JPH0611159A - 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法 - Google Patents

氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法

Info

Publication number
JPH0611159A
JPH0611159A JP16606992A JP16606992A JPH0611159A JP H0611159 A JPH0611159 A JP H0611159A JP 16606992 A JP16606992 A JP 16606992A JP 16606992 A JP16606992 A JP 16606992A JP H0611159 A JPH0611159 A JP H0611159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
partition member
storage tank
iced
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16606992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Asano
等 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP16606992A priority Critical patent/JPH0611159A/ja
Publication of JPH0611159A publication Critical patent/JPH0611159A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液及びその氷化物を蓄氷槽に貯溜するように
した氷蓄熱装置において、蓄氷槽から取出す混合体中の
氷化物の体積割合を制御可能とする。 【構成】 蓄氷槽1の水面よりも下方に、少なくとも一
部にメッシュを有する仕切部材6を設ける。仕切部材6
の下側に氷を貯溜するようにして、仕切部材の直下部か
ら氷を、仕切部材6の上方から水を取出し、両者を混合
した後、利用系20(空調機)に送給する。これによ
り、氷の体積割合を所望の値に制御する。また、仕切部
材6の最上部を氷取出口6aとすることで、氷の利用率
を高めることができる。また、高速液流のエジェクター
作用を利用して氷取り出すことで、ポンプの容量が小さ
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄氷槽に液及びその氷
化物を貯溜するようにした氷蓄熱装置に係り、特に氷化
物の体積割合の制御を容易にする対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平3−7833号
公報に開示されるように、氷と水とを蓄熱材として貯溜
する蓄氷槽を備えるとともに、蓄氷槽の下部に一端が開
口する水取出管の他端を噴射ポンプの中に突出させ、か
つ水取出管にポンプを介設させる一方、一端が蓄氷槽の
上部に開口する氷取出管の他端を噴射ポンプの水取出管
の外方位置に開口させ、ポンプにより高速で噴射ポンプ
内に噴出する水の流れに氷を巻き込むことにより、水と
氷との混合物を利用系に送給するようにした氷蓄熱装置
は公知の技術である。また、同公報において、蓄氷槽内
に上層部と下層部とを分離するメッシュを設け、氷をメ
ッシュの上方に貯溜し、メッシュの下方からは水をメッ
シュの上方からは氷を取出すことにより、氷と水との取
出し部を明確に分離することも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、構造上、以下のような問題があった。
【0004】氷取出管を蓄氷槽の上部に開口させて蓄氷
槽の上部から氷を取出すようにしているが、このように
氷の取出し位置が水面近くであると、水面の変動によっ
ては空気を巻き込む虞れがある。一方、氷取出管を空気
の巻き込みが生じる虞れのないような下方位置に設ける
と、蓄氷槽内のIPF(氷化割合)が低くなると、氷取
出管の開口部から氷を効率よく取出すことができなくな
る。以上のことは、蓄氷槽内に分離メッシュを設け、上
部に氷を貯溜するようにした場合も同様であって、結
局、メッシュ上方の氷は水面近くに浮遊した状態である
ために、水面位置の変動による空気の巻き込みやIPF
の減小時における氷の取出し効率の低下等が生じること
になる。
【0005】すなわち、上記従来のものでは、蓄氷槽内
の氷を自然に浮遊させた状態から氷を取出すので、氷と
水を混合させる場合に、氷の体積割合を制御することが
困難であり、そのため、利用系で冷熱を利用する上でそ
