JPH06111996A - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JPH06111996A
JPH06111996A JP5178842A JP17884293A JPH06111996A JP H06111996 A JPH06111996 A JP H06111996A JP 5178842 A JP5178842 A JP 5178842A JP 17884293 A JP17884293 A JP 17884293A JP H06111996 A JPH06111996 A JP H06111996A
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plasma
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ground electrode
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Mitsuhiro Okuni
充弘 大國
Masabumi Kubota
正文 久保田
Noboru Nomura
登 野村
Ichiro Nakayama
一郎 中山
Norihiko Tamaoki
徳彦 玉置
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高真空の下で高密度且つ均一性に優れたプラ
ズマを発生することができるプラズマ発生装置を提供す
る。 【構成】 チャンバー1の壁面1aの内側には、第1の
電極としての3個の側方電極2A,2B,2Cが等間隔
に円周状に設けられている。側方電極2A,2B,2C
には位相がおよそ120°づつ異なった50MHzの高
周波電力が印加されている。チャンバー1の底部には第
2の電極としての試料台4が設けられ、該試料台4の外
側にはリング状のアース電極5が設けられている。試料
台4には13.56MHzの高周波電力が印加されてい
る。3個の側方電極2A,2B,2Cとアース電極5と
の間隔は、試料台4とアース電極5との間隔よりも大き
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波放電を用いたプ
ラズマ発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波放電を用いたプラズマ発生方法
は、微細加工のためのドライエッチング、薄膜形成のた
めのスパッタリングやプラズマCVD、イオン注入装置
等のさまざまな分野で用いられており、加工寸法の微細
化や膜質の高精度な制御のために、高真空中でのプラズ
マ生成が求められている。
【0003】以下、プラズマ発生方法の適用例として、
微細加工に適するドライエッチングについて説明する。
【0004】現代の高密度半導体集積回路の進歩は産業
革命にも比較される変革をもたらしつつあり、半導体集
積回路の高密度化は、素子寸法の微細化、デバイスの改
良、チップサイズの大面積化等により実現されてきた。
素子寸法の微細化は光の波長程度にまで進んできてお
り、リソグラフィーにはエキシマレーザーやX線の使用
が有望である。微細パターンの実現には、リソグラフィ
ーと並んでドライエッチングが重要な役割を果たしてい
ると言える。
【0005】ドライエッチングとは、プラズマ中に存在
するラジカル、イオン等による気相と固相表面における
化学的又は物理的反応を利用し、薄膜又は基板の不要な
部分を除去する加工技術である。ドライエッチング技術
として最も広く用いられている反応性イオンエッチング
(RIE)は、適当なガスの高周波放電プラズマ中に試
料を曝すことによりエッチング反応を起こさせ、試料表
面の不要部分を除去するものである。必要な部分つまり
除去しない部分は、通常マスクとして用いたホストレジ
ストパターンにより保護されている。
【0006】微細化のためにはイオンの方向性を揃える
ことが必要であるが、このためにはプラズマ中でのイオ
ンの散乱を減らすことが不可欠である。イオンの方向性
を揃えるためには、プラズマ発生装置の真空度を高めて
イオンの平均自由行程を大きくすることが効果的である
が、プラズマ室の真空度を高めると高周波放電が生じに
くいという問題がある。
【0007】そこで、その対策として一般に、プラズマ
室に磁場を印加して放電の発生を容易にする方法、例え
ばマグネトロンRIE又はECRドライエッチング技術
が開発されてきた。
【0008】図13は、従来のマグネトロン放電を用い
たイオンエッチング装置を示す模式図である。金属性の
チャンバー51内にはガスコントローラー52を介して
反応性ガスが導入され、チャンバー51内は排気系53
によって適切な圧力に制御されている。チャンバー51
の上部にはアノード54が設けられ、下部にはカソード
となる試料台55が設けられている。試料台55にはイ
ンピーダンス整合回路56を介してRF電源57が接続
されており、試料台55とアノード54との間で高周波
放電を起こすことができる。チャンバー51の各側部に
は、対向する一対の交流電磁石58が互いに位相が90
度異なった状態で2組設けられており、該2組の交流電
磁石58によりチャンバー51内に回転磁場が印加さ
れ、高真空中での放電を容易にしている。このようにす
