JPH06112053A - 樹脂モールド機器及びその製造方法 - Google Patents

樹脂モールド機器及びその製造方法

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JPH06112053A
JPH06112053A JP25626092A JP25626092A JPH06112053A JP H06112053 A JPH06112053 A JP H06112053A JP 25626092 A JP25626092 A JP 25626092A JP 25626092 A JP25626092 A JP 25626092A JP H06112053 A JPH06112053 A JP H06112053A
Authority
JP
Japan
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resin
layer
molding
mold
die
Prior art date
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Pending
Application number
JP25626092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Ozaki
多文 尾崎
Keiichi Abe
景一 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06112053A publication Critical patent/JPH06112053A/ja
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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モールド樹脂層の表層に外層接地層を形成す
る際の粗面化処理や溶射等による金属付着を不要にす
る。 【構成】 注型開始時には、混合撹拌装置29内でモー
ルド樹脂と多量の導電性粒子を混合撹拌して、導電性樹
脂33を作り、この導電性樹脂33を成形型21内に注
入する。この注型時には、成形型21を回転させて、注
入された導電性樹脂33に回転遠心力を作用させる。こ
れにより、注型開始時に成形型21内に注入された導電
性樹脂33は、外周側から注型されることになり、最外
周に外層接地層が形成される。この後、混合撹拌装置2
9内でモールド樹脂と微小絶縁物のみを混合撹拌して絶
縁性樹脂を作り、この絶縁性樹脂を成形型21内に注入
して、外層接地層の内側に絶縁性のモールド樹脂層を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド樹脂層の表層
に導電層(外層接地層)が形成された樹脂モールド機器
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、モールドトランス等において
は、絶縁性のモールド樹脂により巻線を固体絶縁したモ
ールドコイルを使用している。このモールドコイル等
は、安全上及び絶縁構成上の配慮から、モールド樹脂層
の表層の電位が大地電位と等しくなるように、モールド
樹脂層の表層に導電層を設けて、外層接地層を構成する
場合がある。従来は、この外層接地層を、モールド成形
後に、モールド樹脂層の表面に金属を溶射等により付着
しているが、この際、金属の付着性を良くするために、
予めブラスト処理等の粗面化処理によりモールド樹脂層
表面の離型剤を削り取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、モ
ールド樹脂層の表面に外層接地層を形成する際に、モー
ルド樹脂層の表面を粗面化処理により削り取るため、モ
ールド樹脂層の表面に微小な傷が無数にできるばかり
か、粗面化処理中にモールド樹脂層の表面に熱や外力も
加わり、更に、その後の溶射等による金属付着工程でも
熱や外力が加わることになる。このため、モールド樹脂
層の表面に微小なクラックが発生したり、その微小クラ
ックがもとで大きなクラックが発生することもあり、モ
ールド樹脂層の機械的強度が低下してしまうという欠点
があった。しかも、粗面化処理工程や金属付着工程が必
要となり、製造工程が増えて製造能率が低下するばかり
か、粗面化処理により発生する粉塵は、作業者の健康に
悪影響を及ぼすおそれがあるため、集塵機等の粉塵除去
のための設備が必要となるという欠点もあった。
【0004】本発明はこの様な事情を考慮してなされた
もので、その目的は、モールド樹脂層の機械的強度を向
上できると共に、製造能率を向上でき、しかも、粉塵が
