JP2017152958A - 不可視化装置 - Google Patents

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皓貴 内藤
Teruki Naito
皓貴 内藤
稲永 康隆
Yasutaka Inanaga
康隆 稲永
雄一郎 福間
Yuichiro Fukuma
雄一郎 福間
勝博 端山
Katsuhiro Hayama
勝博 端山
道 酒井
Osamu Sakai
道 酒井
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Abstract

【課題】不可視包囲体を取り除かなくても不可視包囲体の外側と内側とで電磁波のやり取りが可能なアクティブな不可視化装置を提供する。
【解決手段】不可視包囲体(3)は、物体(M)を格納する空洞部(31)及び前記空洞部を囲む放電空間(32)を有する。プラズマ生成部(4)は、放電空間(32)の内部にプラズマを生成し、プラズマ分布制御部(5)が、存在する電磁波に応じて印加電力を変化させて放電空間(32)の電子密度分布を変化させることにより、プラズマの比誘電率を変化させ、以て物体(M)の可視化と不可視化とを切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、包囲体と包囲体の内部に配置した物体とに対する電磁波、特にマイクロ波帯以下の電磁波を用いた検出を困難にする不可視化装置に関するものである。なお、ここで言う「不可視」とは、包囲体内に物体が配置されているか否かに拘わらず、包囲体が存在している状況で所定の位置を通過した電磁波の伝搬状態を、包囲体が存在していない状況でその所定の位置を通過した電磁波の伝搬状態と同様にすることを意味する。
従来より、電磁波散乱による電波障害の抑制などを目的として、人工的に内部の屈折率を制御した包囲体で物体を包囲する技術が知られている。このような技術を用いると、包囲体及び包囲体の内部に配置した物体が存在している状況で所定の位置を通過した電磁波の伝搬状態が、包囲体及び包囲体の内部に配置した物体が存在していない状況でその所定の位置を通過した電磁波の伝搬状態と同様になり、包囲体及び包囲体の内部に配置した物体を特定の電磁波に対して不可視化できることになる。そのため、物体を不可視化する不可視化装置の研究が進められている。
このような不可視化装置としては、例えば、金属、誘電体、磁性体等の小片(粒子、棒、薄膜など)、又は金属、誘電体、磁性体等の混合膜を、波長に対して十分短い間隔で配列した包囲体の断面の屈折率分布を人為的に調整することによって、電磁波に対する包囲体と物体との不可視化を実現したパッシブな不可視包囲体がある(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、この特許文献1の不可視包囲体は、内部に空洞部を備えた円筒状の中央包囲体と、均質材料から成る外郭体とを備え、空洞部にある物体と中央包囲体自身とを電磁波に対して不可視化するものである。中央包囲体は、誘電率の異なる複数種類の材料を半径方向に積層したものである。中央包囲体の半径に応じて、中央包囲体各部の誘電率の実効的な値が調整されている。誘電テンソルの半径方向成分は、中央包囲体の半径に応じて増加する。最外周における誘電テンソルの半径方向成分は、外郭体の誘電率よりも小さな所定値となる。この不可視包囲体は、複雑な構造を使用せず、通常媒質材料による簡単な構造体によって構成されている。そのため、広範囲の周波数帯域において不可視特性を実現している。
国際公開第WO2011/118710号
上述したような従来の不可視化装置としての不可視包囲体では、通常媒質材料(例えば、誘電体又は磁性体)の小片又は混合膜を用いて包囲体の誘電テンソルが構成されている。そのため、空洞部の内側にある物体を電磁波に対して不可視状態とすることができる。
しかしながら、空洞部の内側にある物体は常に不可視状態となる。従って、電波障害の防止を目的として建築物などの周囲に従来の不可視包囲体を設けた場合、この不可視包囲体を取り除かない限り、不可視包囲体の外側と内側とでは電磁波のやり取りができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、不可視包囲体を取り除かなくても不可視包囲体の外側と内側とで電磁波のやり取りが可能なアクティブな不可視化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る不可視化装置は、物体を格納する空洞部、及び前記空洞部を囲む放電空間を有する不可視包囲体と、前記放電空間の内部にプラズマを生成するプラズマ生成部と、前記プラズマ生成部によって生成された前記プラズマの電子密度分布を、存在する電磁波に応じて印加電力を変化させることにより前記放電空間の比誘電率を変化させ、以て前記物体の可視化と不可視化とを切り替えるプラズマ分布制御部とを備えるものである。
