JPH0611334A - 原子間力顕微鏡用プローブ - Google Patents

原子間力顕微鏡用プローブ

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JPH0611334A
JPH0611334A JP3113881A JP11388191A JPH0611334A JP H0611334 A JPH0611334 A JP H0611334A JP 3113881 A JP3113881 A JP 3113881A JP 11388191 A JP11388191 A JP 11388191A JP H0611334 A JPH0611334 A JP H0611334A
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JP
Japan
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tip
probe
chip
needle
sample
Prior art date
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Pending
Application number
JP3113881A
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English (en)
Inventor
Hajime Nakamura
肇 中村
Takashi Matsubara
隆 松原
Jun Iwasaki
純 岩崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子間力顕微鏡に用いられるプローブにおい
て、検出感度が高く、表面の凹凸のアスペクト比が高い
試料に対しても適用できるプローブを提供する。 【構成】 プレート2の先端部にチップ1を備えた原子
間力顕微鏡用プローブにおいて、チップ1を錐体状と
し、錐体状チップ1の頂点に針状の突出部13を具備さ
せる。 【効果】 チップの先端に針状の突出部を備えているた
め、従来のプローブよりも先端が鋭く、かつ検出部の高
さを高くできるので、検出感度が高く、表面の凹凸のア
スペクト比が高い試料に対しても高解像度で測定でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料表面の極めて微細
な構造を観察するための原子間力顕微鏡に用いられるプ
ローブ(測定端子)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の原子間力顕微鏡(AF
M)の概略構成図である。同顕微鏡用のプローブは、チ
ップ1と、このチップ1が略先端部に突設されたプレー
ト2とから成る。図3は、プローブの先端部分の拡大図
であるが、図からわかるように、プレート2の先端部の
チップ1は、三角錐状の突出部として形成されている。
またチップ1は、図4に示すように円錐、四角錐などの
形状をとる場合もある。
【0003】プレート2の末端は、図2で示すように支
持部(不図示)を介して基板4に固定されている。チッ
プ1と対向する観察用の試料5は、xyz−走査系7に
装着されている。チップ1の先端と試料5とをz−駆動
装置3によって近距離に接近させると、Pauli の排他律
による斥力が試料5の表面とチップ1との間に作用し、
プレート2にたわみが生じる。
【0004】このたわみ、すなわち変位量を光学的手段
などを用いた変位検出器6で検出する。検出した変位量
が一定となるように、圧電素子等を利用してz−駆動装
置3によりチップ1の位置を制御しながら、試料5を走
査することで表面の構造を原子的スケールの分解能で知
ることができる。
【0005】このとき、チップ先端の形状が本顕微鏡の
分解能を決定する大きな要因の一つであると考えられて
いる。すなわち、図3及び図4に示したようにチップ1
は錐体状に形成されており、その先端が鋭利であるほど
分解能が向上する。先端の鋭利さが不充分であると、チ
ップ先端以外の部分と試料表面との間に作用する力の影
響が大きくなるなどの理由で、試料表面の形状を正確に
測定できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術として、酸
化珪素や窒化珪素からなるプレートの先端に半導体リソ
グラフィ技術を用いて錐体状のチップをプレートと一体
的に形成したプローブ等があったが、このようにして製
作されたプローブにおいてもチップ先端の鋭さは、さら
に改善されるべきものであった。すなわちこれらのプロ
ーブにおいては、先端の鋭利さが不充分であるため、チ
ップ先端以外の部分と試料表面との間に作用する力の影
響が大きくなり、試料表面の形状を正確に測定できなか
った。特に段差の大きい試料表面を走査する場合におい
てこの影響は大きくなり、解像度の不足が問題となって
いた。
【0007】以上の問題点に鑑み、本発明においては、
プレートの先端部に上述の錐体状のチップよりもさらに
鋭い先端をもつチップを備えたAFM用のプローブを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る原子間力顕微鏡用プローブは、プレ