ると、電子が回転磁場によりサイクロイド運動をするた
め電子の運動経路が長くなり、イオン化効率が高くなる
というものである。
【0009】図14(a)は、従来のマグネトロンRI
EやECRドライエッチング装置により、ボロンリンガ
ラスをエッチングした例を示しており、同図において6
0はSi基板、61はボロンリンガラス、62はフォト
レジストパターンである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の装置では、以下に説明するようにデバイス
素子に損傷を与えてしまうと言う問題があった。従来の
マグネトロンRIE装置では、プラズマの局所的な偏り
を回転磁場によって時間的に平均化することでプラズマ
の偏りを均等にしているが、図14(b)に示すよう
に、瞬時の磁場がチャンバーの径方向に分布を持つた
め、プラズマ密度の局所的な粗密によりエッチング種の
不均一が生じたり、局所的な電位差が発生したりする。
このため、従来のマグネトロンRIE装置をMOSLS
Iプロセスに適用すると、ゲート酸化膜に破壊を生じる
という問題があった。
【0011】同様にECR装置においても、一般に磁場
がチャンバーの径方向に分布を持つため、プラズマ密度
の局所的な粗密があり、エッチング種の不均一が生じた
り、局所的な電位差が発生したりする問題があった。
【0012】そこで、特願平2−402319におい
て、真空室と、該真空室内に略等間隔に設けられたN個
の第1の電極と位相がおよそ(360/N)度づつずれ
た第1周波数の高周波電力を上記第1の電極にその配置
順に印加する第1の高周波電力供給源とからなり上記第
1の電極により形成される回転電界によって上記第1の
電極に囲まれたプラズマ発生部に高密度のプラズマを発
生させるプラズマ発生手段と、上記真空室内に設けられ
た第2の電極およびアース電極と上記第2の電極に第2
周波数の高周波電力を印加する第2の高周波電源供給源
とからなり上記プラズマ発生部に発生したプラズマ中か
らイオンを引き出すイオン引出し手段とを備えたプラズ
マ発生装置が提案されている。
【0013】このプラズマ発生装置によると、高真空の
下で高密度且つ均一性に優れたプラズマを発生すること
ができるが、本発明は、よりいっそう均一性に優れたプ
ラズマを発生することができ、これにより、微細加工性
にすぐれ且つデバイスへの損傷の極めて少ないプラズマ
発生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、プラズマ引出し手段の第2の電
極およびアース電極により形成される電界が、プラズマ
発生手段の第1の電極により形成された回転電界と干渉
するのを防止するものであって、具体的には、真空室
と、該真空室内に略等間隔に設けられたN個(Nは2以
上の整数)の第1の電極と位相がおよそ(360/N)
度づつずれた第1周波数の高周波電力を上記第1の電極
にその配置順に印加する第1の高周波電力供給源とから
なり上記第1の電極により形成される回転電界によって
上記第1の電極に囲まれたプラズマ発生部に高密度のプ
ラズマを発生させるプラズマ発生手段と、上記真空室内
に設けられた第2の電極およびアース電極と上記第2の
電極に第2周波数の高周波電力を印加する第2の高周波
電源供給源とからなり上記プラズマ発生部に発生したプ
ラズマ中からイオンを引き出すイオン引出し手段とを備
えたプラズマ発生装置を前提とし、上記アース電極は、
該アース電極と上記第2の電極とにより形成される電界
が上記第1の電極により形成される回転電界と干渉しな
い位置に設けられている構成とするものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の構成に、上
記第1の電極は上記真空室の側方にそれぞれ設けられて
おり、上記第2の電極およびアース電極は上記真空室の
底部にそれぞれ設けられているという構成を付加するも
のである。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の構成に、上
記アース電極はリング状に形成され且つ上記第2の電極
の周囲に設けられているという構成を付加するものであ
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3の構成
に、上記第1の電極と上記アース電極との間の距離は上
記第2の電極と上記アース電極との間の距離よりも大き
く設定されているという構成を付加するものである。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜4の構成
に、上記第1の電極に印加される高周波電力の第1周波
数は、上記第2の電極に印加される高周波電力の第2周
波数よりも高く設定されているという構成を付加するも
のである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5の構成
に、上記真空室の壁面は絶縁されているという構成を付
加するものである。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6の構成
に、上記第1の電極の表面は、該第1の電極にスパッタ
が付着するのを阻止する保護膜により覆われているとい
う構成を付加するものである。
【0021】請求項8の発明は、請求項1〜7の構成