本発明によれば、プラズマ化した放電ガスの電子密度分布を制御することによって放電空間内部の比誘電率が制御される。そのため、空洞部内側の物体に依存した電磁波の散乱を抑制できる比誘電率となるように制御することによって物体の不可視化を実現する一方、放電ガスの励起を停止して物体に依存した電磁波の散乱を促す比誘電率となるように制御することによって物体の可視化を実現することができる。
すなわち、電子密度分布を制御して比誘電率を変化させることによって、物体の可視化と不可視化とを切り替えることができる。従って、不可視包囲体を取り除くことなく物体の可視化と不可視化との切り替えが可能な不可視化装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る不可視化装置を概略的に示した図である。 図2に示す不可視化装置を具体的に示した図である。 図2に示す不可視化装置の実施例1を示した図である。 図3に示す不可視化装置において、プラズマを生成しない場合に、電磁波(平面波)が不可視包囲体の周囲を伝搬する様子をシミュレートした結果を示す図である。 図3に示す不可視化装置において、プラズマを生成した場合に、電磁波(平面波)が包囲体周囲を伝搬する様子をシミュレートした結果を示す図である。 図2に示す不可視化装置の実施例2を示した図である。 図2に示す不可視化装置の実施例3を示した図である。 図2に示す不可視化装置の実施例4を示した図である。 図8のA−A’線で切断した断面図である。 図2に示す不可視化装置の実施例5を示した図である。 図2に示す不可視化装置の実施例6を示した図である。 図2に示す不可視化装置の実施例7を示した図である。 図12に示す不可視化装置において、包囲体の軸に電界が平行な電磁波が入射した場合の包囲体の散乱特性を計算した結果の図である。 図12に示す不可視化装置において、包囲体の軸に電界が垂直な電磁波が入射した場合の包囲体の散乱特性を計算した結果の図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示する不可視化装置の種々の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
本発明の本実施の形態1に係る不可視化装置を、図1及び図2を参照して説明する。
不可視化装置11は、図1に示すように、不可視包囲体(以下、単に包囲体と称することがある。)3と、プラズマ生成部4と、プラズマ分布制御部5と、電磁波探知部6と、ガス制御部7とを備える。
包囲体3は、電磁波を透過する絶縁性材質によって構成された円筒状の容器であり、内部に空洞部31と、放電空間32とを備えている。
空洞部31は、包囲体3と中心軸を同一とする円筒状の空洞であり、図2に示すように、物体Mを格納する空間である。
放電空間32は、包囲体3の内部に設けられた空間であり、図示しないガス供給口及びガス排出口を有する。包囲体3の中心軸と放電空間32の中心軸とは同一である。放電空間32は、内部に所定の放電ガスを保持できるように、ガス供給口及びガス排出口を除いて密封された構造となっている。
プラズマ生成部4は、放電ガスを励起してプラズマPを生成するための部材であり、放電電極41と、電源42と、電力制御器43と、電源線44とを備える。
放電電極41は、プラズマを発生させる要素であり、後述する実施例に示すように、放電空間32の壁面、ここでは放電空間32の底面に設けられている。
電源42は、プラズマ生成部4の各部に電力を供給する要素であり、直流電力、正弦波の波形を有する交流電力、又はパルス波形を有する交流電力を発生する。電源42によって発生された電力は、電源線44を通って放電電極41に印加される。この放電電極41に供給された電力は、放電ガスをプラズマPに励起する。
電力制御器43は、放電電極41と電源42との間に電源線44を介して接続されており、電源42から放電電極41への電力の供給を制御する。
プラズマ分布制御部5は、放電空間32内部のプラズマPの電子密度分布を制御するための部材であり、分布制御電極51と、電圧源52と、電圧制御器53と、電圧線54とを備える。
分布制御電極51は、プラズマP内部の電子を制御する要素であり、後述する実施例に示すように、空洞部31の内部に設けられている。
電圧源52は、負、ゼロ又は正の直流電圧を発生する。電圧源52によって発生された電圧は、電圧線54を通って分布制御電極51に印加される。この分布制御電極51に供給された電圧によって、プラズマP内部の電子を空洞部31側に引き付けたり、又は、排斥したりする制御を行うことができる。すなわち、分布制御電極51に電圧を供給することによって、放電空間32内部のプラズマPの電子密度分布を制御することができる。
電圧制御器53は、分布制御電極51と電圧源52の間に電圧線54を介して接続されており、電圧源52から分布制御電極51への電圧の供給を制御する。
電磁波探知部6は、電磁波を受信するアンテナ61と、受信した電磁波を解析する受信器62とを備える。受信器62としては、例えば、同調受信器、スーパーヘテロダイン受信器又はチャネライズド受信器などを用いても良い。電磁波探知部6は、包囲体3の外側に設けられる。
