JPH06111054A - カラーコード認識方法 - Google Patents

カラーコード認識方法

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JPH06111054A
JPH06111054A JP4257733A JP25773392A JPH06111054A JP H06111054 A JPH06111054 A JP H06111054A JP 4257733 A JP4257733 A JP 4257733A JP 25773392 A JP25773392 A JP 25773392A JP H06111054 A JPH06111054 A JP H06111054A
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color
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JP4257733A
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Inventor
Isao Tabayashi
勲 田林
Takahito Kinoshita
孝仁 木下
Manabu Shimobatake
学 下畠
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FUKUSHIMA INSATSU KK
TOMUTETSUKU KK
DIC Corp
Original Assignee
FUKUSHIMA INSATSU KK
TOMUTETSUKU KK
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カラーコードの色を認識するカラ
ーコード認識方法に関し、複数の色を印刷したカラーコ
ードの反射光あるいは透過光を分光し、表色系の2次元
投影面に投影して所定範囲に収まるときに当該範囲の色
と認識し、カラーコードの色を確実かつ正確に読み取り
を可能にすることを目的とする。 【構成】 カラーコード1から反射した反射光あるいは
透過した透過光を分光する読取装置2と、この読取装置
2によって読みとって分光した値をもとに算出した表色
系の2次元投影面上の位置が所定の範囲内に収まったと
きに当該範囲の色と認識するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーコードの色を認
識するカラーコード認識方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、OCR(オプティカル・キャラク
ター・リーダ)、OMR(オプティカル・マーク・リー
ダ)あるいはバーコードリーダは黒色の文字や記号を読
み取ってその線幅や線間隔などから文字や記号を認識す
るようにしている。このため、他の色や複数の色が混ざ
った場合、読み取り時に欠落を生じ易く、非認識文字や
記号である必要があった。即ち非認識のいわゆるドロッ
プアウトカラーを用いる必要がある。これらの認識部と
非認識部の判読は、 PCS値=(白紙の反射率−印刷物の反射率)÷白紙の
印刷率 で表現され、印刷物の分光分布と読取装置の分光分布の
関係が重要である。読取装置によっても異なるが、一般
にドロップアウトするカラーのPCS値は0.15以
下、認識部(可読部、リーダブルカラー)のPCS値は
0.75以上が望ましいと言われている。ドロップアウ
トカラーは、カラーコードには不向きである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特願昭44−9632
8号公報の光学繊維読取装置に示されている識別方法
は、青、緑、赤、シアン、マゼンタ、黄、灰に限定し、
その他の色に対する認識は実用性に乏しいという問題を
有している。
【0004】また、特願昭58−15735号公報のカ
ラーコードリーダは、記録媒体からの光情報を分光し、
その後、電気信号に変換してデジタル情報として読みと
ることが提案されている。しかし、デジタル情報の具体
的な処理方法が明示されていなく、カラーコードとして
読み取りができないという問題がある。
