛生上
良好とはいえない。
加えて、上記従来の糞便採取用容器は、糞便懸濁液取出
しの際に容器の一部を刃物で切除したり該容器に針を刺
したりして取出し用小孔を形成する必要がある。このた
め、該小孔の径が所定の径とはならず取出しの際の滴下
量を一定となしにくいという難点がある。検査に際して
は、糞便懸濁液を検査試薬中に所定量添加するのに所定
回数滴下させるのが有利であるが、この従来容器の場合
は所定回数の滴下では添加量がばらつくことがあり、正
確な検査結果を得にくい。また、上記取出し用小孔を形
成する際に手に負傷するおそれがあり、病原菌を含む検
体を取扱う上では好ましくはない。
そこで、本考案は、以上の様な従来技術に鑑み、操作性
が良好で且つ糞便の性状の如何によらず所望量正確に取
込むことができ、検査試薬に対し容易に所望量の糞便懸
濁液を添加することが可能で、衛生的な糞便採取用容器
を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、以上の如き目的を達成するものとし
て、 糞便懸濁用の液体を収容し得る筒状の容器本体の両方の
端部に着脱可能な蓋体がネジにより取付けられており、
一方の蓋体には容器本体内部へと延びている糞便採取棒
の一端が取付けられており、該採取棒の他端面には糞便
取込みのために、その底面に1本の溝または複数本の溝
が交叉するかまたは交叉しない形で形成されており、他
方の蓋体の取付けられている容器本体端部の先端に小孔
が形成されており、該小孔に隣接する容器本体内部には
糞便懸濁液ろ過用のフィルターが設けられていることを
特徴とする、糞便採取用容器、 が提供される。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本考案の具体的実施例を説明
する。
第1図は本考案による糞便採取用容器の一実施例を示す
断面図である。
図において、2は断面が円形の筒状の容器本体であり、
該容器本体は下側ほど次第に径が細くなっている。容器
本体2の上端部内面にはメネジが形成されており、該容
器本体の下端部外面にはオネジが形成されている。ま
た、容器本体下端部には下向きの小孔4が形成されてお
り、該小孔のすぐ上において容器本体内にはフィルター
6が装填されている。
8は上記容器本体上端部のメネジに対応するオネジによ
り容器本体2に着脱可能に取付けられた蓋体である。該
蓋体の下端には圧入により糞便採取棒10の上端が取付
けられており、従って該糞便採取棒は容器本体2内に延
びている。この様に、蓋体8は容器本体2の上端部開口
をふさぐとともに糞便採取棒10を保持する作用をなし
ている。該糞便採取棒10の下端面には糞便取込みのた
めの凹部12が形成されている。第2図は該糞便採取棒
10の下端面の図であり、本実施例では凹部12は十字
形状の溝からなる。
14は上記容器本体下端部のオネジに対応するメネジに
より容器本体2に着脱可能に取付けられた蓋体である。
この様に、蓋体14は容器本体2の下端部の小孔4をふ
さぐ作用をなしている。
16は、使用に際し、容器本体2内に収容された糞便懸
濁用の液体である。
上記容器本体2は内部を目視できる様に透明であるのが
好ましく、また糞便懸濁液を取出す際の容積変化のため
の変形が可能な様に適度の可撓性を有するのが好まし
い。この様な特性の観点から、容器本体2としてはたと
えば透明プラスチックからなるものを用いることができ
る。また、該容器本体2の下端部の小孔4の径はたとえ
ば1mm程度である。
上記蓋体8,14としてはたとえばプラスチックを用い
ることができる。
上記糞便採取棒10は糞便取込み状態を目視する便宜上
白色であるのが好ましく、たとえば白色プラスチックを
用いることができる。該糞便採取棒の下端面には糞便取
込みのために、その底面に1本の溝または複数本の溝が
交叉するかまたは交叉しない形で形成されており、その
溝幅は例えば1〜3mm程度であり、その深さは例えば
0.5〜2mm程度である。
上記フィルター6の孔径は不溶物のろ別が可能であれば
特に限定されないが、たとえば100μm以下であるの
が好ましい。
本実施例の糞便採取用容器の使用に際しては、先ず蓋体
8を容器本体2から取外し、該容器本体内に糞便懸濁用
の液体16を所定量充填し、蓋体8を容器本体2に装着
する。尚、この操作は一般に検査機関側で行なわれ、従
って被検者には第1図に示される様な状態で容器が渡さ
れる。
被検者は容器本体2から蓋体8を取外し、該蓋体を手で
持って、該蓋体に取付けられている糞便採取棒10を糞
便に上方から突刺し、しかる後に引上げる。これによ
り、第3図に示される様に、糞便採取棒10の下端面の
凹部には糞便18が取込まれる。この操作は採取棒10
を単に上方から1回突刺すだけでよいので操作性が良好
である。また、取込み量も糞便の性状によらずほぼ一定
である。即ち、固い糞便の場合及び粘性の高い糞便の場
合にも突刺しにより凹部12内には糞便18が入り込み
且つ採取棒側面には係止部が存在しないので粘性の高い
糞便の場合にも過剰量が係止付着することがなく、また
液状の糞便の場合にもその表面張力の作用により所定量
の糞便18が取込まれる。
ここで、本実施例の容器の糞便採取棒を用いて糞便取込
みを行なった場合と従来の糞便採取棒(先端近傍の側面
に糞便取込みのための切欠部を形成したもの)を用いて
糞便取込みを行なった場合との比較を示す。糞便として
は標準的な固さのものを用い、それぞれ10回の取込み
を行なった。取込み量(mg)の結果を以下の第1表に
示す。
この結果から、本実施例容器の糞便採取棒によれば糞便