ートの略先端部にチップを備えた原子間力顕微鏡用プロ
ーブにおいて、前記チップが錐体状であって、該錐体状
チップの頂点に針状の突出部を有する構成とした。
【0009】
【作 用】本発明に係るプローブのチップ先端は、鋭利
な針状に形成されているために、従来の錐体のみから構
成されたチップよりもさらに鋭く、一層正確に原子間力
を検出することができる。
【0010】また、本発明による形状のプローブを用い
た場合には、チップの高さを充分高くとることができ、
かつ従来よりもさらに原子間力の検出部がプレート表面
から突出した状態とすることができる。
【0011】これらの結果、前記針状の突出部以外のプ
ローブ部分が試料の表面から受ける力の影響をほとんど
なくすことができるので、試料の表面形状あるいは力分
布等を誤差なく、正確に測定することができる。また、
原子レベルの解像のみならずマクロ的な形状測定をも実
施することが可能である。
【0012】
【実施例】次に本発明の原子間力顕微鏡用プローブ(A
FMプローブ)を実施例にもとづき説明する。
【0013】図1は本発明実施例の先端に針状の突出部
を持つAFMプローブを示す。図からわかるように、プ
レートの略先端部表面に突設された錐体状のチップ1の
頂点に針状の突出部13を形成しており、この突出部1
3の先端で、試料表面との間に働く力を検出する。本実
施例のプローブは、従来の錐体状のチップのみから構成
された検出部よりもさらに先端部が鋭いものであるた
め、一層正確に先端部の原子が受ける力を検出すること
ができ、より感度の高いAFMプローブとなっている。
【0014】また、原子間力の検出部がチップ1と針状
の突出部13とで構成されているので、錐体状チップの
大きさを従来のものから変えることなく、高さだけを高
くすることができる。これにより表面凹凸のアスペクト
比が高い試料を走査するときにも、充分な解像度を得る
ことができる。
【0015】なお、図1では、錐体状のチップとして、
三角錐のものを使用しているが、従来例と同様に円錐、
四角錐等の形状を用いることも可能である。
【0016】次に代表的なAFMプローブの製造方法に
ついて述べる。図5は本発明の実施例に係るプローブの
製造工程を工程順に示した概略断面図である。
【0017】まず、図5(a) に示す如く、シリコンウエ
ハ8の両面に窒化珪素または酸化珪素からなる薄膜9を
形成する。次に、薄膜9の片方の面上に、Al,Cu,
W等の金属10をスパッタ、蒸着等の手法により2μm
程度デポジションする(b) 。さらにデポジションされた
金属膜10の上にレジスト11をコートする(c) 。
【0018】次にレジスト11を露光装置により露光、
現像し、プレート部先端の三角錐状のチップを形成する
ための三角のパターンを形成する(d) 。
【0019】さらに、金属膜をドライあるいはウェット
エッチングを行い、不要な部分の金属膜を除去し、三角
錐状のチップを形成する(e) 。ここで円錐状、あるいは
四角錐状のチップを形成する場合には、(d) の工程でそ
れぞれ、円形、四角形のパターンを形成しておけばよ
い。
【0020】次にレジストを剥離した後、再度レジスト
11をコートする(f) 。さらにレジスト11を露光・現
像し、プレート部となる3角形のパターンを形成する
(g) 。次に、このレジストパターンをマスクとして酸化
珪素あるいは窒化珪素の膜9をCF4 等の反応性のガス
を用いてドライエッチングする(h) 。
【0021】さらにレジスト11を剥離後、CVD等の
手法により酸化珪素あるいは窒化珪素9よりもエッチン
グによって剥離しやすい酸化膜12を形成する(i) 。
【0022】次に、裏面にレジスト11をコートし(j)
、シリコンエッチング用のパターンを露光・現像して
形成する(k) 。さらに裏面の酸化珪素あるいは窒化珪素
の膜9をCF4 等の反応性ガスを用いてドライエッチン
グする(l) 。
【0023】次にKOHあるいはエチレンジアミン−ピ
ロカテコール等の水溶液を用いてシリコンをエッチング
する(m) 。この時、エッチングが不要である部分のシリ
コンウエハ8の表面はエッチング液に接触しないように
テフロン等の冶具を用いてシールすると良い。
【0024】エッチング終了後、酸化膜12をフッ化ア
ンモニウム−酢酸水溶液等によって剥離する(n) 。
【0025】シリコンウエハ8を分割した後、電子顕微
鏡あるいは電子線描画装置の内部に入れ、図4に示すパ
ターン上の金属膜10の頂点部分に対して電子線を充分
に小さく絞って照射する。この照射に伴って電子顕微鏡
あるいは電子線描画装置内部の部品あるいは壁に付着し
ていたカーボンがこの電子線照射部に再付着を起し、カ
ーボンの微細な針状の突出部13が形成される(o) 。
【0026】以上により、チップが三角錐、円錐、ある
いは四角錐の形状に形成され、その先端にさらに鋭い針
状部を有するAFMプローブが完成する。
【0027】上述の針状部はカーボンより成っている
が、それ以外でも例えば上記(o) の工程でW(CO)6
またはWF6 の原料ガスを流しながら同様に電子線を照
射すれば、タングステンの針状部が形成される。あるい