【0005】最近、情報量の向上や読み取りの確実性の
向上などの目的で、認識文字や記号のカラー化が検討さ
れている。しかし、各カラー情報を明確に認識し、かつ
複数の多色印刷領域の分離を明確に行うことが要望され
ている。
【0006】本発明は、これらの問題を解決するため、
複数の色を印刷したカラーコードの反射光あるいは透過
光を分光し、表色系の2次元投影面に投影して所定範囲
に収まるときに当該範囲の色と認識し、カラーコードの
色を確実かつ正確に読み取りを可能にすることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、カラーコ
ード1は、複数の色でコードを表現して媒体上に印刷な
どしたものである。
【0008】読取装置2は、媒体上のカラーコード1か
ら反射した反射光あるいは透過した透過光を分光し、当
該カラーコード1を読みとるものである。色変換処理部
7は、カラーコード1から読みとった信号をもとに表色
系の2次元投影面上の位置に変換するものである。
【0009】評価テーブル8は、カラーコード1に使用
する色について予め測定して表色系の2次元投影面上の
値に変換して登録したものである。
【0010】
【作用】本発明は、図1に示すように、読取装置2がカ
ラーコード1から読みとって分光した値をもとに算出し
た表色系の2次元投影面上の位置が所定の範囲内に収ま
ったときに当該範囲の色と認識するようにしている。
【0011】また、読取装置2がカラーコード1から読
みとってRGBフィルタで分光したXYZの刺激値をも
とに算出した表色系の2次元投影面上の位置が所定の範
囲内に収まったときに当該範囲の色と認識するようにし
ている。
【0012】また、読取装置2がカラーコード1から読
みとってRGBフィルタで分光したXYZの刺激値をも
とに算出したLab表色系の2次元投影面上の位置
(a、b)が所定の範囲内に収まったときに当該範囲の
色と認識するようにしている。
【0013】また、Lab表色系の2次元投影面上の予
め測定した位置(a0、b0)から位置(a、b)まで
の色距離ΔD=((a−a0)2+(b−b0)21/2
がカラーコード1に使用した色間の最小距離ΔDMIN
りも小の円内の範囲に存在するときに当該位置(a0、
b0)の色と認識するようにしている。
【0014】従って、複数の色を印刷したカラーコード
1の反射光あるいは透過光を分光し、表色系の2次元投
影面に投影して所定範囲に収まるときに当該範囲の色と
認識することにより、カラーコード1の色を確実かつ正
確に読み取ることが可能となる。
【0015】
【実施例】次に、図1から図9を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
これは、カラーコード1を読みとってその色を認識する
ものである。図1において、カラーコード1は、本発明
が色認識をしようとするカラーコード1であって、後述
する図7から図9に示すように、桁マーク12および色
相マーク13から構成されるものである。
【0017】読取装置2は、カラーコード1から反射し
た反射光あるいは透過した透過光を分光し、当該カラー
コード1を読みとるものであって、反射光あるいは透過
光をRGBフィルタで分光してXYZの刺激値を生成す
るものである。
【0018】信号増幅デジタル変換部3は、読取装置2
によって分光して読みとったアナログの信号をデジタル
値に変換するものである。ここでは、XYZのデジタル
の刺激値を生成する。
【0019】マイコン4は、信号増幅デジタル変換部3
によってカラーコード1から読みとって分光し、デジタ
ルに変換したXYZの刺激値を入力として、カラーコー
ド1を色を読みとるものであって、RAM5、ROM
6、および制御部9などから構成されるものである。
【0020】RAM5は、読み書き可能なメモリであっ
て、データなどを格納したりするものである。ROM6
は、読み出し専用のメモリであって、プログラムやデー
タを記憶するものであり、ここでは色変換処理部7およ
び評価テーブル8などから構成されるものである。
【0021】色変換処理部7は、信号増幅デジタル変換
部3から入力されたXYZの刺激値をもとに、色変換し
て表色系の2次元投影面の位置を求めたりなどするもの