の利用量の制御が困難であるという問題があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、水面やIPFが変化しても、空気の
巻き込みや氷化物の取出し効率の低下を招くことなく、
蓄氷槽から氷化物を取出す手段を講ずることにより、利
用系に送られる液及び氷化物の混合体中の氷化物の体積
割合を所望の値に制御し、冷熱を利用する際における制
御性能の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の講じた手段は、蓄氷槽内を仕切部材で上下
に分離し、下方に氷化物を貯溜して、仕切部材の上方か
らは液を下方からは氷化物を取出すことにより、氷化物
及び液の利用系に送給する液の氷化物の体積割合を制御
することにある。
【0008】具体的に、請求項1の発明の講じた手段
は、液及びその氷化物を貯溜する蓄氷槽(1)から液及
びその氷化物を取出して利用系(20)まで送給するよ
うにした氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法として、上記蓄氷
槽(1)の液面よりも下方の部位において、少なくとも
一部がメッシュ状に形成された仕切部材(6)を蓄氷槽
(1)の横断面全体に架設して、氷化物を上記仕切部材
(6)の下側に貯溜しておき、仕切部材(6)の上方か
ら液を取出す一方、仕切部材(6)の直下部から氷化物
を取出した後、両者を混合して上記利用系(20)に送
給するようにしたものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、図1に示
すように、液及びその氷化物を貯溜する蓄氷槽(1)か
ら液及びその氷化物を取出して利用系(20)まで送給
するようにした氷蓄熱装置を対象とする。
【0010】そして、上記蓄氷槽(1)の液面よりも下
方の部位で蓄氷槽(1)の横断面全体に亘って架設さ
れ、少なくとも一部がメッシュ状に形成された仕切部材
(6)と、該仕切部材(6)の下側に氷を貯溜する貯溜
手段と、上記蓄氷槽(1)の仕切部材(6)の直下部か
ら氷化物を取出す氷化物取出手段と、上記蓄氷槽(1)
の仕切部材(6)上方から液を取出す液取出手段と、上
記氷化物取出手段により取出された氷化物と液取出手段
により取出された液とを混合して上記利用系(20)に
送給する送給手段とを設ける構成としたものである。
【0011】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項2の発明において、仕切部材(6)の最上部となる位
置に、氷化物の取出し可能に形成された氷化物取出口
(6a)を設け、氷化物取出手段を、上記氷化物取出口
(6a)を介して仕切部材(6)の直下部から氷化物を
取出すように構成したものである。
【0012】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項2又は3の発明において、氷化物取出手段を、高速液
流のエジェクター作用を利用して氷化物を取出すように
構成したものである。
【0013】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項3又は4の発明において、仕切部材(6)の氷化物取
出口(6a)を蓄氷槽(1)の略中心位置に配置し、液
を冷却して製氷する製氷用の水循環路(2)と、利用系
(20)から蓄氷槽(1)に利用後の液を戻すための戻
り管(17)とを設ける。
【0014】さらに、該戻り管(17)を、蓄氷槽
(1)の底部において上記水循環路(2)の戻り管とは
蓄氷槽(1)の中心に対して対称形に、かつ蓄氷槽
(1)の外周方向に流入する位置に配設したものであ
る。
【0015】請求項6の発明の講じた手段は、上記請求
項3,4又は5の発明において、仕切部材(6)を氷化
物取出口(6a)が最上部となるようテーパ状に形成し
たものである。
【0016】請求項7の発明の講じた手段は、上記請求
項3の発明において、仕切部材(6)の一部を蓄氷槽
(1)の底部まで延設し、仕切部材(6)の底部の一部
または全部をメッシュ状に構成したものである。
【0017】請求項8の発明の講じた手段は、上記請求
項2の発明において、氷化物取出手段は、蓄氷槽(1)
の仕切部材(6)直下部の側壁に開口する氷化物取出管
(12)を設け、仕切部材(6)の直下方に、氷化物取
出管(12)の開口部まで延びるスクリュー部材(3
0)を設ける構成としたものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、蓄氷槽(1)内の横断面
全体に亘って架設された仕切部材(6)の下側に氷化物
が貯溜されているので、氷化物がその浮力で上方に移動
