JPH0611139Y2 - マットの裏貼加硫装置 - Google Patents

マットの裏貼加硫装置

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JPH0611139Y2
JPH0611139Y2 JP9673988U JP9673988U JPH0611139Y2 JP H0611139 Y2 JPH0611139 Y2 JP H0611139Y2 JP 9673988 U JP9673988 U JP 9673988U JP 9673988 U JP9673988 U JP 9673988U JP H0611139 Y2 JPH0611139 Y2 JP H0611139Y2
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JP
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heating chamber
conveyor belt
heating
hot air
horizontal conveyor
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JP9673988U
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Inventor
基司 西田
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西田汽罐工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マット本体にゴムの裏貼を設けたマットの製
造過程において、前記裏貼シート材の加硫を行うための
マットの裏貼加硫装置に関するものである。
〔従来の技術〕
玄関マットや自動車の室内に敷設するカーペットは、美
麗な外観と良好な感触を得るためにパイル地等でマット
本体を形成し、また、ずれ動きを防止すると共に防水性
を有するものとするために、該マット本体にゴム製のシ
ート材を裏貼りしたものが広く使用されている。
従来、この裏貼シート材を加硫する装置としては、扉に
よって密閉可能な加熱室を備え、この加熱室の内部に複
数枚の載置棚を多段に配設すると共に、各載置棚に未加
硫状態の裏貼シート材を加熱する熱板等の加熱手段を設
け、また、加熱室内と外部間に循環通風路を設けてこの
通風路の途中にファン及びヒータを介装し、ヒータによ
って加熱された熱風をファンによって加熱室内に供給す
ると共に排気を通風路に戻して再加熱するように構成し
たものが知られている。
そして、このような構成の加硫装置を用いてマットの裏
貼シート材を加硫するときは、所定寸法に裁断した未加
硫の裏貼シート材上にマット本体を積層状態で仮接着し
たものを複数枚、前記載置棚上に載置し、扉を閉じた密
閉状態で加熱室内に熱風を循環させて該加熱室内を加熱
すると共に、各載置棚上の加熱手段により裏貼シート材
を加熱・加硫し、加硫と同時に該裏貼シート材をマット
本体の裏面に溶着一体化するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来構成のものでは、一度に加硫で
きるマットの枚数は、載置棚の個数によって決まり、多
量のマットを加硫するときは単位枚数毎に行わなければ
ならず、多量のマットを加硫するときは一回の装置の使
用中、次回の加硫に移るまでの間に相当の待機時間が生
じ、極めて効率が悪いという問題点があった。また、一
回の加硫工程を終える毎に装置の運転を停止して、加硫
を終えた単位枚数のマットを取出した後、待機中のマッ
トを加熱室に収容する間、加熱室の扉を開いておく必要
があるため、加熱室の温度条件が著しく変化し、多量の
マットについて裏貼シート材の加硫並びにマット本体と
裏貼シート材との接着加工の均一化が著しく困難である
という問題点もあった。
本考案は、このような従来の問題点を解決するためにな
されたもので、多量のマットを待機時間なく連続して加
硫できるようにして作業効率の向上を図ると共に、多量
生産時において、裏貼シート材の加硫状態並びにマット
本体と裏貼シート材との接着状態がいずれのマットにつ
いても均一に行えるマットの裏貼加硫装置を提供するこ
とを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は、加熱室の内部に該
加熱室の前方から後方に向かって無端状に巡回する水平
搬送ベルトを配設すると共に、前記加熱室の天井壁下面
に仕切板を所定間隔毎に垂設して加熱室を複数の加熱部
に区画し、各加熱部の前記天井壁に前記水平搬送ベルト
に向かって熱風を吹付ける熱風供給口を設けると共に、
水平搬送ベルトの両側と加熱室の両側壁間に排出路を設
けて、該排出路を天井壁の適所に設けた排出口に連通さ
せ、この排出口を前記熱風供給口にファン及びヒータを