電磁波探知部6の受信器62は、電力制御器43と、電圧制御器53と、吸排気制御器74とに接続され、受信した電磁波信号に応じて、これらの制御器43、53、及び74に制御信号を送信する。電力制御器43は、電磁波探知部6からの制御信号に応じて、放電電極41に供給する電力を制御する。電圧制御器53は、電磁波探知部6からの制御信号に応じて、分布制御電極51に供給する電圧を制御する。吸排気制御器74は、電磁波探知部6からの制御信号に応じて、吸気弁73a及び排気弁73bの開閉を制御する。
ガス制御部7は、ガスボンベ71と、真空ポンプ72と、弁73と、吸排気制御器74と、配管75とを備える。
ガスボンベ71は、プラズマPを生成するための放電ガスを放電空間32に供給するためのボンベである。真空ポンプ72は、放電空間32の内部を排気するためのポンプである。
弁73は、吸気弁73aと排気弁73bとを有しており、放電空間32内の吸排気に用いられる。弁73の開閉は、吸排気制御器74によって制御されている。弁73の開閉によって、放電空間32の内部に供給されるガスの圧力が制御される。
配管75は、ガスボンベ71、真空ポンプ72などと、放電空間32のガス吸排気口とを接続する。
(プラズマの生成方法)
ここで、放電空間32の内部でプラズマPを生成する方法について説明する。
初期状態において、放電空間32の内部に空気が充填されている。この空気を真空ポンプ72よって排気し、放電空間32の内部を真空状態にする。真空状態になった放電空間32の内部に対し、ガスボンベ71を用いて、アルゴン等の所定の放電ガスを送り込み、放電空間32の内部を放電ガスで充たす。送り込まれた放電ガスの放電空間32内部における圧力は、吸排気制御器74を用いた吸気弁73a及び排気弁73bの開閉制御によって調整される。
送り込まれた放電ガスの放電空間32内部における圧力を調整した後、電源42から放電電極41に向けた電力の供給を開始する。これにより、放電空間32内のガスを電離してプラズマPを生成することができる。
この場合、電磁波探知部6のアンテナ61が電磁波EM1を受信すると、受信器62は、受信した電磁波EM1の信号に応じて、電力制御器43と、電圧制御器53と、吸排気制御器74とに制御信号を送信する。電源42から供給される電力を電力制御器43が制御信号に基づいて制御することによって、また、放電空間32内のガス圧力を吸排気制御器74が制御信号に基づいて制御することによって、プラズマPの電子密度と、電子及び中性粒子の衝突周波数とを制御することができる。電圧源52から分布制御電極51に供給する電圧を電圧制御器53が、上記の制御信号に基づいて制御することによって、放電空間32内の電子を空洞部31側に引き付けたり、又は排斥することができる。これにより、放電空間32内の電子密度分布の制御が可能となる。
放電空間32の比誘電率は、放電ガスをプラズマ化していない場合の比誘電率(≒1)から、プラズマPを有する場合の比誘電率へと変化する。本実施の形態1に係る不可視化装置11では、プラズマPの電子密度分布を変化させることでこの放電空間32内の比誘電率を変化させ、包囲体3による電磁波の散乱状態を制御し、電磁波に対する包囲体3及び物体Mの可視化及び不可視化を切り替えることができる。
次に本実施の形態1に係る不可視化装置11の動作原理について説明する。なお、この原理は、後述する各実施例においても同様である。
本実施の形態1に係る不可視化装置11では、プラズマPの電子密度分布を制御することによって包囲体3の比誘電率を制御する。プラズマ中には、一般的に、電子及びイオンなどの自由に動くことができる荷電粒子が存在する。そのため、プラズマを有する場合の包囲体3の比誘電率は、上記のように、放電ガスをプラズマ化していない場合の包囲体3の比誘電率(≒1)と異なる。例えば、非磁化で冷たいプラズマの場合、包囲体3の比誘電率εは次式(1)によって表わされることが知られている。
Figure 2017152958
ここで、eは電気素量であり、mは電子の質量であり、εは真空中の誘電率である。また、nはプラズマ中の電子密度であり、νはプラズマ中に存在する中性粒子と電子との間の衝突周波数(以下、単に「衝突周波数」という)であり、ω/2πは電磁波の周波数である。
上記の式(1)に示されているように、プラズマを有する場合の包囲体3の比誘電率εはプラズマ中の電子密度nに依存する。プラズマ中の電子密度nが0の場合、すなわち、プラズマがない場合の包囲体3の比誘電率εは、放電ガスをプラズマ化していない場合の包囲体3の比誘電率と同じ(ε≒1)になる。プラズマ中の電子密度nが増加するにつれて、包囲体3の比誘電率εは1よりも小さくなる。プラズマの電子密度nは、プラズマに投入する電力に依存するため、電力を変化させることによって電子密度nを変化させることができる。従って、印加電力を変化させることで包囲体3の比誘電率εを制御することができる。