しても水面に浮遊することなく、仕切部材(6)の直下
部に集められている。そして、氷化物が仕切部材(6)
の直下部から取出されるので、氷化物の貯溜量の減少や
液面位置の変化の影響を受けることなく効率よく、かつ
空気の巻き込みを生じることなく氷化物が取出される。
また、仕切部材(6)の上方はほとんど液だけが貯溜さ
れているので、液取出手段により、氷化物を伴うことな
く液の取出しが行われる。したがって、安定した液と氷
化物の取出しにより、利用系(20)に供給される液と
氷化物の混合体中の氷化物の体積割合が制御可能にな
る。
【0019】請求項2の発明では、蓄氷槽(1)内に蓄
氷槽(1)の横断面全体に亘って仕切部材(6)が設け
られ、貯溜手段により、氷化物が仕切部材(6)の下側
に貯溜されているので、氷化物がその浮力で上方に移動
しても水面に浮遊することなく、仕切部材(6)の直下
部に集められている。そして、氷化物取出手段により、
仕切部材(6)の直下部から氷化物が取出される一方、
液取出手段により、蓄氷槽(1)の仕切部材(6)の上
方から液が取出され、送給手段により、両者が混合され
て利用系(20)に送られる。
【0020】したがって、上記請求項1の発明と同様の
作用により、利用系(20)に送給される液とその氷化
物の混合体中の氷化物の体積割合が制御可能となる。
【0021】請求項3の発明では、氷化物取出手段によ
り、仕切部材(6)の最上部に設けられた氷化物取出口
(6a)を介して仕切部材(6)の直下部から氷化物が
取出されるので、氷化物がほとんどなくなるまで氷化物
を利用系(20)に供給することが可能になり、利用効
率が向上することになる。
【0022】請求項4の発明では、エジェクター作用の
利用により氷の取出しが行われるので、直接ポンプによ
って氷化物を取出す場合に比べ、小さいポンプ容量でも
高い氷化物取出し機能が得られることになる。
【0023】請求項5の発明では、利用系(20)から
の戻り管(17)及び水循環路(2)の戻り管から流入
する液や氷化物の流れが旋回流となるので、仕切部材
(6)下方の氷を中心部の氷取出口(6a)付近に集め
られ、氷化物の量が減少したときにも、氷の取出し効率
が良好に保持されることになる。
【0024】請求項6の発明では、仕切部材(6)が氷
化物取出口(6a)を最上部とするテーパ状に形成され
ているので、氷化物が氷化物取出口(6a)に確実に集
められ、氷化物の取出し機能が常に良好に維持されるこ
とになる。
【0025】請求項7の発明では、蓄氷槽(1)内の氷
化物がほとんどない底部のみに仕切部材(6)のメッシ
ュが設けられているので、メッシュよりも細かい氷化物
が仕切部材(6)の上方に移動するのが阻止され、氷化
物と液との分離機能が向上することになる。
【0026】請求項8の発明では、スクリュー部材(3
0)により氷化物が氷化物取出管(12)まで速やかに
送給されるとともに、氷取出管(12)の開口部付近の
氷化物が凝集しようとして、スクリュー部材(30)の
攪拌作用によりその凝集が妨げられるので、氷化物取出
し機能が向上することになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0028】図1は本発明の第1実施例に係る氷蓄熱装
置の全体システムを示し、図2は蓄氷槽(1)の氷取出
口(6a)位置における横断面形状を示す。これらの図
において、(1)は水及びその氷化物つまり氷を貯溜す
る蓄氷槽であって、該蓄氷槽(1)内には、蓄氷槽
(1)の横断面全体に亘ってメッシュ状の仕切部材
(6)が架設されている。一方、(2)は該蓄氷槽
(1)の水を循環させて氷化するための水循環路であっ
て、該循環路(2)は上記蓄氷槽(1)の仕切部材
(6)上方から蓄氷槽(1)の底部まで液等を循環させ
るように設けられており、その途中には、水を水循環路
(2)に強制循環させるための第1ポンプ(P1)と、
水を過冷却状態まで冷却するため冷却器(3)と、該冷
却器(3)で冷却された水に衝撃を与える等によりその
過冷却状態を解消してその氷化物つまり氷を精製するた
めの過冷却解消部材(4)とが介設されている。つま
り、蓄氷槽(1)の仕切部材(6)上方から水を流出さ
せて水循環路に循環させ、空気調和装置の夜間電力等を
利用して氷を精製し、その氷を仕切部材(6)の下方に
戻して、氷を仕切部材(6)の下方に貯溜するようにな
されている。この作用により、請求項2の発明にいう貯
溜手段が構成されている。
【0029】また、蓄氷槽(1)から水と氷とをその冷
熱の利用系である空調機(20)に循環させて利用する
ための利用回路(10)が設けられており、該利用回路
(10)の往路側には、蓄氷槽(1)の仕切部材(6)
上方の側面に取り付けられ、蓄氷槽から水を取出す水取
出管(11)と、該水取出管(11)に介設され、水を