介して連通させ、更に、前記水平搬送ベルトの下面に沿
って加熱室内に熱板を配設してなることを特徴とするも
のである。
〔作用〕
本考案は上記構成により、所定寸法に裁断された未加硫
ゴムからなる裏貼シート材上にマット本体を積層状態で
仮接着したマットを、前記裏貼シート材が下側となる状
態で巡回運転中の水平搬送ベルトの搬送面上に連続的に
供給し、この水平搬送ベルトが加熱室内を前方から後方
に向かって各仕切板間の加熱部を順次通過する間に、各
加熱部において熱風供給口から水平搬送ベルトに向かっ
て吹付けられた熱風と、熱板とにより裏貼シート材が順
次加硫され、同時にマット本体の裏面に溶着一体化され
るものである。
従って、多数のマットについて、裏貼シート材の加硫並
びにマット本体と裏貼シート材の接着加工を待機時間を
設けることなく連続して実施でき、しかも、加工途中で
加熱室内の温度条件が殆ど変動しないので、多量生産に
際して、各マットの仕上がりの均質化が達成されるもの
である。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第1図〜第5図に示したこの実施例に係るマットの裏貼
加硫装置は、パイル地等からなるマット本体(a)にゴム
の裏貼を設けたマットの製造過程において、前記裏貼シ
ート材(b)の加硫と同時に、マット本体(a)と裏貼シート
材(b)とを溶着一体化するものである。
第1図において、(1)は加熱室であて、天井壁(2)の両側
に該天井壁(2)の長さ方向に亘って側壁(3)(3)を連設す
ると共に両端部を開口させた角筒体(4)内に形成されて
おり、内部に該加熱室(1)の前方から後方に向かって無
端状に巡回する水平搬送ベルト(5)が配設されている。
この加熱室(1)の天井壁(2)下面には複数枚の仕切板(6)
(6)(6)を前記水平搬送ベルト(5)の上方に向かって所定
間隔毎に垂設してあり、これら仕切板(6)(6)(6)によっ
て前記加熱室(1)内が複数の加熱部(7)(7)(7)(7)に区画
されている。
また、加熱室(1)の天井壁(2)には各加熱部(7)(7)(7)(7)
毎に下方の水平搬送ベルト(5)に向かって熱風を吹付け
る筒状の熱風供給口(8)(8)(8)(8)を個別に配設する一
方、水平搬送ベルト(5)の両側端と前記両側壁(3)(3)間
には排出路(9)(9)(9)(9)を設けて、これらの排出路(9)
(9)(9)(9)を天井壁(2)の適所に設けた排出口(10)(10)(1
0)(10)に連通させてあり、更に、この排出口(10)(10)(1
0)(10)を前記熱風供給口(8)(8)(8)(8)にファン(11)(11)
(11)(11)及びヒータ(12)(12)(12)(12)を介して連通させ
ることによって、各加熱部(7)周りに熱風供給口(8)→加
熱部(7)→排出路(9)→排出口(10)→ファン(11)→ヒータ
(12)→熱風供給口(8)の順に循環する通風路を形成して
ある。
この通風路(13)は具体的には次のようにして構成するこ
とができる。即ち、第2図及び第3図に示すように、加
熱室(1)を形成する角筒体(4)の水平搬送ベルト(5)配設
位置より上部に、加熱室(1)の天井壁(2)と側壁(3)(3)の
内側に所定間隔を置いて該天井壁(2)と側壁(3)(3)に沿
う縦断面門形の内壁(2a)(3a)(3a)を配設して二重構造と
すると共に、内外両壁(2)(2a)及び(3)(3a)間に形成され
た通路空間に前記仕切板(6)(6)(6)の上端部分を貫入し
て該空間を区画することにより、下端が開口する排出路
(9)(9)(9)(9)を形成し、この排出路(9)(9)(9)(9)の天井
壁(2)側部分の適所に筒状の排出口(10)(10)(10)(10)を
突設する一方、排出路(9)(9)(9)(9)の該天井壁(2)と天
井内壁(2a)の中央部に熱風供給口(8)(8)(8)(8)を貫設
し、該熱風供給口(8)(8)(8)(8)の入口にヒータ(12)(12)
(12)(12)を配設すると共に、排出路(9)(9)(9)(9)の出口
にファン(11)(11)(11)(11)を配設し、該ヒータ(12)(12)
(12)(12)とファン(11)(11)(11)(11)間を送風ダクト(13)
(13)(13)(13)で連結連通したものである。
更に、前記水平搬送ベルト(5)は加熱室(1)の両側外方に
配設された駆動プーリ(14)と従動プーリ(15)間に掛け渡
された無端状ベルトであって、前記駆動プーリ(14)を減
速機構(16)を介してモータ(17)に連動連結し、この駆動
プーリ(14)の駆動回転によって、搬送面側が加熱室(1)
の前方から後方に向かって移動するように構成されてお
り、水平搬送ベルト(5)の搬送面に沿う加熱室(1)内に、
熱板(18)(18)(18)(18)が該搬送ベルト(5)を下側から支
持する状態で配設されている。
前記熱板(18)は裏貼シート材(b)を下側から加熱するも