上記の式(1)に示されているように、プラズマを有する場合の包囲体3の比誘電率εは衝突周波数νにも依存する。衝突周波数νが電磁波の周波数よりも十分に小さい場合、電力を増加して電子密度nを或る一定以上の値にすることによって、比誘電率εを近似的に負の実数にすることができる。また、衝突周波数νが増加するにつれて、比誘電率εは1に近づく。衝突周波数νは、プラズマ中の中性粒子密度及びガスの種類に依存するため、ガス圧及び/又はガスの種類を変化させることによって、衝突周波数νを変化させることができる。従って、ガス圧及び/又はガスの種類を制御することによっても、プラズマを有する場合の包囲体3の比誘電率εを制御することができる。
電磁波EM1が物体Mに入射すると、入射した電磁波EM1の電界によって物体Mの内部に分極が誘起される。物体Mの内部で誘起された分極は、元の電磁波EM1の進行方向とは異なる方向に電磁波EM1を放射(散乱)する。その結果、包囲体3から放出される電磁波EM2は、元の進行方向とは異なる方向に伝搬し、物体Mが可視化される。
電磁波によって誘起される分極は、分極が誘起される物質の形状、その物質の比誘電率、及び/又はその物質の比透磁率に依存する。物体Mの周囲に包囲体3を設置した場合、物体M及び包囲体3それぞれの中に異なる分極が生じる。包囲体3の外側で観測される電磁波の散乱は、それぞれの分極による散乱を足し合わせたものとなる。
そのため、周囲を伝搬する電磁波に応じてプラズマPの電子密度分布を制御して包囲体3の比誘電率を制御し、物体Mの中に誘起される分極と逆位相を有する分極とを包囲体3の中に誘起させることによって、物体M及び包囲体3に起因した電磁波の散乱を抑制又は消滅させることができる。すなわち、物体M及び包囲体3を電磁波に対して不可視化することができる。
プラズマの比誘電率は、電力、ガス圧力、及び/又はガスの種類を制御することによって変更することが可能である。また、プラズマ中の電子密度分布は、周囲の電圧分布に応じて変化する。
従って、電磁波探知部6で探知した電磁波に応じて、プラズマに供給する電力を電力制御器43にて制御し、空洞部31内部の電圧を電圧制御器53によって制御し、空洞部31内部のガス圧力又はガスの種類を吸排気制御器74にて制御し、プラズマPの電子密度分布を制御して包囲体3の比誘電率を制御することにより、広い周波数範囲の電磁波に対して物体を不可視化することができることになる。
本発明の原理は、不可視化装置11及び物体Mが電磁波の電界から一様な影響を受ける場合、すなわち、不可視化装置11及び物体Mの寸法が電磁波の波長と同程度以下の場合に特に有効である。
以下に、図1及び図2に示した実施の形態1に係る不可視化装置11における電磁波に対する物体Mの可視化と不可視化との切替えのための実施例1〜7を以下に説明する。
<実施例1>
図3は、本発明の実施の形態1に係る不可視化装置の実施例1における、特に包囲体3を断面で示している。
不可視化装置11に対して使用する電磁波EM1は、ISM(Industry−Science−Medical)バンドに相当し、一般的に無線通信に供される2.45GHzとする。包囲体3は、軸に半径15mmの円筒型の空洞部31が設けられた半径40mmの円筒型容器であり、電磁波EM1を透過するガラス(厚み1.5mm)で構成される。
図3に示すように、空洞部31内部には、図2に示した物体Mとして金属円柱MEが配置してあり、この金属円柱MEの半径は15mmである。なお、空洞部31と金属円柱MEとは同じ寸法である。また、包囲体3と金属円柱MEとの上下方向の間には隙間がなく、包囲体3の上下面と金属円柱MEの上下面とは接している。
金属円柱MEは分布制御電極51の役割を兼ねており、電圧線54を介して電圧源53に接続されている。放電空間32内部の電子を空洞部31側から排斥する場合、電圧源53は、負の電圧を金属円柱MEに印加する。
放電空間32の底部には、1対の円筒状の放電電極41が設けられており、その一方が電源42の高圧電極、もう一方が電源42のGND電極に接続されている。電源42が放電電極41に電力を供給する場合、1対の放電電極41の間に電界が形成される。形成された電界によって、放電空間32内にプラズマPが生成される。生成されるプラズマPの電子密度は、放電空間32の中央部で5×1010cm−3、壁面で0cm−3ある。放電空間32内のガス圧力は133Paであり、ガス種はアルゴンである。
制御パラメータを上記の通りに設定した不可視化装置11の電磁波の特性について、数値計算を用いてシミュレートした結果に基づき、以下に説明する。
図4は、図3に示した実施例1の不可視化装置において、プラズマを生成しない場合に、電磁波(平面波)が包囲体周囲を伝搬する様子をシミュレートした結果を示している。図の中央の円形部分が金属円柱MEであり、不可視化装置11に近づく電磁波EM1は、図の左側から矢印の方向(図の右方向)に伝搬している。電磁波の偏波は、電磁波の磁界成分が紙面に垂直な方向を向いている。図4に示すように、金属円柱MEに入射した電磁波EM1は、金属円柱MEによって散乱され、金属円柱MEの周囲で電磁界は干渉による複雑な散乱状態を示している。すなわち、電磁波EM1に対して金属円柱MEが可視化されていることになる。