に、上記真空室の真空度は10Pa以下に設定されてい
るという構成を付加するものである。
【0022】
【作用】請求項1の構成により、プラズマ発生手段の第
1の電極により形成される回転電界により誘起される電
子の回転又はサイクロイド等のリサージュ図形を描く運
動により、高真空中にも拘らず高いイオン化効率が得ら
れ、プラズマ発生部には高密度のプラズマが発生する。
従来の磁場によるマグネトロン放電やECR放電に比べ
て、電界が均一であるため均一性に優れたプラズマが得
られると共に装置の大型化も容易である。またプラズマ
の局所的な偏りがほとんどないので、加工物への損傷も
極めて小さくなる。
【0023】さらに、イオン引出し手段のアース電極
は、該アース電極と第2の電極とにより形成される電界
が第1の電極により形成される回転電界と干渉しない位
置に設けられているため、第2の電極とアース電極とに
より形成される電界が、第1の電極により形成される回
転電場によって発生させられる高密度のプラズマを乱す
現象は抑制される。
【0024】請求項2の構成により、第1の電極は真空
室の側方に設けられ且つ第2の電極およびアース電極は
真空室の底部に設けられているため、第2の電極とアー
ス電極とにより形成される電界が、第1の電極により形
成される回転電場によって発生させられる高密度のプラ
ズマを乱す現象を確実に抑制することができる。
【0025】請求項3の構成により、アース電極はリン
グ状に形成されており且つ第2の電極の周囲に設けられ
ているため、第2の電極とアース電極とにより形成され
る電界が、第1の電極により形成される回転電場によっ
て発生させられる高密度のプラズマを乱す現象をいっそ
う確実に抑制することができる。
【0026】請求項4の構成により、第1の電極とアー
ス電極との間の距離は第2の電極とアース電極との間の
距離よりも大きく設定されているため、第2の電極とア
ース電極とにより形成される電界が第1の電極により形
成される回転電界と干渉しない位置に設けられているこ
とと相俟って、第1の電極とアース電極との間にはプラ
ズマが発生せず、第2の電極とアース電極との間にのみ
プラズマが発生するので、第2の電極とアース電極との
間に発生するプラズマが第1の電極とアース電極との間
に発生するプラズマによって乱されることがなくなる。
【0027】請求項5の構成により、第1の電極に印加
される高周波電力の第1周波数は第2の電極に印加され
る高周波電力の第2周波数よりも高く設定されており、
第1の電界に印加される第1高周波の方が高いので、プ
ラズマ内の電子の回転半径が小さくなり、第1の電極に
より形成される回転電界によっていっそう高密度なプラ
ズマが発生する。また、第1周波数は第2周波数よりも
高いので、第2の電極とアース電極とにより形成される
電界にイオンのみならず電子も追従しイオンに追従する
電子によってイオンの方向性が乱されるという現象が避
けられる。
【0028】請求項6の構成により、真空室の壁面は絶
縁されているため、真空室の壁面がプラズマ電位よりも
負に帯電するので、プラズマの損失が低減する。
【0029】請求項7の構成により、第1の電極の表面
は保護膜により覆われているため該第1の電極にスパッ
タが付着せず、また保護膜が絶縁性であるので第1の電
極からの2次電子放出の効率が向上する。
【0030】請求項8の構成により、真空室の真空度は
10Pa以下に設定されているため、電子の自由行程距
離が短いので、プラズマの密度が大きくなる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0032】図1は、本発明の第1実施例であり、N=
3の場合のプラズマ発生装置としてのドライエッチング
装置の構造を示している。図2は上記ドライエッチング
装置の縱断面構造を示し、図3は上記ドライエッチング
装置の横断面構造を示している。同図において、1は接
地されており、壁面がセラミック、テフロン又は石英等
の絶縁物で覆われたチャンバーであって、該チャンバー
1の内部は真空室を構成している。尚、チャンバー1の
壁面1aを絶縁物で覆う代わりに、チャンバー1の内部
に、石英等からなるインナーチャンバーのようなチャン
バー1とは別体のものを設けてもよい。
【0033】チャンバー1の壁面1aの内側には、第1
の電極としての3個の側方電極2A,2B,2Cが略等
間隔につまり120°づつの角度位置に円周状に設けら
れている。各側方電極2A,2B,2Cには、第1の高
周波電力供給源3A,3B,3Cから、放電電力は同一
であるが電力の位相がおよそ120°づつ異なった第1
周波数の高周波電力が印加されている。すなわち側方電
極2Bの位相は側方電極2Aの位相に対して120°進
んでおり、側方電極2Cの位相は側方電極2Aの位相に
対して120°遅れている。各側方電極2A,2B,2
Cには整合回路(図示せず)を介して15MHzから3
00MHzの高周波電力が印加されるようになっている
が、本実施例においては、各側方電極2A,2B,2C
には50MHzの周波数の高周波電力が印加されてい
る。また、各側方電極2A,2B,2Cに供給される高
周波電力同士の間には、フェーズシフタ(図示せず)に
より120°の位相差が実現されている。
【0034】上述した3個の側方電極2A,2B,2C