利用回路(10)に強制循環させるための第2ポンプ
(P2)と、水取出管(11)からそれぞ分岐する氷取
出管(12)及び水流通管(13)と、上記氷取出管
(12)の一部が絞られた絞り部(14)と、上記氷取
出管(12)と水流通管(13)とが合流する合流部
(15)と、空調機(20)から利用後の水又は水と氷
とを蓄氷槽(1)の底部まで戻す戻り管(17)とが設
けられている。
【0030】そして、上記仕切部材(6)は、中央部が
最上部となるようテーパ状に形成されており、図3にそ
の平面構造を示すごとく、この中央部に氷化物つまり氷
を取り出すための氷化物取出口である氷取出口(6a)
が設けられている。一方、上記氷取出管(12)の絞り
部(14)は、上記氷取出口(6a)と固着されてお
り、その氷取出口(6a)に対応する部位には略同径の
開口が設けられている。すなわち、氷取出管(12)を
流通する水の流れを絞り部(14)で絞って高速流と
し、この高速流により仕切部材(6)の氷取出口(6
a)から氷を吸引するエジェクター作用を利用して、仕
切部材(6)の直下部から効率よく氷を取出す一方、合
流部(15)で、上記水流通管(13)から供給される
水と合流させた後、水と氷との混合液を空調機(20)
に送給するようにしている。
【0031】上記氷取出管(12)における作用によ
り、請求項2又は3の発明にいう氷化物取出手段が構成
され、水流通管(13)の作用により液取出手段が構成
され、合流部(15)から下流側における利用回路(1
0)の往路の作用により、請求項2等の発明にいう送給
手段が構成されている。
【0032】また図2は蓄氷槽(1)の平面構造を示
し、同図に示すように、蓄氷槽(1)の底部において、
上記空調機(20)からの戻り管(17)と上記水循環
路(2)の戻り管とは蓄氷槽(1)の中心に関して対称
形に、かつ蓄氷槽(1)の外周に沿った方向に水等を流
入させるよう取り付けられており、これにより、蓄氷槽
(1)内に旋回流を生ぜしめるようにしている。
【0033】なお、上記氷取出管(12)には開閉弁
(SV)が介設されており、必要に応じて、氷取出管
(12)を閉じて、冷水のみを空調機(20)に供給す
るようになされている。
【0034】上記第1実施例では、蓄氷槽(1)内の水
面下において、蓄氷槽(1)の横断面全体に亘ってメッ
シュ状の仕切部材(6)が架設され、貯溜手段により、
水循環路(2)で製氷された氷が蓄氷槽(1)の仕切部
材(6)の下側に貯溜されている。したがって、氷がそ
の浮力で上方に移動しても水面に浮遊することなく、仕
切部材(6)の直下部に集められている。そして、氷化
物取出手段により、仕切部材(6)の氷化物取出口であ
る氷取出口(6a)から、氷取出管(12)を介して氷
が取出される一方、液取出手段により、蓄氷槽(1)の
仕切部材(6)の上方から液流通管(13)を介して水
が取出され、送給手段により、合流部(15)で両者が
混合されて空調機(20)に送られる。
【0035】その場合、氷が仕切部材(6)の下側に貯
溜されているので、水面位置の変動やIPFの減少によ
る影響を受けることなく、安定した氷化物の取出しを行
うことができる。また、仕切部材(6)によって氷が蓄
氷槽(1)の水面下の所定位置に貯溜されているので、
水面が低下したときにも空気を巻き込む虞れがない。さ
らに、水は仕切部材(6)の上方から取出されるが、仕
切部材(6)の上方にはほとんど水だけが貯溜されてい
るので、水流通管(13)を流れるのはほとんど水だけ
となる。よって、水と氷の取出量を所望の割合に制御す
ることができ、空調機(20)に送給される水と氷との
混合体中における氷の体積割合を所定値に保持すること
が可能になるのである。
【0036】特に、氷取出口(6a)を仕切部材(6)
の最上部となる位置に設け、氷取出口(6a)から氷を
取出すようにした場合、IPFがほとんど「0」になる
まで氷を取り出すことができ、氷の利用効率が著しく増
大することになる。
【0037】なお、氷化物取出手段の構成は、本発明は
上記第1実施例の構成に限定されるものではない。図4
及び図5は、直接第2ポンプ(P2)により氷を吸引す
るようにした第2実施例の配管系統及び蓄氷槽(1)の
平面構造を示し、氷取出管(12)の吸入側は蓄氷槽
(1)の仕切部材(6)直下部の側壁に開口しており、
一方、水流通管(13)の吸入側は、仕切部材(6)の
上方の側壁に開口している。そして、第2ポンプ(P
2)によって、水と氷とを吸引して、合流部(15)で
合流させた後、空調機(20)に送給するようにしてい
る。このとき、図5に示すように、水流通管(13)や
氷取出管(12)は蓄氷槽(1)の外周付近に取り付け
られており、さらに、利用回路(10)の戻り管(1
7)とは直交する位置に配置されている。その他の構成