取込み量のばらつきが極めて少ないことが分る。
以上の様にして糞便を採取棒の凹部12内に取込んだ後
に、蓋体8を容器本体2に装着する。そして、この状態
で検査機関側に提出する。本実施例の容器は十分に細く
でき、たとえば最大外径を10mm未満とすることがで
きるので、上記検査機関側への提出に際しては定形郵便
を利用することもできる。
検査機関では、以上の様にして被検者から提出された検
体入り容器を振とうさせて採取棒の凹部12内の糞便を
液体16に懸濁させる。尚、この時点までに採取棒の凹
部12内の糞便18は一部液体16中に懸濁されている
場合が多く、上記振とう時間は比較的短かくてもよい場
合が多い。
次に、蓋体14を容器本体2から取外した後に、第4図
に示される様に、容器本体2を側部から圧迫して下端部
の小孔4から糞便懸濁液20を取出す。この際、該懸濁
液中の固形物はフィルター6でろ過され、懸濁液20は
液滴20aとして滴下する。該液滴は検査試薬中に落下
せしめられる。尚、落下の初期の液滴20aは、当初フ
ィルター6内に存在していたものであり糞便の含有率が
低いので、これは利用しないことにするのが好ましい。
本実施例ではフィルター6が小孔4のすぐ上に配置され
ており且つ該フィルターの径が小さいので、利用しない
液滴は1〜2滴でよく、実質上検査結果には影響がな
い。更に、本実施例では上記小孔4の径及び該小孔の周
辺部の容器本体外形が一定であるので、上記液滴20a
は全てほぼ所定の体積であり、従って所定の数の液滴を
滴下させることにより所望体積の懸濁液を検査試薬に添
加することができるという利点がある。
検査終了後、容器本体2に対し蓋体14を装着して容器
を密閉し、廃棄する。このため、廃棄時の衛生状態は良
好に維持され、悪臭の発生はない。
第5図(a)〜(c)は本発明による糞便採取用容器の
糞便採取棒10の端面の糞便取込みのための凹部12の
例を示す図であり、上記第2図に相当する図である。
第5図(a)は凹部12が1本の溝からなる例を示し、
第5図(b)は凹部12が平行な2本の溝からなる例を
示し、第5図(c)は凹部12が穴からなる例を示す。
第6図は本発明による糞便採取用容器の糞便採取棒10
の端面の糞便取込みのための凹部12の例を示す図であ
り、3方向から見た図が示されている。本実施例の凹部
12の形状によれば、取込まれた糞便と懸濁用液体との
接触面積を大きくすることができ、糞便を単時間で良好
に懸濁させることができる。
[考案の効果] 以上説明した様に、本考案の糞便採取用容器によれば、
操作性が良好で且つ糞便の性状の如何によらず所望量正
確に取込むことができ、検査試薬に対し容易に所望量の
糞便懸濁液を添加することが可能で、衛生的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による糞便採取用容器を示す断面図であ
る。 第2図は糞便採取棒の端面の図である。 第3図及び第4図は本考案による糞便採取用容器の使用
時の状態を示す断面図である。 第5図(a)〜(c)はいずれも糞便採取棒の端面の図
である。 第6図は糞便採取棒の端部の図である。 2:容器本体、4:小孔、 6:フィルター、8:蓋体、 10:糞便採取棒、12:凹部、 14:蓋体、16:液体、 18:糞便、20:糞便懸濁液、 20a:糞便懸濁液滴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−182367(JP,A) 実開 昭62−69190(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】糞便懸濁用の液体を収容し得る筒状の容器
    本体の両方の端部に着脱可能な蓋体がネジにより取付け
    られており、一方の蓋体には容器本体内部へと延びてい
    る糞便採取棒の一端が取付けられており、該採取棒の他
    端面には糞便取込みのために、その底面に1本の溝また
    は複数本の溝が交叉するかまたは交叉しない形で形成さ
    れており、他方の蓋体の取付けられている容器本体端部
    の先端に小孔が形成されており、該小孔に隣接する容器
    本体内部には糞便懸濁液ろ過用のフィルターが設けられ
    ていることを特徴とする、糞便採取用容器。
  2. 【請求項2】容器本体が透明体からなる、請求項1に記
    載の糞便採取用容器。
  3. 【請求項3】容器本体が可撓性を有する、請求項1また
    は2に記載の糞便採取用容器。
JP1988099217U 1988-07-28 1988-07-28 糞便採取用容器 Expired - Lifetime JPH0611443Y2 (ja)

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JPH0221557U JPH0221557U (ja) 1990-02-13
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AU529210B3 (en) * 1983-02-02 1983-04-14 Australian Monoclonal Development Pty. Ltd. Monoclonal antibody in occult blood diagnosis
JPH0213977Y2 (ja) * 1985-10-22 1990-04-17

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