は同様にTa(C25 O)5の原料を流せばタンタル
の針状部が形成される。針状部の種類はこれ以外にも考
えられ、一般的には有機金属を原料ガスとして使用する
ことができる。
【0028】ここで、電子線の照射による手法において
は、針状部の形成が容易であることに加えて、針を形成
する場所の位置決めが正確にできるという効果がある。
すなわち、平滑な表面に電子線を照射して針状部を形成
する場合には、電子線の被照射位置は安定しないが、本
実施例のように錐体の頂点に照射する場合には、電子線
が物体表面から突出した部分に引き付けられる性質をも
っているために、位置ずれを起す可能性が少ない。
【0029】なお、上述した本実施例のプローブの製造
方法において、工程(o) を行う手前のプローブについて
も、高精度が要求されないような測定を行う場合には、
AFMプローブとして使用することが充分可能である。
【0030】さらに本実施例では、錐体状のチップを形
成する際、酸化珪素あるいは窒化珪素からなる薄膜の上
に金属をデポジションした後、この金属を錐体状チップ
の形状にエッチングする手法を用いた。しかしながら、
本発明はこれに限るものではなく、例えば従来のような
プレート部とチップとを一体的に形成する手法、すなわ
ちシリコンウエハに錐体の形状を転写するための凹部を
形成し、この凹部が形成された表面に酸化珪素等の薄膜
を形成後、不要なシリコンウエハを除去して形成するよ
うな方法を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、チップ
の先端に針状の突出部が形成されているために、従来の
ような錐状体のみからなるチップよりもさらに鋭くな
り、高い精度を有するプローブを提供することができ
る。
【0032】この結果、プレート先端のチップは被測定
物の表面形状を忠実にトレースし、分解能が高く、高精
度の形状測定が可能となる。また、原子間力の検出部の
高さを充分にとることができるので、原子レベルの解像
だけでなく、段差のある試料表面や、マクロ的な形状測
定も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプローブの概観図であ
る。
【図2】従来の原子間力顕微鏡(AFM)を示す構成図
である。
【図3】本発明の一実施例によるプローブの先端部の拡
大図である。
【図4】本発明の一実施例によるプローブのチップ部分
の拡大図である。
【図5】本発明の一実施例によるプローブの製造方法を
示すための概略断面図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 プレート 3 z−駆動装置 4 基板 5 試料 6 変位検出器 7 xyz−走査系 13 針状の突出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート略先端部にチップを備えた原子
    間力顕微鏡用プローブにおいて、前記チップが錐体状で
    あって、該錐体状チップの頂点に針状の突出部を有する
    ことを特徴とする原子間力顕微鏡用プローブ。
JP3113881A 1991-04-19 1991-04-19 原子間力顕微鏡用プローブ Pending JPH0611334A (ja)

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JP3113881A JPH0611334A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 原子間力顕微鏡用プローブ

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JP3113881A JPH0611334A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 原子間力顕微鏡用プローブ

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JPH0611334A true JPH0611334A (ja) 1994-01-21

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JP3113881A Pending JPH0611334A (ja) 1991-04-19 1991-04-19 原子間力顕微鏡用プローブ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033454A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Interuniv Micro Electronica Centrum Vzw デュアルチップ原子間力顕微鏡プローブとその製造方法
JP2007095201A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Hoya Corp 潤滑剤の選定方法、磁気記録ディスクの製造方法、および磁気記録ディスク

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