は上記第1実施例と同様である。この第2実施例の構成
によっても、氷の上端が水面の変動の影響を受けること
なく一定であるので、空気の巻き込みや氷の取出し効率
の悪化を招くことなく、氷の体積割合を制御しながら氷
と水との混合体を空調機(20)に送給することができ
る。
【0038】また、図6は上記第2実施例の変形例を示
し、上記第1実施例のごとく仕切部材(6)の最上部に
氷取出口(6a)を設け、氷取出管(12)の吸入端を
仕切部材(6)の氷取出口(6a)に直接固着させたも
のである。なお、同図において水流通管の図示は省略し
てある。上述のように、この変形例の構成の方が上記第
2実施例の構成よりも高い氷の利用効率が得られるとい
う利点がある。
【0039】ただし、上記第1実施例のごとく、氷化物
取出手段の構成として、仕切部材(6)の氷取出口(6
a)に一致する部位で絞り部(14)の一部を開口させ
て、高速流による巻き込み作用により氷を取出すように
した場合、氷の吸引力を増大させることができ、第2ポ
ンプ(P2)で氷を直接吸引する場合に比べて、ポンプ
の容量を小さくしうる利点がある。
【0040】また、上記第1実施例や第2実施例のごと
く、製氷用水循環路(2)を有し、仕切部材(6)の氷
取出口(6a)を蓄氷槽(1)の中心部に設けた場合、
利用回路(10)の空調機(20)からの戻り管(1
7)と、水循環路(2)の戻り管とを蓄氷槽(1)の中
心に対して対称形に、かつ蓄氷槽(1)の円周方法に流
入する方向に配設して、蓄氷槽(1)内に旋回流を生ぜ
しめることにより、仕切部材(6)下方の氷を中心部の
氷取出口(6a)付近に集めておくことができ、IPF
が減少したときにも、氷の取出し効率を良好に保持する
ことができる。
【0041】なお、上記第1実施例では、仕切部材
(6)をテーパ状としたが、本発明はかかる実施例に限
定されるものではなく、例えば水平に設置してもよい。
図7は上記第1実施例の変形例を示し、仕切部材(6
A)は中央部を除いて水平面に設置されており、中央の
氷取出口(6a)のみが上方に突出する構造となってい
る。この場合、利用回路(10)の戻り管(17)を底
部よりも所定位置だけ上方に取り付ける構造とすること
により、仕切部材(6)下方の氷を氷取出口(6a)付
近に集めることが可能になる。
【0042】ただし、上記第1実施例のごとく、仕切部
材(6)を、氷取出口(6a)を最上部とするテーパ状
に形成することにより、確実に氷を氷取出口(6a)の
直下部に集めることができ、その結果、氷の取出し機能
を常に良好に維持することができる利点がある。
【0043】なお、上記第1実施例では仕切部材(6)
全体をメッシュ状としたが、一部だけをメッシュ状とし
てもよい。図8は、周囲部のみをメッシュ状として、そ
の内側をフィルム状部材で構成してなる仕切部材(6
B)の例を示し、仕切部材(6B)の周囲部のみを介し
て水が上下に流通可能とされている。
【0044】次に、請求項7の発明に係る第3実施例に
ついて説明する。図9及び図10は第3実施例に係る蓄
氷槽(1)及び仕切部材(6)の構造を示し、蓄氷槽
(1)内において、仕切部材(6)の一部例えば蓄氷槽
(1)の一側壁付近を蓄氷槽(1)の底部まで垂下さ
せ、底部にメッシュ状の流通部(6b)を設けたもので
ある。配管系統等の他の部分は、上記第1実施例と同様
である。
【0045】すなわち、氷がほとんどない底部のみをメ
ッシュ状とすることにより、メッシュよりも細かい氷が
仕切部材(6)の上方に移動するのを防止することがで
き、氷と水との分離機能が向上することになる。
【0046】次に、請求項8の発明に係る第4実施例に
ついて説明する。図11及び図12は第4実施例に係る
蓄氷槽(1)の構造を示し、平板状の仕切部材(6)が
水平面に設置されており、その下面に接して、氷取出管
(12)の開口部に対峙する蓄氷槽(1)の側壁からそ
の開口部まで、スクリュー部材としてのヘリカルスクリ
ュー(30)が架設されている。このヘリカルスクリュ
ー(30)により、開口部まで氷を強制的に送り込むよ
うになされている。なお、このとき、上記ヘリカルスク
リュー(30)の部位を除く部位にメッシュを設けて、
ヘリカルスクリュー(30)とメッシュとの接触を回避
するようにしている。
【0047】この第4実施例では、ヘリカルスクリュー
(30)により氷を氷取出管(12)まで速やかに送給
することができるとともに、蓄氷槽(1)の氷取出管
(12)の開口部付近で氷が凝集しようとしても、ヘリ
カルスクリュー(30)の攪拌作用によりその凝集が妨
げられる。よって、氷取出し機能の劣化を有効に防止す
ることができる。
【0048】なお、蓄氷槽(1)内の各部材の構造につ
いては、上記各実施例以外に各種の構造をとることがで
きる。図13及び図14は、仕切部材(6)の氷取出口