図5は、本実施例1の不可視化装置において、プラズマを生成した場合に、電磁波(平面波)が包囲体周囲を伝搬する様子をシミュレートした結果を示している。図5に示すように、プラズマPによって金属円柱MEによる電磁波EM1の散乱が抑制され、金属円柱MEの前後で電磁界は平面波状の分布を示している。すなわち、包囲体3及び金属円柱MEが入射電磁波EM1に対して不可視化されていることになる。
以上のとおり、図4及び図5の結果から、本実施例1の不可視化装置11は、放電空間32の内部にプラズマPを生成しない場合は、電磁波に対して物体Mを可視化し、放電空間32の内部にプラズマPを生成する場合は、電磁波に対して物体Mを不可視化することになる。従って、不可視化装置11は、包囲体3を物理的に取り除かなくても、プラズマPの電子密度分布を変化させ、以て放電空間32内の比誘電率を変化させることにより、物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
本実施例1では、入射する電磁波EM1の周波数を2.45GHzとしたが、プラズマPの電子密度分布を制御することによって、制御可能な電磁波EM1の周波数を変更することができる。一般に無線通信に使用されるマイクロ波(30MHz〜30GHz)の電磁波であれば、低圧容器内で容易に生成できる電子密度1×1013cm−3以下のプラズマPを適用することによって、物体Mを不可視化することができる。
また、本実施例1では、物体Mとして金属円柱MEを用いたが、物体Mは導電性を有すれば良く、金属、半導体、磁性体、又はそれらを組み合せた材質でもよい。また、物体Mが絶縁性である場合であっても、空洞部31内部に分布制御電極51を設けることによって、放電空間32内部の電子密度分布を制御して放電空間32内の比誘電率を変化させ、以て電磁波に対する包囲体3及び物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
本実施例1の不可視化装置11においては、ガス制御部7によって放電空間内部のガス圧力を調整できる構成をとっている。しかしながら、予め放電空間32内部に所定のガスを所定の圧力で封入しておくことによって、ガス制御部7を省いてもよい。
<実施例2>
図1及び図2に示した本発明の実施の形態1の実施例2に係る不可視化装置について、図6を参照して以下に説明する。
図6に示す通り、不可視化装置12には、放電空間32の上部と底部とに一対の円筒状の放電電極41が設けられている。一方の放電電極41は、電源42の高圧電極に接続してあり、もう一方の放電電極41は、電源42のGND電極に接続されている。放電空間32の上部に設けられた放電電極41に接続された電源線44は、空洞部31の内部を通って、電源42の高圧電極、又は電源42のGND電極に接続される。電源線44を空洞部31の内部に設けることで、電源線44も包囲体3によって物体Mとともに不可視化することができる。このような構成が不可視化装置11と12との相違である。
動作においては、電源42から放電電極41に電力を供給することによって、上下一対の放電電極41の間に電界が形成される。形成された電界によって、放電空間32内にプラズマPが生成される。プラズマPの電子密度分布を制御して放電空間32内の比誘電率を変化させることによって、電磁波に対する包囲体3及び物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
本実施例2の不可視化装置12においては、放電空間32内の包囲体3の軸方向の電子密度を均一化することができる。そのため、不可視化を実現するに際し、包囲体3の軸方向位置の影響を回避できる。従って、軸方向に長い物体Mに適用可能な不可視化装置を提供することができる。
本実施例の不可視化装置12においては、ガス制御部7によって放電空間内部のガス圧力を調整できる構成を採っている。しかしながら、予め放電空間32内部に所定のガスを所定の圧力で封入しておくことにより、ガス制御部7を省くことができる。
<実施例3>
図1及び図2に示した本発明の実施の形態1の実施例3に係る不可視化装置について、図7を参照して以下に説明する。
図7に示す通り、不可視化装置13は、図3に示す実施例1と同様に、放電空間32の底部に1対の円筒状の放電電極41が設けられている。一方の放電電極41が電源42の高圧電極に接続され、もう一方の放電電極41が電源42のGND電極に接続されている。また、放電空間32の上部に引出し電極81が設けられている。引出し電極81は、電源線82を介して引出し電圧源83に接続されている。これにより、一対の放電電極41の間に形成されたプラズマPの放電空間32への広がりを制御できる。このような構成が不可視化装置11と13との相違である。
引出し電圧源83によって引出し電極81の電圧を制御し、プラズマPの電子密度分布を制御して放電空間32内の比誘電率を変化させることにより、電磁波に対する包囲体3及び物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