および第1の高周波電力供給源3A,3B,3Cによっ
てプラズマ発生手段が構成されており、各側方電極2
A,2B,2Cに印加される高周波電力によって形成さ
れる回転電場によって、各側方電極2A,2B,2Cの
内側のプラズマ発生部には高密度のプラズマが発生す
る。この場合、各側方電極2A,2B,2Cにはアース
は不要である。その理由は、位相が順次異なる高周波電
力が印加される3個の側方電極2A,2B,2Cが互い
にその役割を担っているからである。
【0035】チャンバー1の底部には第2の電極として
の試料台4が設けられ、該試料台4の外側にはリング状
のアース電極5が設けられている。試料台4には第2の
高周波電力供給源6から第2周波数例えば13.56M
Hzの高周波電力が印加されている。
【0036】第1実施例においては、チャンバー1の形
状は円筒状であり、チャンバー1の直径は400mm、
チャンバー1の高さは400mm、側方電極2A,2
B,2Cの高さは50mm、試料台4の直径は200m
mである。そして、各側方電極2A,2B,2Cとアー
ス電極5との間の距離:L1 は200mmであり、試料
台4とアース電極4との間の距離:L2 は30mmであ
る。
【0037】また、チャンバー1の内部には、エッチン
グガスがアスフローコントローラ(図示せず)を介して
導入口1bから導入され、導入されたエッチングガスは
排出口1cから外部に排出される。チャンバー1の内部
の圧力はターボポンプ(図示せず)により0.1Paか
ら10Pa程度に制御されている。
【0038】図4は、上記のエッチング装置においてラ
ングミュアープローブ法により電子密度を測定した結果
を示している。測定領域は3個の側方電極2A,2B,
2Cで囲まれたプラズマ発生部の下方であり、エッチン
グガスとしてはArガスを用い、チャンバー1の内部の
圧力は1Paである。そして各側方電極2A,2B,2
Cには位相が120°づつずれており周波数が50MH
zである30Wの高周波電力をそれぞれ印加し、試料4
aが載置された試料台4には周波数が13.56MHz
である30Wの高周波電力を印加した。そして、チャン
バー1の内部における各側方電極2A,2B,2Cと試
料台4との間の高さ位置に図2に示すプローブ7を挿入
し、試料台4の中心から水平方向へ−100mmから+
100mmまでの位置で電子密度を測定した。
【0039】図4に示すように、回転電界と電子の閉じ
こめ作用により、1Paの高真空下において磁場を用い
ることなく高均一なプラズマが発生している。尚、プラ
ズマの均一性には真空度が大きく影響する。10Pa以
上の真空度ではプラズマは側方電極2A,2B,2Cの
近傍に局在するので、プラズマの均一性は若干低下す
る。
【0040】図5は、アース電極5の位置を変えて、試
料台4の中心から水平方向へ−100mmから+100
mmまでの位置における電子密度を測定した結果を示し
ている。図5(a)はアース電極5をチャンバー1の上
部に設置した場合、図5(b)はアース電極5を各側方
電極2A,2B,2Cと試料台4との略中間においた場
合、図5(c)は本実施例の場合つまり各側方電極2
A,2B,2Cとアース電極5との間の距離:L1 を2
00mmとし、試料台4とアース電極5との間の距離:
2 を30mmに設定した場合をそれぞれ示している。
【0041】図5(a)の場合には、試料台4とアース
電極5とにより形成される電界が各側方電極2A,2
B,2Cにより形成される回転電界と干渉するため、各
側方電極2A,2B,2Cにより生成されるプラズマが
乱れ、プラズマ密度が均一にはならない。これは、各側
方電極2A,2B,2Cとアース電極5との間に強い放
電が起こってプラズマが生成されるためと、試料台4と
アース電極5との間の放電が弱くなるためであると考え
られる。図5(b)の場合には、図5(a)の場合に比
べてプラズマ密度は均一化されているが、試料台4の周
縁部においてプラズマ密度が均一にならない。これは、
各側方電極2A,2B,2Cとアース電極5との間およ
び試料台4とアース電極5との間の両方に同程度の放電
が起こり両方にプラズマが生成されるためと考えられ
る。これに対して、図5(c)の場合には、試料台4の
周縁部においてもプラズマ密度が均一化されている。こ
れは、各側方電極2A,2B,2Cとアース電極5との
間には放電が起こらずプラズマが生成されないためであ
ると考えられる。
【0042】以下、各側方電極2A,2B,2Cに印加
される高周波電力の第1周波数f1と、試料台4に印加
される高周波電力の第2周波数f2 との関係について考
察する。
【0043】第1実施例の場合、各側方電極2A,2
B,2Cには50MHzの周波数の高周波電力が印加さ
れ、試料台4には13.56MHzの周波数の高周波電
力が印加されている。他のパラメータを変更することな
く試料台4に印加する高周波電力の周波数を50MHz
に変更するとプラズマの均一性が悪くなった。また試料
台4に印加する高周波電力の周波数を70MHzに変更
するとプラズマ密度の試料台4への電力依存性が強くな
り、イオンエネルギーとプラズマ密度の独立制御が難し
い状態になる。
【0044】第1周波数f1 を第2周波数f2 よりも高
くすることにより、各側方電極2A,2B,2Cにより
形成される回転電界をプラズマ生成に当て、試料台4と
アース電極5とにより形成される電界をプラズマ発生部