である。
【0022】評価テーブル8は、カラーコード1のカラ
ーの値を予め登録したものであって、例えばLab表色
系のa、b値を予め測定して設定したものである。制御
部9は、全体を統括制御したりなどするものである。
【0023】図2は、本発明のLab表色系上の色の関
係図を示す。このLab表色系は、明るさL、2次元投
影面をa、b座標軸によって表現した表色系であって、
人が目で観察したときの感覚に合致し、色相を角度およ
び彩度を半径方向の距離で表現したものである。ここ
で、a、bは、下式によって、カラーコード1から反射
した反射光あるいは透過した透過光についてRGBのフ
ィルタによって分光したXYZの刺激値からそれぞれ算
出する。
【0024】 この図2のLab表色系上で、各色印刷領域元データを
・で示す。図中、黒、シアン、マゼンタ、赤、緑、黄
は、図示の位置に対応している。
【0025】ここで、カラーコード1に使用する色が
黒、シアン、マゼンタ、赤、緑、黄、紫である場合、カ
ラーコード1から読みとってRGBフィルタによって分
光したXYZの刺激から上記式(1)、(2)からa、
bを求め、この求めたa、bの値が図2のLab表色系
上で◎の位置となった場合、この◎の位置とここでは紫
(a0、b0)との色距離ΔD0を求めると、 ΔD0=((a−a0)2+(b−b0)21/2 となる。そして、この求めた色距離ΔD0が、ここで
は、 D0<D1、D2、D3、D4、D5、D6 となり、色距離が最小であるので、当該◎の位置の色は
紫と認識する。
【0026】次に、図3のフローチャートに示す順序に
従い、認識用元データを評価する手順を詳細に説明す
る。これは、例えば図4の1.イエロー、2.マゼン
タ、3.シアン、4.イエロ+マゼンタ、5.イエロ+
シアン、6.マゼンタ+シアン、7.ブラックの各イン
クを用いて媒体上(例えば白紙)上にカラーコード1を
実際に印刷し、この印刷したカラーコード1の色につい
てLab表色系のa、bを求め、これら求めた値を基準
の値a0、b0とするものである。
【0027】図3において、S1は、カラーコード1の
読み取りを行う。これは、例えばカラーコード1から反
射した反射光あるいは透過した透過光をRGBフィルタ
によって分光し、XYZの刺激値を求る。
【0028】S2は、色を格納する。これは、S1で求
めた例えばXYZの刺激値をメモリに格納する。S3
は、RGBをLab表色系に変換する。これは、メモリ
から取り出したXYZの刺激値を既述した式(1)、
(2)に代入し、Lab表色系のa、bの値に変換し、
メモリに格納する。
【0029】S4は、色を1つ取り出す。これは、S3
でメモリに格納したa、bの値を1つ取り出す。S5
は、他の色と比較する。これは、S4で取り出した色
(a、bの値を持つ色)と、既に取り出して評価テーブ
ル8に保存した色と比較し、色距離を算出する。
【0030】S6は、S5で算出した色距離が所定値よ
りも小さいか判別する。YESの場合には、色距離が小
さく、評価テーブル8に既に保存されていると判明した
ので、次の色につてS4以降を繰り返す。一方、NOの
場合には、保存されていないと判明したので、S7で評
価テーブル8に保存する。
【0031】S8は、終わりか判別する。YESの場合
には、終わる。NOの場合には、次の色についてS4以
降を繰り返す。以上によって、白紙などに印刷したカラ
ーコード1から色を読みとってLab表色系のa、bの
値を求めて評価テーブル8に保存する。そして、この保
存した評価テーブル8のa、bの値を認識用元データの
a0、b0とし、実際のカラーコード1の読み取り時の
基準として使用する。
【0032】図4は、本発明の各印刷領域の測色データ
(認識用元データ)例を示す。これは、図3の手順に従
って求めた測色データおよびこれら各測色データの色距
離ΔDを計算したものである。
【0033】(1) 大日本インキ化学工業株式会社製
JIWシリーズ水性カラージェットインキのイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックを市販のインクジェットプ
リンタを用いて白紙の上にベタで、 1.イエロー 2.マゼンタ 3.シアン 4.イエロー+マゼンタ 5.イエロー+シアン 6.マゼンタ+シアン 7.ブラック の7種類の角型パターンに印刷する。