(6a)を蓄氷槽(1)の側壁に接して設けた変形例を
示し、仕切部材(6)全体が氷取出口(6a)を最上部
とするよう傾斜して設けられている。そして、氷取出管
(12)の絞り部(14)を氷取出口(6a)に固着す
るとともに、利用回路(10)の戻り管(17)を蓄氷
槽(1)の氷取出口(6a)に対峙する側壁に取り付け
ている。その場合、氷取出口(6a)が側壁の中央部に
位置するときには、戻り管(17)の先端に断面の幅全
体に亘る開口部(17a)を設けて、旋回流でなく一方
向の流れによって氷取出管(12)に氷を送るようにす
ることで、氷の集中性を良好に維持することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、液及びその氷化物を貯溜する蓄氷槽から液及び
氷化物を取出して利用系まで送給するようにした氷蓄熱
装置の蓄熱取出し方法として、蓄氷槽の液面よりも下方
の部位に、少なくとも一部がメッシュ状に形成された仕
切部材を蓄氷槽内の横断面全体に亘って架設し、この仕
切部材の下側に氷化物を貯溜し、仕切部材の上方から液
を取出す一方、仕切部材の直下部から氷化物を取出した
後、両者を混合して利用系に送給するようにしたので、
氷化物及び水を、氷化物の貯溜量の減少や液面位置の変
化の影響を受けることなく効率よく取り出すことがで
き、よって、利用系に供給される液と氷化物の混合体中
の氷化物の体積割合を制御することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、液及びその氷化
物を貯溜する蓄氷槽から液及び氷化物を取出して利用系
まで送給するようにした氷蓄熱装置の構成として、少な
くとも一部がメッシュ状に形成された仕切部材を蓄氷槽
の横断面全体に亘って架設して、氷化物を仕切部材下側
に貯溜しておき、氷化物を仕切部材の直下部から取出す
一方、液を仕切部材の上方から取出して、両者を混合し
た後、利用系に送給するようにしたので、上記請求項1
の発明と同様の効果を得ることができる。
【0051】請求項3の発明によれば、上記請求項2の
発明において、仕切部材の最上部に氷化物取出口を設
け、この氷化物取出口から仕切部材直下部の氷化物を取
出すようにしたので、氷化物がほとんどなくなるまで氷
化物を利用系に供給することが可能になり、よって、氷
化物を冷熱として利用する際の利用効率の向上を図るこ
とができる。
【0052】請求項4の発明によれば、上記請求項2又
は3の発明において、高速液流のエジェクター作用によ
り氷の取出しを行うようにしたので、直接ポンプによっ
て氷化物を取出す場合に比べ、小さいポンプ容量でも高
い氷化物取出し機能を得ることができ、よって、コスト
の低減を図ることができる。
【0053】請求項5の発明によれば、上記請求項3又
は4の発明において、製氷用の水循環路を設け、仕切部
材の氷化物取出口を蓄氷槽の略中心位置に配置するとと
もに、利用系からの戻り管と製氷用水循環路の戻り管と
を蓄氷槽の中心に関して対称形に、かつ蓄氷槽の外周方
向に流入する位置に配設したので、液や氷化物の流れを
旋回流として、仕切部材下側の氷を氷取出口付近に集め
ることができ、よって、氷化物の量が減少したときに
も、氷化物の取出し効率を良好に維持することができ
る。
【0054】請求項6の発明によれば、上記請求項3,
4又は5の発明において、仕切部材を氷化物取出口を最
上部とするテーパ状に形成したので、氷化物が氷化物取
出口に確実に集めることができ、よって、氷化物の取出
し機能を常に良好に維持することができる。
【0055】請求項7の発明によれば、上記請求項3の
発明において、仕切部材の一部を蓄氷槽の底部まで延設
し、蓄氷槽内の氷化物がほとんどない底部のみに仕切部
材のメッシュを設けたので、メッシュよりも細かい氷化
物が仕切部材の上方に移動するのを阻止することがで
き、よって、氷化物と液との分離機能の向上を図ること
ができる。
【0056】請求項8の発明によれば、上記請求項2の
発明において、蓄氷槽の側壁に氷化物取出管を開口さ
せ、開口部まで延びるスクリュー部材を設けたので、氷
化物を氷化物取出管まで速やかに送給することができる
とともに、氷化物取出管の開口部付近の氷化物の凝集を
防止することができ、よって、氷化物取出し機能の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る氷蓄熱装置の配管系統図であ
る。
【図2】第1実施例に係る蓄氷槽の平面図である。
【図3】第1実施例に係る仕切部材の平面図である。
【図4】第2実施例に係る氷蓄熱装置の配管系統図であ
る。
【図5】第2実施例に係る蓄氷槽の平面図である。
【図6】第2実施例の変形例に係る蓄氷槽の縦断面図で
ある。
【図7】第1実施例の変形例に係る蓄氷槽の縦断面図で