に生成されたプラズマ中からのイオンの引き出しに当て
ることができる。高周波電界中において電荷が得るエネ
ルギーはおよそその質量に反比例する。イオンの質量は
電子の質量に比べて数千倍以上であるから、およそ10
MHz以上の高周波電界にはイオンは追従できず、電子
のみが追従する。第1周波数f1 をおよそ10MHz以
上とし、第2周波数f2 よりも高くすることにより、各
側方電極2A,2B,2Cによる回転電界には電子だけ
が追従することとなり、第1周波数f1 をもっぱらプラ
ズマ生成に当てることができる。また、第2周波数f2
を第1周波数f1 よりも小さくし望ましくは10MHz
以下にすれば、試料台4に入射するイオンエネルギーは
第2周波数f2 の高周波電力により制御できる。
【0045】図6(a)は第1周波数f1 が第2周波数
2 よりも大きい場合の状態を示し、図6(b)は第1
周波数f1 が第2周波数f2 よりも小さい場合の状態を
示している。図6(a)の場合には、試料台4とアース
電極5とにより形成される電界にプラズマ発生部の電子
が追従しないので、電子によってイオンの方向性が乱さ
れることはないが、図6(b)の場合には、試料台4と
アース電極5とにより形成される電界にプラズマ発生部
のイオンのみならず電子も追従し、イオンに追従する電
子によってイオンの方向性が乱される。このため、図6
(a)の場合にはプラズマ発生部に発生させるプラズマ
と該プラズマ中から引き出すイオンとを独立に制御する
ことが可能であるが、図6(b)の場合にはプラズマ発
生部に発生させるプラズマと該プラズマ中から引き出す
イオンとを独立に制御することが困難になる。
【0046】以下、チャンバー1の壁面1aの絶縁性に
ついて考察する。
【0047】本第1実施例においては、チャンバー1の
壁面1aはセラミック、テフロン又は石英等の絶縁物で
覆われていたが、チャンバー4の壁面1aが金属が露出
した状態の場合も検討した。金属が露出した場合には、
各側方電極2A,2B,2Cとチャンバー1の壁面1a
との間に放電が起こり、各側方電極2A,2B,2C同
士の間の放電が安定しないので、プラズマ密度は壁面1
aが絶縁物により覆われた場合の半分以下であった。
【0048】第1実施例の場合、各側方電極2A,2
B,2Cおよび試料台4の表面はアルミナからなる保護
膜により覆われている。これはアルミナ被覆すると、金
属が露出した場合に比べてプラズマ密度を10〜30%
高くできることが実験的に得られているからである。ま
た、各側方電極2A,2B,2Cが絶縁性の保護膜によ
り覆われていると、各側方電極2A,2B,2Cへのス
パッタリングが起こらず、スパッタリングによるチャン
バー1内の金属汚染を防止することができる。
【0049】以下、第1実施例に係るドライエッチング
装置を用いてドライエッチングを行なった結果について
説明する。
【0050】まず、図7に基づきポリシリコン膜に対す
るエッチングについて説明する。膜の構成は図7(a)
に示すとおりであって、シリコン基板11の上に熱Si
212が形成され、熱SiO2 12の上にn+ Pol
y−Si膜13が形成され、n+ Poly−Si膜13
の上にレジスト14が形成されている。エッチング条件
は、エッチングガスCl2 の流量を80sccmとし、
真空度は1Paとし、試料台4に印加する高周波電力の
周波数は13.56MHzとし、その電力を30Wをと
し、各側方電極2A,2B,2Cには周波数50MHz
の高周波電力を印加しその電力をそれぞれ30W,40
W,50W,60W,70Wに変化させてドライエッチ
ングを行なった。その結果、図7(b)に示すように、
エッチング形状については全ての条件下において良好な
垂直形状が得られた。
【0051】図8は、n+ Poly−Si膜13のエッ
チング特性の各側方電極2A,2B,2Cに対するパワ
ー依存性を示している。エッチングレートは電力の増加
に比例して増大するが、エッチングレートの均一性は、
全ての条件下において1〜5%の範囲内に収まってい
る。そして600nm/minのエッチングレートの下
において選択比(対熱酸化膜)250が得られ、良好で
あった。
【0052】この結果から、従来のドライエッチング装
置に比べて、低電力で且つデポジション性のガス(例え
ばHBr)を用いることなく、しかも磁場を印加するこ
となく、n+ Poly−Si膜13に対して良好なエッ
チング特性(均一なエッチング、高いエッチングレー
ト、高い選択比および垂直形状)を得られることが分か
った。
【0053】次に、図9に基づきアルミニウムシリコン
膜に対するエッチングについて説明する。膜の構成は図
9(a)に示すとおりであって、シリコン基板11の上
にBPSG膜15が形成され、BPSG膜15の上にA
l−Si(1%)−Cu(0.5%)膜16が形成さ
れ、Al−Si(1%)−Cu(0.5%)膜16の上
にレジスト14が形成されている。エッチング条件は、
エッチングガスをBCl3 /Cl2 =50/60scc
mとし、真空度を0.5Paとし、各側方電極2A,2
B,2Cに印加する高周波電力の周波数を200MHz
とし、その電力をそれぞれ100Wとし、試料台4に印
加する高周波電力の周波数を2MHzとし、その電力は
50Wとした。その結果、図9(b)に示すように、エ