【0034】(2) 次に、照射光源としてC光源を用
い、RGBフィルタを有する固体撮像管式カラーカメラ
を用いて各色印刷領域を測色し、得られたXYZの3刺
激値を上述した式(1)、(2)に代入し、Lab表色
系における各印刷領域のa0、b0値を求め、認識用元
データ(基準データ)とする。例えば 1.イエロー:a0=−7.37、b0=45.14 と測定する。同様に他の色も図示のように測定する。
【0035】(3) 図4の右側に示すように、色距離
ΔDを図示のように計算して求める。 ΔD=(Δa2+Δb21/2 ここで、Δa=(am−an) Δb=(bm−bn) (4) (3)で求めた色距離ΔDのうちの最小のもの
を ΔDMIN=各色印刷領域間の(Δa2+Δb21/2の最小
値=21.4 としてここでは算出する。
【0036】(5) 次に、実際のカラーコード1の読
み取り時には、(4)で求めた色距離の最小値ΔDMIN
=21.4よりも色ずれなどを考慮して更に小さい例え
ば15をここでは決めた。そして、カラーコード1から
読みとったLab表色系の値がa、bであったとき、 ((a−a0)2+(b−b0)21/2<15の円の範
囲 の条件と設定する。この条件をもとに実際にカラーコー
ド1から色を読みとったところ、読み取りミスが生じな
く、正しく色を読みとることができた(読み取りの手順
は、図6を用いて後述する)。
【0037】尚、((a−a0)2+(b−b0)2
1/2<25の円の範囲 の条件と設定し、この条件をもとに実際にカラーコード
1から色を読みとったところ、読み取りエラーが発生し
た。
【0038】図5は、本発明の各印刷領域の測色データ
(認識用元データ)例を示す。これは、下記9種類の染
料を各3%をジエチレングリコール5%とし、水を残部
として配合・攪拌を行い、0.5μmメンブランフィル
タにて濾過し、インキとした。
【0039】・ダイレクトイエロー132 ・ダイレクトオレンジ15 ・ダイレクトレッド236 ・ダイレクトドッド238 ・ダイレクトバイオレット51 ・ダイレクトブルー1 ・ダイレクトブルー199 ・ダイレクトブラウン44 ・ダイレクトブラック19 上記インキを用いて市販のインクジェットプリンタにて
白紙に9種類の角型パターンを印刷する。
【0040】そして、図4と同様にして、Lab表色系
における各色印刷領域のa、b値を測定し、図5の左側
に記載したようにa0、b0とする。例えば 1.ダイレクトイエロー132:a0=−4.70、b
0=47.76 と測定する。
【0041】また、ΔD=(Δa2+Δb21/2の最小
値ΔDMIN=16.7と算出する。そして、実際のカラ
ーコード1の読み取り時には、色距離の最小値ΔDMIN
=16.7よりも色ずれなどを考慮して更に小さい例え
ば10をここでは決めた。そして、カラーコード1から
読みとったLab表色系の値がa、bであったとき、 ((a−a0)2+(b−b0)21/2<10の円の範
囲 の条件と設定する。この条件をもとに実際にカラーコー
ド1から色を読みとったところ、読み取りミスが生じな
く、正しく色を読みとることができた(読み取りの手順
は、図6を用いて後述する)。
【0042】尚、((a−a0)2+(b−b0)2
1/2<20の円の範囲 の条件と設定し、この条件をもとに実際にカラーコード
1から色を読みとったところ、読み取りエラーが発生し
た。
【0043】次に、図6のフローチャートに示す順序に
従い、カラコード1から色を読みとる手順を詳細に説明
する。図6において、S11は、カラーコード1の読み
取りを行う。これは、例えばカラーコード1から反射し
た反射光あるいは透過した透過光をRGBフィルタによ
って分光し、XYZの刺激値を求る。
【0044】S12は、色を格納する。これは、S11
で求めた例えばXYZの刺激値をメモリに格納する。S
13は、RGBをLab表色系に変換する。これは、メ
モリから取り出したXYZの刺激値を既述した式
(1)、(2)に代入し、Lab表色系のa、bの値に
変換し、メモリに格納する。
【0045】S14は、色を1つ取り出す。これは、S
13でメモリに格納したa、bの値を1つ取り出す。S