ので、第4図に示すように扁平に形成されていて、内部
にスチーム室(19)を有し、このスチーム室(19)の両端下
部にスチームの進入口(20)と排気口(21)とを設けて、前
記スチーム室(19)内に供給するスチームの温度を制御す
ることにより裏貼シート材(b)の加熱温度を適宜調整制
御可能としたものである。
上記構成の加硫装置においては、所定寸法に裁断された
未加硫ゴムからなる裏貼シート材(b)上にマット本体(a)
を積層状態で仮接着したマットを、前記裏貼シート材
(b)が下側となる状態で巡回運転中の水平搬送ベルト(5)
の搬送面上に連続的に供給し、この水平搬送ベルト(5)
が加熱室(1)内を前方から後方に向かって各仕切板(6)
(6)(6)間の加熱部(7)(7)(7)(7)を順次通過する間に、各
加熱部(7)において熱風供給口(8)から水平搬送ベルト
(5)に向かって吹付けられた熱風と、熱板(18)とにより
各裏貼シート材(b)(b)…(b)が順次加硫され、同時にマ
ット本体(a)(a)…(a)の裏面に溶着一体化されるもので
ある。
この場合、モータ(17)の回転をインバータ減速調整し
て、水平搬送ベルト(5)の移送速度を1mm/minの定速で
保持すると共に、加熱室(1)の室温を148〜150℃に保持
し、また、熱板(18)に導入するスチームは160〜165℃に
設定すると良好な結果が得られることが判明した。
〔考案の結果〕
以上説明したように本考案のマットの裏貼加硫装置によ
るときは、多数のマットを裏貼シート材が下側となる状
態で加熱室内を無端状に巡回する水平搬送ベルトにより
移送して、加熱室内を通過中に熱風供給口から供給され
た熱風と、裏貼シート材の下面で直接的に加熱する熱板
とにより、未加硫状態の裏貼シート材を加熱して加硫す
ると共に、マット本体に溶着一体化するものとしている
ので、従来のような待機時間を要することなく、多数の
マットの裏貼シート材を連続的に加硫並びにマット本体
と溶着一体化でき、作業効率が著しく向上するものとな
った。
また、加熱室を複数の加熱部に区画し、各加熱部毎に熱
風を供給する構造としているので、各加熱部の室温を設
定温度に保持することができ、加硫のための温度条件が
一定に保たれて、各マットについて均一な加硫を行うこ
とができる。従って、多数のマットついて、裏貼シート
材の加硫並びにマット本体と裏貼シート材の接着加工途
中で加熱室内の温度条件が殆ど変動しないので、多量生
産に際して、各マットの仕上がりの均質化を達成できる
ものとなった。
更に、加熱室内の熱風を外部に排出する排出路を天井壁
の適所に設けた排出口に連通させる共に、この排出口を
熱風供給口にファン及びヒータを介して連通させるよう
にしているので、加熱室で温度がやや低下した排気をヒ
ータで再加熱して加熱室内に循環させることができ、装
置の運転に要するエネルギー消費を抑制でき、また、装
置外部への放熱を抑制できて、周囲環境温度への影響を
少なくすることができるなど、実用上、優れた効果を発
揮するものとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示しており、第1図
は全体側面図、第2図は要部縦断正面図、第3図は要部
縦断側面図、第4図は熱板の断面図である。 (1)…加熱室、(2)…天井壁、(3)…側壁、(5)…水平搬送
ベルト、(6)…仕切板、(7)…加熱部、(8)…熱風供給
口、(9)…排出路、(10)…排出口、(11)…ファン、(12)
…ヒータ、(18)…熱板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室の内部に該加熱室の前方から後方に
    向かって無端状に巡回する水平搬送ベルトを配設すると
    共に、前記加熱室の天井壁下面に仕切板を所定間隔毎に
    垂設して加熱室を複数の加熱部に区画し、各加熱部の前
    記天井壁に前記水平搬送ベルトに向かって熱風を吹付け
    る熱風供給口を設けると共に、水平搬送ベルトの両側と
    加熱室の両側壁間に排出路を設けて、該排出路を天井壁
    の適所に設けた排出口に連通させ、この排出口を前記熱
    風供給口にファン及びヒータを介して連通させ、更に、
    前記水平搬送ベルトの下面に沿って加熱室内に熱板を配
    設してなるマットの裏貼加硫装置。
JP9673988U 1988-07-20 1988-07-20 マットの裏貼加硫装置 Expired - Lifetime JPH0611139Y2 (ja)

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KR100766076B1 (ko) * 2006-07-26 2007-10-17 주식회사 화승알앤에이 자동차 웨더스트립의 가황방법 및 장치

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