ッチング形状については最適化された条件下において良
好な垂直形状が得られた。
【0054】図10は、Al−Si(1%)−Cu
(0.5%)膜16のエッチング特性のN2 ガス流量に
対する依存性を示している。同図に示すように、Al−
Si(1%)−Cu(0.5%)膜16の形状が順テー
パーになる条件下においてエッチングレートが600n
m/minのときに選択比(対レジスト)5が得られ、
良好であった。また、エッチングレートの均一性につい
ては、全ての条件下において1〜5%の範囲内に収まっ
ている。
【0055】この結果から、従来のドライエッチング装
置に比べて、低電力で且つデポジション性のガス(例え
ばCHCl3やHBr)を用いることなく、しかも磁場
を印加することなく、Al−Si(1%)−Cu(0.
5%)膜16に対して良好なエッチング特性を得られる
ことが分かった。
【0056】次に、図11に基づきBPSG膜(ホウ素
およびリンを含むシリコン酸化膜)16に対するエッチ
ングについて説明する。膜の構成は図11(a)に示す
通りであって、シリコン基板11の上にBPSG膜15
が形成され、BPSG膜15の上にレジスト14が形成
されている。エッチング条件は、エッチングガスCF4
の流量を50sccmとし、エッチングガスCH2 2
の流量を20〜30sccmとし、真空度を0.7Pa
とし、試料台4に印加する高周波電力の周波数を600
kHzとし、その電力としては30〜100Wを印加
し、各側方電極2A,2B,2Cに印加する高周波電力
の周波数を30MHzとし、その電力を変化させてドラ
イエッチングを行なった。その結果、図11(b)に示
すように、エッチング形状については良好な垂直形状が
得られた。エッチングレートは高周波電力の増加に伴っ
て増大する。そして、400nm/minのエッチング
レートの下で選択比(対シリコン)90が得られ、良好
であった。また、エッチングレートの均一性について
は、全ての条件下において1〜5%の範囲内に収まって
いる。また、エッチングレートがアスペクト比の増大に
伴って減少する現象、いわゆるマイクロローディング効
果は、アスペクト比が5以下のときには検出されなかっ
た。さらに、MOS構造TEGを用いたチャージアップ
ダメージ評価を行なったが、10nm厚のゲート酸化膜
に対してもダメージは検出されなかった。これはプラズ
マの均一性が良好なことによるものと考えられる。
【0057】この結果から、BPSG膜15に対し、従
来のドライエッチング装置に比べて、マイクロローディ
ング効果がなくダメージのない良好なエッチング特性を
得られることが分かった。
【0058】図12は、本発明の第2実施例であり、N
=4の場合のプラズマ発生装置としてのドライエッチン
グ装置の構造を示している。
【0059】尚、第1実施例と同様の部材については第
1実施例と同じ符号を付すことにより詳細な説明は省略
する。チャンバー1の壁面1aの内側には、第1の電極
としての4個の側方電極2A,2B,2C,2Dが略等
間隔につまり90°づつの角度位置に円周状に設けられ
ている。各側方電極2A,2B,2C,2Dには、第1
の高周波電力供給源3A,3B,3C,3Dから、放電
電力は同一であるが電力の位相がおよそ90°づつ異な
った第1周波数の高周波電力が印加されている。すなわ
ち側方電極2Bは側方電極2Aに対して位相が90°進
んでおり、側方電極2Cは側方電極2Aに対して位相が
180°進んでおり、側方電極2Dは側方電極2Aに対
して270°進んでいる。各側方電極2A,2B,2
C,2Dには整合回路(図示せず)を介して30MHz
の高周波電力が印加されており、各高周波電力同士はフ
ェーズシフタ(図示せず)によりそれぞれ90°の位相
差が実現されている。尚、側方電極2A,2B,2C,
2Dとチャンバー1との高さ関係は、第1実施例と同様
である。
【0060】試料台4は第5番目の電極であり、アース
電極5は第1実施例と同様、試料台4の周囲に試料台4
とおよそ30mmの間隔をおいて設けられている。
【0061】また、第1実施例と同様に、チャンバー1
の内部には、エッチングガスがアスフローコントローラ
(図示せず)を介して導入され、チャンバー1の内部の
圧力はターボポンプ(図示せず)により0.1Paから
10Pa程度に制御されている。
【0062】尚、第1実施例においてはN=3であり、
第2実施例においてはN=4であったが、Nは2以上の
整数の中から適宜選択可能である。
【0063】また、第1実施例および第2実施例におい
ては、プラズマ発生装置としてエッチング装置を示した
が、本発明のプラズマ発生装置は、プラズマCVD装置
やスパッタイオン注入装置等のイオン源等、高真空下に
おける高密度のプラズマを必要とする装置への適用が可
能なことは言うまでもない。
【0064】さらに、第1実施例および第2実施例にお
いては、高周波電力の位相差をそれぞれ120°又は9
0°と一定にした場合を示したが、高周波電力の位相差
を時間の関数のように変化させてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係るプラズマ発生装置によると、イオン引出し手段のア
ース電極は、該アース電極と第2の電極とにより形成さ
れる電界が第1の電極により形成される回転電界と干渉
しない位置に設けられているため、第2の電極およびア