発生することなく、外層接地層を形成することができ
て、作業環境改善・設備コスト低減を実現できる樹脂モ
ールド機器及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の樹脂モールド機器は、モールド樹脂層の表
層に導電性粒子が混入されている。
【0006】この樹脂モールド機器を製造する方法とし
ては、成形型を回転させると共に、この成形型に注入す
るモールド樹脂の初流分に導電性粒子を混入するように
すれば良い。
【0007】
【作用】本発明の樹脂モールド機器によれば、モールド
樹脂層の表層に導電性粒子が混入されているので、この
導電性粒子の混入部分が外層接地層(導電層)として機
能する。この場合、モールド成形時に同時に外層接地層
を形成することができるので、モールド成形後に粗面化
処理や金属付着を行う必要がない。
【0008】また、本発明の製造方法によれば、成形型
を回転させながらモールド樹脂を注入するので、注入し
たモールド樹脂は成形型内でその回転速度に応じた遠心
力を受けて、回転中心に対して同心状に外周側から注型
されることになる。従って、成形型に注入するモールド
樹脂の初流分に導電性粒子を混入すれば、モールド樹脂
層の最外層(表層)にのみ導電性粒子を含ませることが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明をモールドコイルに適用した一
実施例について図面を参照して説明する。図1に示すよ
うに、モールドコイル11は、巻線12を絶縁性のモー
ルド樹脂層13でモールドして構成されている。このモ
ールド樹脂層13には、ガラス・シリカ等の微小絶縁物
14が充填剤として混入され、その外周側表層には金属
粉末や炭素粉末等の導電性粒子が混入された外層接地層
15が形成されている。一方、モールドコイル11の内
周側には、注型時に巻線12を位置決めするための絶縁
性のスペーサ16が埋設されている。
【0010】次に、上記構成のモールドコイル11をモ
ールド成形するためのモールド成形装置20の構成を図
2に基づいて説明する。成形型21は、円筒状の外型2
2と内型23とを組み合わせて構成され、内型23にス
ペーサ16を介して巻線12が装着される。この成形型
21は、その中心に固定された注入パイプ24と回転軸
25を介して架台26に水平に支持され、動力源(図示
せず)によって回転されるようになっている。
【0011】上記注入パイプ24は、一端が外型22の
注入口27に連結され、他端が接続パイプ28を介して
混合撹拌装置29に接続されている。この混合撹拌装置
29の上方には、モールド樹脂供給部30、導電性粒子
供給部31及び微小絶縁物供給部32が配置され、これ
ら各供給部30,31,32からモールド樹脂、導電性
粒子及びガラス・シリカ等の微小絶縁物が混合撹拌装置
29内に供給されるようになっている。各供給部30,
31,32からの原料供給量は、制御装置(図示せず)
により任意に調節可能になっている。
【0012】次に、上記構成のモールド成形装置20を
用いてモールドコイル11をモールド成形する方法を説
明する。注型開始時には、各供給部30,31から混合
撹拌装置29内にモールド樹脂と多量の導電性粒子とを
供給してこれらを混合撹拌し、多量の導電性粒子をモー
ルド樹脂中に分散させて、導電性樹脂33を作る。この
導電性樹脂33を真空脱泡しつつ、接続パイプ28と注
入パイプ24を介して注入口27から成形型21内に注
入する。
【0013】この注型時には、成形型21を回転させ
て、注入された導電性樹脂33に回転遠心力を作用させ
る。これにより、注型開始時に成形型21内に注入され
た導電性樹脂33は、図2に示すように、外周側から注
型されることになり、最外周に外層接地層(導電層)1
5が形成される。尚、この外層接地層15にも、微小絶
縁物14を混入させて、機械的特性を向上させるように
しても良い。
【0014】この様にして外層接地層15を形成した
後、混合撹拌装置29への導電性粒子の供給を停止し
て、混合撹拌装置29内でモールド樹脂と微小絶縁物1
4のみを混合撹拌し、微小絶縁物14をモールド樹脂中
に分散させて、絶縁性樹脂34(図3参照)を作る。こ
の絶縁性樹脂34を真空脱泡しつつ、接続パイプ28と
注入パイプ24を介して注入口27から成形型21内に
注入する。注入した絶縁性樹脂34は、回転遠心力によ
り、図3に示すように外層接地層15の内側に順次注型
され、絶縁性のモールド樹脂層13が形成される。
【0015】以上説明した本実施例によれば、モールド
成形時に同時に外層接地層15を形成できるため、モー
ルド成形後に従来のような粗面化処理(ブラスト処理