本実施例3の不可視化装置13においては、放電空間32内の包囲体3の軸方向の電子密度を均一化することができる。そのため、不可視化を実現するに際し、包囲体3の軸方向位置の影響を回避できる。従って、軸方向に長い物体Mに適用可能な不可視化装置を提供することができる。
また、この不可視化装置13においては、ガス制御部7によって放電空間内部のガス圧力を調整できる構成を採っているが、予め放電空間32内部に所定のガスを所定の圧力で封入しておくことによって、ガス制御部7を省いてもよい。
<実施例4>
図1及び図2に示した本発明の実施の形態1の実施例4に係る不可視化装置について、図8及び図9を参照して以下に説明する。
図8及び図9に示す通り、不可視化装置14は、放電空間32の包囲体の外周側壁面と内周側壁面に、包囲体3の縦軸に平行な一対の細線状の放電電極41が設けられている。一方の放電電極41が電源42の高圧電極に接続されており、もう一方の放電電極41が電源42のGND電極に接続されている。電源42から放電電極41に電力を供給することにより、1対の放電電極41の間に電界が形成される。形成された電界によって、放電空間内にプラズマPが生成される。生成するプラズマPの電子密度分布を制御して放電空間32内の比誘電率を変化させることによって、電磁波に対する包囲体3及び物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
外周側壁面の放電電極41は、電磁波の散乱を抑制するため、その直径が電磁波EM1の波長よりも十分小さいことが好ましく、電磁波EM1の波長の20分の1以下になるように選ばれることがより好ましい。包囲体3によって、物体Mとともに内周側壁面の放電電極41を電磁波EM1に対して不可視化することができる。
本実施例4に係る不可視化装置14においては、放電空間32内の包囲体3の軸方向の電子密度を均一化することができ、包囲体3の軸方向の位置に依存せず同様の不可視化の効果を得ることができる。このため、軸方向に長い物体Mに適用可能な不可視化装置を提供することができる。
また、本実施例4の不可視化装置14においては、ガス制御部7によって放電空間32内部のガス圧力を調整できる構成をとっているが、予め放電空間32内部に所定のガスを所定の圧力で封入しておくことによって、ガス制御部7を省いてもよい。
<実施例5>
図1及び図2に示した本発明の実施の形態1の実施例5に係る不可視化装置について、図10を参照して以下に説明する。
図10に示す通り、不可視化装置15は、包囲体の半径方向及び円周方向に、複数の放電空間32a、32b、32c、32dと、複数の放電電極41a、41b、41c、41dとが設けられている。複数の放電電極41a、41b、41c、41dは、電力制御器43を介して電源42に接続されている。なお、図10では、図を簡略化するため、プラズマ分布制御部5、電磁波探知部6、及びガス制御部7は図示を省略している。
本実施例5の不可視化装置15においては、複数の放電電極41a、41b、41c、41dに投入する電力を変化させ、各放電空間32a、32b、32c、32dの電子密度を個別に調整することができる。すなわち、プラズマPの電子密度分布をより高精度に制御することができる。そのため、放電空間32内の比誘電率をより高精度に制御することができる。従って、物体Mが複雑な構造の場合でも、物体Mの形状に合わせて各放電空間32a、32b、32c、32dの電子密度を変化させることにより、物体Mを電磁波EM1に対して不可視化することができる。
本実施例5に係る不可視化装置15においては、ガス制御部7によって放電空間内部のガス圧力を調整できる構成を採っているが、予め放電空間32内部に所定のガスを所定の圧力で封入しておくことによって、ガス制御部7を省いてもよい。
<実施例6>
図1及び図2に示した本発明の実施の形態1の実施例6に係る不可視化装置16について、図11を参照して以下に説明する。
図11に示す通り、本実施例6の不可視化装置16は、空洞部31の外周壁面に、特定の周波数帯域で特定の偏波を有する電磁波に対して物体Mを不可視化する金属パターン9を有している。
この金属パターン9は、電圧線54を介して電圧源52に接続されている。そのため、電圧源52によって金属パターン9へ電圧を印加した場合、金属パターン9は分布制御電極51として機能する。そのため、プラズマ分布制御部5によって放電空間32内部の電子密度分布を制御することができる。したがって不可視化装置16は、包囲体3を物理的に取り除かずとも、プラズマPの電子密度分布を変化させて放電空間32内の比誘電率を変化させることによって、物体Mの可視化と不可視化とを切り替えることができる。
金属パターン9を有する構成とすることによって、物体Mを偏波の異なる電磁波に対して同時に不可視化することもできる。このような不可視化装置16の動作原理を以下に説明する。