ース電極により形成される電界が第1の電極により形成
される回転電場によって発生させられる高密度のプラズ
マを散乱させる現象は抑制されるので、プラズマ発生部
のプラズマは高密度で且つ均一になる。このため、請求
項1の発明に係るプラズマ発生装置によると微細加工性
に優れ且つデバイスへの損傷が低減する。
【0066】請求項2の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、第1の電極は真空室の側方に設けられ且つ第2
の電極およびアース電極は真空室の底部に設けられてい
るため、第2の電極とアース電極とにより形成される電
界が第1の電極により形成される回転電場によって発生
させられる高密度のプラズマを乱す現象を確実に抑制す
ることができる。
【0067】請求項3の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、アース電極はリング状に形成されており且つ第
2の電極の周囲に設けられているため、第2の電極とア
ース電極とにより形成される電界が第1の電極により形
成される回転電場によって発生させられる高密度のプラ
ズマを乱す現象をいっそう確実に抑制することができ
る。
【0068】請求項4の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、第1の電極とアース電極との間の距離は第2の
電極とアース電極との間の距離よりも大きく設定されて
いるため、第2の電極とアース電極とにより形成される
電界が第1の電極により形成される回転電界と干渉しな
い位置に設けられていることと相俟って第1の電極とア
ース電極との間にはプラズマが発生しないので、第2の
電極とアース電極との間に発生するプラズマが第1の電
極とアース電極との間に発生するプラズマによって乱さ
れる現象がなくなり、これにより、プラズマ発生部のプ
ラズマはいっそう均一になる。
【0069】請求項5の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、第1の電極に印加される高周波電力の第1周波
数は、第2の電極に印加される高周波電力の第2周波数
よりも高く設定されており、第1の電界に印加される第
1高周波が高いため、第1の電極により形成される回転
電界によっていっそう高密度なプラズマが発生すると共
に、第1周波数が第2周波数よりも高いため、第2電極
とアース電極とにより形成される電界に引き出されるイ
オンに電子が追従せず、イオンの方向性が乱されること
がないので、異方性エッチングを確実に行なうことがで
きる。
【0070】請求項6の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、真空室の壁面は絶縁されており、プラズマ電位
よりも負に帯電するため、プラズマの損失が低減するの
で、高真空下において効率の良いプラズマの発生を実現
することができる。
【0071】請求項7の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、第1の電極の表面は保護膜により覆われている
おり、該第1の電極にスパッタが付着しないので、プラ
ズマ発生中に第1の電極がスパッタリングにより劣化す
る現象、および真空室が汚染され処理中のデバイスが不
純物汚染される現象を防止できると共に、保護膜が絶縁
性を有しているため第1の電極からの2次電子放出の効
率が大きくなり、プラズマの高密度化が向上する。
【0072】請求項8の発明に係るプラズマ発生装置に
よると、真空室の真空度は10Pa以下に設定されてい
るため、電子の自由行程距離が短くなり、プラズマ密度
が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ発生装置の第1実施例と
してのドライエッチング装置を示す模式図である。
【図2】上記第1実施例のドライエッチング装置の縱断
面図である。
【図3】上記第1実施例のドライエッチング装置の横断
面図である。
【図4】上記第1実施例のドライエッチング装置におい
てラングミュアープローブ法により電子密度を測定した
結果を示す図である。
【図5】上記第1実施例のドライエッチング装置におい
てアース電極の位置を変えて電子密度を測定した結果を
示しており、(a)はアース電極をチャンバーの上部に
設置した場合、(b)はアース電極を側方電極と試料台
との略中間においた場合、(c)は側方電極とアース電
極との間隔を試料台とアース電極との間隔よりも大きく
した場合をそれぞれ示している。
【図6】上記第1実施例のドライエッチング装置におけ
る第1周波数と第2周波数との大小関係とプラズマ発生
状態との関係を示しており、(a)は第1周波数が第2
周波数よりも大きい場合であり、(b)は第1周波数が
第2周波数よりも小さい場合である。
【図7】上記第1実施例に係るドライエッチング装置を
用いてポリシリコン膜に対してドライエッチングを行な
った状態を示し、(a)はドライエッチング前の状態で
あり、(b)はドライエッチング後の状態である。
【図8】上記第1実施例に係るドライエッチング装置を
用いてポリシリコン膜に対するドライエッチングを行な
った場合において、エッチング特性の側方電極に対する
パワー依存性を示す図である。