15は、元データと比較する。これは、S4で取り出し
た色(a、bの値を持つ色)と、既に取り出して評価テ
ーブル8に保存した色(a0、b0)と比較し、色距離
ΔD=((a−a0)2+(b−b0)21/2を算出す
る。
【0046】S16は、S15で算出した色距離ΔDが
所定の色距離よりも小さいか判別する。YESの場合に
は、算出した色距離ΔDが所定の色距離(例えば既述し
た色距離ΔDのうちの最小値ΔDMIN)よりも小さいの
で、S17で当該領域の色と認識し、S18に進む。一
方、NOの場合には、S15で算出した色距離ΔDが所
定の色距離よりも小さくないと判明したので、次の元デ
ータとS15を繰り返し行う。
【0047】S18は、終わりか判別する。YESの場
合には、メモリに格納した色について全てS15からS
17の処理を終了したので、S19でコードに変換(後
述する図7から図9に示すように、例えば2つの色のペ
アを1つのコードに変換)し、終了する。一方、NOの
場合には、次の色についてS14以降を繰り返す。
【0048】以上によって、媒体に印刷したカラーコー
ド1から色を読みとってLab表色系のa、bの値を求
め、このa、bの値と、予め登録した評価テーブル8を
参照してこれに登録されている認識元データのa0、b
0との色距離ΔDを求め、この距離が所定距離以下のと
きに当該範囲に対応する色と認識する。
【0049】ここで、各色印刷領域間のa、bと、認識
用元データa0、b0との色距離 ΔD=((a−a0)2+(b−b0)21/2≦(各色
印刷領域間の(Δa2+Δb21/2の最小値ΔDMINの円
の範囲 となったとき、当該円の範囲の色と認識する。
【0050】色距離ΔDは、各色印刷領域間の(Δa2
+Δb21/2の最小値ΔDMINの円の範囲であれば理論
上は色の認識を行うことができるが、色ズレ、色ムラや
外部光源、読み取り誤差などの影響により、ずれが生じ
るため、当該最小値ΔDMINよりも若干小さい方が望ま
しい。ここで、一般的に用いられているLab表色系に
おける色差 ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb21/2 は、印刷物の退色の影響を受けやすく、認識エラーを生
じやすいが、本発明の色距離ΔDを用いた認識方法は、
これらの影響を受けることがなく、優れた色の認識を行
うことが可能となる。
【0051】また、読み取り時の光源は、理想的には標
準光源として知られているC光源が最適で、このときは
本発明の表色系はLab表色系となる。また、表色系を
変換する式は、A光源、D65光源などの標準光源、太陽
光も適用可能である。着色剤の組合せによって蛍光灯そ
の他の人工光源も使用可能である。これらの光源は単独
あるいは複数であってもよい。
【0052】また、印刷方法は、平版、凸版、グラビア
などの方法の他に、電子写真、熱転写、感熱、インクジ
ェット、静電記録などでよい。特にインクジェット記録
は、離れた位置からの印刷が可能であり、かつ色々な色
材を噴射することができるため、ジェットインキ組成物
はカラーコード用のインキとして適している。
【0053】次に、図7から図9を用いてカラーコード
1について説明する。図7は、本発明のカラーコード例
を示す。これは、桁マーク12を直線状(1次元的)に
n個配置し、桁マーク12の2桁から(n−1)桁の各
桁マーク12の回りに12個の色相マーク13をそれぞ
れ配置した例である。
【0054】図7において、カラーコード1は、本発明
のカラーコードの例であって、桁マーク12および色相
マーク13から構成したものである。桁マーク12は、
色相マーク13を配置するための基線および基点となる
ものであって、ここでは、1桁目からn桁目までのn個
を直線状に配置したものである。この例のように桁マー
ク12を直線状に配置した場合には、1桁目(先頭)お
よびn桁目(末尾)を除いた2桁目から(n−1)桁目
をそれぞれ基点とし、当該基点の回りに1次元的あるい
は2次元的に色相マーク13を配置する。この例におけ
る色相マーク13の配置は、桁マーク12を結んだ線分
を基線とし、基点から措定距離R離れ、かつ基線から角
度Θの点を中心に、所定範囲の内部に色相マーク13を