物体Mに電磁波EM1が入射する場合、物体Mの内部に誘起される分極は一般的に、電磁波の電界の向きに依存する。すなわち、電磁波の偏波に依存する。そのため、従来の不可視包囲体及び本実施例1から5に示す不可視化装置を用いた場合、同一のプラズマ生成条件では、偏波の異なる複数種類の電磁波に対して同様に不可視化することはできない。
しかしながら、本実施例6に係る不可視化装置16は金属パターン9を備える。一方の偏波を有する電磁波に対しては、金属パターン9を用いて物体Mを不可視化し、もう一方の偏波を有する電磁波に対しては、プラズマの電子密度分布制御によって物体Mを不可視化する。そのため、偏波の異なる複数種類の電磁波に対しても物体Mを同時に不可視化することができる。
なお、金属パターン9は、放電空間32側ではなく空洞部31側にある方が好ましい。金属パターン9は、包囲体3内へ埋め込まれる構成でも良く、放電空間32側の壁面に設置される構成でも良い。
また、本実施例では、金属パターン9を分布制御電極51としたが、金属パターン9とプラズマ分布制御部5とを別々に設けてもよい。この場合、金属パターン9は、電気的にどの部材とも接続されていない浮遊状態とする。浮遊状態とすることで、分布制御電極51の電圧を金属パターン9に妨げられることなく、放電空間32内の電子に伝えることができ、プラズマ分布制御部5によって放電空間32内部の電子密度分布が制御できる。
<実施例7>
図1及び図2に示した本発明の実施例7に係る不可視化装置17について、図12〜図14を参照して以下に説明する。なお、本実施例7に係る不可視化装置17は、実施例2の不可視化装置12と、実施例6の不可視化装置16とを組み合わせた構成を有している。すなわち、不可視化装置12の一対の円筒状放電電極41と、不可視化装置16の金属パターン9とを組み合わせた構成を有している。そのため、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図12に示す通り、本実施例7では、不可視化装置17に対して使用する電磁波EM1は、ISMバンドに相当し一般的に無線通信に供される2.4GHz帯とする。包囲体3は、軸に半径10mmの円筒型の空洞部31が設けられた半径20mmの円筒型容器であり、電磁波を透過するテフロン(登録商標:厚み3mm)で構成される。空洞部31内部に半径10mmの金属円柱MEが配置される。
なお、空洞部31と金属円柱MEは同じ寸法であり、包囲体3と金属円柱MEとの間には隙間が無く、接している。金属円柱MEは分布制御電極51の役割を兼ねており、電圧線54を介して電圧源53に接続されている。金属円柱MEには、放電空間32内部の電子を空洞部31側に引き付けるため、電圧源53から正の電圧が印加される。
また、放電空間32の上部と底部に一対の円筒状の放電電極41が設けられており、その一方が電源42の高圧電極、もう一方が電源42のGND電極に接続されている。電源42から放電電極41に電力を供給することで、1対の放電電極41の間に電界が形成され、その電界によって放電空間32内にプラズマPが生成される。プラズマPの電子密度は5×1010cm−3であり、放電空間32内のガス圧力は532Pa、ガス種はネオンである。
金属パターン9は、例えば、包囲体3の軸方向に周期的に配列された円筒状の金属箔で構成された金属ストライプであり、放電空間32側の壁面に設置されている。各金属箔の幅は37mm、隣り合う金属箔の間隔は1mmである。
本実施例7に係る不可視化装置17の電磁波の散乱特性を、図13及び図14に示す理論解析により計算した結果を用いて以下に説明する。
まず、図12に示すように、包囲体3の円筒の軸に電界が平行な電磁波EM1が入射した際に、包囲体3無しで物体Mのみが配置されている場合(実線特性1)、金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合(一点鎖線特性2)、及び金属パターン9を有しプラズマPを発生させた包囲体3内に物体Mが配置されている場合(点線特性3)について、電磁波EM1の散乱量を計算した結果を図13に示す。
図13では、プラズマPを発生させた場合(特性2)とプラズマPを発生させない場合(特性3)とで、電磁波EM1の散乱量における顕著な相違は見られなかった。
一方、包囲体3無しで物体Mのみが配置されている場合(特性1)とプラズマPの有無に拘わらず金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合(特性2及び3)とでは、2.4GHz帯における電磁波の散乱量に顕著な相違がみられた。
具体的には、プラズマPの有無に拘わらず金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合、2.4GHz帯における電磁波の散乱が抑制された。
一方、包囲体3の円筒の軸に電界が垂直な電磁波EM1が入射した際に、包囲体3無しで物体Mのみが配置されている場合(実線特性4)、金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合(一点鎖線特性5)、金属パターン9を有しプラズマPを発生させた包囲体3内に物体Mが配置されている場合(点線特性6)について、電磁波EM1の散乱量を計算した結果を図14に示す。