等)や金属付着(溶射等)を行う必要がない。これによ
り、従来方法で発生していたモールド樹脂層13表面の
微小な傷や、モールド樹脂層13に加わる熱・外力の問
題を解消でき、クラックの発生を防止することができ
て、モールド樹脂層13の機械的強度を向上できる。し
かも、粗面化処理工程や金属付着工程が不要となるた
め、従来よりも製造工程が減って製造能率が大幅に向上
する。更に、外層接地層15を形成する際に、粉塵が発
生しなくなるので、作業環境を改善できると共に、集塵
機等の粉塵除去のための設備が不要となり、その分、設
備コストも低減できる利点がある。
【0016】また、注型中に、モールド樹脂に対する導
電性粒子の混入率を変化させれば、モールド樹脂層13
の抵抗率分布を任意に調整でき、モールド樹脂層13の
電位分担を適正化することができる。更に、注型中に、
モールド樹脂に対する微小絶縁物の混入率を変化させれ
ば、モールド樹脂層13の比誘電率や弾性率・強度等の
機械的特性も任意に調整することができる。
【0017】尚、本発明を適用可能な樹脂モールド機器
としては、本実施例のようなモールドコイル11に限定
されず、モールド変圧器、モールド変流器等のモールド
電気機器全般、C−GIS用絶縁スペーサ等のモールド
部品全般、送電線等に用いる樹脂製碍子、モールドブッ
シング、高圧導体等の樹脂被覆に対しても、同様に本発
明を適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、モールド成形時に同時に外層接地層を形成で
きるため、モールド成形後に従来のような粗面化処理や
溶射等による金属付着が不要となり、モールド樹脂層に
クラックが発生することを防止できて、モールド樹脂層
の機械的強度を向上できると共に、従来よりも製造工程
数を削減できて製造能率を向上できる。更に、外層接地
層を形成する際に、粉塵が発生しなくなるので、作業環
境を改善できると共に、集塵機等の粉塵除去のための設
備が不要となり、その分、設備コストも低減できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すモールドコイルの縦断
面図
【図2】モールド成形装置の縦断面図
【図3】注型時の作用を説明するための成形型の縦断面
【符号の説明】
11…モールドコイル、12…巻線、13…モールド樹
脂層、14…微小絶縁物、15…外層接地層、20…モ
ールド成形装置、21…成形型、29…混合撹拌装置、
30…モールド樹脂供給部、31…導電性粒子供給部、
32…微小絶縁物供給部、33…導電性樹脂、34…絶
縁性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のモールド樹脂でモールド成形さ
    れて成る樹脂モールド機器において、モールド樹脂層の
    表層に導電性粒子が混入されていることを特徴とする樹
    脂モールド機器。
  2. 【請求項2】 成形型に絶縁性のモールド樹脂を注入し
    て樹脂モールド機器を製造する方法において、前記成形
    型を回転させると共に、この成形型に注入するモールド
    樹脂の初流分に導電性粒子を混入したことを特徴とする
    樹脂モールド機器の製造方法。
JP25626092A 1992-09-25 1992-09-25 樹脂モールド機器及びその製造方法 Pending JPH06112053A (ja)

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JP25626092A JPH06112053A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 樹脂モールド機器及びその製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0708458A1 (de) * 1994-10-19 1996-04-24 BSO STEUERUNGSTECHNIK GmbH Schaltvorrichtung mit Kontaktierung
CN1303626C (zh) * 2004-01-13 2007-03-07 张向增 空心电抗器线圈中树脂绝缘的成型方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0708458A1 (de) * 1994-10-19 1996-04-24 BSO STEUERUNGSTECHNIK GmbH Schaltvorrichtung mit Kontaktierung
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