ある。
【図8】第1実施例の変形例に係る蓄氷槽の平面図であ
る。
【図9】第3実施例に係る蓄氷槽の縦断面図である。
【図10】第3実施例に係る蓄氷槽の平面図である。
【図11】第4実施例に係る蓄氷槽の縦断面図である。
【図12】第4実施例に係る蓄氷槽の横断面図である。
【図13】第1実施例の変形例に係る蓄氷槽の一部を横
断面で示す平面図である。
【図14】第1実施例の変形例に係る蓄氷槽の横断面で
ある。
【符号の説明】
1 蓄氷槽 2 製氷用水循環路 6 仕切部材 6a 氷取出口(氷化物取出口) 12 氷取出管(氷化物取出管) 13 水流通管 14 絞り部 15 合流部 17 戻り管 20 空調機(利用系) 30 ヘリカルスクリュー(スクリュー部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液及びその氷化物を貯溜する蓄氷槽
    (1)から液及びその氷化物を取出して利用系(20)
    まで送給するようにした氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法で
    あって、 上記蓄氷槽(1)の液面よりも下方の部位において、少
    なくとも一部がメッシュ状に形成された仕切部材(6)
    を蓄氷槽(1)の横断面全体に架設して、 氷化物を上記仕切部材(6)の下側に貯溜しておき、仕
    切部材(6)の上方から液を取出す一方、仕切部材
    (6)の直下部から氷化物を取出した後、両者を混合し
    て上記利用系(20)に送給することを特徴とする氷蓄
    熱装置の蓄熱取出し方法。
  2. 【請求項2】 液及びその氷化物を貯溜する蓄氷槽
    (1)から液及びその氷化物を取出して利用系(20)
    まで送給するようにした氷蓄熱装置であって、 上記蓄氷槽(1)の液面よりも下方の部位で蓄氷槽
    (1)の横断面全体に亘って架設され、少なくとも一部
    がメッシュ状に形成された仕切部材(6)と、 該仕切部材(6)の下側に氷を貯溜する貯溜手段と、 上記蓄氷槽(1)の仕切部材(6)の直下部から氷化物
    を取出す氷化物取出手段と、 上記蓄氷槽(1)の仕切部材(6)上方から液を取出す
    液取出手段と、 上記氷化物取出手段により取出された氷化物と液取出手
    段により取出された液とを混合して上記利用系(20)
    に送給する送給手段とを備えたことを特徴とする氷蓄熱
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の氷蓄熱装置において、 上記仕切部材(6)の最上部となる位置には、氷化物の
    取出し可能に形成された氷化物取出口(6a)が設けら
    れており、 氷化物取出手段は、該氷化物取出口(6a)を介して仕
    切部材(6)の直下部から氷化物を取出すものであるこ
    とを特徴とする氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の氷蓄熱装置におい
    て、 氷化物取出手段は、高速液流のエジェクター作用を利用
    して氷化物を取出すように構成されていることを特徴と
    する氷蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の氷蓄熱装置におい
    て、 仕切部材(6)の氷化物取出口(6a)は蓄氷槽(1)
    の略中心位置に配置されており、 液を冷却して製氷する製氷用の水循環路(2)と、 利用系(20)から蓄氷槽(1)に利用後の液を戻すた
    めの戻り管(17)とを備え、 該戻り管(17)は、蓄氷槽(1)の底部において上記
    水循環路(2)の戻り管とは蓄氷槽(1)の中心に対し
    て対称形に、かつ蓄氷槽(1)の外周方向に流入する位
    置に配設されていることを特徴とする氷蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項3,4又は5記載の氷蓄熱装置に
    おいて、 仕切部材(6)は氷化物取出口(6a)が最上部となる
    ようテーパ状に形成されていることを特徴とする氷蓄熱
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の氷蓄熱装置において、 仕切部材(6)の一部は蓄氷槽(1)の底部まで延設さ
    れており、 仕切部材(6)の底部の一部または全部がメッシュ状に
    構成されていることを特徴とする氷蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の氷蓄熱装置において、 氷化物取出手段は、蓄氷槽(1)の仕切部材(6)直下