図14では、包囲体3無しで物体Mのみが配置されている場合(特性4)と、プラズマPを発生させず金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合(特性5)とで、散乱量に顕著な相違がみられた。
すなわち、金属パターン9を設けた場合(特性5)に、電磁波の散乱が増加したが、この散乱増加は、図14の条件における偏波を有する電磁波を金属パターン9によって不可視化できないからである。
しかしながら、プラズマPを発生させ金属パターン9を有する包囲体3内に物体Mが配置されている場合(特性6)には、2.4GHz帯で物体Mによる電磁波の散乱波が抑制され、以て図14の条件における偏波を有する電磁波を金属パターン9によって不可視化できることとなる。
図14及び図15の結果から、本実施例7に係る不可視化装置17は、金属パターン9の材質・配置状況等を調整することによって、偏波の異なる電磁波に対しても物体Mを同時に不可視化することができることが分かる。
11、12、13、14、15、16、17 不可視化装置、
3 包囲体、
31 空洞部、
32、32a、32b、32c、32d 放電空間、
4 プラズマ生成部、
41、41a、41b、41c、41d 電極、
42 電源、
43 電力制御器、
44 電源線、
5 プラズマ分布制御部、
51 電極、
52 電圧源、
53 電圧制御器、
54 電圧線、
6 電磁波探知部、
61 アンテナ、
62 受信器、
7 ガス制御部、
71 ガスボンベ、
72 真空ポンプ、
73 弁、
73a 吸気弁、
73b 排気弁、
74 吸排気制御機器、
75 配管、
81 引出し電極、
82 電源線、
83 電圧源、
9 金属パターン、
M 物体、
ME 金属円柱、
P プラズマ、
EM1、EM2 電磁波。

Claims (14)

  1. 物体を格納する空洞部、及び前記空洞部を囲む放電空間を有する不可視包囲体と、
    前記放電空間の内部にプラズマを生成するプラズマ生成部と、
    前記プラズマ生成部によって生成された前記プラズマの電子密度分布を、存在する電磁波に応じて印加電力を変化させることにより前記放電空間の比誘電率を変化させ、以て前記物体の可視化と不可視化とを切り替えるプラズマ分布制御部とを備える
    不可視化装置。
  2. 前記放電空間には、放電ガスが封入してあり、
    前記プラズマ生成部は、前記放電ガスをプラズマ化する
    請求項1に記載の不可視化装置。
  3. 前記電磁波を探知する電磁波探知部を備え、
    前記プラズマ生成部は、前記電磁波探知部が探知した前記電磁波に応じて、前記放電空間の内部に前記プラズマを生成する
    請求項1又は2に記載の不可視化装置。
  4. 前記プラズマ生成部は、
    前記放電空間に設けられた放電電極と、
    前記放電電極に電力を供給する電源と、
    前記電源が供給する前記電力を、前記電磁波探知部が探知した前記電磁波に応じて制御する電力制御器とを備える
    請求項3に記載の不可視化装置。
  5. 前記放電電極が、前記放電空間の底部に対で設けられており、共に前記電力制御器に接続されている
    請求項4に記載の不可視化装置。
  6. 前記放電電極が、前記放電空間の上部と底部にそれぞれ設けられており、共に前記電力制御器に接続されている
    請求項4に記載の不可視化装置。
  7. 前記放電空間の上部にも、別の電源から電力が供給される放電電極が設けられている
    請求項5に記載の不可視化装置。
  8. 前記放電電極が、前記放電空間の両側面に対で設けられており、共に前記電力制御器に接続されている
    請求項4に記載の不可視化装置。
  9. 前記放電空間が複数に分割されており、それぞれの放電空間の底部に対で前記放電電極が設けられており、共に前記電力制御器に接続されている
    請求項4に記載の不可視化装置。
  10. 前記電磁波を探知する電磁波探知部を備え、
    前記プラズマ分布制御部は、前記電磁波探知部が探知した前記電磁波に応じて、前記電子密度分布を変化させることにより前記放電空間の比誘電率を変化させる
    請求項1に記載の不可視化装置。
  11. 前記プラズマ分布制御部は、
    前記空洞部の内部に設けられた分布制御電極と、
    前記分布制御電極に電圧を供給する電圧源と、
    前記電圧源が供給する前記電圧を、前記電磁波探知部が探知した前記電磁波に応じて制御する電圧制御器とを備える
    請求項10に記載の不可視化装置。
  12. 前記空洞部の壁面に金属パターンを備えた
    請求項11に記載の不可視化装置。
  13. 前記金属パターンが前記分布制御電極である
    請求項12に記載の不可視化装置。
  14. 前記放電ガスの圧力を制御するガス制御部をさらに備える
    請求項2に記載の不可視化装置。
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