配置(印刷)する。
【0055】色相マーク3は、コード(データ)に対応
する組合せの色相を、基点から所定距離R離れ、基線か
ら角度Θの点を中心に所定範囲内に配置する色相であっ
て、ここでは、カラーコードテーブルに設定したコード
(データ)に対応する2つの色相(同一色相の組合せを
含む)をペアとしたものである。
【0056】以下図7のカラーコード1の例について説
明する。 (1) 桁マーク12“■”について、1桁、2桁、3
桁・・・n桁を図示のように任意の距離だけ離して直線
状に配置する。
【0057】(2) 桁マーク12のうちの1桁には色
相マーク13を配置しない。 (3) 桁マーク12のうちの2桁と3桁とを線分で結
びこれを基線と決定、および2桁の位置の桁マーク12
を基点と決定する (4) 基点から距離R離れ、かつ基線から角度Θの点
を中心に所定の範囲、ここでは所定の大きさの矩形
“□”を色相マーク13を印刷する範囲と決定する。こ
の例では、基線の角度Θとして45°、90°、135
°、225°、270°、315°の点、6個をそれぞ
れ中心に矩形“□”に色相マーク13を印刷する範囲と
決定する(図中の1から6の範囲であって、読み取りの
順序を表す)。同様に、基点から距離R2離れ、かつ基
線から角度Θの点を中心に所定の範囲を印刷する範囲と
決定する(図中の7から12の範囲であって、読み取り
の順序を表す)。ここで、これら1から6、更に7から
12の範囲に印刷する色相は、後述するカラーコードテ
ーブルに設定したコード(データ)に対応する2つの色
相を順次印刷する。従って、これら1から12の範囲に
合計6個のデータを色相によって印刷することとなる。
【0058】(5) 次に、桁マーク12のうちの4桁
と5桁とを線分で結びこれを基線と決定、および3桁の
位置の桁マーク12を基点と決定し、(4)を行い、こ
こでは、合計6個のコード(データ)について12個の
色相マーク13で印刷する。以下同様に、桁マーク12
の(n−1)桁まで基点として繰り返す。
【0059】以上のように、本発明の図7に示すカラー
コード1は複数の桁マーク12をここでは直線状(1次
元的)に配置し、2桁と3桁を結ぶ線分を基線および2
桁を基点とし、基点から距離Rで基線から角度Θの点を
中心に所定大きさを持つ色相マーク13を印刷すること
を(n−1)桁まで繰り返して形成する。これにより、
読み取り時に、基点および基線から求めた点および近傍
の色相を順次読み取り、かつカラーコードテーブルに設
定されている色相のペアのときにのみ有意なコード(デ
ータ)として識別することができ、当該カラーコード1
を印刷した媒体がリネン製品のように収縮してもある範
囲内の色相を読みとっているため確実に読みとることが
できると共に、この読みとった色相のペアがカラーコー
ドテーブルに設定されていないと有意なコード(デー
タ)と判定しないので、正確に間違いなく正しいコード
(データ)を読みとることが可能となる。
【0060】図8は、本発明のカラーテーブル例を示
す。ここでは、全体で6色相を使い、 ・色相マーク13として5色相(A、B、C、D、E) ・桁マーク12として1色相 を使っている。そのときの記号(A、B、C、D、E、
桁マーク)、色相、および使用インキ組成物は例えば図
示の下記のようにする。
【0061】 アルファベット 色相 使用インキ組成物 ・A ダイレクトイエロー132 染料 ・B ダイレクトレッド 236 染料 ・C ダイレクトブルー 199 染料 ・D ダイレクトブラウン44 染料 ・E ダイレクトレッド 238 染料 ・桁マーク ダイレクトブラック19 染料 これら6種類の染料各3%のジエチレングリコール5%
および水を残分とした配合を行って攪拌を行い、0.5
μmメンブランフィルタにて濾過し、インキとした。
【0062】図9は、本発明のカラーコードテーブル例
を示す。このカラコードテーブルは、図8のカラーテー
ブルに登録した6種類の色相から2つを組み合わせ(同
一の色相の組み合わせを含む)によってコード(デー
タ)を表現して登録したものである。ここで、A、B、
C、D、Eは、図8に登録した色相と同一である。