【図9】上記第1実施例に係るドライエッチング装置を
用いてアルミニウムシリコン膜に対してドライエッチン
グを行なった状態を示し、(a)はドライエッチング前
の状態であり、(b)はドライエッチング後の状態であ
る。
【図10】上記第1実施例に係るドライエッチング装置
を用いてアルミニウムシリコン膜に対するドライエッチ
ングを行なった場合において、エッチング特性のN2
ス流量に対する依存性を示す図である。
【図11】上記第1実施例に係るドライエッチング装置
を用いてBPSG膜に対してドライエッチングを行なっ
た状態を示し、(a)はドライエッチング前の状態であ
り、(b)はドライエッチング後の状態である。
【図12】本発明に係るプラズマ発生装置の第2実施例
としてのドライエッチング装置を示す模式図である。
【図13】従来のプラズマ発生装置としてのドライエッ
チング装置を示す模式図である。
【図14】(a)は従来のドライエッチング装置により
ボロンリンガラスをエッチングした状態を示し、(b)
は上記ドライエッチングを行なった際の試料台上方にお
ける磁場の分布を示している。
【符号の説明】
1 チャンバー 1a 壁面 1b 導入口 1c 排出口 2A,2B,2C,2D 側方電極(第1の電極) 3A,3B,3C,3D 第1の高周波電力供給源 4 試料台(第2の電極) 5 アース電極 6 第2の高周波電力供給源 7 プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/205 21/302 B 9277−4M (72)発明者 中山 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 玉置 徳彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室と、該真空室内に略等間隔に設け
    られたN個(Nは2以上の整数)の第1の電極と位相が
    およそ(360/N)度づつずれた第1周波数の高周波
    電力を上記第1の電極にその配置順に印加する第1の高
    周波電力供給源とからなり上記第1の電極により形成さ
    れる回転電界によって上記第1の電極に囲まれたプラズ
    マ発生部に高密度のプラズマを発生させるプラズマ発生
    手段と、上記真空室内に設けられた第2の電極およびア
    ース電極と上記第2の電極に第2周波数の高周波電力を
    印加する第2の高周波電源供給源とからなり上記プラズ
    マ発生部に発生したプラズマ中からイオンを引き出すイ
    オン引出し手段とを備えたプラズマ発生装置において、
    上記アース電極は、該アース電極と上記第2の電極とに
    より形成される電界が上記第1の電極により形成される
    回転電界と干渉しないような位置に設けられていること
    を特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の電極は上記真空室の側方にそ
    れぞれ設けられており、上記第2の電極およびアース電
    極は上記真空室の底部にそれぞれ設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  3. 【請求項3】 上記アース電極はリング状に形成され且
    つ上記第2の電極の周囲に設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載のプラズマ発生装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の電極と上記アース電極との間
    の距離は、上記第2の電極と上記アース電極との間の距
    離よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のプラズマ発生装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の電極に印加される高周波電力
    の第1周波数は、上記第2の電極に印加される高周波電
    力の第2周波数よりも高く設定されていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマ発生
    装置。
  6. 【請求項6】 上記真空室の壁面は絶縁されていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラ
    ズマ発生装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の電極の表面は、該第1の電極
    にスパッタが付着するのを阻止する絶縁性の保護膜によ
    り覆われていることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載のプラズマ発生装置。
  8. 【請求項8】 上記真空室の真空度は10Pa以下に設
    定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のプラズマ発生装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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