    部の側壁に開口する氷化物取出管(12)を備え、 仕切部材(6)の直下方には、氷化物取出管(12)の
    開口部まで延びるスクリュー部材(30)が設けられて
    いることを特徴とする氷蓄熱装置。
JP16606992A 1992-06-24 1992-06-24 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法 Withdrawn JPH0611159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16606992A JPH0611159A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16606992A JPH0611159A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0611159A true JPH0611159A (ja) 1994-01-21

Family

ID=15824404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16606992A Withdrawn JPH0611159A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0611159A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0949650A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Shinryo Corp 氷蓄熱用解氷システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0949650A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Shinryo Corp 氷蓄熱用解氷システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3098735A (en) Art of separating water from aqueous liquids
KR100304074B1 (ko) 어큐뮬레이터
EP0811138B1 (en) Ice slurry delivery system
JP2002537968A (ja) 三相分離器
RU2181613C2 (ru) Способ и устройство для рециркуляции более тяжелого раствора из узла разделения двух разделяемых растворов в узел смешивания
US2691275A (en) Ice making
US4300622A (en) Discharging a latent-heat accumulator
US3686890A (en) Method and apparatus for forming a clear ice product
US4840652A (en) Method of generating and using cold, and device for implementing such method
US3170778A (en) Desalting sea water
US5572883A (en) Cold storage apparatus
JPH0611159A (ja) 氷蓄熱装置及び氷蓄熱装置の蓄熱取出し方法
EP3736031B1 (en) Liquid treatment apparatus and liquid treatment method
JP2736796B2 (ja) 氷の貯蔵及び分配装置並びにその貯蔵・分配方法
JPS62269817A (ja) 固形物液体移送ポンプ装置
JPH086175Y2 (ja) 氷水分離装置
JPH03144235A (ja) 氷片と水の混送手段を備えた水中蓄氷蓄熱装置
JP2005180893A (ja) 溶液濃度を連続制御した水循環切り替えによる水氷連続製氷装置
JP3710631B2 (ja) 工作機械の液体分離装置及びその制御方法
US1389674A (en) Flotation-machine
JPH03140767A (ja) 氷蓄熱装置
JP2005009805A (ja) 氷蓄熱装置
CN220951672U (zh) 具有强混料效果的电脱盐防爆变压器
JP5577521B1 (ja) 加圧浮上式スカム分離処理装置
KR960015827B1 (ko) 잠열 축적 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831