【0063】 組み合わせ 色相組み合わせ 対応コード ・A−A ダイレクトイエロー132 スタートコード →ダイレクトイエロー132 以下同様に、A−B、A−C、A−D、A−E ・B−A、B−B、B−C、B−D、B−E ・C−A、C−B、C−C、C−D、C−E ・D−A、D−B、D−C、D−D、D−E ・E−A、E−B、E−C、E−D、E−E の色相の組み合わせに対して、対応コードを図示のよう
に登録する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の色を印刷したカラーコード1の反射光あるいは透
過光を分光し、表色系の2次元投影面に投影して所定範
囲に収まるときに当該範囲の色と認識する構成を採用し
ているため、カラーコード1の色を確実かつ正確に読み
取ることができる。特に、Lab表色系を用い、 色距離ΔD=((a−a0)2+(b−b0)21/2
(各色印刷領域間の(Δa2+Δb21/2の最小値)の
円の範囲内 のときに、当該範囲内の色と認識することにより、より
安定した色の読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明のLab表色系上の色の関係図である。
【図3】本発明の評価手順フローチャートである。
【図4】本発明の各色印刷領域の測色データ(認識用元
データ)例である。
【図5】本発明の各色印刷領域の測色データ(認識用元
データ)例である。
【図6】本発明のカラーコード読み取りフローチャート
である。
【図7】本発明のカラーコード例である。
【図8】本発明のカラーテーブル例である。
【図9】本発明のカラーコードテーブル例である。
【符号の説明】
1:カラーコード 2:読取装置 3:信号増幅デジタル変換部 4:マイコン 5:RAM 7:色変換処理部 8:評価テーブル 9:制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 孝仁 富山県魚津市港町6番3号 有限会社トム テック内 (72)発明者 下畠 学 石川県金沢市佐奇森町ル6番地 福島印刷 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーコードの色を認識するカラーコード
    認識方法において、 カラーコード(1)から反射した反射光あるいは透過し
    た透過光を分光する読取装置(2)と、 この読取装置(2)によって読みとって分光した値をも
    とに算出した表色系の2次元投影面上の位置が所定の範
    囲内に収まったときに当該範囲の色と認識するように構
    成したことを特徴とするカラーコード認識方法。
  2. 【請求項2】カラーコードの色を認識するカラーコード
    認識方法において、 カラーコード(1)から反射した反射光あるいは透過し
    た透過光をRGBフィルタで分光してXYZの刺激値を
    出力する読取装置(2)と、 この読取装置(2)から出力されたXYZの刺激値をも
    とに算出した表色系の2次元投影面上の位置が所定の範
    囲内に収まったときに当該範囲の色と認識するように構
    成したことを特徴とするカラーコード認識方法。
  3. 【請求項3】カラーコードの色を認識するカラーコード
    認識方法において、 カラーコード(1)から反射した反射光あるいは透過し
    た透過光をRGBフィルタで分光してXYZの刺激値を
    出力する読取装置(2)と、 この読取装置(2)から出力されたXYZの刺激値をも
    とに算出したLab表色系の2次元投影面上の位置
    (a、b)が所定の範囲内に収まったときに当該範囲の
    色と認識するように構成したことを特徴とするカラーコ
    ード認識方法。
  4. 【請求項4】上記Lab表色系の2次元投影面上の予め
    測定した位置(a0、b0)から上記位置(a、b)ま
    での色距離ΔD=((a−a0)2+(b−b0)2
    1/2がカラーコード1に使用した色間の最小距離ΔDMIN
    よりも小の円内の範囲に存在するときに当該位置(a
    0、b0)の色と認識するように構成したことを特徴と
    する請求項3記載のカラーコード認識方法。
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